全30件 (30件中 1-30件目)
1
今日のセミウォーキングは高浜堤から河口32.0kmの点で折りかえし、帰りはシャルマンを経由して帰宅した。昨日計画していたが、雨のために今日に順延した庭木の剪定を行った。***9月23日の続きだ。日本の神話についてはひとまず置いて、水の幻想の第8作目に紹介された、オルフェウスに関する別の画家、ジャン=バティスト・カミーユ・コローの「黄泉国からエウリュディケを連れだすオルフェウス(オルペウス)」について読んでみる。オルフェウス(Orpheus) は父オイアグロスと母カリオペの間に生まれた。何故か名目上の父親はアポロンである。前にも書いたが、吟遊詩人であり、竪琴の名手で、動物さえもうっとりと聞き入り、木々も曲につられて揺れたという。彼の妻はニンフのエウリュディケだが、結婚早々毒蛇に足を噛まれ死亡してしまう。エウリュディケを深く愛するオルフェウスが、冥府の神ハーデースとその妻ペルセポネーに懇願し、竪琴でハーデースとペルセポネーを感銘させて、「冥府から抜け出すまでの間、決して後ろを振り返ってはならない」という条件で妻を連れて地上に戻る事を許される。ところが、もうすぐで冥府から抜け出すという直前でオルフェウスはハーデースとの約束を破り、振り向いてエウリュディケを見てしまったため彼女は永遠に冥界にのみこまれてしまう。之に似た話は、日本神話のイザナギとイザナミの黄泉の国においてもある。日本神話の追跡はまたの機会だが、同様に旧約聖書のロトの話がある。ソドムとゴモラの滅亡で、神に振り返るなと言われたのを抑えきれず振り返って燃え落ちるゴモラを振り返って見てしまい、塩柱にされたと言う話だ。こう言った話は所々にあるので、ともかくも過去を振り返らずにひたすら前を向けと云う事なのか。その正に冥界を抜け出そうとしたところを描いたのがこの絵画だ。コロー作品の中では珍しい神話の描写だ。オルフェウスが、行く手を照らし出す松明のように竪琴を高く掲げる様子には、希望がまだ残っていることが示されている。黄泉の国は、うっそうとした森として表現されている。絵画の真ん中辺りで、語り合っているのは、冥界を抜け出せないままの人たちなのだろうか。時刻は夜明け前と言った時間で、全体が霧の中で薄らいでいる。黄泉国を表現する手法として、コローが森の中を選んだのは、風景画を得意とするバルビゾン派の流れがある。この後の話として、絶望したオルフェウスは全ての女性を避けた。それを恨んだトラキアのバッカスの信女たちは彼を八つ裂きにして殺した。そのオルフェウスの死体が川を流れてレスボス島に辿り着いた。その川を下る状態の頭部を描いたのが、前回紹介のルドンであり、ジャン・デリヴィルの「死せるオルフェウス」だ。さらに、フランス象徴主義のギュスターヴ・モローも「竪琴でオルフェウスの首を運ぶトラキアの少女」という作品を残している。猟奇的ともいえるこのトラキアの女は一体誰なのかまでは言及していない。亡くなったパートナーを探す話は他の神話にもみられる。帝政ローマ時代のギリシャの歴史家プルタコスによる「イシスとオシリス」のエジプト神話がそれだ。大地の神ゲブと天空の女神ヌトの間に4人の子供が産まれた。長兄オシリス、長女イシス、次男セト、次女ネフティスである。四人は、それぞれ結婚した。オシリスとセトは、兄弟であったが王位を継いだ兄のオシリスをセトは、妬んでいた。セトは、オシリスを殺害し、箱に閉じ込めてナイル川に流した。オシリスの妹で妻のイシスはこの箱を見つけ出し、エジプトに持ち帰った。それを知ったセトは、オシリスの身体を14の部分に切り裂いて、エジプト中にばら撒いてしまう。イシスはパピルスの舟に乗って、沼地を巡りやっと夫の身体を集めて強い魔力を掛け蘇させることに成功する。然し、ただ1つ男根だけが欠けていたので、現生ではなく、冥界の王になったという。2人の間に生まれたホルスがセトに戦いを挑んで、勝利し、ホルスは地上の王となったと云う神話だ。エジプトのオシリス、イシス、セト達の攻防は、ここに書いたよりも更に複雑であるが、それをつぶさに書くことは省略する。引き裂かれた男女の物語は、何時の世にも悲しいことであり、遡って神話にまで昇華されている。最後の神話は、人類に火をもたらしたことで知られるギリシャ神話のプロメテウスの話だ。ギュスターヴ・モローの「プロメテウス」が紹介されている。モローの画は壮絶で、鎖に繋がれた姿で、岩肌に座って、じっと凝視する男の脇腹を大きな鳥がついばみ血を流しているというものだ。ペルセウスはゼウスの命に背いてオリンポスのウルカヌスの鍛冶場から火を盗み、人間に与えた罪によってゼウスによって刑を受けている有様を描いている。ことの原因はゼウスが神と人間を区別するようプロメテウスに命じたところ、プロメテウスは神と人間の取り分を決める際に牛を2つに切り分け一方は肉と内臓を食べられない皮で覆い、一方は骨を美味しそうに見える脂肪で包んで先にゼウス選ばせた。ゼウスが選んだのは骨の方で(全能の神が何故分からなかったのかと疑問だが)騙されたことを知ったゼウスは人間から火を奪ったとされる。この解釈には、ゼウスは、いつまでも腐らない骨の方を敢えて選んだとする説もあるようだ。寒さに震え、調理もままならない人類を不憫に思ったプロメテウスは火を地上にもたらしたという。ゼウスが何故人類から火を奪ったのかについては言及がないので分からないが、ともかくもプロメテウスが指示に従わなかったことで、厳罰を与えたのがこの絵だ。大きな鳥はオオワシで、プロメテウスの肝臓を毎日ついばませるようにしたのだ。プロメテウスは不死であり、昼オオワシについばまれた肝臓も、夜には再生されると言った具合だが、苦しみは果てしなく続くというものだ。この状態を救い出したのはゼウスの息子で、不死を得るために12の功業(難行)を遂行した大力無双のギリシァ神話最大の英雄ヘラクレスだ。難行を遂行中にこの場面に差し掛かり、オオワシを矢で射殺したのだ。ゼウスも納得して、プロメテウスを許したとなっている。プロメテウスのprometheusは「pro」(先に、前に)と「metheus」(考える者)と分解でき、「先見の明を持つ者」という意味である。【古今和歌集】557.おろかなる涙ぞ袖に玉はなす 我はせきあえず たぎつ瀬なれば (こまち)玉になるぐらいの涙なら大した事はない、私の方は堰き止められないほどの激流になっていますよ(おろかなる・・・心のこもっていないいいかげんな、せきあへず ・・・ とどめることができない、たぎつ瀬 ・・・ 水が激しく流れる川瀬)安倍清行への返歌。
2018.09.30
コメント(0)
今日は雨のためウォーキングは中止した。***インド洋に浮かぶモルディブでは23日に5年に1度の大統領選挙があり、親中派の現職(ヤミーン)が敗れ、親インド派であり、欧米寄りの野党民主党のソリが勝利した。獲得投票率は6割だ。現職だったヤミーンが採った、司法手続きを踏まないで、政敵(野党)の政治家を逮捕するなどの強権を強いてきた報いという形だ。また、中国が協力したインフラ事業に絡む汚職の疑惑も浮上。強権的な政権の姿勢に国民の反発は高まっていた。天知る、地知る、民も知るであるが、人口たった40万人ほどの日本で云えば政令指定都市にも届かない(高槻市よりは少し多い)くらいの規模の国故に、軌道が修正出来たのか、ヤミーンが強権を振るった故か、ソリが極めて優秀であったのかなどは分からないが、直截選挙であった故に、日本のように国民の支持とは無関係に現職安倍が3選されたのとは大いに違うところだ。このように、日本にとっては、インド洋の遙か彼方の小さな島国ではあり、昨今でこそ新婚旅行のメッカ的な関心はあるようだが、そこでの政権交代がどうかしたかという程度のことだ。日本の新聞に大々的に掲載されるほどの意味があるのはどうしてか。インド洋は、古来から、西洋と東洋を結びつける要衝の地であり、中でも、モルディブは中東とアジアを結ぶ海上交通路(シーレーン)の真っ只中にある。アメリカやインドそして日本にとっても重要な戦略的要衝なのだ。従って、この政権交代は大きな意味を持っている。中国が一帯一路の名の下にインド洋でのシーレーンを支配しようとする思惑で関係する各国を取り込もうと画策しているのだ。こう言った、中国の一方的な進出に危惧を抱いたマレーシアでもマハティール政権がストップを掛けたが、これも、モルディブと同じく中国に取り込まれてしまうことを危惧したからであった。今日、インド洋では年間10万隻の商船が行き交い、総額にして1兆ドル相当の貿易を支えている。インド洋はまた、エネルギーの観点からも重要である。6割の原油と7割の石油製品がインド洋を通って流通しているのだ。今回の選挙では、ソリは「収監や亡命を強いられる厳しい旅だった」との感想を漏らしたと云うから、日本で石破を擁護した、安倍の取り巻きが行った圧力に比べても相当大きな圧力が掛かっていたことだろう。ヤミーンがここまで強権を発揮してこられた源泉は、中国マネーだ。中国の一帯一路事業の1つとして、首都マレと空港島を結ぶ橋梁建設が掲げられているが、総工費220億円の過半を中国に頼る中、ヤミーンはコストを過大に見積もらせ、浮いた金を裏金として着服していたからだという。汚職と過度な対中依存のインフラ投資で、政権への批判票が政権存続を許さなかったのだ。だからといって東南アジア全ての国が脱中国ではなく、カンボジアやパキスタンはインフラ整備で、中国頼みの政権運営が続いている。ここに来て、中国の広域経済圏構想「一帯一路」を是とする国と、非とする国が明暗を分けたようだ。モルディブは、中国依存から脱却する方向になったものの、そこは中国、政権維持の肝である、インド洋での影響力維持には、又別の手を考えているようだ。モルディブの中国離れの裏には、国民の反ヤミーンというばかりではなく、インドの働きがあった。ヤミーンの政権維持のための非常事態宣言に対して、野党側の要請で、インドは、艦船を増派してヤミーンを威嚇した。野党が、他国に軍隊出動を要請するなどと云うことは、常識では考えられないが、元々しっかりした軍隊を持たず、外交も全方位であったことからこういった事もありうるのだろう。インドと中国の確執は、中国の「真珠の首飾り」と称されるインド洋への進出戦略に、インドが「ダイヤのネックレス」で対抗するという古くからのせめぎ合いがある。中国は中東やアフリカからのエネルギー輸送の安全を確保するため、インド洋沿岸部に「真珠」、つまり港湾のネットワークを整備意図して進めてきた。その一方で、インドはこれらの真珠に囲い込まれることを警戒して、対抗手段としてインド洋から南シナ海の沿岸部に「ダイヤモンド」、つまりアクセス拠点を整備しようとしているのだ。東南アジアの各国は、こう言った遠大な中国の覇権思想に順次取り込まれている。ミャンマーでの港湾(チャオピュー港)の建設に当たっては、両国思惑が重なる要衝になっている。 こう言った中印のせめぎ合いの背景の中で今回の大統領選が行われたわけだが、インドは「数千万ドルの予算を情報機関に割り当て現地での野党支援を徹底した」とされている。ソリの勝利は、民主主義の勝利であり、インドの勝利との意味合いを持っている。モルディブでの中国の真意は、シーレーンの真ん中に位置するモルディブの一部の島に軍港を開き、この辺りの制海権を有利に維持しようとしている。これに対して、中国の進出を快く思わないインドや、モルディブの南側に浮かぶ英領ディエゴガルシア島に海軍基地を構えるアメリカは、常に警戒心を持ってみていた。ヤミーンが中国頼みで、一帯一路に早くから賛同し、国内インフラを整備してきたものの、一切返済の目処すら立たない有様だ。既にインフラ事業などで積み上がった対中国の債務は20億ドル(約2200億円)に達しているといい、同国のナシード元大統領等も、返済は不可能とまで公言していたほどだ。昨年末には中国と自由貿易協定(FTA)も締結し、輸入に占める中国の割合はインドよりも中国の方が勝っていて、このまま放置すれば、モルディブはスリランカ同様に中国のほぼ属国のようになってしまう恐れは十分にあった。この選挙結果は日本にとっても朗報だといえる。中国のインド洋への強力な勢力拡大は尖閣列島への中国の進出同様に世界的な脅威なのだ。日本もアメリカと共に急遽「インド太平洋戦略」を推進してきたのは中国の過剰な進出を危惧したからに他ならない。然し乍ら、中国は一帯一路と云った、一見平和的な名の下に、これまで圧倒的な資金力で各国のインフラ整備を進める中国の勢いが今回の選挙で急に弱まるかは不透明だという。インド寄りだったネパールでは昨年末の総選挙を経て今年2月に親中派が政権を奪還しているし、7月に総選挙のあったパキスタンでは政権交代は実現したものの、インドとは歴史的に根深い確執が存在しているので、新しいカーン政権も実質的には、対中関係を重視する方針のようだ。モルディブのソリ政権が、完全に中国離れをするためには、日本もモルディブへの積極的な経済援助を行うべきではないかと思われる。【古今和歌集】556.つゝめども袖にたまらぬ白玉は 人を見ぬ目のなみだなりけり (あべのきよゆき朝臣)包んでも袖にたまらない白玉はあなたに会えない私の目から出た涙です小野小町に宛てた歌だとか。
2018.09.29
コメント(0)
今日のセミウォーキングは水無瀬堤から堤東終点迄の往復だ。気温が低くなり、肌寒さを感じた。日の出は5時49分だという。来月から起床も冬時間に切り替えようかと思う。孫の中学校の文化祭だが、出掛けなかった。連れ合いは友人との会食で外出し、私は小学校の放課後学習会に参加した。子供らは元気で、プリントを配ると、少し易しかったようで、直ぐに持って来た。何人かは、自由勉強帳に貼って良いかと聞いてきたが、勉強するという意欲の表れかと、一寸喜ばしい感じがした。後半は少しざわついたが、総じて真面目な子供達である。***日経の文化欄だ。洋画の中に水が生み出す幻想を辿るとの趣向で、実践女子大の六人部教授が選んだ作品十点だ。第1作目はジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」だ。シェイクスピアの四大悲劇「ハムレット」の一場面を切り取っている。川に浮かび、流れるオフィーリアの姿を書いた画だが、失恋したと思い込んだ彼女が、花輪を作って枝に掛けようとして川に落ちて、水に漂いながら死んでいく姿を描いたとある。胸元の菫は彼女の兄が恋のはかなさを菫の花にたとえたのだという。そして、その兄が若さの持つ危うさを戒めて「誘う水が傍になくてもな」と語りかけていたと説明があるが、意味がよく分からなかった。水はオフィーリアの清純さと運命に翻弄された短い生涯を伝えているとする。別途、この絵の解説には、花の持つ象徴的な意味の説明がある。それによると、ヤナギは見捨てられた愛、イラクサは苦悩、ヒナギクは無垢、パンジーは愛の虚しさ、首飾りのスミレは誠実・純潔・夭折、ケシの花は死を意味しているとあった。私には菫とパンジーの差は分からない。第2作目はモネの「セーヌ川の朝」だ。さまざまな連作のうちのセーヌ川シリーズと云ったところだ。他にも似た構図で20点余りある。この絵は、川に浮かべた舟の上からの描写だという。時間帯は、夜明け前から払暁までの限られた時間を選んでいる。光の効果によって時々刻々と変容する風景の全体像をとらえようとした試みだ。この絵の焦点は木々の光の効果を映す水面の広がりだという。目の前に展開する現実の変化だが、何やら幻想的なものを感じさせる。印象派と言われる所以がここにある。現実の世界から、目に見えない世界へ、神秘を追い求めるという姿勢が現れている。この場合の水は、静謐な鏡だ。この後、モネは睡蓮の連作に進んでいく。第3作目はアンリ・エドモン・クロスの「金色の島々」だ。新印象派に属するとあるが、スーラと同様点描だ。この画家をあまり良く知らなかったので、最初はスーラの作品かと思ったくらいだ。新印象派は即ち点描と云っても良いかもしれない。波打ち際から向こうの深い海、そして遠望の島は黄金の島だ。海は深くなるにつれ、色も深くなっていく。点の班も遠方に従って細かく描かれる。新印象派主義というのは、科学性を重視し、印象派による光の捉え方を、より理論化して、点描法によって、光をとらえることができる、との考え故に究極の画法とでも云うのだろうか。これ以上深い色彩論議には私はついて行けない。プロヴァンス最南端の町から見るイエール諸島(ポルクロル島、ポルクロ島、ルヴォン島)は灯台の光で金色に見えたことに由来しているのだとか。正に、ユートピアのように彼には思えたのだろう。古代地中海世界への誘いだとも解釈している。クロスの海は、抽象的な性格を帯び、色班が作る調和は音楽的な効果を現すと解説している。第4作目はゴーギャンの「波の中で(オンディーヌ)」だ。オンディーヌは、ルネサンスの神秘思想家パラケルススの著作に現れ、19世紀にはドイツ文学「水妖記」で注目されたとある。全く知らなかった。フランスの劇詩人ジロドゥーの戯曲では、漁師の娘、実は水の精オンディーヌは旅の騎士ハンスに恋をした。水界の王は結婚を許すかわりに、男が心変わりしたら死ぬと警告する。やがて男は娘から気持ちが離れ、そのため男に死が訪れる。オンディーヌは通常水の精と訳される。波=Ondeが語源故に波の精が正しいとか。原初の生命は太古の波立つ海から生まれたと言うことで、ゴーギャンが描いた逞しい赤毛の女性は、正に水の精というところだ。とても悲劇のヒロインには見えず、原始の力を感じさせる。ゴーギャンは、この作品を製作したブルターニュ地方の素朴さを愛し、後にタヒチに移る序章であったようだ。第5作目はクリムトの「水の精」だ。描かれているのは2つの水の精だ。全身を黒い髪で覆われている。髪は異様に長く、漆黒だ。女性の身体に潜む生命力と情念を表していると解説されている。クリムトの作品は、きらびやかな金を配するかと思えば、おどろおどろしい色彩も使っているのだ。黒い髪に掛かる青みがかった細かな水泡が日本の蒔絵から得たヒントで描かれたとしている。水の精の片方の顔は何やら青ざめているが、片方は、ルージュも頬も写実的に描かれている。このような表情は、世紀末に流行したファムファタル、官能的な魅力で男達を滅ぼした女性の象徴だという。解説では、青色の斑点は、精子を表し、受精した小さな生命が羊水という水の中で育つことを想像させるという。実に発展的な発想だと感心した。エロティシズムは死に至るまで、生への賛歌だと言われる。水は又生の源泉でもあり、死をももたらす。クリムトの描いた水は生と死の間に存在するというのだ。第6作目はジョン・W・ウォーターハウスの「セイレーン」だ。セイレーンはギリシャ神話で、上半身は女、下半身は鳥の姿をした海の魔物にホメロスが与えた名前だ。美しい歌声で船人を惑わして、破滅させたという言い伝えだ。まさかあのサイレンはこのセイレーンから来ているのか。この絵は岩に腰掛けるセイレーンと海の中から助けを求める若者の姿を描く。19世紀には人魚の形をしたセイレーンが多く描かれている。ギリシャ神話に由来するセイレーンの下半身は鳥なのだが。オデュッセウスは配下の者に耳に蝋で栓をさせ、自らも帆柱に身体をくくりつけて誘惑に打ち勝つという話だ。セイレーンは、底知れぬ海の危険を象徴し、航海者達の戒めとなっている。セイレーンの声を振り切った者がいたらセイレーンは死ぬとされていて、オデュッセウスのためにセイーレンは、海に身を投げて岩と化したとある。ギリシャ神話のこのシーンは、むしろ少し後の画家、ハーバート・ドレイパーの「ユリシーズとセイレーン」に依って状況がよりよく理解出来る。第7作目はフェルナン・クノップフの「見捨てられた町」だ。ベルギーの古都ブルージュ(ブルッヘ)だ。確か、世界遺産で、私たちも訪れたことのある観光都市だ。最近はヨーロッパの真珠と云われている町のはずだが、と目を疑う。13~15世紀に貿易で栄え、ハンザ同盟の中核都市であった。ところがその後衰退し、見捨てられたのだとのことだ。海に繋がる運河に砂が堆積したためだとも云われている。ブルージュは海には面していないが、クノップフの創作で、海の近傍にたたずませたかつて銅像が置かれた台座だけが、寂れた町を象徴する。精緻に描かれた建物がなお一層寂しさを助長する。灰色の空の下に広がる海、正にその海によって浸食されようとしている町。何やら寂しげな状況が画からも伝わってくる。水が、町を音もなく浸食するという働きをしている。それにしても今はベルギーの一大観光地になっているのにと、これまた感慨深い。第8作目はルドンの「オルフェウス」だ。オルフェウスも又ギリシャ神話の人物だ。最初の詩人で音楽家だ。竪琴の名手で、弾き語りの声は、万物を魅了したという。亡くした妻を探しに冥界に行くが、帰り振り返らないという約束を破ってしまい妻は再び帰らぬ人となってしまう。悲嘆にくれて他の女に見向きもせず、彼はトラキアの狂信女らに八つ裂きにされてしまう。この辺りの理由はよく分からない。彼の死に顔は、何人かの画家が取り上げている。というよりは、死んだ顔で描かれた絵の方で、よく知っているくらいだ。オルフェウスの死体が川を流れてレスボス島に辿り着いた。その川を下る状態の頭部を描いたのがこのルドンの画だ。然し顔の輪郭や流れている川の状態などは一切ぼかしているので、画題を見ない限り、山裾に竪琴と共に埋葬されているように見えるが、実は深い青い色は川を象徴しているのだとか。オルフェウスの聖性を身体と竪琴を結びつけて示しているのだという。第9作目はピエール・ボナールの「浴槽の裸婦」だ。画面の横一杯の浴槽に浸かる裸婦だ。壁と床を書く視線が異なっているという。この辺りは実際の画を見ていないのでよく分からない。ボナールはこの絵で床に多彩な色を付けて描いている。昔の西洋は、入浴に重きを置かなかったと云うが、この絵は、入浴が健康上も良いと見解が変わってからの作品だという。ボナールが描きたかったのは、この色彩豊かな超私的な空間をこの上ない至上の安らぎの空間として捉え、表現たのであろう。ボナールは裸婦を好んで描いた。モデルは最愛の妻マリア・ブールサンだ。しかも色彩の感覚が豊かな画家だ。連れ合いなどは、ボナールを絶賛する。時あたかも東京で展覧会が開かれている。機会があれば観てみたいものだ。第10作目はモンドリアンの「海(星空と海)」だ。この画家は抽象派で、私には正直何処が良いのかさえ分からない。千鳥格子のようなこの絵が、海を表すなどと云う事は、説明を聞いても分からない。正直、他の同様な作品との見分けも付かないというのが本音だ。敢えて解説はこう書いている。海は太古以来、潮の満ち引きと波の動きを繰り返してきた。潮の干満は月の満ち欠けと響き合うというのだ。海は地球の7割を占め、水は人の成分の7割だという。何という発想の展開であろうか、私には、説明を読んだ後でも、この絵が、モンドリアンがそういった背景で描いた作品だとは最後まで分からない。選ばれた10の作品は、どれも興味深い背景を持っている。美術家は、絵画を見る視点を幾通りにも採れるので、うらやましい限りだ。この教授の講義を受けたくなった。
2018.09.28
コメント(0)
今日は第178回の九人会ゴルフだ。ゴルフ場は山の原GCで恋里コースという、ロマンチックな名前のコースだった。私は初めてのコースだ。参加12人の予定が、1人事前に具合が悪いとのことで不参加、プロモートしている幹事も出発前に血圧が急上昇し、ゴルフ場に来てスタンバイしたが参加はしなかった。更に表彰式では2位になった友人は、脱腸から痛風へと体調が悪かったことを紹介していた。皆それぞれ何かを抱えている。朝出がけはまだ少し雨が残っていた。新名神でゆっくり走っても40分程度でゴルフ場に着く。この所パットが悪いので、念入りにパターの練習をした。10人の参加は3組と別れ、私は2組目(3人)でインスタートだった。台風の関係で、バンカーが使えないので、無罰で出すと云う事になった。更にラフが深いので、皆が納得したら、ロストにはしないでその辺りで打とうとのことになった。出だしは、半ズボンで丁度良い感じだったが、プレー最後の方は太陽も出て暑いくらいだった。No.10(343YP4):いきなり池越えだ。前の組2人が池に落としていたのに続き、我々のトップも木に当てて池に落とした。私はTSで池を越えたが左のラフに少し入った。今日にラフはきつい。2打は食われて右方向に飛んだ。残り103YDを長めの7Iでオンした。1パット目は少し足らなかったが、2m位の2パット目を見事に沈めた。ボギーだ。池に落とした友人は、トリプルだった。もう1人は、最初は良かったのだが、段々と上手くいかなくなったようで、以下では記載しない。No.11(142Y3):左に池を見るショートだが、池は全く気にならない。バンカーも気にならないので4Wで直接狙ったが少し足りずバンカーだ。出して2オンは右下がり3mくらいだ。先に友人が7mくらいの下りパットを1パットで沈めてパーだったので慎重には狙ったが、まさかの1パットでパーを拾った。No.12(434Y5):右に少し曲がるロングだ。TSは少し右に出た、ラフだ。2打は又食われて、FWの左、あまり飛ばない。3打は、3Wで良い感じで当たった。然し、ここで4打をチョロ(×)し、5オンだ。之で気落ちして、このホール3パットで、トリプルだ。友人はここをパーで上がって取り戻していた。NO.13(301Y4):前広で、最後が打ち上げのミドルだ。TSは良い感じで、FW左だ。友人がいい音と褒めてくれるが、余裕を取り戻した故だろう。然し、3Wで狙うも当たりが悪く届かない。3オンしたが、ここも下りパットを1つで決めパーだ。友人も3オンで、ボギーだった。No.14(147Y3):3Wで狙ったが気負いあってダフリ、届かずバンカーだ。出して、ここでチョロ(×)してしまった。3オンになり、又動転して3パットは余計なことをしてしまった。友人はボギーで上がった。No.15(346Y4):緩やかに右ドッグで最後は打ち上げだ。TSは一寸高めに上がりFWCRだ。2打は小気味よく飛びFW左だ。3打でニアオン、2パットで、ボギーだ。友人は、TSを左ラフに外し、2打を芝に食われて、3打で右ラフにいれ、ラフから上手くオンしたが、3パットと、トリプルを叩いていた。No.16(375Y4):やや打ち降ろしで、2打からは急な下り。TSをあろう事か、右にすっぽ抜ける形で、山の上にOBした。(これは痛恨だ)然しプレ4はかなり前方で、打ち降ろしを8Iで距離は合ったが左にそれた。5オンになり、2パットで、トリプルとなった。友人は、左目を進んで、4オンで2パットとダボだ。No.17(127Y3):途中が凹んだやや打ち上げだ。4Wで届くはずとしたが、当たらず、手前ラフだ。以降之が続いた。然し2打が直接入っても良さそうにピン近5cmにオンした。パーだ。友人もここは乗らず、途中ラフに食われてダボとしていた。No.18(475Y5):ドラコンホールだ。TSは超良い感じでFWCRだ。然し、先の組の友人はそれより10YD近く前だ。(因みにその位置も後続の友人が抜いたようだ)2打は当たり悪く左ラフだ。3打も当たりは良くなかったがFWCRだ。4打でも届かず、5オンし、2パットのダボとしてしまった。もう少し慎重に攻めねば。友人は、1つ良くボギーで上がり、前半は同スコアとなった。昼休みは、待機中の友人と飯を共にして、不参加が残念そうだった。後半は12:35からアウトコ-スだ。No.1(325Y4):打ち降ろしで、2打目からは急になる。TSは左目でぎりぎりFWだ。2打の3Wは超良い感じで飛び、左のラフに落ちた。3打で楽々オンした。惜しいパーパットが外れ、ボギーだ。友人のTSは更に良い感じで、3オンして同スコアだった。No.2(335Y4):手前溝越え、2段のFWだ。右の上段が良さそうだ。TSは右に出たが、何とFWの傾斜がひどく左に流れてラフに掛かった。友人が少しまけてくれて、2打を、やっとFWに戻した。そこからの3打は3Wで、ランが出てオンした。2パットのボギーだ。友人も同じだが、攻め方はスマートだった。No.3(464Y5):何やらコースは凹凸の激しいロングだ。TSは打ち降ろしだが、天ぷら気味に左ラフだ。これは失敗だ。2打を打ち上げて、FWCRに戻した。3打を少し左に引っ張りラフに掛かったが、下が濡れていると友人がFWに戻してくれた。残り110YD位の打ち上げで、6Iを握ったら、GR向こうのカラーに越えた。5オンで、1パットのボギーで治まった。友人は、飛距離が出て、4オン1パットでパーとしていた。No.4(149Y3):途中凹んだショートで、こんなショートが多い。TSは軽く振り抜くつもりが、矢張り気負ってトップになり届かない。2打の寄せは、左のカラーだ。3打でオンし、イージーパットを外しまくり3パットになってしまった。何をしていることやら、浮ついていた。友人もここは打ち損ね、2打、3打をラフの下をくぐるミスショットだ。1パットながら私と並んだ。No.5(300Y4):2打目からやや打ち降ろし、ここは良いショットでFWCRを捉えた。2打も良い感じに当たったが、距離は合うものの左ラフにこぼれた。ラフから3オンして2パットのボギーだ。友人は、2オンならが3パットで又並んだ。No.6(297Y4):左はOB右は狭く隣のホールとの間が林だ。友人は3Wで天ぷらしていた。何故と聞くとDRだと左に飛んだ場合、OBが怖いとのことだ。私は、TSをDRでその左に引っかけてしまった。ラフに有るはずと探したが見つからず、推定セーフと認めて貰い、そこからFWに戻した。長めの花道でピンは奥、迷ったが7Iで転がした。当たり悪く、一寸短かった。然し1パット目が上手く寄り2パットのボギーとしたのは大成功だ。友人は、天ぷらの後4つでオンして、ダボとしていた。No.7(140Y3):最後の5つ目のショート。谷越えだ。今度も3Wを握ったが、またしてもトップ気味で届かない。之で全てのショートを失敗した。アプローチは絶妙に寄ったが、あろう事か慎重さを欠きまたまた3パットだ。今日のパットは良否が激しい。友人は、最後良い当たりで、GRを捉えた。ニアピンも取った。然しこれも油断からか3パットで、ボギーとしていた。No.8(360Y4):やや左に曲がるコースで、ピンは木の陰だ。TSはいい音だったが、距離は出ず、左ラフだ。2打は上手く当たらずカート道が横切るその先までで止まった。3打は超良い感じだが、GR少し手前の花道だ。可もなく不可も無い7Iでの転がしは、矢張り短い。然しここで何と長いパットを沈めてボギーで収めた。友人のTSは目も覚めるような飛びでFWCRだ。2打を右ラフに外し、3打でカラーに乗せた。2パットのボギーだ。No.9(463Y5):驚くべき打ち降ろしで、距離感が全く分からない。ピンは遙か向こうに見える。TSは先ず先ずだが、左のラフだ。2打をその前でブルドーザーが掘り返した修理地だ。3打で、FWに戻したが良い当たりではない。4打をチョロして、5オンになった。そこからまたまた長いパットが入りボギーで治まった。友人は、TSを木に当てて、途中もあまり良い当たりがなく、6つで乗せて、1パットのダボだった。このおかげで、彼我の差は全くない同点での終了となった。表彰式では、幸運にも3位を貰ったが、見てみると同ネット、ハンディー差で2位の友人と同じであった。どうやら超良いパットが5つ、無造作な3パットが4つとほぼキャンセルだった。後は、途中のチョロや、TSを安定させる以外にない。アイアンが上手くなれたら良いのにと何時も感じる。帰りに、宝塚ケヤキヒルによって、前回ケヤキのスタッフが、付けるのを忘れて、残っていたパターカバーを回収して帰った。ゴルフの間に連れ合いは、梅田で映画「食べる女」を見てきたそうだ。
2018.09.27
コメント(0)
今日のセミウォーキングは西国街道を梶原高架下迄歩いて帰りはマンボウを通った。連れ合い1人で城南宮に正五九詣りに出掛けた。***3日に亘る日経の時事だ。先の地震で、北海度全域がブラックアウトしてしまった。北海道全域の295万個が停電してしまったのだ。発電能力の過度な集中によって起こったとされる。北海道の電力の供給量の約半分が、苫東厚真火力発電所に集中していた。苫東厚真火力の出力は165万kW。広い北海道をこの電力で半分をカバーしていたとされるが、今回のようなリスクを想定した対策は採られていなかったと言う事のようだ。電力関係者の間では、泊原発の207万kWが再稼働すれば良いとの目論見があったようだが、それも、安全性が確認されてのことだ。然し現実には、安全審査が何時通るかなど見通せない中、何の対策も立てていなかったというのが現状なのだ。北海道電力は先ず優先的に泊原発の再稼働が念頭にあったようで、過去の5年間に3738億円の投資の内、約5割の1887億円をこの泊原発に充当している。結果的には何時動くとも分からない原発に投資している間に悲惨な事故が起こってしまったのだ。多くの投資をした原発が動かないためコストの回収が不可能になる。そこで旧来の効率の悪い火力発電を使う羽目になり、余計なコストが掛かると言った具合に悪い方向に進まざるを得ない。更に北海道の電力料金は日本一高いとかで、顧客は新電力に流れる傾向にあるという。之が又北海道電力の収支をさらに悪化させてしまうという悪のスパイラルに陥ってしまったとのことだ。北海道電力が特殊だと云って片付けられることでもないようだ。政府や大手電力会社は、東日本大震災で、原発が停止したにもかかわらず、再稼働のみを茫洋とした期待をもち続けるだけで、現状を大きく変えることを止めてしまったようだ。東日本大震災で、原発が3割稼働かもしくはゼロになった経験を持ちながら、いつまでも原発に過剰な期待を持たせ続けた、国の責任が大きいように思われる。火力発電所の出動(稼働)は、こう言った時期の緊急避難的な意味合いを持っているが、いつまでも原発再開を思うばかりに他の道への模索を行ってこなかったのだ。そんな火力発電所の立地はというと、殆どが海に近い港湾部である。地震のみならず、台風や津波などの影響も諸に受けるような場所にあると言うことだ。加えて、発電所の老朽化も進んでいる。大手火力発電所の平均運用年数は30年としているが、既に40年を経過したものが、23%もあるというのだ。こう考えると、今回の地震によるブラックアウトは、北海道電力に限った問題では無いことを示唆している。既に東日本大震災の教訓として、あらゆる原発の危険性が再認識したのにもかかわらず、唯々諾々と、老朽化したものも新たな安全基準を設けて、それをクリアすると使っても良いなどとお墨付きを与えている。全く懲りないことこの上ない所業だと思う。原発廃止の方向といった大号令が掛からないままに、老朽化原発をも更に手を加えて使い続けようとしているわけで、それとて耐用年数を、最長60年と、考えられる限り長期使用を考えているのだ。それとて、新しい原発を造らない限りは、1970年で原発ゼロの日が来るのは確実なのだ。国のエネルギー計画からすれば、1930年時点では、原発による電力確保で20~22%の電力を賄うとしている。そのために必要な稼働原発は30基になるが、現状では9基に留まっている。確固とした再稼働ロードマップも描けないで、とにかく場当たり的である。火力発電は排出CO2が多いので世界的に廃止の趨勢に有る中、之を使い続けなければならない状況を改善する動きはない。世界が再生エネルギーを使う方向で進んでいるにもかかわらず、日本はいつまでもその動きを加速できないでいる。これは既存の、膨大な資本を投じた原発があるからだろう。1つにはヨーロッパで進んでいる電力網が、日本では、電力寡占が長く続いたために広がりを見せていないことにある。あらゆる手を尽くして再生エネルギーを得てもそれが消費者に届けられないという根本的な問題だ。何とかなるではなく、2つの天災を踏まえて、今後の電力確保、通常と緊急時の2つのケースを予め策定しておかなければ、日本国中で、この問題は何時でも何処でも起こりうると云う事になる。その再生エネルギーだが、災害時にも損傷がなかったメガソーラーの電力が、北海道電力によって送電を拒否されたとのことだ。7000戸分に相当する電力だ。北海道は広い面積が風力発電に好適地とのことで、国内発電量の1割を集めるに至った。風力と太陽光の発電量は合計で160万kWと、道内電力の半分を賄える容量を持つ。然し、天候で発電量が変化する「不安定電源」との理由で、送電を拒まれたとのことだ。再生エネルギーは、あくまで、主電源(火力など)の補完電源としか扱われていないのだ。国は再生エネルギーを主力の電源とする方針を示しながら実勢はそれに沿っていないと云う事だ。緊急時に機動性を欠く石炭火力をLNGに変更するなどの手は打っているが、如何せんこの小さな日本列島内では10に区切られた閉じた電力会社の閉鎖性が、電力の融通性を拒んできている。1920年に発送電を分離することがやっと動き出そうとしているが、ヨーロッパは既に互いに補完し合う送電網の建設に大型投資を行っている。日本は加速して之に倣うことが必要になってくる。そこで、政府は、個別の住宅に発電用パネルを備えて、各戸で発電することを推奨している。各家で使用した残余の発電量を買い取るシステムを導入していたが、最近は、その買い取り価格を急に減じるなど政策の一貫性に疑問が生じている。各戸がそれぞれに発電して、余剰の電力を蓄積することが既に試験的に実施されている。具体的には各家のルーフに取り付けた発電パネルが、発電素子で、それを集めて蓄電し、不足の所に融通するという基本的な発想である。道内の住宅用太陽光発電の合計は15万kWあるという。こう言った家庭用の発電装置が広がれば、集中的な発電所がダウンしても凌げるというものだ。これらの発電装置を束ねて、約1万5000世帯の電力を賄う程度の5万kWの仮想発電所(VPP)を単位として広げれば、大規模な集中発電所が災害に見舞われても凌げるというものだ。何でもヨーロッパではないが、ドイツでは、再生エネルギーなど3000箇所以上を束ねるVPPが既に機能していて、商業ベースで成り立っているとのことだ。いつまでも原子力頼みではなく、自然エネルギーの活用と蓄電、個別エネルギーファームのあり方などについて、真剣に検討をしなければならないと先の地震は教えてくれているようだ。【古今和歌集】555.秋風の身にさむければ つれもなき人ぞを頼む 暮るゝ夜ごとに (素性法師)秋風が身にしみるほど寒いので、毎日暮れる夜ごとに、つれないあの人でも頼みにしている
2018.09.26
コメント(0)
今日は七草の会ゴルフコンペだ。之まで、雨などで中止もあったが、もう19回になる。場所は宝塚けやきヒルだ。今朝方は雨だったが、既に昨日から実施は決定している。少々の雨ならやろうということだ。友人の夫人が協議して、決めている。新名神を使えば、40分くらいで着く。フロントグラスに付く雨粒をワイパーでぬぐいながら走った。到着して、客は少なかったので、30分開始を延ばして貰ったらぴたりと雨が止んだ。インからのスタートになった。男性が我々より2つ年上(ゴールドティー)の夫妻と連れ合いの4人で1組目で先行だ。No10(4):谷越え、最後右ドッグ(これも谷が掛かる)だ。緊張はしていなかったがTSを引っかけ谷に落とした。今日のOBの始まりだ。プレ4からオンしたがピンの上で遠い。3パットして、7打だった。ここは、何時も苦労する。男性は更に悪く、8打だった。夫人は、3オンで3パットと一番良く、連れ合いは8打だった。後で聞くと後ろの組の友人もここをOB2回で9打だったとか。No11(3):TSは7Iで左カラーだ。そこからパット2つでパーとした。男性は、2パットのダボで、夫人はボギーだった。連れ合いは、3パットで、ダブルになっていた、No.12(4):右と左は段違いのFW。TSは良い当たりで、少し右ラフに掛かる。2打はラフからで届かなかった。3打をトップ気味にGR向こうのカラー。そこからパット3つだ。ダボにしてしまう。男性はTSが超良い当たりだった。ボギーで上がった。夫人もボギーだ。連れ合いはTSは良い感じだが、少しラフで、トリプルだっだ。No13(5):超打ち降ろしで最後左ドッグ。TSは右に出て、ラフを超えられずOBだ。プレ4からは良い当たりで、最下段のFWに出た。然し5打を失敗し、6オンだ。2パットのトリプルになった。男性夫妻は、結構良い感じで、2人ともボギーだった。連れ合いは、TSは良かったが、途中を失敗して、パターも3つで10打だった。No14(4):打上。TSはまぁまぁだが右のラフだ。2打を今度は左ラフだ。アプローチ良く3打で乗せて1パットのパーを拾う。男性は、ダボで、夫人は、ボギーだった。連れ合いは、上りを4オンしたが、3パットで前回と同じだ。No15(4):折り返しのここは超打ち降ろし。今日は、完全に魔のホールになってしまった。TSは良い感じでFWに出た。そこまでで、連れ合いの球が気になったためか、2打目を左にOB、打ち直しを又同じくOB、更に3回目を又左にOBと同じ場所で、3連続OBだ。そして3掛け2打罰の後、8打目をチョロして9打目を池に入れた。そして11打目でオンしたが、そこでギブアップだ。12打となってしまった。男性夫妻は共にダボで上がっていた。連れ合いは、9打で上がっていたようだ。 No16(3):手前に口を開くバンカーの超打ち降ろしショート(向こうは池だ)。9Iでピン右にオンした。惜しいパットが外れ、パーだ。男性はGR向こうのカラーだ。パットで3つボギーだった。夫人は、私より内側に乗せ、パーだ。ニアピンを取られた。連れ合いもニアオンでそこからパット3つのボギーだった。これは惜しかった。No17(4):池越え。TSは何やら途中でドロップした感じで、手前の池に落ちたかと思ったがFWの良い所にあった。2打は良い当たりだったが、左のバンカー横へ。3打でGR向こうのカラーだ。然し、そこから何とパット4つは頂けない。トリプルになった。男性は、池に落としてOB。上がって私と同じだった。夫人は寄せのバンカーからホームランのOBで、結果は7打で同じだった。連れ合いはバンカーに入れて、10打だった。No18(4):手前の池は多少気になるが、むしろ2打目に掛かりそうなクリークが嫌だ。TSは良い感じで、FW左だ。2打で、クリークを越えて、前方ドロップ位置辺りまで飛んだ。これは成功だ。アプローチも良く3オンだ。然しパーは取れずボギーだった。男性夫妻は、共に3パットでトリプルだった。連れ合いはTS、2打も良い感じで、3打でクリークを越え、5オンとしたが、4つパットで、残念な結果だった。昼食時の会話もゴルフの内容では盛り上がらない。天候だけが救いの感じだ。No1(4):真っ直ぐの2打目クリーク越え。TSは良い感じでFWCRだ。2打でクリークを越えた。3オンして、1パット目がカップを覗いたが、ボギーだ。男性は、同じで、夫人は、もたついて8打。連れ合いは、2打まで良い感じだったが、クリークに入れ、4パットで、9打だった。No2(3):右をクリークが走る長目のショートホール。TSはDRで、GR奥に乗った。然し下りで、何と4パットだ。乗るのも善し悪しだ。男性は、同じくDRでピン横にオン、バーディー逃しのパーだ。夫人は2オンして3パットのダボだ。連れ合いは、2打でGR手前、3オンしたが3パットのダブルだ。No3(4):広い谷越えで、2打目から斜め左打上だが距離は短い。TSは良い感じでFWCR。2打を4Wで快音GR奥に乗った。然し3パット、ここから3パットの連続になるとは思わなかったが。男性夫妻は共に3パットのボギーだ。良く同スコアになる夫婦だ。連れ合いは、TS、2打で今ひとつだが、アプローチはうまく載せた。結果はトリプルだった。No4(4):No3と逆に今度は超打ち降ろしで右ドッグのアイランドグリーンだ。TSはドライバーを使ったが、左のラフに落ちた。3Wでトライしたら何と乗った。然しここも3パットでボギーだ。男性は、同じく3パットのボギーで、夫人は、辛うじて池を越えたが、4オンとして、2パットのダボだった。連れ合いは、良い感じで3打で池越えをオンし、2パットのボギーは良い感じだった。No5(4):ほぼ真っ直ぐなミドル。TSは良い感じだが、右ラフだ。2打を良い感じで、FW左だ。3オンしたが又3パットボギーとなった。男性は、ダボ、夫人はボギーだった。連れ合いは、このホールが魔のホールで、せかせかとチョロを連続して10打だった。No6(4):グリーン手前に大きな池がある。TSは良い感じで、FW右だ。2打の3Wは超良い感じで、オンした。これは気分が良い。しかし、またまた3パットのボギーだ。ここまでパット数18だ。エブリー3パット計算だ。之では戦えない。男性夫妻は、共に3パットのトリプルだった。連れ合いは、TSを右にそらしたが、2打で良いところに出して、そこから良い当たりは方向が悪く、池に落ちた。3パットも手伝ってダブルは少し残念だ。No7(3):手前の大きなバンカーの向こうのGR表面は見えない。8Iで良い感じに乗りNPを取った。男性は、カラーに外したがパー、夫人も反対側のカラーから3パットでボギーとなった。連れ合いは、バンカーに入れ、最後は1パットだが、9打となった。No8(5):超打ち降ろしの最後右ドッグのロング。TSは又引っかけて左OBだ。之で今日6つ目のOB。プレ4からは良い感じで飛んだが次の5打でチョロ、6オン2パットのトリプルだった。男性夫妻は共にダボで上がった。良く同スコアになる感じだ。連れ合いは、最後バンカーに入れて1パットながら9打だった。 No9(4):超打ち下ろしで、FWが2列(2段)あるホール。TSは少し当たりは良くなかったが、上段のFWCR。楽々2オンをと力んでチョロ。加えて、アプローチをバンカーに入れ、4オンの2パットでダボ終了は今日一日の総決算だ。男性は、下段から攻めて、トリプル。夫人はTSを左山裾のラフに運び、2打をバンカーに入れたが、ボギーで上がった。連れ合いは、良い当たりのTSだったが下段で、最後3パットのダブルだった。今日はさっぱりTSが不安定で、善し悪しの差が大きかった。合計6個のOBでNo.15の3連続OBは今でも不思議だ。更に、後半の5連続3,4パットは何としたことか。次の九人会ではこの経験を活かしたい。
2018.09.25
コメント(0)
今日のセミウォーキングは水無瀬堤から堤東終点迄で折りかえした。久しぶりに銀行から松坂屋、イオンと回った。今夜は中秋の名月だが、生憎曇って見えなかった。連れ合いは、雲の合間に少し見たようだ。***身体の免疫力を利用してがんを攻撃する療法があるという。「CAR―T療法」というのだそうだ。多くの研究所で、こんな研究をしている。慶応義塾大学と第一三共、東京大学などもそうだ。「CAR―T療法」というのは、がんを攻撃する「T細胞」と呼ぶ免疫細胞を患者から取り出し遺伝子を加えて攻撃力を高めた「キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)」にし、体内に戻してがんを叩く治療法だ。すでに白血病などの血液がんでは、高い効果が確認されているという。しかし、従来のCAR-T療法では、がん細胞が免疫細胞の攻撃で大半がいったん死滅しても、1~2年以内に再び増えることがあるのだそうで、これは、がん細胞を攻撃するために投与された免疫細胞が疲弊するためと考えられている。このように、がん細胞は免疫細胞が疲弊すると再び増えてがんが再発する。下世話に5年持てば等というのは、こう言った免疫細胞に持続があるときのことを言うのだろう。CAR-T細胞の攻撃力を長期間維持する治療法が普及すれば、治療効果を大幅に高められる。こうしたがん細胞の疲弊を無くするように免疫力を高める方法が様々考えられているとのことだ。慶応義塾大学と第一三共は体内で疲弊した免疫細胞の攻撃力を高める(免疫細胞を活性化する)技術を開発したし、東京大学やカナダ・トロント大学はがんを倒す細胞の寿命を延ばし、増えやすくする技術を開発した。免疫細胞に遺伝子や遺伝子の一部を計3種類導入して、寿命を長くして増殖能力の高い細胞に改良した。がん由来のたんぱく質を認識して、細胞が活発に働く。こう言った開発が低いコストで、治療効果が持続出来るようになるようだ。また、肺がんや大腸がん(血液のがんに対して固形がんと称されている)などの再発予防にも役立つ可能性があるとしている。こう言った記事を見ると、勇気づけられる人も多いだろうし、何となくがんをやっつけられるような気がしてくる。具体的には、患者から取り出した免疫細胞に細胞の増殖を促す線維芽細胞を加え、遺伝子や遺伝子の一部を計3種類導入して、寿命を長くし、増殖能力の高い細胞に改良して共に培養すると云った改良を加える。その結果、がん由来のたんぱく質を認識して、細胞が活発に働く事を確認した。このように人の白血病のがん細胞を入れたマウスに、この免疫細胞を入れると、従来は、12週間後までに8割以上のマウスが死んでいたが全て生き残って白血病の細胞が消えた。この時、疲弊した免疫細胞は3週間で全滅していた。この点を改良して、持続させようとするものだ。5年以内の臨床試験(治験)や臨床研究の開始を目指す。ここに来て、矢張りまだ5年も先のことかと、遠い気がするが、それでも徐々に進んでいる事は確かのようだ。白血病だけではなく、今後は固形がんも治療できるように免疫細胞を改良して実用化を目指すとのことだ。従来のCAR-T療法は非常に高額な治療費がかかったようだ。アメリカでは、薬の投与1回で何と約5000万円かかるとのことだ。勿論効果が出た場合のようだが、それにしても一般の人間にはとても手が出せない金額であり、このままでは、普及はあたわないであろう。この点でも、今回の治療法に依れば、治療効果が持続しやすくなり、コスト低減につながる可能性があるというのだ。ますますの技術研鑽に力を入れて貰って、一般にも適用できるがん治療にして貰いたいものだ。これから先は、がんについての記事の拾い読みだ。2015年10月ウイルスが原因の血液のがん、成人T細胞白血病(ATL)の患者426人から採取したがん細胞のゲノム(全遺伝情報)を分析した結果、少なくとも50個の遺伝子に異常が生じていること(T細胞のがん化)が京都大などのチームが発見した。患者1人当たり8~9個の遺伝子に異常があった。之で、遺伝子異常の全体像をほぼ解明できたとされて、発症の仕組みの解明や新たな治療薬の開発が期待されていた。ATLは「T細胞」に、遺伝子の異常が蓄積して数十年後に発症するとされるものだ。2016年1月国立がん研究センターが、弱毒化した細菌を免疫療法に使う抗体とともに投与することで、キラーT細胞の攻撃にブレーキをかける「PD-L1」というたんぱく質をその抗体を使って無力化した。そこで、増えたキラーT細胞が効率的にがんを攻撃し、がんを死滅させるという手法を開発した。これもマウスの実験だ。2016年2月大阪大学は外敵から身を守る免疫細胞にがん細胞を見分ける能力を高め、密着させて集中的に攻撃する技術を開発した。肺がんのマウスを使った実験では、余命が2倍以上延びた。この方法も、免疫細胞の一種であるT細胞を健康な人の血液から取り出し、がん細胞を識別するための情報が組み込まれた遺伝子を導入して、体内に戻すと、遺伝子が改変されたT細胞はがん細胞の表面に現れるたんぱく質に密着してがんを攻撃するという。このことで、がんを移植されたマウスは、通常100日もたたずに死んでしまうが、注射されたマウスは最長で約200日生き続けたとのことだ。之くらいのオーダーでは、実用化にはほど遠いが、新しいがん治療法として5~10年後の臨床応用を目指すとのことだ。2016年10月大阪大学では、「センダイウイルス」というウイルスの一部を体内に投与し、それを別の免疫細胞がウイルスを病原体と誤認して、T細胞に伝えることで、免疫細胞「T細胞」はがん細胞への攻撃も激しくなりの異物を排除する力を高めた。このことで、免疫チェックポイント阻害剤「抗PD-L抗体」だけを使うより効果が増し、悪性黒色腫のマウスで実験し、がんの大きさは移植30日後で3分の1以下になった。また、慶応大学ではがん細胞を守るように働く「制御性T細胞」の動きを高脂血症薬「スタチン」で抑えるというものだ。「制御性T細胞」は免疫が過剰に働いて自分自身の細胞を傷つけないようにブレーキをかける役割をしているが、その働きを操作してがん治療に生かそうとするものだ。免疫チェックポイント阻害剤は、がんが体内の免疫細胞からの攻撃を避ける仕組みを邪魔し、免疫力でがんを攻撃する作用があり、小野薬品などが皮膚がんの一種の悪性黒色腫など向けに販売する「オブジーボ」が代表格だ。この薬は免疫細胞表面にあり免疫の働きを調整する役割の物質「PD-Lと結合して、がん細胞が免疫細胞にブレーキをかけるのを阻害する。こうした免疫チェックポイント阻害剤を組み各わせる療法は、高価な抗体などを使わない安価な方法との併用で治療全体の費用を抑制できる。【古今和歌集】554.いとせめて恋しき時は むばたまの夜の衣をかへしてぞきる (小野小町)とても切実に、もう耐え切れないほど恋しい時には、「夜の衣」を裏返して着て寝ます(せめて ・・・ 切実に、むばたまの ・・・ 夜の枕詞)万葉の時代は、袖を裏返して寝ると、相手が自分の夢にではなく、自分が相手の夢の中に出るという俗信があったとかいう。
2018.09.24
コメント(0)
今日のセミウォーキングは高浜堤から河口32.0km点迄歩いて帰りはシャルマンを通った。早朝から、孫の運動会に行った。9時始まりだが、席がなくなるとのことで、8時には着くように姫に送って貰って出掛けた。去年までは、校門は閉まっていたのだが、今年は既に空いていた。席に着くと、年長者の最前列や2列目は既に一杯だ。端の2席が辛うじて空いていたので、そこに座った。隣には、小物が置いてあって、塞がっていたが、その人は、最後まで現れなかった。何ということだ。個人走とリレー、沖縄の踊りと孫の出番は飛び飛びだったので、最初から最後まで観戦した。学習会に来ていた子供達も居たので、結構色々楽しめた。そんなことで、町内の昼食会は欠席した。姫夫婦は野外コンサートに出掛けた後、夜行バスで湘南へ帰って行った。***日経に世界の神々と称する、美術絵巻のような記事が、3週に亘って掲載された。ギリシャ神話と日本の神話、時にインドや北欧の神話も絡ませて、それに関わる絵画を併せて紹介している。元々神話は好きな方で、超自然的な話で、世の中の流れを纏めようとするのがどことなく興味深い。何といってもギリシャ・ローマ神話が、楽しく感じる。西洋絵画の展覧会や、その後の宗教画には、これらをモチーフにしたものが案外多く、絵画そのものの味わいよりもその奥に隠されたものを感じるのがより楽しい。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」はそんな神話の筆頭に掲げられていた。ヴィーナスは良く知られる、恋愛・美・豊饒の女神で、ゼウスとディオネの娘とされるが、海の泡から生まれたともいわれる。ギリシァのアフロディーテーと同じとされ、金星に名を残している。また、ウェヌスというのも同じ神のことだ。世の初め「カオス」(混沌)が生じ、そこに、大地の神(母なる)ガイアが生まれたとある。カオスやガイアの前はとなると最早記述はない。ガイアは、(独力で)で、ウラノス(天)とポントス(海)を生んだという。この辺りが地球の起源というところだろうか。このガイア、事もあろうに息子ウラノスと交わり、クロノスを生み出した。この時、同世代のオリンポス12神を生み出している。同時に、次々と奇っ怪な姿の子を産んだとされる。曰く1つ目の巨人キュクロープス、曰く50の頭を持ち、100の腕を持つ3人の巨人ヘカトンケイル(コットス、プリアレス、ギュゲス)などだ。この醜悪な姿を嫌った、父ウラノスは子供虐待した。加えてウラノスは好色であったとも伝えられている。こう言った所は、いくらでも追補できるわけで、ウラノスは天の神であると同時に人間に諸悪を伝える神であったようだ。ウラノスの所業に怒った、ガイアは息子クロノスに鎌を与えると、意味を察した、クロノスは、父親(ウラノス)の一物を切り、海に投げ捨てたのだ。そこから出た白い泡(アプロス)から生まれたのがアフロディーテーと言うわけだ。因みにしたたり落ちる血から生じたのが復讐の女神たちで3人1組でエリニュスといい、また、巨人ギガンテスもこの血から生じている。親子の交わりによる、奇形や、虐待の根源、ウラノスの白い泡にガイアが関係していることで、アフロディーテーの両親が、ウラノスとガイアであることを暗に示していること等など、様々な憶測を醸し出すようになっている。こういった所が、神話の面白さだ。アフロディーテーは古来から美しい女性の象徴、美の最高峰のように云われ、かのミロのヴィーナスの彫刻を生み出さしめ、それに長蛇の列を作った訳だ。神話と現実の世界がこういった所で繋がるのは、芸術という名の伝記がそれをさせているのだと考えると、古典絵画も表層的な表現を楽しむだけでなく、奥深く入っていけるような気がしてくる。この、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」はアフロディーテーがキュプロス島(キプロス)に上陸した場面であり、画面右で布を掛けようとしているのが、花の女神フローラで、画面左部分には風に乗り、花を蒔きながら西風の神ゼフロスとその妻が配されている。美しさの裏には、このようなどろどろとした犯罪のにおいがしているというのも神話を知って初めて理解出来ることだ。ルネサンス期の人たちは、アフロディーテーを美しく仕上げることで、過去を美化しているのではないだろうか。と言った具合に全てが、神話から生じている。話は少し戻るが、父親の一物を切り取ったクロノスは、通常は、大鎌を手にした憂鬱な老人として描かれる。基本的に農業神であり、おそらく、ギリシャの先住民が崇めていた神と考えられている。クロノスは血族たる神々にとっては狡猾な悪者であったが、後代になってからその治世下は黄金時代であり、人間は神に愛され、苦労も悲しみもなく、平和のうちに豊かに暮らす事ができたとされている。ローマではこのクロノスはサトゥルヌスと呼ばれている。(ローマ神話では該当する神がないために、サトゥルヌスをもってクロノスに替えたとし、実際には全く性格を異にする神であるともいわれる)この名前で思い浮かぶのは、ゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」だ。子供食べる親、何とむごく、奇想天外だと思うこの絵も、神話を学ぶと見えくる。父を弑したことで、得た王位だが、そのことが彼の気持ちの中で尾を引いていたのであろうか、自分の子に殺されると言った予言を受けて、生まれた子を次々に飲みこむ姿が、この絵画なのだ。親を殺した報いとも云うべき結果が引き起こした、凄まじい内容が、描かれているのだ。同じ題材をゴヤの先人であるルーベンスも描いている。このクロノスの狂気から逃れたのが、神々の神(最高神)と言われるゼウスだ。やっとこさゼウスが出てきたような気がする。まぁとにかく、ギリシャの神の名前は難しく、特に日本語(カタカナ)にすると、余計煩雑になる。又別名を持っていたり、それがローマに伝わったときに違う名前で呼ばれたりと、とにかく、同じ神かどうかを同定するのに時間が掛かる。然し、ここで書き上げたのは、混沌としたカオスからやっと最高神ゼウスまで辿り着いただけのことだ。神々の年齢や序列はそれぞれあるのだろうが、ガイアが息子ウラノスと交わるなどしているので、世代と云う事はかなり乱れているようにも思える。ホメーロスの記述にみるゼウスは、2つの異なる姿で描かれている。一面ではゼウスは弱者の守護神、正義と慈悲の神、悪者を罰する神としてあらわされる。しかし同時に、次々と女性に手をだしては子孫を増やし、不貞を妻に知られまいとあらゆる手段を講じる神としてもえがかれている。とこう言った具合だから、世の中が混沌とし、更に果てしない広がりを見せたのはガイアを初め、ゼウスなどが預かってあまりあるのかも知れない。因みに、アフロディーテーも又、恋多き女神で、鍛冶の神ヘパイストスを夫としながらも戦いの神アレスを初め様々な神と浮気をしている。とまぁ際限が無い。またの機会に【古今和歌集】553.うたゝねに恋しき人を見てしより ゆめてふ物はたのみそめてき (小野小町)うたた寝をした時に恋しい人を見てからは、「夢」というものを頼みにするようになった(うたたね ・・・ 仮寝)
2018.09.23
コメント(0)
今日は雨で、ウォーキングは中止だ。更に、小学校の運動会も明日に順延になった。今日の夕食は高槻の焼き鳥で採った。***日経の特任編集委員である脇祐三の意見欄に、中東の情報化についてのコラムがあった。新聞の写真で、沢山の男性が、グトラとウガーラ(中東の正装で、頭に巻く赤白のスカーフとそれを止める輪)をまとってパソコンのブースに向かっている姿が載っていた。リヤドの政府職員が、ネットで交信される内容に、過激なものが含まれていないかをチェックしている風景だ。あまりこう言ったチェック機関の写真を公にされるものを見たことがないののと、服装が、矢張りマッチングしていないようで、何とも奇異な感じがした。2010年から2011年にかけてアラブ世界において発生したアラブの春(前例のない大規模反政府デモや抗議活動)以来、アラブ諸国の政府はフェイスブックやツイッターなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)への警戒を強めている。アラブの春は、チュニジアで起こったジャスミン革命が発端で、独裁者ベン・アリー政権が倒れ、ドミノ式に中東各地に広がって数々の政変や政治改革を引き起こしたのはまだ記憶に残っている。一連の暴動では情報共有のため、フェイスブックなどを通じたインターネットによる情報交換が力を発揮したというのが定評だ。インターネットを通じての交信は、直接的で、瞬時に行われる。統治に不満を持つ者や、反乱分子が、これらを通じて結託することもあるわけで、為政者側には、脅威ともなりかねないのだ。以前にサウジに駐在したときには、今ほどインターネットが発達していなくて、海外の状態を知るには衛星放送を通じてで、パラボラアンテナが注目の的であった。ところが、急激なインターネットの普及によりSNSを利用する人は増え続け、SNSは社会へと浸透していった。こう言った流れを抑制したり、フィルターを掛けたりすることは、不可能に近くなっている。中国などは、権力者に不都合なことは、交信を断絶させているようだが、むしろこう言ったチェックはかなり無理がある。そこで、今のアラブ諸国は、国民に広くSNSを利用させる政策に転じているというのだ。しかし、政府が自由な情報のやりとりを容認したわけではなく、さまざまな規制を設けたうえで、サイバー空間で個々人が発する情報を監視する態勢を整えているというのだ。もし、警戒すべき人物を発見し、そういった人がどのように繋がっているかをあぶり出して、潰してしまおうというわけだ。中東での情報化の進展は、統制の強化という面を持つ、かなりいびつな形で進行している。アラブ諸国でインターネットを利用する人は、所得水準の高い湾岸協力会議(GCC)諸国において利用率が高くなっている。アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、バーレーンは4~5年前に90%を超え、サウジアラビアも昨年、80%を超えた。比較的利用率が低いエジプトでも、2005年に12.7%だった利用率が徐々に増加し、2017年には44.9%に達したとのことだ。スマートフォンの普及と並行して、ソーシャル・メディアの利用も広がり、サウジでは、国民のおよそ4分の3が、日常的にSNSを利用しているといわれる。サウジがインターネットの利用を解禁したのは、1999年だった。当初から、過激派やポルノのサイトなどへのアクセスは厳しく規制され、こうした規制は今も続いているが、当時の若者も、男女間でのメールのやり取りなどは、行えなかったようだ。時折、ブルートゥースなどを利用して交信するようなことはしていたようだ。サウジの国民の6割は30歳未満という、デジタル時代に育った世代が多くを占める。あまり、利用制限をしすぎると、国民の反発を招きかねない。そこで、当局はSNSやユーチューブなどの利用は許すものの、逆に誰が何を発信しているか、誰と誰がどうつながっているかを把握する事に意を注いでいるようだ。そこで不穏な動きや言動を察知したら、発信源などを特定し、矯正させるか潰すと云う事だ。2017年5月、サウジの首都リヤドにサルマン国王や、訪問中のトランプ大統領、シシ・エジプト大統領らが出席して「過激主義対策グローバルセンター」の開所式が行われた。冒頭新聞に掲載された写真はこの施設で、ネットのやり取りを監視してイスラム過激派に接近する人を見付けだそうとするものだ。おそらく、中国辺りも(いやどの国でもそうなのだろうが)、無数に飛び交う交信を特定のキーワードでフィルターにかけて、危険な要素を含んでいる可能性があるメッセージを抽出するように専門スタッフが分析しているようだ。紹介の記事では、このセンターの活動は、多国間の協力による国際的なテロ対策の一環だとのことで、同じような手法を、各国の治安当局が国内の統制に用いている可能性があるとしている。そんな表向きの規制ばかりではなく、最新の盗聴ソフトやスパイウエアを使って、国内の反体制派や外国にいる危険人物を覚しき対象者のスマホに侵入させて、電話などの交信を監視していたとも報じられている。盗聴用のスパイウエアはイスラエル企業が開発したものであると言うところも何かしら興味深いことだが、購入時には犯罪者やテロリストに対してのみ用いるという条件付きとしていたが、実際には対象を弁護士、ジャーナリスト、周辺国の王族や政治家などにも広げて盗聴していた。こう言った盗聴作戦は、アメリカやロシアなどで既に顕在化したいるようだが、情報を逆手に採ったこの種の行為は、世界中で、至極当然のこととなっているようだ。日本でも犯罪容疑者の車などにGPS機能を付けて、行動を監視することなどは、行われているようだ。サウジにいたときには、国王の悪口を言うときも、回りを気にするような節があったが、国民はみんな、どこまで許容されるか自分で判断しながら、ものを言っているというのが真相のようだ。アラビア語でない会話でさえも、今では、翻訳ソフトで簡単に翻訳できるので、一寸した内容でも注意深くあらねばならないようだ。サウジの検察当局は特に、公共の秩序の妨害や、宗教的価値への皮肉とみなされるコンテンツを、SNSに投稿したりシェアしたりすると、最長5年の禁錮刑や巨額の罰金を科すと、ツイッターで国民に知らせている。こうした規制は、体制の維持のために厳格に行われ、それが、再び独裁化の流れになるのではないかと危惧される。この記事に対して、何故にこのような問題を取り上げたのか、ただただ見守っていくと云うだけなら、無意味だとする書き込みもあったようだ。情報化社会、壁に耳ありではないが、一旦口にしたら、多くの反響があることは何処の国でも同じようだ。【古今和歌集】552.思ひつゝぬればや人の見えつらん 夢と知りせばさめざらましを (小野小町)あの人のことを思いながら眠りに就いたので、あの人の姿が夢に現れたのだろうか、夢だと知っていれば目覚めずにいたものを(や~~らん・・・なのでしょうか)
2018.09.22
コメント(0)
今日は雨のために、ウォーキングは中止した。連れ合いは三人会で京都に出掛けた。昼過ぎに姫夫妻が帰阪し、姫に帯同して、学会の会場打ち合わせのため奈良ロイヤルホテルに出掛けた。京奈和道路だが、新名神の城陽付近で連結されているために、昔よりずっと早く着くことが出来た。夕食は久しぶりに3人でぽんちゃんに出掛けた。姫の婿殿は、京都の実家に泊まるようだ。***量子コンピューターの話が良く出てくる。昨日の日経には、金融の高度化に量子コンピューターを使うというものだ。コンピューターと聞くと、計算機を思い浮かべ、すぐ技術計算に直ぐ結びつけるが、約50年前にコンピューターが導入されたときから、コボル(COBOL)とか云った技術計算ではないプログラミングがあったのを思い浮かべた。数量化できないものでもコンピューターで処理することが出来るのだろうか、不明にも私はその内容を知らない。ここに来て、量子コンピューターなどと云われても、何のことやらつかみ所が無いのだが、様々な方面で活用が期待されているという。読んでみても理解が及ばないことは分かっているが、とりあえずどんなものかを認識してみようと試みる。量子コンピューターは従来のコンピューターと違い、膨大な量の計算を同時並行で実行し、桁違いに速い計算ができるということだ。従来のコンピューターは、フォン・ノイマン型と呼ばれあらゆる情報を2進数の「0」、「1」の2種類に置き換えて、半導体を使って情報処理している。そこで、半導体が原子レベルにまで微細になると電流(電子)が絶縁体をすり抜けて隣の回路に移動してしまう「トンネル効果」と呼ばれる現象が起こる。こうなると回路の役目を果たせなくなり、従来の物理現象の延長では、半導体の微細化は限界となってしまう。そこで、新たに、量子力学の壁を逆に利用しようとするのが量子コンピューターの基本的概念というわけで、これが注目されることになった。量子コンピューターは、「0」と「1」が重ね合った状態を無数に用意して、それぞれが個別に情報を処理する事で一度に大量の処理が行えるというものだ。何やらコンピューターが多層になったもののようだ。この結果、1台でPC数億台分に匹敵する想像を絶した性能を有する事となる。これ以上追求しても何のことやら意味が分からないが、とにかく凄い性能だと云う事だ。昔「0」や「1」をビットという名で習った。このビットに相当するものに、原子や電子といった量子レベルの微小な現象(「0」「1」のビットが多層化した状態)であるキュービットを利用するのだ。このように量子コンピューターは従来のコンピューターがニュートン力学的物理法則で動くのに対して、量子力学特有の物理法則を利用している。ナノテクノロジーと呼ばれる技術で原子をコントロールし、原子核や電子のスピンの上向き・下向きを「0」、「1」と見做して、それを重ね合わせて無数の超並列演算処理が行われるのだ。ナノテクノロジーは1mmの100万分の1と言った超微細な対象を扱うものだが、超微細な世界では、電子の位置と速度は同時には観測できないという。マクロな世界では誤差程度の違いにすぎないものが、ミクロの世界では無視できない故だ。電子の位置を確定しようとすれば、電子に光(光子)を当てることで計測は可能だが、この時、電子と光子が相互作用し電子の運動状態が変化してしまい速度が不確定となる。一方、速度を計測しようとすれば、光子のエネルギーを弱めて相互作用の影響を小さくすると速度は分かるが、電子をうまくとらえられずに位置が不確定となる。と言ったことが起こる。こう言った不確定な現象の計測を何点か実施することで、最も現象の近いものを正確な解として抽出することになる。そんな曖昧模糊(素人には)なことはさておき、現実に之を金融取引などに使う例では、今まで安全とされていた暗号技術が、多量のデータを解析できる量子コンピューターを用いると、解読される恐れが出てくるという。従来のコンピューターでは解読に数百年かかるとされるが、量子コンピューターでは瞬時に解読されてしまう可能性がある。このように、量子コンピューターによる暗号の安全性低下は、金融サービス全体にも大きな影響を及ぼす事になりそうだ。更に、今問題になっている、仮想通貨の流出問題なども、何らかの形で関係してくるのではないかとの危惧も感じる。こうした量子コンピューターは金融ばかりではなく、当然軍事にも応用可能になってくる。膨大なデータ解析が必要な核兵器実験シミュレーションや人工衛星の軌道修正、偵察衛星の画像分析、弾道弾ミサイルの迅速な弾道計算など、従来は、不可能(天文学的な時間を要する)計算も量子コンピューターでは、瞬時に解析結果が得られる為、低コストで、あらゆる解析が無敵になる。このように、新たに開発されるであろう新型コンピューターは人類の叡智を超えたコンピューターになると予想される。量子コンピューターは核兵器・遺伝子工学と同じく人類にとって第3のパンドラの箱となる諸刃の剣となる可能性があると指摘する声もある。量子コンピューターがもたらす変化については、従来型のコンピューターで満足している者にとっては、想像も付かないことだが、こう言った記事を読む度に、まったく新しい概念のテクノロジーが開発され、想像もしなかった世界が創出されることにもなる。つい最近まで、ノイマン型のコンピューターで、動いていた半導体の微細化レベルの競争も、過去のことになってしまうかも知れない。現在量子コンピューターの開発はアメリカ・ヨーロッパ・日本で行われており、一部成功している。人類は、果たして何処まで突き進むのか、もとより人生100年になったとしても、とてもその行き着く先まで見通すことは出来ないわけで、まだ見ぬ将来の世界は、おそらく現代の人類が誰も見たことの無い世界になっていることだろう。1980年代に量子コンピューターの考えかたが出現して後、2016年にIBMによって初期の量子コンピューターの公開がなされ、続いて、2017年には、中国の科学研究チームが光量子コンピューターの開発に成功したと発表した。高々40年足らずで、世界は大きく変化しようとしている。そんな、コンピューターの世界でも世界中で相克が続く。何とも人類というものは、いつの世も食えないものなのだ。【古今和歌集】551.奥山の菅の根しのぎふる雪の けぬとかいはん 恋のしげきに (よみ人しらず)奥山のスゲの根を押し伏して降り積もる雪が消えるように、この身も消えてしまうのだろうか、恋する気持ちが増してゆくために(しのぎ ・・・ 押し伏せて)「菅」は「スガ」と読んで、カヤツリグサ科のスゲのこと。
2018.09.21
コメント(0)
今日のウォーキングは雨のため中止した。真夏時と違って、この所雨の日が多い。町の特定健診を受けに行った。受診表を忘れていく始末。この所こんなことが多い。安倍が3選された。石破が善戦だとのことだ。善戦したが、少しは変わるのだろうか。永田町の論理は、世間と外れている。合計(810票)の獲得票で云えば安倍:石破=553票:254票(無効は国会議員の3票)で、安倍支持率は68.3%になる。しかし、之を分解すると、国会議員(永田町)では安倍:石破=329票:73票(無効3)で、安倍支持率は81.2%で圧倒的に安倍支持は高いが、一方、地方票(国民目線)では、安倍:石破=224票:181票で、安倍支持率は55.3%と辛うじて安倍が過半数とのことだ。如何に永田町が国民から乖離しているかが一目瞭然だ。しかし、逆を云えば、あれだけ嘘をつきとおし、国民の倫理観をずたずたにしてしまっても、なお自民党の半数が支持をしているというのだから驚きだ。自民党(日本国民)の限界なのかも知れない。これから3年関、合法的に、かの嘘つき宰相とその一派の政治の下に生活しなければならないのは不幸だ。***北朝鮮(金正恩)と韓国(文在寅)首脳が会談した。日本にとって懸念の核と拉致の問題は、どうかと新聞を見てみると、東倉里のミサイル試験場の永久廃棄とともに寧辺の核施設は廃棄する用意があるとのことだが、この「用意」というのは、北朝鮮の要求が通ったらと言うことらしい。アメリカ(トランプ)が要求している無条件非核化には応じられないと言う意思表示である。合意文書では、現有の核兵器や核弾頭を廃棄するといった文言は全くなく、非核化という定義が、双方で曖昧に理解され、双方に都合の良い内容で、理解しているだけに過ぎないようだ。この後文在寅はトランプと会うことになっている。その時今回の会談の報告をするという。意外にも現時点で、トランプは、今回の南北会談の結果を、良しとし、歓迎することをツイートしているようだ。分からない男だ。共同宣言の日本語訳では、4分の1が、会談の成果をことさら美辞麗句で飾り上げている。その根底には、南北(朝鮮半島)のことは自分たちだけで解決するとの意思表示であり、おいそれとアメリカの要求には応じられないとの裏の意味があるようだ。1.南と北の間の非武装地帯に象徴される敵対関係を解消する。そのために板門店での合意を順守し、履行するとの宣言だ。南と北は軍事共同委員会を立ち上げて、協議、監視していく。2.民族の交流を行い、経済対策を講じる。そのために、道路や鉄道などの連結インフラを着工する。また、開城工業団地と環境事業の正常化を行う。環境保護で、山林分野での協力を推進する。感染症など、医療分野での協力を行う。3.離散家族問題の解決に取り組む。先ず面会所を作り、映像での再開やビデオレターの交換を優先して行う。(因みに拉致のことではない)4.両民族の交流と、対外的に統一感の誇示と喧伝を行う。文芸と芸術分野の交流を行う。オリンピックへの共同参加、共同誘致を行う。対外(日本)を意識した記念日を共同で行う。5.核兵器のない平和な朝鮮半島の進展を速やかに成し遂げる(何と持って回った言い方ではないか)ここで、東倉里を関係国立ち会いの下で、永久廃棄する。(ここはもう使い物にならない所だろう)そして寧辺各施設の廃棄などの「用意」がある。6.金正恩が近くソウルを訪問する。と言った内容だ。どうも南北民族の統一(どちらが主導権を握るのか、統一という概念がどういうことを指すのか理解しがたい)と言った機運だけを論じているようで、全く根本問題には言及していないようだ。トップ外交とか、政治折衝という類いのものはこういった事なのかと、全く以て採りようによっては、如何とも解釈できるような話のようだ。韓国は、日本にさえ反抗しておけば、何となく治まる国民性だが、事北朝鮮となると、先ず以て同胞との意識であり、次元が違うのだろう。核での攻撃は勿論のこと、通常兵器での戦闘行為も何とか収めたいとの思惑は、双方にあるだろう。この点では、宣言通り事は運ぶ気がする。然し、日本が最も懸念する問題には、何ら進展が無いというのが正直なところだ。民族自決と民族自主を強く確認した以外の成果は殆ど無かったと云って良い。金正恩が、こう言った一見軟化の姿勢を見せ始めた内情を振り返ると、北朝鮮の内部事情が透けて見える。8月末に金正恩が大々的な国内視察を行った。その結果ではないが、経済が停滞していることを目の当たりにしたようだ。トランプの攻撃は、取りあえず回避できたとしても、国民の支持を得るためには、経済の復活以外にないと、認識したのであろう。然し、国家のトップが現地を視察しただけで、経済が好転するくらいなら、これほど簡単なことはないわけで、物事はそう思い通りに進まないという所だ。共産、独裁号令一下では事が成り立たないことは認識しているようで、「ウリ(我々)式」という、まぁ、プチ資本主義的な発想を取り入れて、統制を弱め、自主経営に回せる管理方法を採ったようだ。所謂、中国などが云う、市場経済というやつだ。ニーズに対応したとでも云えば良いのだろうか、本来の経済活動を行うと云う事のようだ。共産国が初期に通る道を採り始めたという所だろう。何やら北朝鮮でも(というか、それが独裁国家の真の姿なのだろうが)富裕層というのがあるらしい。勿論一般国民ではなく、党の幹部がその層なのだが、そういった上ずみは、何時の世でもどのイデオロギーの世界でも存在することは世界が証明している。しかし、そういった影で泣くのは、常に国民であり、貧困層と云う事になる。今年は北朝鮮もご多分に漏れず特に猛暑が続き、米の収穫は大幅に減じて、農村が特に疲弊しているようだ。流石の金正恩にも、危機感が生じているらしい。ただ、国民(農民)が疲弊するのを憂うるのではなく、自らの地位が、そのことで脅かされないかを危惧しているのだ。体制をキープする根本が核兵器であることは昔も今も変わっていないので、おいそれと手放すことはないだろうが、そのために経済制裁などで、経済が回らなくなって、体制が瓦解しないとも限らないという懸念はある。まして、韓国との交流が深まって、北朝鮮の国民が、自らの体制の欠陥に気づいたときに、朝鮮半島で何が起こるか、今回の南北会談の成果がそこに有るようだ。経済困窮と核廃絶、真に困窮したときにどの道を採るのか、結果は今回の会談ではまだ出ていない。【古今和歌集】550.淡雪のたまればかてに くだけつゝわれが物思ひのしげきころかな (よみ人しらず)(積もるはずもない)淡雪も積もるともろくも砕けて崩れてしまう、それと似て、物思いの多いわが身のこのごろだ(かてに ・・・ 耐え切れずに )
2018.09.20
コメント(0)
今日は友人夫妻とゴルフだ。昨日のうちに移動していたので、朝はゆっくり眠れた。連れ合いは、枕が違うからか、あまり寝られなかったようだ。コルフ場までは、ホテルからシャトルバスもあるようだが、我々は車での移動だ。佐用GCは27ホールの大きなゴルフ場だが、プレーしていく内にゴルフ場のメインテナンスは、ほどほどで、ラフは特に深く、ボールが見つからないことや、グリーンの面も砂ばかりだった。しかも終わった後のレストランもパートのおばさんが居ないとかで閉鎖、風呂もシャワーだけと凄まじいほどに顧客無視であった。まぁ、荒れたホールでの荒れたプレーを書いてみよう。南コース→西コースの順であった。No.1は、やや打ち降ろしの右ドッグ。TSはFW真ん中に飛んだ。2打は3Wでバンカーの手前だ。3オンは良い感じで、長いパットが決まりパー。良いスタートだった。友人は3パット、夫人は2パットのダボスタートだ。連れ合いはTSから当たりが悪く8打だった。No.2は、左に池で、FWが中間で盛り上がりGRは見えない。何と、TSは高く上がって距離も出ず、池に落ちてしまった。何だという感じ。罰打1の3打目は、ラフからで、気負ってチョロだ。4打目は再びラフに入った。更に5打もチョロ気味だ。6打では、トップでGR向こう。7オンの2パットは、この時点でやる気を無くした。友人は普通の感じだが、2オンは成らず、ボギーであった。夫人はダボで、連れ合いは上がって、私と全く同じだ。No.3は途中が凹んだ、ショートだ。TSは全く当たらず、ゴロ気味で、やっとラフを超えた位置。不甲斐ない。2打は良い感じに乗せたが、矢張り2パットのボギーだ。TS当たらないので、気分の回復はしない。友人も夫人も、同じくボギーであった。連れ合いはTSの感覚が戻らず7打であった。No.4は、ロング。正面に別荘が見え、何やら、池も有りそうだ。TSは右に出て、OBとなった。完全に気落ちする。池の横のプレ4からは良い当たりだが、ややラフに掛かる。5打でラフに食われ、6打でやっとGR手前のカラーだ。そこからパット3で、又9打だ。友人はTSは良く、2打の池越も難なくで、3オンを果たして、パーとした。夫人は、途中池に入れたりして、1パットながらトリプルだった。連れ合いは私と同じく、9打だった。No.5は谷越えだ。TSは先ず先ずで、左土手からFWに出た。2打も良い感じだが、GRには届かない。3オンしたが又3パットで、ダボだ。友人はFW右から、良い感じで飛ばして2オンだ。パーを取った。夫人は私と同じ感じで、3パットのダボだった。連れ合いもまた、3パットの7打だった。No.6は、左にカート道を囲ったフェンスが見える。TS(マリガン)はまた右に出て、山の上の方に止まった。2打で何とかFWに戻し、3打でニアオンだ。又そこからパット3つで、ダボだった。友人は、2打の当たりが高く(天ぷら)、3オンになって、ボギーとした。夫人は私と同じくダボだ。連れ合いは7打だった。No.7は、打ち出しが谷越えの右ドッグのロングだ。最後の右の池も気になる。TSは矢張り右に出てラフだ。2打でチョロ気味にバンカーに入れた。3打で脱出、4打でFWのやっと良いところに飛んだ。5打で本来の当たりだがGRには届かなかった。6オンだが、ここでも又不用意な3パットで9打だ。友人は、ロングホールが凄い。順調に3オンしてしまう。パーを軽々取った。夫人は打ち方が分からなくなったと言い、私と同じだ。連れ合いは、ここを頑張って8打で上がっていた。No.8は右の池は差ほど気にならないショートだ。TSはDRでも届かなかった。2オンして2パットのボギーだ。友人も同じだった。夫人はダボで、連れ合いは7打だった。もう終わりかと思ったが、後1つある。そのくらいにやる気が失せていた。No.9は、右ドッグの最後は砲台のGRだ。TSは今日やっと、満足のFW右だ。2打も良い感じで当たってFWに。3オンだが折角のチャンスをパー取れなかった。2パットのボギーだ。友人も2打を失敗し、同じくボギーだった。夫人はダボで、連れ合いは、TS、2打は良かったものの疲れて11打叩いていた。前半がやっと終わり疲れ切った。暑くて、長ズボンが悔いられた。身にまつわりつき気持ちが悪いのも良くない原因だった。昼食も食欲はあまりなく、連れ合いなどは、蕎麦を殆ど残していた。後半は西コースだNo.1は、打ち降ろして又打ち上げだ。TSは良い感じで、FWだ。しかし、2打をチョロした。恥ずかしい。3打は良い感じだが、4打でやっとカラーだ。砲台の難しさだ。5オンの2パットで、トリプルだ。友人も3打のアプローチをGRオーバーして手こずり、結果は私と同じになった。夫人は何と、途中どうしたわけかラフを脱しきれず、11打だった。その点連れ合いは7つでGRカラーに乗せ、何とロングパットを沈めて8打だった。真っ直ぐだったとか。No.2は2打の向こうは見えない馬の背だ。TSは打ち上げ、良い感じに飛んだが、矢張り少し右でラフだ。2打は打ち降ろし、良い感じで飛んだが、また右のラフだ。そこから何と、軽く乗せるつもりが、右の木に当たって落下した(そんな馬鹿なだ)結局4オンで、2パットのダボだった。友人は、3オンで、2パットのボギーだ。夫人もダボで、連れ合いは、9打だった。No.3の直前の左の凹みは、それほどプレッシャーではない。TSは先ず先ずだが、FW迄届かない感じだ。そこで、2打は、又ラフで食われてチョロだ。3打は良い感じだが又右に出た。4打でFWに出て、5オンは良かったが、又3パットで、トリプルだが、何故か申告は7打にしていた。もう頭が回っていない。友人はここで、どう狂ったのか、9打(3パット)との申告だ。最早人のスコアなど分からなくなっている。夫人はダボで、1つ目のパットが良かった。連れ合いは9打だったが、これもパットは良い感じだった。No.4は左にややドッグレッグ。GR前に池がある。TSは良い感じで左寄りに飛んだ。ボールを探したが、意外に前に出ていた。2打を挑戦的に池越えを狙ったが、どうやら入ったようだ。罰打を加えて4オンし、2パットのダボだ。仕方ない。友人は、2オンこそ外したが、1パットでパーを取った。夫人は7打で、連れ合いは10打だった。No.5は距離もそこそこあるショート。DRを以てしても届かない。2オンし、惜しくも2パットでボギーだ。友人も同じだった。夫人は、ダボとしていた。連れ合いは6打だった。No.6は打ち上げ、打ち降ろしで、左ドッグだ。TSは良い感じで、FW右寄りだ。2打も良い感じで当たって、FWCRだ。然し3打をバンカー前のラフで、4オンし、2パットでボギーだった。先ず先ずだ。友人はTSを左にぎりぎりでOBにしてしまった。最後も3パットで、トリプルとロングホール2回目のミスだ。一寸珍しい。夫人はダボで、連れ合いは、9打だった。No.7は、コース落下地点右に池だ。TSは左土手を狙ってFWに戻した。狙い通りだ。しかし、2打は当たりが悪かった。続く3打を右ラフに落として、4オン、又3パットで、トリプルだ。最後の砲台が苦しい。友人は、4オンと良くなかったが1パットで、ボギーに止めた。両者4オン2パットで並ぶと思っていたのだが。夫人は私と同じくトリプルだ。連れ合いは9打だった。No.8は他に越えで、ピンが遠く見えるショート。DRで打ったが、矢張り届かず、バンカー手前だ。2オンして2パットのボギーだ。友人は一寸もたついて、ダボとしていた。夫人は、TSでGR向こうのカラーだ。パーを取った。連れ合いは、バンカーに入れて、8打だった。レディースティーは谷を降りたところだった。No.9は、やや右ドッグだ。TSは良い感じで、左のカート道だ。2打も、超良い感じでGR前のバンカー手前だ。3打はパンチショットになったが、ピン近にピタッと乗って1パットのパーだ。最初と最後のみパーだった。友人も流石に、2オン2パットのパーだ。夫人はボギーで、連れ合いは、7打終了になった。今日もFWキープどころではなく、荒れたTSだった。後半は友人も疲れたようだった。疲れが治まるまでゴルフ場で話し、又高速で一気に帰った。
2018.09.19
コメント(0)
今日のセミウォーキングは大阪染工から宝寺踏切迄で、帰りは島本駅を通った。午後から、明日のゴルフの佐用まで移動する。高槻ICから新名神に入り、神戸JCTまでは、新しく出来た綺麗な道路だ。然しトンネルがやけに多い。道路幅も案外と狭いが、今のところそれほど窮屈さは感じない。神戸JCTから中国道に入る。ここで、山陽道へも別れているので、標識をしっかり見ないといけない。時間ぎりぎりで出発したので、途中止まることも出来ない。赤松PAも知らぬ間に通り越して、吉川JCTを抜ける。ここは舞鶴自動車道への分岐なので、結構混むのもここまでだ。吉川ICくらいまでは、ゴルフで来ることが良くある。滝野、社辺りになると、亀岡からの一般道がこの辺りに降りてくるところだ。加西ICを過ぎて、福崎という名を目にすると、流石に遠くまで来た感じがする。福崎ICから播但連絡道路で南へ下ると、姫路市になる。兵庫県と雖も姫路は、1旅行感覚だ。連れ合いも言っていたが、夢前スマートICは初めて聞く名前だ。夢前川という名前は聞いたことがある。次なる山崎は、我々が住む大山崎と似た名前なので、何やら近しい感じがする。揖保川と交わっており、兵庫県では有名な川である。ここら辺り迄来ると、中国道は、のんびりしたものだ。さしたる、町も無くただ中国山脈の裾野をひた走るという感じだ。中国自動車道路は、1983年(昭和58年)に全線開通している。35年経過しているので、道路もそろそろ傷んでいるのだろう、部分的に上り車線を通行止めにして、下りを1車線ずつ使う対面交通を行っている。田舎故だが、それによるさしたる渋滞はなく、先ず順調に走行できる。又、山間部を通るために、アップダウンが大きく、高速道路としては、格下のコースのようで、最高時速は、80km/hと制限されている。然し実勢は、100km/hとしても、何ら不都合がないくらいに、交通量も少なく、カーブもそれほど急というものでもない。カーナビの画面に佐用JCTと佐用ICの名前が出てくる。佐用JCTからは、鳥取自動車道が分岐している。中国山地を貫き鳥取県東部と中国自動車道を結ぶ高速道路であり、兵庫県の佐用郡佐用町と鳥取県の県庁所在地である鳥取市を結んでいる。全線が国道373号の路線にほぼ沿っており、山間部を通過するためトンネルが多い。 鳥取自動車道が、中国道と全線で、繋がったのは2013年(平成25年)だからまだ5年ほどしか経っていないのだ。連れ合いが、何度も米子道(1992年開通)と混同するように覚えているのも無理がない。この道路は、無料区間とあるが、高速道路としては、すぐ北の佐用平福ICまでで、その先の鳥取までは一般道と変わらない表示がある。一般国道とほぼ並行に走っているので、自動車専用道路で、ある程度高速走行が可能なのかも知れない。しかし、この道路はまだ走ったことがないので、詳しいことは良く知らない。鳥取までは、ここまでの走行距離の半分くらいだから、意外と近い。佐用JCTを過ぎると直ぐに佐用ICになる。連れ合いと話し込んでいたからだろうか、この辺りで、友人の車を追い抜いたようだ。そして、友人の車の前に車線変更して入ったと云うから、てっきり気づいているのかと思ったらしい。ところが、全く気づかなかったので、そのまま高速で走りすぎてしまったようだ。後で聞いてやっと気がついたが、彼らは、もっと早くに出てきて、途中のSAなどで、数回停車しながらゆっくりときたようだ。約束していたのが4時にホテルと云う事で、少し遅れる旨、連れ合いがメールしたところ、夫人は、今追い抜いたのに気がついていないのだと知り、後ろに付いてきていますとの返事が返ってきた。奇しくもICを出るときに一緒になったようだ。そこからホテルのある、佐用スターリゾートまでは5km程度だが、ゲート2つが迎えてくれる。リゾート地になっていて、総面積は150万坪とばかでかい。田舎なればこその広いレジャー施設のようだ。然し、人が集まるのだろうか。27ホールのゴルフ場の他にテニスコートがあり、キャンプ場があり、温泉施設もある、大型施設だ。宿泊施設のコンドミニアムは、安藤忠雄の設計になるとかで、コンクリート肌の建物は、近くの建物からは独立した存在感であった。回りには、それぞれ個性豊かな住居が建ち並んでいて、こんな所に巨大な別荘地があるとは知らなかった。受付のフージョン(融合という意味らしい)クラブで受付を済ませ、一旦コンドミニアムの部屋に投宿した。部屋は大きく、ベッドの他にも追加の布団も置かれていて、3人でもゆうに泊まれる施設のようだ。建物も入り組んでいて、低層階の屋上には、芝生も植えられていて、満天の星を仰ぎ見ることが出来る。生憎今日は曇りだったために星は少ししか見えなかったが、建物は見晴らしの良い高台に建っていた。シャトルバスに乗って、フュージョンクラブ内のレストランで、夕食を採った。お酒も頂きながらの2時間ほどは、楽しい時間であった。気がつくと、もう温泉の閉まる時間まで1時間もないので、温泉に向かって歩いた。佐用の湯というおしゃれな単純アルカリ泉だが、泊まり客であろうか、何人かが入りに来ていた。聞くと、韓国や中国からの客が多いようで、中国語や韓国語での案内が目に付いた。今日は流石に外国人はあまり見なかった。黒い基調の部屋の奥に温泉があったが、この日は、男性用よりも女性用の湯の方が、広いスペースだったようだ。曜日によって入れ替えが行われるとかだ。短い時間ではあったが、ホテルへの最終シャトルバスに合わせて、そそくさと温泉を出てきた。10時頃にはホテルに着いたであろうか、テレビを見ている内に眠くなり、そのまま就寝した。明日は早い時間からゴルフをする予定で、距離が長いと云われていたコースを想像しながら、旅気分に浸っていた。【古今和歌集】549.一目もる我かは あやな 花すゝきなどかほにいでて恋ひずしもあらん (よみ人しらず)人目をはばかっている場合ではない、そんなことをしても何にもならない、この私もどうして花薄のように気持ちを明らかにして恋をしないのか(人目もる ・・・ 人目を気にして避けるようにしている、あやな ・・・ 意味のない、などか ・・・ どうして )
2018.09.18
コメント(0)
今日のセミウォーキングは上牧駅裏から梶原高架下迄で、帰りはマンボウを通った。今日は敬老の日だ。従来は、9月15日だったが、2003年から9月の第3月曜日に変わったのだそうだ。15年経って初めてそんなことを知った。敬老をする側からされる側になったようだ。太郎君一家でやってきて、お嫁さんが、連れ合いにお花を贈っていた。***海洋研究開発機構は10月、巨大地震を繰り返し起こしてきた南海トラフの深部の探査を始める。地球深部探査船「ちきゅう」を使って、海底下5200mまで掘り、プレート(岩板)境界部の巨大断層まで到達し、岩石を集めるほか、ひずみの蓄積状況を調べる。海洋型地震の核心部を調査する世界発の試みだという。日本は、4つの海洋プレートの境目に位置していて、南海トラフ部では、フィリピン海プレートが、ユーラシアプレートに潜り込む形になっている。(年に6cm沈み込んでいる) 部分的にプレートとプレートがくっついているところがある。プレートは沈み込む(引きずられる)事により、この間のひずみが徐々に蓄積されていて、ため込んだひずみにプレート境界部が耐えられなくなって大きくすべると、巨大地震が発生する事を繰り返している。境界部の断層部分は「巨大地震の巣」だということだ。ちきゅうによる南海トラフの掘削は、国際プロジェクトとして2007年に始まった。掘削地点の紀伊半島沖の熊野灘は世界のプレート境界の中でも浅いことから選ばれた。これまでの探査で、海底下約3000mまで掘り抜いていて、引き続き穴を掘り進めて、2019年1~2月に断層部に到達する予定だ。直接地震源となる断層状態が見られることが期待されている。今回の探索では、過去に巨大地震を起こした部分を重点的に調べる。断層が高速ですべると、摩擦熱で岩石が溶けてガラスのようになる。これを採取して、分析し、どのくらいの力に耐えられるかなどを調べる。同時に現状のひずみの状態も推定する。フィリピン海プレートが、ユーラシアプレートに引き込まれる際に境界面には海水が巻き込まれ、之が潤滑油になって、プレートは大きく滑り込むことになる。滑り込みが大きくなることは、そこに貯め込まれるひずみは大きくなる。地震の巨大化は、こうしたことで起こると考えられているため、引き込まれた海水の量や水圧なども調査することになっている。こうした調査は、東日本大震災を経験してのち、2013年に日米欧の研究チームが海底掘削して、ある程度、解明されている。この時は、太平洋プレートが日本列島が載る北米プレートに滑り込む地層に関しての調査であった。宮城県沖東220kmの震源域の海底を掘り進め、地下821m付近で厚さ5m未満の粘土層を見つけた。分析したところ摩擦が小さく滑りやすいスメクタイトという鉱物が多く含まれていた。また、掘削した55箇所の温度などの観測で、地層がずれ動いて生じた摩擦熱とみられる温度上昇を確認している。こう言った摩擦熱で粘土層に含まれていた水分が逃げ場を失って液体のようになり、大規模な滑りを引き起こしたと考えられるとの見解だった。今回もこうして得られた観測データを用いて、コンピューターでシミュレーションを行い、更に実態に近い状態にして、巨大地震の発生パターンを解明しようと目論んでいるのだ。ちきゅうの過去の探査を通して、巨大地震は必ずしもプレート境界の深い部分で起きるのではなく、比較的浅い部分でも起こることが分かっている。要は、プレーンと滑り込みの量によるもののようだ。素人考えでは、浅い断層が、巨大な滑り込みを許して、弾けたときの方が大きくなると思うが、専門家は違った見解だったようだ。2017年には、もし南海トラフ巨大地震、が迫ってきたら、気象庁は4つのケースで臨時警戒情報を流すとしているとのことだ。1つ目のケースは「M7以上の地震が発生した場合」。2つ目のケースは「南海トラフでM6以上の地震が発生し、『ひずみ計』が普段とは異なる変化を観測した場合」。3つ目のケースは「複数のひずみ計で偶然とは認められない特異な変化を観測した場合」。そして、4つ目のケースは「プレート境界で『すべり』が発生した場合」。とのことだった。情報発信の際には、政府は住民に対し、避難場所や避難経路、備蓄の確認、家具の固定などを呼びかける等と決めていたようだ。しかし、一方では南海トラフ巨大地震が起きたら、大津波などで最大死者は30万人超に上ると政府は想定していると云いながら、何を家具を固定しろというのかだ。全く陳腐だ。そして、その後、予知は出来ないとする流れの中、上記の警戒警報は暫定的参考情報としての位置づけになってしまった。こんなことをしていて、一体何になると云うのだろうか。政府は、今後30年以内に南海トラフ地震が起きる可能性を70~80%と見積もっていて、その範囲は伊豆半島から九州に至る太平洋側の広い地域に被害が出ると予想している。今回の北海道胆振東部地震はこう言った想定からは外れた断層型地震のようだが、北海道の人々は、疲弊しているわけで、出来れば時系列的に発生の予測と、対策を考えて欲しいと思う。土木学会辺りは、もし、南海トラフ地震が起きたら、その損害は、最悪の場合、1410兆円に達すると試算している。従来政府が出した200兆円の7倍にもなるという。そして詰まるところ適切な防災策は採られていないと云う事になる。究極的には防災のしようが無いと云ってしまえばそれまでだが、人的被害を少なくするには都市に集中する人口を分散しなければならないと提言する。しかし、過去にそのような対策を試みようとした形跡は全くない。こうした試算は、その結果が正しかろうが、少々狂っていようが、地震によって被災した人にとっては、あまり意味を成さない。専門家は往々にして、こう言った事を積み上げて、いたずらに恐怖心をあおるだけで終わってしまっているのだ。要は、それでは、個々の人がどうしろというのかであり、結局は諦めなさいと云う事なのだろうか。一応対策は考えられている。被害を減らすにためには、取りあえず、耐震補強工事が必要だと説く。数字を挙げてもあまり意味を成さないと思うが、道路や建物、港湾の耐震性を強化し、さらには強い防潮堤を整備すれば、取りあえず、損害の内500兆円くらいは減らせるだろうとのことだ。然し、何処を対象にどの程度やるかなどについては、画に描いた餅なのだ。続いての対策は、都市機能の地方分散化だという。なるほどと、理屈では理解出来ても、では実際にどうするのかについては、これも明確な指針は示されて居ず、単なる絵空事になってしまう。人口が過度に集中した大阪や名古屋が直撃されることを想定しているから、当然のことだが、では、今から30年以内にどのような方法で、分散化するとか、したら良いとのか、答えはないのだ。この考え方なら、誰でもが思いつくが、そこから先の対策、対応になると、全く無策に近くなり、全く現実的ではないのだ。「あーぁ、いっぺん云うて見たかった」程度で敷かないのだ。過去にも対策をとの専門家による会議などが持たれている。被災するとされる地域、静岡県以西、紀伊半島をかすめて、四国全土と宮崎県が大いなる災害を被るとされているが、その個々に対して、的確な提案は全くないのに等しい。詳細な予知の出来ない、天災に対して、何処でどう避難して日常生活を送るのかと云った単純な話にさえ、答えはないのだ。【古今和歌集】548.秋の田のほのうへをてらすいなづまの光のまにも我やわするゝ (よみ人知らず)秋の田の稲穂の上を照らす稲妻の光の間の一瞬にも わたしはあなたを忘れるだろうか(・・・いや、忘れはしない)。
2018.09.17
コメント(0)
今日のセミウォーキングは水無瀬堤から堤東終点迄の折り返しだ。夕方から恒例のカラオケ大会があり参加した。3曲歌って、1曲目の(お袋さん)は申告マイナス3点で、3位となり、2曲目の「今日でお別れ」では申告通りで、1位になった。最近にない幸運であった。連れ合いは、1曲目(なみだの操)で、見事申告点通りで、他の同率の男性と1位を分け合った。友人の場合は、2曲目(ひぐらし)で申告点マイナス3点で、3位となり、3曲目では、他の人が歌う曲について予想申告するやり方で、1人に対してぴたりと当てていた。***台風21号でダメージを受けた関西国際空港がやっと第1ターミナルの再開にこぎ着けるようだ。と言っても台風前のまだ4割しか運航しないようだが。しかし、当初は、途方もなく期間を要するような予想だったので、まずまずというところだ。台風の後直ぐに北海道の地震が続いたので、ダブルパンチに日本列島はゆがんでしまった感じだ。関空島では台風が迫ったころから潮位が高まり、通過の後には、2本の滑走路のうち南東側のA滑走路(全長3500m)のほぼ全域と、第1ターミナルビルの地下に浸水。駐機場も海水につかり、飛行機や作業車両にも被害が出た。一方のB滑走路と第2ターミナルビルはほぼ無事だったようだ。滑走路が使えなくなって、2週間が過ぎた。最近海外に行くことも少なくなったので、関空のお世話になることも少なくなったが、11月には、大学の同期会を台北で行うとのことで、再び関空のお世話になる予定だ。少し気になる。之までは、新阪急ホテルからの高速バスを使って、連絡橋を渡り、第1ターミナルへ行くのが常だった。今回の台北行きは、LCCを使うので、第2ターミナルビルの方から発着するようだ。第2の方は無事のようだが、いずれにしても、連絡橋を通らねばならない。しかし、その連絡橋に小型タンカー宝運丸(長さ89メートル、2591トン)が激突して、橋を壊してしまったのだから大変だ。改めて、関空の平面図を見たが、何故、第1と第2を分離するような形で建設したのか改めて疑問が湧く。連絡橋から鉄道や道路は、第1ターミナルビルの方に乗り入れていて、第2の島へは別途交通機関に乗り換えなければならないようなのだ。何故、第1の島と第2の島の間に海を挟んでいるのも理解に苦しむところだ。そして、今回の滑走路への浸水は南の島(第1期島)の方だけで、第2の島(第2期島)は高波によって浸かることはなかったようだ。各島を輪切りにした形の断面図で説明していたが、明らかに第2の方が高く、第1の方が低いのだ。勿論第1の方も、通常の(この通常というのがくせ者だが)波くらいでは、水を被ることがないように考えられていたはずなのだ。ともあれ、そんなことで、第2ターミナルの方はさしたる支障も無く使えていたようだ。然し乍ら、これらの島へ渡る連絡橋は、1箇所しかなくその連絡橋にタンカーが衝突したのだから、全くお手上げになってしまった。文字通り関空自体が陸の孤島となってしまったのだ。関空には職員らを含めて約8000人取り残されたようだ。その後、神戸空港に繋がるフェリーなどで、暫時解放されていった。最大瞬間風速が観測史上最大の58.1m/秒を記録した今回の台風だが、最も問題とされるのは、強風で流されたタンカーが空港連絡橋に衝突し、橋の一部が破損した事ではないか。乗員に怪我はなかったのは幸いだが、何故連絡橋の近くに停泊して良しとしたかだ。海上保安庁の推奨するところでは、荒天時には、関空等に座礁するのを防止するために、原則3マイル(5.5km)以遠での停泊を求めていたが、然し乍ら宝運丸は桟橋から約1.3マイル(2.4km)に停泊していたという。この辺りの海底は、砂地で、碇を降ろしても強風によって流される走錨が起こりやすいとされている。船長がそういったことを承知していたのかどうか、もし知らなかったとしたらそれはそれで船長失格ではないだろうか。しっかりと錨が利いていない証拠に、風がきつくなった状態で、船は風に向かって、時速11・4kmで走行し橋から離れようとしたが、叶わなかったという。海を知っている者なら、こういった事は肌で分かるはずの問題なのだが、どうして、船長は海上保安庁が推奨する停泊地を外れたのか、大いに疑問がある。タンカーの衝突によって、道路の一部がめり込み、下り線の橋桁は水平方向に最大4mの横ずれを来たし、上下方向にも50cmの段差が生じたとのことだ。更に、上り線との間に設置されている鉄道の軌道も、約50cm横にズレたようだ。14日には、連絡橋のうち、ダメージを受けた南側の橋桁部分は海上クレーンで取り外され、修理の後に再搭載されるようだ。昔造船時代に何度か出動を依頼したことがある最大級のクレーン船が、全長約188m、重さ約2000トンの橋桁を軽々とつり上げる様は勇壮であるし、これぞ、鉄鋼構造物を扱う本懐のような気分である。(事故が原因なのは残念だが)橋桁の損傷は、案外と軽度だったようで、損傷を修復することで、之までは、北側の橋を使って対面通行でアクセスしていたのが、どうやら、この21日を機に全面通行できる見通しのようだ。鉄道橋桁についても想定よりも損傷の度合いが軽微なようだ。ジャッキなどを使ってずれた鉄道橋桁と支柱を戻し、溶接の後、架線の張り替えや試運転を経て、18日から平常ダイヤで運行を再開するという。当初は、修復工事が長期間に及ぶとみられ、全面通行のめどは立っていなかった。当面は無傷の上り線を片側相互通行で凌ぐ程度にしか考えられていなかったのだ。現在の見通しでは、鉄道も同時に通行可能となる見込みだが、何故か自家用車だけはもう少し時間が掛かるという。何故同時に通行できるようにならないのか、これも又不思議である。一方、滑走路だが、このたびの浸水は、想定外の高波(室戸台風と同程度の高波発生で、大阪湾で高潮が発生する確率は推定140年に1回程度と解説されていた)というものの、過去の災害を生かし切れていないと云う事だ。関西エアポートは高波対策にあたり、「50年に1度に相当する高波が来襲しても、波が護岸を越えないようにコンクリートを継ぎ足した等としているが、何処まで対策していたのだろうか。気圧の低い台風21号が太平洋上で海面を最大1メートル以上吸い上げながら進んだと言う事も分かっている。台風は常に低気圧で、このような現象は当然想定内のはずだったのだが。また、これらの島は、埋め立て故に毎年幾分かずつ沈下しているという。関空を、土木工事(埋め立て)にするか鋼製のポンツーン型で浮体構造物として造るかについては計画段階で議論になったが、メンテナンスを考えてか、土木工事に軍配は上がったのだ。よもや沈下を見過ごしていたわけではないだろう。今回の事故はあまりにあっけない対外玄関口の空港の脆弱さを露呈してしまった。2017年度の関空の総旅客数は2880万人で、うち52%が国際線を利用するインバウンド(訪日外国人)であり、また関空の2017年度の貨物取扱量は85万トンを超え、国際貨物が95%以上を占めている。国が進めるインバウンド増加がこう言った脆弱な施設を基盤としていることに少々不安を感じる。今回のタンカーの橋桁衝突は、細心の注意を払っていれば回避できたことであることを考えると、責任は重大であろう。【古今和歌集】547.秋の田のほにこそ人を恋ひざらめ などか心にわすれしもせん (よみ人しらず)秋の田の実る穂が色づくようには、色に出して君を恋しはしないだろうが、どうして心に忘れるでしょうか
2018.09.16
コメント(0)
今日も雨のためウォーキングは中止した。夕方太郎君が来訪した。***日本には資源がない。子供の頃から良く聞かされた言葉だ。確かに日本は資源の殆どを輸入に頼っている。そんな中、日経にニッポンの資源という紹介があった。細々と今も採掘を続けているそんな場所をレポートしていた。原油では、秋田県の八橋(やばせ)油田が紹介されていた。市街地にあって、柵で囲まれている隣は住宅地と云うから、一寸イメージが違ってくる。水飲み鳥のような形をした掘削ポンプが首を上下に振っている。合計25基あるようだが、おもちゃのようである。それでも国内有数の油田だと云うから、更に驚く。年1回の点検以外は24時間休まず稼働しているという。地下1000~2000mの間の地層で「砂石」と呼ばれる層から採掘する。地下では50~60℃の液体は、地上に汲み上げた時点で、20~30℃まで温度が下がる。成分は、油1、ガス1に対して、水が8の割合。開発当初は、水は殆ど無かったと云うから、底をつき始めたようだ。油分は、硫黄を多く含むため、ボイラーなどに使う重質な燃料に向いている。外旭川プラントで精製されて男鹿半島のタンクに備蓄、全国出荷されている。比べるまでもないが、世界の原油生産量は44億トン(BPによる)に対して、日本は、2017年度で、47万トン(55万キロリットル)というから世界のシェアの1%にも満たない。八橋は、8000トン前後を生産しており、国内全体の2%程だ。八橋の最盛期(1955年頃)には21万トンを産出していたと云うから、なかなかの油田であったようだ。往時の写真を見ると如何にも油田らしい壮大さであったようだ。天然ガスでは、新潟県の南長岡ガス田だ。ガス田としては、日本最大級だ。長岡市南西部にあって、地下約4000~5000mの大深度から採取して、パイプラインによって甲信越や北関東地域の多くの都市ガス事業者などに供給されている。帝国石油が1979年に発見し、1984年に生産を開始した。同じ丘陵地の南側には石油資源開発が保有する片貝ガス田がある。連続する両ガス田を合わせて「南長岡・片貝ガス田」または丘陵地の名前から「越路原ガス田」と呼ばれている。 地下からわき出るのは、200気圧、180℃の「超臨界流体」だ。地上に出ると、100気圧で100℃前後に落ちる。成分は、ガスのほか、超軽質油が含まれていて、地下のフローラインを通って、精製設備の「越路原プラント」に集められて精製される。ガソリンや軽油に精製される。ガスは爆発の危険があるので、燃焼塔で不要なガスは常に燃やされている。また、近傍にある1968年に枯渇した「関原ガス田」に天然ガスを圧入して貯蔵する天然ガス地下貯蔵を行い、季節や時間による需要変動に対応している。ガスも原油同様で、世界シェアには及びも付かない。世界の総生産量は、年3兆6800億立方mで、日本は2017年度で、30億立方m程度とのことだ。南長岡は国内の5割を占めている。世界最大の生産量はアメリカで、7345億立方m、2位のロシアは、6356億立方mとなっている。領土が広いことが鉱物資源の確保には有利であることの証左だ。金に関しては、鹿児島県の菱刈鉱山だ。菱刈鉱山は、現在商業的規模で操業が行われている日本唯一の金鉱山である。金だけではなく、銀も産出する。日本で金山と云えば、佐渡の金山が有名だったが、現在は金の値段と労働賃金がつりあわず、採算が取れないため、採掘を中止して観光施設となっている。1981年に鉱脈を発見され、住友金属鉱山により1985年から採鉱が行われている。ここで国内の金のほぼ全てを生産している。創掘以来産出された金は236トンだ。現在も60人が働いていて、年間6トンを生産している。100km以上の坑道が迷路のように張り巡らされているのだという。現在は、入り口から僅か1km下に降りた。「切羽(きりは)」と呼ぶ鉱石採掘場所で行われている。採掘方法は、旧態依然たる、方法で、鉱脈の数十カ所に直径4~5cmの穴を空けて、火薬を差し込み砂で蓋をしてから、全員退出後、爆発させる方法を採っている。この作業を1日に4回繰り返して行い、集めた鉱石を搬出して選別後、愛媛県の東予工場で、製錬し地金にする。炭鉱と同じく問題になるのは安全面で、坑道の天板を固定するモルタルに工夫を加えて安全性を高めた「吹きつけ」をして、作業に当たっていると云うが、それでも何やら危険そうな話だ。2012年には新たな鉱床が発見されている。菱刈鉱山の鉱石1トン中の金量は30g(試錐で290g、平均50gという記述もある)とのことだが、世界の他の主要金山に比べるても10倍近い含有量とのことで、突出しているようだ。現在の金価格は1g、4000円超と、この30年で、2倍になっている。宝飾店で飾られている金や、ドバイのゴールドスークで見る金は、燦然と輝いているが、こうした地道な努力によって、製造されているかと考えると、高価であることも納得がいこうというものだ。最後の紹介は、都市鉱山で、神奈川県の田中貴金属工業の湘南工場だ。産廃物の中から貴金属を抽出・精製している。何と、物質・材料研究機構が日本の都市鉱山には世界の貴金属の埋蔵量の1割以上があると発表する100年以上前から事業を展開してきたという。液化された回収物からろ過と還元で「ささぶき」という粒状の金を再生する。1粒の直径は、約3mmで、それだけでも約1300円を超える価値があるとのことだ。粒状から地金に鋳造して製品とするのだが、回収量は、2016年で6万7915トンにもなると云うが、それでも想定される量の10%程度だとのことだ。まだまだ伸びる余地があると言うことらしい。2020年のオリンピックの約5000個のメダル全てを都市鉱山から作るとのことだ。ここには取り上げられていないが、日本の回りにはメタンハイドレートの鉱床が取り巻いているという。最近メタンハイドレートに言及することが少なくなったようだが、引き続き発掘に向けて努力して貰いたいものだ。【古今和歌集】546.いつとても恋しからずはあらねども 秋の夕べはあやしかりけり (よみ人知らず)いつといって恋しくない時はないけれど、特に秋の夕暮れというのは不思議に人恋しいものである(あやしかり=不思議なものだ)
2018.09.15
コメント(0)
今日は雨のためウォーキングは中止した。予定されていた北摂天神会ゴルフは道路閉鎖のためもあって予め中止が決まっていたが、結果的には中止で良かったことになる。連れ合いは、歯医者に、姉は水無瀬病院にそれぞれ行った。小学校の放課後学習会に行ったが、相変わらず子供達は元気が良い。大きな数の勉強だが、例えば、5兆3000億の10倍の数と10分の1の数を求められるプリントで、迷う(分からない)子が多かった10倍を5兆4000億としたり、6兆3000億とする回答だ。10分の1も又同様だった。数自体の概念が無いようにも思える。***船に関する記事にはどうしても反応してしまう。海運業界の動きと造船とは、某かの関係があるものの、それは、長期的な視点になる。昨日の日経新聞では、原油タンカーの運賃が3倍になったと書かれていた。海運が好調ならば造船も好調になるのだろうと、単純な発想になるが、事はそう単純なものでは無い。日本の造船業は衰退し、かつての重工系の大手造船業は殆ど商船を建造しなくなっている。タンカーの運賃が、上昇したからと云って、日本の造船業会がそう簡単に息を吹き返すことはないだろう。それでも、大海原を走る大型タンカーの写真を見ると、何故か反応してしまうのだ。今回の運賃上昇は、採算が悪化した海運会社が老齢船を廃棄して、一時的に船腹の過剰感が薄らいだせいだという。この所中国向けの輸送も増加し、加えて、アメリカのイランに対する経済制裁で、イラン所有のタンカーが、市場から閉め出されたことも関係しているようだ。冬場に向かって原油の使用量の増加が見込まれるが、運搬する船舶が、少なくなることで、運賃が上がる傾向になっているとの事だ。海運業界は、常にこうした運賃が上下しながら推移する流れの中で動いている。一喜一憂するものでもないが、取りあえずは、海運業界にとっては朗報だろう。運賃指標(基準運賃)にワールドスケール(WS)というのがある。1969年から使われ始めたもので、基準船型を19,500 重量トン、速力 14 ノットをとして1日あたり同一の運航収益(運賃から運航経費を差し引いた額)が得られるように決められている。現在のところ大型オイルタンカー(VLCC、載貨重量約30万トン)の運賃指標は中東―極東航路で50前後となっている。1日当たりの用船料に換算すると、1万5000ドル前後となる。丁度1年前にはWSは37前後で、用船料に換算すると1日当たり6000ドルを割り込んでいたことから比べると、上昇は明らかだ。しかし、3年ほど前にも、WS=70と言った時代もあったわけで、その変動ぶりは大きいようだ。1年前には、VLCCは世界で700隻余りが運航されていた。更に、年間40~50隻前後の新造船の供給が見込まれ、そのうち約半数がすでに就航していた。一方で老朽船の廃船は進んでいなかったために運賃の低下に繋がったものだ。今年に入って、平均用船料は前年に比べて半減する状態が続き、運行を続けるだけ赤字が嵩む状態になってきた。そこで、海運会社は、老朽化したタンカーを廃棄する動きに転じたようだ。そうした動きの背景には、鉄スクラップ価格の上昇が続き、インドやバングラデシュの解体業者への売却額が値上がりしたことが廃船化へと背中を押したものとみられる。2015年のナショナルジオグラフィックに依れば、バングラデシュの海岸沿いの街・チッタゴンでの船舶の解体では、平均的な船の解体には3~4カ月の期間がかかり、約5億円の投資でざっと1億円もの利益が見込めるということであった。パキスタンでの同様の業者に依れば、利益は2000万円弱というから、話はかなり誇張されているかも知れない。あらゆる艤装品をはぎ取って売却した後の、鋼鉄の船体だけの状態になった船体を国内各地の貧困地帯から集まった大勢の作業員が、金属切断用のアセチレンバーナーを手に船の残骸に群がり、ばらばらに解体して、スクラップは作業員が運び出し、建築用の鉄筋として再生されるのだ。機械類を殆ど使わない人力に頼る過酷で、危険な作業は、貧困なバングラデシュ国には必要悪のようである。昔造船は、3K(危険、きつい、汚い)と呼ばれる職場だったが、現在は近代化されている。そんな3Kがバングラデシュでの、解体作業に今なお残されていると云う事に少々胸が痛い思いだ。話は戻るが、このように、2018年は既に30隻超のタンカーの廃船が決まり、10隻余りだった去年を上回っているとのことだ。タンカーはここ数年毎年十数隻のペースで新造され、世界のVLCCは730隻超まで膨らんでいた。ここに来て、廃船が加速されるもう1つの大きな要因に、環境規制の強化が上げられる。2020年1月から燃料中の硫黄分の上限が現状の7分の1に押さえられるのだ。1989年にアラスカ沖で発生したタンカー「エクソン・バルディーズ号」の座礁事故で、原油流出による大規模な環境汚染が発生したため、1992年よりIMO(国際海事機関)の取り決めで1993年7月以降に建造契約されるか、または1996年以降完成の積載重量600トン以上の新造油槽船については船体全部が二重船殻(ダブルハル)構造とし、既に建造済みの一重船殻(シングルハル)タンカーの廃船を促すなど、事故発生時の環境負荷リスクの低い油槽船への切り替えが義務付けられた。続いて、2017年には、生態系保護のために、バラスト(船の空荷時に吃水を深くするために積む水のこと)水管理条約が発効した。荷物を積む港に到達したときに荷物を積むためにバラストを放出するのだが、塩素などで処理することが必要とされた。このような経過を経て、老朽化されたタンカーを使い続けるには、新たな設備投資をするか、燃料を割高な低硫黄重油に切り替えるなどの対応が必要になってきた。こういった事が、老朽船の廃船に向かう船主が増加したと云う事だ。需要の方は、前述のように、中国が之まで自国で使う原油は、自国の船で輸入するとしていたが、需要が伸びるにつれて、間に合わなくなり、市場でのタンカーのスポット調達の動きになった事、イラン制裁の影響で、イランの有する約40隻のVLCCが実際中に浮く形(使われない)となるため、運賃上昇の力学が働いたものとみられる。この基調は何処まで続くのか、それは歴史的経過からも答えは見えているようだ。【古今和歌集】545.夕さればいとゞひがたきわが袖に 秋の露さえおきそはりつゝ (よみ人しらず)夕方になると、訪れてくれないあなたを思って涙に濡れる私の袖に、秋の露さえ加わって濡らしている(夕されば ・・・ 夕方になると 、いとど ・・・ いっそう )
2018.09.14
コメント(0)
今日のセミウォーキングは高浜堤から上牧堤迄で、帰りは二十四節気を通った。昼食にステーキを食べた。***中国はEV普及に力を入れている。特に、EVやPHVの購入者に対し、1台当たり100万円程度(Max190万円)の補助金を支給している。あのPM2・5を垂れ流しにしていた中国は流石にどんよりした北京の空に耐えかねたのであろうか、ハイブリッド車(HV)やクリーンディーゼル車など他のエコカーより環境負荷低減効果が大きいEVを一気に広めようとの政策だ。2017年の世界のEV販売台数は年間約112万台だったという。中でも目立つのは中国で、半数を超える57万9000台を販売している。因みに日本は5万4560台だ。また、累積販売台数では、2017年に世界中で300万台を超え、2016年からおよそ50%増加した。米国では約76万台、欧州では約82万台に上っている。その中で、EV技術への大幅な高まりを見せているのは中国で、今までおよそ123万台に達している。この数字を見ても中国が突出していることは明らかだ。しかし、中国が抱える2020年問題として、このEV問題が挙げられている。中国は世界最大の市場国ではあっても、自動車強国ではなかった。その原因は、2015年ごろまでは、自動車生産のコアとなる部品や技術などを外資系企業に握られていたからだ。中国が自動車で成長を果たし強国となるためには、従来技術の踏襲では、経験や、知識に乏しい難しい面が多い。然し、ここに来て自動車を取り巻く環境が大きく変化し、ガソリン車からEVへのシフトのトレンドが起こった。この機に乗じたのが中国ということで、EVシフトという大転換の波に乗って真の自動車強国になろうとしている。加えて、自動車にもIoTやAI技術を導入することになり、そういった技術は、これからの問題であって、スタートラインに差は無く、新興国自動車メーカー、特に中国系自動車メーカーにとって、大きなチャンスになっている。それというのも、中国はモバイルの普及率が非常に高く、AI開発も盛んに行われていて、環境認識、顔認証から音声認識など、さまざまなAIスタートアップ企業が存在している。さらに、自動車の電動化、自動運転、コネクテッド、シェアリングサービス等には、スタートアップだけではなく、アリババやテンセント、バイドゥ(百度)などの世界的IT大手も資金を次世代車の開発に投資している。中国での電動化の流れは、既に二輪車に於いて始まっていて、今やその数1億台にもなるという。手軽に運転できる二輪車が先行して排ガス規制対応の電動車に踏み切っていたと云う事だ。このように、環境問題や自国の自動車産業振興のために、中国は今、国家戦略としてEVシフトを推し進めている。然し、ここからが問題で、その推進力になっているのが前述した補助金政策である。中央政府だけでなく地方政府からも補助金が支給されている。その効果で、2017年には、123万台を達成、2020年までに500万台という挑戦的な目標に向かって邁進しているのである。しかし、一方では、この中国の補助金政策は、2020年末をもって終了することが予定されている。それ故に2021年以降、この流れがどのようになるかはどうなるのか、EVに対する官製バブルが弾けるのではないかと懸念する向きも多いようだ。これは中国市場の「2020年問題」とも呼ばれている。ただ補助金を打ちきるだけで無く、補助金に代わるEV推進の政策は用意されている。それが、各乗用車メーカーに新エネルギー車(NEV)の導入を義務づけるNEV規制であり、また、燃費規制である。今度は消費者ではなく、自動車メーカーに対する規制だ。燃費規制は、新エネルギー車導入促進の方針に基づき、NEVを数多く生産、販売した企業には、平均燃費を計算する際に優遇する措置が採られるというものだ。これによって、燃費規制を厳格化する事で、EVシフトはさらに加速するものと予想している。その上に、ガソリン車に対し環境関連の税金を課すことも検討されている。補助金という「アメ」を、今度は、規制や課税という「ムチ」で置き換えて、今後もEVシフトを進めていこうとの目論見だが、どのような展開を見せるのか注目されている。世界的な動向としても、フランスやイギリスに於いて、脱ガソリン車の動きが相次いでいる。政府方針として、石油を燃料とするガソリン車とディーゼル車の販売を禁止すると決めているのだ。スウェーデンやドイツなど、之に同調しようとし、そういったする動きは多い。2015年9月のフォルクスワーゲン(VW)による排ガス不正問題がそういった動きのトリガーになった。ノルウェーなどは、これらの国に先駆けてEVが普通に走る国になっていて、今後は、更に進んで、走行時にCO2を排出しないゼロエミッション車以外の乗用車の新規登録を2025年以降禁止する方針を決定している。エンジンも搭載するプラグインハイブリッド車(PHV)すら禁止するという急進的なものだ。ノルウェーでは2016年にEV保有台数が10万台を超え、2017年だけでも、6万2260台販売(世界5位)している。次の目標は2020年には40万台だという。ノルウェーの人口は520万人である事を考えると屈指のEV国といえるだろう。同国でのEVの市場シェアは、39%だとのことだ。ノルウェーでのEV普及の理由には、やはりオーナーへの優遇策が大きい。自動車購入の際の税金や25%もの付加価値税が免除されるほか、バスレーンの走行が許されていたり、有料道路が無料だったりといった特典があるとのことだ。勿論、充電インフラも充実していることは当然のことである。EVに欠かせない電池の問題だが、欧州においてリチウムイオン電池(LIB)は当初日本の独壇場であったものの、最近では、韓国の急追があり、今では中国のメーカーも独自に電池業界に参入して、国産のEV化を推進しようとしている。これは先ず、欧州の電動化シフトに乗ろうとする動きだが、中国などは、自国のEV化への技術的な足がかりの要因もある。日本の電池業界の影が何故に薄れてきたのか。その1つにソニーの出井社長による経営判断で、「人命に関わるビジネスはしない」とした事だ。こうして、ソニーは車載用LIBの研究開発から手を引いた。ようやく、日本のLIBが勢いを増そうとした矢先のことだ。この時点では、韓国のサムスンSDIもLG化学もモバイル用LIBの量産を目指す途についたばかりであり、技術的にも、信頼性・安全性の面でも日系のレベルからは相当遅れていたのだ。やがて、日本の技術者は韓国へ流れるなど流出して、2010年を過ぎるころには車載用電池でも、韓国勢は頭角を現してきたのだ。その後は、中国のLIBメーカーも乱立した。当初は、EVが火災事故を頻繁に起こすなどの社会問題にもなったが、何するものぞと、国策を追い風にEVメーカーや電池メーカーの拡大方向の路線が展開されてきた。一定の水準が製造可能になれば次は、コストの問題になる。日本は各社とも1社が背負って、開発投資を行うのに対して、韓国や、中国は国策補助金前提での争いになるために、早晩日本の地盤沈下は避けられないようだ。これまでの産業界の歴史をみれば、液晶事業、薄型テレビ事業、携帯電話事業、スマホ事業、半導体事業など、日本から韓国や中国へ勢いがシフトした事例は枚挙に暇がない。何やらふと、造船などと似た経過を辿っているようで、先行き、LIBについても日本の陰りを感じざるを得ない。【古今和歌集】544.夏虫の身をいたづらになす事も ひとつ思ひによりてなりけり (よみ人しらず)夏の虫が灯火に飛び込んで身を滅ぼすことも、私が恋に身を滅ぼすのもおなじ「思ひ」ためなのだ(いたづらになす・・・身を滅ぼす、「思ひ」に「火」を掛けている)
2018.09.13
コメント(0)
今日のセミウォーキングは雨が降るかも知れなさそうで、島本高から東大寺公園へ出て、島本駅を通って帰宅した。帰るまで、雨は降らないでいてくれた。中学校の放課後学習会に出掛けた。今日は、文化祭の準備とかで、生徒は来るのが遅かったが、来た生徒達は、皆一生懸命に学習していた。夕方から、カラオケの練習に出掛け、常連客や友人達と談笑した。***米中の貿易戦争の収まる気配がない。そもそも、何処まで行けば戦争と言う事になるのか知らないが、既に戦争状態に入っていると云っても良いのだろう。中身に関しては、詳細はとても理解することは及ばないが、トランプだって、どうも分かっていないだろう事は巷間言われている。所謂経済音痴が、貿易という世界経済に口出ししてると言うことだ。ともかくも事の経過を読み進む内に到達するのは、アメリカの中間選挙だ。トランプは、之に勝利することを真剣に考えているようだ。そのために、自らの支持者が属する支持団体に対して、過大なアピールをすることを惜しみなくやっているという感じだ。そんな一面(全てかも知れない)を知ると、アメリカの大統領というのが、急にちっぽけな存在に思えてくる。アメリカ第一主義と云っているが、その実、長い目で見てアメリカに有利に働くことが無い問題を推し進めているようにも思える。ポピュリズムという言葉がよく使われるが、要するに自分に好都合な期待を寄せる対象に無節操に阿ることをいうのだろう。日本では、嘘つき安倍に忖度して云々と云うことが言われたが、そもそも権力の座に就いた者に対して、往々にして、回りが忖度することは良くある話だ。それは権力者の云っていることが正しいと信じているわけではなくても、自らが不利にならないようにとの思いがあるからだろう。地球温暖化に歯止めを掛けるべく話し合った結果のパリ協定は抜けるし、関税を無くし、自由な貿易を推進しようとして、折角合意しかけた、TPPは離脱するし、貿易の不均衡が起こった場合に国際間の調停を計ろうとしたWTOは無視するし、全く以て建設的なことは何1つしようとしていない。160以上の参加国でなるWTOとしても、参加国全てが手放しで合意できることばかりではないだろう。そこで調整が行われるのだが、トランプは、寸毫もアメリカが不利になるようなことに妥協しようとしていないのだ。然し、広範な対中製品に高関税を掛けることで、中国の反発を招き、報復的に高関税を掛けられたことで、実はアメリカの国民が不利を背負い込まされることになろうとも、留まるところを知らないといった感じだ。トランプの支持母体である中西部の農業地帯にとっては、中国の報復関税によって、自らが不利益を被ることになるのだが、最早、そういった判断能力さえ無くしているかのようだ。また、アメリカの自動車を守ろうと、輸入車両に高関税を掛けると、自国で製造する車に使う部品は中国で製造されていて、跳ね返ってくるといった状態になる。世界はグローバル化が進み、自分の国だけで回っている時代はとうに過ぎているのに、どうもそこら辺を理解していないのかも知れない。物事は単純では無く複合的に関わり合っていると云う事だ。領土問題などで、かつて(今も)中国が不法に選挙する地域を不当として国際裁判所への提訴を行おうとしたが、中国が頑として応じなかったことがある。領土が貿易という局面に変わったとして、アメリカがやっていることは同じ事だ。今回中国が理不尽さを感じているとすれば、それは中国自身が天につばしたことと同じ帰結であると言うことだ。アメリカが最初に鉄鋼・アルミ製品へ追加課税を行った根拠として、アメリカの安全保障を脅かすものだとの屁理屈を付けていた。百歩譲って、一部の理屈があるとしても、それから派生した今日の追加関税は、中国ばかりではなく、同盟国である、日本などにも向けられた理不尽なものになっている。中国が、アメリカを初め世界の知的財産権を易々と侵害してなお顧みないことに対しては、これらの保護を追求することは意味がある。それは国際機関(WTO)で個別に解決すべきであって、中国が、領土問題で国際的調停に乗っかってこないことを非難するのと同様に、アメリカも同様の道を歩むことになり、折角営々として築いてきた制度なり合意を情け容赦なく叩きつぶすことになる。今や世界をリードしようかとしている米中だが、互いに力をそぎ合って、世界経済を泥沼に導き入れかねない。さる評論家は、トランプ流保護主義は過去に起こった2国間の貿易不均衡の解決手段を持ち出して、複雑化になってきた世界経済を捌こうとしているようだとも評している。現在は、世界がもの作りとIT(情報技術)を融合させる「第4次産業革命」のさなかにあるなかで、安全保障という大義名分の下に、重厚長大産業を保護していこうとする時代遅れの発想だという。トランプの理解力は、中高生並みと称されることがある。勿論そうではないと信じたい。しかし、事経済に関しては、取り巻きのブレーンに真っ当な経済学者がいないと云う事だ。トランプ流を貫けば、問題が解決することはなく、自殺行為になることは、トランプが保護しようとしている、自動車業界も含めた経済団体が反対を表明していることでも明白だ。経済学者が、真っ当な意見を述べないことには、阿る気持ちがあるからなのだろうか。日本の政治家や官僚でもない経済学者は、時の権力者であるトランプに阿ったり、諂らったりする必要は無いと思うのだが、不都合でもあるのだろうか。政治家や官僚には不作為の罪はあるが、経済学者にとっても、ここで、「沈黙」していることは無責任であろう。トランプの強権的ともいえるやり方は、民主主義と資本主義の複合危機だとも云われている。メディアを嘘つき呼ばわりして敵に回し、言論を風圧するかの如き振る舞いは、あたかもロシアや中国の後ろを行っている様な感じさえしてくる。本筋に戻って、米中貿易戦争の対立する点をまとめて見ると、中国側の知的財産権の侵害がある。之がどうにもトランプの神経に障っているようだ。之がもとで、多くの製品に高関税を掛け合う高関税合戦になり拡大基調にあると言うことだ。その背景には、EV等に見られるように、ハイテク分野に於ける覇権争いが垣間見られる。先頃、中国が発表した産業の高度化を目指す戦略「中国製造2025」が中国政府の補助金を使った、保護政策であり、公正な競争を脅かすとして警戒している。そして、現段階ではこの衝突は、収拾のめどたたず、中国側は長期戦の構えも辞さないと云う事だ。現在でも、中国の対米黒字は8月単月で310億ドルとなっており、中国がしびれを切らしたとき、次なる問題が出てくるように思える。【古今和歌集】543.あけたてば蝉のをりはへなきくらし 夜は蛍のもえこそわたれ (よみ人しらず)明けはじめれば、蝉のように長くなき暮らし、夜は蛍のように燃えつづけてる(明けたてば ・・・ 夜が明ければ 、をりはへ ・・・ ずっと )
2018.09.12
コメント(0)
今日のセミウォーキングは水無瀬堤から堤東終点迄の往復だ。6日ぶりのウォーキングになる。ほぼ同じ時間に歩いているのだが、陽の出るのが遅くなってきて、前半はまだ暗い。連れ合いとCDを聴きながらドライブして桂川イオンまで出掛けた。車で音楽を聴くのは久しぶりだが、1時間足らずのドライブでは、多くを聴けない。帰宅すると、便利屋さんが、屋根の仮修理(瓦の取り付け)をしていて呉れていた。之で、雨漏りの心配は無くなったが、修理屋はどこも混み合っていて、新しい瓦の入手は先が見えないとのことだった。***サウジアラビア国営石油会社アラムコが上場を断念する事になったようだ。サルマン国王が上場に反対しているので、覆ることはないとしている。一方では、サウジのファリハ・エネルギー相は状況が整えば上場するとは云っているし、フィナンシャルタイムズも、アラムコ上場は延期されたものの、将来の上場準備として40年間の操業権益期間の設定や埋蔵資源の外部監査の受け入れなどを検討している、と報じている。事の真相はどうなっているのかについて言及があったので読んでみた。上場の話になる経緯はこうだった。サルマン国王の七男、ムハンマド・ビン・サルマン副皇太子(当時・現皇太子)が中心となって、経済の脱石油依存を目的とする「サウジアラビア・ビジョン2030を策定して、2030年に向けた国内社会経済改革を進めていた。このビジョンによると、主要命題は石油に頼る国から投資立国への変革を目標にしていて、非石油部門の産業を振興し、財政の再建を目指していた。数値目標を設定していて、非石油部門輸出の対GDP比率を現状16%から2030年には50%に、民間部門経済の対GDP比率を約40%から約60%に、失業率を12%から7%に、労働人口に占める女性比率を22%から30%、にする、などの目標を掲げている。サウジは、若年層が多く、雇用問題が急務とされていた。さらには、遅れている女性活用と雇用促進もまた目標に掲げられていた。スタートは、2016年4月サウジ・ビジョン2030が発表されてからだ。体制固めで、石油担当相のファリハへの交代、石油鉱物資源省をエネルギー・産業省への変更などで意気込みを示し、ビジョンを具体化するため、2020年を目途とする5カ年計画「国家変革計画」が発表された。そのビジョンの目玉がサウジアラムコの上場だ。上場で得た資金で、改革を遂行しようとの目論見であった。ムハンマド副皇太子も、サウジの歳入を原油から投資に変え、2030年には原油なしでも生き残るのだとの声明を出した。そのため、企業価値2兆ドルとされるサウジアラムコの株式5%未満の新規上場(IPO)を通じて、1000億ドル規模の資金を調達しようとしたのだ。上場そのものの記述はビジョンには書かれていないが、最高実力者ハンマド副皇太子の公式の発言として、世界中の機関投資家など関係者は之に期待を寄せたのである。話は進展し、どの証券取引所に誘致するのかで、侃々諤々であった。勿論東京証券取引所もその内の1つであった。話は、このまま進展するかに見られたが、突然中止が発表された形だ。ずっと以前に中止は決まっていたが、公表が遅れたのだとのことだ。その1つに、上場に当たっては、国営石油会社としての財務情報や資源埋蔵情報に関するディスクロジャー(情報開示)、意思決定や業務執行に関するガバナンス(企業統治)についての形態などを示す必要があるが、サウジの思惑では各国の株式上場基準を満たすことができなかった、と云う事のようだ。国の機密情報の公開や国家の存立にかかわる重大な政策決定を第三者に公開するなどあり得ないというわけだ。さらには、公開が全発行株式の5%未満とはいえ、国の財産である天然資源を投資家に与えることに対する反発が王族や国民の一部にあった、とも伝えられている。ムハンマド副皇太子が上場の話を発表したときに、アラムコのナーセルCEOは、「下流(精製・海外)部門だけの上場も選択肢の一つ」と表明していたが、下流部門だけの上場であれば、サルマン国王も、反対しなかったのではないかと推察されている。上場によって1000億ドル調達の予定が、原油価格の低迷などの影響で想定水準の企業価値が下がっていたことが響いたとする声もあった。しかし、発表時点(2016年1月)では既に原油価格が現状の半分程度(1バレル約35ドル)であり、織り込み済みのはずであったのだが。また、ニューヨーク市場に上場された場合、上場株式がサウジ政府に対する9.11関連の損害賠償を認めた米国のテロ支援者制裁法(JASTA)の差し押さえ対象となりかねないなど、訴訟リスクがあるとする見方もあった。最も注目されるのは、上場断念が伝えられる前の7月下旬、サウジアラムコは上場に代えて石油化学大手のサウジアラビア基礎産業公社(SABIC)の買収を検討していると、報じられたことだ。アラムコがSABICを買収すれば、その株式の70%(時価約700億ドル)を資金として得ることが出来るのだ。(予定の7割)石油精製と石油化学の一体操業化の動きは世界的な潮流であり、一体化はアラムコにとって、将来の上場時に、より企業価値を高めることになる。アジア新興国を中心に石油化学品は概して好調であることも、買収の動きを加速するものだ。こうした情勢の中、現在の原油価格は、トランプによるイラン核合意離脱・経済制裁再開といった地政学的緊張の高まりもあって、最安値時の2倍、2017年比では約3割増しの水準で堅調に推移している。この風を受けて、サウジは一時期の財政悪化から脱出している。ビジョン2030を掲げた最大の目的は、公共投資の収益を1000億ドル得ることだとすれば、合併により基金の資産規模2.7兆ドルが達成し、目標としている5%の運用ができれば年間1335億ドルの投資収益が見込まれる事になるわけだ。原油が投資原資に変われば、従前通りのレンティア国家維持も可能かも知れない。こうなれば、脱石油を掲げて、大勝負に出るよりもこのまま推移を見極めて、石油資源を背景に投資を呼び込むことにした方が、良いのではないかとの考えになってきたのかも知れない。(今まで通り、詰まるところ石油に依存すると云う事)ムハンマド皇太子が訴えかけた、サウジの近代化は、あまりに強引すぎて、回りの王族の顰蹙を買い、ひいては、国王までも旧守の構えになってきたのでは無いかと思われるのだ。こうなると、脱石油依存に向けた改革は勢いを失い、後退を余儀なくされるだろう。このまま、上場中止が成ってしまうと、ムハンマド皇太子自身のリーダーシップの低下を招くと共に、父であるサルマン国王との関係の悪化が取り沙汰されるのではないかとの懸念が残る。今後どのように展開するか、興味深いところである。【古今和歌集】542.春たてばきゆる氷の のこりなく 君が心はわれにとけなむ (よみ人しらず)春になれば消える氷のように残りなく、あなたの心は私に打ち解けてほしい
2018.09.11
コメント(0)
今日のウォーキングも雨のため中止した。旅行中以外に、5日連続で歩かなかったのは珍しいことだ。***アルツハイマーが予防できるのか。そんな記事が日経にあった。アルツハイマー病は認知症の代表的(認知症全体の6割を占める)な一因だ。「症」と云うからには、病気なわけで、病気にかからないようにすることが大事なのだ。通常の病気などもなるべく掛からないようにする事は心がけているが、アルツハイマーもちゃんと向き合えば、予防できるとのことらしい。予防する薬の研究開発が進んでいて、大阪市立大学、理化学研究所などで、予防薬が出来ているとのことだ。いずれも、動物実験で効果を確認した段階のようで、早期に実用薬として売り出されるのを期待したい。私もアルツハイマー病については何度か勉強したことがあるが、身につまされていないからか、なかなか身につかないのが現実だ。というより現象や、結果がどうなっているかの説明はあるものの、では、どうすれば良いのかについては、具体的な示唆は無かったように思う。アルツハイマー病は畢竟脳の神経細胞の死滅であり、神経細胞は一旦死んでしまうと元に戻ることはないとされ、治療などではなかなか回復できないとされる。従って、病気にかからないようにすること(脳の神経細胞を死滅させないこと)が肝要というわけだ。大阪市立大学では、結核の飲み薬である「リファンピシン」を認知症に似た症状のマウスに鼻から投与し、症状が起きないなどの効果を確認した。1カ月間の投与後に脳を詳しく調べると、認知症の原因物質とされるアミロイドベータやタウなどのたんぱく質が固まるのを防いでいた。投与前の症状も改善されていたようで、正常なマウスとかわらなかった。完全に認知症になってしまった場合は、認知機能の回復するのは難しいが、初期段階で、投薬すると、発症を予防できる可能性があると言うわけだ。元々結核用に用いられていたリファンピシンは特許切れで後発薬が出ている事とで、安価であることや、安全性もほぼ確認されている。さらに、詳細に安全性をマウスで確認しながら、鼻に投与する医療機器を開発し、2年後の臨床試験(治験)開始を目指すとのことだ。私などは、丁度気になり始める頃だろうから、なるべく早い段階に実用化できればと心待ちだ。理化学研究所の研究チームは、アルツハイマーの原因となる、アミロイドベータの分解を促すたんぱく質の働きを高めることで、認知症の予防効果を確かめた。今後は製薬企業と協力して経口薬の開発を進めるという。脳内にはアミロイドベータを分解する酵素があるが、高齢者や認知症患者では働きが悪くなる。研究チームは特殊な神経伝達物質が作用する受容体たんぱく質の一つが、酵素の働きを高めることを突き止めた。受容体を活性化するたんぱく質断片を合成して早期認知症状態のモデルマウスの脳に投与すると、アミロイドベータの凝集が減り、認知機能も回復した。従来から、アミロイドベータやタウと言ったたんぱく質を標的とした製剤の臨床試験は実施され、多くの有効であるとの知見は蓄積されているものの製造販売に至った例はない。5年程度で実用化を目指すとのことだ。こちらの場合は、私にはぎりぎりかも知れない。同様の研究はエーザイでも行われていて、早期アルツハイマー病患者で病気の進行抑制などの効果があった。ただ定期的な注射が必要で費用が高く、副作用とみられる脳の浮腫や出血なども発生した。こちらは、まだ少し時間が掛かるようだ。アルツハイマー病治療薬の創薬は臨床試験で失敗が相次いでおり、製薬企業が撤退する動きもある。予防薬で患者数が減れば波及する経済効果は大きい。ただ健康な人が長期にわたって服用し続けることが前提で、安価で副作用が少ないなどの条件を満たすことが必要だ。厚生労働省によると高齢者の約4人に1人が認知症やその予備軍の軽度認知障害とされる。(こう言った統計的な数字を見ると自分が逃れる位置にいるとは思えなくなる)認知症患者は2012年で、推計462万人で、高齢化が進む2025年には700万人前後となる見通しだとのことだ。一方、2007年の読売新聞の記事によると、2030年には世界中で、約4400万人にも達する見通しとのことだ。特に、高所得国では、認知症患者の割合が平均の約3倍に達するとの分析もある。日本が高所得国なのかどうかは議論があるとしても、そういった傾向にある言うのだ。更に、2012年の新聞記事によると、世界の認知症患者は2010年時点で3560万人、更に毎年770万人ずつ増加していき、2030年には、6570万人、2050年に1億1540万人に達すると言っている。2030年時点を捉えても、2007年の予想では約4400万人だったのが、2012年の予想では、6570万人と上がっていて、推定年が5年違えば、2170万人も増えると云うほど、認知症の数は増加の割合が著しいともいえる。加えて、世界の認知症の約半数強は日本や中国などのアジア諸国が占めるとのことだ。(WHO)昔の記事を振り返ると、2007年に佐賀女子短大が、老化によって神経細胞の働きが抑制されると、アルツハイマー病を引き起こす物質「ホモシステイン酸」が脳内に増えて、別の原因物質と合成されて、神経細胞死を招く働きをすることを実験で示している。このホモシステイン酸は喪失体験やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの強いストレスが持続的に続いた際に増えるとのことだった。同じく2007年には、大阪バイオサイエンス研究所と大阪大学が認知症のアルツハイマー病を発症段階で抑えるタンパク質(リポカリン型プロスタグランジンD合成酵素)が脳脊髄液に含まれていることを見つけ、この酵素がアミロイドベータ蓄積を妨げることを発見している。この量を計測することで、発症の危険性が検知できるとしていた。また、同じく2007年に、名大などが、マウスを使った実験で発症後に飲むと認知能力が戻るワクチンを開発し、効果は確認されているが、その後の報告はない。また、糖尿病(空腹時血糖が血液0.1L当たり115mg以上)が、アルツハイマー病と相当程度相関があることが発表されている。糖尿病は万病のもとといわれるが、アルツハイマーの発症も4.6倍と通常人に比して多いことが分かっている。私も危ない境界に居ることを確認した。2007年に多くの知見が出されているが、その後、これといった治療薬が出されるまでには至っていないようだ。過去の研究成果を見る限り、こう言った予防薬の完成までにはあと1歩との感じを受ける。早期に、安価で手軽に服用できる薬が開発されることを願うのみだ。【古今和歌集】541.よそにして恋ふればくるし 入紐のおなじ心にいざむすびてん (よみ人しらず)離れて恋しく思いつづけるのは苦しいものだから、「入れ紐」のように、さあ結ばれよう(よそに ・・・ 離れて、入れ紐 ・・・ コブになった雄紐と、輪になった雌紐で結ぶ紐 )
2018.09.10
コメント(0)
今日は天気予報が雨だったので、ウォーキングは中止したが、朝の内は晴れていて、歩けないことでもなかった。最近は、雨雲レーダーの動きなどが見られるソフトがあるので、つい信用してしまうが、時としてズレたりすることもあるようだ。太郎君や孫達と夕食でステーキの宮へ行った。お兄ちゃんの方は、何と480gの肉と、ご飯のおかわりをしていたのには驚いた。***リーマン危機(リーマン・ショック)から10年たった今、当時を振り返る記事が日経に掲載された。リーマン・ショックとは、2008年9月15日、アメリカの名門投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻したことに端を発して、世界的な金融危機に発展したことを呼んでいる。その後の暗黒の1週間で世界の株式市場は1400兆円もの資産が吹き飛んだと云われている。この事態が、その後、景気後退の元凶のように事ある毎に取り上げられてきた。何時も思うのが、経済や金融に疎い身にとっては、一つの社会現象のように捉える以外、こういった事態になったメカニズムなどは、さっぱり分からない。そして今、リーマン・ショックから立ちあがったかに見える世界経済も、いつ何時再度形を変えた、危機が訪れるかも知れないとのことだ。簡単に振り返ると云っても、なかなか難しいし、何時又同様のショックが起こるかなどについては、誰しも分からないと言うことなのだろう。(そういえばブラックマンデーというのもあった)事の起こりは、2000年頃からアメリカで始まった住宅バブルだ。有り体に言えば、住宅などに手が届かない低賃金の人も家が持てると政府や投資銀行が囃し立てたことにある。(素人故に経済用語などを使うと分かりにくいので、敢えてこう解釈している)要するに自己資金のない連中に金を借りさせて、家を買ったものの、やがて住宅バブルは崩壊し、多分野で資産は大暴落し、貸し付け側の銀行の資産も大暴落に至った。そこで先ず、投資銀行のベアー・スターンズが破綻したがJPモルガン・チェースの救済買収で凌いだ。次の目標とされたのがリーマンだが、この救済には誰も動かず、ついに破綻となった。そして、関連企業への軒並み波及、倒産で、アメリカ経済は大打撃を受け、それが世界広がった。公的資金(税金)を投入との考えもあったが、ベアーの救済に続き、また、税金の投入か、「ここは社会主義国か」などと議会は紛糾、政府は、世論(金融の公的救済に批判的な声)を慮って之を拒否、海外の銀行もあまりに巨額、不透明とのことで救済には至らなかった。リーマン・ショックとは、負債総額、約64兆円というこのリーマン・ブラザーズの史上最大の倒産のことを指す。その後10年。世界経済や金融システムは息を吹き返した今、当時の状況をリーマンの元幹部達が語っている。当時もリーマン救済の話はあり、米連邦準備理事会(FRB)から融資を受けるのに十分な担保(必要な額を35%上回る担保)を持っていたというのだ。このことは、後の専門家の調査でも証明されているのだ。然し、何故か米当局は救済を行わなかった。これが、最大の謎とされているだ。世界最大の保険会社、米AIGの経営危機、名門のモルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなども相継いで窮地に陥ったため、議会は7000億ドル(80兆円弱)の公的資金の投入に踏み切ったが、リーマンに対しては、何故か「これ以上の公的救済はしない」という政治決断が成されたのだ。リーマンがスケープゴートになったという。原因となった、住宅バブルだが、返済能力の低い低所得者らへの住宅ローン(サブプライムローン)を政府も、金融機関も闇雲に主導したことが大きな要因としてあげられている。あたかも住宅価格は上がり続け、住宅投資は儲かるとして、個々のサブプライムローンが巨額の投資商品に仕立てられたのだ。これが、金融機関や投資家に転売され、やがて低所得者は身の丈を超えた借金を返済できなくなり、回り回って投資商品は価値を失ったということだ。危機の本質は「リーマンの経営問題ではなく、レバレッジだ」とあった。レバレッジとは、直訳すると「てこ(lever)」となるが、経済活動では他人資本を使うことで、自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率ということだ。もっと分かりやすく言えば、他人の褌で、儲けようとすることだと理解出来る。政府の持ち家促進政策や、金融機関の野放図な貸し付けを背に、住宅価格は上がり続けるだろうとの過信とともに返済は何とかなるだろうと借りまくった(貸しまくった挙げ句の結果である。こうして、自業自得の結末が訪れたと云う事だが、この責任を誰もが取らないのが経済というものなのだろうか。この金融危機では、どの銀行も全て同じ条件だったが、詰め腹を切らされたのがリーマン・ブラザーズと云う事になるのだろう。どこかで歯止めを掛けないと住宅バブルに浮かれて、突き進んだ金融期間をいつまでも公的に救い続ければ、深刻なモラルハザード(倫理の欠如)を招きかねない。そういった考えが、リーマンを救済しないとの決断になったものだ。そして、そのことで、金融システムを機能不全に陥れ、恐慌を世界にばらまいたということになる。アメリカは、ブッシュ政権の末期だった。政府はレイムダック、議会は次なる選挙のことに頭が向いて、健全な救済措置が執れなかったのだ。最終的にアメリカ政府は残る金融機関を救済し、米欧日の中銀による未曽有の金融緩和や中国の4兆元(当時のレートで57兆円)に上る景気刺激策で、なんとか平穏を取り戻した。金融システムも健全化したかに見える。しかし、世界の債務は危機時より大きく膨らんで、ファンドなどを通じてあふれ出たマネーが新たなバブルを生みだしてもいる。政府や政治家、中銀、金融・企業は危機の再発を防ぐ責任があるのに、主体的な動きはさほど見えない。際限なく膨張するマネーをどう制御していくか。再び重い課題が突きつけられている。アメリカは、10年前に起こした危機を背負いながら、はやばやとウォール街(の金融機関)は政府の支援で復活したのに、仕事や住宅を失った多くの人々は取り残されたままだ。2極化が進んだだけだ。それが怒りや心配と不安をあおり、現在のトランプを登場させ、「アメリカ第一主義」を採るに至ったのだ。そして今、異端の大統領とみられたトランプの支持率は共和党員の間で9割近くにのぼるという。確実に世界政治は変化してきていると云う事だ。現状、微妙なバランスの元に経済が推移していることを考えると、米中の貿易戦争が、引き金となって次なる経済不況が訪れるのではないかとの危惧もぬぐえない。【古今和歌集】540.心がへするものにもが 片恋はくるしきものと 人に知らせむ (よみ人しらず)私の心をあの人の心と取り替えて、片思いはどんなに辛いものか教えてあげたい
2018.09.09
コメント(0)
今日のウォーキングは雨のため中止した。連れ合いのスマートフォンの調子が悪くなったので予約していたアップルのクイックガレージ(ヨドバシカメラ)に行ったが、診断の結果は特に問題なく、どうやら設定が勝手に変わっていたのかもしれないとの結論になった。***先月末の日経に3日に亘って連載された記事だ。超高速で情報がやり取りできる次世代の通信規格「5G」がそろそろ見えてきた。5Gとは「第5世代」の略称だ。2年後の2020年には、商品化がされる見通しだ。先ず紹介されていたのはVR(仮想現実)だ。遠く離れた観光地でも、まるで自分がそこに居るかのような、感覚が味わえるというのだ。このことは、私も以前から空想していたことで、世界各地の、おそらく一生行けないであろう所を、意のままに体験できるのだから楽しそうだ。今日ヨドバシで公開映像の4Kテレビを見たが、何と厚みが6mmという信じられない薄さに綺麗な風景が映し出されていた。こう言ったVRの経験も夢では無いような気がした。5Gの通信速度は、毎秒10ギガビット(Gbps)だという。そんな数字は「へぇー、そうなの」というだけだが、2時間の映画を3秒でダウンロードできると聞けば、少しは実感が湧く。それでも、まだ、架空の数字なのだが、今の携帯電話の100倍の速さだと聞けば、もう少し身近に感じることが出来る。昔、ブロードバンドという言葉を耳にしたが、直訳すると広い帯域(幅)と言うことで、車が道を通ることを想像すれば納得しやすい。我が家近辺の道は、車2台が離合するのが、やっとという所もある、その時車は低速でないと事故を起こしやすい。ところが、何車線もあるような、高速道路では、制限速度が100km/hでも危険を感じずに大量の車が行き来できる。そんな比喩が私にはシックリくる。5Gというからには1Gから始まっているわけで、次にその時代と技術レベルを略記する。1G(1980年代):アナログの音声通信のみ。(所謂電話だけだ)2G(1990年代):この時、メールが可能になった。速度は10kbps3G(2000年代):音楽や、動画が楽しめた。速度は2000kbps4G(2010年代):今使っているスマートフォンだ。結構便利だが、時として遅く感じる。速度は50Mbps5G(2020年~):この中で説明するようなことが出来る。速度は10Gbps見事に10年ごとに世代が変化している。Generationという言葉がぴったりな分かりやすい進化の形態だ。通信速度で見ると、メールだけの時代の1000万倍の早さになっていると云う事だ。1G~4G迄は人と人のコミュニケーションが対象だったが、5Gになると人とモノ、モノとモノが通信で繋がる時代となったわけだ。IoT(モノのインターネット)と呼ばれる所以だ。従って、こう言った通信に対応できる製品が、今後矢継ぎ早に出てくることだろう。次に紹介されていたのが、トラックの隊列自動走行だ。すでに3月にはソフトバンクにより実験が成功している。之を成功させているのは5Gが持つ高速通信機能に加えて、もう1つの機能である「超低遅延」という機能がある。通信の遅れ(タイムラグ)が1mm秒と今の携帯の10分の1程度になるのだ。先頭に運転手がいれば、数台が、その運転のママに隊列を組んで走行できるというものだ。又5Gでは、1平方km当たり100万台の機器(1部屋当たり100台)と繋げることが出来る。これも今の無線の20倍以上と画期的な広がりを見せる。既に2万台規模の模擬通信に成功している。この例として、建機の遠隔施工実験に成功している。4Kで現場の画像をリアルタイムに送り、タイムラグ無しに遠隔作業をするものだ。(KDDI、大林組、NEC)無線LANに比べて効率が35%高まったとのことだ。人が近づけない災害現場などでの応用が期待できる。こういった事で、異業種間の5Gを介しての関わり合いが広がる可能性が高くなって、様々な潜在技術の開花が見込まれる可能性が大なのだ。ここまでは、夢が開く話ばかりでったが、問題点が無くは無い。周波数の確保という問題だ。それも国際的に整合性を採らないと、日本のガラパゴス化は通信帯でも起こることになり、これは通信コストなどに反映してくるので、5Gに関しては、国際協調をしながら進めているとのことだ。一般に周波数が高いほど、伝送できる容量が大きくなる。今の携帯電話は数百メガヘルツ近傍の帯域を使っているが、5Gの場合は、桁違いに高い周波数帯域が考えられている。(世界は24.25~29.5GHzを主に使っていて、日本は27~29.5GHz帯域辺りを使おうと目論んでいる)電波資源という初めて目にする言葉が出ていた。電波の使用が増加したことによって、割り当てが可能な周波数が枯渇しつつある。このため、利用可能な周波数を資源の1つとして考えると言った意味だ。おそらくそこここに電波が飛び交っているのだろう。目に見えないだけに我々は、日頃気にしたこともないが、改めと聞くと、その切実さも理解出来る気がする。2018年度後半には、こう言った5Gで求められる通信条件を満足する端末やチップの開発の実証試験(実売ベースで)が行われ、年度末には民間の通信業者に通信帯が割り当てられることになっている。この割り当ては、通信大手だけなのか、格安通信会社も候補になっているのかは、書いていなかった。通信費を安くするためには自由に解放してほしいものだ。ソフトバンクは、台場の屋外で、5Gの電波を飛ばして、高い伝送速度を確認したが、たった1枚の落ち葉によって、通信が遮断することもあることが分かったようだ。全国一律に高性能を引き出すというのはまだ難しいようで、地域や用途を特定して対応する技術を完成させ実用化に繋げようと、目下格闘中なのだという。5Gという言葉が、段々と身近に迫る中、そろそろ我々が意識しないうちに5Gの恩恵を被る時代が来つつあると言うことだ。通信で、思い出すのは、1993年頃ゴルフの帰りに協力会社の社長の車に乗せて貰ったとき、車の肘掛けの部分に大きな自動車電話があり、それを使って電話をしていた姿がとても印象的だった。その時代は確かまだ移動式の電話はそれほど普及していなかった。上記に比すると、2G時代と言うことになり、今思い返すと、長足の進歩の中にいる自分を改めて感じる。【古今和歌集】539.打ちわびてよばはんこゑに山彦のこたへぬ山は あらじとぞ思ふ (よみ人しらず)つらい気持ちで、恋しい方に向って大声で叫ぶその声に、山彦が応えない山は、決してないと信じます。(貴女も応えてくれますよね)(うちわびて ・・・ 思い悩んで、よばはむ ・・・ 呼び続ける)
2018.09.08
コメント(0)
今日のウォーキングは雨のため中止した。連れ合いは、学習ボランティアの仲間さんと、昼食会をし、私は、小学校の学習会に参加した。結構意欲的な子供ばかりだが、少し歩みの遅い子も居た。図形の問題が宿題に出ていたようだ。又、漢字の筆順は、全く顧みられていないようで、正確に書ける子は殆ど居ないようだ。***台風21号が甚大な被害を残して、まだその傷の癒えない間に、昨日の早朝に北海道・胆振地方中東部で地震が発生した。地震発生当初は、震度6強との事だったが、その後、震度は7に変更された。とにかくひどい地震だ。住宅が数軒倒壊したといった当初の発表が、徐々に(刻々)シリアスなものに塗り替えられていった。直ちにJR北海道は全面運休だ。札幌の地下鉄もマヒした。そして、原発の様子が言及される。泊原発の外部電源が喪失し、非常用自家発電で電力を供給(6台で10日間はもつ)しているとか。取りあえず、放射線量に異常はないという。震源地から110km以上離れている場所でも先ず原発は安全かとのことになる。日本中の原発はそういった地域にあるのだとの恐れをいつも感じさせる。そして次に起こったのが、苫小牧市内全域が停電したとのことだ。ここは震源から直線距離で20km程度なので、影響は大きそうだ。信号が消えた事による交通の混乱が伝えられる。そして続いて伝えられたのは、道内すべての火力発電所(全6基)が停止し、全域295万戸が停電したとのことだ。どうやら全道の電力の約半分を賄う主力の苫東厚真火力発電所が地震の揺れで停止し、4号機はタービンから出火し、1、2号機も水蒸気が漏れ、施設が損傷したとみられる。そのため道内の電力需給のバランスが大きく崩れ、別の道内3カ所の火力発電所も停止(一部では、全道で稼働していた火力発電所6基との記述もある)したとのことだ。一斉に緊急停止したというが、何故そんなたいそうなことになるのだろうかと訝った。これに対して、道内5カ所に水力発電所があり、それがほどなく復旧して、そこから火力発電所に電気を送り、火力発電所の発電を再開させるのだという。しかし、道内の企業は次々と操業停止を余儀なくされている。新千歳空港も閉鎖になった。ここは震源に10kmと近いので、当然とも思える。たまたまの旅行者や観光の外国人は、右往左往するばかりだ。北海道独特の問題としては、酪農家の搾乳が、電気が来ないために機械での搾乳が出来ず、又、搾乳しても保管のための冷蔵システムが使えないので、操業を停止したとのことだ。続いて、道内16市町の2239戸で断水となった。ここまでの被害は、程度の差こそあれ、当然起こりうる結果だ。然し、之に続いて発表された大規模な土砂崩れは、その写真を見て絶句するほどだ。緑の山が地滑りで茶色に変わっている。山の斜面が広範囲に崩れて山肌がむき出しになり、その土砂や樹木で、住宅などの建物が押しつぶされているのだ。それでも、歩いて職場などへ向かう人の姿が多く見られたというから、何となくちぐはぐだ。停電だから食事を作れない。そこでコンビニへ向かうが、売り切れて何もない。メールも充電が切れると最早使えない。全くの原始生活になっているようだ。道路が極端にでこぼこした状態になっているところは、昔、沢があり埋め立てたところだとのことだ。また、辺り一面が液状化現象で、泥沼になっているビデオが流されたが、足を取られた人は、自力では抜け出せないほどだ。そして、おもむろに防災科研が今回の地震の加速度1504ガル(gal)だと発表した。つい最近の大阪府北部の地震では、高槻市で806ガル、阪神淡路大震災では891ガル、釧路沖地震が922ガル、中越地震が1019ガル、そして、熊本地震1362ガルだと云う事からも、相当に巨大であることが分かる。(因みに重力の加速度は980ガルで、加速度が800ガル以上で、かつ地面が動く速度が毎秒100センチ以上になると、建物に大きな被害を及ぼすとされている)気象庁は陸のプレートの地殻内で断層面がずれ動いて起きたと発表(逆断層型?)した。震源から西に約10km離れた場所には主要活断層帯の「石狩低地東縁断層帯」が南北に走っている。しかし、震源の深さ約37kmと活断層の地震としては異例の深さで、気象庁は「断層帯との関連は不明」としている。 この地震は、活断層で起こる地震としては震源が深すぎるとの意見もあるし、一方では、今確認されている断層ではない隠れ断層によるものだとする意見もあるようで、要は、分からないというのが本音のようだ。原発の立地で、活断層の有無が議論されたことがこれまでもあったが、名の通った断層が200とか、全部合わせたら2000とか、隠れている断層もあるからそれ以上とか、全く以て判然としない。そんな、分かってもいない断層の上に原発を造るなどと言うことは、全くナンセンスなのだが、どうやら現実はこういった事を深く考えていないようだ。昨年12月に北海道東部での超巨大地震の発生確率が30年以内に、7~40%だとの記事があった。政府の地震調査委員会が公表したもので、千島海溝沿いの地震の長期評価だ。東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の超巨大地震の発生確率だが、東北沖の日本海溝との連動もあり得るとのことで、その範囲は広大であった。今回の地震はこの想定図からは離れた、しかも断層型の地震である。調査委は、超弩級の地震だけを扱っているわけではないだろう。今回の地震も予報していて当たり前と思われるが、その時点で、調査委は一回り小さい巨大地震も30年以内に発生する確率も同時に発表している。それも少し場所が違うのだが、十勝沖ではM8~8.6程度が7%、根室沖ではM7.8~8.5程度が70%程度、色丹島および択捉島沖ではM7.7~8.5前後が60%程度としていた。この時の公表の根拠は、過去6500年間に最高18回あり、平均間隔は340~380年と推定して、現在は最新の発生から約400年が経過していることからそう結論づけたとのことだ。全く根拠の無いことでは無いが、こう言った予測が実社会にどれ程の意義があるのかは、全く疑問に思えてくる。一体どういった計算方法が用いられているのか、素人には全くのブラックボックス故に、判断の基準すらない。今回の地震は想定された地域ではないことから直ちに予測との整合性を見ることは出来ないとは思うが、折角予測するのなら、もっと時系列的により正しいものを提供して貰わないと、結局は、予想しなかったのと同じ結果になってしまうのだ。今年の6月には、直下型地震については、メカニズムが複雑な故に予測するのは至難の事だと書かれていた。最近発生した大阪北部地震だが、日本のどこででも地震が起きるという事を証明して見せた。その時点で、今の科学では、地震がいつ、どれくらいの規模で起きるのか予測するのは不可能だと述べている。特に直下型地震は活断層が1000~数万年に一度動くとされ、過去の記録があまりに少ない。今回も強い揺れを引き起こした断層すら特定できず(大阪の時も同じだ)、地震予測の難しさが改めて浮き彫りになった。結論的には、我々は、来るべくしてくる巨大地震をただただおびえながら待つだけの哀れな存在であると言うことだ。【古今和歌集】538.うき草のうへはしげれるふちなれや ふかき心を知る人のなき (よみ人しらず)私の心は浮草が水面に茂った深い淵だろうか、深い思いを知る人はいない
2018.09.07
コメント(0)
今日は、友人夫妻とのゴルフだ。GDOの3ゴルフ場を回ったクーポンで、無料ラウンドとのことだったが、連れ合いの分は、行った日に確認印を忘れたために、別の日に人に頼んで、押して貰っていたため、無効だとされた、1分の非はあるとは言え、結果は実際に行っていたので、釈然とはしないが、無効との扱いを容認せざるを得なかった。クーポンの期限が、9月7日までなので、台風等の雨の合間で、今日しか使えなかったこともあった。又、門の前の道路を、アスファルトで修理する工事を行ったようだ。ゴルフ場は、まだバンカーが使えない。バンカーは無罰で出してプレーすることになった。聞いたことがない処置だ。之でも正規の料金を取っているようだ。しかし、帰りに果物の土産が付いていた。次回は、気を取り直してやらねば。取りあえず、振り返ってみる。RはTSでラフに落ちた延べ数。アウトからのスタートだ。No.1は、TSはいつも通り、特設Tの手前までしか飛ばない。しかもラフだ。(R1)ラフからの2打を5IでFWCR。3オンした。然し、何でという感じの3パット。ダボだ。友人と夫人はボギーで、連れ合いは実質3パットの8打だった。No.2のTSは左のバンカー脇のラフだ。(R2)。2打を3WでFW左だ。ここも3オン。またまた何故という感じの3パットでダボだ。友人は1パットのパー。夫人は私と全く同じ。連れ合いも連続3パットの8打だ。No.3(超打ち下ろし)は今日のピンは奥だ。TSを8Iで少し当たり悪く、左ラフだ。(R3)アプローチは良く1パットのパーとした。友人と夫人は1オンのパー、連れ合いはカラーから3つパットでボギーは痛かった。No.4は、ハンディ1のホールだ。TSは超良い感じでFWCRだ。2打も良い当たりで、FW左をキープ、残り100だ。然しそこから乱れてしまった。記憶が無い。上がってトリプルを叩いていた。(前回はボギーだった)。友人もGR近くまでは快調だったが、何故かここをダボとしていた。(ここは記憶が飛んでいる)夫人は、1パットでパーを取り、連れ合いは9打だった。No.5は120YD、7Iでバンカーに落とした。(R4)出して、2打、3打とチョロだ。最早、気落ちの極みであった。友人達に悪いことをしてしまった。友人は1オンしパーだ。夫人はボギーで、連れ合いは3パットのダボだった。No.6は、TSは少し右に出て、フェンスで跳ねて、FWに戻ったが(R5)だ。2打でFWの良いところだ。3打オンして2パットのボギーだ。友人は、3パットで、ボギー、夫人はダボだ。連れ合いはTSを良い当たりしたが、左に落とし、OB。上がって8打だった。No.7は、TSはチョロで、直前のラフだ。(R6)マリガンをとの声もあったが、引き続き、2打で、FWに届かない。3打でやっとFWの良いところに飛んで、4オンできた。2パットのダボだ。友人は、見事2オンだが、奥深くで、3パットのボギーだ。夫人はボギーで、連れ合いは、TSは今日一番良く飛んだ。然し結果は、8打だった。No.8のTSはまずまずの当たりだが左ラフだ。(R7)カート道の右に出して、2打で、良いところまで飛んだ。3オンして、2パットのボギーはこんなものか。友人も付き合ってか3パットのボギーだ。夫人も同じく、ボギーだった。。連れ合いは、7打だった。No.9は、パー5。TSは良い当たりで、FW左だ。2打も良い感じで左マウンドの上だ。3打では矢張り届かない。4打をチョロし(痛い)、5オンの2パットで、ダボで終了した。友人は、何時もはパーで上がる最終ホールを付き合って、ダボとしていた。夫人はここをボギーで上がって、連れ合いは、2打目が快音で、ダボでの上がりは優秀だ。前半がやっと終わった感じだ。夫人にも7打置いて行かれた。FWキープ率は22%では話にならない。(前回44%)乗っていけない後半だったが・・・。No.10は、パー5。TSは右の林の中へ。(R1)少し動かして、2打も右ラフだ。3打は5Iが上手く飛んで花道だ。4オンで1パットのパーは一寸信じられない。友人は、パーオンながら3パットでダボだ。この逆転は信じられない。夫人は3パットのダボ、連れ合いはTSを右コースに打ち込み、1ペナを払って、上がって9打だった。No.11は2打(通常)を右ドッグの打ち上げだ。TSは狙い通り、カート道に跳ね、FW左だ。しかし、2打はトップ気味のゴロだ。3打でミスして届かず、4打の寄せもトップでGR向こう。5オンで、1パットのダボだ。友人は、3オンで、2パットのボギーだ。このホールが一番難しいと何時も云う。夫人もボギーだった。連れ合いは、7打で上がった。No.12はだらだらの打ち上げ。TSは良い感じの当たりでFW左だ。2打は、打ち上げ、4Wで届かなかった。3オンの2パットでボギーだ。友人は、2オンを外したが、1パットでパーとした。夫人は私と同じ、連れ合いは9打だった。いつも上りには弱い。No.13は間が凹んだやや打ち上げショート。ピンは近い。TSは4Wで当たり損ねて、丁度特設ティーの辺り。(R2)2オンしてピン近だったが、何での2パット。ボギーだ。友人は、1オンして3パットのボギーだ。どうも私が足を引っ張っている。夫人も1オンで、3パットのボギー。連れ合いはTS悪く、6打だった。No.14は打ち下ろし池有り。TSはしっくりこないがFWCRだ。左足下がりの2打は不本意な当たりながらオンした。ここも2パットのパーだ。友人は、楽々2オンだが、3パットしてボギーだ。夫人は、調子を崩し、トリプルで、連れ合いは3オンしながら3パットのダボだった。No.15は広いフラットコースだ。TSは左のFWに残った。2打を一寸引っ張って左のラフだ(深い)3打でAクラブは少し短いと思ったが案の定、花道にショートした。4オンで、しかも3パットのトリプルは、何をやっていることやら。友人も、3オンし、ここも3パットのダボは、付き合ってくれている感じだ。夫人も、トリプルで、連れ合いは、3パットの8打だった。No.16は、パー5。TSは良い感じで、FW左。2打を一寸安易に左のラフだ。3打でFWに戻し、4打でチョロして、5オン2パットのダボだ。(ここも安易すぎる)友人は、きっちりパーを取っていた。夫人はボギーで、連れ合いは9打だった。No.17は打ち降ろし150YDだ。DRで打ったが、手前左のバンカーだ(R3)。出して2オンは短く、3パットのダボだ。友人と夫人は、全く同じでダボとした。連れ合いは、隣のGRに乗せ、2オン2パットのボギーだった。光った。No.18は、TSはまずまずの当たりのFWCR。2打は超良い当たりで、花道だ。3オンは予定通りだが3パットのダボとなった。友人も全く同じで、夫人は、ボギー、連れ合いは、TSは最後に良い飛びをしていたが、8打終了になってしまった。後半のFWキープ率は67%、せめて之くらいでないと・・・。友人は丁度90で、私は、100を越えた。夫人は、96で、連れ合いは、130とあと一歩だった。ショットもさることながら、3パットがあまりにも多い。之ではゴルフにならない。帰りの道は、高槻カントリーへの道が通れず、茨木回りで帰った。人のせいにするのでは無いが、無料クーポン券を使えないと知って、やる気が失せていたのは事実だ。
2018.09.06
コメント(0)
今日は台風一過。セミウォーキングは上牧駅裏から上牧小迄で、帰りはシャルマンを通った。連れ合いに誘われて、中学校の放課後学習会に参加した。1年生から3年生までが一堂に会するが、みんな真面目に学習に取り組んでいた。連れ合いは、友人との夕食で、京都に出掛けた。台風で、我が家の屋根も瓦が落ちたようだ。下からは判然としないので、被害の度合いを、何時もお願いしている便利屋さんに見て貰うことにした。その台風だが、鳴り物入りの台風であったものの、当初は、それほどのことも無いだろうと思っていた。屋根の瓦が落ちることは、全くの想定外ではないが、自分のこととなると、大変だ。そんな大変な台風21号は、韋駄天ながら、淡路島を縦走する大阪には最悪のコースを辿って、北へ抜けていった。大阪にとって運が悪いことに台風の中心が、大阪の西方を通ったために、左巻の渦に加えて、進行方向の速度が加わり、より早い風速となった事だ。さらには、満潮に向けて大阪湾の潮位が上がる中、台風接近による気圧の低下が海面をさらに押し上げ、猛烈な風と相まって高潮となった。今回は「50年に1度」の想定を上回る高波に襲われたとしている。そして今日、テレビでその足跡を追うビデオが紹介されていたが、何ともおぞましいことが各地で起こっていることが分かった。テレビを見て改めてぞっとする恐怖に襲われた。最大瞬間風速は、観測史上最大の58.1m/secというから、石原裕次郎もびっくりの相当な早さだが、だからといって、他の台風やハリケーンで示される中で最高というわけでもない。何といっても衝撃が大きかったのは、関西空港への連絡橋に全長89mで2500トンの小型のタンカー宝運丸が激突して、橋桁を破壊したことだ。押し寄せる風に何度も衝突を繰り返したようで、見たところ橋桁2スパン分が橋脚から外れているのと、真ん中を走る鉄路にも影響を及ぼしていることだ。加えて、関西空港自体も2本の滑走路のうち南東側のA滑走路(全長3500m)のほぼ全域と、第1ターミナルビルの地下に浸水。駐機場も海水につかり、飛行機や作業車両にも被害が出ている。B滑走路と第2ターミナルビルは辛うじて無事という。之によって、取り残された乗客達3000人(8000人とも)は、陸の孤島となった関空等に取り残されてしまったのだ。当然、関空は閉鎖し、見たところ、再開には相当時間が掛かりそうだ。旅客機の発着便が1日平均で460~470便。貨物機も同40便程度ある関空は、壊滅的で、都市の玄関口の機能は麻痺という状態だ。旅行予定者は勿論、インバウンドの海外客も驚いたことだろう。影響が出かねないと危惧されている。2018年度は開港以来初の3000万人台が期待されていたようだが、目標達成に暗雲がただよってきた。 新聞やテレビで知らされる悲惨な状況も、当事者を除けば、おそらくは、次の大きな事件が来れば忘れ去られることだろう。現につい最近の地震による屋根瓦の落下などについても、人々の関心は薄れ始めているからだ。そこで、自分がテレビを通してみた悲惨な状況を箇条書きにでもして残ししておこうと思った。順不同だが、高速道路を走行中のトラックが横転し、運転手は辛うじて、脱出したが、トラックの一部が、その真下を走る、これも高速道路に落下した。同様に、瀬戸中央自動車道・瀬戸大橋で8トントラックが横転している。大阪府の咲洲庁舎近くの駐車場では、十数台が吹き飛ばされて窓ガラスが割れたり、ドアが外れたりした。近くの道路でも複数の車が横転している。高層ビルが引き起こす風の異常な流れが関係しているようだ。大阪市北区の40階建ての高層ビル「梅田スカイビル」でも、窓ガラスが割れるなどの被害が続出した岸和田市の府泉南府民センタービルでは、4階建て本館の北西側で工事の足場やフェンスの一部が駐車場などに崩落。また、ビルのメンテナンス用に組み建てた足場が吹き飛ばされていたのが大きく2件あった。(解体工事中の10階建てビルを覆う足場、建て替え工事中の6階建てスーパーの足場)南海本線尾崎駅では駅舎2階から出火し、2階部分約200平方メートルが焼けた。ひらパー(ひらかたパーク)の観覧車が、異常に速い速度で、回転していた。走行中や停車中の車が数多く横転していた。西宮でも船が防波堤に激突し、そこにどういうわけかもう1隻の小型船が更に突っ込む形で連なっていた。同じく西宮の中古車オークション会場では100台もの車が燃え上がっていた。高波で火災?とは、俄には信じられないが、何でも起こるのが天災だ。港のクレーンが倒れ、東部は海中に没していた。刈谷市では、停泊中のヨットが数隻転覆、沈没していた。人工島・六甲アイランドも高潮で一部が浸水、積まれていたコンテナ約20個が次々と海に落ち、流された。 京都駅ビルでは中央改札口前で、頭上からガラスが落下してガラス片が縦横約30mにわたって散乱した。数人が怪我をしたとのことだが、ひょっとするとわが身に降りかかっていたかの知れないわけだ。京都の渡月橋の欄干も一部横倒しになっていた。世界遺産・仁和寺では、二王門の屋根瓦が落下し、御影堂の扉が飛ばされた。また、東京都八王子市でも台風の影響で、人が屋根の下敷きになるなどしている。奈良の春日大社の屋根の一部が、倒木などにより破損した。国宝・彦根城の外壁のしっくいの一部がはがれているのが見つかった。等などだが、どれもこれもリアルなビデオなので、なおさらその衝撃は大きい。現時点で既に11人が死亡している。加えて、停電が広範囲に発生している。(一時100万軒以上が停電した)この暑さでクーラーは効かない冷蔵庫は使えないではまいってしまう。一番必要な、水や食糧も干上がって、長蛇の列を成したコンビニも、長い待ち客を残して途中で完売してしまっていた。この台風は、関西直撃の台風としては、死者・行方不明者48人を出した1993年の台風13号以来25年ぶりとなるという話だ。ヤンシーと名付けられたこの台風は、最低気圧925 hPaで、最大風速は50 m/sだという (米軍観測では68m/s)この台風は、1959年の伊勢湾台風にほぼ匹敵する強烈な台風であった。途中経過の報道では、台風21号は中心気圧は950hPaで、中心付近の最大瞬間風速は60m/sとのことだった。勿論、今年の台風では最強である。更に不幸なことに、台風襲来時が高潮となっていることだ。1961年に死者194人を出した第2室戸台風の潮位差を超える恐れがあるとされた。その後、今日になってやや落ち着きを取り戻しているようだ。関空に取り残された3000人の客は、暫時フェリーで神戸空港にピストン運航で向かったようだ。この台風、結構センセーショナルではあるものの他の台風の被害に比べて今のところ死者の数は少ない。(亡くなった方には申し訳ないが)言い訳に、想定外を何度も使っているようだが、たかが人間が想定する範囲は知れている。最近は、今まで経験したことが無いと云う事があまりに多く発生している。この台風は、今後の防災のあり方に強烈な示唆を与えてくれているようだ。【古今和歌集】537.逢坂の関にながるゝ石清水 いはで心に思ひこそすれ (よみ人しらず)逢坂の関に流れる岩間から湧き出た清水の「岩」ではないが、口には出さずに心の中で思い慕っているのですよ"岩清水" の「岩(いは)」から "言はで" の 「いは」を導いて、口には出さずに思っているのだけれど
2018.09.05
コメント(0)
今日のセミウォーキングは水無瀬堤から堤東終点迄で、何時もと同じだ。午後は台風21号が直撃してきた。想定された、樹木の倒れやビル足場の倒壊などがある中、関空の連絡橋に小型タンカーがぶつかり、橋桁を壊したことや、関空自体が全面水に浸かったことなど、想定外のことも多々起こったようだ。今の世の中何が起こるか分からない。***スルガ銀行の不正が、留まるところを見せない。事の起こりは、今年初めに戻る。そして、4月金融庁がシェアハウスへの不正融資で、役員に不正行為があるとされて、立ち入り検査に入った辺りから、急にクローズアップされてきた。スマートデイズが運用する女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」に大半の建設費用を融資していたスルガ銀行だが、審査を通りやすくするために役員が書類の改ざんなど不正行為に関与していたのではないかとの疑いで始まった。4月9日にかぼちゃの馬車が経営破綻したところから事が発覚したようだ。それまでのスルガ銀行は法人向け大型融資から小口融資に切り替えて特化し、融資決定のスピードも速く、返済期間は長く、高金利と云ったスタンスで、金融庁からも高評価を得ていた。このように高評価を与えていた金融庁も全容究明で重い責任を負うことになる。スマートデイズはシェアハウスオーナーに関心を持つ会社員らを対象に、預金の少ないオーナー候補に、スマートデイズが通帳のコピーの数字を改ざんするなどして資産を多く見せかけ(例えば1万円ほどだった預金残高を3000万円余りに水増し、等々)、スルガ銀行の融資審査を通していた。この辺りまでなら、巷に良くある話だ。ここまでなら「行員はむしろ販売側にだまされた被害者だ」との当初のスルガ銀行の強弁も納得できる節もある。然し実態は、この融資に関連して、スルガ銀行側の担当者が関与して、両者が結託して被害を拡大させたと云う事だ。関与していた行員は、相当数に上ることが判明したのが、5月だ。行員14人を含む33人が融資書類の改ざんに関わった疑いがあるとされる。この時点で、最早スルガ銀行は、加害者の主たる立場になったのだ。そして、その不正融資は、スルガ銀行の投資用融資枠の過半に及ぶことが判明したのだ。銀行ぐるみの詐欺行為に対して、更にその後の調査で、融資の審査に必要な書類の改ざんを、銀行が業者に指示した疑いがあるという事が分かったというのだ。いやはやだ。老後への不安を抱え、なけなしの資金で、何とかしようとするサラリーマンに、「自己資金がなくても大丈夫」などとたくみに投資を呼びかけたのだ。こうしてシェはウスの所有者となった人の多くは年収数百万円の会社員で、通常なら1棟が1億円もする物件を購入することなど、不可能であるが、それを可能にしたのが、スルガ銀行の融資であり、銀行が積極的に手を貸していたのだから開いた口が塞がらない。一方の借り手のサラリーマンだが、自らの資産内容で、1億円以上の融資を受けられると云う事に疑問を持たなかったことも愚かしい。オレオレ詐欺がまかり通るはずだ。スルガ銀行が2018年3月末までに融資したのは約1200人で、融資額は約2000億円。多数の所有者が通帳などを改ざんされて融資を受けたようだ。最早何をか況やだが、続きはまだある。金融庁の立ち入り検査に対して、スルガ銀行側は非協力的で、融資担当者は既に退社したり、又退社の動きを見せているとのことだ。検査忌避で対応しようとの姿勢を示している。スルガ銀行の米山社長は「シェアハウスは特殊な案件なのに、リスクが十分認識できていなかった」と説明しているとか、ガバナンスという以前に経営能力の無さを露呈していて、銀行の何たるかをもわきまえないとんでもない輩だと素人にも分かるほどだ。こう言った件を受けて、8月29日ついにスルガ銀行は米山明広社長と白井稔彦専務の2代表取締役が引責辞任、創業家の岡野光喜会長ほか、代表権を持つ3取締役が総退陣する異例の事態になる。やれやれ1件落着かと、思いきや、続きはまだあるのだ。今日の新聞では、スルガ銀行は創業家の関連企業に500億円弱を融資していたとのことだ。スルガ銀行は1895年に岡野光喜会長の曽祖父にあたる岡野喜太郎氏が創業。100年以上にわたり岡野家出身者がトップをつとめてきた。スルガ銀行の子会社とは別に、岡野家の関連企業(ファミリー企業)は20社以上あり、スルガ銀行はこのうち約10社と融資取引がある。融資残高は2018年3月末時点で500億円弱にのぼるという。スルガ銀の融資残高(約3.2兆円)の1.5%にあたる。これでも、金融庁の指示で、2002年に融資額は1200億円を超えていたものをここまで減額してきたというのだ。創業家の関連企業への融資はそれ自体がただちに問題になるわけではない。まともな融資なら、それも頷けるが、企業の大半は実態のない企業であったり、経営状態の悪い企業であったり、さらにはスルガ銀行の株式を持つ企業であったりと、どうやらまともな融資では無さそうだ。更に加えて、借入金の使途でも不透明な点があるというのだ。更にだ、創業家の関連企業が実態としてスルガ銀行の子会社なのではないかというのだ。これでは根本から話が違ってくる。仮に創業家の関連企業が子会社だとすると、500億円にのぼる融資を実行した判断や貸し出し条件が適正だったかどうかが問題になるし、融資した金額のリスク評価が適切だったかも論点になる。さらに別の問題も浮上してきた。子会社による親会社の株式の保有を禁じている会社法に触れかねない点だ。子会社と認定されれば、創業家の関連企業はスルガ銀行株を手放す必要がある。創業家は関連企業を通じてかなりの割合のスルガ銀行株を持っているとされている。これは別の、大きな問題だ。この期に及んでもスルガ銀行は創業家の関連企業はあくまで銀行の子会社ではないと主張している。然し実態は、創業家の関連企業はすべての借入金がスルガ銀行の融資だったり、創業家の親族や知人が代表を務めたりしている例が多い。これはとりもなおさず、関係企業とスルガ銀行は「緊密者」に該当するとみられ、常識外である。このように、極端な利益至上主義で現場を不適切な融資に駆り立てた企業統治の欠如の根っこには、創業家とスルガ銀行との不透明な関係(同じ穴の狢)だとの強い疑いなのだ。最早これは銀行という袈裟を着た、悪徳団体(創業家+銀行+関連企業)ではないだろうか。騙された人の悔しさや(中には自殺者も居るらしい)損害もさることながら、金融庁の監督のずさんさは糾弾されなければならないだろう。スルガ銀行の創業者、岡野喜太郎は村人の窮乏を救わんと、1877年、貯蓄組合「共同社」を設立し、「勤倹貯蓄の精神」を村人に説いてまわった。その初志は、無残にも打ち砕かれてしまったようだ。【古今和歌集】536.逢坂のゆふつけどりも わがごとく人や恋しき ねのみなくらむ (よみ人しらず)「あふ坂」のニワトリも自分のように恋しい人がいるのか、声を上げて鳴いてばかりいるようだ(ゆふつけ鳥 ・・・ ニワトリ:木綿付け鳥)
2018.09.04
コメント(0)
今日のセミウォーキングは高浜堤から上牧堤を超えて河口から32.0km地点で折りかえして上牧駅を通って帰宅した。連れ合いの眼鏡型拡大鏡ハズキの修理が完了し、引き取りに云った。嵌め込むだけだったようで、無料だった。テレビの宣伝もまんざら嘘ではないようだ。ドックインしていた車(SOTA)が出来上がった。***アメリカはパレスチナにヨルダンとの連邦国家を提案した。トランプ独特のかき回し戦法だ。トランプ政権はパレスチナ自治政府のアッバス議長に対して、ヨルダンとの連邦国家をつくるように提案したとのことだ。これに対し、アッバスは「イスラエルも連邦国家に参加するならば賛成する」と事実上軟らかく拒否した。イスラエルが参加する可能性が低いためだ。トランプの娘婿クシュナーが絡んでの話らしい。中東の歴史を紐解くと、ヨルダン自身の国家成立過程から、こう言った提案が出ること自体、そう唐突でも無い感じだが、当事者としては如何なる感想を持つものなのだろうか。現在パレスチナ自治政府は、ヨルダン川西岸(ウエストバンク)とガザ地区を統治しているが、ウエストバンクは、元ヨルダンの統治下にあり、之を第3次中東戦争で、イスラエルに奪われた。この時大量のパレスチナ難民が発生して、ヨルダン側にも流れ込んだ。やがて、イスラエルから、現在のウエストバンクと、ガザはパレスチナという形で、返還されたものの、イスラエルへのユダヤ人の流入に押されて、ウエストバンクへのユダヤ人の入植は今も続き、之が紛争を長引かせている。とまぁ簡単なレビューではこう言った経緯だ。トランプの提案の中身は明らかでないが、どうやらクシュナーに気を遣って、パレスチナ側に圧力を掛ける気持ちがあるのではないかと勘ぐられる。之に先だって、アメリカは、8月31日に米国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出を全面的に停止すると発表している。何をか況やであるが、キリスト教徒やユダヤ教徒の考え方は常にこのような形を取っている。元々この辺りは、カナンと呼ばれていて、地中海辺りの海洋民族ペリシテ人が流れ着き、住み着いてペリシテ文明を栄えさせた。その後ペリシテ人等は滅亡して、紀元前10世紀ごろにイスラエル民族によるイスラエル王国がエルサレムを中心都市として繁栄したという流れとなる。パレスチナという言葉はペリシテという言葉がなまったものと考えられている。因みに、カナンとは、地中海とヨルダン川・死海に挟まれた地域一帯の古代の地名であり、聖書では「乳と蜜の流れる場所」と描写されている。さらには、カナンはイスラエル人が到来する前には民族的に多様な土地であり、「申命記」によれば、カナン人とはイスラエル人に追い払われる7つの民の1つであったとのことだ。近世に入って、ヨーロッパで迫害された、ユダヤ人はパレスチナへと亡命していくのだが、何故パレスチナ地方だったのか、亡命先の候補としてはキプロス、シナイ半島、ウガンダ、さらにはアルゼンチンなどと云った名前も挙がっていたようだ。さしずめアルゼンチンにでも流れていったならば、ユダヤ人の商売の才覚で、現在のようなアルゼンチンの悲惨な経済状態は免れていたかも知れないのだが。ともあれパレスチナを選んだのは、神がアブラハムの子孫に与えると約束した土地であるという根拠だ。神が聖書の中に書き残していると云うが、そもそも聖書は誰によって書かれたものであるかもはっきりしないし、少なくともパレスチナ人が書いたのでは無い事は明らかだろう。近代以降パレスチナとかパレスチナ人と云えば、パレスチナに在住するアラブ人を指すが、もともとこの名は、世界各地から移住してきたユダヤ人に対して、区別するための呼称であり。カナン地区に住む人の総称であったわけだ。トランプが、現段階で、中東和平を口にして、パレスチナとヨルダンとの連邦国家を提唱する根拠は何処にあるのか、イスラエルへの根回しは済んでいるのかなど考えると、とてもそのような細やかな気がつく男でもないので、単なる気まぐれでしか無いと思わざるを得ない。もし、中東問題を本当に解決し、紛いなりにも、クリントンが仲介したオスロ合意に匹敵する様なムーブメントを形成するつもりならば、予め、国際社会の反対を無視してまで、アメリカ大使館をエルサレムに移すなどと云った刺激的なことから始めることはなかっただろう。一方のヨルダンからは、この提案に対する回答は示されていないが、アメリカが動くとするならば、現在は、放棄したとは言え、第3次中東戦争でヨルダン川西岸地区をイスラエルに奪われたヨルダンに対して、イスラエルとの連邦国家を形成してはどうかという奇抜な申し出をする方が、如何にもトランプらしいと、評価というか、唐突感というか、面白かったのでは無いかと思うのだ。パレスチナから大量の難民がヨルダンに流れ込んでいる真の原因は、イスラエルの野放図な、ユダヤ人の入植から弾き出されたパレスチナ人が行き場を無くして難民化していることを考えると根本的な解決は、そこに有るような気がするのだ。中東戦争で、辛酸をなめたヨルダンも、1990年代以降は民主化に伴い王室は近代化路線をとり、1994年にはヨルダン・イスラエル平和条約に調印し、1979年のエジプトに続き、イスラエルを正式に承認した2番目のアラブ国家となった経緯があるのだ。国内事情で、近代化路線や、イスラエルとの平和条約の締結に反対する保守派やイスラム主義派が台頭して国内の不安定要因となっているものの、強力なリーダーシップで、イスラエルとの関係に新しい1ページを作る努力をすれば、闘争の最中にある当事者同士よりも柔らかな交渉が成り立つのではないかと考えるのだ。中東戦争はイスラエルに占領された地域から大量のパレスチナ人の流入をもたらした。それにしても、このような中東紛争を作り出した原因は、イギリスとフランスにあるわけだ。近代になって、イギリスやフランスが、中東の和平への仲介を採らないのは、こう言った経緯があるからなのか、最早中東の問題など我関せずと云う事なのか、あまりにも身勝手な、傍観者になってしまったようで、情けない。イギリスやフランスが、過去の中東分割時の反省を込めて、積極的に乗り出すことこそが真の解決に繋がるような気がするのだ。少なくともトランプのような気まぐれ男に好きにさせることこそ中東の混迷化を深めることになりかねないと思うのだが。【古今和歌集】535.とぶ鳥のこゑもきこえぬ奥山の ふかき心を人は知らなん (よみ人しらず)空を飛ぶ鳥の声さえ聞こえない奥山のように深い私の心をあの人に知ってほしい
2018.09.03
コメント(0)
今日のセミウォーキングは大阪染工から宝寺踏切迄で、帰りは島本駅を通った。ご近所で評判を聞いていた、うなぎ屋に鰻を食べに行った。こう言う時率先して行動するのが連れ合いで、私は常にフォローする。大津の逢坂山の「かねよ」という鰻や老舗だ。山科から京阪線で3つ目の大谷駅から直ぐの所だ。此所らは何時も国道1号線を走る傍だ。近くに蝉丸の神社がある。個室で、静かなたたずまいだが、一寸古風だ。夕方、洗面所回りを掃除した。結構な大掃除になった。***8月21日、携帯料金の料金は4割程度引き下げられる余地があると菅官房長官が云った。その根拠として、日本の携帯料金が経済協力開発機構(OECD)加盟国平均の約2倍で他の主要国より高水準であることや、新たに携帯事業に参入する楽天が既存事象者の半額程度の料金を計画していることを挙げた。実感として、同意見だ。確かに海外で携帯電話をリースして使うと安い気がする。また、SIMカードとやらを予め買って入れておくことで、通信費が安くなるのを、大手の通信会社は、採用していないと云った事がある。この頃はSIMカードを使う機種も出てきているようだが、まだ日本では一般的でないようだ。利益率をとっても、一般の製造業(重工業は特にか)は5%も出せれば良い方で、3%程度と決して高くない。それに比べると通信会社は法外に高いところもあり、携帯電話会社でも10%を越えているのが普通だ。単純に考えれば、携帯電話の会社は儲けすぎているのではないかと何時も思っている。そこに官房長官の発言だから、矢張りなぁという感じだ。携帯電話は確かに便利になって、更にスマートフォンという名前になってからは、一寸したコンピュータを持ち歩いているくらいに、行く先々で、様々なことが出来るので至極便利だ。然し、カード引き落としの額を見ると、何時もがっかりするのが常だ。そういえば、2015年9月にも、政府が携帯値下げを要請すると云う事があった。物価上昇2%を目指している中政府が主導して値下げを云うのはおかしいと思うくらいだが、そう言わざるを得ないくらいに携帯電話の料金は高いと云う事の傍証だと感じた。然しそれからも一向に安くなったという実感はなく、逆に支払額が多くなっているようなのだ。確かその時には、携帯電話の料金を安くすることで、その分、庶民の可処分所得が増え、景気の拡大と緩やかな物価上昇につながるという見通しだと云っていた。携帯電話使用料金の消費者物価指数(除く生鮮、コアCPI)に占める割合が1万分の215(約2%)と大きい事が挙げられていた。(因みに私のような年金生活者にはこの数字が8%位にはなってしまうのだ)友人の中には、使えないからか、勿体ないからか、頑なにスマートフォンを握らない者もいる。昔は、そういった人をデジタルディバイドなどと云って少々優越意識的なものを感じていたものだが、最近はそういった気持ちも萎えるくらいに料金の高さをずしっと感じている。その後、3年前のこの発言はどうなったのか、どこかで振り返られてはいるのだろうが、私は少なくとも結果を知らない。というか、その時の政府要請に携帯電話各社が応じたのかどうかも分からない。携帯電話の料金体系は、実に複雑怪奇で、少々のことを理解していても、店頭で、説明を受けたままの安い方の額をそのまま選択をしているのだが、あまり効果は無いようだ。菅の発言を受けて、毎日新聞は社説で、「高すぎる携帯電話料金 利用者側も声を上げよう」と題して、論陣を張っていた。それによると、携帯料金が高止まりしている大きな要因は、NTTドコモとKDDI、ソフトバンクの3社が顧客を囲い込んで市場の9割を占め、価格競争が起きにくいためだとしている。矢張り寡占で、しかもカルテルじゃないかとの思いがよぎる。独禁法に触れるかもと行ったことにいち早く反応はしたが、実のところ、大幅な改善は見られないのが実状だ。その中で、任意の時期に携帯会社を変更することが出来ない一定期間の契約を求める「2年縛り」や「4年縛り」などといった枷がある。之では、3社間の競争も望めないだろう。又、乗り換えと称する引き抜きに関しては、特に優遇するが、長く使い続けている人にはそういった恩恵がなく、むしろ長期間利用者(上客)の支払い分を新規獲得者のサービスに向けるという、本来の商売人がする手法の逆を行っているのだ。特に、購入時に通信料と端末自体の料金が一体として扱われるために、料金体系が曖昧になっているのだ。本体0円は廃止されたと聞くが、実態はまだ残っているようだ。この辺りが徹底していない。携帯会社は端末代を割り引く分を通信料で回収すると言ったやり方の料金体系としていて、新機種に買い替える場合はメリットがあるが、同じ端末を使い続けたり、他社へ乗り換えたりする場合には恩恵がない。初期費用(新規購入時) は安く買い得のようでも、ランニングコスト(携帯の通信料)で取り返されているのだから全く朝三暮四的なやり方だ。通話や使用は毎日のことであり、結構高額になってしまうのだ。複雑な料金体系は素人には分かりにくく、ついつい店頭の云うがままになり、その後もこちらから申し出なければ、店側から率先して安くすると言う事は無い。確かに便利であり、又、料金のことは、正直なところ、扱ってる日々や時々に常に考えているわけでなく、支払伝票(銀行引き落としなのだが)を見たときに何とかしたいと思うだけだ。然し、そう思っても、こちらからわざわざ店頭に出向かなければならないので、億劫になるのも事実だ。まさかそういったことを加味しているのではないだろうが・・・。菅の発言を受けて、総務省も動き出しているが、それというのも逆では無いかと思われる。国民の声を吸い上げる担当省庁が、上からの検討指示のような形で動くと言う事は、既に通信業界に対するガバナンスの欠如というしかない。総務相の家計調査でも、通信費は、5年前よりも23%も増大しているとのことだ。楽天は携帯電話市場へ新規参入しているが、本日の新聞記事によると、格安携帯業者は自前の通信回線を持たないために、大手のそれを有料で借りる形になる。どうやら、之までは大手は、回線を貸す代わりに通信速度を意図的に落とすなどの処置をしていたという。というか、その疑いがあるので、そういった差別がないようにとわざわざ、禁止する旨義務づけたようだ。勿論便利な機能を提供してくれているので、しっかりと儲けて、より良いサービスをして貰いたいと思うのだが、矢張り適正以上に暴利を貪ることは止めて、一般庶民に還元して頂きたいと思うわけだ。特に、ソフトバンクなどは、我々の通信料から得た巨額な資金を、サウジアラビアに投資したり、又、巨額ファンドを立ち上げるなどしていて、どうも本業の方の経営方針が、定かでは無いような気がするのだ。最近、これに対してスマホの料金は高くないと行ったふざけたジャーナリストがいる。石川温というらしいが、やれ、選挙前の人気取りだとか、OECDと比べて何の意味がある(後進国も含まれているのに)とか、自分が必要以上のスペックで契約していないかを見直せとか、言いたい放題だ。その中に、大手の通信会社はサービス網が徹底しているといい、新興の会社では、皆自分で処理せねばならないと云っているが、現在不調になっているスマートフォンを直すために、一体ロス時間(待ち時間)がどれくらい掛かるのか、彼は知っているのだろうか。,高いモノは高いのだ!【古今和歌集】534.人しれぬ思ひをつねにするがなる富士の山こそ わが身なりけれ (よみ人しらず)人知れぬ思いを常にする、我が身はまさしくあの富士の山のようである(恋しい人を思い、焦がれる火を噴き出すのは、あたかも富士山のようだとの思い)
2018.09.02
コメント(0)
今日は雨のためウォーキングは中止した。今日からは9月、立春から二百十日で明日以降に台風21号の襲来が予報されている。農家にとっては厄日なのだそうだ。連れ合いのスマートフォンが不調になった。直して貰うべくヨドバシカメラのクイックガレージに行ったが、ネットで予約したから来いと、つれない返事だ。***縄文時代に日本列島に住んでいた人たちはどこから来たのだろうか、という疑問はまだ解決していないようだ。日経のコラム記事だ。縄文の遺跡で見つかった人骨の中の遺伝子を調べ、東南アジアの古代人に近いことが最近の研究で分かった。これまで色々な仮説が唱えられてきたが、科学的に議論できる証拠が乏しかった。遺伝情報を基に、古代人が移動した道筋を解き明かす研究が本格化するとみられる。金沢大学や北里大学、国立歴史民俗博物館を中心とするグループが、日本を代表する縄文遺跡である愛知県の渥美半島の伊川津貝塚で2010年に出土した、約2500年前の成人女性の骨を研究した結果、頭部の骨の中にわずかに残る遺伝子から全遺伝情報の解読に成功した。なんと、最近は、そんなことまで出来るのかと、驚きだが、その結果、東南アジアの人々の遺伝情報と比較して何らかの遺伝的なつながりがあることが分かったとのことだ。比較した相手は現在のアジアの人々や8000~2000年前の東南アジアの古代人ら80を超える集団だ。之までも同様の研究は行われていたが、日本人で解読できた遺伝情報の割合が低いために詳細な比較・分析は難しかった。今回の研究結果では、伊川津貝塚の女性の遺伝子は、約8000年前のラオスの遺跡や約4000年前のマレーシアの遺跡で見つかった古代人の遺伝子に近く、遺伝情報の類似性などに着目し、6つのグループに分けたの中で、同じ1つのグループに分類されることが判明した。他の5つのグループとは大きな違いがあったという。その頃の東南アジアには狩猟採集民が住み「ホアビン文化」と呼ばれる文化圏を作っていたと考えられている。ホアビン文化は中石器~新石器時代初期の文化で、片面加工した石器類を使用していたとみられている。その集団の一部が移動し日本列島にたどり着いたのが東南アジア地域から渡来した縄文人の起源とされていたが、それを裏付ける結果になった。東南アジアでは、古い石器時代から住んでいた狩猟採集民が、稲作などの農耕文化をもつ集団の移動によって置き換わる「2層構造仮説」が長く信じられてきた。今回の成果から、単純な置き換わりはなく「複数のグループが移動と交流を繰り返す、新しい枠組みが浮かび上がってきた」とのことだ。昔の考古学研究は、各地の遺跡で発掘された石器や骨に刻まれた様々な加工の痕跡などを比べて民族や文化のつながりの深さを推定していたが、科学的な判断材料としては根拠が薄いとされた。これに対して、遺伝子を解析して古代人の足跡をたどる手法は、実際のグループ間での交流の実態がより明らかに分かるという。遺伝子による解析は、世界の潮流になっている。然し、問題は、遺伝子が高温多湿に弱く、遺伝子の鎖の輪が途中で切れてしまったり、バクテリアの発生も障害になったりすることだ。日本を含む東南アジアでは古代人の骨に残る遺伝子はこう言った環境下にあり、遺伝子が分解してしまったり他の生物の遺伝子が混じってしまったりする危険性が多いのだ。之に反して、乾燥した地域の多い欧州やアフリカは遺伝子の保存状態がよく、万年単位前の古い試料でもきれいに残っているのだという。そこで、今回は分析で使用する採取場所を、従来の歯の中に残る細胞から非常に硬い側頭骨に変えた。そのことで、より保存状態のよい遺伝子が見つかるからだ。勿論、遺伝子の取り出し時もクリーンルーム内で専用の実験服と手袋を使って慎重に行われている。こう言った遺伝情報を解読できた個体数はまだ少ない上、地域も限られている。また、1つの研究所だけでは信用度を高められないこともあり、数多くの別個の研究所が、互いに客観的に作業を進めることが肝要となる。1999年にミャンマーで、、原猿類と真猿類の間の特徴を備えた後期始新世(約4000万年前)の化石霊長類「アンフィピテクス」の頭がい骨の一部と、上あご部分を発見された。之が石器時代から縄文時代への移行の原点であるとされ、アジアが真猿類の起源との可能性が高まった。ここからはミッシングリンクだが、その後、2016年に縄文人は、東アジアや東南アジアに住み着いた共通の祖先から最も早く枝分かれし、約2万~3万年前には出現していた可能性があるとの研究結果が発表された。人類がアフリカからユーラシア大陸の東方へ進出した際に、縄文人につながる集団が現れたと考えられるという。しかし、縄文人はユーラシア大陸の他の集団と比べても非常に特異だとのことだ。総合研究大学院大学によれば、福島県北部にある三貫地貝塚で発掘された約3千年前の人骨の奥歯からDNAを抽出し、現代の日本人や中国人、アフリカ人や南米の先住民など、世界各地の集団と比べた結果、縄文人は東ユーラシア大陸の集団に近いものの、その中では遺伝子的に大きな差があることが判明したとのことだ。東ユーラシアの中では早い段階で出現したことが分かっていて、約1万5千年前にアジアからベーリング海峡を渡る、アメリカ大陸へと移住したとされる。2008年に富山市の縄文時代前期の小竹貝塚で、出土した女性の頭蓋骨を国内外で見つかったものと比較した結果、縄文人の祖先は東南アジアから中国を北上し北海道経由で本州へ入った「北方系」の集団と、東南アジアから日本列島を北上した「南方系」の集団がいた可能性があるということが明らかにされた。北方から流れてきた集団と、南方から流れてきた集団とがあり、互いに交雑した可能性があるとも思われるが、現代の日本人には2層性があって、後期旧石器時代に東南アジア方面から祖先集団が来て縄文人になり、弥生時代に北東アジア系が渡来し、混血していき、現在も進行中という内容説もある。このように、弥生人が、縄文人に置き換わったとされる「置換説」、や縄文人が変化したとする「変形説」、さらには互いに交雑したとされる「混血説」などの説があり、完全には確定した節は内容だ。【古今和歌集】533.あしがものさわぐ入江の白浪の 知らずや 人をかく恋ひんとは (よみ人しらず)あし鴨の騒いでいる入江に立つ白浪のように、あなたをこのように恋いこがれていることがわからないのだろうか(葦鴨 ・・・ 鴨の歌語 )
2018.09.01
コメント(0)
全30件 (30件中 1-30件目)
1

![]()
![]()