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2025.11.26
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フェルナン・メルガル「要塞」元町映画館  今年で 3回目 だそうですが、 神戸 元町映画館 では、昨年に続いて 2度目 ヘルヴェティカ・スイス映画祭 という企画が 今日(2025年11月22日) から始まっています。
松原美津紀 というスイス在住の女性が 2014年 にお始めになって、コロナのせいで中断し、昨年から、ようやく​
元町映画館で再開した映画祭です。
 ​先日、同じ 元町映画館 で見た 「ジュンについて」 という映画は 「ひとり本屋」 でしたが、こちらは​
「ひとり映画祭!」
​ですね。凄いと思いません?ボクは昨年企画の最後に気付いて1本だったかしか見ることができなかったので、今年は初日にやってきました。 というわけで、映画祭初日の第1本目に見たのが、 フェルナン・メルガル という 監督 ドキュメンタリィー 「要塞」 でした。初日の上映を前に挨拶なさった 松原さん によれば 2008年 の作品らしいですが、今から 15年前に元町映画館が開館した秋 に上映したことのある作品だそうです。​
戦争映画かな?
 まあ、題名の雰囲気から、そんな適当な予想で見ましたが、違いました。​
スイスの難民収容施設の日常
​を映し出したドキュメンタリィー作品でした。​
傑作だ!
​と思いました。
 カメラが映し出しているのが 山間の難民収容施設 で、そこに暮らす人間の姿がいかにも収容所ふうに映し出されていって、 題名 「要塞」 ですからね、どんな上から目線の施設なんだろうと心のどこかで疑いをもちながら見ていて、じわじわと引き込まれていきました。
 世界中からスイスを目指して逃げてきた人たち、トルコ、アフリカ、ロシア、 ロマはどこに行っても差別されると叫ぶ おバーさん 親に手をひかれた 子供たち ここで生まれた 赤ちゃん までがいて、一方に、その 相手をする 収容所の人たち 新たに所長に任じられた スキンヘッドの、いかにもイカツイおニーさん とか、 事情を聴く オネーさん とか、 警備員の制服の おじさん とか、 掃除の おっちゃん とか、カメラは一人一人を 密着マーク です。​
凄いもんです!
​  遠い国からやって来た人 に対しても、 ここで働く人 に対しても、 職員会議 でも、 収容者のたむろする場所 でも、視線は揺らぎません。​
映っている人たちと、どう打ち合わせをしたら、こんな映像がとれるのだろう?
​  映画 は、要塞に出入りする様々な人の姿を
「人間と人間の出会いの姿」
​として映し出していきます。
嘘をつく人、自ら命を絶つ人、泣き叫ぶ人、腹立ちをあらわにする人 、で、 あきらめた哀しい顔をする人 、でもね、その相手をする スイスの人 が​
人間なんです!
​国家の機構で働いている人たち が、 人間の言葉で話しかけている姿 に釘付けでした。
 撮っている フェルナン・メルガル という 監督 にまず 拍手!
 で、 登場する少年たちやおばあさん 拍手!
この場所で、この世の生を受けた赤ちゃんとそのお母さん 拍手!

元町映画館 と、 お一人でヘルヴェティカ・スイス映画祭を企画していらっしゃる という 松原美津紀さん 拍手!
 いやはや、おそらく 忘れられない映画 になるでしょうね。スゴイ映画を見ました。 拍手!
監督 フェルナン・メルガル 
製作2008年・スイス・フランス・104分
言語:フランス語 他
原題「La Forteresse」
2025・11・22・no169・元町映画館no327


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最終更新日  2025.11.26 09:38:45
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