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2016年07月25日
チェコサッカーあれこれ(七月廿二日)
まず、ロシアのマハチカラに買われていったブルバに代わる代表監督は、カレル・ヤロリームの就任が決定した。ムラダー・ボレスラフの監督として新シーズンに向けて準備を進めていたようだが、チェコのサッカー協会がチームと交渉して契約を解除してもらったようだ。お金が動いたかどうかについてはよくわからない。二回連続でクラブチームの現役監督を強奪して、代表監督ということになった。二年ほど前にブルバが代表監督に就任したときには、プルゼニュが教会との交渉に応じず、ブルバ自身がけっこう強引な方法で辞任したんじゃなかったかな。
ムラダー・ボレスラフとしてもヨーロッパリーグの本戦に進出するために、監督の交代は避けたかったところだろうけれども、予選の間はボレスラフでも監督を続けるという条件で合意したようだ。八月末のアルメニアとの親善試合で代表監督デビューして、九月四日には次のワールドカップ予選が始まることになるから、二足のわらじを履いている余裕はあるのかな。チェコ代表はワールドカップの予選は苦手だから、だめもとで大胆に若手を登用してほしいところである。
先週の木曜日に、スラビア・プラハがチェコのチームとしては最初にシーズンに突入した。ヨーロッパリーグの予選が始まったのだ。予選二回戦のエストニアのタリンでの初戦で、1対3で負けるという醜態をさらしたときには、もう駄目かと思ったのだが、二戦目までの一週間で、中国に行くと思われていたシュコダと契約を更新し、前シーズンのスロバキアリーグ得点王のオランダ人、ファン・ケッセルをトレンチーンから購入して、攻撃陣を一新してしまった。
そして迎えた第二戦、その二人の得点で2対0で勝利し、アウェーゴールの差で三回戦進出を決めた。特にファン・ケッセルは、シュコダの得点のアシストも決めているので、結果から言うと大活躍なのだけど、それ以外のプレーには精彩を欠いたし、得点を決めた直後に負傷交代しているから、完全にフィットするまでには、もう少し時間が駆りそうである。とはいえ、ここ数年財政上の問題で補強もままなからなかったスラビアのファンは、お金のある喜びを噛み締めていることだろう。中国企業の金だけど、金は金だし、優勝時の主要メンバーの一人シュベントも戻ってきたらしいし。
次はポルトガルチームとの三回戦だけどどうなるかね。チェコからはチャンピオンズリーグの予選にプルゼニュとスパルタ、ヨーロッパリーグには、スラビア以外にリベレツとムラダーボレスラフが出場することになっている。プルゼニュにはCLの本戦に進んでほしいところだけど、ELが現実的かな。他の四チームのうち二チームが本戦に進めば最高だけど、現実的なのはスパルタだけかなあ。リベレツは去年本戦まで進んだけど、結構メンバー変わったからなあ。
まだまだ本格化しない選手の移籍だが、チェコ的には重要な移籍がいくつか決まった。ムラダー・ボレスラフで復活を目指していたミラン・バロシュは、出場機会があまり得られないことから契約を解除して、リベレツと契約を結んだ。本当は二部に落ちてしまった出身クラブのバニーク・オストラバに移籍しようとしたらしいのだが、監督のペトルジェラが、プラハを拠点にして必要な時だけオストラバに通うというバロシュの要求を認めなかったために話がまとまらなかったらしい。
ユーロでは期待されたほどの活躍ができなかったスパルタのクレイチーは、イタリアに行くことになった。チームはボローニャだって。そして、スパルタで育ってレンタル先のボヘミアンズで活躍して評価を上げたパトリック・シクも同じくイタリアのサンプドリアへの移籍が決まった。久しぶりにイタリア移籍で成功と言える選手が出てきてほしいのだけど、この二人どうかなあ。イタリアに行く前のシーズンにあれだけ圧倒的な活躍をしたフシュバウエルでも駄目だったからなあ。レンタルであちこちたらい回しにされて、下部リーグに定着してしまうのではなかいと、ちょっと心配である。
最後に、チェコのサッカー協会の審判部長をポーランド人が務めることになったというのも、ニュースかもしれない。だから何かが変わるとも思えない。どうせならチェコ代表の天敵イタリアのコリーナ氏を招聘すればいいのにと思ってしまった。
7月23日22時。