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さて、第4巻です。表紙の人物は「大日本帝国陸軍・第七師団」所属する情報将校、 鶴見篤四郎(つるみ とくしろう)陸軍中尉
です。
容貌魁偉というのはこういうのでしょうかね。仮面のような額当てをしていますが、 日露戦争
の戦場で頭を吹き飛ばされても生き残った男で、今でも目の周囲の皮膚は剥がれていますし、吹き飛ばされた頭蓋骨にホーロー製のカバーを当てているのですが、時々脳漿のがにじみ出てくるという、恐るべき状態なのです。とはいいながら、その活躍ぶりは、なかなか、どうして、半病人などではありません。
土方歳三
の刀のことを言いましたので、彼が手にしている拳銃についてちょっと。この銃は ボーチャード・ピストル
というそうです。ドイツで開発された、最初の軍用自動ピストルです。戦争映画などでナチスの将校が手にしている軍用拳銃 ルガーP08
というピストルの原型だそうです。
さて、この男が、アイヌの埋蔵金を狙う「三つ巴」の一角を担う、いわば、副主人公なのです。そして、彼の周りには狙撃の名手・ 尾形上等兵
、マタギの末裔・ 谷垣一等兵
、死神鶴見中尉の右腕・ 月島軍曹
といった、後々、大活躍の人物が勢揃いしているのですが、それぞれの人物がクローズアップされる「巻」が待っています。紹介はその「巻」で、ということで。いやー先は長いんですよ、話の展開も一筋縄ではいかないようですし。
というわけで、 「きょうの料理・アイヌ編 第4巻」
ですね。
「鹿肉の鍋」
です。 「ユㇰオハウ」
というそうです。 プクサキナ(ニリンソウ)
と プクサ(行者ニンニク)
が入っているそうですが、なんと、 アシリパちゃん
が 「味噌」
をねだるようになっています。
「鮭のルイペ」
。生肉や魚を立木にぶら下げて凍らせたものを 「ルイペ」
というそうで、とけた食べ物という意味だそうです。 「鮭」
は 「カムイチェプ」
というそうです。
さて、今回のカンドーは 「大鷲」
です。 「カパチㇼカムイ」
と呼ぶのだそうです。
見開き2ページを使った姿です。翼を広げると2メートルを超えるそうです。羽が矢羽根に使われます。モチロン肉は煮て食べます(笑)。
脚を齧っています。残念ながら 「鍋」
のシーンはありません。この後、おバカの 白石くん
は鷲の羽根を売りに行って、事件に巻き込まれます。
そのあたりは読んでいただくとして、次号では 「クジラ」
と、北海道といえば 「ニシン」
が出てきそうです。お楽しみに。
追記2020・02・11
「ゴールデンカムイ」 (一巻)
・ (二巻)
・ (三巻)
(五巻)
の感想はこちらをクリックしてみてください。先は長いですね。
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