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2020年02月11日
所有代名詞2(二月八日)
男性
1 náš
2 našeho
3 našemu
4 našeho(活) náš(不活)
5 náš
6 našem
7 naším
形容詞の硬変化に似ているが、語尾の母音「e」が長母音ではなく短母音であるところが違う。また、7格は軟変化と同じ形となる。これは軟子音「š」の後には、いわゆる「硬いY」が使えないことによる。
女性
1 naše
2 naší
3 naší
4 naši
5 naše
6 naší
7 naší
1格と5格以外は、人称代名詞三人称単数の「ona」と同じ。4格だけ短母音「i」で、ほかはすべて長母音「í」になると覚えてもいい。
中性
1 naše
2 našeho
3 našemu
4 naše
5 naše
6 našem
7 naším
中性は、1格と、必ず1格と同じ形になる4格、5格以外は、男性名詞不活動体とまったく同じ。
複数の格変化は、3性共通の形が多いのでまとめて示す。
1 naši(活)naše(不活・女・中)
2 našich
3 našim
4 naše
5 naši(活)naše(不活・女・中)
6 našich
7 našimi
男性活動体の1格と5格が違うだけで、ほかはすべて3性共通。共通部分は、形容詞の軟変化の複数に似ているが、語尾の母音が長母音「í」ではなく、短母音「i」であるところが違う。繰り返しになるが、こういう微妙な違いというのが覚える側にとっては厄介極まりない。
その点、三人称の所有代名詞は、変化自体は覚えやすい。単数の男性「on」、中性「ono」の所有形はどちらも「jeho」で、後に来る名詞の性、単複を問わず、すべて同じ形をとる。つまり格変化させても形はまったく変わらない。注意すべきこととしては、三人称の人称代名詞単数の男性、中性の格変化に登場する「jeho」と混同しやすいことだろうか。人称代名詞のほうは、前置詞とともに使うと「n」を前につけて、「u n?ho」などとする必要があるが、所有代名詞のほうは、「u jeho auta」のように、そのままである。
女性の「ona」から作られる所有代名詞は「její」で、長母音「í」で終わることからもわかるように、形容詞軟変化と全く同じ格変化をする。形容詞の格変化については ここ と ここ を参照。
複数は三性共通で「jejich」となるが、これも不変化で後ろに来る名詞が、どんなもので、どんな格であっても形は変わらない。注意点は、「i」が短母音であること。ここを長母音にすると、「jejích」となり、これは「její」の複数2格の形である。変化したりしなかったり、これもチェコ語である。
最後に例外を指摘しておくと、最初に人称代名詞の2格を名詞の後ろにおいて所有をあらわすことはできないと書いたが、一単語ではなく「my všichni(私たち全員)」「vy všichni(皆さん全員)」のような二つの言葉の組み合わせの場合には、使えなくもない。「doba nás všech(私たちみんなの時代)」「názor vás všech(皆さん全員の意見)」なんて、全員を強調する使い方がなくはない。ただ普通は「naše doba」「váš názor」とするのが普通である。しかも、これが「všichni」以外の言葉との組み合わせで使えるかどうかも不明なので、自分では使えないでいる。
これで、代名詞関係の格変化はすべて説明したかなと思ったのだけど、疑問詞の「kdo」「co」について格変化表を示してないかもしれない。これ覚えとくと楽だと書いた記憶はあるのだが、格変化について説明したかどうか、自信がない。重なり覚悟で、次は疑問の代名詞について書くことにしよう。ただし、関係代名詞としての使い方については、別に記事を立てる。
2020年2月9日24時。