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2025.07.25
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​ザラ・ドビンガー「KIDOO」元町映画館​
​​​​​​  チラシ を見て、
​「キドーって、なんやねん?」​ ​​
​  まあ、そういう興味で見ました。 ザラ・ドビンガー とかいう、 オランダ だかの 若い監督 「KIDOOキドー」 です。​​​​​
​​​​​​​​  チラシ の文句をつかえば
​「あんたのママになりたかった。」​ ​​
​  という、ちょっとアブナイ雰囲気の 母親
​「ずっとママが恋しかった」 ​​
​  という、ナカナカよくできた
​​​ ​「人生は0か100かよ、キドー!」 ​​
​  という、叫びのような 誘拐宣言 で連れ去ることで始まる ロード・ムービー でした。​​​​​​​
​​​ で、いきなり、
​「キドー!」​ ​​
​  でした。どうも、大人が、親しい子供に呼び掛ける 「あんた!」 とか、 「お嬢ちゃん!」 とかいう呼びかけ語のようですが、いい響きでしたよ。​​​
​​​​​ ハリウッドの女優崩れよろしく、オンボロではあるのですが、やたら嵩のたかいアメ車に乗り込んで登場し 女性
​「ポーランドのおばあちゃんのところへ行く!」​​
 ​​という言葉通り、 オランダ から ドイツ を越えて ポーランド まで 少女と二人 で行って帰ってくるお話で、そこがチラシの暗示する アメリカン・ニューシネマ の味わいと決定的に違う、今の映画だと思いました。
​​​​​​​​ たとえば、 「俺たちに明日はない」 は、結果的に破滅への道を歩んだ ボニーとクライド でしたが、この作品 「KDOO」 では、もう、指切りなんかしないで、 今を生き 未来を信じる 二人のはみ出し者、 ルーとカリーナ を描いたところに胸うたれました。​​​​​​​

​​​​​​​​ 旅の始まりには、 カリーナ 100の怒り なのか、 100の哀しみ なのか、あるいは、 100の喜び なのか、胸から溢れ出てくる 叫び を広い野原に向かってあげるの、おびえるように見ていた ルー が、下のチラシの写真のように、旅の終わりに 指切り を拒否し、 母と共に叫びをあげる姿 に​
​​ 「この娘も、おかーちゃんも、大丈夫!」 ​​
​と、胸をなでおろす老人でしたが、映画は ​​​​​​​​ ​​​ 母と娘の再会 ためらい、確執 、そして、ともに声を張り上げて 叫ぶことができる和解 指切りのいらない別れ を描いた、とても納得のいく作品でした。
 まあ、それにしても、​​​​​​​​
ラストシーンの薄暗い静けさ に見入りながら、思わず
​​​「カーちゃん、やっぱり消えっちゃったね、キドー!」​ ​​
​ と呼びかけずにはいられませんでしたね。 ​拍手!​
​​​​​​​​​​​​ ただの ロード・ムービー では終わらせないというか、壊れたカー・ステレオから聞こえてくる 音楽 といい、 「ボニーとクライド」 とか 「テルマとルイーズ」 とかを彷彿とさせる 映画ネタ といい、あの手この手で引っ張ってくれて面白いのですが、 ルー のポケットから出てくる、 お友達のヘクトくん ヘビ だというのが、ちょっとね。最初、 彼女 の手に絡まっている ヘクトくん を見たときから、気になって困りました。荷物の中に行く方をくらましていた ヘクトくん ですが、最後の方で、 殻を脱いだ ようで、多分、描きたいことの象徴のように映画の中にいるんだと思いますが・・・。
 はい、ボク、
​ヘビ嫌いなんです(笑)。 ​​
​​​​​​​​​​​​​ ​​​​​​​​​​ ああ、それから、上の チラシ の、やたら大声で 絶叫するシーン ですが、先ごろ見た 「年少日記」 という作品でも、そっくりなシーンがありました。一人一人の人間が 「ことば」 にならない塊を胸の奥に抱えて生きているということが、世の中では、 何とか障害 とか、 何とか失調 とか、ホントは何もわかっていなのに、わかったような 用語 に置き換えてわかっているかのように扱われちゃうんですよね。​
​​ 「ママになりたかったカリーナ」 ​​
​ なぜ、 ​彼女​ はママになれなかったのか、なぜ、 ルー を誘拐しないと一緒に旅ができないのか、結局、ラストシーンでどこに消えてしまったのか、そこを 100の今を生きる絶叫 で描こうとしているところに共感しました。​
​「カリーナ、それで、いいのだ!キドー!」 ​​
 ​ですね(笑)。​​​​​​​​​​
​​​  ザラ・ドビンガー というこの 監督 、ちょっと期待しますね。 拍手! でした。​​​
監督・脚本 ザラ・ドビンガー
脚本 ネーナ・ファン・ドリル
撮影 ダウ・ヘニンク
美術 ブラム・ドワイヤー
衣装 ビータ・メース
編集 ファティ・トゥーラ
音楽 ジャック・ファン・エクスター
キャスト
ローザ・ファン・レーウェン(ルー・娘)
フリーダ・バーンハード(カリーナ・母)
マクシミリアン・ルドニツキ(グジェゴジュ)
リディア・サドウカ(カリーナのいとこ)
アイサ・ウィンター
2023年・91分・PG12・オランダ
原題「Kiddo」
2025・07・21・no110・元町映画館no310




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最終更新日  2025.09.09 01:18:39
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Re:ザラ・ドビンガー「KIDOO」元町映画館no310(07/25)  
ミリオン さん
こんにちは。
映画館に行くのが楽しいですね。大好きです。頑張って下さい。 (2025.09.30 13:46:11)

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