Freepage List
Keyword Search
Category
Comments
98から83までの手に入ったワインを飲んで感じたのは、
先ずはロサンは素晴らしいワインを作っていたと言う事です。
98年がラストヴィンテージになってしまいましたが、独特な世界を持った素晴らしいワインです。トルショーやジャイエの様にオリジナリティーがあって優れています。
今回為替の問題もあって大変安く出回っていますが、価格を超えた価値のあるワインだと思います。
ヴィンテージチャートが如何に当てにならないかも感じました。
良い作り手のワインと言う物は、悪い年でも良い年でも凄いワインが出来ると言う事です。当然ヴィンテージごとの特徴はワインから感じますが、65点と90点の差では無く、性格と言うか個性の差にしか感じませんでした。
80年代はアカのコンサルを受けていて、今飲んでも素晴らしい、果実感と深い味わいを持っています。透明感のあるミネラルが特徴で、香りも豊潤です。
90年代はアカのコンサルを止めて自分のワインを求めて行った印象を持ちました。91・92と何か迷いがワインに残っているように思います。93がアカから離れて独自の味わいを見つけた年だと思います。
その後の94,95,96,97,98はヴィンテージの特徴を忠実に表現している素晴らしいワインです。
95は若々しさもあって、数年置いても楽しめるワインでした。
ロサンの畑はその後、ぺロ・ミロに引き継がれますが、ぺロ・ミロのワインも実に素晴らしく、王道路線のスケールの大きいワインです。
ロサンの畑を引き継いでいなければ、ぺロ・ミロはあれだけ凄いワインは作れなかったでしょう。
12年前のワインから、27年前のワインまで、一気に10本の同じワインを飲みましたが、これをブラインドで当てるのは不可能だとつくづく思いました。
同じ畑の、同じ人のワインとは思えない位、違うタイプのワインでした。
Aタイプ97と96、Bタイプ95と93、Cタイプ86と83、Dタイプ92,91・・・
それぞれ似た所がありますが、ABCDで全く違いますし、98と94もまた違います。
この違いを全部覚えていても次に飲んだら何だかわからないでしょうね。
そして一番感じたのは皆さんの好みの多様性です。
95,93,96,83を美味しいと思った方も多いですが、94が好きとか、91が好きとか、本当に様々でした。
これが旨いと決められない、レヴェルの高いワインの評価の難しさを感じます。
まあだからワインは面白いのだと思います。
ボジョレーヌーヴォーの意味 2012/11/19
ワインの劣化・その特徴 多くのご意見… 2011/06/13 コメント(16)
セラー無しでワインを保存する、マル秘の… 2011/06/12 コメント(5)
PR