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2026.02.13
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河瀨直美「たしかにあった幻」シネリーブル神戸  今週は見たい作品がないんですね。で、しようがないのでやって来たのが 河瀨直美監督 「たしかにあった幻」 です。
 重篤な心臓病を患っていいて、臓器移植の順番を待っている子供たちの病院院に務めているフランス人の女性コリーという人を主役として描いた物語でした。決して、一言でつまらないと裁断するような内容ではありません。何せ、臓器移植という方法以外に生きのびる可能性を閉ざされた子供たちの世界を描いていらっしゃるわけで、見ているこちらも。やっぱり、オロオロしてしまうわけで、それだけでも、この作品には価値があると思うのですが、映画としては描き切れていないというか、 河瀨直美 という監督さんに​
「それで、あなたはどうお考えなのですか?」 
 まあ、そんなふうに問い詰めたくなる結末でした。
 フランスからやって来た コリー という女性は、医師ではなく、臓器移植のコーディネーターというポジションのようですが、病院で子供たちや付き添いの大人たち、病棟の関係者たちが フランス語 で応答するシーンで始まりましたが、ボクには。それが、まず、 異様 でした。
 その後のシーンで、 という日本の青年と彼女が出会うのですが、 屋久島の山の中 で出会ったその 青年 が、やっぱり フランス語 を喋るんですが、​
そこでポカーンです。
​  その後の生活の描写では。 コリー 片言ニホンゴ が出てきてホッとしましたが、 「夢」 であろうと 「幻」 であろうと、映画全体の非現実性というかについて文句を言う気はありませんが、映画が、真摯な 外国人 を登場させることで 「日本」 という社会の中で 「臓器移植」 とか、 「行方不明者」 とかがどう考えられているかという、かなりヴィヴィッドな話題を、 であるとか、 死生観 であるとかいう、 背景を際立たせ ながら展開させていっているわけで、そのあたりの チグハグ感 はちょっと驚きでしたね。
 愛し合っていたはずの人が、突然消えてしまったという当事者の姿も、臓器移植において提供する子どもや家族、それを受け取る子ど本人や家族の姿は、それぞれ、映画として語るには、かなりな物語だと思うのですですが、​
「目をつむれば、そこにあの人がいる」
​ まあ、そういう纏め方で描くというのは、ちょっとした 賭け というか、 蛮勇 というかという印象を受けました。
 ただ、 であるとか、 であるとか、 であるとか、イメージ喚起映像を駆使することで描き上げた 監督の荒業 ともいえる作品でしたが、話題が話題だけに、移植された心臓が少年の胸で動き出したシーンには、やっぱり、胸撃たれました。  高校時代に実家を失踪した 義母 の役で出ておられた 中島朋子さん のお顔を見たときには、ちょっと震えましたね。 「北の国から」 じゅんとホタルの兄妹 は、ボクの中では 永遠の子どもたち なのですね。
監督・脚本・編集 河瀨直美
撮影 鈴木雅也 百々新
編集 ティナ・バス
音楽 中野公揮
キャスト
ビッキー・クリープス(コリー)
寛一郎(迅)
尾野真千子
北村一輝
永瀬正敏
中野翠咲
中村旺士郎
土屋陽翔
中嶋朋子
2025年・115分・G・日本
2026・02・12・no029・シネリーブル神戸no359


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最終更新日  2026.02.13 10:47:27
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