【 仕上工事 】
■ 左官工事 ■
( 1 )
床コンクリートの直均し仕上げに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.25)
1.床仕上げレベルを確認できるガイドレールは、床コンクリートを打ち込んだ後に4m間隔で設置した。
2.コンクリート面を指で押しても少ししか入らない程度になった時に、木ごてで中むら取りを行った。
3.金ごて仕上げの中ずりで、ブリーディングが多かったため、金ごての代わりに木ごてを用いた。
4.最終こて押えの後、12時間程度を経てから、散水養生を行った。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
コンクリートを打ち込む前に、仕上げ精度が要求される場合には ガイドレール等を3.5〜4m間隔に設置する旨、規定されている。(建築工事監理指針)
2.◯
コンクリート面を 指で押しても少ししか入らない程度になった時に、 中むら取りを木ごてで行う旨、規定されている。(建築工事監理指針)
3.◯
床仕上げ厚が薄い場合は、 金ごて仕上げで、下ずり、中ずり、上ずりを行う。 中ずりの工程で、 ブリーディングが多い場合は、金ごての代わりに 木ごてを用いる。
4.◯
最終こて押えの後、 12時間程度を経てから2〜3日間散水養生を行う旨が規定されている。(建築工事監理指針)
( 2 )
コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.25)
1.下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、6mm程度とした。
2.下塗りは、吸水調整材塗りの後、3時間経過後に行った。
3.下塗り用の砂は、ひび割れを防止するため、粒度が粗いA種の砂を用いた。
4.吸水調整材は、下地とモルタルの接着力を増強するため、厚膜となるように十分塗布した。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、一般的には 6mm程度とする。
2.◯
下塗りは、吸水調整材塗りの後、 1時間以上放置する。
3.◯
セメントモルタル塗りの下塗り用の砂の粒度は、粒度が粗い A種が望ましいとされている。(建築工事監理指針)
4.×
吸水調整材とは、モルタル塗りの下地となるコンクリート面などに直接塗布し、下地とモルタル界面に 非常に薄い膜を形成して、モルタルの中の水分が下地へ吸収(ドライアウト)されて、付着力が低下するのを防ぐものである。
( 3 )
コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.28)
1. 下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、6 mm 程度とした。
2. 下塗り後、モルタル表面のドライアウトを防止するため、水湿しを行った。
3. 上塗りの塗り厚を均一にするため、中塗り後、むら直しを行った。
4. モルタルの1回の練混ぜ量は、60分以内に使い切れる量とした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、6mm程度とする。
2.◯
下塗りモルタル施工後は、硬化乾燥状態により、原則として施工日又は翌日に水湿しを行い下塗りモルタルを十分に硬化させる。
3.×
むら直しは下塗りの後、水湿し養生を行った後に行う。
4.◯
水を加え練り混ぜたモルタルは、気温・水温及び混和材料の種類により凝結時間が異なるが、品質確保のため練混ぜ量は60分以内に使い切れる量とする。
( 4 )
セルフレベリング材塗りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.28)
1.セルフレベリング材塗りは、下地となるコンクリートの打込み後、1か月経過したのちに行った。
2.セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材塗布後、直ちに行った。
3.セルフレベリング材の流し込み作業中は、できる限り通風を避けるよう窓や開口部をふさいだ。
4.セルフレべリング材の流し込み後の乾燥養生期間は、外気温が低い冬季であったため、14日間とした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
セルフレベリングとは、硬化前の塗材の流動性を利用して、水平で平滑な床面を施工することをいう。セルフレベリングの流し込みに先立ち、下地となるコンクリートの乾燥期間は、一般に、 打込み後 1か月以上確保する。
2.×
セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材を塗布した後、 吸水調整材を十分乾燥させてから行う。
3.◯
セルフレベリング材塗り後、硬化するまでは、 窓や開口部をふさぎ、硬化後は自然乾燥状態とする。
4.◯
セルフレべリング材塗り後の養生期間は、7日以上、 低温の場合は14日以上とする。(公共建築工事標準仕様書)
( 5 )
床コンクリートの直均し仕上げに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.28)
1.床仕上げレベルを確認できるガイドレールを、床コンクリートを打ち込んだ後に4m間隔で設置した。
2.コンクリート面を指で押しても少ししか入らない程度になった時に、木ごてで中むら取りを行った。
3.機械式ごてを用いた後、最終仕上げは金ごて押えとした。
4.張物下地は、最終こて押えの後、12時間程度を経てから、3日間散水養生を行った。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
床コンクリート直均し仕上工事においては、 コンクリートを打ち込む前に、仕上精度が要求される場合にはガイドレール等を3.5〜4m間隔で設置する。(建築工事監理指針第15章左官工事)
2.◯
コンクリート面を指で押しても少ししか入らない程度になった時に、中むら取りを 木ごてを用いて行う。(建築工事監理指針第15章左官工事)
3.◯
機械式ごてを用いても、必ず 最終仕上げは金ごてで行う。(建築工事監理指針第15章左官工事)
4.◯
張物下地等では、最終こて押えの後、 12時間程度を経てから 2〜3日間散水養生を行う。(建築工事監理指針第15章左官工事)
( 6 )
セルフレベリング材塗りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.28)
1.セルフレベリング材の流し込みに先立ち、下地コンクリートの乾燥期間は、打込み後1か月以上確保した。
2.セルフレべリング材の塗厚が大きくなりすぎないように、事前にモルタルで下地補修を行った。
3.セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材塗布後、直ちに行った。
4.塗厚が10mmのセルフレベリング材の流し込みは、1回で行った。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
セルフレベリングとは、硬化前の塗材の流動性を利用して、水平で平滑な床面を施工することをいう。セルフレベリングの流し込みに先立ち、下地となるコンクリートの乾燥期間は、一般に、 打込み後 1か月以上確保する。
2.◯
塗厚が均一でない場合には、硬化時の体積変化(やせ)により塗厚の大きい部分にひび割れが生じるおそれがあるので、塗厚の大きくなる部分は、あらかじめモルタルで補修を行なっておく。
3.×
セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材を塗布した後、 吸水調整材を十分乾燥させてから行う。
4.◯
塗厚が大きくなると、ひび割れや浮きが発生しやすくなるので、標準塗厚を10mmとしている。
- no image
- no image