令和2年度 2級建築施工管理技術検定
実地試験 解答・解説
令和2年11月8日(日)
※ 受検種別: 躯体の受験者は 解答してください。
問題5-B
次の1.から4.の各記述において、下線部の語句又は数値が 適当なものには○印を、 不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。
1.既製コンクリート杭地業におけるセメントミルク工法において、杭径が300〜500mmの場合は、杭径よりも?@ 200 mm程度大きいオーガーヘッドを使用する。
また、掘削は、安定液を用いて孔壁の崩壊を防止しながら、杭心に合わせて鉛直に行い、予定の支持層に達した後、根固め液及び杭周固定液を注入しながらアースオーガーを引き抜いていき、その後、既製コンクリート杭を掘削孔内に建て込む。
この施工法は、既製コンクリート杭の?A 打込み 工法に分類される。
解答
?@ 100
?A 埋込み
[ 解説 ]
セメントミルク工法におけるアースオーガーヘッド径は、杭径 + 100mm程度とする。(公共建築工事標準仕様書)この施工法は、既製コンクリート杭の 埋込み工法に分類される。
(建築工事監理指針より)
2.鉄骨工事におけるトルシア形高力ボルトを使用する接合部の組立てにおいて、接合部の材厚の差などにより、接合部に?B 1 mmを超える肌すきがある場合には、フィラープレートを用いて肌すきを埋める。
締付け後の検査は、一次締付け後に付けたマーキングのずれやピンテールの破断などを確認し、ナットの回転と共にボルトや座金も一緒に回転する?C 軸回り を生じているボルトは、新しいボルトセットと交換する。
解答
?B ◯
?C 共回り
[ 解説 ]
接合部の材厚の差等により 1mmを超える肌すきがある場合は、フィラープレートを入れる。(公共建築工事標準仕様書)
ナットの回転とともにボルトや座金が一緒に回転する現象を 共回りという。軸回りとは、ボルトだけが回転する現象をいう。共回りや軸回り等が生じた場合は、高力ボルトのセットを新しいものに取り替える。
(建築工事監理指針より マーキング)
3.コンクリート工事において、公称棒径45mmの棒形振動機を締固めに用いる場合、コンクリートの1層の打込み厚さは、棒形振動機部分の長さである60〜80cm以下とし、棒形振動機の挿入間隔は?D 90 cm以下とする。
また、棒形振動機は、コンクリート表面にセメントペーストが浮き上がる時まで加振し、加振時間は1箇所当り5〜?E 45 秒程度とするのが一般的である。
解答
?D 60
?E 15
[ 解説 ]
コンクリート工事において、棒形振動機の挿入間隔は 60cm以下とする。(公共建築工事標準仕様書)
棒形振動機の1箇所当たりの加振時間は、一般的に 5〜 15秒程度とする。
4.市街地における、鉄筋コンクリート造建築物の躯体の解体工事を行う場合は、建物の周囲に外部足場を架設し、コンクリート片の飛散防止や騒音防止のため?F メッシュシート を足場外面に隙間なく取り付ける。
また、階上解体作業による解体をする場合は、屋上に揚重した解体重機で最上階から解体し、各階の解体は?G 中央部 から先行して解体していく。解体で発生したコンクリート小片などを利用してスロープをつくり、解体重機を下の階に移動させて順次地上階まで解体していく。
解答
?F 防音シート
?G ◯
[ 解説 ]
コンクリート片の飛散防止とともに騒音防止のためには、 防音シートを足場外面に隙間なく取り付ける。
階上作業による解体では、外壁を残しながら 中央部を先行して解体する。外壁の転倒工法等を用いる場合は、同時に解体する部分の一体性を確保するとともに、過度な力を加えずに内側に安全に転倒させる。
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