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「むかし、むかし、あるところに・・・」お伽話の導入部分で超有名な表現です!学校や学習塾で教壇に立ってからとても驚いたのは、昔話を知らない学生さんの多さです!「なんでや・・・」結構びっくりしたことを覚えています。このブログでも何度も述べていますが、昔話は子供の言語能力やコミュニケーション能力に大きな影響を与えます。たとえあまり意味が分からなくても、遊び感覚で耳に入れるべきです。または絵本で目に染み込ませるべきです。もう私なんかに言わせると、昔話の絵本なんで最強中の最強です。お子さんが言語活動をはじめたらガンガン活用していくべきなのです。
2021.11.30
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学生諸君も「古文は苦手・・・」なんて言っていないで、なんでもいいです。短くてもいいです。今までに学習した文章や和歌や短歌なんかを1つだけピックアップして、とことん調べてみませんか?そして独自の解釈で意味を考えてみて下さい。1つだけでも身につけて自分のものにすると、それが糸口になって古文に親しんでいける可能性が大きいですよ。多少間違えていてもいいんです。大きく間違えていてもいいんです。自分で調べて考えてみること!ここが大切なんですから。
2021.11.29
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亡き夫が目指したそれまでにない都・・・風光明美な大和三山に囲まれて、民衆が住みやすい都・・・その意思を受け継いで都造りに奔走した結果、遷都できた都に住む人が夏の準備に干している白い衣服が風に揺れる向こうに天の香具山が見えている・・・この光景を夫に見てほしかった・・・そんな思いが込められているのではないでしょうか?・・・・さまざまな解説本には様々な研究者たちのそれぞれの解釈の例が記載されています。しかし!そこを敢えて自分の考えで持統天皇の思いを推し量ってみてはいかがでしょうか?そんな目線を持つことができれば、古文がより身近なものになって来てくれますよ。
2021.11.28
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藤原京に住む誰かが干す夏用の白い衣服・・・その向こうに見えるのは天の香具山・・・どうでしょう?私には持統天皇の脳裏に亡き夫である天武天皇の姿か思い浮かんでいるような気がしてなりません。飛鳥京は、天皇家や朝廷、有力者や渡来人たちが住むには適していたらしいのですが、一般住民が住むほどの広さはなかったとされています。そこで天武天皇が多くの人々が幸せに暮らすことができる意味での都の建設を目指したのです。そしてその志半ばでこの世を去った夫の意思をついで天皇に即位したのが持統天皇・・・
2021.11.27
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さあ、【推量】が用いられている意味です!持統天皇が自分で感じた夏ではないんですね。藤原京に住んでいる誰かが白い衣を干しているのです。やはり夏は暑いので、黒よりも白または白に近い衣装を選ぶのです。おそらく・・・ではありますが、夏に備えてしまいこんでいた夏用の衣服を出してきて、天日干しをしている光景だと思うんです。そう、衣替えの準備に入っているんですよ。その干されている夏用の白い衣服の向こうに天の香具山が見えている・・・それをしみじみと持統天皇が見ているんですね。そしてその光景が心に染み入ったので、それを文章にとどめておこうとして、あるいは思わず、この歌が頭に浮かんできたでだと思います。
2021.11.26
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正確には・・・万葉集では『春過ぎて夏来たるらし白妙の衣干したり天の香具山』で、古今集では『春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すちょう天の香具山』となるので、文法的解釈には微妙な違いが現れるのですが、逆に共通点に着目すると、歌の真意が分かってくるのではないでしょうか?共通点は、どちらも読み手の持統天皇が「春が過ぎて夏が来た!」と判断したのでなく、ここに【推量】の意味が入ってきます。万葉集バージョンでは、「春が過ぎて夏が来るらしい・・・」つまりは厳密に言えば、まだ夏は来ていないのです。古今集バージョンでは、「春が過ぎて夏が来たらしい・・・」つまりは厳密に言えば、もう夏に入っているのです。これらが違いなのですが、、、、やはり共通しているのが【推量】なんですよね!
2021.11.25
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ちなみに、「衣干すちょう」も「衣干したり」となっているバージョンも存在します。理由は「来にけらし」と「来たるらし」の違いと同じです。こういうことって、この歌に限らず古文や文語を用いた和歌・短歌・俳句でもときおり見られる現象だったりしますよ。
2021.11.24
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厳密に言うと、【万葉集】では「来たるらし」で、【新古今和歌集】では「来にけらし」なんです。「でも教科書には、出典が【万葉集】で『来にけらし』になっとったんちゃうんかい!」とツッコミを入れたいそこの君!気持ちは分かります。(私も今回は主にそちらで紹介させてもらっています。)ただ、その原因は【小倉百人一首】なんですよ。【百人一首】では「来にけらし」となっています。それがあまりに有名になっているので、教科書の多くはそちらを採用してきた経緯があります。しかし現在の日本人は幼少の頃に小倉百人一首に慣れ親しんでいない人も多く存在しているので、近年の教科書では出典が【万葉集】のときは「来たるらし」を正確に用いている場合が出てきているのです。
2021.11.23
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「来にけらし」に違和感がある人は、「来たるらし」で覚えていることと思います!それでもしっかり文法的に解釈してみましょうよ。
2021.11.22
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そうそう!「来にけらし」・・・だったかな?と違和感があるそこの学生さん!そうなんですよ。この歌はちょっと変化がみられることでも有名なのです。バージョンによってバリエーションが変わると言った方が今風ですかね・・・それについてもまた後で説明します。さあさあ、歌の意味を考えてみて下さい!!
2021.11.21
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さあ、この歌の文法的解釈と背景を知った学生諸君!再び考えてみて下さい。この歌の意味を!!教科書に載っている意味なんて、上辺だけの通り一辺倒なものです。言い換えれば、だれからも文句が来ない無難な内容です。持統天皇の気持ちになって、藤原京にいるつもりで、情景を思い浮かべて、詠み手の気持ちになってみて下さい。これこそ短歌・和歌等に触れる醍醐味かもしれませんよ。
2021.11.20
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この藤原京が、日本で初めてとなる条坊制を敷かれて本格的都市機能を備えた都であり、大和三山といわれる[香具山][耳成山(みみなしやま)][畝傍山(うねびやま)]を取り込んだ設計であったのです。もうお分かりですね!この歌の中に出てくる香具山が、詠まれた場所を特定する根拠となるわけです。そしてその藤原京で持統天皇は律令を制定するのですよ!そう、701年の大宝律令です!!この律令の内容に触れるとかなり長くなりそうなので、今回はカッツアイ・・・いや割愛させてもうらうことにします。ただひとつ付け加えたいのは、この律令の整備に合わせて、わが国の国号(国の呼び名)が、「倭」から「日本」に決定するのです。もしくは持統天皇がいなければ、わが国の呼び名はどうなっていたのか分からないです。あるいはまだ「倭」を名乗っていたのかもしれませんね。
2021.11.18
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703年といえば、平城京遷都の7年前です。言いかえれば、我々が言うところの奈良時代が始まる7年前ですね。奈良時代の前は飛鳥時代で都は基本的に現在の奈良県高市郡明日香村一帯にあったとされています。では平城京遷都の7年前は都はどこにあったか・・・学生諸君はわかるでしょうか?そう!その頃の都は藤原京なんです。もちろん藤原時代なんて時代区分はありません。飛鳥京から平城京に移る前の15年間に存在した都が藤原京です。つまりは飛鳥時代の最後の15年間は都は藤原京だったのです。この藤原京は『日本最古の首都』ともいわれています。この藤原京構想を打ち立てて建設に着手したのは天武天皇だったのですが、道半ばで崩御!その意思を受け継いだのが妻であった持統天皇だったってわけです!
2021.11.17
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まずは持統天皇が生れた年は645年・・・そう、大化の改新のあった年なんです。で、崩御されたのが703年です。58歳の若さで・・・と思うかもしれませんが、当時としてはそんな感覚はなかったようです。当時の日本人の平均寿命は50歳とか言われますが、実際は35歳くらいだったという説もあります。ただ、703年というのが微妙だと思いません。そして703年まで天皇の地位にいたということから・・・何か持統天皇がしたこと、またはしようと思っていたことの推測がつくのではないでしょうか?
2021.11.16
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ここでちょっとこの和歌の作者である持統天皇について触れてみましょう!小倉百人一首をしたことがある人で札の絵を覚えている人なら分かると思います。そう、持統天皇は女性なのです。夫である天武天皇が崩御した後を継いで天皇に即位したのです。ここからは日本史の話になりますね。持統天皇は結構(といえば失礼ですが・・・)活躍したのです。学生諸君は持統天皇の在位中に起こった出来事を何個知っていますか?
2021.11.15
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さあ!またまた本題に戻ります。「夏来にけらし」です。ここまでの知識で現代語訳すると・・・「夏が」+「来る」+「だったらしい(間接過去)」+「みたいだ(推定)」なので、「夏が来たってことみたいだ。」という感じになり、どこにも自分の判断が入っていないんですよ。・・・なんででしょう?
2021.11.14
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ちなみに現代語で用いられる慣用句の「けりをつける」という言葉があるでしょ?意味は「終わらせる」といった感じで、終わらせることが困難なことを終わらせるというニュアンスがありますよね。この「けり」は古文の助動詞【間接過去】の「けり」なんですよ!物語や説話なんかのほとんどが「そもそも・・・」や「今は昔」から始まって、最後に「けり。」で終わらせることに由来しているという説がかなり有力とされています。それほど物語文や説話を完成させることが難しいことを示唆しているとも言われています。・・・といっても「けり。」で終わっていないものも結構ありますけどね・・・
2021.11.13
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この【間接過去】が『けり』なんですね!それこそ昔話は『けり』のオンパレードです。自分で直接見聞きしたわけではないですから。「今は昔、竹取の翁というふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さぬきの造(みやつこ)となむいひける。」有名過ぎる、昔話中の昔話・・・『竹取物語』の冒頭ですよ。『けり』がしっかり並んでるでしょ!
2021.11.12
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【直接過去】とは、作者・話者、つまり1人称の人物が直接見聞きしたり行動したことの過去形です。たとえば石川啄木の私の好きな短歌で、『さいはての 駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき』という作品があります。まさに読んで字の如くの内容です。さいはての駅に下り立って雪明りの中さびしい町に歩いて入っていったのは、啄木本人なのです。それに対して【間接過去】は第三者の見聞きしたことや行動の過去形です。たとえば今昔物語集なんかでよく用いられます。現代語の昔話では「~だったとさ。」といった感じで終わる作品が多いですが、これがまさに【間接過去】なんです。
2021.11.11
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「ゴマのおっさんはアホやから放っといたら勝手に答え書きよるわ!」と思って何も調べない学生たちよ1そんなとこやで!いうほど成績が上がらへん原因は。まあ、いいですわ。ヒントは、直接過去と間接過去です!
2021.11.10
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『き』『けり』は【過去】をあらわす助動詞・・・ここまでしか答えられない学生諸君はまだまだですな!『過去』は『過去』でもこの2語には明確な違いがありますよ。ちゃんと答えられる学生諸君はそれでよし。答えられない学生諸君は・・・もう一回調べなさ~~~い!
2021.11.08
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さてさて、『ける』と『らし』ですね。『ける』に関しては大丈夫ですよね、学生諸君よ!古文助動詞の基本中の基本で初歩中の初歩やで!古文助動詞で覚える最初は『き・けり・つ・ぬ・たり・けむ・たし』やもんね。その最初の『き・けり』やで。知らないと言う人達はどないなってんのか訳分からんですよ。分からない、知らないって学生諸君は調べる、調べる!何のためにPCやスマホやタブレット持ってんのかいな?遊びのためちゃうで!!!
2021.11.07
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ちょっとその前に・・・紀貫之の『土佐日記』のあまりにも有名は冒頭部分もそうですよ!『男もすなる日記といふものを・・・』本来なら『男もするなる日記といふものを・・・』なのですが、文章全体の音の調子を整えるために『するなる』が『すなる』となっているわけです!もちろん『なる』は助動詞『なり』の【連体形】ですよね。だって直後に名詞=体言である『日記』があるのですから!そしてこの助動詞『なり』は、[伝聞推定]なのか[断定]なにかを識別する練習にはもってこいの文章なので、たびたび試験に出てくるので有名な文章でもありますね。本当に短い言葉の中に、奥深い意味と心地よい音の調べを共存させる・・・こんな日本の古文は素晴らしいですわ、ホンマに!ちなみに【日記】は「にき」と発音します。
2021.11.06
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( )内に入るべき一文字が分からない学生たちは本気で勉強不足ですな!もう答えはほとんど言うてしもうてまっせ!『らし』はその直前の用言が終止形・・・その直前にある『け』は助動詞・・・終止形はウの音で終わる!つまり、『け( )らし』の( )内に入るのは『る』しか考えられない!!!なので、『春来にけらし』は、正確には『春来にけるらし』を短くして、歌全体のリズムを整えた状態ってわけなんですよ。では、次の分析です。『ける』の意味は?『らし』の意味は?
2021.11.05
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ここで大切なのは『らし』の直前にある『け』の分析です。この分析を進めると、この歌の本当の意味・・・といわれる部分が見えれきたりもする面白い部分ですよ!ヒントとして、この『け』も助動詞なんですよ。もちろん助動詞の終止形です。だって『らし』は終止形接続・・・つまり直前は動詞を含めた用言の終止形でないとアカンのですわ。さらなるヒントは、発音の関係である文字が一文字省略されているのです。つまり、本来は『け( )らし』で( )の中には平仮名が一文字入ります。ここまで言われれば、助動詞『け』の正体が分かった人も多いのではないでしょうかね。
2021.11.04
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ピンと来ましたか学生諸君!『らん/めり/なり/べし/まじ/ましじ/らし』これらは終止形接続の助動詞ですね。つまり、『来にけらし』の『らし』がこれに該当するわけです。ここで「ふむふむ、なりほどね!」と思う学生諸君はおおよそ2タイプに分かれます。ちゃんと理解できている人と、そうでない人です。前者は同じような問題に対峙したとき、おそらく正解を導き出すことでしょう。しかし後者は失点します。そのタイプ分けは簡単です。すなわち次の質問に答えられるかどうかですよ。いきますよ!『らし』が終止形接続の助動詞であると分かったのですよね。では、この『らし』が接続している動詞は何ですか?さあ、Thinking Time. でっせ~~~。
2021.11.02
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まだピンときていない学生諸君がいたらアカンので・・・『らん/めり/なり/べし/まじ/ましじ/らし』
2021.11.01
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