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新発見のマンガです。 ヤサイクンのマンガ便
ではありません。ネット上で見つけて、そのまま購入して、ハマりました。
作者は ちほちほ
と名乗っていて、ヘタウマな絵です。題名は 「みやこまちクロニクル」
、クロニクルですから、時間の経過の中で変化していく世界を描いているわけですが、要するに、東北の、多分、 宮古
という港町で暮らしている 男
の 日記
です。
2009年10月12日
から始まって、 2016年の12月20日
まで、全部で 14話
です。当然、 2011年
の 3月11日
の記録もあります。
とりあえず、1ページ引用してみます。
ここに引用したのは 2015年1月15日
の記録の一部です。めがねの青年が主人公です。名前は、多分、 五野上恵さん
、このとき 42歳
、 未婚
です。かなり高齢の両親と暮らしています。マンガのはじめの頃には、市役所の職員でしたが、体調不良で休職中しました。精神科のお医者さんに掛かっているようで、その医者も立派な登場人物です。この時点でも休職中なのか、退職したのかはよく分かりませんが、マンガ家として、プロ扱いされ始めているらしいことが書かれている記録もあります。
この日は 母
の 80歳の誕生日
です。この日の記事の内容は、 母親
の、いわゆる、 傘寿のお祝い
を、 父
と二人で計画して実行した記録です。 遠野
に嫁いだ 姉
がいて、そこには 甥と姪
が一人ずついるようです。この日、 母
にお祝いの電話をしてきていました。
と、まあ、そういうマンガです。どこが面白いのかと問われると困ります。れっきとした ストーリー漫画
ですが、ドラマを盛り立てるような山とか谷はありません。表紙についている腰巻で、 山田参助
という方が 「偉大なる平凡さ」
と評しておられますが、その通りだと思いました。しかし、読み進むにつれて、人の生活の 「平凡さ」
ということが、こんなに面白いというふうに感じるのはなぜかという問いがじわじわ迫るように湧いてくるわけで、その静かな迫力はタダモノではないと思いました。
そういうわけで、続編(?)を注文してしまいましたが、マア、好みもあることですが、おすすめですよ。
追記2022・12・12
続編というか、 「みやこまちクロニクル コロナ禍 介護編 2019-2022」(リイド社)
を読みました。感想も書きました、題名をクリックしていただけるといいかな、と。
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