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私は地区の労働組合の役員をやっている関係で、建設業関係だけではなく多くの労働者階級の生の声を聞くことができるのだが、昨日も会合で日経オンライでの記事正規職員と非正規職員との話になったのだが、「私たちが、誰のために働かされているか分かります? 正社員のためですよ。何もしない正社員のために、契約社員は必死で働かされているのですよ」ということは多くあるらしいのだ。私が聞いた話でも3年前に出産を機に郵便局を退職し、その後は育児に専念していたのだが、このところの人不足のせいかかつての同僚から「もし働く気があれば、配達の契約社員として働けるけど?」と誘われて、かつての郵便局にゆうメイトとして復帰したというのだ。当然正社員だった時と比べると仕事内容も変わったこともあって、年収は下がったのだが育児と両立するには、契約社員の方がいいとう判断したそうだ。 彼女が言うには「配達の仕事は初めてなので、実はこういう立場になるまで、正規の職員とユウメイトの職員の区別もつかないでいたし、郵便会社社員の怠慢ぶりに少しも気がつきかなかった。正社員でいる時は、残業もしないで自分の仕事が終わればさっさと帰ってしまう契約社員たちを、腹立たしく思ったことも正直あったのです。でも、いざ自分が逆の立場になってみると、契約社員の方が真面目に働いていることに気づきました」といっているのだ。(勤務体制も公社から会社へと代わっているので、そこのところの内容までは詳しく聞けなかったのだが・・・)新聞などの記事でも不安的な雇用形態であるがゆえに、真面目に働く非正規社員がいる一方で、雇用が保障されているのをいいことに手抜きをする正社員が多いと批判している記事が載せられているのだ。(非正規社員という雇用形態が広まった当初は反対に、「昇進や昇給などの機会がないので、非正規職員が手抜きをするケースが多いのではないか」と懸念されたそうなのだが・・・) こうした正社員の存在は「職場のフリーライダー問題」として近年の労働問題では、注目を集めているそうなのだ。日経オンラインに乗っていたたとえ話でも、「台車を動かす場合に人数が少ないと、一人ひとりが必死に押さない限りピクリとも動かない。ところが人数が多くなってくると、一人くらい力を入れなくても台車は動く。しかも、誰が手を抜いているのか一見しただけでは分からない」というのだ。これがいわゆる職場のフリーライダー問題といわれているのだ。手抜きをしてフリーライダーとなる人は、どんな組織でも規模が大きくなれば出現するそうで、働きアリの世界ではないがこのことを「2:6:2の法則」とも呼ばれるのだが、上位2割の人が高い生産性を上げ、中位6割の人が並の働きを示し、下位2割の人が「お荷物」としてぶら下がっているというのだ。下位2割のぶら下がりが、自分よりも賃金をたくさんもらっている正社員だとしたら、非正規社員は「ふざけるな!」と愚痴の一つや二つも言いたくなるのが人情だろう。(こんなことは実社会ではよくあることなのだが・・・) 私たちも非正規職員の賃金問題でいうことなのだが、「正社員か非正規社員かは本来、雇用形態の違いでしかない」というよく問題になることなのだ。たしかにどんな会社でも「キミは正社員で採用するレベルには達していないから、契約社員で雇用します」などと言う採用担当者はいないだろうし、私の事務所でもそうなのだが契約社員の中の多くは、本当は正社員になりたかったが採用が少なかったため、やむなく契約社員を選んだ人もいるのだ。「3年過ぎたら正社員になれる」と、採用された企業から派遣法の「ニンジン」をぶら下げられているケースもあるそうで、3年間は「低賃金重労働」が待っているというのだ。その一方では正社員は入社した時点でニンジンを手に入れている。どちらが頑張るかはおして知るべしなのだが、常識的にはニンジンを手に入れていない方がハングリーなのだろう。
2010年08月31日
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プロ野球はセ・パ両リーグとも優勝争いが混とんとしているのだが、来シーズンから野球の本質を変えるような大きな変更をしようとしているのだ。それが使用球の統一でどうやら飛ばないボールを使用するようになるそうなのだ。飛ばないボールは中心のコルク芯を覆うゴム材を低反発素材に変えて反発係数を従来のボールより低く抑えたもので、製造元のミズノ社の実験では現在の同社製の低反発球よりも、同じ条件での打球なら飛距離が約1メートル縮まったデータが提示されたそうなのだ。また縫い目は幅が1ミリほど広く、縫い目の高さが0.2ミリ低くなっているそうなのだ。革は従来の牛の背中だけでなく脇や腹も使用するが、手触りはほぼ変わらないという。メジャーリーグで使用しているものに近い「飛ばないボール」は、日本が2連覇したワールド・ベースボール・クラシックなど国際大会への対応や、競技環境の公平性を目指して導入されたそうなのだ。 今季は12球団のうち8球団がミズノ社製を使い、残りはミズノを含めた複数社を使用登録しているのだ。来季はミズノ1社となるため「プロ野球公式戦へのボール供給メーカー」という称号を手にし、12球団との独占契約にウハウハかと思いきや、どうやらそうでもなさそうだ。ミズノ球は従来1個1100円だったが、統一球はほぼ同素材ながら企業努力で850円に抑えるというのだ。関係者によると、ボール製造は手間暇がかかる割に価格が安い薄利多売だけに、「本来は1個3000円でもいいくらい。大幅に価格を下げたので、利益はほとんどないのでは」という切ない声もあがっているそうなのだ。日本プロ野球組織は来季から使用するミズノ1社による統一ボールを公表したのだが、低反発が売りの「飛ばないボール」の導入で、東京ドームでの本塁打量産を生命線とする読売巨人軍は大打撃を受けるというのだ。 読売巨人軍は今季も111試合で182本の本塁打を放ち、ホームラン数では他を圧倒する12球団一なのだ。その内訳を見ると東京ドームの53試合でなんと103本塁打を記録しており、1試合に約2本の本塁打という計算になるのだ。私の応援している中日ドラゴンズのコーチも「狭い球場に飛ぶボール。東京ドームでの巨人戦は野球にならない。他の球場ならば、なんでもない外野フライがホームランになるのだから、たまらないよ」と言っているように、他球団から大ブーイングが起きている東京ドーム特製ホームランなのだが、相手も条件は同じとはならないのだ。ホームとビジターでは試合数が全く違うからなのだが、このことはリーグ3連覇した昨年までのデータを見ても「ドームラン」への依存度の異常な高さは一目瞭然で、東京ドームでの本塁打が激減すれば致命傷になるのだ。 読売巨人軍のチームのシーズン通算本塁打が191本だった3年前のシーズンでは、東京ドームで100本だし、177本塁打の一昨年のシーズンは103本、182本の昨年も96本と、3年間ともに東京ドームでのホームラン攻勢を切り札にして優勝しているのだ。ちなみに今季、死闘を演じているライバル2球団の阪神タイガースや中日ドラゴンズの甲子園球場とナゴヤドームでの本塁打数をそれぞれ見てみると、阪神タイガースが昨年のシーズンでは106本のうち42本であり、中日ドラゴンズの方も昨年の136本塁打のうち45本と、広い甲子園球場やナゴヤドームではホームラン量産は難しいこともあってその依存度は低いのだ。このことから「来季飛ばないボールになっても得点数等への影響は少ないだろう」といわれているのだ。それに引きかえ、本塁打攻勢で勝利している読売巨人軍のダメージは計り知れない。「飛ばないボール採用で東京ドームでの巨人の本塁打がどれだけ減るかが最大の見ものだね」と球界関係者は口をそろえているそうなのだ。
2010年08月30日
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ある新聞を見ているとダンボールの大きさを「一才とか、二才とかと数えるのはなぜですか」という質問があったのだが、その答えによると「まるでダンボールに年齢があるようですが、調べてみると『尺貫法』の容積の単位に「才」というのがあるのです」とのことだった。このダンボールの大きさを表す「才」という単位は、主に運送業に関連する業界で使われ、一尺立法のダンボールの大きさを「一才」というのだ。それが2つ分になると“二才ダンボール”になり、ダンボールだけでなく例えば「80才の大きさが運べるトラック」などと容量を表すときにも使うのだそうなのだ。ときたま大きめな梱包用の段ボール箱に【○○才】と書かれているのを見かけたことがあるそうで、「1.2才」は小さい子向けの商品かなにかで、1.2才って何ヶ月だろうなどと考えるのは間違いなのだ。運送業界でも積荷の単位に「才」が使われており、私も知らなかったのだがトラック輸送等の運賃は容量か重さで算定するのだが、容積で算定する場合は「才」を使うというのだ。 この「才」は辞書によると【升の千分の一の容積の単位】つまり、約1.8mlを表す単位として出ているのだが、本来はとても小さな単位で実用されたわけではなかったようなのだ。ところが、その後、業界ごとに定義の異なる単位として使われるようになり、その一つが質問にもあったように運送業界で「一才」を一尺立法の大きさと定義したというのだ。また、木材業界でも木材の使用目的によって「一才」の大きさを決めたそうなのだが、木材業界でも現在はほとんど使われなくなっているそうなのだ。私も木材を使うことがあるので注文するのだが、たしかに「才」で注文したことは一度も無いのだ。それでも建築で使う木材等にはいまだに『尺貫法』が生きており、柱などの大きさは「寸と尺」で表しているのだ。(体積はやはりm3になっているのだが・・・) ところが、今でも使っている業界があるのだ。これが石材業界で一尺立法を「一才(切)」とし、現在も使っているのだ。石材は城壁や神社仏閣・墓などの日本独特の建造物に使われることがあるため尺貫法が生きているのだが、石材の単位は未だ尺貫法の尺・寸で計っており、立方体で1尺×1尺×1尺=1切であり、平面は1尺×1尺=1面切なのだ。元々は船の積荷の容積を求めることに使われていたと言う説もあり、具体的に換算すると1才は0.027826?となり、一辺が1尺の立方体の体積を1才と言うのだ。(立法尺という言い方もあるのだが、この言い方はほとんど使われなかったそうなのだ・・・)石という材料は採石所からは「掘り出す」のではなく、本来は「切り出す」というのが正しいそうで、石材というのは山から「切り出して」来ることから、石材の体積を表す単位は「才」ではなくて「切」が使われるそうなのだ。 コンクリートは固まれば石のようになりことから、ある意味では「石材」ということでこの「才」という単位が使われているのだ。そういう訳で、約30リットルのコンクリミキサーなら1切、約45リットルなら1.5切、約55リットルなら2切となるのだ。単位の繰り上がりは10才で1石となるのだが、ただし、この場合の「石」は材積といって木材や石材の体積を表すもので、時代劇などで使われる一般的なお米やお酒の単位である「一石」とは違うそうなのだ。 ただしこの「才」という単位が最も使われたのは船や鉄道輸送が主流だった昭和30年代頃までで、『尺貫法』は昭和34年に原則廃止になったため、現在はほとんど使われずメートル法が主流になっているそうなのだ。(何処の世界でも古い単位は忘れられていっているみたいだ・・・)それこそ永六輔氏の世界ではないが、消えゆく『尺貫法』ということで、この「才」も使われなくなっていくのかもしれないのだ。
2010年08月29日
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所在のわからない100歳以上の高齢者の数が、日を追うごとに増えている。「どこかで亡くなっているのに、身元不明のままの人も多いんだろうな……」 そんなことを考えながら、インターネットで何げなく、「身元不明死者」と打ち込んで検索したら、「都道府県警察における身元不明死者情報ページ」というページが出てきた。これが47都道府県警察のホームページにリンクして、身元不明死者に関する情報を見ることができるのだが、 その数に驚いたのだ。試しに「東京都/警視庁」をクリックしてみると、身元不明死者の男女別や推定年齢及び身体特徴などが書かれた一覧表が画面いっぱいに現れたのだ。警視庁だけで600人以上の情報が並んでいたのだが、一覧表の番号をクリックすると、発見されたときの衣類や靴・装飾品に所持金など、持ち物などの詳細情報と実際の写真が確認できるのだ。他の道府県も同様で私の住んでいる愛媛県では40人くらいが身元不明死者として載っていたのだ。その中にはこれだけ特徴のわかっているのに、どうして身元が不明なのかと不思議になる情報も多いのだ。 スウェーデンの法医学教室に留学中の茂谷氏は、「人口約930万のスウェーデンでも、身元不明死者は年間10人程度です。この国では虫歯の予防が進んでいるため、日本ほど歯科での治療痕はないはずですが、それでも歯の所見で約70%の身元が判明しています。そもそも、誰が生きていて、誰が死んでいるのかを把握していない国など、本来はありえないと思います」 日本の個人識別率の低さは、身元不明死者を生むだけではない。しばしば「身元の取り違え」という過ちも生んでいるというのだ。 3年くらい前に兵庫県でこんな出来事があったそうなのだが、 、空き家で首をつって自殺していた男性の遺体が見つかったそうだ。その男性に近所に住む女性から、「数年前から行方がわからない兄では」と問い合わせを受けた兵庫県警は、顔の輪郭や目鼻立ちを昔の写真と比べる「異同識別」という手法で身元を断定したそうで、その女性に行方不明の兄ということで遺体を引き渡したそうなのだ。女性は葬儀も済ませたがそれから約3カ月後に、死んだはずの兄が姿を現したのだ。 警察は身元確認の誤りを認めて謝罪し、遺骨を返却してもらったというが、歯科的な個人識別が可能であったならこうしたミスは防げたはずだったのだ。 それとは別に「家出人捜索願を出していたのに、身元不明者として放置されてしまった」というやるせない声も多くあるそうで、 知的障害のあった人が家を出たまま行方不明となり、家族は地元警察に捜索願を出したそうなのだ。その人は隣の県に徘徊していたみたいで、ひき逃げ事故で亡くなっていたことが約1カ月後に判明したのだ。遺体等については身元不明死者として扱われていたというのだ。どうしてもっと早く捜索願と照合することはできなかったのかいまだに不明だそうなのだ。岩手医科大学法医学講座の出羽厚二教授は、「現在の『家出人捜索願受理票』は、あくまでも生きている人を対象にしたもので、『身体的特徴』の記入欄はごく小さなスペースしかありません。方言の『なまり』や『性格』に関する欄があっても、死者の身元確認には役に立たない。家出人が亡くなってしまうことも想定して、身体的特徴をもっと書き込めるようにする改善が必要でしょう」と指摘したうえで、そして歯の所見による個人識別を重視すべきだといっていたのだ。 岩手医科大学法医学講座の出羽厚二教授によると「警察は、家出人捜索願を受理してから一定期間経過後に、歯科カルテ、在宅指紋などを含めた身元確認のための資料採取を行うようにする。そして、身元不明死体が出たら、歯科法医学の知識を持った歯科医師が記録を取る。それを照らし合わせれば、身元不明死者は確実に減るはずです」と指摘しているそうだ。 日本では、歯科による身元判明率はわずか10%程度にとどまっているそうで、日本法歯科医学会理事長で、日本大学歯学部法医学教室の小室歳信教授はこうした現状を打破するため、今年1月から警察庁で行われている「犯罪死の見逃し防止に資する死因究明制度の在り方に関する研究会」で次のような提言をしている。「日本人は9割以上が、歯牙疾患罹患しています。つまり、国民の大半がどこかの歯科医院にID情報を残していることになる。身元の確認には、カルテのほかに歯のX線写真が非常に有効で、実際に、歯科医院で生前に撮影された一枚の小さな歯のX線写真が参考となって、死者の身元が確認された事例は数多くあります。ですから、日本でも早急に、歯科所見やX線写真のデータベース化をはかり、死体の歯の撮影用に、各県警の鑑識課にポータブルX線撮影装置の配備を検討すべきだと思います」と言っているのだ。
2010年08月28日
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鳩山氏とともに幹事長を辞した民主党の陰の実力者である小沢一郎氏が、9月の党首選で菅首相の追い落としをもくろんでいるとメディアが報道していたのだが、民主党の小沢一郎前幹事長が9月14日に行われる民主党代表選に出馬することを表明したそうなのだ。 外国の新聞記事では「日本の首相である菅直人総理は、与党代表選で戦いに直面することになった」として、菅首相の党内基盤が決して安定していないことを指摘しており、その上で小沢氏について「国民に人気はないが、日本の政界では最も力のある政治家の一人とみられている。密室政治家であり、選挙の戦略家でもある」と紹介しているのだ。政治とカネの問題で今年6月に幹事長を辞任したばかりであることも伝えており、「小沢氏が代表選に勝てば、3年間で6人目の首相が生まれることになる」とも付け加えているそうなのだ。 菅直人首相は小沢一郎前民主党幹事長の出馬表明について「大変いいことだ。民主党という政党は何回も代表選をやったが、それで分裂したことは1度もない」と新人議員との会合で語ったそうなのだ。また、「正々堂々と『首相になったら、こういうことをやっていく』ということを改めて明らかにしていきたい」とし、再選への意欲を改めて示したそうなのだが、民主党の小沢一郎前幹事長について、「古い政治の悪い面を体現した“影の将軍”」と形容。郵政民営化見直しの動きを例に「正しい政策に干渉し、悪い政策を止めることができなかった」と批判し、民主党が今後、指導力を持って改革を進めるには小沢氏の影響力を排除すべきだと批判も行なったというのだ。最後に記事は強い指導者がいない現在の日本の状況は「政治家の個性より政策に基づく政治へ進歩する機会」にもなり得ると指摘して、「状況が本当に悪化し始めたからこそ、改革が行われる時期が近づいてくると期待できる」と、両者にエールを送っているそうなのだ。 民主党代表選を巡って動向が注目されていた小沢一郎前幹事長が、「政治とカネ」について問われた末、鳩山由紀夫前首相とともに表舞台から降りてからわずか3カ月足らずで代表戦の出馬を表明したのだ。辞任表明の場で「政治とカネに決別する民主党を取り戻したい」と述べた鳩山氏も小沢氏支持を表明したそうなのだ。国のトップが国民の支持を受けずに代わる可能性もあるわけなのだが、先月の参議院選挙で当選したばかりの有田芳生議員は、「菅さんとの政策論争になるならいいが、一般市民から見れば、『首相や幹事長を辞めた鳩山さんや小沢さんは後を引き継いでくれた総理を代えるのか』と映るのでは」と複雑な心境をのぞかせる。菅直人首相と新人議員の会合に参加したばかりだが、自身はどちらを支持するか決めていないそうなのだ。「2人とも共感を覚える部分がある」と、これまで取り組んできた北朝鮮による拉致問題をどう解決していくのかなど、それぞれの政策を見て決めるつもりというのだ。 その「政治と金」との話なのだが、小沢一郎前民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部による小沢氏への4回目の事情聴取は、9月14日の民主党代表選後に行われることが、関係者の話で分かったそうなのだ。政治資金収支報告書への虚偽記載容疑を審査した東京第1検察審査会が、先月に小沢氏について不起訴不当の議決を公表したのだが、これを受け特捜部が小沢氏に事情聴取を要請したそうなのだ。小沢氏側の弁護士は応じる意向を示したが、時期については「政治活動に影響のない時期にしたい」と代表選後を希望していたそうで、 特捜部は早期の聴取を求めていたが任意の聴取であることなどを踏まえ、小沢氏側の意向を尊重する方針を弁護士に伝えたというのだ。特捜部は聴取後改めて小沢氏を不起訴とする見通しだが、衆院議員の石川知裕被告ら元秘書の3人からの事情聴取は要請するとのことだそうなのだ。
2010年08月27日
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何かと問題になっていた新しい議員会館なのだが、自民党大物議員の間では国会近くのビルなどに置く個人事務所を閉鎖する動きが出ているそうなのだ。7月に衆参両院の新議員会館がオープンし、旧会館に比べ事務所の広さが2.5倍になり手狭さが解消されたことや野党転落で緊縮財政を強いられているのが要因だそうなのだ。反対に民主党では鳩山由紀夫前首相や小沢一郎前幹事長らが個人事務所を維持しており、やはり政権与党の強みということで明暗を分けているみたいなのだ。自民党の大物議員では森喜朗元首相が7月に自民党本部近くの事務所を閉じたそうで、福田康夫元首相も父親の福田赳夫元首相時代から借り上げていた東京は虎ノ門の事務所を近く閉鎖する予定だそうで、浪人になりかけた町村信孝元官房長官も国会近くのオフィスビルの事務所を閉じたそうなのだ。 個人事務所は「外事務所」とも呼ばれ与野党とも実力者が構えてきたのだが、森喜朗元首相の場合には自民党内実力者が外事務所を訪ね相談を持ちかけるなど、政局の舞台にもなっていたそうなのだ。もっとも旧会館の事務所は約40平方メートルしかなく、福田康夫元首相の周辺では「海外からの来賓を迎える場所にしてはあまりに手狭で古く、失礼にあたる」と外事務所を構えていた理由を説明していたのだ。私の本社に勤務したときには業界の国会対策で、年末陳情などに古い議員会館に入ったのだが、確かに狭くて居心地の悪いところだったのだ。今度造られた新会館は議員一人当たりのスペースが約100平方メートルあり、それぞれに会議室もあることから費用のかかる外事務所を維持する理由が薄れたみたいなのだが、それはどうやら表向きの理由見たいなのだ。新聞情報などをみると自民党のベテラン秘書は「野党になって収入も減り、少しでも節約しないと厳しい」と述べ、台所事情も理由と打ち明けたそうなのだ。 一方、民主党内には閉鎖の動きはないそうで、小沢氏は周辺に「今度から新会館の事務所を使おうかな」と漏らしたこともあったというが、依然として東京・赤坂などの事務所を拠点にしているそうなのだ。小沢氏に近い松木謙公衆院議員も小沢グループの会合を国会近くの自らの外事務所で頻繁に開いているそうなのだ。旧会館はドアを開けると秘書の机や資料がひしめき、来客が廊下に列を作って待つ姿も見られたのだが、新会館事務所には待合スペースがあり椅子に座って待てるようになっているそうなのだ。正面の奥には秘書の机が置かれ打ち合わせスペースもあり、壁一面に収納も便利で「これだけあれば会館の外に事務所はいらない」というのが実感みたいだ。右奥は議員執務室で少し広くなった程度だが、手前には応接室ができ10人程度の会議が可能で、旧館では会議室の予約を取るのが困難だっただけに、男性秘書は「簡単な会議はここでできるので楽になった」と喜んでいたとのことだった。衆院第2議員会館の地下3階には、ママさん議員の橋本聖子参議院議員の肝いりで造られた民間保育施設もあるそうなのだ。 「ここ、本当に議員会館」と新しい衆院議員会館オープン日に玄関ホールに入った議員秘書の女性はもらしたそうで、ガラス張りのエントランスは天井が吹き抜けになっており開放的なつくりになっており、この秘書は「狭くて薄暗かった旧館とは大違い。来館者に明るい印象を持ってもらえると思う」と満足そうに話していたそうなのだ。エントランスと並んで豪華さの象徴となっているのが「動く歩道」で議員会館3棟と国会議事堂は地下通路でつながっており、空港ターミナルにあるような「動く歩道」が整備されているそうなのだ。注目は衆院第1議員会館に設けられた同時通訳設備のある国際会議場や300人収容の大会議室などの施設と、コンビニ「セブン-イレブン」などのテナント、旧館にあった土産物店や食堂は引き続き新館に入居した。無駄の徹底削減を訴えるみんなの党の山内康一衆院議員は、「ゴージャスなエントランスはホテルのロビーみたいで、天井が高い分エネルギー効率が悪そう。動く歩道も運動不足の議員が増えるだけ。全体にもっと質素に造っていれば、200億~300億円くらいはコストカットできたかもしれないのに」と批判的なのだ。
2010年08月26日
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全受給者と加入者に一人一つずつ割り当てられているはずの基礎年金番号が、成人人口より123万件多いことが日本年金機構の調査で明らかになったそうだ。番号を重複して持つ人がいたり、死亡しているのに番号が残されたままになっている人がいたりすることなどが原因とみられているそうなのだ。基礎年金番号に結びつかない宙に浮いた5095万件の年金受給の特定が国家プロジェクトとして進められているが、基礎年金番号自体の「正常でない付番」の問題はこれとは別なのだ。本人の申し出がないと特定が難しく、新たな未解明年金記録群の存在が浮かんだ訳なのだ。20歳以上の年齢ごとの番号数と人口の差を機構が同日明らかにしたところでは、人口との差は年齢ごとに偏りがあり、30~39歳では人口より番号が85万件多く、40~49歳でも42万件多いというのだ。53~61歳では人口の方が52万人多く付番されていない人がいる可能性が高いそうだ。 年金問題の解決策として、年金保険料の滞納を巡り厚生労働省と財務省は、国税庁が行う初の強制徴収手続きの概要を決めたのだが、日本年金機構が不払いの該当者を絞り込んでおり、強制徴収手続き今秋にも実施の見通しだそうなのだ。事業所が従業員と折半して納める厚生年金では、滞納2年分以上で滞納額1億円以上もあるし、個人が納める国民年金も滞納2年分以上で本人か連帯納付義務者の直近の年間所得1000万円以上のケースも多いそうで、ともに財産を隠匿するなど悪質なケースが強制徴収手続きの対象としようというのだ。国税庁が差し押さえや公売を行うのだが厚労省などによると、「悪質性」を判断する要件は「財産の名義を書き換えたり、事業所や取引先を調べても収入が使途不明であったりするなど、財産隠匿の恐れがある場合に督促状を送付するなど」としているそうなのだが、民主党は税と保険料を一体で徴収する「歳入庁」構想を掲げており、年金の強制徴収は「国税庁の事務負担が過大になる」など慎重論もあったようなのだ。 年金機構は納付率が高い団塊の世代のうち、多くの勤労者が60歳に達し、受給者側に回ったことも年金滞納の悪化の原因に挙げるのだ。未納率を世代別に見ると25~29歳は52.9%と最も高く、最低の55~59歳代の倍近いそうなのだ。若い世代を中心に年金制度への不信が高まっているのに加え、非正規労働者が増え、今年度は月1万5100円の定額保険料を払えない人が急増していることも影響しているそうなのだ。こうした事態を踏まえ民主党は所得に応じた払いやすい保険料とし、国民年金の代わりに全額税による最低保障年金を創設するとしているのだ。しかしその財源を「消費税」を充てるなど依然具体性に欠け、国民の不信解消には結びついていないのが実情なのだ。徴収方法でも民主党案では年金機構と国税庁を統合した「歳入庁」をつくり、徴税ノウハウを用いて未納を減らすとも言うのだが、徴税していない課税最低限より低い所得の人から保険料を集める能力が、新しく作られる「歳入庁」あるのかどうかも未知数だと言われているのだ。 保険料の納付率は国民年金は昨年度では過去最低の60%にとどまり、厚生年金の納付率も07年度の98.7%から08年度98.4%に下がり、09年度98.0%と微減傾向が続いているのだ。一方、財産差し押さえは国民年金が07年度の1万1387件から09年度は3092件、厚生年金も同1万2879事業所から8250事業所と大きく減っているのだが、厚労所によると「経費節減のため電話督促が主になったり、消えた年金などの対応に追われたりしたのが背景」と分析しているのだ。国民年金保険料の未納率は92年度の14.3%を底に年々上昇し、02年度に当時過去最悪の37.2%まで悪化した。このため年金機構の前身である旧社会保険庁は「納付率80%」の目標を設定し、一時は回復に向かったものの、07年度に年金記録問題が発覚してしまい、納付担当職員の6割を記録問題に充てたことが響いたのか、毎年徴収率が約2ポイントずつ低下しているそうなのだ。年金機構は当面の納付率目標を「現状維持」とする意向だが、年金記録問題を重視することが制度の劣化を招くという皮肉な状況に陥っているのだ。
2010年08月25日
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今年の夏の暑さは異常なのだが、昨日は「処暑」ということで本来なら暑さも峠を越す時期に差し掛かっているはずなのに、今年の夏は少しも涼しくならないのだ。私の所属している建設業はどうしても外で仕事をすることが多いため、このところの同業者同士の挨拶は、熱中症対策のことばかりというありさまだ。こうなってくると水分の補給と体温の上昇の抑制が必要なのだが、夏の屋外で作業するのに最適な特別なタオルがあることを書いたのだが、ランニングシャツやゴルフ用ポロシャツ・帽子にトレーニングウエアとしての使い道も考えられているそうなのだ。事実エクアドルのサッカーチームでは、正式にユニフォームの生地として採用されているそうで、スポーツの世界でも注目の一般だと紹介されているのだ。また今年の冬には「おでこ冷やし」としての商品化も計画中だそうで、この生地は前述の「蒸発」と「吸収」の繰り返し機能で、表面が濡れないのらしいそうなのだ。だからこそ、寝ながら巻いても布団が濡れることはないし、何度も氷水に浸す必要もナシというすぐれものらしい。 普段の仕事では移動は自動車を利用する事が多いのであまり気がつかなかったのだが、先日のお盆の日中は自転車で走ると大汗をかいてしまう暑さだったのだ。この暑さ対策として今話題なのが、バンダナタイプの「しろくまのきもち」という冷却グッズが、ビッグウイングという会社から発売になっている製品だと、これまたTVの商品紹介の番組で紹介されていたのだ。中にシート状の高分子吸水ポリマー(紙おむつなどに使われているジェル状のアレだそうなのだが…)が入っており、しばらく水に浸しておいてから首に巻くと、長時間水分を保持したまま気化熱で首筋を冷やしてくれるということらしいのだ。首には太い血管が通って血流が多いため、首周りを冷やせば効果的に体温を下げられるのは我々の世界では常識なのだが、カラーは全6色の税込700円で発売中だそうで、室内でもエアコンを使わず、扇風機で頑張っている人には効果がありそうだとのことだった。 他の冷却グッズで面白いと思ったのは、無印良品から「このままで使える、敷くだけひんやりシート」という冷却用のグッズが発売されておるそうで、まだまだ発売されたばかりということで口コミや評価も少ないそうなのだが、昨今のエコへの要求から生まれたのが、この「このままで使える、敷くだけひんやりシート」なのだそうで、なんでも「このままで使える、敷くだけひんやりシート」は冷蔵庫で一切冷やさなくても、そのままでひんやりとしていて使える冷却用のシートだそうなのだ。この製品のジェルが特殊なつくりになっていて、体の熱を吸収しその熱で冷やすというなんともエコロジーなものだそうなのだ。冷却用のこういったシートやパッドなんかは夏の暑さ対策とエコ対策として、これからはどんどん進化していきそうな勢いだそうなのだ。 このところの暑さで私の現場でも購入してみたのが、白元が販売する「熱中ガード・アイスノンシリーズ」なのだが、この製品の4月から7月初旬の売上高は前年の2倍に拡大しているというのだ。この製品もバンダナタイプの「しろくまのきもち」という冷却グッズと同じように、水にぬらして首に巻くだけでひんやりする冷水スカーフのタイプなのだが、こちらのほうも人気が集まっているとのことだった。白元の「アイスノン」というと嫁さんが寝苦しい時や、発熱時の必需品となっている製品で、冷凍庫で冷やしておくとくりかえし使用することができ、とても経済的で効果のある冷却グッズなのだ。長時間タイプ・やわらかタイプ・ふんわりカバー付きタイプなど、お好みやこだわりに合わせてさまざまなタイプのアイスノンを取り揃えられており、この白元の「熱中ガード・アイスノンシリーズ」も、このところの暑さで今では現場の必需品となってきているのだ。
2010年08月24日
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今年が「日韓併合100年」であることは何度もこの日記に書いたのだが、昨日の8月22日が実際に100年前に「日韓併合条約」が締結された日だったのだ。私の住んでいる松山市でもこの「日韓併合」には結構面白いエピソードが残っているのだ。「この日韓併合」には前年の安重根による伊藤博文射殺が大きくかかわっているのだが、安重根が伊藤博文を断罪した理由として明成皇后を殺害した罪や、朝鮮皇帝だった高宗皇帝を引退させた罪など15の罪をあげて「万国公法」にもとずく裁判をひらくことを要求したのだが、聞き入れられなかったために自らの手で射殺したと言っているのだ。この事件がなかったら伊藤博文は日本へ帰って、松山市において自分の祖先である人物の一大供養を計画していたのだ。(伊藤博文の祖先が伊予の豪族であった河野氏の宿将であったことから、この供養を計画したそうなのだが…) また、松山市はご案内のとおり司馬遼太郎の小説である『坂の上の雲』のまちづくりを行っているのだが、この小説の主人公の一人である秋山好古は、1年だけだが「朝鮮駐剳軍司令官」の役職に就いているのだ。この秋山好古は66歳の時に愛する郷里である松山の中学校の校長に転身するのだ。これからは明日の日本のために教育が大切だと痛切な思いが中心点にあったのだが、陸軍大将までなった人が田舎の中学の校長になるなど、そのころの日本ではありえないことだったそうなのだ。そんな秋山好古が新しく導入したものが、朝鮮半島への修学旅行だったそうで、当時朝鮮は日本の統治下にあり日本の一部とされていたのだが、好古校長には或る暗黙の教育目標があったといわれているのだ。 秋山好古は生徒たちに広い視野を持って欲しいと念願しての修学旅行だったのだが、具体的にどんな修学旅行だったのかという事は具体的な資料は残っていないのだが、そのころの生徒の感想文によると「朝鮮というところは旅行前まであまり善いところとは思っていなかった。しかし行ってみると、私の考えは全然裏切られました。松山など足下にも及ばない、李王朝時代の建物を見学した。その色彩の美、彫刻の立派なことは朝鮮文化を表している」と簡単お声を上げているようなのだ。そのうえ朝鮮統治の現状を憂うる日本の立場まで言及していることも書かれており「日本のための朝鮮ではなく、朝鮮のための朝鮮でなければならない。日本は遠からずして自治領・植民地の問題を考えなければならない」というものもあったのだ。 これこそ秋山好古が求めていたもので、世界を広く見て世界から謙虚に学ぶ姿勢が最も大切であることを教えようとしていたようなのだ。植民地の方策は古い時代の産物であると秋山好古は考えていたみたいだ。日本が世界の一員であるという好古の無言の授業は生徒たちに、国際的に物事を見る目を養わせようとしていたのだ。好古校長はは生徒たちに「関東大審指示に朝鮮の人に対する流言蜚語が多かったのは、精神鍛錬の不在のあらわれです。朝鮮の人が東京を焼くなどありえません。物事を静かに判断できなかったのは遺憾です」も語っているのだ。また、大正14年に政府よって出された「陸軍現役将校学校配属令」によって、全国の中学に陸軍の将校が派遣され軍事教練が必修になっていったのだが、好古校長はは「生徒は軍人ではない」と公言して、出来るだけ最小の訓練にしていたようなのだ。校長先生が元陸軍大将では、派遣された陸軍の将校もやりずらかったことだろう。
2010年08月23日
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昨日新聞を読んでいたら8月21日は「献血の日」だそうで、輸血が一般的に行われるようになったものの、提供される血液の確保がまだ確立されていなかった頃、血液は売られ、買われるものであった時代があったそうなのだ。それこそ「C型肝炎」や「エイズ」ではないのだが血液を介してうつる病気のオンパレードになっていたそうなのだ。これではせっかく輸血して手術しても何にもならないということで、安全な輸血ができるようにということで「献血」という行為が始まったそうなのだ。これには米国の駐日大使が一枚かんでいて、「献血の日」の発展には当時のライシャワー駐日米大使が、大使館前で少年にナイフで太ももを刺され負傷されたことから始まるのだ。ライシャワー大使は「日本で輸血を受け、日本人へのいっそうの親近感さえ覚えるようになった」と有名なコメントを残したそうなのだ。 このライシャワー駐日大使は東京生まれで、築地のアメリカンスクール卒業後にハーバード大学の大学院で学んだそうなのだが、日本通であったことで、その当時のケネディ大統領の要請を受けて昭和36年の4月に駐日アメリカ特命全権大使として東京に赴任したそうなのだ。「日本生まれのアメリカ大使」として人気を集めたそうなのだ。(私の子供の時の記憶では、アメリカの大使と言ったらライシャワー氏というくらい有名だったのだ…)このナイフで刺された「ライシャワー事件」の後では3カ月もの入院を余儀なくされたが、「今、退任して帰国すれば、日本人は事件の責任を感じてしまうだろう」と留任を決めたそうで、そのご5年間も駐日大使として活躍したそうなのだ。ところがこの時に受けた輸血が元で血清肝炎にかかったことで、売血が廃止されて献血へ変わるきっかけとなったというのだ。 このこの「ライシャワー事件」当時は貧しい労務者風の男が、道ばたで意識を無くしそのまま死んでいたというニュースもあったくらい、当時はどうしてもお金がないときには血を売って収入を得ていたということもあったそうなのだ。この時代にはまだ血液のよる感染症の検査も不十分で、売血者の血液は肝炎のウイルスに汚染されていたそうなのだ。また血液を買い取る血液銀行も商業主義のため、売血者に負けずモラルは低いものだったそうなのだ。そのうえ売血者集めは暴力団の資金源にもなっていたというのだ。結果としてウイルスに汚染された輸血用血液によって医療現場では輸血後に肝炎が頻発しており、輸血時に肝炎を併発するリスクは4~5人当たりに1人もあったとされていたそうなのだ。当時の医師達の中には、これを手術の際には当然おこるリスクとして考えていた人もいたほどで、輸血後に肝炎になるのはあたりまえに近かったので、駐米大使も運がなかったということだったそうなのだ。 この「ライシャワー事件」をきっかけに病原菌等の危険がある「黄色い血」追放キャンペーンが張られたそうで、こうした動きによって提供者のモラルが期待できる「献血制度」へと血液行政は大きく替わっていったそうで、5年後には売血が終息しているのだ。この売血が終息しているはずだったのだがですが、現実には表だった売血が減っただけで、血液の貯金ともいえる預血制度を悪用した売血は続いていたそうなのだ。この当時は輸血用の血液を確保するために血液銀行から売血者に渡される預血証書があったのだが、その預血証書が売買されていたそうでやはり危ない血液が輸血に回っていたそうなのだ。預血制度が廃止され輸血用血液が完全に献血によるものに切り替わったのは、昭和40年代の後半になるというのだ。しかしまだまだ続きがあって、血液製剤の原料の確保は製薬会社によっ、て供血者に対して有償で行われていたそうで、原料になる血液を最後まで有償で確保しており、売血がまだ続いていたのだ。
2010年08月22日
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外で仕事をする稼業はだんだん暑くなってくると大変なのだが、この暑さが1カ月以上続くとヒィヒィ言うほどまいってしまうのは、火を見るより明らかなのだ。そんな時の必需品が冷却グッズなのだが、全国的な猛暑が連日続く中、頭を冷やすシートや布団に敷くだけで涼感を得られるマットなど、暑さ対策の日用品の売れ行きが今年は猛暑ということもあって好調だそうなのだ。TVのニュース等では一部商品は梅雨明け後に出荷要請が急増したものの、在庫に限りがあり品切れになるものも出ているとのことだった。冷却グッズの定番は、就寝時に額に張り体温上昇を抑えるジェル状のシートだそうなのだが、シェア約6割を握る小林製薬の「熱さまシート」は7月に入り出荷額が対前年比で2割増加しているそうで、久光製薬の「デコデコクール」も今週に入り受注が急増したというのだ。 また、同じくジェルを活用した冷却マットも好調だそうで、寝具メーカーが販売している「ひんやりジェルマット」は、今夏30万枚売れたそうで、当面のメーカー在庫が底を突くほどだったそうなのだ。4月下旬に小林製薬が追随し発売した「熱さまひんやりジェルマット」も一部店舗では品切れ状態だそうで、販売計画を上回るほど出荷要請が相次いでいるが増産予定はないというのだ。我々の稼業ではダラダラ流れ出る汗を拭うためにタオルは欠かせないのだが、汗を拭いても暑いものは暑い。「そんな時こそ」と言わんばかりの、特別なタオルがあるというのだ。それがミアドリームトレーディング有限会社から発売されている『クールコンフォートテクノロジータオル』という製品なのだが、販売店が試供品として置いていったこのタオルを使った職人さんに言わすと、「まさに夏にうってつけ」ということなのだ。実はこのタオルはアメリカ生まれの製品で、すでに10万枚の売り上げを記録している大ヒット商品とのことだった。 この秘密のタオルの何が特別なのかというと、このタオルを引っ張ったりしてパンパンと刺激を与えると、自分で勝手に冷たくなってくれるらしいのだ。使い方というのはまずタオルを水またはお湯につけしっかりと絞る。次にパッと広げて生地に刺激を与えるとタオル自身が冷却効果を発揮して、そのまま数時間は冷たさを持続するというのだ。しかし、その原理はどうなっているのかと言うと良くわからないので、その辺を発売元のミアドリームトレーディング有限会社同社の担当者に伺ってみのだが、まずタオルを水に含ませると水が蒸発して、それと同時に気化熱を奪っていき冷たくなる。ここまではどんなタオルにでも起こる現象なのだが、しかしこのタオルでは、蒸発する時間を調節する機能が備わっているらしいのだ。(原理はわかっているのだが、そこのところがやっぱりよくわからないのだ・・・) たとえば、普通のタオルを太陽に当てれば当然干からびるが、このタオルはすぐには干からびない。その理由は糸の編み方だったり生地の使い方だったりするそうなのだが、その技術によって水分が蒸発しながらも完全には蒸発しないということだったのだ。蒸発しきらなかった水分は再び浸水性のある生地に戻っていくそうで、そこから再びタオルを振動させてみると、タオルに2度目の蒸発をうながす結果になるというのだ。蒸発が起こると気化熱が奪われるがまたしても水分が完全には蒸発しきらない。この繰り返しだそうなのだが、要するに道路に水を撒き、水分が蒸発することで地面の熱を奪う「打ち水効果」の連続と考えていただいたら、わかりやすいだろうということだった。どのくらい冷却効果があるのかというと、同社の実験によると26度の室内で6時間もの長時間、冷却効果が持続したとのことパンフレットに書いてはあったが、これが本当なら我々外で作業をする稼業の人間には非常に心強いのだ。また、使い道はタオルだけではないらしく、これから他分野での利用を考えているそうなのだ。(大儲けしそうだったら、同社の株でも買っておこうか…)
2010年08月21日
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暑い日が続いているのは日本と同じそうなのだが、米国のビールファンは、従来の製品とはひと味違う独特のうまみのあるビールを飲んでみたいと考えているそうで、景気低迷下でも少々の値段の高さは気にならないようだ。 伝統的なビール醸造法を採用する全米の独立系地ビールメーカー1625社を代表する業界団体そうで、米ビール醸造業協会によると今年の上半期における米国の地ビールの販売量は約9%増加しているそうなのだ。 いっぽう、同時期の米ビール市場全体の販売量は約3%減少したそうで、米国地ビールメーカーの「ボストン・ビール」の創業者C・ジェームズ・コッチ会長は「現在、米国では真のビール文化が誕生しつつある」と語ったというのだ。 高級志向のビール製品「サミュエル・アダムズ・ボストン・ラガー」を製造する「ボストン・ビール」は、米国の地ビール醸造最大手だそうなのだが、 大衆向けブランド製品から高級地ビールに乗り換える人が増えている そうなのだ。 コッチ会長は「消費者の嗜好が変わり、きわめて高品質な独立系ビールメーカーの製品が好まれるようになった。ボストン・ビールは今年の第2四半期の業績では、売上高は前年同期比10%増加した」と胸を張って自慢したそうなのだ。 ビール醸造業協会の統計によると、地ビールメーカーの数はこの1年で100社以上増えたそうなのだ。もちろんその大半は地元のみで営業する小規模事業者だが、幅広い地域で事業を展開する地ビールメーカーもあるというのだ。 反対に世界的な販売量を誇るビール大手の「モルソン・クアーズ」も、今年の業績を発表したが、その業況はボストン・ビールとは対照的で、「米国ビール市場は過去数十年で最も厳しい状況にある」と語っており、本当に厳しいみたいなのだ。 経済評論家連中も「ビール業界全体の売り上げは依然として低調で、今年度は業界にとって苦難の年になるだろう」と述べたそうだが、一部には「今後は、多少だが楽観的見通しが持てる」と業界予測もあるそうなのだ。(きっとハズレると思うのが・・・) 米国のビール業界の合併・買収が相次いだ結果、ビール市場は2大勢力が圧倒的なシェアを持つ寡占市場になっているそうで、米国の調査会社によれば合弁会社の「ミラークアーズ」は米ビール市場で約3割のシェアを持っているそうなのだ さらに、ベルギーのビール大手である「アンハイザー・ブッシュ・インベブ」は、米濃くビール市場で約5割ものシェアを誇っているそうなのだ。この会社は5年くらい前に国最大のビール会社の「アンハイザー・ブッシュ」を買収して誕生したそうなのだ。 これに対し米ビール市場全体に占める地ビールメーカーのシェアは、約7%だといわれているのだが、地ビールがビール業界全体の販売量に大きな影響を及ぼすとしても、それはまだ先の話だろう」と言われているそうなのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年08月20日
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首位戦線が面白くなってきたプロ野球セ・リーグなのだが、私の応援する中日ドラゴンズの山井大介投手が昨日の試合で大記録達成を目前で逃したのだ。ローテンションとおり読売巨人戦に先発した山井投手は8回まで無安打に抑えていたのが、9回に坂本選手にソロ本塁打を浴びてノーヒットノーランがならなかったのだ。クルーザーである2番手の岩瀬仁紀投手がその後を抑えて、試合は3対1で中日ドラゴンズが勝ったのだが、これで中日ドラゴンズは6連勝となり、少し前の東京ヤクルトスワローズのように、連勝街道まっしぐらといったところだ。中日ドラゴンズは四回裏の2死一塁から、谷繁選手が右越え先制の適時二塁打で先取点を挙げると、五回には2死満塁から野本選手が2点右前適時打を放って追加点を挙げたのだ。これで読売巨人軍は3連敗となり、3位の中日ドラゴンズとのゲーム差が0・5となり、今日にも3位に転落する可能性も出てきたのだ。 昨日高騰した中日ドラゴンズの山井投手は、中日ドラゴンズが日本一になった2007年の日本シリーズでの北海道日本ハムファイターズ戦で、8回までをパーフェクトに抑えながら岩瀬仁紀投手に交代して、史上初の継投による完全試合を達成したときの先発投手だったのだ。試合後に山井投手は「六・七回から無安打無得点は意識していましたが、やっぱり八回までしか投げられませんでした」と笑顔を見せながら話したそうなのだ。そして「巨人が上位にいるので、何とかたたいて1位の座を早く奪いたいなと思って投げました」と力強く言い切ったそうなのだ。この快挙に落合博満監督は「そんなに簡単には記録ってのは出させてくれないもんだ」と語り、「07年の日本シリーズのようなあの時とは訳が違う。あの時はギブアップだった。今日は球数も少ないし、ギブアップしていない」と昨日の試合で9回も続投させた状況の違いを説明したそうなのだ。 またセーブをあげた岩瀬投手に関して落合博満監督は「その後に行って抑えるやつが大したもんだ。みんな岩瀬を忘れている。抑えて当然ってみんな思っているだろうけど、一番重圧がかかっている場面なのだぞ」と竜の守護神を高く評価したそうなのだ。山井投手は八回まで無安打無得点の内容だったのだが、九回の先頭打者である坂本選手に本塁打され降板したものの今季5勝目を挙げたのだ。もっとも2位の読売巨人軍はここのところ打線が不振で、このシリーズでは一昨日の試合でも中日投手陣にわずか3安打に抑えられているのだ。昨日の試合は読売巨人軍の先発でチーム勝ち頭の東野投手が谷繁選手の右越適時二塁打で1点を先制されると、5回は野本選手の右前適時打で2点を追加され、東野投手はこの回でマウンドを降り5敗目を喫してしまったのだ。もっとも先発投手を含め3失点では読売巨人軍の原監督も、投手陣を責める負けわけにはいかないだろう。 昨日の試合は先発の山井投手が8回までノーヒット・ピッチングで、大記録まで後3人となった9回に坂本選手に99球目を左翼席に運ばれたのだが、後続を岩瀬投手がピタリ抑えるという中日ドラゴンズの勝ちパターンで勝利することができたのだ。中日ドラゴンズは一昨日の試合でも読売巨人軍に6対1と快勝しているのだ。この試合ではこの日に1軍復帰したブランコ選手が特大3ランを放って先制し、和田一浩選手のソロホームランなどで追加点を奪って改称しているのだ。落合博満監督は登録抹消していたブランコ選手が復活弾を放ったことについて、「二軍に落ちる前よりいいだろ。無駄な10日間じゃなかったわけだ。代償は払ったはずなのだが、その間を6勝2敗でいったわけだから。残された者がきっちりと仕事をしたわけだから。打つ・打たないは別としてな」とブランコ選手の不在の穴を埋めた選手の活躍を評価したそうなのだ。そして「4番打っているヤツはリフレッシュなんて考えてない。悪いから落とした。それだけの責任がある」と語り、ブランコ選手のさらなる活躍を求めたそうなのだ。
2010年08月19日
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今年のお盆は休日だということもあって例年と比べてゆっくりと休めたのだが、お盆といえば先祖の霊をお迎えするのが迎え火で送るのが送り火だといわれている。迎え火は先祖の霊が帰ってくるときの目印になり、送り火は私たちがしっかりと見送っているという証になります。迎え火は家の門口や玄関で行う場合もあれば、お墓で行う地域もあるなどその形態はさまざまだそうなのだ。一般には家の門口や玄関で、焙烙という素焼きのお皿の上でオガラを焚いて先祖の霊を迎えるのだが、お墓で行う場合はお墓参りをしたあと、お迎え用の提灯に明かりを灯して、その明かりと共に先祖の霊を家まで導いて帰ります。また、先祖の霊は盆提灯の明かりを目印にして家に帰ってくるといわれており、お盆には必ず盆提灯を飾るのが正規の迎え方だそうだ。迎え火は旧暦の7月13日、送り火は同じく旧暦の7月16日に行うそうなのだが、現在では8月13日に迎え火を焚いて、8月16日に送り火を焚くのが一般的です。 8月13日の夕方に家の門口や玄関で、素焼きの焙烙にオガラを折って積み重ね、火をつけて燃やし、迎え火として先祖の霊を迎えます。「麻幹(おがら)」を燃やしたその煙に乗って、先祖の霊が家に帰ってくるともいわれています。この「麻幹(おがら)」というのは麻の皮をはいだあとに残る芯の部分のことです。麻は古来より清浄な植物として考えられてきたそうで、清浄な植物なので悪いものを祓い清め、また燃やすことで清浄な空間を作り出すという意味が込められています。焙烙は仏壇店でオガラはスーパーや花屋さんで購入できますので、事前に準備をしておくことが大切です。8月16日の夕方には再び同じ場所で、焙烙にオガラを折って積み重ね火をつけて燃やし、送り火として先祖の霊を送り出します。京都の有名な「大文字焼き」もこのご先祖様をお送りする送り火のひとつだそうなのだ。私の住んでいるマンションなどの共同住宅の場合は、玄関先やベランダで実際に火を焚くことは難しいものなのだが、その場合は盆提灯が迎え火・送り火の役割となります。先祖の霊は、盆提灯の明かりを目印にして家に帰ってくるともいわれています。 特に新盆のときは、故人の霊が初めて帰ってくるお盆なので、新盆用の白提灯を忘れずに飾ります。新盆用の白提灯は、玄関や部屋の窓際、仏壇の前などに吊るします。白提灯はローソクの火を灯せるようになっていますが、危ないので火を入れないで、ただお飾りするだけで迎え火とする場合も多いです。最近は安全のために盆提灯用のローソク電池灯もあります。そもそも、お盆の行事は陰暦の7月13日から15日の三日間行われますが、この行事はお釈迦さまの教えによって仏弟子である「目連尊者」の母親が、餓鬼道の苦しみから救われたという故事に習ったものだといわれています。ご先祖さまや懐かしい方々の精霊を迎え、いろいろな食べ物や供物をお供えしてご冥福を祈ってお寺さまにお経を読んでもらい、ご先祖様を少しでもあの世での苦しみがあれば救ってあげるのが勤めだということだろう。また、せっかくこの世に来ていただいたのだから、この三日間をゆっくりとくつろいでもらおうという心から出ているそうなのだ。 お盆に踊る「盆踊り」は、この世に帰って来て充分に施しを受け、心が安楽になったご先祖さまたち「精霊」の喜びを表しているといわれているそうなのだ。この「盆踊り」にも「目連尊者」の古事が伝えられており、目連は餓鬼道に堕ちた母親を救うために7月15日のお盆に祈祷を行ったところ、その結果、母親が救われその喜びのあまり踊ったのが「盆踊り」の由来になっているとのことです。もっとも宗教的な行事だった盆踊りは、時代を経るにしたがいもとの意味がうすれ、踊りを楽しむお祭りとなったそうで、室町時代末期から民衆娯楽として発達していったようです。このお盆の行事も私の嫁さんの実家の宗旨である浄土真宗は宗派の教えとして、故人はありがたい念仏によってすべて極楽浄土に往生していると考えるため、迎え火・送り火は行わないそうなのだ。それでも霊をお迎えする慣習はないそうなのだが、それでもお盆の間は盆提灯を飾って、仏さまと先祖に報恩感謝をささげているのだ。
2010年08月18日
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キリンビールはアルコールを含まないビール風味飲料「フリー」の年間販売目標を、今年1月の当初予定であった430万ケースから、約2割増の510万ケースに引き上げたと発表したそうなのだ。ビール業界で恒例となっていた、ビール・発泡酒の出荷数量の発表方法が9年ぶりに変更される。今月に糖質やカロリーもゼロという「オールフリー」を売り出したサントリーは、需要に生産が追いつかなくなり、9月上旬まで一時販売休止を強いられているニュースを数日前の日記に書いたばかりなのに、ビール風味飲料は車を運転する人たちに人気で猛暑の追い風も受けて市場が急拡大しているそうなのだ。去年の4月に発売されたキリンビールの「フリー」は、高速道路のパーキングエリアやゴルフ場などにも販路を広げたことで、販売を伸ばしているそうなのだが、今年7月末の販売店舗数は昨年と比べて4割増えたそうなのだ。 ビール大手各社が今月の11日発表した7月のビール類(ビールと発泡酒・第三のビールの総数のことだそうなのだが…)出荷量は、前年同月比の約2%増の4716万4000ケースとなったそうで2カ月連続のプラスだそうなのだ。例年に比べ厳しい暑さの日が続いたことから、割安感で人気の「第三」を中心に好調だったそうなのだ。ビール業界では「気温が一度上昇すると、ビール類の出荷が大瓶で100万本増える」と言われているそうで、今年の猛暑の影響は非常に大きいというのだ。これまではキリンビール・アサヒビール・サッポロビール・サントリー・オリオンビールの大手5社が毎月の第8営業日に、前月の課税出荷数量を任意に発表してきたのだが、今年の2月から発表が予定されている今年1月の出荷分から、ビールはビール酒造組合、発泡酒は発泡酒連絡協議会とそれぞれの業界団体が加盟会社の課税数量を集計して発表する形に変更となっているそうなのだ。 もっとも、ビール業界の過去の出荷量の推移を見ると、平成15年以降ほぼ横ばいを続けているそうなのだが、国内のビールや発泡酒の出荷量・販売量は年々減少傾向になっており、一方で比較的安価な第3のビールは伸び続け出荷数量で3割を超え、発泡酒を上回る勢いだそうなのだ。(私も家で飲むときにはビールより第三のビールを飲むことが多いのだが…)それと健康志向からか、カロリーオフやノンアルコールビールが好調なうらゆきだそうで、国内のビール需要が頭打ちを迎える中、ビール各社は新商品を続々に投入しており、そんな中注目を浴びているのがキリンのノンアルコールビール『キリンフリー』だそうで、世界初のアルコール分0.0%のビール風炭酸飲料として発売し、発売された昨年の4月の以降年間販売目標を上方修正するなど人気を集めているそうなのだが、サッポロビールの「スーパークリア」の7月の販売量も、前年同月比で2.5倍となっているし、今月に「ダブルゼロ」を発売したアサヒビールも、すでに年間目標の25%を売り上げており、製品開発のタイミングはキリンビールが一歩先を行っている感じだが、アサヒビールもサントリーも機能性を大きく押し進めてきているので、先行者が有利かどうかは一概には言えない状態となっているそうなのだ。 アルコール・フリー・ビール・テイスト飲料は、味の勝負をすっとばして一気に機能性を目指す方向に進んでいるとのことだったが、アルコールを摂取できないというのは確かに特別な事情があるときではあるのだが、それでもやっぱり味は重要な要素だとわたしは思っているのだ。(私は前にも日記に書いたとおり、このようなものは絶対飲まないつもりなのだが…)カロリーオフとか糖質ゼロといった健康志向のビールを登場さすばけでなく、必ずしもビールを目指すという意味ではないのだが、味の追求だけはメーカー各社によろしくお願いしたいところなのだ。せっかくビール製造各社が参入してきたのに、行き着く先が同じような方向になるのは面白くないのだから、ビール党やビールは飲まないがその他のお酒は嗜む「ノンビール党」、そもそもお酒を飲まない「ノンアルコール党」全員が満足するように、ホップでいろいろやってみるとか、副原料っていう概念がないんだから思い切ってなにか加えてみるとかして、「これはいう製品」を開発してもらいたいものなのだ。
2010年08月17日
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今年の就職活動も終盤戦に差し掛かっているそうで、「就職活動も塾に通う時代」が本格到来というのだ。依然として雇用情勢が不安定の中、学生の「就活塾熱」がヒートアップしているそうで、日本学術会議の検討委員会が深刻な大学生の就職難が、大学教育にも影響を与えているとして、地方の大学生が大都市で就活する際の宿泊費や交通費の補助制度など緊急的な対策も含んだ提言をまとめたというのだ。文部科学省に提出する資料によると企業側が、卒業して数年の「若年既卒者」を新卒と同様に扱うことや、早い時期からの就業体験も提唱しているそうで、学業との両立のためのルール作りも提案している。文科省は産業界の協力も得て、提言を現状改善につなげる考えだそうなのだ。この日本学術会議の検討委員会の提言は大学教育の質の向上を目的としたものだが、就職活動に労力と時間を取られ、それが学業にも悪影響を与えているとして、就業問題の解決策に踏み込む異例の内容となったというのだ。 大学を今春卒業したが就職も進学もしていない「進路未定者」が、来春に卒業予定者の5人に1人に相当する約11万人にのぼることが、文部科学省が公表した学校基本調査の速報で分かったのだ。この「進路未定者」の数は昨年度比約3割の増加となっており、10万人突破は5年ぶりなのだ。大学進学率が過去最高を更新するなど、高校から大学へ進学したり大学から大学院したりするなど上位校への進学率は軒並み上昇したそうで、就職を先送りして進学に切り替える学生が増え、大学卒業後も行き場が見つからないという厳しい現実が浮き彫りになったそうなのだ。具体的には大学側に、卒業後3年程度は就職先の仲介や相談といった就職支援体制をとることを求め、企業側には若年既卒者も新卒者と同枠で採用対象とするよう求めているそうなのだ。さらに、平日は学業に集中し就職活動は週末や長期休暇期間に集中させるルール作りなど、大学と企業側が協力しての対策にも言及している。就職活動も様変わりしており、各メディアからの注目も集める国内最大級の就職活動支援塾「内定塾」の新三年生の入塾者数が、今月の時点で300名に達したことがわかったそうなのだ。 文科省の発表した学校基本調査では、大学を今春卒業したが就職も進学もしなかった「進路未定者」が5年ぶりに10万人を突破したのだが、留年生も進路未定者とほぼ同数程度の11万人おり、そのうち約7万人は「1年の留年」しているというのだ。進級時に留年した1~4年生も含まれるが文科省は、就職浪人や国家資格を目指す5年生も多いとみているとのことだった。今回の提言では、「新卒優先」の日本の労働市場の構造が大学生の就職問題を一層過酷なものにしていると指摘しているのだが、就職活動支援塾「内定塾」によると来年度卒業見込みの現3年生の大学生の入塾者は、募集開始からわずか2ヶ月で300名を突破したそうで、これは昨年の年間入塾者の1.5倍を超える数だというのだ。また、学生本人はもちろんのこと、親からの問い合わせも多く、その数は例年の10倍以上だという。 「内定塾」では各業界、職種に精通する就職支援のプロが、基本講義と個別指導で就活生に「内定獲得のノウハウ」を伝授し、内定までの就職活動を徹底サポートしているそうなのだが、親からの相談の中には、「わが子を就職留年させて『内定塾』に通わせたい」といった内容のものもあるというのだ。この就職活動支援塾の「内定塾」の事業計画は、経済活性化を果たす役割の重要性が認められ、東京都より「経営革新計画」に承認されているそうなのだが、入塾者数300名突破という今回の発表は、「内定塾」の提唱する「就職活動は最大の自己投資」という考え方が多くの学生に認知され、塾に通うことが当たり前という時代が完全に到来していることの現われだということなのだろう。内定をゴールとする場当たり的な対策ではなく、入社した後、しっかりと活躍できる「一生モノのスキル」を身につけられることも、学生の入塾を後押ししているようだ。
2010年08月16日
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問題の山積している郵便事業会社の鍋倉真一社長が新「ゆうパック」の遅配が収束したという「正常化宣言」を出したそうだが、同時に「ゆうパック」遅配の原因を「現在検証を行なっているところですが、本社を始め全体として準備が不充分な面があった」と述べたそうなのだ。ところがこのことを額面通り受け取る郵政関係者は少ないそうで、都内の統括支店の社員は「遅配収束は単にゆうパックが少なくなったにすぎない。お中元のピークがすぎたことと相次ぐ遅配で客離れが起きているからだ。年末繁忙になると同じことが起きかねない」と不安を募らせているそうなのだ。「ペリカン便」を「ゆうパック」に吸収・統合した「ゆうパック維新」 は今年の7月1日に華々しくスタートするはずであった。ところがシステムがパンクしてしまい、お中元の荷物を中心に35万個におよぶ膨大な数の遅配を生み出し、「ゆうパック」遅配の苦情が日本列島を駆け巡ったのだ。そもそも、お中元商戦の最繁忙期に統合すれば、大混乱が生じることは誰の目にも明らかだったにもかかわらず、日本郵政事業会社はこれを強行してそうなのだ。 このゆうパック遅配騒動で労働現場はパニック状態を引き起こしたそうなのだが、全国の統括支店やターミナルではトラックが構内に入れず道路をふさいで立ち往生はするし、荷物を降ろそうにも処理施設は狭いうえに人員も足りない状態が続き、見る見るうちに荷物は山積みとなり、どこから手をつけていいのか茫然自失の状態だったという。管理者は「早くやれ」と尻をたたくだけだったそうで、集配支店には通常の三倍もの数日遅れの荷物が到着する状態だったそうなのだ。だが、保冷容器、端末機、車両がなく、配達のしようがない。滞留が続く。現場労働者は休日返上、長時間労働が当たり前、休憩・休息はおろか食事をとるヒマもなく区分・配達作業に追い立てられたというのだ。郵便事業会社の鍋倉真一社長は遅配したのは労働者の「不慣れ」と責任を転嫁し、連日の炎天下のなか利用者へのお詫びチラシの全戸配布を行なわせ、顧客を取り戻せということで「ゆうパックの利用者を探してこい」との指示を出しているそうなのだ。 「ペリカン便」の吸収によって一日あたりの荷物量が1.7倍に増加すると郵便事業会社は想定していた。「ゆうパック」と「ペリカン便」を併せた統括支店は122拠点だったはずが、統括支店は53カ所が一挙に削減され70拠点になってしまった上に、労働者の数もわずかに増やしたにすぎず、むしろ熟練労働者は減らされていたそうなのだ。私は一応労働組合の地区役員をしている関係で、JP労組の実務労働者の生の声を聴いているのだが、彼らは「やっている価値がない」とか「収入は激減した」と憤っているのだ。しかもコスト削減のために「ゆうパック」と「ペリカン便」の物流システムを並存させ、おざなりな研修は現場の混乱に拍車をかけただけだったそうで、こうした会社のコスト削減や効率最優先が、かつてない大遅配をもたらした最大の要因ということだったのだ。日本郵政事業会社は「放っておけば毎月60億円の赤字」を挽回するために、お中元商品の受注で増収をはかれるとの思惑から、無謀なことを承知で統合を急いだと言われているのだ。宅配部門を「早期に単年度黒字化」するどころか、社会的信用を失墜し、皮肉にも赤字を膨らましたといえよう。 このような重大な事態になっても御用組合であるJP労組本部は、今回の事態の調査すら行なっていないということなのだが、私の住んでいる松山市の集配支店の社員は「会社も会社なら、組合も組合だ。900億円以上の損失を生んだJPエクスプレス失敗の責任に目をつぶり、そして今回の事態を起こしその責任を俺たちに責任を押しつけるなんて許せない。会社の言いなりだけの組合も問題だ」と双方に手厳しい話をしていたのだ。このように現場労働者が怒るのは当然ではなかろうか。またJPエクスプレスから移ってきた契約社員は最低賃金すれすれの時給七五〇円だそうで、委託者は委託料を半減され朝早くから夜遅くまで酷使されて辞めていかざるをえないのだ。ゆうパック騒動が発覚する直前に日本郵政社長に就任する前の斎藤氏のポストである東京金融取引所社長の退職金が9千万円に決まったとの報道があったのだが、斎藤氏はその前の大蔵省退官時にも約8千万円の退職金を手にしており、日本郵政社長を退く際の退職金を含め、受け取る退職金の総額は2億円を超えるということだ。このことを見ても何かおかしい世の中になっているのだ
2010年08月15日
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私は絶対飲まないのだがノンアルコール飲料の売れ行きが好評だそうで、サントリーが今月に新発売したノンアルコールビール風味飲料の「オールフリー」の販売を、一時休止すると発表したそうなのだ。猛暑と健康志向で人気が集中したそうで、当初の生産計画を上回る受注があり、生産が追いつかないためだということなのだ。このサントリーの「オールフリー」というノンアルコールビールは健康志向を先取りしており、「アルコール0%」・「カロリーゼロ」・「糖質ゼロ」の3要素を実現した世界初のノンアルコールビール飲料だそうなのだ。その販売価格はコンビニエンスストアなどの店頭で、350ミリリットル缶で143円前後だそうで、第3のビールより少し高い設定になっているそうなのだ。この「オールフリー」はサントリーの武蔵野工場のみで生産されているそうなのだが、8月までに当初30万ケースを生産する計画だったが、昨日までにすでに40万ケース分の受注があったそうで、やっとのことで約20万ケースを出荷したというのだ。 いくらなんでもこれでは生産が間に合わないということで、8月中のオールフリーの出荷は見送ることにしたそうなのだが、サントリーが一時販売休止を行うのは、7年前のプレミアムビール「ザ・プレミアム・モルツ」を発売して以来の5年ぶりということらしい。同社では「9月上旬を目標に販売を再開したい」とし、オールフリーの増産体制を検討しているそうなのだ。そのサントリーによると、今年のノンアルコールビール市場は昨年の二倍近くに成長する見込みだそうなのだが、たしかに暑さが厳しい今日この頃へ、仕事が終わってひと風呂浴びて冷えたビールをググッといきたくなるというものだ。ところがドッこいクルマの運転がというそんな時に飲めるのがアルコール度数0%のノンアルコールビールなのだが、新市場として注目を集めてから1年が経ったノンアルコールビール飲料をめぐっては、厳しい市場競争が行なわれているというのだ。 キリンビールが昨年「フリー」を発売し大ヒットしていたのだが、今年になって8月にアサヒビールがカロリーゼロを両立した新商品「ダブルゼロ」発売すると、サントリーが「オールフリー」を発売し販売競争が激化しているそうなのだ。メーカーの技術者によると技術的には「現時点の技術では、ビールと肩を並べられるレベルに持っていくのは難しい」と造り手自らが認めるとおり、ビールに見劣りする点は多いそうなのだ。それというのもビールとの決定的な差は味わいの濃淡による満足感だといわれているのだ。私の事務所の飲み会でもノンアルコールビール飲料も出されるのだが、ほとんど手ウィつける人間はいないのが実情なのだ。その少ない愛飲者の意見を聞いてみると、「このノンアルコール・ビールテイスト飲料はフルーティだが、味わいは薄いそうでビールには到底及ばない」といっていたのだ。これはコクを強める性質を持つアルコールが含まれていないことも原因の一つと言われているのだが、苦みや甘みなどのバランスは今後の課題なのだろう。 それとビールと大きく違うのは、アルコール分を保護する必要がないせいか、あくまでビールに比べればという話だが、泡立ちや泡持ちは期待できないそうなのだ。どの会社のノンアルコールビール飲料でも容器に注いで3分くらい経つとあのビール独特の泡はほとんど消えてしまうそうなのだ。そこでこれも本に書いてあったのだが、ノンアルコールビール飲料の飲み方としては、グラス等に注がずに缶のままでグビグビと飲んで楽しんだほうがいいだろうとのことだった。参考までにということで雑誌に書いてあったのだが、各社のノンアルコール・ビールテイスト飲料と、それらのメーカーの定番ビールとの比較もしたところ、サッポロを除く3メーカーは、「味の大まかな傾向は近い」という結果だったそうなのだ。何はともあれ、アルコール度数が1%未満のビールテイスト飲料市場は、道路交通法改正で飲酒運転の厳罰化が進んだことを機に、各社が新商品を投入し一気に拡大しているそうなのだ。
2010年08月14日
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伊能忠敬の日本全図作製が偉業であることについて異論は無いのだけれども、ここ最近の盛り上がりはどのようなことだろう。 日曜日に私の住んでいる愛媛県で開催されている「伊能忠敬展」に行ってきたのだが、なんと「満員御礼」というくらいの盛況だったのだ。この盛況ぶりにはアメリカやフランスに残っていた伊能図が里帰りしたことも要因もあるだろうが、(今回の展示でもすべての地図が張り合わされて、体育館の床に並べられているのだ…)55歳から10次に分けて全国を測量して日本地図を作り初めてという、伊能忠敬の取り組み姿勢といったものが、熟年からの過し方への教科書的なものとしてもてはやされているようでもあるのかもしれないのだろう。愛媛県で開催された「伊能忠敬展」の会場でも、夏休みということもあって子供を連れた家族連れが多かったのだが、入場者数が多すぎて一時は入館制限になるというくらい盛況だったのだ。 伊能忠敬の日本全図作製の測量はかかった日数約4千日で、歩いた距離は約4万キロといわれているのだが、その中には約千か所を超えるという天文観測も含まれていて、この測量作業は昼夜続けられたそうなのだ。この測量中の様子を知ることができる伊能忠敬が書いた「測量日記」は、この全国測量17年間の記録であるのだが、ここでは、その伊能忠敬と測量隊の生活ぶりなどを知ることができるのだ。現在の千葉県の生まれで江戸に出てきた伊能忠敬は、高橋至時に数学や天文学などを学んで全国測量に旅立つのだが、その旅立ちというものはどうだったのかというと、「測量日記」ではもちろん恩師や役所への挨拶とともに、住居近くの深川八幡宮にお参りし、千住や品川の宿で酒肴をもって別れの宴を開いたようなのだ。その送別の宴といってもいずれも昼食ではあるが、見送りには多勢の人達に囲まれていたみたいで、見送りのメンバーには商人らしい名前も見えるのだ。 「人生50年」という時代に55歳と年を召した伊能忠敬の旅立は、ある意味当時としては命知らずの旅かも知れないから、少々大げさな見送りも許されるだろうとは私も思うのだが、こう毎回では回りのものにはご迷惑であったかもしれないだろう。さて、いよいよ出発だが「幕府天文方御用」という御用の名の下に、幕府勘定奉行から先々に対して、「御触」が用意されており、そこには荷物の運搬についてのほか、止宿・逗留、測量中の川越や舟渡しについて、さらには宿泊先での天文測量を滞りなく実施するための十坪ほどの空き地の手配など、地元に対して協力してもらいたいことが要約されているのだ。しかも、「御触」のことは、どの藩や天領においても有効で、役所から順次村々まで伝えられことよう指示されているのだ。このことは忠敬測量隊が滞りなく目的の測量を進めるために、大きな効果を発揮しているのはこの幕府の「御触」であることは確かなのだ。 さて、いずれの出張先でも良い仕事をするには「衣食住」が足りていなければいけないのは当たり前のことなのだが、この忠敬測量隊のそれはどうだったのだろうかというと、「住」のことは「御触」に従って、天文観測をする十坪ほどの空き地や庭を持つ家を一軒用意するとなると、領主が用意した本陣や庄屋の住まい・寺院などそれなりのものが確保されることが多かったのだが、忠敬はそのことに関して、時折「家作よからず」とか「家作よし」と綴っている程度で、「住」についての記述は少ないから概ね不満はなかったのだろうと推測できるのだ。一方「食」に関しては「測量日記」では「支度の儀は、・・・その地の有り合わせの品、一汁一菜の外に馳走の必要はありません」と書かれているのだが、愛媛県を測量したときに当時の大商人家に残っている古文書によると、御用測量隊一行には、「諸事滞り無く準備せよ」という申し出があり、茶菓の接待や豪華な夕餉が用意されるだけでなく、昼から酒が出るし夜分には玉子酒もといった歓迎が行われていたそうなのだ。
2010年08月13日
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太極は万物の根源であり、ここから陰陽の二元が生ずるとする。もともとは『易経』繋辞上伝にある言葉で「易有太極 是生兩儀 兩儀生四象 四象生八卦 八卦定吉凶 吉凶生大業」(易に太極あり、これ両儀を生じ、両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず。八卦は吉凶を定め、吉凶は大業を生ず)といったように易の八卦の生成過程、ひいては天地万物の生成論を示すものであった。これは道家の生成論として用いられた太一と類似するのだ。易の思想の特色は、天地人の思想と陰陽説である。「道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず。万物は陰を負いて陽を抱き、沖気もって和をなす」という言葉がある。無より太極(一)が生まれ、太極より陽と陰の両儀の二つが生まれ、陰陽和合し中の気が加わって、万物が生まれるという意味なのだ。難解な太極を象徴化したものに太極図があるのだが、黒と白の勾玉のような型が上下逆さに合わさり円を形作っています。「太極から陰陽が生じ、陽の中に陰があり、陰の中に陽がある。陰が極まると陽に変じ、陽が極まると陰に変ずる。 これは易経の考え方に通じる。三は小成卦にあたるもので、離や坎の卦の形を見るとそれがよく分かる。道は天地万物を造化するエネルギーであり、「道は自然に法る」とあるように、道は「自からが自然にそうなる」という生成力を備えているという意味である。陰陽説は陰陽の対立・調和・生成発展という概念によって自然・社会・人間の事象を説明しようとするもので、陰陽の二元論だが、「陰は陽」つまり陰は陽を中に含み変化し循環していくという考え方である。原初は混沌の状態であると考え、この混沌の中から光に満ちた明るい澄んだ気であるすなわち陽の気が上昇して天となり、重く濁った暗黒の気がすなわち陰の気が下降して地となった。この二気の働きによって万物の事象を理解しまた将来までも予測しようというのが陰陽思想である。相対するが不離一体で、混沌とした中で調和している」様を表わしたものと、浅はかですが理解しました。 万物の構造を受動的な性質を「陰」と能動的な性質を「陽」に分類するのだが、具体的には、闇・暗・柔・水・冬・夜・植物・女などが「陰」であり、光・明・剛・火・夏・昼・動物・男などが「陽」であるといわれているのだ。これらは相反しつつも、一方がなければもう一方も存在し得ない。「宇宙のありとあらゆる物は相反する陰と陽の二気によって消長盛衰し、森羅万象ことごとく陰と陽の二気が調和して初めて自然の秩序が保たれる」という思想なのだ。重要な事は陰陽二元論が、この世のものを善一元化のために善と悪に分ける善悪二元論とは異なると言う事である。陽は善ではなく、また陰も悪ではない。陽は陰が陰は陽があってはじめて一つの要素となりえる。あくまで森羅万象を構成する要素に過ぎない。しかし、陰陽のそれぞれを臣君とする点では、陽中心支配の一元論とも言える。戦国時代末期に五行思想と一体で扱われるようになり陰陽五行説となったそうなのだ。 今日の日記は思想的に難しいことを書いたのだが、人名や会社名を易経から取った例は沢山知られているのだ。明治時代には社名や人名に易経から取ってつけたものが多かったそうだ。その代表的な企業に「資生堂」があるのだが、これは易の坤卦からとったものだそうだ。坤卦の彖伝に「万物資生」という言葉があって、「至れるかな坤元、万物資りて生ず、すなわち順いて天を承く。坤は厚くして物を載せ、徳はかぎりなし」とあり、資生堂の社名は化粧品会社らしく「易経」中の女性を賛美した句である「万物資(と)りて生ず」からとったものだそうなのだ。これは「万物は地の働きで生み出される」から社名を取ったものである。なお病院の順天堂も同じ坤卦の「乃順承天」からとっているそうなのだ。
2010年08月12日
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私の当初の予想では、今年の8月の話題といったら上海万博が一番だと思っており、「日韓併合100周年」などどのマスコミも書かないと思っていたのだが、民主党政権になって少しは代わってきたみたいで、この「日韓併合100周年」のことがニュースになるようになってきているのだ。政府のほうも閣議で「日韓併合100年」に当たっての首相談話を決定したそうで、その談話ではアジア諸国への植民地支配と侵略を謝罪した「村山首相談話」を踏襲し「痛切な反省とおわび」を表明するみたいなのだ。未来志向の日韓関係構築に取り組む姿勢を強調し、日韓併合後に日本に渡ったとされる朝鮮王朝の文化財を、返還する方針も明らかにするようなのだ。「日韓併合100年」に合わせた首相談話は仙谷由人官房長官が民主党内の反発を押さえ込んだそうで、仙谷氏は新たな首相談話を機に補償問題が再燃することを危惧する議員をこう説得して回り、「平成7年の村山談話の踏襲にすぎない」とも強調したそうなのだ。 菅直人首相は「日韓併合100年」の節目に、首相談話という形で謝罪の意思を改めて明確にすることで、菅内閣のアジア重視の姿勢を示して日韓関係の進展につなげたい考えなのだが、与野党内には「日韓請求権協定」で決着した請求権問題が再燃しかねないとの慎重論があり、今回の談話には与野党から批判も出そうだ。さっそく自民党の谷垣禎一総裁も会見で「今、談話を出す必要があるのか大きな疑問だ。不用意に蒸し返すのは、極めて間違っている」と批判しているし、身内である民主党の松原仁衆院議員も「戦後補償は法律的に解決済みなので、談話を出す必要はない」と指摘しているのだ。その他右翼的なところからも「韓国という国名を出せば、ほかの国からも個別に談話を出せと言われ、国益に反する」とも主張しているのだ。政府は今回の談話に関して新たな戦後補償には応じない姿勢で、今回の談話も補償問題と切り離す方針だが、談話をきっかけに韓国側から新たな補償要求が出ないとも限らないという不安も残っているのだ。 韓国政府はさすがに「日韓請求権協定」があることを理解しているので、行政的に補償の要求はしてこないだろうが、民間からの要求は絶対に無いとは言えないだろう。今回の談話での補償というなら韓国が返還要求していた朝鮮半島由来の文化財を引き渡すと明言することや、サハリン残留韓国人への支援、朝鮮半島出身者の遺骨返還支援などの人道的協力の継続も表明することになるのだろうが、政府の談話はそのことも含めて発表するみたいなのだ。その資料等の引き渡しについては、朝鮮王朝時代の祭礼や主要行事を絵や文で記録した宮内庁が所蔵している約百六十冊にもわたる「朝鮮王室儀軌」など日本の旧朝鮮総督府から宮内庁に直接移管された文化財が対象となる見通しだそうなのだ。この談話の発表時期をめぐっては、韓国が植民地支配からの解放を祝う「光復節」の8月15日や、併合条約が発効した8月29日に合わせるあんがあったそうなのだが、そうなった場合はそれこそ政治的色彩が強まって、反対派を刺激しかねないと懸念して避けたそうなのだ。 もっとも「日韓併合100年」を迎え、韓国の国際放送と日本のNHKが日韓両国の国民の意識を共同調査した結果、韓国人が最初に思い浮かぶ日本人として、20.8%が伊藤博文を挙げ、一方日本人が最初に思い浮かぶ韓国人として、20.8%がペ・ヨンジュンを挙げたそうなのだ。 韓国人は伊藤博文に続き、9.7%が小泉純一郎で、その後に8.4%が浅田真央を挙げたそうなのだ。日本人はペ・ヨンジュンに続き7.6%が金大中となっており、7.3%が李明博を挙げたそうなのだ。日本人の回答は女性からは韓流スターが多く、男性からは政治家が多かったそうなのだ。また、両国の関係改善のための重要な課題として、韓国人は「竹島をめぐる領有権問題を解決する」が62%で、「歴史認識問題の解消」は34.3%となっており、「植民地支配への補償問題を解決する」という人がまだ26%もいるというのだ。 それに対して日本人は「政治的対話」が37.1%とトップで、「経済交流」は28%で「文化スポーツ交流」が27.6%となっているそうだ。両国の関係改善のための重要な課題としては、韓国人は独島をめぐる領有権問題の解決を、また日本人は政治的な話を優先順位に置いたとの見方を示した結果となっているそうなのだ。
2010年08月11日
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総務省が発表した住民基本台帳に基づく平成22年3月末時点の日本人の総人口は、前年より1万8323人少ない1億2705万7860人と、3年ぶりに減少したそうなのだ。減少数は過去最多だった平成18年の3505人を大きく更新したそうなのだが、出生数が死亡数を下回る「自然減」が7万3024人と過去最多となったことが主な原因だそうなのだ。出生者数は2年連続で減少し、過去最少だった平成18年の106万5533人に次ぐ107万3081人にとどまった。人口減少傾向はこれまでも続いていたが、平成20・21両年は世界的な不況で多くの日本企業が海外から撤退し、帰国するなどの転入者が増える「社会増」で人口増となっていた。単身世帯の増加などライフスタイルの多様化が進んだことで、全国の世帯数は対前年比で48万4999世帯増え、5336万2801世帯と過去最多だった。(もっとも、近頃ニュースの話題となっている行方不明といわれている100歳以上の高齢者数が、明確でないのでこの総務省が出している人口推計もあまりアテにはならないのだが・・・) 総人口の減少は1968年の調査開始以来、2006年と2007年に続き3度目なのだが、昨年や一昨年は企業の海外展開縮小の影響で、在外邦人の帰国などにより、社会増が自然減を上回り、総人口は微増していた。人口減少傾向はこれまでも続いていたが、ここ数年では世界的な不況で多くの日本企業が海外から撤退し、帰国するなどの転入者が増える「社会増」で人口増となっていた。65歳以上の老年人口の割合は22.68%と過去最高を更新しているし、死者数も1万1703人増の114万6105人で過去最多となったそうなのだ。単身世帯の増加などライフスタイルの多様化が進んだことで、全国の世帯数は対前年比で48万4999世帯増え、5336万2801世帯と過去最多だったのだ。齢別では、0~14歳の年少人口の割合が13.42%と過去最低を更新し続けているし、65歳以上の老年人口も22.68%で過去最高を更新しているのだ。また、「平成の合併」の進展で町村が少なくなったため、市部に住む人口の割合が初めて9割を超えたそうなのだ。 それとは別に家族や友人や隣人に恵まれた高齢者は、孤独な高齢者に比べて「生き延びる確率が1.5倍も高いと、米ブリガムヤング大などの研究チームが米オンライン科学誌プロス・メディシンに発表したという記事も同じ新聞に載っていたのだ。独居老人となって孤独であるということは、アルコール依存症やたばこを1日15本吸うのと同じぐらい健康に悪いということなのだが、この研究は世界で過去に行われた職業や国別の148種類の計約30万8900人を対象とする長期調査をまとめて分析し直した成果だそうなのだ。調査期間が平均7年半と長期で、対象者の平均年齢は約64歳の男女ほぼ半々で、地域別では北米51%・欧州37%・アジア11%・オーストラリア1%となっているそうなのだ。研究チームは人付き合いがある方ということの生存率が1.5倍高いというのは、けんかばかりしているような人間関係も含んでのことと指摘しており、日常的に人付き合いがあることは心理面だけでなく体の健康に直接メリットがあるという結果が出ているそうなのだ。 私も嫁さんと夕食のおかずのことなど、本当にどうでも良いことでけんかをしたりはしているのだが、「長生きすればするほど、通帳の金額は減っていく」という建設関連の職人として働いていた男性の話も聞いているので、1日の食費を2人で1000円と決めてつましく暮らしていこうと思っているのだ。内閣府が2日発表した「高齢者の地域におけるライフスタイルに関する調査」によると、誰にもみとられず亡くなった後に発見される「孤独死」について、60歳以上の高齢者の43%が「身近な問題」と感じていることが分かっており、TVにニュースによると孤独氏は高齢者ばかりでなく、50歳代の働き盛りの人でもリストラ等で職を失い、単身世帯となったとたんに生活が荒れてしまって、ごみの中に埋もれて誰にも知られずに死んでいく人も多いそうなのだ。(この統計は圧倒的に男性が多いそうで、昔から言われている「男やもめにウジがわく」というのは統計上事実だそうなのだ・・・)
2010年08月10日
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プロ野球のセ・リーグも残り40試合くらいになってきたのだが、私の応援している中日ドラゴンズの山本(昌)投手が土曜日に行われたナゴヤドームの阪神タイガース戦で今季初勝利を挙げ、プロ野球に入団以来5年目で初勝利を挙げたてから23年連続勝利を達成したのだ。この記録は渡鳥的選手で西武ライオンズに戻った工藤投手の持つプロ野球記録に並んだそうなのだが、また山本(昌)投手自身の持つセ・リーグ記録の22年連続も更新したのだ。(さすがは中日ドラゴンズ一筋の山本(昌)投手だけあのことはある記録なのだ…)8月生まれなのでもうすぐ45歳になる山本(昌)投手の今季初勝利なのだ。試合は中日ドラゴンズの今季101試合目だったのでもう43試合しか残っていない時点での今季初登板番初勝利なのだが、日大藤沢高から中日ドラゴンズ入団して、中日ドラゴンズ一筋27年目の快挙なのだ。 私もこの試合をTV観戦をしていたのだが、山本(昌)投手が206個目の白星を積んだ瞬間目が潤んだみたいだったのだ。「そういう気持ちでいるのは良いことじゃないか」と落合監督も言っていたのだが、監督自体も自身も44歳まで現役を続けただけに分かるものがあるのだろう。試合後のインタビューでも今季初登板を「最後のチャンス」と覚悟を決めて臨んでいたのだろう。「本当に緊張していた」と山本(昌)投手は語っていたのだが、試合内容では一回の表に先頭打者のマートン選手のゴロを三塁手の森野選手がはじいてエラーでの出塁を許したのだ。そこも「森野がエラーする時はいい投球ができる」と、5年前に森野選手の失策のみで達成した阪神タイガース戦の無安打無得点試合を思い出したそうなのだ。ここは後続を断って切り抜けると、普段130キロ台前半の速球が最速139キロを記録するほどの好調さで、その試合を解説していた中日ドラゴンズOBの権藤氏も、速球で勝負していく山本(昌)投手の投球を高く評価していたのだ。 今日の投球を振り返って「つぶれてもいい」と山本(昌)投手は思ったそうで、いつも以上に体が動いたともいっていたのだ。23歳も年が違う堂上(直)選手の2ランも「2軍でハッパかけてきた、その恩返しをしてくれてうれしい」といっていたのだ。投球内容も6回被安打4での1失点は「よくもった」と指揮官を驚かせたそうなのだ。昨年は調子が悪かったこともあって今季の沖縄キャンプはマイペース調整を許されず、1軍キャンプで始まったのだがキャンプ中に左肩を痛め開幕から2軍暮らしだったのだ。そのうえ6月中旬には左足首も痛めて1軍昇格は先送りになってしまっていたそうで、契約も今年までということもあって限界もささやかれていたのだ。(私も正直言って今年の山本(昌)投手の登板はないと思っていたので、試合前のスターティング・メンバーを見たときに正直驚いたのだ…) 試合後のコメントを聞いても「年取ったって相手が遠慮してくれない中、よく投げた」と落合監督が讃えると、試合後のコメントでは「苦しいシーズンでしたが、帰ってこられて良かったです」と充実感を漂わせ、「今日の登板が最後のチャンスだと思って、全力でいこうと思っていました」と、山本(昌)投手はこの試合にかけていた思いを語ったそうなのだ。落合監督はこの試合でのピッチングについて、「よく6回まで持った。『代えてくれ』というシグナルは出していたけどな…」と語りつつ、「悪けりゃ点数を取られているだろう。あの阪神タイガースの打線だもん。いいから抑えられているのだ」とベテランの粘投を評価していたのだ。ただ来日して初めて出場抹消のブランコ選手について聞かれると、「痛いかゆいと言うヤツは使わない。オレの前で言ったヤツは、誰も使わない」と手厳しかったそうだ。読売巨人軍と阪神タイガースを追うために少しでも負けられない中、年齢を感じさせない山本(昌)投手の「気迫の勝利」はチームにきっと活を入れてくれるだろう。
2010年08月09日
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昨日に引き続いて保険の話になるのだが、「先進医療」のことについて生命保険での支払いの一例として、がんの放射線治療に用いられる「重粒子線治療」をITで調べてみると、「重粒子線治療」には一連の治療で300万円前後の費用がかかるそうなのだが、それに健康保険の対象になる入院費と合わせると、1クールの入院で350万円程度の負担になっているみたいなのだ。私は以前に「重粒子線治療」の現場を見学したことがあるのだが、重粒子線の元になるイオンビームを、光の速度の80%程度まで加速させるための発生装置の大きさに驚くとともに、重粒子線をがんの形状と同じに整形して照射する治療法を目の当たりにしたことで、「重粒子線治療の効果が高い部位にがんが見つかった」と言われれば、高額な治療費を払ってでも「重粒子線治療」を受けたくなるだろうと思ったのだ。 この「重粒子線治療」を嫁の親父さんが受けたのだが、ちなみに「重粒子線治療」の効果が高いのは肺がんや肝臓がん・前立腺がん・骨軟部肉腫などだそうで、胃や大腸の粘膜を破ってしまう可能性があるので、胃や大腸などの消化系器官は重粒子線の照射にむかないのだそうなのだ。最近発売されている医療保険には、先進医療の保障が付いている商品が増えているそうで、しかも先進医療の保障にかかる保険料は、通算で1000万円くらいの保障でも、ひと月の保険料では100円前後だそうなので、私も最近先進医療保障付きの終身医療保険に加入しましたが、先進医療にかかる保険料はひと月では100円に満たない金額になっているのだ。健康保険が効かず高額になる可能性のある治療については、医療保険でカバーできるのが理想的なのだが、これから医療保険を選ぶなら「先進医療保障」が付いた医療保険を検討するのがベストのようなのだ。(特に私のように高齢者予備軍の年齢になっていると…) また、持病のある人の保険選びについては、持病がある人の場合には告知がいらない無選択型の医療保険や、いくつかの項目に答えるだけですむ限定告知型の医療保険に目を向けるケースが多いと思いそうで、最近ではTVで宣伝しているとおり、大病の経験のある方でも加入できる医療保険も増えているそうなのだが、加入時の条件が緩い保険は保険料がかなり割り増しになっているというのだ。なかには健康な人が入る医療保険に比べると、3倍くらい高い保険料を支払う医療保険(持病のある日余は当然リスクが高いのだから、保険料が高くなるのも仕方がないが、いくらなんでも3倍というのはないだろう…)もあるそうで、そのため、保険料が割高なタイプの医療保険しか加入できない場合は、保険に入るのはあきらめて貯蓄で対応することを考えるのも一つの方法だとも言われているのだ。 ただし、血圧が高くて降圧剤を飲んでいたり、高脂血症を指摘されてコレステロール値をコントロールしたりする場合などは、それぞれの数値が保険会社が正常と認める範囲内に収まっていれば、割り増し保険料を払わずに医療保険に入れるケースもあり、私のように糖尿病や高脂血症であっても、きちんと管理できている方のリスクは、健康な方と大きく変わらないとして同じ保険料での加入を認めている会社もあるのだ。持病のある人は加入の手続きが簡単な通販型の医療保険を選びがちですが、症状によっては、持病のない方と変わらない保険料で加入できる方法もあるので、面倒であっても「保険料が割り増しにならない加入法はないものか」と、いくつかの保険会社に確認してみることが必要だといわれているのだ。
2010年08月08日
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今日の日記も昨日に引き続いて保険の話なのだが、「先進医療」のことについて生命保険での支払いの一例として、がんの放射線治療に用いられる「重粒子線治療」をITで調べてみると、「重粒子線治療」には一連の治療で300万円前後の費用がかかるそうなのだが、それに健康保険の対象になる入院費と合わせると、1クールの入院で350万円程度の負担になっているみたいなのだ。私は以前に「重粒子線治療」の現場を見学したことがあるのだが、重粒子線の元になるイオンビームを、光の速度の80%程度まで加速させるための発生装置の大きさに驚くとともに、重粒子線をがんの形状と同じに整形して照射する治療法を目の当たりにしたことで、「重粒子線治療の効果が高い部位にがんが見つかった」と言われれば、高額な治療費を払ってでも「重粒子線治療」を受けたくなるだろうと思ったのだ。 この「重粒子線治療」を嫁の親父さんが受けたのだが、ちなみに「重粒子線治療」の効果が高いのは肺がんや肝臓がん・前立腺がん・骨軟部肉腫などだそうで、胃や大腸の粘膜を破ってしまう可能性があるので、胃や大腸などの消化系器官は重粒子線の照射にむかないのだそうなのだ。最近発売されている医療保険には、先進医療の保障が付いている商品が増えているそうで、しかも先進医療の保障にかかる保険料は、通算で1000万円くらいの保障でも、ひと月の保険料では100円前後だそうなので、私も最近先進医療保障付きの終身医療保険に加入しましたが、先進医療にかかる保険料はひと月では100円に満たない金額になっているのだ。健康保険が効かず高額になる可能性のある治療については、医療保険でカバーできるのが理想的なのだが、これから医療保険を選ぶなら「先進医療保障」が付いた医療保険を検討するのがベストのようなのだ。(特に私のように高齢者予備軍の年齢になっていると…) また、持病のある人の保険選びについては、持病がある人の場合には告知がいらない無選択型の医療保険や、いくつかの項目に答えるだけですむ限定告知型の医療保険に目を向けるケースが多いと思いそうで、最近ではTVで宣伝しているとおり、大病の経験のある方でも加入できる医療保険も増えているそうなのだが、加入時の条件が緩い保険は保険料がかなり割り増しになっているそうなのだ。なかには健康な人が入る医療保険に比べると、3倍くらい高い保険料を支払う医療保険(持病のある人は当然リスクが高いのだから、そういう保険料になってしまうのだろうが…)もあるそうで、そのため、保険料が割高なタイプの医療保険しか加入できない場合は、保険に入るのはあきらめて貯蓄で対応することを考えるのも一つの方法だとも言われているのだ。(私の入っている建設業の保険も、怪我に対する保険料が高いのだ…) ただし、血圧が高くて降圧剤を飲んでいたり、高脂血症を指摘されてコレステロール値をコントロールしたりする場合などは、それぞれの数値が保険会社が正常と認める範囲内に収まっていれば、割り増し保険料を払わずに医療保険に入れるケースもあり、私のように糖尿病や高脂血症であっても、きちんと管理できている方のリスクは、健康な方と大きく変わらないとして同じ保険料での加入を認めている会社もあるのだ。持病のある人は加入の手続きが簡単な通販型の医療保険を選びがちですが、症状によっては、持病のない方と変わらない保険料で加入できる方法もあるので、面倒であっても「保険料が割り増しにならない加入法はないものか」と、いくつかの保険会社に確認してみることが必要だといわれているのだ。
2010年08月07日
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私もそうなのだが、年を重ねるごとに病気にかかる可能性は高くなるため、医療保障のことが気になっている人は多いそうなのだ。事務所に顔を出す保険屋さんの話によると、実際のご相談の中でも、死亡保障より医療保障についてのご質問を受ける機会のほうが、圧倒的に多くなっているそうなのだ。とはいえ、年を取るごとに保険料は高くなっていくのが保険の宿命で、この生命保険等の保険料を払い過ぎで、年金生活を圧迫している例も多いそうなのだ。私もそろそろ考えなくてはならない時期になってきているのだが、高齢期の医療保障については、「どのくらいの保障を確保したらよいのか」とか「どんな保障を確保しておくべきか」・「持病のある方の保険との付き合い方は」などを考えておく必要があるみたいなのだ。 生命保険で確保する医療保障は、病気やケガの治療で入院した場合に、入院給付金がもらえるのが保障のメーンになるそうで、加えて何かの手術をしたときには手術給付金がもらえるのが一般的なのだが、そんな医療保障を考えるときには公的な保障とのバランスを考える必要があるそうで、現在の医療制度では健康保険の効く治療であれば、1カ月に支払う医療費は高額にならないように抑えられているのだ。具体的には一般的な所得の人の場合は健康保険の効く医療費であれば、70歳未満ではひと月8万円台ですむのだが、そのうえ70歳以上になると負担はさらに軽減され、ひと月4万5千円くらいになるそうなのだ。(本来はひと月6万2千円程度なのだが、現在は減額適用中なのだ・・・)で済む制度になっているというのだ。 このひと月というのは、1日から月末までにかかった医療費を指すそうなのだが、また直近12カ月のあいだ(1年ではなく12か月なのだ…)に3回以上高額療養費の対象になった場合は、「多数該当」として4回目からは負担が下がる仕組みも導入されており、さらに、入院が決まったら「健康保険限度額適用認定証」を申請しておくと、退院時に支払う医療費を抑えられるのだ。その方法というのは「健康保険限度額適用認定証」を手に入れてから入院すれば、退院の際に支払う医療費は医療費の3割などの自己負担分ではなく、高額療養費の精算がすんだ最終的な自己負担額だけを払えばすむからなのだ。この「健康保険限度額適用認定証」のないまま入院した場合は、いったん3割などの自己負担額を支払った後、高額療養費の精算を申し出て払いすぎた分を取り戻すことになり立て替え期間が生じるのだ。 このため入院前後の出費を減らすためには、認定証の申請をおこなうのがおすすめです。こうした高額療養費の制度のおかげで、健康保険の対象になる治療費については、それほど高額な負担にはならずにすむのだが、そのため高齢期に向けて、あるいは高齢期に入ってから医療保険に入る場合は、保険料負担を抑えるためにも、入院給付金の日額を5千円程度と考えるのが無難だと紹介されているのだ。健康保険の対象になる医療費に関しては抑えられている一方で、金銭面で不安なのは、先進医療に代表される健康保険の効かない治療費や自由診療にかかる治療費についてで、「先進医療」とは厚生労働大臣などが指定した高度な医療技術で、それぞれの技術ごとにおこなえる医療機関が決まっているそうなのだ。先進医療に指定されているのは、現在では86種類だそうで、いずれも医療費の全額が自己負担になるのだ。
2010年08月07日
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私はマンションに住んでいるので気になっていたのだが「マンション等安心居住推進事業の創設」について、社会資本整備審議会からの「分譲マンションストック500万戸時代に対応したマンション政策のあり方について」の答申が出さたときに、そのなかで双方代理や利益相反などの問題をはらむ、いわゆる「第三者管理方式(新管理者管理方式)」の導入促進などがうたわれるのではないかと危惧していたのだ。社会資本整備審議会での議論の内容も議事録などを読む限り、ずいぶん大胆な意見なども出されていたようだったのだが、出てきた答申じたいは当初よりもずいぶん無難なところに落ち着いたな、当時は思っていたのだ。その答申を受けての直接の対応というわけではないのだが、昨年度から答申のテーマにもなったような課題について、おそらく検証をかねているのであろうが、マンション生活のこれからを考えるモデル事業的なものがはじまっているのだ。 それが「マンション等安心居住推進事業」の創設なのだが、その事業が創設されたことはマンション管理の関係者のあいだでは話題になっていたのだ。私が非常に興味深いと思っているのは、これまではマンションの耐震補強工事とマンションの建替については、公的な助成があったのだが、今回の「マンション等安心居住推進事業」ではそれにかぎらず、マンションの長寿命化などをめざすとりくみについても、工事費助成こそないのだが検討費が助成されることになっているのだ。このことは金額的などでは小さいことなのだが、大局的には大きな一歩にもなりうるのではないのかなと期待しているのだ。たとえば、マンションの長寿命化を考えた場合には、設備の修繕やあるいは設備のグレードアップなどが必要になり、実際に築30年近いマンションではかなりそういう検討をしたり、とりくんだりしている場合が多いのだが、そういう管理組合も今回の助成の対象になるそうなのだ。 ITなどで国交省のホームページ等を調べてみると、事業の考え方としては補助の対象になりうるということみたいなのだ。私のマンションのように給水管を増圧直結にするには全戸の専有部分内の配管の水圧対策などが必要だし、老朽化した高架水槽の更新と耐震性確保をおこなうにはどうするかなど、修繕委員会で検討しているのだがそういう具体的な個別のマンションの問題でも、問題に普遍性があれば社会的に支援する意味があるということで、助成の対象になる可能性もあるということみたいだ。ちなみに、この「マンション等安心居住推進事業」にはふたつの側面があって、一つは、相談体制の整備等に係わる事業で、おそらくこれはマンション管理士などが対象となるのだろう。 もう一つがモデル支援に係る事業で、どうやら以下の4タイプが対象みたいだ。 ・管理がうまく行っていないマンション ・第三者管理方式に取組むマンション ・老朽マンション ・団地型マンション私が注目する長寿命化のとりくみは、このなかの老朽マンションなどのカテゴリにはいるかもしれないということなのだが、実際には、この事業は公募型でおこなわれ、専門家による審査によって公金が助成されており、建設業に従事しているものなら本当にいやな会計検査院の対象にもなるみたいなのだ。それより先にマンション名なども公表されることになるのをいやがる管理組合もあるだろう。
2010年08月06日
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宅配便「ゆうパック」の大量遅配問題で、日本郵政グループの郵便事業会社が遅配の原因や対策をまとめた報告書を総務省に提出したそうだ。先月に日本郵便による宅配便「ゆうパック」で32万個の遅配が発生したことについての回答なのだが、これは日本郵便は日本通運との共同出資会社が手がけていた「ペリカン便」事業を7月1日付で吸収したが、統合に伴う作業ミスが相次ぎ運送ダイヤが混乱してしまい、トラブル発生の公表が遅れたことも騒ぎを大きくした事件なのだ。日本通運の「ペリカン便」との統合で荷物が倍増する一方で、経営陣の見通しの甘さから、従業員の訓練など統合準備が不十分だったと認めた。これを受け鍋倉真一社長ら日本郵便の役員6人と、斎藤次郎日本郵政社長が報酬を3~1カ月返納するそうで、総務省はこの報告を精査して、業務改善命令などの行政処分を検討し方針だそうなのだ。 報告書は経営陣の統合計画の見通しの甘さを浮き彫りにすると同時に、「区分機の使用方法や手順の確認などが現場任せで要員確保などは外見的な確認にとどまり、集配拠点が現実に機能するかといった実態的なチェックは行えていなかった」とも認めており、さらに、顧客への公表遅れなど経営姿勢を問われる問題も発生したそうで、「本社・支社に認識の甘さがあった」と経営責任を認めたないようとなっているそうなのだ。中元期の7月1日に統合したことについては、「ゆうパック」と「ペリカン便事業」は収益計画が不十分などとして統合が1年延期され、赤字が60億円以上発生しており、これを食い止めるために最も早く統合準備が整う時期だったことを説明しており、さらに、荷物の取り扱い個数は歳暮期のゆうパックだけの実績よりも中元期の総数の方が少ないことから、統合は「差し支えないと判断した」としたのうなのだが、結果的にその判断が甘く大量遅配につながったとしているのだ。 私は建設関係の労働組合の支部役員をやっている関係もあって、「JP労組」の人間とも話したりするのだが、どの関係者に聞いても「中元商品の発送時期に当たる7月初めの統合に、現場では懸念する声があったが耳を貸さなかった。事業センスのない役人の発想」と、斎藤次郎日本郵政社長と鍋倉眞一日本郵便社長コンビを批判しているのだ。大量遅配の発生を公表した先月には斎藤氏は記者団に「事態を厳粛に受け止める」と語ったが、お客に対して遅配のお詫びの言葉はなかったし、鍋倉氏にいたっては「今回の遅配の原因は、現場労働者の責任」とまで言い切ったのだ。(あとで修正はしたそうなのだが…)この二人は昨年の政権交代により、小沢一郎民主党前幹事長と亀井静香国民新党代表の後押しで復権した人間で、日本郵政の舵取りを任された斎藤氏は「小泉郵政改革」の逆行を推進してきたのだ。 その最たるものが宅配便合弁事業の見直しであり、「ペリカン便」事業を7月1日付で吸収「ゆうパック」への統合を強行したことなのだが、この二人の後ろ盾である国民新党は7月の参議院選挙で獲得議席ゼロに終わり、今月に開催されている「ねじれ国会」でも郵政改革法案が成立する見込みはないだろう。この宅配便遅配という失態と今回の報告書に対する改善命令で野党側は、斎藤氏や鍋倉氏ら官僚OB役員の退陣を再度求めてくるだろう。そもそも「脱官僚」をマニフェストに掲げる民主党が、元大蔵事務次官の斎藤氏を日本郵政のトップに起用したことが大きな間違いだったのだ。だいたい斎藤氏の前ポストの「東京金融取引所社長」の退職金が9千万円だったそうで、斎藤氏はその前の大蔵省退官時にも約8千万円の退職金を手にしており、日本郵政社長を退く際の退職金を含めると受け取る退職金の総額は2億円をゆうに超えるだろうと言われているのだ。(このような事をなくすはずだったのはないか…)
2010年08月05日
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「手軽に贅沢な気分になれる」とか「休日の朝にぴったり」といった手作りパンブームが続く中、自宅でパンを作れるホームベーカリーが躍進しているそうなのだ。電気店の調査によると、昨年度のホームベーカリーの出荷数は43万台と、対前年と比べて10万台も増えたそうなのだ。この不況下の消費低迷のさなかにあって異例の高い伸びだそうなのだが、その総数は5年前に比べ約3倍に達したというのだ。 もっとも、ホームベーカリーの価格は安くても1万円程度するし、いざ使うとなれば、材料を揃えたり測ったりと面倒な部分もあるのだ。私も3年前に事務所の忘年会のくじ引きの賞品でホームベーカリーが当たったのだが、家に持って帰っても嫁さんも使わないというので、私の参加しているNPOに寄付したのだ。 さすがにNPOでは小簿も教室でパンを焼いたりして利用してくれているのだが、その担当者に聞くとパンの作り方はいろいろな方法があるそうなのだ。家で簡単に作ることができるのはイースト菌を使ったストレート法という作り方が普通だそうなのだ。天然酵母を使ったパンは発酵に時間がかかるのだが、酵母の独自の風味が良いそうで子どもたちも大好きでそうなのだ。ホームベーカリーや電子レンジの発酵機能を利用すると、手軽に簡単に美味しいパンが出来るそうなのだ。材料も標準品の強力粉ばかりではなく、いろいろな種類の小麦粉や薄力粉・ホットケーキミックスを使ってパンを作ることも出来るみたいで、これらのパンの生地を作るときに便利なのがクイジナートやホームベーカリーなどだそうなのだ。(私もパンつくりには何度か参加したのだが、あまり興味がないせいか何度聞いても覚えないのだ・・・) 最近は炊飯器で作るパンをはじめ、発酵なしのパンや湯こねのパンも人気があるようなのだが、パンを焼くときも電気オーブンや本格的な石釜・焼き窯など様々な方法があるというのだ。パンの種類では、柔らかくふわふわとしたパンではスキムミルクや牛乳をたっぷり加えた白パンが良く作られるそうなのだが、子ども教室ではたまごパンやフェルトパン・ハイジの白パンなどをはじめ、もちもちしたタイプの米粉パンや米パンなどもつくったそうなのだ。講師の人はパンつくりが好きみたいで、菓子パンの代表的なもののデニッシュやクリームパン・アンパンなどもつくっているそうなのだ。最近では私の寄付したホームベーカリーを使って、生地に手持ちの材料をプラスして菓子パン風にアレンジも楽しんでいるとのことだった。 それとは別にオーブンで焼くのも面倒な人や、忙しい朝でも食べられる焼きたてパンが欲しい人たちに人気なのが、タカキベーカリーの「冷凍パン」というのもあるそうで、そのおいしさを冷凍で封じ込めており人気だそうなのだ。スーパーで扱う商品の販売数量トップ10のうち、5つを冷凍パンが占めるほどの人気ぶりだそうで、その中でも人気なのが石窯シリーズだそうなのだ。石窯内部でたっぷり放射された遠赤外線によって、パンの中心部まで熱が素早く通っており、適度な水分を保ったまま焼き上がるので「皮はパリッと、中はモッチリ」とした食感に仕上がるそうで、食べたい時には2時間ほど常温解凍すれば、焼きたての食感を楽しめるというのだ。もっともこれらのパンは一般消費者向けにはほとんど流通しておらず、あくまでも業務用の位置づけが大きいそうなのだ。販売元の住友商事は「パンを冷凍で買うという消費行動はまだ一般的ではないが、今後、消費者の購買行動を変えられる商品として大々的に売り込んでいく」といっているのだ。
2010年08月04日
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我が国の寿命は世界でも有数の長寿国なのだが、全国長寿番付2位とされた東京都足立区の男性が、30年以上前に亡くなっていたことが分かり大騒ぎになったばかりだし、その男性の家族は老齢年金や遺族年金を不正受給していたようなのだ。 厚生労働省の統計によると日本には現在、100歳以上の高齢者が約4万人以上存在するそうなのだが、この東京都杉並区の男性の他にも「名ばかり高齢者」はいるのではないかという疑問が起こっているのだ。 厚生労働省では毎年敬老の日に100歳以上の長寿者を中心に、各地域の高齢者を発表しているが、これは地方自治体の調査をまとめたものを、ただ発表しているのに過ぎないというのだ。(これはあまりにもずさんなことだと思うのだが…) 厚生労働省によると調査方法は各自治体に任しているそう、調査を委託されている各自治体も住民基本台帳を提出するだけで、実際に高齢者と面接しているところは少ないそうで、今回のような「名ばかり高齢者」の存在は否定できないというのだ。 東京都内の高齢者の所在が不明になっているなどの問題を受け、長妻厚生労働相は閣議後の記者会見で「高齢者がどこにおられ、どういう状態なのか実態を把握していきたい」と述べ、国として調査に乗り出す方針を明らかにしたそうなのだ。 調査範囲について山井厚生労働副大臣は「日本には110歳以上で50人、100歳以上だと4万人おられ、取り急ぎ110歳以上の方々の安否確認をする」とのことだそうなのだが、今まで何をしていたのかといいたいものだ。 ある自治体職員は今回の足立区の対応に「100歳を超えた住民の死亡が、10年以上見逃されることは普通では考えにくい。どの自治体も、敬老の日のお祝いなどを通じて職員が生存を確認している」と疑問を投げかけているそうなのだ。 足立区の職員は「われわれの調査は住民票上のことで、親族が『生きている』といえばそれ以上踏み込む権限はなく、親族に悪意があった場合、行政が事態を完全に防ぐことは不可能だ」といっているが、だれが年金等の出していると思っているのだ。 厚生労働省によると100歳以上の高齢者が4万人を突破すると発表しており、長寿が増えるという喜ばしいニュースの一方で、日本は少子高齢化問題という現実にも直面しているのだが、このような調査ならこのような統計もあやしい限りだ。 私の住んでいる松山市でも市長が、東京都内高齢者の居住実態が未確認となっている問題に関連し「できる限りチェックするよう指示を出す」と述べ、松山市の高齢者の居住確認を徹底する方針を示したそうなのだ。 wrote: <楽天ブログの日記更新メールです>
2010年08月03日
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私の愛読している業界紙は毎月2冊の発行だから1年で24冊ということで500号ということは、20須年前に創刊されたということなのだ。この雑誌が創刊されたころはちょうどバブル期にあたるのだが、海外企業の参入障壁が問題になるほど国内の建設投資が旺盛で、ビッグプロジェクトもあちこちで動いており、プロジェクトを成功に導く力もあったのだ。技術者による日常の仕事の積み重ねは、今を支えるだけでなく次代につながる世姿なのだ。時代の様相はだいぶ変わったのだが、やはり建設業の仕事は現場主義の方針は不変なのだ。500号記念の特集ではさらに、「10年後に必要となる土木技術」と題して、主要な建設会社31社と建設コンサルタント会社17社が考える今後の技術開発の動向や、143人の第一線の技術者が考える分野別の有望技術をまとめているのだ。 我々の世界でも新しい技術の勉強と、国家資格は大切なのだ。もっとも、資格は万能薬ではないのだ。資格を持ってさえいれば仕事にありつけるわけでもないし、いい仕事ができるわけでもないのだ。それでもチャンスが広がり選択肢は増えることも事実で、それを生かせるかどうかは本人次第。たかが資格、されど資格です。入札などでも提案内容で他社との点が開かなかった場合、技術者の資格による点差が大きく影響し、資格取得者の数が仕事の数に直結するということと、必要実務経験年数との関係からいっても、取得できる資格は早く取得して若い時から監理技術者として活躍して欲しいという会社側の強い要望の高いそうなのだ。私の場合も金銭的なメリットはなかったが、「発注者の信頼を得られた」とか「管理技術者になれた」などと有形無形のメリットを享受しているのだ。 業界紙でも「起業できた」とか「転職につながった」などと働き方を変えることができた人まで、資格の生かし方は様々なのだが、建設会社では入札の資格要件を満たす技術者の不足が課題となっているのだ。一方、建設コンサルタント会社では、資格の保有者の不足感がより深刻だそうで、資格取得は年々その必要性が高まり、入社後一定期間内に資格を取得できなければリストラされたり、昇進の道が閉ざされたり大変な時代になってきているそうなのだ。以前は大学受験が済んだら、一生勉強しなくてもよいと思っていたのだが、(私だけではないと思うのだが・・・)、今やそんなのんきなことを思っていては暮らしが守れない時代になっており、一生、勉強や競争をしなければならないのだ。 土木の技術屋の経典では「土木技術者は、有史以来今日に至るまで、人々の安全を守り,生活を豊かにする社会資本を建設し、維持・管理するために貢献してきた。とくに技術の大いなる発展に支えられた現代文明は、人類の生活を飛躍的に向上させた。しかし、技術力の拡大と多様化とともに、それが自然および社会に与える影響もまた複雑化し、増大するに至った。土木技術者はその事実を深く認識し、技術の行使にあたっては常に自己を律する姿勢を堅持しなければならない」となっているそうで、業界紙の未来に対しては「これからも、実務の最前線で頑張る方々の目線で、有用な情報を伝えていきたいと思います。土木の仕事に携わる方々が厳しいなかにもやりがいを見いだし、建設産業に活力を生み出すための情報を提供していく考えです」と結ばれているのだ。(この意見には私も大賛成で、少し高い雑誌だがこれからも愛読していくだろう…)
2010年08月02日
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私の趣味の一つに落語鑑賞という渋いものもがあるのだが、日本の芸能といったらその頂点には能だの狂言だのが君臨ており、ちょいとあざとい歌舞伎や話芸の落語や講談というところに落ち着くのだが、そうした芸能を支えるのが囃子方と呼ばれる人たちなのだ。 落語家が高座に上がるときにも「出囃子」というのがあるのだが、そこからそれぞれに派生する俗曲など多岐に渡るのだ。これらの芸能では伝統の灯を消すまいと、あるいは世襲のようにそれぞれを継承するようなで、言ってみれば一種の閉鎖社会が出来上がっているのだ。 中には、梨園の御曹司でありながら歌舞伎の十八代目勘三郎や十二代目團十郎など、伝統芸能の革命児もいるが、全体としてみるとやはり閉鎖社会と思わざるを得ないのだ。寄席の世界でもそんな日本的芸能社会の片隅で、なんだか独り気を吐いているような俗曲師がいるのだ。 それが「うめ吉」という俗曲師の姐さんなのだが、落語芸術協会所属の俗曲師で、活動は多岐に渡り広く深いそうなのだ。俗曲師というのは落語の高座の合間に演じる色物芸人の中で、流行歌・都都逸・端唄・等のレパートリーを三味線を弾きながら歌う芸人のことなのだ。 発売されているCDひとつとっても、高座で披露される小唄や長唄・都々逸はもとより、明治・大正の流行り歌に昭和歌謡・童謡に民謡と、おそらくいまでは「うめ吉」姐さんしか歌わない歌を片っ端から聴かせてくれているのだ。(私はラジオでしか聞いていないのだが…) この「うめ吉」姉さんのプロフィールを落語雑誌で読んでみると、「岡山県倉敷市出身で邦楽を志し上京して、国立劇場の寄席囃子研修生から落語芸術協会所属の「お囃子連」となり、久々の若手俗曲師として更に注目を集めている」となっているのだ。 ITでも調べてみると「寄席の世界に現れた下座三味線を弾く日本髪の芸人で、粋な着物姿に三味線の弾き歌いをおこない、純和風な声質で唄う端唄・俗曲に『追っかけ』が出現する」といって、寄席の世界にちょっとした異変を巻き起のす人物として紹介されているのだ。 この「うめ吉」姉さん人気急上昇中だそうで、年間500本もの高座をこなし、今や引っ張りだこの芸人だそうなのだ。高座では三味線の他にお座敷風な踊りを披露しており、寄席ばかりでなくお座敷でも若手芸人さんをしのぐ芸達者ぶりで人気を博しているそうなのだ。 そのうめ吉姐さんが「檜山うめ吉」として活動をはじめて10年になるそうで、その10周年を祝って出されるCDの出来が素晴らしいそうなのだ。「いま生きている」日本の芸能の楽しさ、奥深さに通じてとにかく無条件に楽しいCDに仕上がっているそうなのだ。
2010年08月01日
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