【 仕上工事 】
■ 塗装工事 ■
( 1 )
塗装工事における素地ごしらえに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.27)
1.モルタル面の吸込み止めは、パテかいを行った後に、シーラーを全面に塗り付けた。
2.せっこうボード面のパテかいには、合成樹脂エマルションパテを使用した。
3.不透明塗料塗りの木部面は、節止めにセラックニスを塗り付けた。
4.鉄鋼面に付着した機械油の除去には、石油系溶剤を使用した。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
モルタル面の素地ごしらえは、シーラーを全面に塗り付けて 吸込止めをした後に、 パテかいを行う。
2.◯
合成樹脂エマルションパテは、合板、せっこうボード、モルタル、コンクリートなどの表面の素地ごしらえに用いられる。
3.◯
不透明塗料塗りの木部面の節止めには、 セラックニス類を節及びその周囲にはけ塗りする。(公共建築工事標準仕様書)
4.◯
鉄鋼面に付着した機械油の除去は、 石油系溶剤等を用いて行う。
( 2 )
塗装工事の素地ごしらえに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.30)
1. 透明塗料塗りをする木部面に著しい色むらがあったため、着色剤を用いて色むら直しを行った。
2. けい酸カルシウム板面の吸込み止めは、穴埋めやパテかいの後に塗布した。
3. ALCパネル面の吸込み止めは、下地調整前に全面に塗布した。
4. 鉄鋼面の錆及び黒皮は、サンドブラストで除去した。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
透明塗料塗りをする木部面に著しい色むらがある場合には、着色剤を用いて 色むら直しを行う。
2.×
けい酸カルシウム板面の吸込み止めは、穴埋めや パテかいの前に全面塗布する。なお、パテかいとは、面の状態に応じて、面のくぼみ、すき間、目違いなどの部分に、パテをへらやこてで薄くつけることをいう。
3.◯
ALCパネル面の吸込み止めは、 下地調整塗りの前に全面に塗布する。
4.◯
鉄鋼面の錆及び黒皮は、サンドブラストなどにより除去する。なお、サンドブラストとは、表面に砂などの研磨材を吹き付けて表面処理を行なう工法をいう。
( 3 )
塗装の素地ごしらえに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.30)
1. 鉄鋼面に付着した機械油の除去は、石油系溶剤を用いて行った。
2. 木部面の穴埋めは、節止めを行ってからパテを充填した。
3. せっこうボード面のパテかいは、合成樹脂エマルションパテを用いて行った。
4. モルタル面の吸込止めは、パテかいを行った後に、シーラーを全面に塗り付けた。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
鉄鋼面に付着した機械油の除去は、 石油系溶剤等を用いて行う。
2.◯
木部面の穴埋めは、節止めを行ってからパテを充填する。
3.◯
合成樹脂エマルションパテは、合板、せっこうボード、モルタル、コンクリートなどの表面の素地ごしらえに用いられる。
4.×
モルタル面の素地ごしらえは、シーラーを全面に塗り付けて吸込止めをした後に、パテかいを行う。
( 4 )
塗装工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.30)
1.上塗りに用いる塗料が少量だったため、同一製造所の同種塗料を用いて現場調色とした。
2.合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の見上げ部分では研磨紙ずりを省略した。
3.木部のクリヤラッカー塗りの下塗りに、ウッドシーラーを用いた。
4.高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装は、エアレススプレーではなくエアスプレーにより吹き付けた。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
上塗りに用いる塗料は、原則として、製造所において指定された色及びつやに調色する。ただし、少量の場合は、 同一製造所の塗料を用いて 現場調色とすることができる。(公共建築工事標準仕様書)
2.◯
合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の 見上げ部分は、研磨紙ずりを省略する。(公共建築工事標準仕様書)
3.◯
木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、 ウッドシーラーを用いる。(公共建築工事標準仕様書)
4.×
エアレススプレーによる吹付け塗りは、塗料自体に直接圧力を加え、ノズルチップから霧化して吹き付ける物であり、高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装に適している。
( 5 )
仕上塗材仕上げに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.28)
1. 各工程ごとに用いる下塗材、主材及び上塗材は、同一製造所のものとした。
2. 仕上塗材の付着性の確保や目違いの調整のため、下地コンクリート面にセメント系下地調整塗材を使用した。
3. シーリング面への仕上塗材仕上げは、塗重ね適合性を確認し、シーリング材の硬化後に行った。
4. 複層仕上塗材の仕上げ形状を凹凸状とするため、主材基層、主材模様及び上塗りをローラー塗り工法とした。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
各工程ごとに用いる下塗材、主材及び上塗材は、 同一製造所のものを使用する。
2.◯
下地コンクリート面には、仕上塗材の付着性の確保や目違いの調整のため、 セメント系下地調整塗材などを用いて下地調整を行なう。
3.◯
シーリング面への仕上塗材仕上げは、塗重ね適合性を確認してから、シーリング材が硬化した後に実施する。
4.×
複層仕上塗材の仕上げ形状を 凹凸状とするため、下塗り、主材基層、主材模様及び上塗りを 吹付け工法とする。
( 6 )
木部の塗装工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.30)
1.オイルステイン塗りは、耐候性が劣るため、建築物の屋外には使用しなかった。
2.つや有合成樹脂エマルションペイント塗りの下塗り後のパテかいは、耐水形の合成樹脂エマルションパテを使用した。
3.クリヤラッカー塗りの下塗り材は、サンジングシーラーを使用した。
4.木材保護塗料塗りにおいて、塗料は希釈せず原液で使用した。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
オイルステインは、 耐候性が劣るため、 屋外には使用できない。(建築工事監理指針18章塗装工事)
2.◯
木部つや有合成樹脂エマルションペイント塗りについて、「公共建築工事標準仕様書:建築工事編18章塗装工事」に下記のように規定されている。
したがって、つや有合成樹脂エマルションペイント塗りの下塗り後のパテかいは、耐水形の合成樹脂エマルションパテを使用する。なお、パテかいとは、面の状況に応じて、面のくぼみ、すき間、目違いなどの部分に、パテをへら又はこてで薄く付けることをいう。
3.×
クリヤラッカー塗りについて、「公共建築工事標準仕様書:建築工事編18章塗装工事」に上記のように規定されている。したがって、クリヤラッカー塗りの 下塗り材には、 ウッドシーラーを使用し、 サンジングシーラーはクリアラッカー塗りの 中塗り材に使用する。
4.◯
木材保護塗料は 原液で使用することを基本とし、 希釈はしない。(建築工事監理指針18章塗装工事)
( 7 )
塗装工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.30)
1.強溶剤系の塗料をローラーブラシ塗りとするため、モヘアのローラーブラシを用いた。
2.木部のクリヤラッカー塗りの下塗りに、ウッドシーラーを用いた。
3.スプレーガンは、塗面に平行に運行し、1行ごとに吹付け幅が1/3ずつ重なるようにした。
4.鉄鋼面の合成樹脂調合ペイントの上塗りの塗付け量は、0.08kg/m 2 とした。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
モヘアとは、天然繊維である獣毛の一つであるアンゴラ山羊の毛をいう。 モヘアのローラーブラシは、 強溶剤系の塗料には不適である。強溶剤系の塗料には、 ウール(羊毛)などが用いられる。
2.◯
木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、ウッドシーラー等を用いる。
3.◯
スプレーガンは、塗面に平行に運行し、1行ごとに吹付け幅が1/3ずつ重なるように施工する。
4.◯
鉄鋼面の合成樹脂調合ペイントの上塗りの塗付け量は、0.08kg/m 2
とする。
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