【 仕上工事 】
■ 建具工事 ■
( 1 )
建具工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.26)
1.アルミニウム製建具のアルミニウムに接する小ねじは、亜鉛めっき処理した鋼製のものを使用した。
2.ステンレス製建具のステンレスに接する鋼製の重要な補強材は、錆止め塗装をした。
3.木製フラッシュ戸の中骨は、杉のむく材を使用した。
4.樹脂製建具は、建具の加工及び組立てからガラスの組込みまでを建具製作所で行った。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
アルミニウムに接する 小ねじ等の材質は、 ステンレス製とする。(公共建築工事標準仕様書建築工事編 16.2.3(6))
2.◯
ステンレス製建具を使用する場合、 ステンレスに接する鋼製の重要な補強材は、 錆止め塗装を施す必要がある。
3.◯
フラッシュ戸に使用する樹種等について、 木製フラッシュ戸の中骨は、 杉等のむく材を使用すると規定されている。(公共建築工事標準仕様書建築工事編 16.7.2(2))
4.◯
樹脂製建具は、原則として、 建具の加工及び組立てからガラスの組込みまで一貫して建具製作所で行うことで、性能・品質を確保している。(建築工事監理指針)
( 2 )
建具工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.29)
1.鋼製両面フラッシュ戸の表面板裏側の見え隠れ部分は、防錆塗装を行わなかった。
2.木製フラッシュ戸の中骨は、杉のむく材を使用した。
3.アルミニウム製建具のアルミニウムに接する小ねじは、亜鉛めっき処理したものを使用した。
4.樹脂製建具は、建具の加工及び組立てからガラスの組込みまでを建具製作所で行った。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
鋼製建具等で、両面フラッシュ戸の表面板裏側部分(中骨、力骨等を含む)等の見え隠れ部分については塗装しなくても良い。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編18章塗装工事)
2.◯
フラッシュ戸に使用する樹種等については、「公共建築工事標準仕様書 建築工事編16章建具工事」により規定されており、木製フラッシュ戸の 中骨は、杉等のむく材を使用する。
3.×
アルミニウムに接する小ねじ等の材質は、ステンレス製とする。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編16章建具工事)
4.◯
樹脂製建具は、原則として、建具の加工及び組立てからガラスの組込みまで一貫して建具製作所で行うことで、性能・品質を確保している。(建築工事監理指針16章建具工事)
( 3 )
鋼製建具に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.26)
1.建具枠の取付け精度は、対角寸法差を3mm以内とした。
2.外部に面する鋼製ドアのステンレス製くつずりは、両端を縦枠より延ばし、縦枠の裏面で溶接した。
3.外部に面する両面フラッシュ戸の見込み部は、上下を除いた左右2方のみ、表面板で包んだ。
4.くつずりは、あらかじめ裏面に鉄線を付けておき、モルタル詰めを行った後、取り付けた。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
建具枠の取付けにおいて、枠の取付け精度は 対角寸法差 3mm以内とする。
2.◯
鋼製建具のくつずりは、外部に面するものは、 両端を縦枠より延ばし、屋内は、縦枠内に納め、 裏面で溶接する。(公共建築工事標準仕様書)
3.×
外部に面する両面フラッシュ戸の見込み部は、 下部を除いた三方の見込み部を表面板で包む。(公共建築工事標準仕様書)
4.◯
くつずりは、あらかじめ裏面に鉄線を付けておき、 モルタル詰めを行った後、取り付ける。
( 4 )
鋼製建具に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.29)
1. 溶融亜鉛めっき鋼板の溶接痕は、表面を平滑に研磨し亜鉛・クロムフリーさび止めペイントで補修した。
2. フラッシュ戸の組立てにおいて、中骨は鋼板厚さ 1.6 mm とし、600 mm間隔で設けた。
3. くつずりは、あらかじめ裏面に鉄線を付けておき、モルタル詰めを行った後、取り付けた。
4. 建具枠の取付けにおいて、枠の取付け精度は対角寸法差 3 mm 以内とした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
溶融亜鉛めっき鋼板の溶接痕は、表面を平滑に研磨し亜鉛・クロムフリーさび止めペイントで補修する。
2.×
フラッシュ戸の組立てにおいて、中骨は 厚さ 1.6mmとし、 間隔 300 mmとする。
3.◯
くつずりは、あらかじめ裏面に鉄線を付け、モルタル詰めを行った後、取り付ける。
4.◯
建具枠の取付けにおいて、枠の取付け精度は対角寸法差 3 mm以内とする。
( 5 )
建具金物に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.26)
1.モノロックは、押しボタンやシリンダーが設けられており、内外の握り玉の同一線上で施解錠することができる。
2.ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整することができる。
3.空錠は、鍵を用いずに、ハンドルでラッチボルトを操作することができる。
4.本締り錠は、鍵又はサムターンでデッドボルトを操作することができる。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
モノロックとは、内外の握り玉の同一線上で施解錠の操作が集約化され、 トリガー付きのラッチボルトのみで、デッドボルトを有しない錠である。
2.×
床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整することができるものは、 フロアヒンジである。 ピボットヒンジは、扉の上端と下端に取り付けられるもので、 自閉機能も閉鎖速度制御機能も有していない。
3.◯
空錠とは、ハンドルで ラッチボルト(戸が風等であおられないための仮締まりで、ハンドル操作で引き込ませるもの) を操作する錠である。
4.◯
本締り錠は、デッドボルトのみを有するシリンダ本締り錠・棒かぎ本締り錠で、 鍵又はサムターンで施解錠できる錠である。
( 6 )
建具金物に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.29)
1. モノロックは、内外の握り玉の同一線上で施解錠ができる錠で、押しボタンやシリンダーが設けられている。
2. グラビティヒンジは、扉側と枠側のヒンジ部の勾配を利用し、常時開又は常時閉鎖の設定ができる。
3. ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整できる。
4. ドアクローザは、開き戸の自閉機能と閉鎖速度制御機能を有している。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
モノロックとは、内外の 握り玉の同一線上で施解錠ができる錠で、押しボタンやシリンダーが設けられているものをいう。
2.◯
グラビティヒンジとは、扉側と枠側のヒンジ部の勾配を利用し、 常時開又は常時閉鎖の設定ができるものをいう。扉を回転させるとせり上がり、扉の自重を利用して元の位置に戻す機構のもので、トイレブースの扉などに用いられる。
3.×
床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整できるものは、 フロアヒンジである。 ピボットヒンジは、扉の上端と下端に取り付けられるもので、 自閉機能も閉鎖速度制御機能も有していない。
4.◯
ドアクローザとは、上枠と扉の上端に取り付けられるもので、開き戸の 自閉機能と閉鎖速度制御機能を有している。
( 7 )
ガラス工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.29)
1.板ガラスの切断面は、クリーンカット(クリアカット)とし、エッジ強度の低下を防いだ。
2.不定形シーリング材構法におけるセッティングブロックは、ガラス下辺の両角の下に設置した。
3.吹抜け部分のガラス手すりは、破損時の飛散を防ぐため、合わせガラスを使用した。
4.網入りガラスは、線材が水分の影響により発錆するおそれがあるため、建具の下枠に水抜き孔を設けた。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
板ガラスの切断面は、クリーンカット(クリアカット)とし、エッジ強度の低下を防ぐ。
2.×
セッティングブロックは、ガラス下辺の2箇所設置するが、その位置は両端から1/4の位置である。
3.◯
吹抜け部分のガラス手すりは、破損時の飛散を防ぐため、合わせガラスを使用する。
4.◯
網入りガラスは、線材が水分の影響により発錆するおそれがあるため、建具の下枠に水抜き孔を設ける。
( 8 )
外部に面するサッシのガラス工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.29)
1.熱線反射ガラスは、反射膜コーティング面を室内側とした。
2.建具下辺のガラス溝内に置くセッティングブロックは、ガラス1枚につき2箇所設置した。
3.グレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの下辺中央部とした。
4.厚さ8mmの単板ガラスの留付けは、不定形シーリング材構法とした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
熱線反射ガラスは、ガラス片面に金属の反射薄膜を付けたもので、まぶしさや冷房負荷の低減効果がある。反射膜面は、反射膜の耐久性上室内側が望ましい。また、高遮蔽熱反射ガラスの 反射膜は、室内側に限定されている。
2.◯
セッテイングブロックは、ガラス1枚につき 2箇所設置する。
3.×
グレイジングチャンネルとは、ガラスを建具にはめ込む際に周囲に巻き付けるゴム状の部材をいう。グレイジングチャネルの継目の位置は、ガラスの 上辺中央部になるようにする。
4.◯
外部に面する厚さ 8mm以上の単板ガラスの留付けは、 不定形シーリング材構法とする。
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