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あれこれ 「案内」
してきた 佐々木幹郎
の エッセイ集
です。 「田舎の日曜日」(みすず書房)
。 副題
に ツリーハウスという夢
とついています。 佐々木幹郎さん
の 嬬恋
にある 山小屋の庭のクリの木
に 「ツリーハウ ス」
が出来ていく時間に沿って書かれたエッセイの集大成です。その時、その時に撮られた 写真
もたくさん載っています。
先だって 案内 した 「雨過ぎて雲破れるとこる」 (みすず書房・2007年) の 続編 です。で、 「瓦礫の下から唄が聴こえる」 (みすず書房・2012年) はこのエッセイ集の 続編 です。 「旅に溺れる」 (岩波書店・2010年) は、ほぼ、同時期に発表されたエッセイ集ですね。ツリーハウスの工事は、ついに屋根の三分の二まで、銅板を葺き終わった。棟梁のトクさんと床屋のナカザワさん、それにわたしの甥のジュンジがひさしぶりにやってきて、銅板貼りを手伝った。VOICESPACEのミズモトさんも手伝った。若い奴隷が二人も増えると、オジサンたちは勢いづく。なかでも今回は女性の奴隷が一人いたので、トクさんもナカザワさんも動きがきびきびしている。作業が滅法早い。「あの二人、わっかりやすい性格してるなあ」とジュンジが笑いながら言った。オダ・トモミは木の上に登るのが好きだ。それを真似て、サワムラ・ユウジも木の上に登り、バナナを食べた。彼が盲目であるということを、こんなとき信じられなくなる。ツリーハウス工事の後、二階のデッキで、ナカムラ・ユミがメロディオンを演奏し、ユリカ、モエ、マミちゃんの三人が、宮崎駿のアニメ「となりのトトロ」の主題歌「風のとおりみち」を合唱した。風景にぴったりだった。たしかにここは、風の通り道なのだ。ツリーハウスも山小屋も。(P261)
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