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2024.05.01
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カテゴリ: 小説

解剖探偵【電子書籍】[ 敷島 シキ ]

 あーあ、また不知の作家がやらかしたななんて冒頭思った。
 けれど作者は、死体現象については実に詳しく勉強していた。
 その点は大いに認める。
 しかし、大きな欠点が数点ある。
 その一つは、そもそも変死現場に刑事が臨場して簡単に自殺で片付けるほど日本警察の捜査方法は甘いわけがない。
 むしろ本作のようなあまちゃん刑事の相田などとうの昔に首になっている。
 変死現場では何より鑑識が一番。
 現場鑑識が終わり、死体を搬送して司法検視をし、しかるべく解剖に回す等の手順なのだけれど、その点、この作家は全く理解できていない。
 次、ミステリー作家としても問題点。

 それはミステリーの掟破りをなそうとしていたからだ。
 これはフェイクだったけれど、それでおわしたなら、本作は反則あるいは違反のそしりを免れない。
 つまり、探偵が犯人というもの、この件は、ガストン・ルルーの黄色い部屋以外あってはならないトリックなのだ。
 さすが作者、そこで思い返したか結局登場人物を消去法で余った人間を犯人に仕立て上げましたな。
 この犯人性は、読み手から見てちょっと納得感がない。
 それより先述の探偵犯人論のほうがまだ物語としては変に納得できできる話になった。
 結局解剖医霧崎の出自というか幼い日の惨劇が終盤に用意されるわけなのだけれど、そのことについて、ほんとうはもっと早めに白日にさらしておけば犠牲者は増えなかったのではないのか。
 刑事の目に殺された人の霊が見えるという逸話、これをこれからいかに活かすかが本編をシリーズ化するための大きな課題になりそうだ。(2/2記)





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最終更新日  2024.05.01 06:04:39
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