【 仕上工事 】
■ 内装工事 ■
( 1 )
ビニル床シート張りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.31)
1.ビニル床シートは、張付けに先立ち仮敷きを行い、巻きぐせを取る。
2.シートの張付けは、空気を押し出すように行い、その後ローラーで圧着する。
3.熱溶接工法では、ビニル床シートを張り付け、接着剤が硬化した後、溶接を行う。
4.熱溶接工法における溶接継目の余盛りは、溶接直後に削り取る。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
ビニル床シートは、張付けに先立ち仮敷きを行い、巻きぐせを取る。
2.◯
シートの張付けは、空気を押し出すように行い、その後ローラーで圧着する。
3.◯
熱溶接工法では、ビニル床シートを張り付け、接着剤が硬化した後、溶接を行う。
4.×
熱溶接工法は、 床シートの張付け後12時間以上経過し、接着剤が硬化してから行う。
( 2 )
カーペット敷きに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.31)
1.タイルカーペットは、粘着はく離形の接着剤を用いて張り付けた。
2.全面接着工法によるカーペットは、ニーキッカーを用いて、十分伸長させながら張り付けた。
3.グリッパー工法のグリッパーは、壁際からのすき間を均等にとって打ち付けた。
4.ウィルトンカーペットは、はぎ合わせを手縫いでつづり縫いとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
タイルカーペットは、剥がすことができる 粘着はく離形の接着剤を用いて張り付ける。
2.×
グリッパー工法は、カーペットをニーキッカーを用いて、十分伸長させながら張り付ける工法である。
3.◯
グリッパー工法のグリッパーは、 壁際からのすき間を均等にとって、床材に打ち付ける。
4.◯
ウィルトンカーペット(織じゅうたん)の接合方法は、切断部分のほつれ止め措置後、ヒートボンド工法又は丈夫な綿糸、亜麻糸若しくは合成繊維糸を手縫いで、間ぜまにつづり縫いとする。(公共建築工事標準仕様書:建築工事編19章内装工事)
( 3 )
床のフローリング張りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.31)
1. 体育館の壁とフローリングボードの取合いは、すき間が生じないように突き付けた。
2. 根太張り工法で釘打ちと併用する接着剤は、エポキシ樹脂系接着剤とした。
3. 根太張り用のフローリングボードは、根太上に接着剤を塗布し、雄ざねの付け根から隠し釘留めとした。
4. 張込み完了後の表面に生じた目違いは、養生期間を経過した後、サンディングした。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
体育館におけるフローリングボードと壁との取合いは、 20〜30mm程度の空隙を設ける。
2.◯
根太張り工法とは、根太の上に下張りを行わずに、直接フローリングボード又は複合フローリングを、接着剤を併用して釘打ちで張り込む工法をいう。根太張り工法で釘打ちと併用する接着剤は、 エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系又は 変成シリコーン樹脂系接着剤とする。
3.◯
根太張り用のフローリングボードは、根太上に接着剤を塗布し、フローリングボードの凸部の 雄ざねの付け根から、釘が隠れるように 隠し釘留めとする。
4.◯
張込み完了後の表面に生じた目違いは、養生期間を経過した後、サンディング(サンドペーパーで研磨)する。
( 4 )
ビニル床シート張りにおける熱溶接工法に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.31)
1.床シートの幅木部への巻上げは、シートをニトリルゴム系接着剤により張り付けた。
2.継目の溝はV字形とし、シート厚さの2/3程度まで溝切りした。
3.溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250〜300℃の熱風で加熱溶融した。
4.溶接完了後、溶接部が完全に冷却したのち、余盛りを削り取り平滑にした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
ニトリルゴム系接着剤は、ゴム系ではあるが、硬い皮膜が得られ、可塑剤の移行を受けにくいので、 軟質のビニル系床材(特にビニル系床シートや軟質塩化ビニル幅木、単層及び複層ビニル床タイル) に使用する。
2.◯
溝は、V字形又はU字形とし、均一な幅に床シート厚さの 2/3程度まで溝切りする。(公共建築工事標準仕様書)
3.×
熱溶接機を用いて、溶接部を材料温度 160〜200℃の温度で、床シートと溶接棒を同時に溶接する。(建築工事監理指針)
4.◯
熱溶接工法における溶接継目の 余盛りは、溶接部が 完全に冷却した後、削りとって平滑にする。
( 5 )
壁のせっこうボード張りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.27)
1.ボードを突付けとせず隙間を開けて底目地を取る目透し工法で仕上げる壁は、スクェアエッジのボードを使用した。
2.鋼製下地に張り付ける場合のドリリングタッピンねじの頭は、仕上げ面の精度確保のため、ボード面と同面となるように締め込んだ。
3.鋼製下地に張り付ける場合のドリリングタッピンねじの留付け間隔は、ボードの中間部より周辺部を小さくした。
4.ボードの重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が同位置にならないように行った。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
目透し工法で壁を仕上げる場合には、 へり折り面はスクェアエッジのボードを使用する。
2.×
ドリリングタッピンねじの頭は、 ボード面よりやや低くなるように締め込む。
3.◯
鋼製下地に張り付けるドリリングタッピンねじの留付け間隔は、 周辺部200mm程度、中間部は300mm程度とする。
4.◯
ボードの 重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が 同位置にならないようにする。
( 6 )
壁のせっこうボード張りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.31)
1. せっこう系接着材直張り工法における張付けは、くさびをかってボードを床面から浮かし、床面からの水分の吸い上げを防いだ。
2. せっこう系直張り用接着材の盛上げ高さは、接着するボードの仕上がり面までの高さとした。
3. ボードの重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が同位置にならないように行った。
4. せっこう系接着材直張り工法における張付けは、調整定規でボードの表面をたたきながら不陸がないように行った。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
せっこう系接着材直張り工法における張付けは、床面からの水分の吸い上げを防いぐためくさび等を使い、床面から 10mm程度浮かして張り付ける。
2.×
せっこう系直張り用接着材の盛上げ高さは、接着するボードの仕上面まで距離をaとすると、2a以上とする。
3.◯
ボードの重ね張りは、上張りと下張りのジョイント位置が同位置にならないようにする。
4.◯
せっこう系接着材直張り工法における張付けは、調整定規でボードの表面をたたきながら上下左右の不陸調整を行う。
( 7 )
カーテン工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.28)
1.カーテン上端の折返し長さは、使用するフック(ひるかん)の長さにより定めた。
2.引分け式遮光用カーテンは、中央召合せを300mmとした。
3.レースカーテンのカーテンボックスは、窓幅に対して片側各々150mm長くした。
4.レースカーテンの上端の縁加工は、カーテン心地を入れないで袋縫いとした。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
カーテン上端の折返し長さは、 使用するフック(ひるかん)の長さにより定める。
2.◯
遮光目的であるから召合わせ部より光が入ってはならない。 300mmであれば光が漏れ入る可能性はほとんどない。
3.◯
レースカーテンのカーテンボックスは、窓幅の長さにもよるが、一般的には、窓幅に対して片側各々たたみ代として 150mm長くする。
4.×
レースカーテンの上端の縁加工は、ひだのつまみによって決まるので 心地を入れて袋縫いとする。
( 8 )
カーテン工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.32)
1. レースカーテンのカーテンボックスは、窓幅に対して片側各々 150mm 長くした。
2. カーテンレールがダブル付けのカーテンボックスの奥行き寸法は、100mm とした。
3. 中空に吊り下げるカーテンレールの吊り位置は、間隔を1 m 程度とし、曲り箇所及び継目部分にも設けた。
4. カーテンレールに取り付けるランナーの数は、 1 m 当たり8個とした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
レースカーテンのカーテンボックスは、窓幅の長さにもよるが、一般的には、窓幅に対して片側各々たたみ代として 150mm 長くする。
2.×
カーテンレールがダブル付け(ドレープ + レース)のカーテンボックスの奥行き寸法は、180〜200mmは必要である。シングルの場合は、100〜120mm 程度である。深さは、100mm程度必要である。
3.◯
中空に吊り下げるカーテンレールの吊り位置は、間隔を1 m 程度とし、曲り箇所及び継目部分にも設ける。
4.◯
カーテンレールに取り付けるランナーの数は、 1m当たり8個程度とする。
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