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目次四つとも、普通は 「エッセイ」 というジャンルに分類されるタイプの文章です。でも、腰巻にこう書いてあるんです。
読書実録 「筆写の始まり」
「スラム編」
「夢と芸術と現実」
「バートルビーと人類の未来」
権力の、そして自由の発生点にふれる、アナキズム小説の誕生! だから、まあ、こうして案内する ボク も、繰り返し 「小説」 と書いているわけです。まあ、 映画 でも 小説 でもそうなんですが、最近のシマクマくんは、所謂、ストリーというか、物語的起承転結に興味を失っている傾向がちょっとあって、 文章 であれば
「ことば」が書き手の意識から発生してくる瞬間 というか、 映像 であれば、まあ、 映画 の場合は製作過程の 集団性 ということを考えれば、文章のように考えるの難しいとは思うのですが、それでも、展開するストーリーとは関係なく
オッ?というか、ハッとするシーンを期待しているところがあるのですが、 保坂和志 の文章にはそういう意味で惹かれますね。
ふーん、そうなん!? という感じの面白さです。
読書実録。読書と実録、読書の実録、読書は実録、・・・・・吉増剛造が最近の対談の中で筆写、書き写しをしているのだと語っていた、吉増剛造は吉本隆明の「日時計篇」から筆写をはじめて、「マチウ書詩論」「西行論」と筆写し、今は「言語にとってびとはなにか」の第二巻の近松論のところまできているとその対談の中で語っていた、「言語にとって美とはなにか」なんて、あの厚い本を全部書き写すとは! 吉増 剛三流の読書法 に、 保坂和志 がかぶれていって、以下、延々と 筆写原稿 が続くという展開です。興味を感じない人には面白くもなんともない話ですが、おもしろがれる人にはやたら面白い文章です。
私はそれがすごいと思ったから友達に教えるとその人はルゴーネスの「塩の像」の筆写から私も筆写をはじめることにしたとメールしてきた、ルゴーネスは「もしアルゼンチン文学」の全過程をひとりの人物で象徴させなければならないとしたら、その人物は紛れもなくルゴーネスであろう。」とボルヘスが「バベルの図書館」の序文で紹介している作家で、びっくりするような小説を書いた。「日時計篇」というのは私は今回はじめて知った、吉本隆明の初期の未発表の詩(詩群)の総称で、昔勁草書房から出た「吉本隆明全著作集」の第二巻の半分と第三巻の全部を占め、第二巻に一四八篇、第三巻に三三〇篇収録されているとこの著作集の解題に書いてある。この「日時計篇」の量を知るまで「言語にとって・・・・」を全部筆写するなんて本当だろうかとどこかで思っていたがそれはまったく本当だったと「日時計篇」の量を知ってかすかな疑いは一気に真実となり、驚きはまったく静まって、海の底に微細な塵がゆっくりしずんでゆくように、まさに吉増剛造本人が写経にもなぞらえているように、宗教的というより信仰や祈りの実践に出会ったような気持ちになった。
本とか読みながら何をやっているんだろう?という風なところに興味が彷徨っている人とかには面白いんじゃないでしょうか。ボクは、かつて、気に入った作品とかをノートに写すなんてことをやっていたことがあるのですが、20代の頃ですが、その時には、別に、祈りや信仰のような感覚はなくて、面白いから写していただけなのですが、もう一度やるかと言えば、多分やりませんね。ただ、鉛筆じゃあなくて、ワープロですが、引用部分を写すことは。今でも好きです。
追記
ところで、このブログをご覧いただいた皆様で 楽天ID
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