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2020年03月23日
高齢者を守れ(三月廿日)
それに、マスコミだって、普段から老害、老害と、高齢者が長々と組織のトップに居座って、組織が硬直していることを批判しているのだから、老害指導者を健康のために一時的に隔離しようなんてキャンペーンでもやれば見直したものを。まあマスコミの世界でも老害化は進んでいるから、組織から高齢者を排除しようなんて主張はできないのだろう。記事書いている人たちが、高齢者に片足踏み込んでいる可能性もあるし。こっちも人のことはいえないのだけど。
中止になった選抜高校野球に関しては、新聞社の商売の種になっている高校野球にはまったく興味はないから、この大会が中止になったことを悲しむつもりはない。ただ高校野球ですら中止になったということは、スポーツの大会を開催するためのハードルが限りなく上がったことを意味する。それを防ぐためにも、出場校や大会の運営組織、出場校の宿泊先の従業員、観客まで、高齢者にかかわらせない形で開催することはできなかったのかなあ。実現していればオリンピックも、IOCやJOC、大会組織委員会の老害どもを排除して開催する目も出たと思うんだけど。スポーツ選手の祭典のはずなのに、選手たちよりも年寄り役員たちのほうが威張っているのは真っ当とはいえまい。
同時に、一部の自治体では、高齢者に対して買い物代行のサービスを始めた。詳しいことはわからないけれども、電話で必要なものを伝えると、配達して玄関のドアの前においておいてくれるようだ。民間企業で買い物代行をしている会社は、このコロナウイルス騒ぎで申し込んでもすぐには対応できなくなっているようだから、自治体が動く必要があったのだろう。高齢者の多い田舎の自治体だと、民間サービス自体が存在しないというのもあるか。
一方政府は、高齢者がある程度安心して買い物に出られるように、高齢者以外は店に入れない時間の設定を検討し始め、最初は午前10時から12時を指定して、食料品を販売する店と、薬局に関して65歳以上の高齢者以外は店に入れないように指示を出した。たしか郵便局も自主的にその規定に倣って制限をかけたはずである。初日は客側に通達が徹底されていなかったので、一部若い客も入れたという例もあったようである。
それが、この時間設定が、昼食のための買い物に出る、高齢者以外の人たちだけでなく、朝一番に開店直後に買い物に行くことに慣れた高齢者にも不評で、政府はすぐに時間設定の変更を余儀なくされた。一日で時間を変えるというのは、臨機応変といえば言葉はきれいだけど、最初に決めるときにもっと考えて決めろよといいたくなる。
今日からは新たに多くのお店の開店時間である朝7時から9時までが、高齢者専用のお買い物時間になったのだが、この設定にも、出勤途中で昼食用のパンやら何やらを買っていくという人には不評なようである。不幸中の幸いは、政府の予定以上に休業を余儀なくされた企業が増えていて、毎日職場に出勤して仕事をする人が減っているから、被害を被っている人の数が少ないことか。
これだけ配慮してなお、夜のニュースには、こんな時間に買い物するなんてと不平を漏らす高齢者が登場していた。お年寄りというものは、政治家やテレビに出てくる連中を見ていればよくわかるとおり、えてしてわがままなもので、わがままなお年よりは世界中のどこにでもいるということなのだろう。自分が感染したら危険なグループに入っているということがわかったら、自主的に自宅待機に入ってもいいと思うんだけど。自分は特別だから大丈夫という意味不明な自信を持ちやすいという点では、中高生あたりと高齢者は双璧ということか。
以上の文章は、学校を奪われた子供たちが外で遊んでいるのにクレームをつける高齢者が、テレビのコメンテーターも含めて大量にいるという話に頭にきて、怒りにまかせて書いたものである。読んで不快感を覚えた方にはお詫びする。言い訳すれば、初稿はさらに過激で、さすがにまずかろうということで改稿はしたのだけど……。
2020年3月21日24時。