この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
広告
posted by fanblog
2017年03月07日
スパルタ低調(三月四日)
スパルタは、プレシーズンの親善試合は好調だったらしいけれども、春のシーズンの最初の試合で、ロシアのロストフに惨敗して以来、チェコリーグの春の初戦でボヘミアンズに1−0でやっとのことで勝って、ロストフとのホームでの二戦目は、相手が勝ち抜けをほぼ決めて手を抜いてくれたおかげで1−1の引き分け、次のヤブロネツでの試合では、またまた1−3で惨敗とぜんぜん調子が上がらない。
その上、ヨーロッパリーグで敗退がほぼ決まったロストフとの初戦の後、ロシツキーの欠場が続く中、攻撃の中心になっていたドチカルを中国に売っぱらってしまっている。移籍金が二億五千万コルナ弱で、年棒が八千万コルナほどで、拒否できるオファーではなかったらしい。移籍金だけでスパルタが毎年垂れ流している赤字の二年分ぐらいになるからなあ。本年度のスパルタは、オーナーが変わって以来初めて黒字になるんじゃなかろうか。行った先のチームはチェコ語で聞いてもよくわからないのだけど、ドチカルが持っていたマフラーには河南何とかと書いてあったので、河南省のチームのようだ。
閑話休題。
この試合、前半は見ていないので、開始五分のシュラルのペナルティエリア外からのシュートでスパルタが先制したことと、そのときグラウンドに二つ目のボールが転がっていたけれども、プレーには影響がないというので、審判が続行させたと言うこと以外は知らない。
ドゥクラは共産主義時代のチェコスロバキアリーグでは最強を誇ったのだが、現在の戦力で比べるとスパルタに大きく劣るのは否定できない。カザフスタンに行っていたクシュニールとか、インドでプレーしていたポダニー、いつの間にかドイツから帰ってきていたシムーネクなんてスパルタから出された選手が何人もいてちょっとびっくりした。それなのに、互角以上の戦いを見せていた。ドゥクラがよかったと言うよりは、スパルタが不安定すぎたというのが正しいのかもしれない。
スパルタの何がいけないって、ディフェンスがぼろぼろ。この試合では、低調なプレーを続けているM.カドレツが外れて、これも低調続きのマズフと、中盤で起用されていたホレクがセンターバックを勤めていたのだけど、連携不足なのか何なのか、無駄に危険なシーンを何度も作り出していた。
中盤は、ロストフでの敗戦後、若手のサーチェクやチェルマークが使われるようになって、活性化したと言うか、これからが楽しみになってきたのだけど、ディフェンスは、カラバエフ以外は、みんなベテランで、この試合で怪我で欠場のコスタに代わって出場のヒプシュも、よくない意味でベテラン化している印象がある。こっちも若手を使ってベテランの危機感をあおればいいのにと思うのだけど、どうも若手がいないらしい。もちろん、U19何かのチームにはいるのだろうけど、怪我人続出で選手が足りないなんて事態にならない限り起用するのは難しいのだろう。秋はそれで何人か試合に出ていたけど、中盤の選手だけだった。この試合で、ボヘミアンズが生んだ最期の天才V.カドレツが復帰していたけれども、試合勘のなさを露呈していた。うーん、こいつも期待はずれに終わりそうな雰囲気である。
残り二十分ぐらいで、コナテーが出てきたときには、スパルタファンからブーイングが起こっていた。「コナテー出て行け」なんてことが書かれた幕も掲げられていたし、ボールを持つたびにブーイングが繰り返されていた。無理やりスパルタを出ようとしたのは、とんでもない活躍をするまで、忘れてもらえないのだろう。ロストフとの初戦で惨敗の原因となる退場食らったのも火に油を注いだしなあ。チャンスでミスを連発したカドレツにもブーイングが投げられていたから、コナテーがチェコ人じゃないからという理由ではないのだろうけれども、見ていてあまり気持ちのいいものではない。
今日の試合の後半を見る限り、プルゼニュやスラビアを追い抜くことは難しそうだから、スパルタは三位ということになりそうだ。春になって結果が出ないことから、元プルゼニュ監督のブルバと新シーズンからの監督として交渉しているらしい。ホロウベクに続けさせればいいのに。
3月4日23時。