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2020.02.12
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野田サトル「ゴールデン・カムイ(4)」(集英社)

​ さて、第4巻です。表紙の人物は「大日本帝国陸軍・第七師団」所属する情報将校、 鶴見篤四郎(つるみ とくしろう)陸軍中尉 です。​​
​​ 容貌魁偉というのはこういうのでしょうかね。仮面のような額当てをしていますが、 日露戦争 の戦場で頭を吹き飛ばされても生き残った男で、今でも目の周囲の皮膚は剥がれていますし、吹き飛ばされた頭蓋骨にホーロー製のカバーを当てているのですが、時々脳漿のがにじみ出てくるという、恐るべき状態なのです。とはいいながら、その活躍ぶりは、なかなか、どうして、半病人などではありません。​​
土方歳三 の刀のことを言いましたので、彼が手にしている拳銃についてちょっと。この銃は ボーチャード・ピストル というそうです。ドイツで開発された、最初の軍用自動ピストルです。戦争映画などでナチスの将校が手にしている軍用拳銃 ルガーP08 というピストルの原型だそうです。
 ​​​​​​さて、この男が、アイヌの埋蔵金を狙う「三つ巴」の一角を担う、いわば、副主人公なのです。そして、彼の周りには狙撃の名手・ 尾形上等兵 、マタギの末裔・ 谷垣一等兵 、死神鶴見中尉の右腕・ 月島軍曹 といった、後々、大活躍の人物が勢揃いしているのですが、それぞれの人物がクローズアップされる「巻」が待っています。紹介はその「巻」で、ということで。いやー先は長いんですよ、話の展開も一筋縄ではいかないようですし。​​​
​​​​  というわけで、 ​「きょうの料理・アイヌ編 第4巻」​ ですね。
​​​  「鹿肉の鍋」 です。 「ユㇰオハウ」 というそうです。 プクサキナ(ニリンソウ) プクサ(行者ニンニク) が入っているそうですが、なんと、 アシリパちゃん 「味噌」 をねだるようになっています。​​​
 「鮭のルイペ」 ​​。生肉や魚を立木にぶら下げて凍らせたものを 「ルイペ」 というそうで、とけた食べ物という意味だそうです。 「鮭」 「カムイチェプ」 というそうです。​​
 さて、今回のカンドーは 「大鷲」 です。 「カパチㇼカムイ」 と呼ぶのだそうです。
 見開き2ページを使った姿です。翼を広げると2メートルを超えるそうです。羽が矢羽根に使われます。モチロン肉は煮て食べます(笑)。
​ 脚を齧っています。残念ながら 「鍋」 のシーンはありません。この後、おバカの 白石くん は鷲の羽根を売りに行って、事件に巻き込まれます。​
​​ そのあたりは読んでいただくとして、次号では 「クジラ」 と、北海道といえば 「ニシン」 が出てきそうです。お楽しみに。​​
追記2020・02・11
「ゴールデンカムイ」​ (一巻) ​・​ (二巻) ​・​ (三巻) (五巻) ​の感想はこちらをクリックしてみてください。先は長いですね。​​​​​ ​​​​

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最終更新日  2023.06.01 22:33:19
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