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2021.08.13
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​​ジム・ジャームッシュ「パターソン」シネ・リーブル神戸​               ​​​ 映画.COM
​​ 
ジム・ジャームッシュ特集、第2弾 「パターソン」 です。 「ミステリートレイン」 と二本立てで見ました。​
​​​  パターソン市 に住む パターソン氏 という名の、市内定期バスの運転手の1週間の生活の記録フィルムでした。写真は 「パターソン氏」 のおうちの ブルドッグ 「マービン君」 です。本名 「ネリー」 だそうです。恐るべき演技力の持ち主でした。​​​
​  パターソン氏 を演じているのは アダム・ドライバー という俳優さんで、最近よく見かける人でした。友人には好きだという人が多いのですが、ぼくは好きでも嫌いでもありません。顔は憶えやすいと思うのですが、だからといって何かを特徴づけているわけではない印象で、 「すごく」 がつきそうな行為の主体にはならない気がします。​
 そういう意味では、今回のバスの運転手で 「詩」 を書いている人という役柄ははまっていました。こんなことをいうと叱られそうですが、見かけ上、 「詩」 を書くことが似合わない人が、それも結構ナチュラルな感性表明型の 「詩」 を書いているという、なんだか正体不明の男にぴったりでした。
 で、画面が問いかけてくるのは 「詩」 って何なんだよ、 「日常」 って何なんだよっていうことだったりするわけです。
​​ ところで、この映画で顔と演技がおもしろかったのは ブルドッグ マービンくん でしたね。ひょっとすると、先の疑問に見事に答えている可能性すらある存在感で、 ジャームッシュ という人の本領がチラチラ見えてくる気もしましたね。​​
​  マービンくん パターソン氏 と、妻の ローラ の間柄を、どうも嫉妬しているらしいのですが、ひょっとすると パターソン氏 の律義な生活や性分そのものに 「イラッ!」 としているのかもしれません。郵便箱をこっそり壊したり、まだ読みもしていない 「詩」 について、 ローラ が持ち上げるたびに唸り声をあげたり、とどのつまりは、 パターソン氏 の詩の 「ノート」 をかじり散らしてしまったり。​
 時間があると、頭の中で推敲しているらしい パターソン氏 なのですが、彼の詩作ノートが、ブルドッグの マービンくん にかみ散らされてしまったことが、この映画の最大の事件でした。
 思うに、 パターソン氏 「詩」 は、偶然出会った少女が読んで聞かせてくれた詩と同じように、ピュアでイノセントなものの結晶であって、 ローラ の愛や、職場のいざこざや、バーで出会う人びとのトラブルの外にある、まあ、もう一人の自分をアイデンティファイするものであって、それは、 ローラ が次々と生み出すデザインと、おそらく同型ですが、自己拡張型の彼女と違って、頭の中の 「ことば」 のすることという意味で、より深い孤独の表象だったのではないでしょうか。
マービンくん が、見ているぼくに教えてくれたのはそういうことだったような気がしますね。ノートをなくしたからといって、 パターソン氏 「詩の時間」 を失うわけではないことを マービン君 は知っていたのではないでしょうか。
 で、 「こういう、何がいいたいのかわからない、何にも起きない映画って、なかなかいいな」 って感じていたのですが、滝の前のベンチに座っている パターソン氏 のまえに、 「ミステリートレイン」 ではリーゼントのオニーさんだった 永瀬正敏 が、黒縁メガネの 「日本人の詩人(?)」 になってあらわれたのには、まじで、驚きましたね。大阪から来た人だそうです。
​  ​ジャームッシュ​ って、やっぱり変な人ですね。見ていて、なんでとかだからどうしてとかいううふうな、なんというか、 「ことば」 に置き換えて理解しようというか、 「解釈」 しようという気を失わせるのですよね。で、なんか、笑ってしまうんです。でも、見てる人、あんまり笑わないんですよね。まあ、それも変だと思うのですが、仕方ありませんね。
​​ 映画.COM
 この方ですね。 1953年生まれ らしいですから、ぼくより一つ年上の方です。​

​ ​ああ、それから、 ローラ がいう 「あなたはビールの香りがする」 という言い回しですが、飲んだ後の匂いって、アルコール臭いだけなんじゃないですかね。 「ビール」 独特の匂いってあるんですかね。映画の中で、繰り返されることもあって、 「ふーん!?」 という気分で気になりましたね。しかし、 ジャームッシュ って、そこのところをかぎ分けたい人なのかもしれませんね。​​
​ まあ、今回はブルドッグの マービン君 拍手! でした。​

監督 ジム・ジャームッシュ
脚本 ジム・ジャームッシュ
撮影 フレデリック・エルムス
美術 マーク・フリードバーグ
衣装 キャサリン・ジョージ
編集 アフォンソ・ゴンサウベス
音楽 スクワール
キャスト
アダム・ドライバー(パターソン)
ゴルシフテ・ファラハニ(ローラ)
バリー・シャバカ・ヘンリー(ドク)
クリフ・スミス(メソッド・マン)
チャステン・ハーモン(マリー)
ウィリアム・ジャクソン・ハーパー(エヴェレット)
永瀬正敏(日本人の詩人)

2016年・118分・G・アメリカ
原題「Paterson」
2021・08・07‐no70シネ・リーブル神戸no107

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最終更新日  2023.11.07 20:29:16
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