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2018年09月06日
サマースクール落穂拾い作文?〈LŠSS2018〉(九月五日)
„ Ty jsi asi ztratil pam?? po nárazu ?G, ?e? Pom??u ti, abys ji získal zpátky“,?H ne? to do?ekl, pes netopýrovi?I ude?il do hlavy tlapkou.
八つ目も語順の問題。なぜか「po nárazu(ぶつかった後)」が大切な気がしてこの語順にしたが、よく考えたら、前のコウモリの言動を受けて、「ぶつかって記憶を失ったんだよね」という文脈なので、修正されたように「Ty jsi asi po nárazu ztratil pam??」と「ztratil pam??」を最後に持ってきた方がよかった。
九つ目の間違いは、七つ目と同じで河合文の末尾の処理の問題。「zpátky“, ne?」と一つの分でつなげたかったのだが、だめで「zpátky.“ Ne?」と分割された。注意しなければいけないのは文末の「.」が「"」の前に入ることだろうか。
十個目は、格の問題。動詞「ude?it(殴る/たたく)」だけだったら、迷わずにコウモリは4格にしたところなのだが、「do hlavy」と殴る具体的な場所を追加したことで怪しくなった。「コウモリの頭を殴った」だから、「友達の財布を盗んだ」と同じように、いわゆる関係の3格を使うのではないかと考えたのである。結局は何とかの考えで、3格の「netopýrovi」ではなく、4格「netopýra」を使うのが正しかった。
„Au, co blbneš? Bolelo m? to… Aha m?l jsi pravdu, u? jsem si vzpomn?l, co jsem d?lal. Vylet?l jsem ze své jeskyn?, abych se vydal do sv?ta pro?J kamarády . Hele pejsku, kdy? u? ?K, nechceš být mým kamarádem?“ Netopýr se ptal ?L mo?ného psího kamaráda, ale pes to odmítl.
十一番目は前置詞の問題。「pro」を「za」に訂正されたのだが、「za kamarády」を使うと「友達のところに行く」という意味になる。ここではコウモリにはまだ友達がいないわけだから、「友達を探しに行く」という意味で「pro」が使えるのではないかと考えたのである。「jdu pro pivo」は、「ビールを買いに行く/取りに行く」とどちらにも使えるわけだし。でも、直されたことから考えると、「pro kamarády」は「友達を呼びに行く」という意味になってしまうのだろうなあ。素直に動詞を使っておけばよかった。
十二番目は、「kdy? u?」だけで「せっかくだから」的な意味で使えないか試してみたのだが、やはり動詞が必要だった。「kdy? u? jsi tady」か「kdy? u? jsi tu」にするのがいいかな。
十三番目は、語順。前に会話文がある場合には、次の文は動詞で始めるのが普通のチェコ語の語順らしい。ということで正しい語順は、「Ptal se netopýr」。
„ Víš??M Jsi n?jak divný, máš k?ídla , ale nemáš pe?í. Jak to ?e doká?eš let?t? Já se s takovým divným ?N, jako jsi ty, kamarádit nebudu. Pokud chceš kamaráda, b?? za prince ?O, také hledal nového vzácného zví?ecího kamaráda. Divný m??e být i vzácný“
十四番目は、間投詞的に放り込む「víš」の位置。最初に独立させるよりも、文中の強調したところの前に入れたほうがいいようで、先生が入れたのは、「Jsi n?jak divný, víš, máš k?ídla,」という位置だった。この辺のあってもなくても意味が変わらない言葉をどこに入れるかは、普段自分では使わないだけに、いざ書こうとすると困ってしまう。これも練習、練習である。
十五番目は日本語で「そんな変なのと」というのに合わせて、「s takovým divným」と形容詞の後ろに具体的な名詞を使わずに済ませてみたのだが、やはり名詞は必要だった。いろいろ考えられるけど、「s takovým divným tvorem」と修正された。「tvor」は本来「創造されたもの」という意味で、人や動物などを指すのにもつかわれる言葉である。
十六番目は、前置詞「za」の後ろに来る格の問題である。場所や方向を表す「za」は、4格を取る場合と7格を取る場合があって、その区別は「p?ed」と同じ、つまり4格が移動の方向を表し、7格が場所を表すものだと思っていた。しかし実際には、「〜のところに行く」という意味で使う「za」は、7格を取るのであった。だから正しいのは「b?? za princem」。ということはは十番の「za kamarády」も、7格だったのである。形は4格と同じだけどね。
辞書で確認してみたところ、「za」の使い分けは「p?ed」と比べるとはるかにややこしそうだった。時間を表す表現で取り上げるのを忘れたけれども、つまりは先生も忘れたということだが、「za」+2格で、「〜の時代」という意味を表せるのだった。一番よく使うのは、王様の名前で「〜王の治世」という場合だろうか。それに「za války(戦争中)」というのもあるか。
„Opravdu? Ale kde bydlí? Je to daleko?“
„Není to daleko“, pes pak vysv?tlil, jak se dostane k princovi do paláce, ale ne?ekl, ?e práv? od n?ho utekl, aby zpátky ?P získal svobodu.
十七番目は語彙の問題。「自由を取り戻すために」という意味なのだが、「戻す」の部分を表現するのに副詞的な言葉を使うのは問題ない。ただここは「zpátky」ではなく、「op?t」のほうがよかったようだ。「zpátky」だと「戻す」よりは「戻る」のイメージになるのかなあ。他にも「zp?t」なんて言葉もあって、どの言葉をどんな場合に使うのか悩んでしまう。
Asi tušíte milé d?ti, jak to dopadlo, ?e? Ano, máte pravdu. Netopýr p?ilet?l k princovi a zkamarádili ?Q se hned. Netopýr dostal nový d?m, co? byl?R klec , kde bydlel pes, a dostával od kamaráda pravidelné jídlo a pití, ale ztratil mo?nost let?t libovoln? ?S sem a tam, jak to chce. Myslíte, ?e ?il š?astn?? Kdo ví, kdo ví, co bylo pravda.
十八番目は、スロバキア人のシモナがこれが一番難しいと言っていた動詞付ける接頭辞の「s」と「z」の区別である。「〜くなる」「〜になる」と形容詞や名詞から変化を表す動詞を作る場合には、変化を意味する「z」を使うことが多い。それに対して「s」は複数のものが一か所に集まる動き、上から下へと向かう動きを示す。ここは「友達になる」で変化を表すととったのだが、友達になるためには一人ではだめで、二人以上の人が集まる必要があるということで、「zkamarádili」ではなく、「skamarádili」が正しいのだろう。ワードの校正で赤で指摘されたのをあえて直さなかったのだけど、ワードが正しかった。コンピューターに負けたような気がしてなんか悔しい。
十九番目は、主語と述語で性が変わったときに動詞をどの性にするのかという問題。いつも悩んでしまって、性別で差が出ない時制に直してしまうことも多いのだが、ここはあえて過去形を使ってみた。「nový d?m, co? byl klec」にしたのは、関係代名詞の「co?」が受ける名詞が「d?m」で男性だからである。「klec」が女性名詞だと思わなかった可能性もあるか。とまれ、ここは述語の「klec」が女性名詞であることから、「co? byla klec」にするのが正しいようである。この問題は、この一件だけでこうだと決めつけるわけにもいかないので、今後注意して読んだり使ったりしてみよう。
最後は、動詞と副詞の問題。動詞のほうは、飛ぶという意味で不完了態の「let?t」を使ったのだけど、一回ではなく繰り返し飛ぶことを意味するから同じ不完了態でも「létat」を使う必要があった。チェコ語には一部の移動を表す動詞には、普通の不完了態だけではなく、繰り返しを意味する不完了態も存在して使い分けなければいけないのである。
副詞のほうは、あまり使う機会のない「libovoln?(勝手に)」を使ってみたのだが、あまりよろしくなかったようで、「voln?(自由に)」と修正された。「voln?」が正しいのは問題ない。ただ「libovoln?」の使い方、どんな文脈で使うのかがよくわからない。これも今後の課題だなあ。
ということでこれだけの作文に20箇所以上の間違い。これが我がチェコ語の現実である。
2018年9月5日20時15分。