アフィリエイト広告を利用しています
<< 2019年02月 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28
検索
リンク集
最新コメント
チェコの銀行1(十二月二日) by ルイ ヴィトン 時計 レディース hウォッチ (03/20)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしやん (12/30)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしゃん (12/30)
メンチンスキ神父考再び(七月卅日) by にっしゃん (12/30)
カレル・チャペクの戯曲残り(二月朔日) by K (08/16)
最新記事
カテゴリーアーカイブ
記事ランキング
ファン
タグクラウド










ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2019年02月18日

「コヴァジーク」の謎(二月十六日)




 これまで、日本のメディアにおけるチェコ人の人名表記に関しては、散々批判してきた。特にスポーツ選手の表記の中には、チェコ語の発音とかけ離れて誰なのかわからないものもままある。ほぼ確実におかしな表記になっているのが、チェコ人の誇りである「?」で、英語ではハーチェクを省略して表記されるために、日本のメディアでも「ラリルレロ」で処理されることが多い。それなのに、「Kova?ík」が「コバジーク」と表記されていたのである。しかもヤフーのスポーツナビでである。

 木曜日のサッカーのヨーロッパリーグでプルゼニュが、ディナモ・ザグレブに逆転勝ちしたので、日本語でも確認しようかと、ヤフーのスポーツナビのヨーロッパリーグのところの この試合のページ を開いたら、イエローもらった選手の名前が「ヤン・コヴァジーク」になっていてびっくりしてしまった。
 これは、チェコ人の名前の表記の全面的な見直しが行われた結果かと期待したのだが、他は以前と変わっておらず、何でコバジークだけと首をかしげることになってしまった。外国人選手を除く人名表記がどうなっているかいくつか確認しておこう。


1妥当なもの
ミラン・ハヴェル Milan HAVEL
マレク・バコシュ Marek BAKOŠ

 「ハヴェル」は、Vをどう書くかぐらいしか問題がないので、変な表記のしようもない。「バコシュ」は、 「Š」が直音表記されて「バコス」になるかと思ったが、意外なことにまともな表記である。それなのに他のところで「Š」の直音表記が出てくるのがよくわからない。


2長母音が無視されたもの
マトゥシュ・コザチク Matuš KOZÁ?IK
ロマン・フブニク Roman HUBNÍK

 それぞれ、「コザーチク」「フブニーク」が妥当な表記。とはいえこのぐらいなら文句は言わない。この二つの名前に関しては、これ以上はおかしくしようもないと言うところだけど。


3拗音の直音表記
パトリック・フロソフスキー Patrik HROŠOVSKÝ
ミラン・ペトルゼラ Milan PETR?ERA

 「フロショフスキー」「ペトルジェラ」と比べると大差ないと思うかもしれないけど、違和感は大きいなあ。ハーチェクついてるんだからさ。


4Cの問題
ルデク・ペルニカ Lud?k PERNICA

 チェコ語のCの音は、日本語のツの音なので、「CA」は「ツァ」となる。「ペルニカ」と「ペルニツァ」、事情を知らない人は同一人物だと理解してくれるのだろうか。まあ、「パーニカ」になっていないだけマシか。


5CHの問題
ロマン・プロチャズカ Roman PROCHÁZKA
トーマス・ホリー Tomáš CHORÝ

 チェコ語のCHは「チ」ではなく、「ヒ」に近い音なので、「プロハースカ」と書くのが普通である。有声子音の無声化については言うまい。「プロチャズカ」では実は「プロハースカ」だとわからないだろうなあ。
 不思議なのは同じ「CH」が使われている「ホリー」が「チョリー」になっていないこと。どういう規準なんだろ。名前の「トーマス」は「トマーシュ」なんだけどね。同じ名前でも「トマス」と書かれる選手がいるのも不思議。


6?の問題
トマス・ホラヴァ Tomáš HO?AVA
ラディム・レズニク Radim ?EZNÍK

 特にこの「レズニク」を見ると、「Kova?ík」が「コヴァリク」になってもおかしくはないような気がするのだけど、どうして「コヴァジーク」と書けたのだろうか。不思議で仕方がない。それが表題の謎なのである。同じ日に試合のあったスラビアの選手名にも問題ありありだったし。
「コヴァジーク」が日本でも知られているような有名選手であれば、チェコ語の発音に近づける努力が優先的になされてもおかしくないような気はするが、日本での知名度で言えば、同じU21のヨーロッパ選手権で活躍したホジャバと同じぐらいのはずである。そのホジャバは「ホラバ」と書かれているわけでね。

 もしかしたら、他の分野で「コヴァジーク」という名前の人が知られているのかもしれないと、ヤフーで検索してみたら、絵本作家の「インドジフ・コバジーク」と作曲家の「クリストファー・コヴァジーク」が出てきた。絵本作家のほうはチェコの人のようだけど、作曲家は名前からしてチェコを出た人の子孫という感じである。どちらも知らない。この二人の影響で「コヴァジーク」と書かれるようになったというのも説得力に欠ける。

 ちなみに、「コヴァリク」という表記を使っているメディアも、チェコの選手名に関して、ここにあげた表記よりもましな表記をしているメディアも存在しているはずである。知らない人はいくつかのメディアを見くらべて別人だと思ってしまうのだろうなあ。
2019年2月17日23時。









タグ: 人名表記 R
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: