大事MANブラザーズバンドとして活動していた人である。
3枚めのCDの 「それが大事」 という曲が大ヒットし、CDの売り上げは160万枚を記録。
一気に人気者になった。
急に忙しくなって時間がなくなったため、新幹線での移動中に曲をつくったりしていた。
そして現在。 何が大事かわからなくなった という。
立川先生が考える 「ミリオンヒットのつくりかた」 というものがある。
それは、 中学生でも理解できる というのがポイントだという。
これは、CDを買う年齢層は10代〜20代が多いというデータに基づくものである。
また、 魔法のワード というものがあるという。
それは、
「桜が舞い散る」
である。
立川先生いわく、
「やたらと桜を舞い散らかしやがるから、掃除が大変だ」
とのこと。思い切った発言である。
また、
「きっと ずっと」
というのも魔法のワードであるという。
立川先生いわく、
「この2つしかボキャブラリーねえのか」
とのこと。切れ味が鋭い。
30代や40代以降になると、あまりCDを買わなくなるというデータがある。
人生経験を積むと、共感できる歌が少なくなるからだ、と立川先生は言う。
人生が歌詞を越えてくると、歌詞が陳腐なものに感じてしまったりするという。
そして立川先生は、歌をつくるのをやめた。
歌で伝えたいことがなくなったという部分もあるようだ。
立川先生は、取材などでよく「結局、何が一番大事なんですか?」と聞かれるという。
それに対して先生はいつも、そのときの気分で適当に答えていたという。
この事実をどう思うだろうか。「適当に答えるなんて、ダメだろ」と思うだろうか。
しかし、何が一番大事かは、人それぞれ違うものなのだ。
誰かが言った意見が自分にも当てはまるとは限らない。
「自分にとって何が一番大事なのか」を考えることこそが大事なのだ。
立川先生はそれを教えてくれた。
音楽という字は、「音」を「楽しむ」と書く。「音学」とは書かない。
純粋に音を楽しむこと。それが音楽というものの本来の意義なのかもしれない。
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