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2018年11月17日

目的を示す「aby」(十一月十二日)




 復習のために人称変化と動詞「být」の過去形を組み合わせて示しておく。過去形の語尾については以前の過去形のところを参照されたい。

 1単 abych byl/byla
 2単 abys/abyste byl/byla
 3単 aby byl/byla/bylo
 1複 abychom byli/byly
 2複 abyste byli/byli
 3複 aby byli/byly/byla

 二人称単数は、丁寧に話す時には複数「abyste」と動詞過去の単数男性形もしくは女性形の組み合わせになる。このことは仮定法のところには書き忘れてしまったけど、普通の過去形で丁寧に表現するときと同じである。三人称複数の「byly」は主語が男性名詞不活動体と女性名詞の場合に使用することも念のために指摘しておく。
 ここで、いくつか例を挙げてみよう。

 P?j?il jsem si peníze, abych si koupil nové auto.
 新しい車を買うためにお金を借りた。

 Zastavil jsem se v knihovn?, abych vrátil knihu.
 本を返すために図書館に寄った。


 気を付けなければならないのは、日本語では「ために」ではなく、「ように」を使うような場合にも、チェコ語で「aby」が使われることがあることである。日本語に訳す場合には、日本語の中で自然になるように調整するから問題ないが、日本語からチェコ語に訳すときに、「aby」は「ために」だという思い込みが強すぎると、「ように」が使われている文をどう訳すかで悩むことになりかねない。
 以前、日本語ができるチェコ人が、「ように」を使うべき場面で「ために」を連発していて、なぜだろうと不思議に思ったことがあるのだが、それはどちらもチェコ語では「aby」で済ませてしまうからだったのである。これに気づくまでは、日本語の「ために」と「ように」に類似性があるとは全く思っていなかったので、目からうろこが落ちたような気がしたものだ。チェコ語を通して日本語の勉強をしたわけである。まあ、日本人の中にも「ために」と「ように」の使い分けが怪しい人もいるのは確かだけど、チェコ語で問題に気づくまでは、完全に意識の外にあった。
 ということで「ように」と訳すべき例文である。

 Sp?chal jsem, abych nep?išel pozd?.
 遅れないように急いで行った。

 P?j?il jsem si peníze, abych si mohl koupit nové auto.
 新しい車が買えるように借金した。

 ?ekl jsem mu, aby p?išel v?as.
 時間通りに来るようにあの人に言った。

 Psali mi rodi?e mail, abych se vrátil dom?.
 両親からうちに帰ってくるようにというメールが来た。


 日本語の「ために」と「ように」の使い分けについては、ここで説明する必要はないだろうが、チェコ語の「aby」には、もう一つ重要な用法がある。それは、動詞の「chtít」と結びついた用法で、「〜してほしい」「〜してもらいたい」という相手、もしくは第三者に対して行動を望むときに使う表現である。「chtít」の主語は一人称とは限らないので、二人称、三人称の場合には、必要に応じて日本語の訳を工夫しなければならない。

 Chci, abyste mi p?j?il peníze.
 お金を貸してほしいんですが。

 Chcete, abych zav?el okno?
 窓を開けましょうか。

 Pavel chce, abychom s ním šli na pivo,
 パベルが、私たちに一緒にお酒を飲みに行ってほしいってよ。

 まあ、「chtít」を「ほしい」ではなく、「望む」「願う」なんて言葉で訳したら、二つの動詞の主語が異なっているから「aby」は「ように」、もしくは「ことを」を使って訳せなくはないけど、不自然な日本語になってしまう。「お金を貸してくださるように望みます」とか、「私が窓を開けることを望みますか」、「パベルは、私たちが一緒にビールを飲みに行くように願っているようだ」なんて、誰がどこで使うんだというお話である。丁寧な婉曲表現の「by」と組み合わせて。「Cht?l bych, abyste mi p?j?il peníze.」としてもかまわない。
 こうでなければならないと組み合わせが完全に決まっているわけではないので、仮定法や婉曲表現なども含めていろいろな組み合わせを試してみるのもいいだろう。チェコ人の先生が変な顔をしたやりすぎだと判断すればいいのだしさ。語学というものは、教科書に書かれている基礎的な事項を演繹して、あれこれ実際に使ってみて、その結果を帰納して自分なりの使い方、ルールを見出すのが醍醐味なのだから。
2018年11月13日23時55分。








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