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2025.07.31
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​​ 隈研吾「日本の建築」(岩波新書) ​​​​​​​​  市民図書館 の新入荷の棚で見つけて借り出したのですが、 2023年 の出版ですから、そんなに新しいという本ではありません。 隈研吾 という 建築家 が、最近、流行っている方らしいというくらいは知っていましたが、著者紹介で、 1954年生まれ 、同い年だということをしって​
​「へえ、そうなんか?」​​
​という印象です。あとはよく知りません。
 今回、 案内 するのは 隈研吾「日本の建築」(岩波新書) です。​​​​​​​​

​​ で、本書を借り出した理由というのは、もう一つありました。この春 「ブルータリスト」 というユダヤ人の建築家を主人公にした映画を見たのですが、ちょっと気になったのが ブルータリズム という建築様式用語でした。で、まあ、そういうことが書いてあるんじゃないかと思って手に取った次第です。​​
​​​  隈研吾 が、1900年代の、だから20世紀日本建築史について、ボクでも名前を知っている丹下健三とか、黒川紀章とかをやり玉にあげながら 通説 してはいるのですが、実は、まったく知らない世界のことですから、ちょっと知ったかぶりで読み進めようにも、具体的なイメージとして湧かないので、少々眠いのですが
​「ブルータリズムはどこだ?どこに書いてあるんだ?」​​
​という一心で、読み終えました(笑)。​​​
​​​​​​​​​​  映画 が描いていた時代というのも、多分、 60年代 だったはずだし、 ブルータリズム とかいうのは、 戦後 すぐ、 50年代 に話題になったらしい様式だったはずで、 建築史の話題 として出てくるならすぐだろうと高をくくっていましたが、出てきたのは、 「Ⅳ 冷戦と失われた一〇年、そして再生」 の章の 「縄文からコンクリートへ」 と副題がつけられた文章で、すでに、 204ページ 、もう まとめ に入るところでした。​​​​​​​​​​
​​​モダニズムと日本との分断には1950年代の新しい状況も影を落としていた。それは ブルータリズム建築 と呼ばれる、新しいデザインのトレンドである。きっかけを作ったのはコルビュジエがマルセイユ郊外にデザインしたユニテ・ダビタシオン(1952)である。戦前の コルビュジエ の、平滑で質感のない白いコンクリートとは対照的な荒々しいコンクリートの外壁。巨木を想起させる太いピロティ柱。コルビュジエはこの縄文的表現を、その後、 ロンシャンの礼拝堂(1955) 、インドの チャンディーガル の作品群(1955~1962)でさらにエスカレートさせていった。 コルビュジエ はまたしても時代を先導したのである。​​​
​ イギリスの建築家 スミッソン夫妻 は、この流れを 1953年 ブルータリズム と名付けた。それは、20世紀の工業化社会の産物であり象徴であるコンクリートという素材を、多様な場所、多様な文化へと適合させ、ローカライズするための新デザインであり、コンクリートの延命策でもあった。工業化の波が世界の隅々へ広まっていく戦後的状況に建築家は鋭敏に反応し、コンクリートに荒々しい野生の表現を付与した。 縄文は、そのブルータリズムの日本流の言い換えであった。
​  ​まあ、こういう感じです。コンクリートを素材として建設されはじめた世界中の戦後建築の、いってしまえば開き直り的な様式名のようですが、ここで、新たに気にかかるのが、 「縄文」 という言葉ですね。ついでですから、続けて引用します。​
​日本において発明された 縄文 は、日本とコンクリートとの安易な野合の別名であった。 縄文 という便利なキーワードを発明したことによって、コンクリートは何の遠慮もなく、いかなる罪の意識ももたずに日本の繊細な都市を破壊することが許されるようになった。 縄文 は日本人を決定的に伝統から遠ざけるきっかけをつくり、この国の豊かな伝統を忘却するための言い訳になった。(P205) ​​
​​​ かなり批判的ですが、具体的にどんな建築のことを言っているのかについては、 本書 なりをお読みいただきたいのですが、 丹下健三 とか、 ​黒川紀章​ とか、まあ、ボクでも名前だけは知っている建築家が名指しされて登場したりで、けっこうスリリングでしたよ。​​​
​​​​ もっとも、ボクが知りたかった、 映画の題名 になっている ユダヤ人建築家の建造物の特徴 については、どうも答えになってくれませんでしたね。しかし、 建築 というのは、資本を必要とするという意味でも、
​​なんだか、キナ臭い文化分野なんだな・・・​​
ということはよくわかりました。​​​​
週刊 読書案内 2025-no072-1145



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 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で 楽天ID をお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​​​

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最終更新日  2025.08.11 21:50:36
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Re:週刊 読書案内 隈研吾「日本の建築」(岩波新書)(07/31)  
ミリオン さん
おはようございます。
本を読むのが楽しいですね。大好きです。頑張って下さい。 (2025.10.01 11:03:06)

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