2級建築施工管理技術検定
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時間管理術で勝敗が決まります。



2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学 環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
仮設工事
土工事
地業工事
鉄筋工事
型枠工事
コンクリートの調合
鉄骨工事
木造軸組構法
解体工事
仕上工事
コンクリートブロック工事等
防水工事
石工事
タイル工事
屋根及びとい工事
金属工事
左官工事
建具工事
塗装工事
内装工事
仕上改修工事

施工管理
施工計画
事前調査
仮設計画
材料の保管
申請及び届出等
工程管理
工程計画
バーチャート工程表
品質管理工程表
品質管理
用  語
鉄骨工事
鉄筋工事
コンクリート工事
品質管理に関する記述
試験及び検査
安全管理
工事現場の安全管理
労働安全衛生法

応用能力問題 躯体工事
仕上工事

法  規 建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和06年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期) (中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
建築工事監理指針

1章 各章共通事項 序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事 01節 共通事項
02節 縄張り,遣方 , 足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
[ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節   一般事項
02節   材  料
03節   工作一般
04節   高力ボルト接合
05節   普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節   耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
一般事項、材料
外壁パネル工法
間仕切壁パネル工法
溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事 01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事 01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

原発・放射能

> 放射能について正しく学ぼう
> 内部被ばくを考える市民研究会
> 国際環境NGO FoE Japan
> 代々木市民観測所
> チェルノブイリへのかけはし
> 放射線防護の仕方(緊急時編)
> 放射線防護の仕方(日常編)
> 放射線防護の仕方(食品編)
> セシウム汚染全国マップ
> Sv/Bq換算ツール
> 経口時の年齢換算計算ツール
> Fukushima Voice version 2
> Simply Info
> 日本原子力産業協会
原子力発電を考える
> グリーンアクション
> サイエンス・メディア・センター
> バンクーバー食品放射能モニタリング
> 東京江戸川放射線
> 品川区ママ友からの 放射線情報便
> 福島30年プロジェクト
> 全国の空間線量率
> 村田 光平 オフィシャルサイト
> 国会事故調査委員会
> 福島第一原発カメラ(LIVE)
> 全国放射線量測定マップ

2024年08月11日

2級建築施工管理技士 第二次検定(実地)の攻略 問題3 工程管理 R05〜H30年

2級建築施工管理技術検定 第二次検定(実地試験)

問題3 の攻略

問題3は、工程表の読みと、出来高表の計算およびまとめの問題である。

・課題文の工事概要をよく熟読し、それに見合った内容で、一部分記載されていない工程表を作成する。
・出来高表:一部分記載されていない部分の数値を記入して計算し、求められてる項目の数値を答える。

令和5年度

鉄骨造3階建て事務所ビルの新築工事について、工事概要を確認の上、右の工程表及び出来高表に関し、次の1.から3.の問いに答えなさい。

工程表は、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は4月末時点のものを示しており、合計欄の月別実績出来高及び実績出来高累計の金額は記載していない。

なお、各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。

[ 工事概要 ]

用   途:事務所
構造、規模:鉄骨造、地上3階、延べ面積400m 2
      耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法
外部仕上げ:屋上防水は、塩化ビニル樹脂系断熱シート防水
      外壁は、押出成形セメント板、耐候性塗料塗り
内部仕上げ:床は、フリーアクセスフロア、タイルカーペット張り
      壁は、軽量鉄骨下地せっこうボード張り、
      合成樹脂エマルションペイント塗り
      天井は、軽量鉄骨下地化粧せっこうボード張り
      外壁押出成形セメント板の裏面に、断熱材吹付
      内部建具扉は、すべて工場塗装品

工 程 表
r05_2kj_3_工程表.jpg

出来高表
r05_2kj_3_出来高表.jpg


1.工程表の土工事及び地業工事の( A )、鉄骨工事の( B )に該当する 作業名を記入しなさい。


解答・解説



(A) 埋戻し  (B) 耐火被覆

[ 解説 ]
(A) コンクリート工事の基礎躯体完了後に行う土工事なので、埋戻しである。

(B) 工事概要に、耐火被覆(耐火材巻き付け工法、外周部は合成工法)とあるので、鉄骨工事で耐火被覆の施工があるはずである。




2.出来高表から、2月末までの実績出来高累計の金額を求め、工事金額の合計に対する 比率をパーセントで記入しなさい。


解答・解説


総工事金額に対する比率:36%

[ 解説 ]
r05_2kj_3_出来高表.解答.jpg

1月の各実績を足して
150+500+380+10+100 =1,140万円

2月の各実績を足して
300+260+30+870+100 =1,560万円

よって、2月末の実績出来高累計は
1,140 + 1,560 = 2,700 万円

この合計金額を、総工事金額(7,500万円)で割って、
2,700 / 7,500 × 100[%] = 36 [%}
となる。




3.工程表は工事計画時に作成していたものであるが、工程上、着手時期が不適当な作業があり、出来高表についても誤った月にその予定出来高の金額と実績出来高の金額が記載されたままとなっている。

これらに関して、次の?@から?Bについて答えなさい。

?@ 工程上、着手時期が不適当な 作業名を記入しなさい。


?A ?@で解答した作業の適当な 着手時期を記入しなさい。

ただし、作業着手時期は月と旬日で記入し、 旬日は、 上旬、中旬、下旬とする。


?B ?Aで解答した適当な着手時期に合わせて出来高表の誤りを修正した上で、3月末までの実績出来高の 累計の金額を記入しなさい。



解答・解説


?@不適当は作業名 断熱材吹付

?A作業完了時期  4月上旬

?B3月末までの実績出来高の累計金額
 4,370万円

[ 解説 ]
断熱材吹付け工事は、一般的には、外壁や屋根スラブの内側に施工するものなので、外壁の押出成形セメント板工事の後にする必要がある。また、外部建具の取り付け部に吹付ける必要があり、耐火被覆工事が終わってからする必要があるので、4月上旬が適当である。

内装工事の3月の欄の 50万が 断熱材吹付と考えられるので、50万円の内容を削除して、3月の実績を計算すると、
50+290+120+600+60+450+100 =1,670万円
となる。

よって、3月末の実績出来高累計は
2,700 + 1,670 = 4,370 万円
となる。




令和4年度


鉄骨造2階建て店舗兼商品倉庫建物の新築工事について、工事概要を確認のうえ、右の工程表及び出来高表に関し、次の1.から3.の問いに答えなさい。

工程表は、予定出来高曲線を破線で表示している。また、出来高表は、4月末時点のものを示しており、実績出来高の累計金額は記載していない。

なお、各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。

[工事概要]

用   途:店舗及び事務所(1階)、商品倉庫(2階)
構造・規模:鉄骨造 地上2階、延べ面積350m 2
      鉄骨耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法
外部仕上げ:外壁は、ALCパネル張り、防水形複層塗材仕上げ
      屋根は、折板葺屋根
内部仕上げ:
 店舗、事務所
  床は、コンクリート金ごて仕上げ、ビニル床シート張り
  壁は、軽量鉄骨下地、せっこうボード張り、塗装仕上げ
  天井は、軽量鉄骨下地、化粧せっこうボード張り

 商品倉庫
  床は、コンクリート金ごて仕上げ、無機質系塗床材塗り
  壁は、軽量鉄骨下地、せっこうボード張り、素地のまま
  天井は、折板葺屋根裏打材表し

その他:荷物用油圧エレベーター設置
    内部建具は化粧扉

工 程 表
R04_2次_問題3_工程表.jpg

1.工程表の鉄筋コンクリート工事の(A)、塗装工事の(B)に該当する 作業名を記入しなさい。


 解答



(A) 1F 床躯体  (B) 1F 内装塗装




出来高表
R04_2次_問題3_出来高表.jpg

2.出来高表から、1月末までの実績出来高の累計金額を求め、総工事金額に対する 比率をパーセントで記入しなさい。


 解答


総工事金額に対する比率:13%

[ 解説 ]
1月の各実績を足して
60+390+190+50+90 =780万円
この合計金額を、総工事金額(6,000万円)で割って、
780 / 6000 × 100[%] = 13 [%}
となる。

R04_2次_問題3_出来高表Ans..jpg




3.工程表は工事計画時に作成していたものであるが、工程上、完了時期が不適当な作業があり、出来高表についても誤った月次にその予定金額と実績金額が記載されたままとなっている。

これらに関して、次の?@から?Bについて答えなさい。


?@ 工程上、完了時期が不適当な 作業名を記入しなさい。


?A ?@の作業の適当な 完了時期を記入しなさい。
ただし、作業完了時期は月次と旬日で記入し、 旬日は、 上旬 中旬 下旬とする。


?B作業の適当な完了時期に合わせて出来高表の誤りを修正したうえで、3月末までの実績出来高の 累計金額を記入しなさい。



 解答


?@不適当は作業名 耐火被覆

?A作業完了時期  3月中旬

?B3月末までの実績出来高の累計金額
 4,250万円

[ 解説 ]
鉄骨工事の耐火被覆作業は、鉄骨工事のスタッド溶接が終わり、外壁工事のALC取付けが終わってから実施し、金属工事の壁、天井軽鉄下地が始まるまでに終える必要がある。1F壁、天井、2F壁軽鉄下地が3月中旬から始まっているので、3月中旬には完了している必要がある。
鉄骨工事の耐火被覆作業は、出来高表の4月の欄に、予定と実績が 60万円と記載されている。?Aより、3月に予定と実績を記入する必要がある。
したがって、3月末までの実績出来高の累計金額は、
780万円 + 1,820万円 + 1,650万円 = 4,250万円
である。




令和3年度


鉄骨造3階建て複合ビルの新築工事について、次の1.から4.の問いに答えなさい。工程表は、工事着手時点のもので、鉄骨工事における耐火被覆工事の工程は未記入であり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は、3月末時点のものを示しており、総工事金額の月別出来高、耐火被覆工事の工事金額及び出来高は記載していない。

なお、各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。

[ 工事概要 ]

用   途:店舗(1階)、賃貸住宅(2、3階)
構造・規模:鉄骨造地上3階、延べ面積300m 2
      鉄骨耐火被覆は半乾式工法
外部仕上げ:屋上防水は、ウレタンゴム系塗膜防水絶縁工法、脱気装置設置
      外壁は、ALCパネル張り、防水形複層塗材仕上げ
内部仕上げ:
  店 舗 床は、コンクリート直押さえのまま
      壁、天井は、軽量鉄骨下地せっこうボード張り
      ただし、テナント工事は別途で本工事工程外とする。
 賃貸住宅 床は、乾式二重床、フローリング張り
      壁、天井は、軽量鉄骨下地せっこうボード張りの上、クロス張り
      ユニットバス、家具等(内装工事に含めている)

工 程 表
R04_2次_問題3_工程表.jpg

出来高表
R04_2次_問題3_出来高表.jpg


1.工程表の仮設工事の(A)、鉄筋コンクリート工事の(B)、内装工事の(C)に該当する 作業名を記入しなさい。



解答



仮設工事の (A):外部足場組立

鉄筋コンクリート工事の (B):基礎

内装工事の (C):1、2、3階仕上げ




2.鉄骨工事のうち、耐火被覆工事 完了日を月と旬日で定めて記入しなさい。
 ただし、 解答の旬日は、 上旬、中旬、下旬とする。



解答



完了日:3月 中旬

[ 解説 ]
鉄骨工事の耐火被覆作業は、鉄骨工事のスタッド溶接が終わり、外壁工事のALC取付けが終わってから実施し、金属工事の壁・天井軽鉄下地が始まるまでに終える必要がある。

2、3階壁・天井軽鉄下地が3月下旬から始まっているので、耐火被覆工事は 3月中旬には完了する必要がある。




3.出来高表から、2月末までの実績出来高の累計金額を求め、総工事金額に対する 比率をパーセントで記入しなさい。



解答



出来高表より、鉄骨工事の2月までの累積金額は次のとおりである。

・鉄骨工事の2月までの累積金額(予定)
 = 50 + 760 = 810万円

・鉄骨工事の2月までの累積金額(実績)
 = 30 + 780 = 810万円

鉄骨工事の工事金額は 900万円であり、
差額である 900 - 810 = 90万円が、
出来高表に記載のない耐火被覆工事の金額である。

耐火被覆工事は、2.より3月に予定し実施するので、出来高表の鉄骨工事の 3月の予定・実績の欄にそれぞれ90という数字を入れて、総工事金額と累積金額を算出すると、以下のようになる。

R03_二次?問題3_出来高Ans.jpg

2月末までの実績出来高の
累計金額  2,400万円
総工事金額 6,000万円
したがって、2月末までの実績出来高の累計金額の総工事金額に対する比率は次のとおりである。

2月末までの実績出来高の累計金額の総工事金額に対する比率
2,400万円/6,000万円 × 100
= 40%




4.出来高表から、3月末までの実績出来高の 累計金額を記入しなさい。


解答



表より、3月末までの実績出来高の累計金額は、
4,110万円である。




令和2年度


鉄骨造3階建て事務所ビルの建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の1.から5.の問いに答えなさい。

工程表は、工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は、4月末時点のものを示している。

ただし、工程表には、建具工事における外部サッシ工事(ガラス取付けを含む。以下同じ。)の工程は未記入であり、出来高表には、総工事金額の月別出来高、外部サッシ工事の工事金額及び出来高は記載していない。なお、各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。


[ 工事概要 ]

用 途:事務所
構造・規模:鉄骨造地上3階建て、塔屋1階建て、
      階高3.5m(各階共)、延べ面積300m 2
      2階以上の床は合成床版
地   業:既製コンクリート杭
山 留 め:自立山留め

鉄骨工事 :建方は、移動式クレーンを使用
      耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法

外部仕上げ:屋根は、アスファルト露出断熱防水
      外壁は、押出成形セメント板(ECP)張りの上、
       45二丁掛タイル有機系接着剤張り
内部仕上げ:床は、OAフロアー敷設の上、タイルカーペット仕上げ
      壁は、軽量鉄骨下地せっこうボード張りの上、塗装仕上げ
      天井は、軽量鉄骨下地せっこうボード下張りの上、ロックウール化粧吸音板張り


工程表
R02_J_No.3_工程表.jpg

出来高表
R02_J_No.3_出来高表.jpg


1.工程表の鉄骨工事の A、内装工事の Bに該当する 作業名を記入しなさい。


解答


A. デッキプレート敷き
B. 天井ボード張り

[ 解説 ]
鉄骨工事の工程は、アンカーボルト設置 → 鉄骨建方・本締め → A → スタッドジベル溶接 → 耐火被覆 となっており、 2階床〜の配筋・型枠工事前であるので、Aの該当する作業名は、 デッキプレート敷きと考えられる。

内装工事の工程は、壁ボード張り → B → OAフロア → 床タイルカーペットとなっており、金属工事にて 壁・天井軽鉄下地は完了しているので、Bに該当する作業は 天井ボード張りと考えられる。





2.建具工事の外部サッシ取付け 完了日を月次と旬日で定めて記入しなさい。
ただし、 解答の旬日は、 上旬、中旬、下旬とする。


解答


4月中旬

[ 解説 ]
建具工事の外部サッシ取付け(ガラス取付け含む)は、防水工事のECP、サッシシールの前に完了させる必要がある。したがって、建具工事の外部サッシ取付け(ガラス取付け含む)の完了日は、 4月中旬が適当と判断される。




3.出来高表から、2月末までの 実績出来高の累計金額を記入しなさい。


解答


1,920万円

[ 解説 ]
出来高表には、建具工事の外部サッシ取付け(ガラス取付け含む)の工事金額が抜けているので、工事金額を入れる必要がある。
外部サッシ取付け(ガラス取付け含む)の工事金額は、次式で算定できる。

外部サッシ取付け(ガラス取付け含む)の工事金額
= 建具工事の工事金額 − 建具工事の 5月の金額(内部建具取付け)
= 400 – 100 = 300 [ 万円 ]

上記金額を建具工事の 4月の予定及び実績の部分に入れ、各月の総工事金額を算定すると下記表のようになる。各月ごとの累計は表の下のとおりとなり、2月末までのの実績出来高の累計金額は、 1,920 [ 万円 ]となる。

R02_J_No.3_出来高表.Ans.jpg




4.3.で求めた2月末までの実績出来高の累計金額と、同月末の予定出来高の累計金額の を求め、総工事金額に対する 比率をパーセントで記入しなさい。


解答


 2%

[ 解説 ]
2月末までの累計金額の予定と実績の差は、次式で算定される。

2月末までの累計金額の予定と実績の差
= 2040 – 1920 = 120 [ 万円 ]

2月末までの累計金額の予定と実績の差の総工事金額に対する比率は次式で算定される。

2月末までの累計金額の予定と実績の差の総工事金額に対する比率
= 2月末までの累計金額の予定と実績の差 / 総工事金額 × 100
= 120 /6000 × 100 = 2%




5.4月末までの実績出来高の累計金額を求め、総工事金額に対する 比率をパーセントで記入しなさい。


解答


 67%

[ 解説 ]
表より、4月末までの実績出来高の累計は 4,020万円となる。

4月末までの実績出来高の総工事金額に対する比率は次式で算定される。

4月末までの実績出来高の総工事金額に対する比率
= 4,020/6,000 × 100
= 67%




令和元年度


鉄骨造3階建て事務所ビルの建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の1.から4.の問いに答えなさい。

工程表は、工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は、4月末時点のものを示している。

ただし、工程表には、外壁工事における押出成形セメント板取付けの工程は未記入であり、出来高表には、総工事金額の月別出来高及び押出成形セメント板の出来高は記載していない。

[ 工事概要 ]
用   途:事務所
構造・規模:鉄骨造 地上3階建て 延べ面積470m 2
地   業:既製コンクリート杭
山 留 め:自立山留め
鉄骨工事 :建方は、移動式クレーンで行う。
      耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法
仕 上 げ:屋根は、アスファルト露出断熱防水
      外壁は、押出成形セメント板(ECP)張り、耐候性塗料塗り
      内装は、壁、天井は軽量鉄骨下地せっこうボード張り
          床はOAフロアー、タイルカーペット仕上げ


工程表
R01_J_問題3_工程表.jpg

出来高表
R01_J_問題3_出来高表.jpg


1.工程表の鉄骨工事の Aに該当する作業名を記入しなさい。



解答


アンカーボルト設置

[ 解説 ]
鉄骨工事の工程は、
A → 鉄骨建て方・本締め → デッキプレート敷き → スタッド溶接 → 耐火被覆となっており、Aに該当する作業名はアンカーボルト設置と考えられる。





2.外壁工事の押出成形セメント板取付け 終了日を月次と旬日で定めて記入しなさい。
ただし、 解答の旬日は、 上旬、中旬、下旬とする。


解答


3月下旬

[ 解説 ]
押出成形セメント板取付けは、防水工事の外部シール及び建具工事の外部サッシ取付け(ガラス共)前に完了している必要がある。したがって、押出成形セメント板取付けの終了日は 3月下旬が適当と判断できる。なお、押出成形セメント板取付け開始日は、鉄筋・型枠コンクリート工事のRF床が終了する3月中旬が適当と考えられる。




3.出来高表から、2月末までの 完成出来高の累計を金額で記入しなさい。


解答


1,950万円

[ 解説 ]
出来高表には、外壁工事の押出成形セメント板取付け工事の工事金額が抜けているので、工事金額を入れる必要がある。押出成形セメント板取付工事の工事金額は、次式で算定される。

押出成形セメント板取付工事の工事金額
= 外壁工事の工事金額 – 外壁工事の4月の工事金額
= 600万 – 100万 = 500万

上記金額を外壁工事の3月の予定及び実績の部分に入れ、各月の総工事金額を算定すると次表のようになる。
また、各月ごとの累計は表の下のとおりである。

2月末までの完成出来高の累計は、下記表の2月の累計実績 1,950万円となる。

R01_J_問題3_出来高表(解答).jpg




4.出来高表から、総工事金額に対する4月末までの 完成出来高の累計をパーセントで記入しなさい。


解答


 70%

[ 解説 ]
総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセントは、次式で算定される。

総工事金額に対する4月末までの完成出来高の累計のパーセント
= 4月度の累計(実績)/ 総工事金額 × 100
= 5,250/7,500 × 100
= 70%




平成30年度


鉄骨造3階建て事務所ビルの建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の1.から3.の問いに答えなさい。

工程表は工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は、4月末時点のものを示している。

ただし、鉄骨工事における耐火被覆の工程は未記入であり、総工事金額の月別出来高及びスタッド溶接と耐火被覆の出来高は記載していない。


[ 工事概要 ]

用  途:事務所
構造・規模:鉄骨造地上3階建て延べ 面積450m 2 基礎:直接基礎
山留め :自立山留め
鉄骨工事:建方は、移動式クレーンにて行う。
     耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法

仕上げ:屋根は、合成高分子系ルーフィングシート防水
    外壁は、ALCパネル張り、仕上塗材仕上げ
    内装は、壁、天井は軽量鉄骨下地せっこうボード張り
    床はフリーアクセスフロア、タイルカーペット仕上げ


工程表
R30_J3_工程表.jpg

出来高
R30_J3_出来高表.jpg


1.工程表の土工事・基礎工事の Aに該当する作業名を記述しなさい。



解答


 根切り

[ 解説 ]
土工事・基礎工事の工程は、自立山留め → A → 砂利・捨コンクリート となっており、Aに該当する作業名は、 根切りと判断できる。




2.耐火被覆作業の 開始日を月次と旬日で定めて記入しなさい。ただし、 解答の旬日は、上旬、中旬、下旬とする。


解答


3月下旬

[ 解説 ]
鉄骨工事の耐火被覆作業は、鉄骨工事のデッキプレート敷き、スタッド溶接が終わり、外壁工事のALCパネル取付けが終わったところから実施するのが適当である。ALCパネル取付けが3月中旬から開始されているので、耐火被覆作業の開始は、 3月下旬頃が適当である。




3.出来高表から、総工事金額に対する4月末までの 完成出来高の累計をパーセントで記入しなさい。



解答


 80%

[ 解説 ]
?@スタッド溶接と耐火被覆の出来高を計上する。

設問の出来高表の鉄骨工事の工事金額は、1,100万円である。鉄骨工事の1〜6月の月別出来高は、予定・実績ともに、2月の900万円ずつのみである。1,100万円と900万円の差額 200万円は、計上されていないスタッド溶接と耐火被覆の出来高の合計である。差額200万円を、 出来高表の鉄骨工事の3月の予定・実績に計上すると、下記表のようになる。

R30_J3_出来高表(解答).jpg

?A各月の総工事金額を求める。次に、 各月の総工事金額を求めると、上記表のようになる。

?B4月末までの完成出来高の累計を求める。

次に、 各月の工事金額の累計を算出し、表の下に記載すると上記表のようになる。
なお、4月末までの完成出来高の累計は、次式で算定される。

4月末までの完成出来高の累計
= 1月の完成出来高 + 2月の完成出来高 + 3月の完成出来高 + 4月の完成出来高
= 1,050 +1,150 + 1,450 +1,150
= 4,800 [ 万円 ]

?C 総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセントを求める。
総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセントは、次式で求まる。

総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセント
= 4月末までの完成出来高の累計 / 総工事金額 × 100
= 4,800/6,000 × 100 = 80%





2023年09月27日

2級建築施工管理技士 第二次検定(実地)の攻略 問題3 工程管理 H29〜H25年

2級建築施工管理技術検定 第二次検定(実地試験)

問題3 の攻略

平成29年から令和4年までの6年間は、バーチャート工程表の出題で、工程表の読みと、出来高表の計算およびまとめの問題であるが、それ以前は、ネットワーク工程表が出題されつづけていた。
ネットワーク工程表の問題にもどることは、まず考えにくいが、簡単な解き方はおさえておきたい。

令和29年度


木造2階建て住宅の建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

なお、工程表は工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は3月末時点のものを示しているが、建具工事のうち外部アルミニウム製建具の出来高及び総工事金額の月別出来高は、記載していない。

[ 工事概要 ]

用   途:住  宅
構造・規模:木造在来軸組工法 2階建て 延べ面積 100 m 2
基   礎:ベタ基礎
仕 上 げ:屋根は、住宅屋根用化粧スレート張り
      外壁は、塗装窯業系サイディングボード張り
      内装は、壁天井ともせっこうボード下地クロス仕上げ
          床はフローリング仕上げ


工 程 表
H29_2KJ_No.3_工程表.jpg


H29_2KJ_No.3_出来高表.jpg


1.工程表の仮設工事の Aに該当する作業名を記述しなさい。



解答


外部足場設置

[ 解説 ]
?@ Aは、工程表より仮設工事。
?A 4月に外部足場解体がある。
?B 2月から建方が始まる。
以上のことから、Aは外部足場設置
と考えられる。




2.建具工事における外部アルミニウム建具の取付け作業の工程は、未記入となっている。適当な工程となるように、取付け作業の 開始日を月次と旬日で定めて、記入しなさい。

ただし、 解答の旬日は、上旬、中旬、下旬とする。



解答


 2月中旬
[ 解説 ]
外部アルミニウム建具の取付けは、
?@屋根葺き完成後
?A外壁サイディング工事前
となるので、2月中旬の作業開始が妥当である。




3. 出来高表から、総工事金額に対する3月末までの 完成出来高の累計をパーセントで記入しなさい。



解答


 66%

[ 解説 ]
3月までの工事実績は、予定金額より△80万円(木工事△30、内装・雑工事△50)。全体工事2000万円において占める割合は、
80/2000 × 100 = 4%
3月末までの予定出来高は、予定出来高曲線により 70%であるので、4%遅れていることになる。
したがって出来高は、
70 – 4 = 66%
となる。
なお、外部アルミニウム建具は、出来高表100%の内訳には入っていない。

3月末までの出来高表は下記のようになる
H29_2KJ_No.3_出来高表.Ans.jpg




平成28年度


図に示すネットワーク工程表について、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

なお、 ◯内の数字はイベント番号を、実線の矢線は作業を、破線の矢線はダミーを示し、また、矢線の上段のアルファベットは作業名を、下段の数値は所要日数を示すものとする。

H28_J_No.3_ネットワーク工程表.jpg
               ネットワーク工程表


1. 工程表において、?@から?Jまでの 総所要日数を答えなさい。


解答


 30日

[ 解説 ]

H28_J_No.3_ネットワーク工程表.Ans1.jpg

総所要日数
ルート?T:
?@ → ?A → ?E → ?F → ?J

ルート?U:
?@ → ?A → ?B → ?D → ?G(?F終了まで待ち)→ ?I → ?J

ルート?V:
?@ → ?C(?B終了まで待ち) → ?H(?G終了まで待ち)→ ?I → ?J

ルート?Tの計算
= A + B + E + I
= 3 + 11 + 4 + 9 = 27日

ルート?Uの計算
= A + C + F + H + J + L
= 3 + 3 + 7 + 5 + 6 + 5 = 29日
( A + B + E = 3 + 11 + 4 =18日待ち)

ルート?Vの計算
= D + G + K + L
= 6 + 12 + 7 + 5 = 30日
(A + C + F + H = 18日待ち)

よって、ルート?Vの 30日が総所要日数となる。




2. 工程の再検討を行ったところ、作業Hの所要日数が1日、作業Jが2日増加することが分かった。このときの クリティカルパスを、 作業名で工程順に並べて答えなさい。


解答


A → C → F → H → J → L

[ 解説 ]

H28_J_No.3_ネットワーク工程表.Ans2.jpg

H が 6日、Jが 8日となる。
?Gまでの所要日数は、
?@ → ?A → ?B → ?D → ?G
= A + C + F + H
= 3 + 3 + 7 + 6 = 19日

全体は、
?G → ?I → ?J = 8 + 5 = 13日
を加えて
計19 + 13 = 32日
となる。
?H → ?I の作業Kは、
?Gが終了しなければ行うことができない。
?Gまで19日なので、
?H → ?I → ?J
= K + L
= 7 + 5 = 12日
とを加えて、
計19 + 12 = 31日
となる。
したがって、クリティカルパスは、
?@ → ?A → ?B → ?D → ?G → ?I → ?J
= A + C + F + H + J + L
である。




3. 作業Hの所要日数が1日、作業Jが2日増加するときの?@から?Jまでの総所要日数を当初と同じ日数とするために、 作業B 作業Fの日程短縮により調整する場合、作業Bと作業Fはそれぞれ最小限 何日短縮すればよいか答えなさい。


解答


作業Bを1日短縮、作業Fを2日短縮する。

[ 解説 ]
上記 32日を作業B、作業Fを短縮して 30日とする。
クリティカルパス32日を2日短縮するためには、
まず作業Fを2日短縮する。すなわち、
F = 7− 2 = 5日
となる。
次に、
?@ → ?A → ?B → ?D → ?G
= A + C + F + H
= 3 + 3 + 5 + 6 =17日となり、
?Gまでは 17日としなければならない。
よって、
?@ → ?A → ?E → ?F = ?G
= A + B + E = 17日としなければならない。
現在、18日間であるので、作業Bを1日短縮し、
11 – 1 = 10日とする。




平成27年度


図に示すネットワーク工程表について、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

なお、◯内の数字はイベント番号を、実線の矢線は作業を、破線の矢線はダミーを示し、矢線の上段のアルファベットは作業名を、下段の数値は所要日数を示すものとする。

2K_H27_J_問題3_ネットワーク工程表.jpg


1. 工程表において、 クリティカルパス 作業名で工程順に並べて答えなさい。


解答


クリティカルパス
A → D → E → H → I → K

[ 解説 ]
クリティカルパスとは、該当するネットワーク中で最も日数を要する経路のことをいい、その日数が総所要日数である。

作業の開始と終了のときに付ける◯印をイベントという。
→ をアロー(矢線)といい、矢線の上に作業名、下に所要日数が記載される。
このイベントと矢線と作業名、所要日数をまとめてアクティビティという。

アクティビティが連結されて、ネットワーク工程表が作成される。

?@全イベントの右上に□を表示する。(形は□でなくてもよい)
?A最初のイベント?@の□に 0 を記入し、最初の作業Aの最早開始時刻とする。
?Bイベント番号の若い順に、□(最早開始時刻)と所要日数との和を記入する。
これが各作業の最早開始時刻となる。
?C2本以上の矢線がイベントに流入するときは、そのうちの最大値を最早開始時刻とする。こうして計算した、最終イベントの最早開始時刻が工期(クリティカルパス)となる。

2K_H27_J_問題3_ネットワーク工程表.Ans01.jpg




2. 工程の再検討を行ったところ、イベント番号?Eから?Dへの所要日数2日の新たな作業Lが発生した。この時の?@から?Iまでの 総所要日数を答えなさい。


解答


 37日

[ 解説 ]
総所要日数(LST)の計算
?@ → ?A → ?C → ?B → ?E → ?D → ?H → ?I
= A → D → E → L → G → K
=3 + 8 + 7 + 2 + 13 + 4
=37 日

2K_H27_J_問題3_ネットワーク工程表.Ans02+.jpg




3. 新たな作業Lが 発生する前 発生した後の作業Bの フリーフロートをそれぞれ 日数で答えなさい。


解答


作業Lが発生する前の作業Bのフリーフロート(余裕時間)
= 0 日
作業Lが発生した後の作業Bのフリーフロート
= 5 日

[ 解説 ]
総所要日数(LST)の計算
作業 L が発生する前と発生した後の作業B のフリーフロート(余裕時間)の日数

作業 L が発生する前の作業Bのフリーフロート(余裕時間)=0
作業Bはイベント?A〜?D間。?@〜?D間で日数を比較考察する。

最速日数 = ?@ → ?A → ?D
     = 3 + 12 = 15 日
最遅日数 = ?@ → ?A → ?D
     = 3 + 12 = 15 日
フリーフロート = 最遅日数 − 最早日数
        = 15日 – 15日 = 0日

作業Lが発生した後の作業Bのフリーフロート = 5日
イベント?@〜?E間で日数を比較考察する。

最速日数 = ?@ → ?A → ?D
     = 3 + 12 = 15 日
最遅日数 = ?@ → ?A → ?C → ?B → ?E
     = 3 + 8 + 7 + 2 = 20 日
フリーフロート = 最遅日数 − 最早日数
        = 20日 – 15日 = 5日




平成26年度


図に示すネットワーク工程表について、次の1.から3.の問いに答えなさい。

なお、内の数字はイベント番号、矢線の上段のアルファベットは作業名、下段の数値は所要日数を示す。

H26_J3_ネットワーク工程表.jpg

1.工程表において、?@からまでの 総所要日数を答えなさい。


解答


 30日

[ 解説 ]
総所要日数の計算

H26_J3_ネットワーク工程表.Ans1.jpg

まず、最初のイベント?@の右肩に [ 0 ] と記入する。
次に、イベント?Aの右肩に 作業Aの作業日数3を加えて [ 3 ]と記入する。
順次、その足し算を行うが、
イベントに対してアロー(矢印)が2本以上入ってる部分のイベントについては、最大の日数を記入して上記工程表のようにクリティカルパスを得る。総所要日数は 30日となる。




2.工程表において、作業Cと作業Dがそれぞれ3日間遅延したときの クリティカルパス 作業名で工程順に並べて答えなさい。


解答


A → C → G → J → L

[ 解説 ]
作業C、作業Dがそれぞれ3日間遅延したときのクリティカルパス

作業C(?A → ?B)が3日遅延、作業日数 5日 → 8日
作業D(?A → ?C)が3日遅延、作業日数10日 →13日
と変更し、問1と同じ操作を行い、下記のネットワーク工程表を得る。

H26_J3_ネットワーク工程表.Ans2.jpg




3.工程表において、作業Cと作業Dがそれぞれ3日間遅延したとき、?@から?Iまでの総所要日数を当初と同じ日数とするために、作業Iと作業Jの作業日数のみを短縮する場合、 作業Iと作業Jは、それぞれ最小限何日間短縮すればよいか答えなさい。


解答


作業 ?T を1日間短縮、作業Jを2日間短縮する。

[ 解説 ]
作業C、作業Dが3日間遅延したとき、当初総所要日数にするために作業 I、作業Jは最小限何日間短縮すればよいか?

作業C、作業Dが3日間遅延であるので、問題2のネットワーク工程表をベースに考察する。
当初の総所要日数にするので、イベント?Iの右肩の数字を [30] とする。
Lの作業日数を引くと、イベント?Hの右肩の数字は [28]となる。
同様に計算して、作業 I の作業終了時のイベント?Gの右肩の数字は [22]となり、
下記ネットワーク工程表を得る。
H26_J3_ネットワーク工程表.Ans3.jpg

以上の結果より作業 I を1日間、作業J を2日間短縮する。

ちなみに、右肩の□マークの数字は、次の作業の最早開始時刻(EST)という。




平成25年度


図に示すネットワーク工程表について、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

なお、 ◯内の数字はイベント番号、矢線の上段のアルファベットは作業名、下段の数値は所要日数を示す。


2k_H25_J_No.3.ネットワーク工程表.jpg

1. 工程表において、 クリティカルパスを、 作業名で工程順に並べて答えなさい。



解答


 A → B → E → J → L

[ 解説 ]

H25_J_No.3_ネットワーク工程表.Ans1.jpg

?@全イベントの右上に□を表示する。(形は□でなくても、何でも良い)

?A最初のイベントの右上の□に 0 を記入し、最初の作業Aの最早開始時刻(EST)とする。

?Bイベント番号の若い順に、□(最早開始時刻)と所要日数との和を記入する。
これが各作業の最早開始時刻となる。

?C2本以上の矢線(アロー)がイベントに流入するときは、そのうち最大値(max)を最早開始時刻とする。こうして計算した、最終イベントの最早開始時刻が工期となり、その経路がクリティカルパスとなる。

 A → B → E → J → L
= 3 + 4 + 11 + 8 + 7
= 33日





2. 工程表において、作業Hの EFT(最早終了時刻) フリーフロートをそれぞれ 日数で答えなさい。



解答


EFT(最早終了時刻):22日
フリーフロート   :4日

[ 解説 ]
EFT(最早終了時刻)とは、その作業が最も早く終了できる時刻である。
その作業の最早開始時刻(EST) + 所要日数(D)
により求める。
つまり、その作業が開始できる時刻になって、直ちに開始し、予定の所要日数で終了する時刻をいう。

作業 H のEFTは、
最早開始時刻(10日) + 所要時間(12日) 
= 22 日

フリーフロートとは、作業の中で自由に使っても、継続する作業に影響を及ぼさない余裕時間のことである。

作業 H のフリーフロートは、
イベント?Iの最早開始時刻(26日)− イベント?Dの最早開始時刻(10日)– 作業日数(12日)
= 4日




3. 工程表において、作業Dと作業Kがそれぞれ3日間遅延したときの?@から?Jまでの 総所要日数を答えなさい。



解答


 36日

[ 解説 ]
工程表において、作業Dと作業Kがそれぞれ3日間遅延したときのクリティカルパスは図による。

H25_J_No.3_ネットワーク工程表.Ans3+.jpg

 D + G + K + M
= 13日 + 8日 + 10日 + 5日
= 36日





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