この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
広告
posted by fanblog
2019年08月21日
É?ko〈私的チェコ語辞典〉(八月十九日)
また、スポーツの国代表で、年代別代表と区別するために、A代表を、アーチコと呼ぶこともあるし、「reprezenta?ní á?ko」なんて言い方をすることもある。ただし、トランプのAは、アーチコではなく「eso」といい、日本語で外来語で「エース」と呼ばれるものは、たいていこのエソで表現され、テニス中継を始めてみたときは、サービスエースがエソと言われているのに反応できなかった。フランス映画の「Eso es」なんてのもあったなあ。日本語に訳すと「エースの中のエース」だろうか。「es」は「S」でもあるので、耳で聞いても何のことやらわからんかったけど。
スポーツなんかでAチームとBチームがある場合は、Bチームをベーチコと呼ぶ。Aは一番上だからあまり使わないと思うが、ベーチコからは、形容詞の「ベーチコビー」というのができて、「B級映画」「B級ホラー」なんてのに使われる。日本ではやりのB級グルメも、「bé?ková kuchy?」とかになるのかな。
Dは「デーチコ」で、以前は特に耳にする言葉でもなかったのだが、チェコテレビが子供向けのチャンネル、「?T D」を開設したことで、頻繁に聞こえてくるようになった。「D」は子供を意味する「dít?」の「D」なのだろうが、「チェー・テー・デー」という読み方が間抜けに響くのか、「デーチコ」のほうがよく使われている。「チェー・テー・デーチコ」なんてのも聞くかな。デーチコの夜の部である「?T Art」のほうは、Aで始まるからアーチコなんてことはなく、「チェー・テー・アールト」と呼ばれている。ただし日本風発音の「アート」ではないので注意。
それで、やっと本題のE、つまり「É?ko」なのだが、何をさすと思う? 初めて聞いたときには、テレビのチャンネル、デーチコ以外に、オーチコもあるし、かなとも思ったのだが、食品添加物のことだった。チェコの食品の原材料の表示は、EUの基準に基づいて、いわゆるE番号で食品添加物を表示している。大抵はEのあとに三桁の数字がついているだけで、一般の人間にはそれを見てもどんな物質なのかはわからないが、その数で食品添加物がたくさん入っていることはわかる。
それで、エーチコの入っていない、もしくはエーチコの少ない食品を求める人たちもいるようである。同じエーチコでも、問題のありそうなものもあれば、昔から使われていて何の問題もないものもあるわけで、その辺は自分で調べるしかない。ただ、日本のように物質名が書かれていたからと言って、例えば発癌性の有無が見ただけでわかるというわけでもないから、大差はないか。
個人的にはまったく気にしないけど、健康志向で気にする人たちは気にするんだろうなあ。食品添加物の入っていないものを探すときには、「bez é?ek」という表現を覚えておくといい。わざわざ包装には書かれていないと思うけど、店員に質問するときには使えるはずである。
久しぶりに、どうしてこんなテーマで書き始めてしまったのだろうと、途中で頭を抱えるレベルで迷走してしまった。まだまだである。
2019年8月19日23時45分。
タグ: 失敗作