今日、何読んだ?

今日、何読んだ?

全て | カテゴリ未分類 | 日記 | ニュース | スポーツ | 内政 | 映画 | 教育 | 自己啓発 | 健康 | ノンフィクション | 読書論(術) | ビジネス | 勉強法 | 仏教 | 生活 | 野球 | 人生論 | 安全 | 外交 | 趣味 | 音楽 | 科学 | | 手帳 | 文章術 | 脳,睡眠 | 歴史 | 小ネタ | 絵画 | ダイエット | 法律 | 小説 | グルメ | 俳句 | 旅行 | 従軍慰安婦 | 歯の健康 | スピリチュアル | 文学 | 報道 | 冤罪 | サイバー | 芸能 | 靖国 | 神道 | 貯金 | キリスト教 | 料理 | エッセイ | 江戸川乱歩 | 横溝正史 | 松本清張 | 今野敏 | 森村誠一 | 中山七里 | 東野圭吾 | 芦辺拓 | 貴志祐介 | 有栖川有栖 | 二宮敦人 | 我孫子武丸 | 道尾秀介 | 法月綸太郎 | 薬丸岳 | 深木章子 | 桜井美奈 | 知念実希人 | 澤村御影 | 中村颯希 | TERU | 飛野猶 | 内藤了 | 下村敦史 | 秋吉理香子 | 村田沙耶香 | 丸山正樹 | 横山秀夫 | 松葉紳一郎 | 真言宗(密教) | 日蓮宗 法華宗 | 仏教総論(概論) | 禅宗 | 浄土教系 | 佐竹一彦 | 般若心経 | 高柳芳夫 | 伴野朗 | 阿井渉介 | 姉小路祐 | 日下圭介 | 山邑圭 | 鳴神響一 | 葉真中顕 | 近藤史恵 | 翔田寛 | 黒川博行 | 大門剛明 | 染井為人 | 福澤徹三 | 阿津川辰海 | 二階堂黎人 | 廣嶋玲子 | 斜線堂有紀 | 貫井徳郎 | 望月麻衣 | 塔山郁 | 久坂部羊 | 海堂尊 | 月村了衛 | 安達瑶
2023.04.17
XML
カテゴリ: 横溝正史

魔女の暦 (角川文庫) [ 横溝 正史 ]

 本書は,表題作である,魔女の暦,と,火の十字架,の2中編からなる。
 いずれも東京の浅草などにあるストリップ小屋などが舞台になる。
 これまでの正史のオドロオドロした作風とは違い,正史自身がそのような先入観念から脱けだしてなんとか新たな作風を作りたいという思いが感じられる2作品だ。
 と同時に実に質が悪くて,これが正史かというがっかり感が強い。
 ただし正史自身が出来の悪い作品もぜひ読んでくれと言っているわけで,その点こういう出来の悪い作品は正史の確信犯でもある。
 それはともかく,魔女の暦はトリックというよりも謎のカレンダー書きの場面が印象に残る作品だった。
 作りとしては,正史の数え歌モノと同じで,カレンダーに書かれたとおりに人が殺されるのである。
 犯人に関する根拠が薄弱で,これと言った納得感はない。
 それに比し火の十字架は結構練られていた。

 それが戦後ストリップ小屋を渡り歩くストリッパーの話になって,それからこの頃ミステリーリーダーたる私が遭遇している,殺されずにトランクのようなものに入れられている女が怪しい説が本作にも使われていて,さらに塩酸で顔が焼かれているなんてシーンがあって,すわまた人交換と思いきや,そうじゃないなどという話は,この頃の正史にしては上出来ですね。
 犯人は男でなければ女だということ,障害者には化けることができるということなどなどこの作品は正史のポリシーがてんこ盛りだった。
 この時期に及んでまだまだkindle unlimitedに正史があるんだよねえ。
 もう少し正史に付き合おうか。
 そんなふうに考えた私だった。(1/25記)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.04.17 05:00:09
コメント(0) | コメントを書く
[横溝正史] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: