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2025.07.24
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​​ J・C・リー「バッド・ジーニアス」シネリーブル神戸  ​​​​​​​​見る映画が手詰まりになって、
​そういえば、これって、面白かったタイ映画のリメイクやんな!​
​​ とか、何とか、元の作品を見たことが本当にあるのかどうかも、記憶が怪しいのですが、見ました。  
2014年 フランス映画「エール!」 2021年 に​ 「コーダ あいのうた」 ​という題でリメイクしてヒットさせたチームが、今回は 2017年 タイ映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」 を、 リメイクした作品らしいということを小耳にはさんで見ました。​​​​​​​​​
​​ ​
​​正直、期待外れでしたね(笑)。​​
 リメイク映画 が陥りがちな失敗のパターン、原作の、おおらかさ、わけのわからなさが、整理されて、分かりやすいのだけど、つまらないストーリ展開作品化してしまうとでもいう感じの印象だけ残りました。​​
​​​​​ カンニングを実行する方法が、とりあえず二番煎じで面白さに欠けるという、犯罪映画としてのスリルとサスペンスが薄っぺらくなってしまったのに加え、実行犯である、 天才少女と秀才少年 のキャラクター設定が、中国ではリアルだったかもですが、アメリカという社会では、なんのリアリティーもないのですね。
​​ MIT とか コロンビア とか ジュリアード とかが 「夢」の象徴 だった時代なんて、いつのことやねん。音楽の才能が本当にある少女が、 ジュリアードにこだわったりするかよ! ​​
​​​​​  ​​​ 中国系 アフリカ系 の移民の社会的不遇や貧困の描き方も図式ですね。あれこれ、頭で考えて、筋書きを膨らませたつもりでしょうが、それなりの物語にするための
​​​ご都合主義!​ ​​
という印象でした。​​​ ​ ただ、 現代アメリカ社会の退廃のムード だけは、カンニングしてでもコロンビアへという受験生たちや、その親の姿に強く感じましたね。 トランプを選ぶアメリカ というべきでしょうか。彼らに空虚化する現実社会、たとえば、 ガザの空爆 を批判する知性を期待するのは、多分、無駄ですね。まあ、そういう意味で、 アメリカ社会 を、結構、シビアに描いていると、言えないこともないのかもしれません。​​​​
監督・脚本 J・C・リー
原作 ナタウット・プーンピリヤ タニーダ・ハンタウィーワッタナー ワスドーン・ピヤロンナ
脚本 ジュリアス・オナー
撮影 ブレット・ユトキービッチ
美術 ブライアン・ケイン

編集 フランクリン・ピーターソン
音楽 マリウス・デ・ブリーズ マット・ロバートソン
音楽監修
ロブ・ロウリー ミア・リギンズ
キャスト
カリーナ・リャン(リン・天才少女)
ジャバリ・バンクス(バンク・天才少年)
テイラー・ヒックソン(グレース)
サミュエル・ブラウン(パット)
ベネディクト・ウォン(モウ・父)
2024年・97分・PG12・アメリカ
原題「Bad Genius」
2025・07・22・no111 J・C・リー・シネリーブル神戸no320




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最終更新日  2025.07.28 21:09:46
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