2級建築施工管理技術検定
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時間管理術で勝敗が決まります。



2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学 環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
仮設工事
土工事
地業工事
鉄筋工事
型枠工事
コンクリートの調合
鉄骨工事
木造軸組構法
解体工事
仕上工事
コンクリートブロック工事等
防水工事
石工事
タイル工事
屋根及びとい工事
金属工事
左官工事
建具工事
塗装工事
内装工事
仕上改修工事

施工管理
施工計画
事前調査
仮設計画
材料の保管
申請及び届出等
工程管理
工程計画
バーチャート工程表
品質管理工程表
品質管理
用  語
鉄骨工事
鉄筋工事
コンクリート工事
品質管理に関する記述
試験及び検査
安全管理
工事現場の安全管理
労働安全衛生法

応用能力問題 躯体工事
仕上工事

法  規 建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和06年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期) (中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
建築工事監理指針

1章 各章共通事項 序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事 01節 共通事項
02節 縄張り,遣方 , 足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
[ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節   一般事項
02節   材  料
03節   工作一般
04節   高力ボルト接合
05節   普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節   耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
一般事項、材料
外壁パネル工法
間仕切壁パネル工法
溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事 01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事 01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

原発・放射能

> 放射能について正しく学ぼう
> 内部被ばくを考える市民研究会
> 国際環境NGO FoE Japan
> 代々木市民観測所
> チェルノブイリへのかけはし
> 放射線防護の仕方(緊急時編)
> 放射線防護の仕方(日常編)
> 放射線防護の仕方(食品編)
> セシウム汚染全国マップ
> Sv/Bq換算ツール
> 経口時の年齢換算計算ツール
> Fukushima Voice version 2
> Simply Info
> 日本原子力産業協会
原子力発電を考える
> グリーンアクション
> サイエンス・メディア・センター
> バンクーバー食品放射能モニタリング
> 東京江戸川放射線
> 品川区ママ友からの 放射線情報便
> 福島30年プロジェクト
> 全国の空間線量率
> 村田 光平 オフィシャルサイト
> 国会事故調査委員会
> 福島第一原発カメラ(LIVE)
> 全国放射線量測定マップ

2023年02月18日

2級建築施工管理技術検定(令和元年後期)学科の問題分析

令和元年度 2級建築施工管理技術検定(後期)

学科 問題分析 

令和元年11月 10日(日)に実施された、
令和元年度の2級建築施工管理技術検定(後期)学科試験

試験時間:10時15分から12時45分の2時間30分

問題は、50問出題され、そのうち40問を選択して解答する試験で、全て四肢一択である。
40点満点で、60%の24点で合格となる。

問題内容の詳細は以下のようになっている。

1. [ No. 1 ]〜[ No.14 ]  【 建築学 】
 ( ↑ No.をクリックすると解答解説へ行きます:以下同様)

14問題のうちから、9問題を 選択 し、解答する。

 01.環境工学(日照及び日射)
 02.環境工学(昼光)
 03.環境工学(音響)
 04.建築構造(鉄筋コンクリート構造)
 05.建築構造(鉄骨構造)
 06.建築構造(鉄骨構造)
 07.建築構造(基礎構造)
 08.構造力学(荷重及び外力)
 09.構造力学(単純梁へのモーメント荷重)
 10.構造力学(単純梁への集中荷重)
 11.建築材料(構造用鋼材)
 12.建築材料(建具の試験・測定の項目)
 13.建築材料(シーリング材)
 14.建築材料(カーペット)


2. [ No.15 ]〜[ No.17 ]  【 共通問題 】

3問題は、 全問題 を解答する。

 15.機械設備(屋外排水設備)
 16.電気設備(照明設備)
 17.機械設備(空気調和設備)


3. [ No.18 ]〜[ No.32 ]   【 躯体工事,仕上工事 】

 15問題のうちから、12問題を 選択 し、解答する。

 18.仮設工事(仮設工事 / やり方及び墨出し)
 19.躯体工事(地業工事 )
 20.躯体工事(鉄筋工事 / 異形鉄筋の加工)
 21.躯体工事(コンクリート工事 / 型枠支保工)
 22.躯体工事(コンクリート工事 / 養生)
 23.躯体工事(鉄骨工事 / 鉄骨の建方)
 24.解体工事(木工事 / 在来軸組工法)
 25.仕上工事(防水工事 / シーリング工事)
 26.仕上工事(タイル工事 / セメントモルタル)
 27.仕上工事(屋根及びとい工事 / 金属製折板葺)
 28.仕上工事(左官工事 / 床コンクリート直均し仕上げ)
 29.仕上工事(建具工事 / 建具工事)
 30.仕上工事(塗装工事 / 木部塗装工事)
 31.仕上工事(内装工事 / カーペット敷き)
 32.改修工事(左官工事 / エポキシ樹脂注入工法)


4. [ No.33 ]〜[ No.42 ]   【 施工管理 】

 10問題は、 全問題 を解答する。

 33.施工計画(施工計画と事前調査)
 34.施工計画(仮設計画)
 35.品質管理(材料の保管)
 36.工程管理(総合工程表)
 37.工程管理(バーチャート工程表)
 38.品質管理(品質管理の用語)
 39.品質管理(高力ボルトのマーキング)
 40.品質管理(試験又は検査)
 41.安全管理(安全管理)
 42.安全管理(法規 / 労働安全衛生法)


5. [ No.43 ]〜[ No.50 ]   【 法 規 】

 8問題のうちから、6問題を 選択 し、解答する。

 43.建築基準法(用語の定義)
 44.建築基準法(居室の採光及び換気に関すること)
 45.建設業法 (建設業の許可)
 46.建設業法 (請負契約書の記載事項)
 47.労働基準法(労働契約に関すること)
 48.労働安全衛生法(新規入場への安全衛生教育)
 49.廃棄物の処理及び清掃に関する法律
(産業廃棄物の運搬又は処分の委託計画書の記載しなければならない事項)
 50.消防法(消防法で定められている資格者)



2023年02月17日

2級建築施工管理技士 令和元年度 一次 (後期) [ No.01 ] 〜[ No.14 ] 解答・解説

令和元年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題 [ No.01 ] 〜[ No.14 ]  解答・解説

令和元年11月10日(日)



※問題番号[ No.1 ]〜[ No.14 ]までの 14問題のうちから、9問題を選択し、解答してください。

[ No.1 ]
日照及び日射に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.北緯35度付近の冬至における終日日射量は、南向きの鉛直面が他のどの向きの鉛直面よりも大きい。


2.日照時間は、日の出から日没までの時間をいう。


3.北緯35度付近の夏至における終日日射量は、東向きの鉛直面よりも水平面の方が大きい。


4.大気透過率が高くなるほど、直達日射が強くなり、天空日射は弱くなる。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
北緯35度付近の 冬至における終日日射量 は、 南向きの鉛直面が、東・西・北向きの鉛直面に比べて 最も大きい

2.×
日の出から日没までの時間は、 可照時間という。 日照時間とは、実際に日照のあった時間、すなわち可照度時間のうちの晴天の時間をいう。

3.◯
北緯35度付近の 夏至における終日日射量は、屋上のような 水平面の方が、東・西・南・北向きの鉛直面に比べて 最も大きい

4.◯
大気透過率とは、大気を日射が透過する割合をいう。 大気透過率が高くなるほど、大気を透過して直接地表に達する 直達日射が強くなり、大気による散乱により到達する天空日射は弱くなる。




[ No.2 ]
昼光に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.直射日光は、大気を透過して直接地表に届く昼光の成分である。


2.昼光率は、屋外の全天空照度が大きくなると、低くなる。


3.室内のある点における昼光率は、時刻や天候によって変化しない。


4.室内の要求される基準昼光率は、居間より事務室の方が高い。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
直射日光とは、 大気を透過して直接地表に届く昼光の成分をいう。

2.×
全天空照度とは、すべての障害物を取り払った全天空からの直射光を除く照度をいう。昼光率とは、 全天空照度に対する室内の測定点の照度の比をいう。屋外の全天空照度が大きくなると、それに比例して室内の測定点の照度も大きくなるので、 屋外の全天空照度が大きなっても、昼光率は変わらない

3.◯
時刻や天候によって屋外の全天空照度が変化しても、それに比例して室内の測定点の照度も変化するので、 昼光率は変化しない

4.◯
昼光率は、居間より 事務室の方が高いことが求められる。




[ No.3 ]
音に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.吸音率は、入射する音のエネルギーに対する反射音以外の音のエネルギーの割合である。


2.床衝撃音には、重くて軟らかい衝撃源による重量衝撃音と、比較的軽量で硬い物体の落下による軽量衝撃音がある。


3.単層壁の音響透過損失は、一般に、壁体の面密度が高くなるほど、大きくなる。


4.劇場の後方部は、エコーを防ぐため、壁や天井に反射板を設置する。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
物体に入射した音は、反射、吸収、透過する。吸音率とは、入射する音のエネルギーに対する反射音以外の音のエネルギー(吸収音と透過音のエネルギー)の割合をいう。

2K_R01K_No.03_音の吸音率.jpg


2.◯
床衝撃音には、重量衝撃音と軽量衝撃音がある。 重量衝撃音とは子供が飛び跳ねるような重い衝撃音で主に躯体を伝搬する音である。 軽量衝撃音とは、スプーンなど比較的軽量で硬いものの落下によるような音をいう。

3.◯
面密度とは、単位面積当たりの質量をいう。音響透過損失をは、音が透過するときに生じる音のエネルギー損失をいい、音響透過損失が大きいほど、エネルギー損失が大きくなり、音が透過しにくい。一つの層からなる単層壁の 音響透過損失は、一般に、壁体の 面密度が高くなるほど、 大きくなる。

4.×
エコーとは反響音のことをいう。劇場の後方部は、エコーを防ぐため、壁や天井に 吸音板を設置する。




[ No.4 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.耐震壁の壁量は、地震力などの水平力を負担させるため、下階よりも上階が多くなるようにする。


2.大梁は、床の鉛直荷重を支えるとともに、柱をつなぎ地震力などの水平力にも抵抗する部材である。


3.柱と梁の接合部を剛接合とした純ラーメン構造は、骨組みで地震力などの水平力に抵抗する構造である。


4.床スラブは、床の鉛直荷重を梁に伝えるとともに、架構を一体化し地震力などの水平力に抵抗させる役割も持っている。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
耐震壁の壁量は、 上階よりも下階が多くなるようにすることが、耐震構造上、有効である。

2.◯
大梁とは、 床の鉛直荷重を支え、柱をつないで、地震力などの 水平力にも抵抗する部材をいう。

3.◯
柱と梁の接合部を剛接合とした構造をラーメン構造といい、ラーメン構造のみで構成された構造を純ラーメン構造という。純ラーメン構造は、 柱と梁の骨組みにより、地震力などの水平力に抵抗する構造である。

4.◯
床スラブは、 床の鉛直荷重を梁に伝える役割とともに、水平面を構成することで架構を一体化し、地震力などの水平力に抵抗させる役割も担っている。




[ No.5 ]
鉄骨構造の一般的な特徴に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.軽量鉄骨構造に用いる軽量形鋼は、通常の形鋼に比べて、部材にねじれや局部座屈が生じやすい。


2.鉄筋コンクリート構造に比べ、鉄骨構造の方が架構の変形能力が高い。


3.鋼材は不燃材料であるため、骨組は十分な耐火性能を有する。


4.鉄筋コンクリート構造に比べ、鉄骨構造の方が大スパンの建築物を構築できる。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
軽量鉄骨構造に用いる 軽量形鋼は、通常の形鋼に比べて、厚みが小さく軽量に製造されており強度が低いので、部材に ねじれや局部座屈が生じやすい

2.◯
鉄骨構造は、鉄筋コンクリート構造に比べ、架構の 変形能力が高い

3.×
鋼材は不燃材料ではあるが、高温になると強度が低下し、骨組は十分な 耐火性能を有しているとはいえない。したがって、断熱性のある材料 で耐火被覆する必要がある

4.◯
鉄骨構造は、鉄筋コンクリート構造に比べ、柱間隔(スパン)の 大きな大スパンの建築物を構築することが可能である。




[ No.6 ]
鉄骨構造に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.丸鋼を用いる筋かいは、主に引張力に働く部材である。


2.スチフナーは、節点に集まる部材相互の接合に用いられる鋼板である。


3.エンドタブは、溶接時に溶接線の始終端に取り付けられる補助部材である。


4.裏当て金は、完全溶込み溶接を片面から行うために、溶接線に沿って開先ルート部の裏側に取り付けられる鋼板である。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
筋かいとは、柱と梁により構成される方形の構面に斜めに入れる補強材のことをいう。鋼材は引張力に対抗する部材で、 丸鋼を用いる筋かいは、主に 引張力に働く部材である。

2.×
節点に集まる部材相互の接合に用いられる鋼板は ガセットプレートである。 スチフナーとは、H形鋼の座屈防止のために用いられる鋼板をいう。

2K_R01K_No.06_ガセットプレート.jpg

2K_R01K_No.06_スチフナー.jpg


3.◯
エンドタブとは、 溶接時に溶接線の始端部、終端部に取り付けられる補助部材をいう。

4.◯
裏当て金とは、完全溶込み溶接を片面から行うために、 溶接線に沿って開先ルート部の裏側に取り付けられる鋼板をいう。なお、開先とは溶接しやすくするために部材に施す切り欠きをいい、ルート部とは開先の基部をいう。

2K_R01K_No.06_エンドタブと裏当て金.jpg




[ No.7 ]
基礎構造に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.独立フーチング基礎は、一般に基礎梁で連結する。


2.同一建築物に杭基礎と直接基礎など異種の基礎を併用することは、なるべく避ける。


3.直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れ深さが大きくなるほど大きくなる。


4.直接基礎の底面は、冬季の地下凍結深度より浅くする。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
独立フーチング基礎は、 基礎梁で連結して用いられるのが、一般的である。

2K_R01K_No.07_独立フーチング.jpg


2.◯
基礎は、直接地盤に支持させる直接基礎と杭に支持させる杭基礎がある。同一建築物に杭基礎と直接基礎など、 異なる種類の基礎を併用しないようにする。

3.◯
基礎スラブとは、基礎の底板をいう。根入れとは、地中に埋めることをいう。基礎スラブの根入れ深さを大きくすると、直接基礎の 鉛直支持力は大きくなる。

4.×
地下凍結深度とは、冬季に温度が氷点下になる地点からの深さをいう。直接基礎の底面は、冬季の地下凍結深度より 深くする。




[ No.8 ]
建築物の構造設計における荷重及び外力に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.地震力は、建築物の弾性域における固有周期及び地盤の種類に応じて算定する。


2.バルコニーの積載荷重は、共同住宅の用途に供する建築物より学校の方が大きい。


3.多雪区域における地震力の算定に用いる荷重は、建築物の固定荷重と積載荷重の和に積雪荷重の1/2を加えたものとする。


4.建築物を風の方向に対して有効にさえぎる防風林がある場合は、その方向における速度圧を1/2まで減らすことができる。


答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
建築基準法施行令第88条第1項により、建築物の地上部分の地震力については、Rt:建築物の振動特性を表すものとして、 建築物の弾性域における固有周期及び 地盤の種類に応じて国土交通大臣が定める方法により算出した数値を用いて算定する旨、規定されている。

2.◯
建築基準法施行令第85条第1項の規定により、屋上広場又はバルコニーの積載荷重は、学校又は百貨店の用途に供する建築物の方が、その他の用途に供する建築物の規定値よりも大きい。したがって、バルコニーの積載荷重の規定値は、学校の方が共同住宅の用途に供する建築物より大きい。

3.×
建築基準法施行令第88条第1項の規定により、多雪区域における地震力の算定に用いる荷重は、 建築物の固定荷重と積載荷重の和に積雪荷重を加えたものとする必要がある。

4.◯
建築基準法施行令第87条第3項の規定により、建築物を風の方向に対して有効にさえぎる防風林がある場合は、その方向における 速度圧を1/2まで減らすことができる。




[ No.9 ]
図に示す単純梁にモーメント荷重が作用したとき、支点Bに生じる鉛直反力の値の大きさとして、 正しいものはどれか。

2K_R01K_No.09_単純梁へのモーメント荷重.jpg

1.12kN

2.6kN

3.4kN

4.3kN


答え

  3

[ 解答解説 ]
モーメント荷重に対するB点の反力をV B とすると、以下の図のようになる。

2K-R01K_9_2.jpeg

A点及びB点に生じる反力をV A (上向き)及びV B (下向き)とする。

V A + V B = 0

A点はピン支点なので、M A = 0

M A = Mc + 3m × V B = 0

Mc = −12 kN・m より

3V B = 12

V B = 4 kN・mとなる。

ちなみにV A = – 4 kN・m となる。(マイナスなので下向き)

したがって、正答は、3となる。




[ No.10 ]
図に示す単純梁に集中荷重2P及び3Pが作用したときの曲げモーメント図として、 正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。

2K_R01K_No.10_単純梁への集中荷重.jpg

2K_R01K_No.10_モーメント図1.jpg

2K_R01K_No.10_モーメント図2.jpg

2K_R01K_No.10_モーメント図3.jpg

2K_R01K_No.10_モーメント図4+.jpg


答え

  2

[ 解答解説 ]
単純梁に集中荷重 2P及び3Pが作用したときの曲げモーメント図は、集中荷重2Pのみが作用したときの曲げモーメントと集中荷重3Pのみが作用したときの曲げモーメント図との足し合わせとなるので、図3のようになる。ゆえに、正解は2。

2K-R01K_10_2Pのモーメント図.jpeg
図1 集中荷重 2P のみが作用した問いの曲げモーメント図

2K-R01K_10_3Pのモーメント図.jpeg
図2 集中荷重 3P のみが作用した問いの曲げモーメント図

2K-R01K_10_2Pと3Pの合成モーメント図.jpeg
図3 図1と図2の曲げモーメント図を合成した曲げモーメント図




[ No.11 ]
JIS(日本工業規格/現日本産業規格)に規定する構造用鋼材に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.建築構造用圧延鋼材は、SN材と呼ばれ、性能によりA種、B種、C種に分類される。


2.溶接構造用圧延鋼材は、SM材と呼ばれ、溶接性に優れた鋼材である。


3.建築構造用炭素鋼鋼管は、STKN材と呼ばれ、材質をSN材と同等とした円形鋼管である。


4.一般構造用圧延鋼材は、SSC材と呼ばれ、一般的に使用される鋼材である。


答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
SN材「建築構造用圧延鋼材」は、降伏点、降伏比(降伏点/引張強さ)などの性能により A種、B種、C種に分類されている。

2.◯
SM材「溶接構造用圧延鋼材」は、溶接性に優れた鋼材である。

3.◯
STKN材「建築構造用炭素鋼鋼管」は、材質を SN材と同等とした円形鋼管である。

4.×
一般構造用圧延鋼材は、 SS材と呼ばれ、一般的に使用される鋼材である。 SSC材は、 「一般構造用軽量鋼」のことで、建築物の構造物に使用される軽量形鋼である。




[ No.12 ]
JIS(日本工業規格/現日本産業規格)に規定する建具の試験項目と測定項目の組合せとして、 最も不適当なものはどれか。

1.結露防止性試験 ─── 熱貫流率


2.耐風圧性試験  ─── 変位・たわみ


3.気密性試験   ─── 通気量


4.水密性試験   ─── 漏水


答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
JIS:建具の性能試験方法通則における、 結露防止性試験の測定項目は 温度低下率である。 熱貫流率 断熱性試験の測定項目である。

2.◯
JIS:建具の性能試験方法通則における、 耐風圧性試験の測定項目は、 変位・たわみである。

3.◯
JIS:建具の性能試験方法通則における、 気密性試験の測定項目は、 通気量である。

4.◯
JIS:建具の性能試験方法通則における、 水密性試験の測定項目は、 漏水である。




[ No.13 ]
シーリング材の特徴に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.ポリサルファイド系シーリング材は、表面の仕上塗材や塗料を変色、軟化させることがある。


2.ポリウレタン系シーリング材は、ガラスまわり目地に適している。


3.シリコーン系シーリング材は、紫外線による変色が少ない。


4.アクリルウレタン系シーリング材は、表面にタックが残ることがある。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
ポリサルファイド系シーリング材は、表面の仕上塗材や塗料を 変色、軟化させることがある。また、ムーブメントの大きい目地には適さない。

2.×
ポリウレタン系シーリング材は、 耐候性が劣るので、ガラスまわり目地には適していない。

3.◯
シリコーン系シーリング材は、 紫外線による変色が少なく、耐候性が優れているので、ガラスまわりの目地に適している。

4.◯
アクリルウレタン系シーリング材は、表面に タック(ひだ)が残ることがある。




[ No.14 ]
カーペットに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.タフテッドカーペットは、パイル糸をうね状に並べて基布に接着固定した敷物である。


2.ウィルトンカーペットは、基布とパイル糸を同時に織り込んだ、機械織りの敷物である。


3.ニードルパンチカーペットは、シート状の繊維で基布を挟み、針で刺して上下の繊維を絡ませた敷物である。


4.タイルカーペットは、バッキング材を裏打ちしたタイル状敷物である。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
パイル糸を うね状(波状)に並べて基布に接着固定したカーペットは、 コードカーペットである。タフテッドカーペットは、 基布にミシン針によってパイルを植え付け、基布の裏から固着剤で加工したカーペットである。

2.◯
ウィルトンカーペットとは、 基布とパイル糸を同時に織り込む機械織りで製造されたのカーペットである。

3.◯
ニードルパンチカーペットとは、シート状の繊維で基布を挟み、 針で刺して上下の繊維を絡ませて製造されたカーペットである。

4.◯
タイルカーペットとは、タフテッドカーペットなどに バッキング材を裏打ちしたタイル状のカーペットで、OAフロアなどに使用される。






2023年02月16日

2級建築施工管理技士 令和元年度 一次 (後期) [ No.15 ] 〜[ No.17 ] 解答・解説

令和元年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題[ No.15 ]〜[ No.17 ] 解答・解説

※問題番号[ No.15 ]〜[ No.17 ]までの 3問題は、全問題を解答してください。

[ No.15 ]
屋外排水設備に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.地中埋設排水管の長さが、その内径又は内法幅の120倍を超えない範囲内で、桝又はマンホールを設ける。


2.地中埋設排水経路に桝を設ける場合、雨水桝にはインバートを、汚水桝には泥だめを設ける。


3.排水管を給水管に平行して埋設する場合、原則として、両配管は500mm以上のあきを設ける。


4.地中埋設排水経路が合流する箇所には、桝又はマンホールを設ける。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
地中埋設排水管において、桝又はマンホールを設ける箇所は、
?@管きょの始まる箇所、
?A下水の流路の方向、勾配又は横断面が著しく変化する箇所
?B管きょの内径又は内法幅の120倍を超えない範囲内の長さごとの管きょの部分のその清掃上適当な場所
である。(都市計画法施行規則第26条第五号)

2.×
地中埋設排水経路に桝を設ける場合、 汚水桝には汚物が滞留しないように インバート(半円状の溝)を、 雨水桝には土砂が下流の配管に流れないようにするため 泥だめを設ける。

2K_R01K_No.15_汚水桝.jpg2K_R01K_No.15_雨水桝.jpg

3.◯
排水管を給水管に平行して埋設する場合には、原則として、両配管の水平実間隔を 500mm以上とし、かつ、 給水管は排水管の上方に埋設するもとする。(公共建築工事標準仕様書、機械設備工事編2編共通工事2章配管工事)

4.◯
設問1の解説のとおり、地中埋設排水経路が 合流する箇所には、 桝又はマンホールを設ける。




[ No.16 ]
照明設備に関する一般的な記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.LEDは、高効率で他の照明器具に比べ寿命が長く、省エネ対策として広く用いられる。


2.Hf蛍光ランプは、ちらつきが少なく、主に事務所などの照明に用いられる。


3.ハロゲン電球は、低輝度であり、主に道路やトンネルの照明に用いられる。


4.メタルハライドランプは、演色性がよく、主にスポーツ施設などの照明に用いられる。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
LED(発光ダイオード)は、他の照明器具に比べて、 高効率・長寿命で、 省エネ対策として広く用いられる。

2.◯
Hf(高周波点灯)蛍光ランプは、 ちらつきが少なく、事務所などの照明に用いらている。

3.×
ハロゲン電球は、 高輝度であり、スポットライトなどに用いられている。

4.◯
メタルハライドランプは、 演色性がよく、スポーツ施設などの照明に用いられている。




[ No.17 ]
空気調和設備に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.単一ダクト方式におけるCAV方式は、室内に吹き出す風量が一定であり、室内環境を一定に保つことができる。


2.二重ダクト方式は、別々の部屋で同時に冷房と暖房を行うことができる。


3.パッケージユニット方式は、熱源機器でつくられた冷水や温水を各室のパッケージユニットに供給し、冷風や温風が吹き出るようにしたものである。


4.各階ユニット方式は、各階ごとに空調機を分散設置して空調を行う方式で、各階ごとの負荷変動に対応できる。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
単一ダクト方式におけるCAV方式(定風量方式)とは、 室内に吹き出す風量が一定の空調方式をいい、室内環境を一定に保つことができる。なお、ダクトとは風道のことをいう。

2.◯
二重ダクト方式は、 冷風ダクトと温風ダクトの2つのダクトによる空調方式で、別々の部屋で同時に冷房と暖房を行うことが可能である。

3.×
熱源機器でつくられた冷水や温水を各室のパッケージユニットに供給し、冷風や温風が吹き出るようにした空調方式は、 ファンコイルユニット方式である。 パッケージユニット方式とは、 熱源装置をユニット内に内蔵(パッケージ)した方式をいう。

4.◯
各階ユニット方式は、 各階ごとに空調機(エアハンドリングユニット)を分散設置して空調を行う方式をいい、各階ごとの負荷変動に対応できる空調方式である。






2023年02月15日

2級建築施工管理技士 令和元年度 一次 (後期) [ No.18 ] 〜[ No.32 ] 解答・解説

令和元年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題[ No.18 ]〜[ No.32 ] 解答・解説

※問題番号[ No.18 ]〜[ No.32 ]までの 15問題のうちから、12問題を選択し、解答してください。

[ No.18 ]
やり方及び墨出しに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.水貫は、水杭に示した一定の高さに上端を合わせて、水杭に水平に取り付ける。


2.やり方は、建物の高低、位置、方向、心の基準を明確にするために設ける。


3.高さの基準点は、複数設置すると相互に誤差を生じるので、設置は1箇所とする。


4.鋼製巻尺は、同じ精度を有する巻尺を2本以上用意して、1本は基準巻尺として保管する。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
水貫とは、水杭に示した一定の高さに上端を合わせて、水杭に 水平に取り付ける板をいう。

2.◯
やり方とは、 建物の高低、位置、方向、心の基準を明確にするために設ける仮設物をいう。
2K_R01K_No.18_やり方の例.jpg


3.×
高さの基準点は、 2箇所以上設け、相互にチェックできるようにする。

4.◯
鋼製巻尺は、同じ精度を有する巻尺を 2本以上用意して、うち 1本は基準巻尺として保管する。




[ No.19 ]
地業工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.砂利地業に用いる再生クラッシャランは、岩石を破砕したものであり、品質にばらつきがある。


2.土間コンクリートの下の防湿層は、断熱材がある場合、断熱材の直下に設ける。


3.砂利地業の締固めは、床付地盤を破壊したり、さらに深い地盤を乱さないよう、注意して行う。


4.砂利地業の締固めによるくぼみが生じた場合は、砂又は砂利を補充して再度転圧する。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
砂利地業に用いる 再生クラッシャランは、 コンクリートを破砕したものであり、品質にばらつきがある。 岩石を破砕したものはクラッシャランという。

2.◯
土間コンクリートの下の 防湿層は、断熱材がある場合、断熱材の直下に設ける。

3.◯
砂利地業の締固めは、 床付地盤を破壊せず、地盤を乱さないように注意して行う必要がある。

4.◯
砂利地業の締固めによるくぼみが生じた場合は、 砂又は砂利を補充して再度転圧して、締め固める。




[ No.20 ]
異形鉄筋の加工に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.鉄筋の加工寸法の表示及び計測は、突当て長さ(外側寸法)を用いて行う。


2.鉄筋の種類と径が同じ帯筋とあばら筋は、折曲げ内法直径の最小値は同じである。


3.壁の開口部補強筋の末端部には、フックを付けなければならない。


4.鉄筋の折曲げ加工は、常温で行う。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
鉄筋の加工寸法の表示及び計測は、次の図のように 突当て長さ(外側寸法)を用いる。

2K_R01K_No.20_加工後の全長L.jpg


2.◯
折曲げ内法直径の最小値は、鉄筋の種類と径が同じならば、 帯筋とあばら筋で同じである。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編5章鉄筋工事)

3.×
建築基準法施行令第73条第1項につぎのように規定されている。「鉄筋の末端は、かぎ状に折り曲げて、コンクリートから抜け出ないように定着しなければならない。ただし、次の各号に掲げる部分 以外の部分に使用する異形鉄筋にあっては、その 末端を折り曲げないことができる。

一  柱及びはり(基礎ばりを除く。)の出すみ部分

二  煙突 」

壁の開口部補強筋の末端部は、フックを付けなければならないものに該当しない。

4.◯
鉄筋の折曲げ加工は、 常温で加工(冷間加工)して組み立てる。




[ No.21 ]
型枠支保工に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.支柱にパイプサポートを使用する場合、継手は差込み継手としてはならない。


2.支柱にパイプサポートを使用する場合、パイプサポートを3以上継いで用いてはならない。


3.柱、壁及び梁側型枠のせき板を保持する場合、支保工は一般に内端太及び外端太により構成する。


4.軽量型支保梁を受ける梁型枠の支柱にパイプサポートを使用する場合、パイプサポートは2列に設ける。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
支柱の継手は、 突合せ継手又は差込み継手とすること。(労働安全衛生規則第242条第1項第三号)

2.◯
パイプサポートを 3以上継いで用いないこと。(労働安全衛生規則第242条第1項第七号イ)

3.◯
端太(バタ)とは型枠を補強する部材をいい、端太には、内側に設ける内端太と、外側に設ける外端太がある。柱、壁及び梁側型枠のせき板を保持する場合の支保工は、一般に 内端太及び 外端太により構成する。

2K_R01K_No.21_型枠の構成例.jpg


4.◯
梁型枠の支柱にパイプサポートを使用する場合、パイプサポートは 2列に設ける。なお、軽量型支保梁は、支保梁中央部の下弦材を支柱で支えたり、所定の支持点以外を支点としてはならない。

2K_R01K_No.21_軽量支保梁の例.jpg




[ No.22 ]
コンクリートの養生に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.湿潤養生期間の終了前であっても、コンクリートの圧縮強度が所定の値を満足すれば、せき板を取り外すことができる。


2.打込み後のコンクリートが透水性の小さいせき板で保護されている場合は、湿潤養生と考えてよい。


3.早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートの材齢による湿潤養生期間は、普通ポルトランドセメントより短くできる。


4.寒中コンクリート工事における加熱養生中は、コンクリートの湿潤養生を行わない。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
湿潤養生期間の終了前であっても、コンクリートの 圧縮強度が所定の値を満足すれば、 せき板を取り外すことができる。(JASS5)

2.◯
打込み後のコンクリートが、水を通しにくい 透水性の小さいせき板で保護されている場合は、 湿潤養生と考えてよい。(JASS5)

3.◯
次の表のとおり、 早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートの材齢による 湿潤養生期間は、 普通ポルトランドセメントより短く設定されている。(JASS5)

2K_R01K_No.22_コンクリートの湿潤養生期間.jpg

4.×
寒中コンクリートとは、コンクリートの打込み後の養生期間で凍結のおそれのある場合に施工されるコンクリートである。寒冷な環境の下では、加熱された空間内の湿度は極めて低い値となりやすく、水分の蒸発が促進される。加熱養生では、 保湿に対する配慮も必要となる。(JASS5)




[ No.23 ]
鉄骨の建方に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.溶接継手のエレクションピースに使用する仮ボルトは、高力ボルトを用いて全数締め付けた。


2.ターンバックル付き筋かいを有する鉄骨構造物は、その筋かいを用いて建入れ直しを行った。


3.柱現場溶接接合部に建入れ及び食違い調整機能の付いた治具を使用したため、ワイヤロープを用いず、建入れ直しを行った。


4.建方精度の測定は、温度の影響を避けるため、早朝の一定時間に実施した。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
エレクションピースとは、鉄骨柱を溶接接合する際に、上下の柱を仮固定するための部材をいう。溶接継手におけるエレクションピースなどに使用する仮ボルトは、 高力ボルトを使用して 全数締め付ける。(JASS6)

2.×
ターンバックルとは、回転させて部材の張力を調整する金具をいう。ターンバックル付き筋かいを有する鉄骨構造物は、 その筋かいを用いて建入れ直しを行ってはならない。(JASS6)

3.◯
建入れ及び食違い調整機能の付いた治具とは、柱現場溶接接合部に装着して使用される調整治具で、ワイヤロープを用いず、建入れ直しを行うことができる。

4.◯
建方精度の測定にあたっては、 温度の影響を考慮する。骨組全体、鋼製巻尺、器具の 温度による変動が少なくなるような時刻に測定する。(JASS6)




[ No.24 ]
在来軸組構法の木工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.土台を固定するアンカーボルトは、土台の両端部や継手の位置、耐力壁の両端の柱に近接した位置に設置した。


2.柱に使用する心持ち材には、干割れ防止のため、見え隠れ部分に背割りを入れた。


3.根太の継手は、大引の心を避けて突付け継ぎとし、釘打ちとした。


4.軒桁の継手は、柱心から持ち出して、追掛け大栓継ぎとした。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
土台を固定するアンカーボルトは、 土台の両端部や継手の位置、耐力壁の両端の柱に近接した位置に設置する。(木造住宅工事仕様書:住宅金融支援機構)

2.◯
心持ち材とは、樹木の中心部を含んだ木材をいう。干割れとは、乾燥によるひび割れをいう。背割りとは、干割れを防ぐために、予め目立たないところに入れる割りをいう。柱に使用する 心持ち材には、 干割れ防止のため、見え隠れ部分に 背割りを入れる。

3.×
根太の継手は、 大引の心で受けて突付け継ぎとし、釘打ちとした。(木造住宅工事仕様書:住宅金融支援機構)

4.◯
軒桁の継手は、梁を受ける柱間を避け、柱心から持ち出して、 追掛け大栓継ぎ、腰掛けかま継ぎ又は 腰掛けあり継ぎとする。(木造住宅工事仕様書:住宅金融支援機構)

2K_R01K_No.24_追掛け大栓継ぎ.jpg

2K_R01K_No.24_腰掛けかま継ぎ.jpg

2K_R01K_No.24_腰掛け蟻継ぎ.jpg




[ No.25 ]
シーリング工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.充填箇所以外の部分に付着したシリコーン系シーリング材は、硬化後に除去した。


2.目地深さがシーリング材の寸法より深かったため、ボンドブレーカーを用いて充填深さを調整した。


3.ノンワーキングジョイントでは、3面接着で施工した。


4.コンクリート打継目地のシーリング目地幅は、20mmとした。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
シリコーン系は未硬化状態でふきとると、汚染を拡散するおそれががるため 硬化してから除去する。(建築工事監理指針9章防水工事)

2.×
目地深さがシーリング材の寸法より深い場合は、 バックアップ材を用いて充填深さを調整する。ボンドブレーカーは、目地が深くない場合に3面接着を回避するために目地底に張り付けるテープ状の材料をいう。

3.◯
3面接着は、目地の変位がないか極めて少ない ノンワーキングジョイントに適用される。目地に変位が発生する ワーキングジョイントには、 2面接着が適用される。

2K_R01K_No.25_2面接着.jpg

2K_R01K_No.25_3面接着.jpg

4.◯
コンクリート打継目地及びひび割れ誘発目地は、幅20mm以上、深さ10mm以上とする。(公共建築工事標準仕様書:建築工事編9章防水工事)




[ No.26 ]
セメントモルタルによるタイル後張り工法に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.改良積上げ張りは、張付けモルタルを塗り付けたタイルを、下部から上部に張り上げる工法である。


2.密着張りは、下地面に張付けモルタルを塗り付け、振動機を用いてタイルを張り付ける工法である。


3.マスク張りは、下地面に張付けモルタルを塗り付け、表張りユニットをたたき込んで張り付ける工法である。


4.改良圧着張りは、下地面とタイル裏面とに張付けモルタルを塗り付け、タイルを張り付ける工法である。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
改良積上げ張りは、 張付けモルタルを塗り付けたタイルを、木づちの類で十分たたき締めて、 下部から上部に張り上げる工法である。

2K_R01K_No.26_改良積上げ張り.jpg

2.◯
密着張りは、ヴィブラート工法ともいい、 下地面に張付けモルタルを塗り付け、タイル張り用 振動機(ヴィブラート)を用いてタイルをモルタル中に埋め込むように張り付ける工法である。
2K_R01K_No.26_密着張り.jpg

3.×
マスク張りは、 ユニットタイル裏面全面に張付けモルタルを塗り付け、表張りユニットをたたき込んで張り付ける工法である。

2K_R01K_No.26_マスク張り.jpg

4.◯
改良圧着張りは、 下地面とタイル裏面とに張付けモルタルを塗り付け、タイルを張り付ける工法である。

2K_R01K_No.26_改良圧着張り.jpg




[ No.27 ]
金属製折板葺の工法に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.重ね形折板のボルト孔は、折板を1枚ずつ、呼び出しポンチで開孔した。


2.重ね形折板は、各山ごとにタイトフレーム上の固定ボルトに固定した。


3.折板葺のけらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いた。


4.折板葺の棟包みの水下側には、雨水を止めるために止水面戸を用いた。



答え

  4

[ 解答解説 ]

2K_R01K_No.27_金属製折板葺.jpg

1.◯
金属製の重ね形折板のボルト孔は、折板を1枚ずつ、呼び出しポンチ又はドリルで開孔する。

2.◯
重ね形折板は、各山ごとにタイトフレーム(山型のフレーム)上の固定ボルトに固定する。

3.◯
折板葺のけらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる。なお、けらばとは、屋根の妻側の端部をいう。

4.×
折板葺の棟包みの 水上側に、雨水を止めるために止水面戸を設ける。




[ No.28 ]
床コンクリートの直均し仕上げに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.床仕上げレベルを確認できるガイドレールを、床コンクリートを打ち込んだ後に4m間隔で設置した。


2.コンクリート面を指で押しても少ししか入らない程度になった時に、木ごてで中むら取りを行った。


3.機械式ごてを用いた後、最終仕上げは金ごて押えとした。


4.張物下地は、最終こて押えの後、12時間程度を経てから、3日間散水養生を行った。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
床コンクリート直均し仕上工事においては、 コンクリートを打ち込む前に、仕上精度が要求される場合にはガイドレール等を3.5〜4m間隔で設置する。(建築工事監理指針第15章左官工事)

2.◯
コンクリート面を指で押しても少ししか入らない程度になった時に、中むら取りを 木ごてを用いて行う。(建築工事監理指針第15章左官工事)

3.◯
機械式ごてを用いても、必ず 最終仕上げは金ごてで行う。(建築工事監理指針第15章左官工事)

4.◯
張物下地等では、最終こて押えの後、 12時間程度を経てから 2〜3日間散水養生を行う。(建築工事監理指針第15章左官工事)




[ No.29 ]
建具工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.鋼製両面フラッシュ戸の表面板裏側の見え隠れ部分は、防錆塗装を行わなかった。


2.木製フラッシュ戸の中骨は、杉のむく材を使用した。


3.アルミニウム製建具のアルミニウムに接する小ねじは、亜鉛めっき処理したものを使用した。


4.樹脂製建具は、建具の加工及び組立てからガラスの組込みまでを建具製作所で行った。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
鋼製建具等で、両面フラッシュ戸の表面板裏側部分(中骨、力骨等を含む)等の見え隠れ部分については塗装しなくても良い。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編18章塗装工事)

2.◯
フラッシュ戸に使用する樹種等については、「公共建築工事標準仕様書 建築工事編16章建具工事」により規定されており、木製フラッシュ戸の 中骨は、杉等のむく材を使用する。

2K_R01K_No.29_フラッシュ戸に使用する樹種等.jpg


3.×
アルミニウムに接する小ねじ等の材質は、ステンレス製とする。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編16章建具工事)

4.◯
樹脂製建具は、原則として、建具の加工及び組立てからガラスの組込みまで一貫して建具製作所で行うことで、性能・品質を確保している。(建築工事監理指針16章建具工事)




[ No.30 ]
木部の塗装工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.オイルステイン塗りは、耐候性が劣るため、建築物の屋外には使用しなかった。


2.つや有合成樹脂エマルションペイント塗りの下塗り後のパテかいは、耐水形の合成樹脂エマルションパテを使用した。


3.クリヤラッカー塗りの下塗り材は、サンジングシーラーを使用した。


4.木材保護塗料塗りにおいて、塗料は希釈せず原液で使用した。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
オイルステインは、 耐候性が劣るため、 屋外には使用できない。(建築工事監理指針18章塗装工事)

2.◯
木部つや有合成樹脂エマルションペイント塗りについて、「公共建築工事標準仕様書:建築工事編18章塗装工事」に下記のように規定されている。

したがって、つや有合成樹脂エマルションペイント塗りの下塗り後のパテかいは、耐水形の合成樹脂エマルションパテを使用する。なお、パテかいとは、面の状況に応じて、面のくぼみ、すき間、目違いなどの部分に、パテをへら又はこてで薄く付けることをいう。

2K_R01K_No.30_木部つや有合成樹脂エマルションペイント塗り.jpg


3.×
クリヤラッカー塗りについて、「公共建築工事標準仕様書:建築工事編18章塗装工事」に上記のように規定されている。したがって、クリヤラッカー塗りの 下塗り材には、 ウッドシーラーを使用し、 サンジングシーラーはクリアラッカー塗りの 中塗り材に使用する。

2K_R01K_No.30_クリヤラッカー塗り.jpg

4.◯
木材保護塗料は 原液で使用することを基本とし、 希釈はしない。(建築工事監理指針18章塗装工事)




[ No.31 ]
カーペット敷きに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.タイルカーペットは、粘着はく離形の接着剤を用いて張り付けた。


2.全面接着工法によるカーペットは、ニーキッカーを用いて、十分伸長させながら張り付けた。


3.グリッパー工法のグリッパーは、壁際からのすき間を均等にとって打ち付けた。


4.ウィルトンカーペットは、はぎ合わせを手縫いでつづり縫いとした。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
タイルカーペットは、剥がすことができる 粘着はく離形の接着剤を用いて張り付ける。

2.×
グリッパー工法は、カーペットをニーキッカーを用いて、十分伸長させながら張り付ける工法である。

2K_R01K_No.31_グリッパー工法.jpg

2K_R01K_No.31_ニーキッカー.jpg

3.◯
グリッパー工法のグリッパーは、 壁際からのすき間を均等にとって、床材に打ち付ける。

4.◯
ウィルトンカーペット(織じゅうたん)の接合方法は、切断部分のほつれ止め措置後、ヒートボンド工法又は丈夫な綿糸、亜麻糸若しくは合成繊維糸を手縫いで、間ぜまにつづり縫いとする。(公共建築工事標準仕様書:建築工事編19章内装工事)




[ No.32 ]
モルタル塗り仕上げ外壁の改修におけるアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.モルタルの浮き部分に使用するアンカーピンの本数は、一般部分を16本/m 2 とした。


2.アンカーピン固定部の穿孔の深さは、構造体コンクリート面から30mmとした。


3.穿孔後は、孔内をブラシで清掃し、圧搾空気で接着の妨げとなる切粉を除去した。


4.アンカーピン固定用エポキシ樹脂は、手動式注入器を用いて、孔の表面側から徐々に充填した。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
浮き部分に対するアンカーピンの本数は、特記がなければ、 一般部分は16本/m 2 、指定部分(見上げ面、ひさしのはな、まぐさ隅角部分等をいう。)は 25本/m 2 とする。(公共建築改修工事標準仕様書:建築工事編4章外壁改修工事)

2.◯
アンカーピン固定部の穿孔は、コンクリート用ドリルを用い、使用するアンカーピンの直径より約1〜2mm大きい直径とし、壁面に対して直角に穿孔する。穿孔は、マーキングに従って行い、構造体コンクリート中に 30mm程度の深さに達するまで行う。(公共建築改修工事標準仕様書:建築工事編4章外壁改修工事)

3.◯
穿孔後は、 孔内をブラシ等で清掃後 圧搾空気、吸引機等で接着の妨げとなる 切粉等を除去する。(公共建築改修工事標準仕様書:建築工事編4章外壁改修工事)

4.×
アンカーピン固定用エポキシ樹脂は、手動式注入器を用い、アンカーピン固定部の 最深部から徐々に注入する。(公共建築改修工事標準仕様書:建築工事編4章外壁改修工事)






2023年02月14日

2級建築施工管理技士 令和元年度 一次 (後期) [ No.33 ] 〜[ No.42 ] 解答・解説

令和元年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題[ No.33 ]〜[ No.42 ] 解答・解説

※問題番号[ No.33 ]〜[ No.42 ]までの 10問題は、全問題を解答してください。

[ No.33 ]
施工計画と事前調査の組合せとして、 最も関係の少ないものはどれか。

1.場所打ちコンクリート杭工事の計画
     ─── 敷地内の地中障害物の有無の調査


2.鉄骨の建方計画
     ─── 近隣の商店や工場の業種の調査


3.地下水の排水計画
     ─── 公共桝の有無と下水道の排水能力の調査


4.山留工事の計画
     ─── 試験掘削による土質性状の追加調査



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
場所打ちコンクリート杭工事の計画にあたり、 敷地内の地中障害物の有無の調査等を実施する。

2.×
鉄骨の建方計画と近隣の商店や工場の業種の調査は 関係が少ない

3.◯
地下水の排水計画にあたり、 公共桝の有無 下水道の排水能力の調査等を実施する。

4.◯
山留工事の計画にあたり、試験掘削による 土質性状の追加調査を実施する。




[ No.34 ]
仮設計画に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.工事用ゲートを複数設置するため、守衛所をメインのゲート脇に設置し、その他は警備員だけを配置することとした。


2.作業員詰所は、職種数や作業員の増減に対応するため、大部屋方式とすることとした。


3.塗料や溶剤等の保管場所は、管理をしやすくするため、資材倉庫の一画を不燃材料で間仕切り設置することとした。


4.工事用ゲートにおいて、歩行者が多いため、車両の入退場を知らせるブザー及び標示灯を設置することとした。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
工事用ゲートを複数設置するため場合、 守衛所をメインのゲート脇に設置し、その他は警備員だけを配置することは適当な措置である。

2.◯
作業員詰所は、職種数や作業員の増減に対応するため、 大部屋方式とすることは適当な措置である。

3.×
可燃物材料の保管については、次のとおりに定められている。
?@不燃材料を使用した 独立の平家建とし、周囲の建物から規定された間隔を確保する。

?A屋根は軽量な不燃材料で葺き、天井は設けない。

?B建物内の置き場は、 耐火構造の室を選ぶ。

?C床には、不透明性の材料を敷く。

?D消火に有効な消化器や消火砂等を備える。

?E十分換気を図る。

?F窓及び出入口には、防火設備を設ける。

?G出入口には戸締まりを設け、「塗料置場」や「火気厳禁」の表示をする。


4.◯
工事用ゲートにおいて、歩行者が多いため、 車両の入退場を知らせるブザー及び標示灯を設置することは適当な措置である。




[ No.35 ]
工事現場における材料の保管に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.鉄筋は、直接地面に接しないように角材間に渡し置き、シートを掛けて保管した。


2.壁紙は、ポリエチレンフィルムを掛けて養生し、屋内に立てて保管した。


3.ALCパネルは、台木を水平に置いた上に平積みで保管した。


4.ガラスは、クッション材を挟み、屋内の乾燥した場所に平積みで保管した。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
鉄筋を、直接地面に接しないように 角材間に渡し置き、シートを掛けて保管することは適当である。

2.◯
壁紙に、 ポリエチレンフィルムを掛けて養生し、屋内に立てて保管することは適当である。

3.◯
ALCパネルを、 台木を水平に置いた上に平積みで保管することは適当である。

4.×
ガラスの保管は、平置きせずに 立置きとする。




[ No.36 ]
総合工程表の立案段階で考慮すべき事項として、 最も必要性の少ないものはどれか。

1.敷地周辺の上下水道、ガス等の公共埋設物


2.敷地周辺の電柱、架線等の公共設置物


3.コンクリート工事の検査項目


4.使用揚重機の能力と台数



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
敷地周辺の上下水道、ガス等の 公共埋設物は、着工前の総合工程表の立案段階で考慮すべき事項の一つである。

2.◯
敷地周辺の電柱、架線等の 公共設置物は、着工前の総合工程表の立案段階で考慮すべき事項の一つである。

3.×
コンクリート工事の検査項目は、着工前の総合工程表の立案段階ではなく、次の段階である施工時の 実施工程表の立案段階に考慮すべき事項の一つである。

4.◯
使用揚重機の能力と台数等の 仮設計画は、着工前の総合工程表の立案段階で考慮すべき事項の一つである。




[ No.37 ]
バーチャート工程表に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.作業進行の度合い、工期に影響する作業やクリティカルパスが把握しやすい。


2.作業の流れ、各作業の所要日数や施工日程が把握しやすい。


3.手軽に作成することができ、視覚的に工程が把握しやすい。


4.出来高の累計を重ねて表現したものは、工事出来高の進ちょく状況が把握しやすい。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
バーチャート工程表は、作業進行の度合い、工期に影響する作業やクリティカルパス(最も時間がかかる作業経路)は 把握しにくい

2.◯
バーチャート工程表は、作業の流れ、各作業の 所要日数や施工日程が把握しやすい

3.◯
バーチャート工程表は、 手軽に作成することができ、 視覚的に工程が把握しやすい

4.◯
バーチャート工程表のうち、 出来高の累計を重ねて示したものは、 工事出来高の進ちょく状況が把握しやすい

2K_R01K_No.37_バーチャート工程表.jpg




[ No.38 ]
品質管理に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.品質管理とは、工事中に問題点や改善方法などを見出しながら、合理的、かつ、経済的に施工を行うことである。


2.PDCAサイクルを繰り返すことにより、品質の向上が図れる。


3.作業そのものを適切に実施するプロセス管理に重点をおくより、試験や検査に重点をおく方が有効である。


4.施工の検査に伴う試験は、試験によらなければ品質及び性能を証明できない場合に行う。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
品質管理とは、工事中に問題点や改善方法などを見出しながら、 合理的、かつ、経済的に施工を行うことをいう。

2.◯
PDCAとは、 PLAN(計画)、DO(実行)、CHECK(検査)、ACT(処置)のことで、PDCAサイクルを繰り返すことにより、品質の向上が図ることができる。

3.×
品質管理においては、作業そのものを適切に実施する プロセス管理に重点をおくことが有効である。

4.◯
試験は、検査において、 試験を実施しなければ品質及び性能を証明できない場合に行われる。




[ No.39 ]
トルシア形高力ボルトの1次締め後に行う、マーキングに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.マークによって、1次締め完了の確認ができる。


2.マークのずれによって、本締め完了の確認ができる。


3.マークのずれによって、軸回りの有無の確認ができる。


4.マークのずれによって、トルク値の確認ができる。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
マーキングによって、 1次締の完了を確認する

2.◯
マーキングのずれによって、 本締め完了を確認する。

3.◯
マーキングのずれによって、 軸回りの有無を確認する。

4.×
トルク値は、マーキングのずれによっては確認できない。

2K_R01K_No.39_高力ボルトのマーキング.jpg




[ No.40 ]
品質管理のための試験又は検査に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.鉄骨工事の現場隅肉溶接は、浸透探傷試験により確認した。


2.造作用の木材は、含水率を高周波水分計により確認した。


3.鉄筋のガス圧接部は、全数を外観試験により確認した。


4.摩擦杭の周面摩擦力は、すべり係数試験により確認した。


答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
鉄骨の 溶接部には、表面欠陥に対しては 磁粉探傷試験、浸透探傷試験、内部欠陥に対しては 放射線試験、超音波探傷試験が適用される。

2.◯
木材には、高周波水分計による 含水率の試験等が適用される。

3.◯
鉄筋のガス圧接部については、全数を 外観試験により異常の有無を確認する必要がある。

4.×
すべり係数試験は、 高力ボルトのすべり係数を求める試験である。 摩擦杭の周面摩擦力は、 標準貫入試験等により確認する。標準貫入試験とは、サンプラーをハンマーで打撃して地盤に30cm貫入するのに要する打撃回数(N値)を求める試験をいう。

2K_R01K_No.40_標準貫入試験.jpg




[ No.41 ]
建築工事における危害又は迷惑と、それを防止するための対策に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。

1.掘削による周辺地盤の崩壊を防ぐために、防護棚を設置した。


2.落下物による危害を防ぐために、足場の外側面に工事用シートを設置した。


3.工事用車両による道路面の汚れを防ぐために、洗車場を設置した。


4.解体工事による粉塵の飛散を防ぐために、散水設備を設置した。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
防護柵は、高所からの 落下物による危害を防止するために設置する。 掘削による周辺地盤の崩壊を防ぐためには、 土留め壁などを設ける。

2.◯
墜落・転落防止及び落下物による危害を防ぐために、足 場の外側面に工事用シートを設置する。

3.◯
工事用車両による道路面の汚れを防ぐために、 洗車場を設置する。

4.◯
解体工事による 粉塵の飛散を防ぐために、 散水設備を設置する。




[ No.42 ]
高所作業車を用いて作業を行う場合、事業者の講ずべき措置として、「労働安全衛生法」上、 定められていないものはどれか。

1.高所作業車は、原則として、主たる用途以外の用途に使用してはならない。


2.高所作業車の乗車席及び作業床以外の箇所に労働者を乗せてはならない。


3.その日の作業を開始する前に、高所作業車の作業開始前点検を行わなければならない。


4.高所作業等作業主任者を選任しなければならない。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
事業者は、高所作業車を荷のつり上げ等当該高所作業者の 主たる用途以外の用途に使用してはならない。ただし、労働者に危険を及ぼすおそれのないときは、この限りでない。(労働安全衛生規則第194条の17)

2.◯
事業者は、高所作業車を用いて作業を行うときは、 乗車席及び作業床以外の箇所に労働者を乗せてはならない。(労働安全衛生規則第194条の15)

3.◯
事業者は、高所作業車を用いて作業を行うときは、 その日の作業を開始する前に、制動装置、操作装置及び作業装置について 点検を行わなければならない。(労働安全衛生規則第194条の27)

4.×
事業者は、高所作業車を用いて作業を行うときは、当該 作業の指揮者を定め、その者に前条第1項の作業計画に基づき作業の指揮を行わせなければならない。(労働安全衛生規則第194条の10)
高所作業車の作業は、作業指揮者を定めねければならないが、作業主任者を選任しなければならない作業には該当しない。






2023年02月13日

2級建築施工管理技士 令和元年度 一次 (後期) [ No.43 ] 〜[ No.50 ] 解答・解説

令和元年度 2級建築施工管理技術検定試験(後期)


学科試験問題[ No.43 ]〜[ No.50 ] 解答・解説


※問題番号[ No.43 ]〜[ No.50 ]までの 8問題のうちから、6問題を選択し、解答してください。


[ No.43 ]
用語の定義に関する記述として、「建築基準法」上、 誤っているものはどれか。

1.大規模の修繕とは、建築物の主要構造部の1種以上について行う過半の修繕をいう。


2.設計者とは、その者の責任において、設計図書を作成した者をいう。


3.建築設備は、建築物に含まれる。


4.コンビニエンスストアは、特殊建築物ではない。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
大規模の修繕とは、建築物の 主要構造部の一種以上について行う過半の修繕をいう。(建築基準法第2条第1項第十四号)

2.◯
設計者は その者の責任において、設計図書を作成した者をいう。(建築基準法第2条第1項第十七号)

3.◯
建築設備は、 建築物に設ける電気、ガス、給水、排水、換気、暖房、冷房、消火、排煙若しくは汚物処理の設備又は煙突、昇降機若しくは避雷針をいう。(建築基準法第2条第1項第三号)建築設備は、建築物に含まれる。

4.×
特殊建築物は学校(専修学校及び各種学校を含む。以下同様とする。)、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、市場、ダンスホール、遊技場、公衆浴場、旅館、共同住宅、寄宿舎、下宿、工場、倉庫、自動車車庫、危険物の貯蔵場、と畜場、火葬場、汚物処理場 その他これらに類する用途に供する建築物をいう。(建築基準法第2条第1項第二号)

なお、コンビニエンスストアは、その他これらに類する用途に供する建築物に該当し、施行令第115条の3より 物品販売業を行う店舗に該当し、特殊建築物となる。




[ No.44 ]
居室の採光及び換気に関する記述として、「建築基準法」上、 誤っているものはどれか。

1.採光に有効な部分の面積を計算する際、天窓は実際の面積の3倍の面積を有する開口部として扱う。


2.換気設備のない居室には、原則として、換気に有効な部分の面積がその居室の床面積の1/20以上の換気のための窓その他の開口部を設けなければならない。


3.地階に設ける居室には、必ずしも採光を確保するための窓その他の開口部を設けなくてもよい。


4.病院の診察室には、原則として、採光のための窓その他の開口部を設けなければならない。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
採光に有効な部分の面積を計算する際、 天窓にあっては当該数値に3.0を乗じて得た数値の面積を有する開口部として扱う。(建築基準法施行令第20条第2項)

2.◯
居室には換気のための窓その他の開口部を設け、その換気に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、 20分の1以上としなければならない。ただし、政令で定める技術的基準に従って換気設備を設けた場合においては、この限りでない。(建築基準法第28条第2項)

3.◯
住宅、学校、病院、診療所、寄宿舎、下宿その他これらに類する建築物で政令で定めるものの居室(居住のための居室、学校の教室、 病院の病室その他これらに類するものとして政令で定めるものに限る。)には、 採光のための窓その他の開口部を設け、その採光に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、住宅にあっては7分の1以上、その他の建築物にあっては5分の1から10分の1までの間において政令で定める割合以上としなければならない。ただし、地階若しくは地下工作物内に設ける居室その他これらに類する居室又は温湿度調整を必要とする作業を行う作業室その他用途上 やむを得ない居室については、この限りでない。(建築基準法第28条第1項)

したがって、地階に設ける居室には、必ずしも採光を確保するための窓その他の開口部を設けなくてもよい。

4.×
病院の病室は、採光のための窓その他の開口部を設けなければならないと規定されているが、 診療室は規定されていない。(建築基準法第28条第1項)




[ No.45 ]
建設業の許可に関する記述として、「建設業法」上、 誤っているものはどれか。

1.2以上の都道府県の区域内に営業所を設けて営業しようとする者が建設業の許可を受ける場合には、国土交通大臣の許可を受けなければならない。


2.建築工事業で特定建設業の許可を受けている者は、土木工事業で一般建設業の許可を受けることができる。


3.解体工事業で一般建設業の許可を受けている者は、発注者から直接請け負う1件の建設工
事の下請代金の総額が3,000万円の下請契約をする場合には、特定建設業の許可を受けなければならない。


4.建築工事業で一般建設業の許可を受けている者は、発注者から直接請け負う1件の建設工
事の下請代金の総額が6,000万円の下請契約をする場合には、特定建設業の許可を受けなければならない。


答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
建設業を営もうとする者は、次に掲げる区分により、この章で定めるところにより、 2以上の都道府県の区域内に営業所(本店又は支店若しくは政令で定めるこれに準ずるものをいう。以下同じ。)を設けて営業しようとする場合にあっては 国土交通大臣の、 1の都道府県の区域内のみ営業所を設けて営業をしようとする場合にあっては当該営業所の所在地を管轄する 都道府県知事の許可を受けなければならない。ただし、政令で定める軽微な建設工事のみを請け負うことを営業とする者は、この限りでない。(建設業法第3条第1項)

2.◯
建設業の許可は、 建設工事の種類ごとにそれぞれの建設業に分けて与える。(建設業法第3条第2項)したがって、建築工事業で特定建設業の許可を受けている者が、土木工事業で一般建設業の許可を受けることができる。

3.×
解体工事業において、発注者から直接請け負う1件の建設工事の下請代金の総額が 4,000万円以上の下請契約をする場合には、特定建設業の許可を受けなければならない。(建設業法施行令第2条)

4.◯
建築工事業において、発注者から直接請け負う1件の建設工事の下請代金の総額が 6,000万円以上の下請契約をする場合には、特定建設業の許可を受けなければならない。(建設業法施行令第2条)




[ No.46 ]
建設工事の請負契約書に記載しなければならない事項として、「建設業法」上、定められていないものはどれか。

1.工事着手の時期及び工事完成の時期


2.工事の履行に必要となる建設業の許可の種類及び許可番号


3.契約に関する紛争の解決方法


4.工事内容及び請負代金の額



答え

  2

[ 解答解説 ]
建設工事の請負契約書に記載しなければならない事項については、建設業法第19条に規定されている。

1.◯
工事着手の時期及び工事完成の時期(建設業法第19条第1項三号)

2.×
工事の履行に必要となる建設業の許可の種類及び許可番号は規定されていない。

3.◯
契約に関する紛争の解決方法(建設業法第19条第1項十五号)

4.◯
工事内容及び請負代金の額(建設業法第19条第1項一号及び二号)




[ No.47 ]
労働契約に関する記述として、「労働基準法」上、 誤っているものはどれか。

1.使用者は、労働することを条件とする前貸の債権と賃金を相殺することができる。


2.使用者は、労働契約に附随して貯蓄の契約をさせてはならない。


3.労働者は、使用者より明示された労働条件が事実と相違する場合においては、即時に労働契約を解除することができる。


4.使用者は、労働契約の不履行について違約金を定める契約をしてはならない。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
使用者は、前借金その他労働することを条件とする前貸の債権と賃金を 相殺してはならない。(労働基準法第17条)

2.◯
使用者は、 労働契約に附随して貯蓄の契約をさせ、又は貯蓄金を管理する契約を してはならない。(労働基準法第18条第1項)

3.◯
使用者より明示された労働条件が事実と相違する場合においては、労働者は、 即時に労働契約を解除することができる。(労働基準法第15条第2項)

4.◯
使用者は、労働契約の不履行について 違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。(労働基準法第16条)




[ No.48 ]
事業者が、新たに職務に就くことになった職長に対して行う安全衛生教育に関する事項として、「労働安全衛生法」上、 定められていないものはどれか。ただし、作業主任者を除く。

1.作業方法の決定に関すること

2.労働者に対する指導又は監督の方法に関すること

3.危険性又は有害性等の調査に関すること

4.作業環境測定の実施に関すること


答え

  4

[ 解答解説 ]
事業者が、新たに職務に就くことになった職長に対して行う安全衛生教育に関する事項は、労働安全衛生法及び労働安全衛生規則に規定されている。

1.◯
作業方法の決定に関すること。(労働安全衛生法第60条第一号)

2.◯
労働者に対する指導又は監督の方法に関すること。(労働安全衛生法第60条第二号)

3.◯
危険性又は有害性等の調査に関すること。(労働安全衛生規則第40条第1項第一号)

4.×
作業環境測定の実施に関することは、事業者が、新たに職務に就くことになった職長に対して行う安全衛生教育に関する事項には 規定されていない




[ No.49 ]
産業廃棄物の運搬又は処分の委託契約書に記載しなければならない事項として、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」上、 定められていないものはどれか。ただし、特別管理産業廃棄物を除くものとする。

1.委託する産業廃棄物の種類及び数量


2.産業廃棄物の運搬を委託するときは、運搬の方法


3.産業廃棄物の処分を委託するときは、処分の方法


4.委託者が受託者に支払う料金



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
委託する産業廃棄物の種類及び数量(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第6条の2第四号イ)

2.×
産業廃棄物の運搬を委託するときの運搬の方法は、 規定されていない

3.◯
産業廃棄物の処分を委託するときの処分の方法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第6条の2第四号ホ)

4.◯
委託者が受託者に支払う料金(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則第8条の4の2第二号)




[ No.50 ]
次の資格者のうち、「消防法」上、 定められていないものはどれか。

1.消防設備点検資格者

2.建築設備等検査員

3.消防設備士

4.防火対象物点検資格者


答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
消防設備点検資格者は消防法第17条の3の3及び消防法施行規則第31条の6に規定されいる消防用設備等が適正に維持管理できるように点検を行うためのものである。

2.×
建築設備等検査員は、 建築基準法第12条第3項に規定されているもので、民間建築物のうち特定行政庁が指定する建築設備の安全確保のための検査を定期的に行い、それを特定行政庁へ報告する検査員のことである。なお、一級建築士・二級建築士も定期検査・定期点検を行うことができる。

3.◯
消防設備士は、消火器やスプリンクラー設備などの消火設備、自動火災報知設備などの警報設備、救助袋などの避難設備の設置工事、点検整備を行うことができる国家資格である。(消防法施行規則第33条の3)

4.◯
防火対象物点検資格者は、一定の防火対象物の用途の実態や消防計画に基づいた防火管理の実施状況等の火災予防に係る事項も含めて総合的に点検し、その結果を消防機関に報告する。また、火災予防に関する専門的知識と技術を有する人材の養成並び、管理者や防火管理者等に適切な助言をする。(消防法第8条の2の2)






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