令和3年度 2級建築施工管理技術検定
第二次検定問題 解答・解説
令和3年11月14日(日)
※ 受検種別: 建築の受験者は 解答してください。
問題5−A
次の1.から8.の各記述において、[ ] に 当てはまる最も適当な語句又は数値を、下の該当する枠内から 1つ選びなさい。
1.図面に示される通り心は壁心であることが多く、壁工事が行われるために墨を打つことができない。そのため壁心から離れた位置に補助の墨を打つが、この墨のことを[ ?@ ]という。
?@ (1)逃げ墨 (2)陸墨 (3)地墨 (4)親墨
解答
?@ (1)逃げ墨
[ 解説 ]
柱心や壁心などの親墨から離れた位置にうつ補助の墨を 逃げ墨という。
2.埋戻し工事における締固めは、川砂及び透水性のよい山砂の類いの場合は水締めとし、上から単に水を流すだけでは締固めが不十分なときは、埋戻し厚さ [ ?A ] 程度ごとに水締めを行う。
?A (1)5cm (2)10cm (3)30cm (4)60cm
解答
?A (3)30cm
[ 解説 ]
埋戻し及び盛土は、 30cm程度ごとに締め固める。(公共建築工事標準仕様書)
3.鉄筋工事における鉄筋相互のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍、25mm及び隣り合う鉄筋の平均径の [ ?B ] のうち最大のもの以上とする。
?B (1)1.0倍 (2)1.25倍 (3)1.5倍 (4)2.0倍
解答
?B (3)1.5倍
[ 解説 ]
鉄筋工事における鉄筋相互のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍、25mm及び隣り合う鉄筋の平均径の 1.5倍のうち最大のもの以上とする。(公共建築工事標準仕様書)
4.鉄骨工事における柱脚アンカーボルトの締付けは、特記がない場合、ナット回転法で行い、ボルト頭部の出の高さは、ねじが2重ナット締めを行っても外に [ ?C ] 以上出ることを標準とする。
?C (1)1山 (2)2山 (3)3山 (4)4山
解答
?C (3)3山
[ 解説 ]
アンカーボルトは、ボルト頭の下及びナットの下に座金を用いることとし、締付け終了後にナットの外に 3山以上ねじ山が出ていることを確認する。(公共建築工事標準仕様書)
(建築工事監理指針より)
5.ウレタンゴム系塗膜防水の通気緩衝シートの張付けに当たって、シートの継ぎ目は [ ?D ]とし、下地からの浮き、端部の耳はね等が生じないように注意して張り付ける。
?D (1)50mm重ね (2)200mm重ね (3)目透し (4)突付け
解答
?D (1)50mm重ね
[ 解説 ]
塗継ぎの重ね幅は 100mm以上とし、補強布の重ね幅は 50mm以上とする。(公共建築工事標準仕様書)通気緩衝シートなどの補強布の重ね幅は 50mm以上とする。
6.大理石は、模様や色調などの装飾性を重視することが多いため、磨き仕上げとすることが多く、壁の仕上げ材に使用する場合は [ ?E ]を用いることが多い。
?E (1)本磨き (2)水磨き (3)粗磨き (4)ブラスト
解答
?E (1)本磨き
[ 解説 ]
大理石の壁を仕上材に使用する場合は 本磨きを用いることが多い。石材の磨き仕上げの種類については下記参照。
石材の磨き仕上の種類
7.塗装工事において、塗膜が平らに乾燥せず、ちりめん状あるいは波形模様の凹凸を生じる現象を [ ?F ]といい、厚塗りによる上乾きの場合などに起こりやすい。
?F (1)だれ (2)しわ (3)にじみ (4)はじき
解答
?F (2)しわ
[ 解説 ]
塗装工事において、塗膜が平らに乾燥せず、ちりめん状あるいは波形模様の凹凸を生じる現象を しわといい、厚塗りによる上乾きの場合などに起こりやすい。
8.内装工事において使用される [ ?G ]せっこうボードは、両面のボード用原紙と心材のせっこうに防水処理を施したもので、屋内の台所や洗面所などの壁や天井の下地材として使用される。
?G (1)強化 (2)シージング (3)化粧 (4)構造用
解答
?G (2)シージング
[ 解説 ]
シージングせっこうボードとは、両面のボード用原紙と心材のせっこうに防水処理を施したもので、内装工事において、屋内の台所や洗面所などの壁や天井の下地材として用いられる。
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