蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

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2007/06/24
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カテゴリ: 映画
大阪の PLANET+1(プラネット プラスワン) で公開中の「河瀬直美の世界」に行ってきました。
彼女の未公開作品を含む20年間の作品を、公開中なんです。
長編ばかりではなく、短編作品もいくつかまとめて、1つのプログラムがほぼ1時間になるように上映されています。
どの作品も見てみたかったのですが、時間の都合で毎日通うわけには行きません。その中で1番みたいものを厳選して、見に行きました。
A~Iまでのプログラムがあるなかで、私が選んだのはEプロ。
なんと大好きな是枝裕和監督と、河瀬直美監督との映像による往復書簡なのです。これは見なくてはなるまいて。

地下鉄の駅を出て少々迷いながら(駅から徒歩1分のところだと言うのに!)、小さなビルの前に到着。1階には「太陽ノ塔」というCAFEあり。映画の前後、ここでまったりできます。
さて2階の映画館(館というより室と言う感じ)にあがる階段は、1人通るのがやっと。
しかも急なので、恐る恐る上りました。座席は横に4席あり、それが9~10列あったので、40席ほどでしょうか。ほんとうにこじんまりとした映画館でした。

さて、いよいよ上映です。次回作の予告を見た後、本編が始まりました。

まず河瀬直美監督→是枝監督へ。
電話をかける音。コール音の後、留守番電話のメッセージが流れます。あ、是枝監督の声だ。河瀬監督が是枝監督へ電話したと言う設定ね。その後、奈良の町の何気ない日常の風景が映し出されます。屋根の上の音符。南天の赤。干し柿。光溢れる、空。ぼそぼそと河瀬監督の声。

これらの映像を見ながら思ったのは、人の心はそれぞれ違った素材で出来ているんだな~ということ。そして表現者たちの手段も、それぞれ違った成分で出来ているんだなということ。
だから表現者と受け手の間には、それぞれの相性があるんですよね。
私の心の素材に対して、河瀬監督の表現手段の成分は、とっても相性がいいみたい。何の違和感もなく、彼女の想いが心にスッと染み込んでくるんです。それが映像であれ、言葉であれ、まるで和紙が雨水を吸い込むように。
頭で考えることなく、心にダイレクトに響いてくると言う感じ。
「何が」と言葉にすることは難しいけれど、「何かが」私の心に残っていくんですよね。

校庭の遊具で雲梯(うんてい)をする子ども。向こう側からも子どもがやってくるけれど、すれ違えなくて、相手は落ちてしまう。河瀬監督の囁く声。
彼女の愛を欲する心の声のように聞こえました。


次に、河瀬直美監督へ←是枝裕和監督

最初から映像とともに、監督の説明が続きます。意外と理屈っぽい人なのかな?
東京の町はクリスマス気分。そう1995年の12月です。この年の1月に阪神大震災があったんだよなぁと思いながら、この年の12月、私はどこで何をしていたんだろう?と考えます。そうです、長女を妊娠していました。そのころ是枝監督は、この映像を撮っているんですよね。
是枝監督、自分の母校らしきところに行くんですが、カメラを手に持ったまま、すたすた歩くので画面が揺れること、揺れること。すぐ酔ってしまって、気分が悪くなりました。お願い、やめて~。
自宅(実家?)マンションのベランダにある夏みかんの木は、自分が高校生の時に種を植えたもの。まだ花も実もつけないけれど、葉っぱはみかんの匂いがするとか。そういう表現に、是枝監督の持ち味の温かさを感じました。

それぞれ10分ほどでしょうか?河瀬監督から10×3回、是枝監督からも10×3回の映像による往復書簡がありました。

河瀬監督の映像は、どれも感覚的でした。温かな日差しの中、にこにこ笑い、カメラに向かって話しかける無邪気な河瀬監督。今度は友人たちのアップの顔ばかりを続け、自分の名前を呼んでもらいます。「河瀬直美」という人があれば、「直美ちゃ~ん」という人あり、監督の個性に比例するように個性的で面白い友人たちが登場します。それを見ているうちに、ちょっと涙が出てしまいました。なぜだろう。河瀬監督の、愛を欲する気持ちに反応した?それとも友人たちの素朴な温かさに感動した?どちらもかな。

せんたくばさみ、洗った手袋、屋根に落ちたせんたくばさみ、やかん、ゆうやけ、空、どの映像も、河瀬監督の生きている世界をリアルに切り取ったものです。
でもありきたりでもなく、決して退屈でもない。自分の生きる世界を、心の底から愛している監督の姿勢を感じます。世の中を大きく動かすことからは、程遠いかもしれないかもしれないけれど、でも本当のところ、世の中はこのようなささやかな日常の羅列でしかないんですよね。でもとても大切で愛おしい時間。そんな時間がなければ、人は本当の意味で生きているとは言わないんじゃないかな。
そんな風に、河瀬監督の映像書簡は、しっかりと私の胸にも届きましたよ。

そして是枝監督からの書簡は・・・。
彼の手紙には、とても優しい、誠実な人間らしい感情が見て取れました。
表現することの難しさ、見つめ続けることは、その対象へのかかわりになるのか・・・と真面目に考えるところなど、とても好感が持てました。
ただ、頭で考えすぎているのかな・・・少々理屈っぽいという印象も。
流れる映像も、少々ありきたりで退屈なものもあり。当時すでにTVドキュメンタリーの世界にいた是枝監督なので、商業的な手法が身につきすぎてしまっていたのかもしれません。自分の感じるままの感覚的な表現の河瀬監督とは、本当に対照的でした。

でも、是枝監督の人間性に、また惚れちゃった・・・という感じ。(笑)

これからも、日本の誇るべき2人の映画監督の作品を、楽しみにしています。


(追記)
河瀬直美監督TV出演情報

『課外授業 ようこそ先輩』のアンコール放送があります。

 ~二十歳の同窓会~ 映画監督・河瀬直美

<本放送> 6月23日(土) AM09:30~09:59 NHK総合テレビ
<再放送> 6月25日(月) AM00:00~00:29※ NHK教育テレビ
       6月28日(木) AM03:15~03:44 NHK BS-2





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最終更新日  2007/06/25 01:20:49 AM
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