2級建築施工管理技術検定
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時間管理術で勝敗が決まります。



2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学 環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
仮設工事
土工事
地業工事
鉄筋工事
型枠工事
コンクリートの調合
鉄骨工事
木造軸組構法
解体工事
仕上工事
コンクリートブロック工事等
防水工事
石工事
タイル工事
屋根及びとい工事
金属工事
左官工事
建具工事
塗装工事
内装工事
仕上改修工事

施工管理
施工計画
事前調査
仮設計画
材料の保管
申請及び届出等
工程管理
工程計画
バーチャート工程表
品質管理工程表
品質管理
用  語
鉄骨工事
鉄筋工事
コンクリート工事
品質管理に関する記述
試験及び検査
安全管理
工事現場の安全管理
労働安全衛生法

応用能力問題 躯体工事
仕上工事

法  規 建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和06年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期) (中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
建築工事監理指針

1章 各章共通事項 序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事 01節 共通事項
02節 縄張り,遣方 , 足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
[ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節   一般事項
02節   材  料
03節   工作一般
04節   高力ボルト接合
05節   普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節   耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
一般事項、材料
外壁パネル工法
間仕切壁パネル工法
溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事 01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事 01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

原発・放射能

> 放射能について正しく学ぼう
> 内部被ばくを考える市民研究会
> 国際環境NGO FoE Japan
> 代々木市民観測所
> チェルノブイリへのかけはし
> 放射線防護の仕方(緊急時編)
> 放射線防護の仕方(日常編)
> 放射線防護の仕方(食品編)
> セシウム汚染全国マップ
> Sv/Bq換算ツール
> 経口時の年齢換算計算ツール
> Fukushima Voice version 2
> Simply Info
> 日本原子力産業協会
原子力発電を考える
> グリーンアクション
> サイエンス・メディア・センター
> バンクーバー食品放射能モニタリング
> 東京江戸川放射線
> 品川区ママ友からの 放射線情報便
> 福島30年プロジェクト
> 全国の空間線量率
> 村田 光平 オフィシャルサイト
> 国会事故調査委員会
> 福島第一原発カメラ(LIVE)
> 全国放射線量測定マップ

2023年03月13日

2級建築施工管理技士 建築学 構造力学 練習問題

2級建築施工管理技術検定 練習問題


【 構造力学 】

< 反力及び応力を求める問題 >

( 1 )
図に示す単純梁ABに集中荷重P1及びP2が作用するとき、CD間に作用するせん断力の値の大きさとして、 正しいものはどれか。(令和4年前期_No.9)

2K_R04Z_No.09_単純梁の集中荷重.jpg

1.1 kN 2.3 kN 3.4 kN 4.5 kN


答え

  1

[ 解答解説 ]
点AニおけるモーメントをM A とすると、
M A = 0より
M A = 3kN × 2m + 6kN × 4m − V B [ kN ] × 6m =0
よって、V B = 5kN ・・・?@

鉛直方向の力のつり合いより
V A [ kN ] + V B [ kN ] − 3kN − 6kN = 0
V A + V B = 9kN
?@を代入して、V A について解くと
V A = 4kN

よって、せん断力図(Q図)は以下のようになる。

R04Z_09_せん断力図.jpg

V A = 4kNより、A点はプラス方向に4とし、C点へせん断力が伝わる。
P1 = 3kNより、C点で 4 – 3 = 1kNとなり、D点まで伝わる。
よって、CD間に作用するせん断力は1kNとなる。
D点では、P2 = 6kNにより、1-6 =−5kNとなり、B点へ伝わる。
B点は、V B = −5kNより、−5 + 5 = 0kNとなり、
せん断力図が完成する。

ゆえに、CD間に作用するせん断力は、1kNなので、
正答肢は 1




( 2 )
図に示す単純梁ABに等変分布荷重が作用するとき、支点Aの垂直反力V A 及び支点Bの垂直反力V B の大きさの比率として、 正しいものはどれか。(令和3年後期_No.9)

2K_R03_No.09_単純梁の等変分布荷重.jpg
 1.V A :V B =1:1

 2.V A :V B =2:1

 3.V A :V B =3:1

 4.V A :V B =4:1


答え

  2

[ 解答解説 ]
図-1のように、等変分布荷重、梁の長さを仮定する。

2K_R03_No.09_単純梁の等変分布荷重_図1.jpg
図-1

仮定した等変分布荷重を集中荷重に置き換えると図-2のようになる。
(三角形の重心の位置)

ΣV = 0 より、
V A – 9 + V B = 0
V A + V B = 9 ・・・?@
支点Aは回転支点なので、モーメントM A は発生しない。
よって、
M A = 9 × 1 − V B × 3 = 0
  3V B = 9
  V B = 3 kN(上向き)
?@に代入して、
V A + 3 = 9
V A = 6 kN(上向き)

∴ V A : V B = 6:3 = 2;1




( 3 )
図に示す単純梁ABにおいて、点Cにモーメント荷重Mが作用したとき、点Dに生じる応力の値の大きさとして、 正しいものはどれか。(令和3年前期_No.9)

2K_R03Z_No.09_単純梁の1点にモーメントC.jpg

1.せん断力は、1kNである。

2.せん断力は、2kNである。

3.曲げモーメントは、3kN・mである。

4.曲げモーメントは、4kN・mである。


答え

  1

[ 解答解説 ]

2K_R03Z_No.09_単純梁の1点にモーメントC_図1.jpg
            図-1


図-1のように、各支点の垂直反力とV A 、V B と仮定し、支点Aは、 回転支点なので、 モーメントは発生しないことを利用する。

M A = Mc – V B × 6 = 0
M A = – 6 – V B × 6 = 0
      – 6V B = 6
V B = – 1 [ kN ] (上向き)
答えがマイナスなので逆向きとなり、
V B = 1 [ kN ](下向き)

点Dの各応力を求めたいので、点Dより右半分 図-2で考える。

2K_R03Z_No.09_単純梁の1点にモーメントC_図2.jpg
                  図-2

曲げモーメントは、
M D = 1 × 2 = 2 [ kN・m ]

せん断力は、
Q D – 1 = 0
Q D = 1 [ kN ]

∴ 正しいものは 1となる。




( 4 )
図に示す単純梁に集中荷重P 1 及びP 2 が作用したとき、支点Aの鉛直方向の反力の値の大きさとして、 正しいものはどれか。(令和2年後期_No.9)

2K_R02_No.09_単純梁の集中荷重.jpg

1.4kN

2.5kN

3.6kN

4.8kN



答え

  3

[ 解答解説 ]
支点Aにおける反力をP A とすると、P 1 、P 2 の反力であるP A は上向きの力が生じる。支点 B におけるモーメントをM B とすると、モーメントのつり合いより
M B = 0
である。

モーメントの方向を、時計方向を正、反時計方向を負とすると、M B は次のようになる。

M B = +P A ×( 1 + 2 + 2 ) −P 1 ×(2+2)–P 2 × 2 = 0 [ kN・m ]

P 1 = 5kN、P2 = 5kN より

+ 5P A ~ 5 × 4 − 5 × 2 = 0

P A – 4 − 2 = 0

P A = 6 [ kN ]




( 5 )
図に示す単純梁にモーメント荷重が作用したとき、支点Bに生じる鉛直反力の値の大きさとして、 正しいものはどれか。(令和元年後期_No.9)

2K_R01K_No.09_単純梁へのモーメント荷重.jpg

1.12kN

2.6kN

3.4kN

4.3kN


答え

  3

[ 解答解説 ]
モーメント荷重に対するB点の反力をV B とすると、以下の図のようになる。

2K-R01K_9.jpeg

A点におけるモーメントのつりあいより

M A = V B × 3 =3V B ・・・・?@

題意よりM = 12 [ kN・m ] を?@式に代入して、

12 = 3V B
V B = 4 [ kN・m ] となる。

したがって、正答は、3となる。




( 6 )
図に示す張り出し梁の点C に集中荷重P が作用したとき、点D に生じる応力の値の大きさとして、 正しいものはどれか。(令和元年前期_No.9)

2K_R01_No.09_キャンチレバーヘの集中荷重.jpg

1. せん断力 Q= 1 kN

2. せん断力 Q= 2 kN

3. モーメントM= 2 kN・m

4. モーメントM= 3 kN・m



答え

  3

[ 解答解説 ]
張り出し梁(キャンティレバー)の各応力を次のように定める。

2K_R01_No.09_カンチレバーヘの集中荷重.jpg

鉛直方向の力のつり合いより、
V A + V B − P = 0
V A + V B = 2kN ・・?@

点Bでのモーメントは
M B = P・a = 2kN × 2m = 4 kN・m

点Aでのモーメントは
M A =( 3 + 3 + 2 )× 2kN +( 3 + 3 )× (–V B ) = 0
   16kN = 6V B
    V B =8/3
∴ ?@より
V A + 8/3 = 2kN
V A = -2/3(上向き)
よって、D点でのせん断力は 2/3 kN

D点のモーメントを求めると、D点から左側をみて、
M D = 3m × V A
  = 3 ×(2/3)
  = 2 kN・m
よって、正答は3となる。

尚、張り出し梁(キャンティレバー)のせん断力とモーメント図は次のとおりである。

2K_R01_No.09_せん断図.jpg
      せん断力図(Q図)

2K_R01_No.09_モーメント図.jpg
      モーメント図(M図)




( 7 )
図に示す片持ち梁に等変分布荷重が作用したとき、C 点に生じる応力の値として 正しいものはどれか。(平成30年後期_No.9)

2K_H30K_No.09_方持梁への等分布荷重.jpg

1. せん断力は、3 kN である。

2. せん断力は、9 kN である。

3. 曲げモーメントは、4.5 kN・m である。

4. 曲げモーメントは、13.5 kN・m である。



答え

  4

[ 解答解説 ]
等分布荷重を集中荷重に置き換えると下記のようになる。
2K_H30K_No.09_片持梁への等分布荷重+.jpg

B点におけるモーメントM B を求める。
- 3 kN/m × 3m /2 × 4m =18 kN・m

これより、モーメント図は下記のようになり、C点におけるモーメントを求めると下記のようになる。

2K_H30K_No.09_片持梁への等分布荷重(M図).jpg

18 kN・m × 3/4 = 13.5 kN・mとなる。
ゆえに、正解は4となる。




( 8 )
図に示す単純梁に等分布荷重が作用したとき、支点に生じる鉛直反力V A 及びV B の値の大きさの組合せとして、 正しいものはどれか。(平成30年前期_No.9)

2K_H30KZ_No.09_単純梁の等分布荷重.jpg

1. V A =2.0kN、V B =4.0kN

2. V A =2.5kN、V B =3.5kN

3. V A =3.0kN、V B =3.0kN

4. V A =3.5kN、V B =2.5kN


答え

  2

[ 解答解説 ]
等分布荷重を集中荷重に置き換えて示すと下記のようになる。

H30_GZ_09_単純梁への等分布荷重.jpg
鉛直方向の力のつり合いより、

V A + V B = 6 kN ( = 2 kN/m × 3m )・・・?@

B点におけるモーメントのつり合いより

M B = 6m × VA + 2.5m ×(–6kN )= 0

∴ V A = 2.5 kN

?@に代入して、V B = 3.5 kN

よって、正解は 2となる。





< モーメントを求める問題 >

( 1 )
図に示す片持ち梁ABの点Cに曲げモーメントMが作用する場合の曲げモーメント図として、 正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは、材の引張側に描くものとする。(令和4年前期_No.10)

2K_R04Z_No.10_片持ち梁のC点に曲げモーメントM.jpg

2K_R04Z_No.10_モーメント図1.jpg2K_R04Z_No.10_モーメント図2.jpg
2K_R04Z_No.10_モーメント図3.jpg2K_R04Z_No.10_モーメント図4.jpg


答え

  2

[ 解答解説 ]
片持ち梁に集中モーメントが生じている場合のモーメント図は、下図のようになる。

R04Z_10_片持ち梁先端曲げモーメント図.jpg

AC間はなんの荷重も作用していないフリーの状態である。
C点で曲げモーメントが生じているので、選択肢2 のようになる。




( 2 )
図に示す単純梁ABのBC間に等分布荷重wが作用したときの曲げモーメント図として、 正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは、材の引張側に描くものとする。(令和3年後期_No.10)

2K_R03_No.10_単純梁の半分に等分布荷重が作用.jpg

2K_R03_No.10_モーメント図1.jpg2K_R03_No.10_モーメント図2.jpg

2K_R03_No.10_モーメント図3.jpg2K_R03_No.10_モーメント図4.jpg


答え

  2

[ 解答解説 ]
集中荷重での曲げモーメント図は「力×距離」より、比例(直線)となる。

等分布荷重での曲げモーメント図は、反力の「力 × 距離 」– 荷重の「力 × 距離」より、2次曲線となる。

よって、A〜C区間は直線、C〜B区間は曲線となり、肢2又は肢4になる。

また、支点Aは回転支点であるから、モーメントは発生しないため、肢4は不適切である。

∴、正解は 2となる。




( 3 )
図に示す片持梁ABにおいて、点Aに集中荷重P及び点Cに集中荷重3Pが同時に作用したときの曲げモーメント図として、 正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは、材の引張側に描くものとする。(令和3年前期_No.10)

2K_R03Z_No.10_片持ち梁の中点に集中荷重.jpg

2K_R03Z_No.10_モーメント図1.jpg2K_R03Z_No.10_モーメント図2.jpg

2K_R03Z_No.10_モーメント図3.jpg2K_R03Z_No.10_モーメント図4.jpg


答え

  2

[ 解答解説 ]
A点には、モーメントが発生しないので、1のM図は誤りである。

また、C点には上部から荷重がかかってるので、モーメントは下側に発生する。
ゆえに、3のM図は誤りである。

B点のモーメントM B は、

M B = P ×? +(−3P)× ?/2
  =−1P ?/2

よって、B点には反時計方向の曲げモーメントが生じる。(上側が引っ張り側になる)

∴ 正解は2となる。

単純梁のこの荷重条件の時のモーメントのおおよその形状は覚えておく必要がある。




( 4 )
図に示す単純梁に等変分布荷重が作用したときの曲げモーメント図として、 正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは、材の引張側に描くものとする。(令和2年後期_No.10)

2K_R02_No.10_単純梁の等変分布荷重.jpg

2K_R02_No.10_モーメント図1.jpg2K_R02_No.10_モーメント図2.jpg

2K_R02_No.10_モーメント図3.jpg2K_R02_No.10_モーメント図4.jpg


答え

  3

[ 解答解説 ]
単純梁に等分布荷重が作用したときの曲げモーメントは次のようになる。
両端はピン構造なので、モーメントは 0

2K_R02_No.10_単純梁の等変分布荷重のモーメント.jpg

したがって、この単純梁への荷重(応力)が偏って、等変分布荷重になった場合はの曲げモーメントは次のようになる。

2K_R02_No.10_単純梁の等変分布荷重のモーメント.jpg

ゆえに、正解は3となる。




( 5 )
図に示す単純梁に集中荷重2P及び3Pが作用したときの曲げモーメント図として、 正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。(令和元年後期_No.10)

2K_R01K_No.10_単純梁への集中荷重.jpg

2K_R01K_No.10_モーメント図1.jpg2K_R01K_No.10_モーメント図2.jpg

2K_R01K_No.10_モーメント図3.jpg2K_R01K_No.10_モーメント図4+.jpg


答え

  2

[ 解答解説 ]
単純梁に集中荷重 2P及び3Pが作用したときの曲げモーメント図は、集中荷重2Pのみが作用したときの曲げモーメントと集中荷重3Pのみが作用したときの曲げモーメント図との足し合わせとなるので、図3のようになる。ゆえに、正解は2。

2K-R01K_10_2Pのモーメント図.jpeg
図1 集中荷重 2P のみが作用した問いの曲げモーメント図

2K-R01K_10_3Pのモーメント図.jpeg
図2 集中荷重 3P のみが作用した問いの曲げモーメント図

2K-R01K_10_2Pと3Pの合成モーメント図.jpeg
図3 図1と図2の曲げモーメント図を合成した曲げモーメント図




( 6 )
図に示すラーメンに集中荷重P が作用したときの曲げモーメント図として、 正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張り側に描くものとする。(令和元年前期_No.10)

2K_R01_No.10_ラーメンへの集中荷重.jpg

2K_R01_No.10_モーメント図1.jpg2K_R01_No.10_モーメント図2.jpg

2K_R01_No.10_モーメント図3.jpg2K_R01_No.10_モーメント図4.jpg


答え

  2

[ 解答解説 ]
ラーメン静定構造図の各応力と次のように仮定する。

2K_R01_No.10_ラーメン静定構造.jpg

?@ X方向のつり合いより、ΣX = 0
 H A = P
 H B はすべり支承なのでゼロ

この時点で、D点にはモーメントが発生しないので、
正答は 1. 又は 2. に限定される。

?A Y方向のつり合いより、ΣY = 0
 V A + V B = 0
 V A = – V B

?B A点でのモーメントのつり合いより、ΣM A = 0
 M A = – P ×(?/2) + V B × ?= 0
 これを解くと
    V B × ?= P ×(?/2)
    V B = P/2(上むき)
 ?Aより V A = – P/2(下むき)

?CE点のモーメントを計算する。
 M E = P ×(?/2)
   = P?/2

?DAC材のC点のモーメントを計算する。
 M C = – P ×(?/2) + P × ?
   = P?/2

ゆえに、正答は 2. となる。




( 7 )
図に示す片持ち梁に集中荷重P が作用したときの曲げモーメント図として、 正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。(平成30年後期_No.10)

2K_H30K_No.10_方持梁への水平集中荷重.jpg

2K_H30K_No.10_モーメント図1.jpg2K_H30K_No.10_モーメント図2.jpg

2K_H30K_No.10_モーメント図3.jpg2K_H30K_No.10_モーメント図4.jpg


答え

  1

[ 解答解説 ]
問題の片持ち梁の節点を下記のように設定する。

2K_H30K_No.10_方持梁への水平集中荷重+.jpg

曲げモーメントは材の引張側に描くものとするとあるので、
AC間の部材は、下端部の引張側は左側に発生する。
ゆえに、1又は4に限定できる。

また、図の力が加わるとAB間の部材は下側が弓状になるこことが想像できる。よってAB材には下側の部分に引張力が発生する。同じモーメント力がそのまま伝わるので正答は1となる。
モーメントが途中で反転し、0になるようなことはない。4とはならない。




( 8 )
図に示す単純梁にモーメント荷重Mが作用したときの曲げモーメント図として、 正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。(平成30年前期_No.10)

2K_H30KZ_No.10_単純梁へのモーメント荷重.jpg

2K_H30KZ_No.10_モーメント図1.jpg2K_H30KZ_No.10_モーメント図2.jpg

2K_H30KZ_No.10_モーメント図3.jpg2K_H30KZ_No.10_モーメント図4.jpg


答え

  1

[ 解答解説 ]

題意のモーメント荷重Mが作用する単純梁の変形を極端に作図すると下記のようになる。

H30_GZ_10_単純梁へのモーメント荷重.jpg

点Mより左側は梁の下端が引張となり、右側は梁の上側が引張となる。
従って、解答は 1となる。






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