蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

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2006/10/20
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カテゴリ: 韓流ドラマ&映画
さっきから「もう一つのヤクソク」を掲載しているアメブロに、66話をアップしようと試みているのですが、なぜか反映されません。原因もわからず・・・。
今日はこちらのほうにアップしますね。
問題が解決したら、またあちらの方にも66話をアップしておきます。
なぜだろう・・・?





66話


車はスピードをあげた。安岡がミラーごしにソンジェを見ている。ソンジェは車窓から、流れゆく景色をぼんやりと見ながら、彼の視線を感じていた。
しばらくの沈黙の後、安岡はぽつりと呟いた。
「ソンジェくん・・・会えてよかった」
再び車内を沈黙が支配した。
ソンジェはその静けさが心地よかった。しかし同時に疎ましくもあった。どうして他人にそんなに親切にできるのだろう?最初の来日の時、無実の罪で警察に捕まったソンジェを救うために尽力してくれた安岡だった。それなのに自暴自棄な暮らしをしている自分に対して、まだこんなに優しい。ソンジェは安岡に優しくされるのが辛かった。ぼんやりとした頭で、今までのことを思い出してみる。車の揺れがソンジェを眠りに誘っていった。

「ソンジェくん、着いたよ」
安岡の声で目覚めた。安岡のアトリエ兼店舗の「安土」に着いたようだ。
ソンジェは立ち上がる。と同時に膝から力が抜けた。
「あぶない!」
安岡がすばやくソンジェの脇に駆け寄り、支えてくれた。
「・・・」
ソンジェは無言で安岡の肩を借りる。
「さ、気をつけて」
少しずつ歩きながら、ソンジェは店を通り、奥にあるアトリエに足を踏み入れた。
ぷんと冷たい土の香りがする。
『懐かしい・・・』
ソンジェは思い切り息を吸い込んだ。

「ただいま」
安岡が中にいる女性に声をかけた。
「お帰りなさい」
彼女は元気な声で答えながら、回していたろくろから顔を上げた。
芹沢由紀だった。
「うわ、汚い。誰ですか、その人」
彼女の言葉に、ソンジェは思わず顔を背けた。ソンジェだと気づいていないらしい。
「臭い!どこでひろってきたんですか?あ、あんたは・・・!」
ソンジェの顔を覗き込むようにして、由紀が叫んだ。
安岡は優しい口調で彼女に言った。
「あの、芹沢さん。すみませんが、お茶を入れてもらえますか?」
「はいはい」
少々ぶっきらぼうに答えながら、由紀はろくろの前から立ち上がった。

「そうだ、おなかすいているんだろう。よし、何かとろうか。芹沢さん、よかったら一緒に」
無言で立っているソンジェに向かって、安岡が言った。
「じゃあ私が作りますよ」
由紀が安岡に笑顔を向ける。
「いや、そんな」
「平気平気、ちゃっちゃっとスパゲティでも作っちゃいますから」
そう言いながら由紀は、置いてあったエプロンを手に取った。
「あぁ、そうですか。すみません」
安岡が頭を下げる。
「大丈夫です、任せといてください」
そう言って、由紀はアトリエ横にある簡易キッチンに入っていった。
「あ、着替えでも取ってこようか」
安岡が言い、住居スペースへと向かった。

食事を済ませて、ソンジェは久しぶりにシャワーを浴びた。浴室から出てくるのを見て、安岡が受話器を取る。
「ソンジェくん。井手さんが心配しているだろうから、連絡しておくよ」
「・・・」
葉子は心配してくれているのだろうか。由紀が顔をしかめたほどの臭いと汚れを身にまとっていた自分を見て、葉子はまだ自分のことを想ってくれているのだろうか。彼女に優しくするどころか、邪険な扱いをした自分を、想ってなどいてくれるはずがない。
ソンジェはたった今、胃に流し込んだスパゲティ・ナポリタンが逆流するような気持ちになった。

「ソンジェくん、少し落ち着いてきまして、心配いりませんよ。今芹沢さんが作ってくださったスパゲティをご馳走になったところなんですよ」
安岡は微笑みながら葉子と話をしている。
「井手さん、明日来るそうだ。」
そういいながら安岡は受話器を置いた。
「あんた、よかったね。世の中の人がみんな安岡先生みたいないい人ばかりじゃないからね。誰も助けてくれなかったら、のたれ死んでたかもしれないんだよ。」
由紀がお茶を淹れながら言った。

「ソンジェくん、だいたいのところは井手さんより聞いた。一緒に暮らしていた坊やが亡くなって、その坊やのお母さんも今だに意識が戻らないんだそうだね。いや、大変だったと思うよ。
ねぇソンジェくん、その死んだ坊やだって、坊やのお母さんだって、今の君を見たら悲しむと思うよ。どうだろう、しばらくここで仕事をしないか?いや仕事っていったってね、私の仕事を手伝ってもらうわけじゃないんだ。君はね、ソンジェくん自身の作品を作ってくれればいいんだ。」
「ちょっと、素敵じゃない!」
由紀が大げさに声を上げる。
「いや、私ももう若くはない。もちろんまだまだ仕事は続けるつもりだ。しかしいつ何が起こるかわからない。私はね、体が動くうちに自分の仕事を若い人に伝えておきたいんだ。」
ソンジェは安岡の言葉を無表情なままで聞いていた。
「ソンジェくん、私はね、このアトリエを君に譲ってもいいとさえ思っているんだ。もちろん韓国に帰ってやるものよし。それは君の自由だ。ようは君に仕事をしてもらいたいんだ。眠っている君の才能を目覚めさせてやりたいんだ。井手さんだって同じ思いだ。この機会に本腰を入れてやってみないか。」
「・・・」
「ちょっと、何迷ってんのよ。安岡先生がここまで言ってくださっているんだから。奮起してやりなさいよ。あんたねぇ、ここまで言ってくれる人いないよ。」
喜びを表さないソンジェに向かって、由紀はしびれを切らしたように言った。

『他人に何がわかるって言うんだ!僕の気持ちがわかるはずなんかないんだ。頑張っても頑張っても、いつも誰かを不幸にしてしまう僕の虚しさを、誰がわかってくれるというんだ。僕は疫病神なんだ、そして偽善者なんだ。佳織と宗太を幸せにしてやるのは僕しかいないと思っていたのに・・・。だから佳織と結婚するつもりだったんだ。でも・・・。』

黙り続けるソンジェの肩を軽く叩きながら、安岡はにこやかに言った。
「まぁ、今すぐ答えを出す必要はない。2~3日ゆっくり考えなさい。」
「あ、そうだ、見て。私の作品。少しは上達したでしょ?」
由紀は急に思い出したように、自分のかばんの中から皿を出し、ソンジェの目の前に差し出した。

ソンジェはぼんやりとその皿を見た。
愛する陶芸・・・それさえも今の自分からは遠い世界のことだ。
幼い頃、利川にある叔父の窯元でよく遊んだことを思い出した。
あの頃はソンウも元気だった。
あれから何年が経ったというのだ。ソンウが日本人である佳織との結婚を反対され、家出同然で日本に来たこと、ソンウを探しに来日し、葉子と出会ったこと、彼女を愛し、抱いたこと。
そして佳織と宗太が事故に遭ったこと。
さまざまな出来事がソンジェの脳裏を駆け巡った。
『やめてくれ!僕は生きる価値もない奴なんだ!偽善者なんだよ!もうたくさんだ!優しくしないでくれ!』
ソンジェは由紀の持っている皿を奪い、思いっきり投げた。
ガシャーン。大きな音をたてて、皿は木っ端微塵に砕けた。
「ちょっと!!」
声を荒げた由紀を押しのけ、ソンジェはアトリエに置いてある安岡の作品を次々と机から落としていった。
「やめなさい!」
「やめてよ!」
安岡と由紀がソンジェを止めようとしたが、ソンジェは彼らを押し倒し、アトリエ中の陶磁器を壊した。

『もう、僕にかまわないでくれ!優しくしないでくれ!』
心の中で叫びながら、ソンジェは「安土」を飛び出した。










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最終更新日  2006/10/20 09:11:04 PM
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