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自民党の上野宏史厚生労働政務官は政務官を辞任したそうなのだが、先週発売の週刊誌によると外国人労働者の在留資格を巡って法務省に口利きし、見返りとして企業に金銭を求めたとする疑惑が報じられていた。上野宏史衆議院議員は「法令に反する口利きをした事実はない。政務官の立場にあることで誤解を招きかねないとの指摘もあることから職を辞する」などと辞任の理由を話しているという。上野宏史衆議院議員は経済産業省出身で参院選では旧みんなの党から初当選し、衆院選で日本維新の会から当選しその後自民党に移っている。上野宏史衆議院議員の辞任を申し出に対して政府は持ち回り閣議で決定したが、安倍首相は来月前半に内閣改造を行う方針で当面は後任を置かないという。 上野前厚生労働政務官が外国人労働者の在留資格を巡って法務省に「口利き」し、見返りに東京都内の人材派遣会社に金銭を求めたとの疑惑を報じたことを受けたもので、辞任に当たって本人は「体調を崩し役所に出ることがままならない」と説明しているが、「心配いただいた支援者、関係者の皆さまに心よりおわび申し上げる」と謝罪したという。上野前厚生労働政務官と元秘書のやり取りの音声も公開されたが、野党は国会で追及する構えで立憲民主党の長妻昭代表代行は記者団に「罪は非常に重いのではないか。辞任は遅きに失したと言わざるを得ない。きちっと記者会見なりを開いて事情説明することがまず必要だ」と批判し、国民民主党の原口一博国対委員長も「単に辞表を出して終わりではすまない話だ」と指摘している。 上野前厚生労働政務官の「口利き疑惑」とは人材派遣会社「ネオキャリア」が派遣する外国人の在留資格について、法務省に口利きすることで人材派遣会社「ネオキャリア」からカネを得ようと画策したもので、公開した政策秘書A氏との打ち合わせの録音データには「100人だから1件2万円で200万円」とか、「ネオキャリアからお金もらう案件でやってんだから」などの生々しい音声が含まれている。口利きに対して金を請求するのが法律違反だって秘書が言ったら脅しつけるように怒鳴り散らし、秘書が口利き先に結果を知らせたせいで「金」にできなかった件数分を「秘書に金を出せ」と怒鳴っている。株式会社ネオキャリアは日本のサービス業で国内67拠点と海外22拠点の国内外計89拠点に展開しているそうなのだ。 この口利きの際に上野前厚生労働政務官がコーヒーの入ったカップを床に投げつけるなどして、お金を要求するよう秘書に強要していた疑いがあることが、週刊誌が入手したメモでわかったというのだ。 政治家や秘書が官庁への口利きの見返りに金品を受け取る行為は「あっせん利得処罰法」によって禁じられているが、最近の政務三役では今年の4月に不適切発言で桜田義孝五輪担当相と塚田一郎国土交通副大臣が辞任している。この辞任は7月の参院選に勝利し安倍晋三首相が長期政権の総仕上げに入ろうとするタイミングだけに、自民党には「政権運営にマイナス」と影響を懸念する声が出ているそうなのだ。根本匠厚生労働相は上野前厚生労働政務官が政務官を辞任したことに関して「しかるべく対応する」と述べている。 この週刊誌が公開した音声については上野前厚生労働政務官と本件を巡って話していた当該の秘書が録音していたものであることを認めている。上野前厚生労働政務官は説明責任を果たそうとしていない。疑惑が報道されてから野党から批判が上がり自民党内にも「説明できないなら辞めさせるしかない」と突き放す意見が出ていたそうなのだが、根本匠厚労相も談話を出し「国民に不信を持たれることのないよう常に襟を正し、説明責任を果たすべきだ」と強調しているが、安倍政権の閣僚全体に広がる「政治とカネ」をめぐる感覚マヒも重大問題だということに関しては「一議員としての政治活動に関する報道と承知している」と指摘し、厚労行政とは関係していないとの認識を示しているという。
2019年08月31日
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九州北部が記録的な大雨に襲われているが、北日本の低気圧や日本海にのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となっている。気象庁は福岡県・佐賀県・長崎県の3県に「大雨特別警報」を発表していたが猛烈な雨が局地的に続いており、九州北部でここ数日にわたって24時間に予想される雨量は多い所で200mmに達するという。気象庁は「これまでに経験したことのないような大雨となっている」と発表しており、大雨の峠は越えたとはいえ九州北部地方を中心に土砂災害に厳重に警戒するだけでなく、低い土地の浸水や河川の増水や氾濫に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要となっているという。 これからも秋雨前線はやや南に下がり西日本から東日本に停滞するため太平洋側でも天気が崩れそうだというが、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には建物内に移動するなど、安全確保に努めるべきだという。土砂災害警戒区域や浸水想定区域では既に土砂崩れや浸水被害が発生している可能性が高いこともあって、気象庁は「直ちに命を守るために最善を尽くす必要のある警戒レベル5に相当する状況。普段災害が起きないと思われている場所でも最大級の警戒が必要だ」と警告したそうなのだ。指定された避難場所にこだわらず川や崖から少しでも離れた頑丈な建物への避難を呼びかけており、久留米市津福本町の会社員は午前5時半に家族と近くのコミュニティセンターに避難を始めたという。 昨年7月と今年7月の豪雨でも避難したこの会社員は「2年前に久留米に引っ越してから避難は3度目。こんなに水害が多いとは」と疲れた表情だった。久留米市では48時間雨量が366・5ミリに達し8月の観測史上最大となったそうだが、旧市内を中心に国道210号を含む80カ所以上で道路が冠水しあちこちで交通渋滞が発生したという。洪水時には腰の高さまで水位が上がり動けなくなった車の列ができたそうで、近くの40代女性は「ここまでの水位は初めて」と困惑した様子だったという。国土交通省筑後川河川事務所によると筑後川支流の巨瀬川の中央橋観測所で水位が観測史上最高の3・3メートルに達し、堤防が耐えられる最高水位「計画高水位」を越え一部で氾濫がおこったという。 インフラも各地で被害を受けているそうで、JR佐賀駅周辺の道路が冠水し駅の構内も水に漬かったという。佐賀県災害対策本部会議の発表によると、県内各地で冠水による全面通行止めの箇所があるという。強まった雨は通勤時間帯を直撃しJR鹿児島線は久留米-銀水間が始発から約11時間運休し、荒木-西牟田間では線路下に敷いた石が数カ所で流れ出し線路が浮いた状態になったそうなのだ。国道385号線は路肩崩壊のため全面通行止めになり県道は厳木富士線で法面崩壊が起こっているし、杉山小城線と早良中原停車場線が土砂崩れで全面通行止めとなったそうなのだ。工場から大量の油が流出した佐賀県の大町町では住宅や田んぼなどが油の混じった水に浸かったままだという。 九州北部の記録的な大雨で佐賀県大町町の鉄工所から油が流出した問題で、付近を流れる六角川の河口近くの有明海で油膜が広がっているのを国土交通省がヘリコプターから確認したそうなのだ。鉄工所の油が六角川水系を通じて流れ出た可能性もあり、国土交通相はオイルフェンスを設置し吸着マットを敷設するするなどの対策を講じているそうなのだ。大町町によると河川への流出を防ぐ対策を取っていたが一部が不十分だった可能性があるという。工場によると流出したのは鉄の強度を高める工程で冷却に使う「クエンチオイル」と呼ばれる石油由来の油で、流出量は約5万リットルと推定している。国土交通省などが近くの六角川へ排水作業を続ける中、自衛隊員らは吸着マットで油の回収にあたっているという。 福岡県の発表では損壊や冠水などの道路被害を27件確認しているそうで、大刀洗町で河川の堤防決壊が1件と太宰府市とうきは市で崖崩れがそれぞれ1件発生している。高速道路は佐賀県内の長崎道 佐賀大和IC~多久IC間上り線および下り線でも法面がうねるように崩壊しているにもかかわらず路面に土砂が散乱していない箇所があり、建設コンサルタント会社の太田ジオリサーチの太田英将代表は「鳥瞰写真などがないため断定はできないが、地滑りの末端部が路面を押すことでアスファルトが割れて盛り上がった可能性が考えられる」と説明している。西日本高速道路広報CS推進本部の担当者は「路面の異常については現在、発生のメカニズムを確認している」と話している。
2019年08月30日
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元連合会長の古賀伸明氏は大手新聞社の政治プレミアに寄稿し、今年の「原爆の日」に広島と長崎の両市長がともに核兵器禁止条約の批准・署名を求めたことを指摘し、政府に前向きな対応を求めたそうなのだ。古賀氏は「まず日本政府は核兵器禁止条約に署名・批准すべきである」としたうえで、日本政府の対応について「核兵器保有国と非保有国の橋渡し役に努める、と呪文のように唱えるばかりでなく、関係国への働きかけを強化して具体的に核兵器廃絶に向けて、どう役割を果たしていくのかを示すべきだ」と語ったという。一方で被爆者の高齢化が進み平均年齢は82歳を超えていることから、古賀氏は「原爆の被害の歴史と記憶を風化させることなく、必ず後の世代に引き継いでいく必要がある」と訴えたという。 国連で核兵器の開発や実験・使用などを全面的に禁止する史上初めての核兵器禁止条約が122カ国・地域の賛成で採択されているが、米・露・中など核保有国だけでなく日本の政府も条約の採択に参加していない。ニューヨークの国連本部でグテーレス事務総長は「核兵器禁止条約の批准のプロセスは遅いです。しかし私たちは積極的に前に進めるためにできることを全てやるつもりです」と述べ、核兵器禁止条約の発効へのプロセスが遅れているとして条約発効に向けて全力を尽くす考えを示ししている。核兵器禁止条約は採択から2年となったが批准の前段階として署名した国が70カ国で、批准した国は25カ国と発効に必要な国の半数に留まっていて、核廃絶に向けた気運の後退が懸念されているという。 今まで政府の方針に従っていた広島市の松井一実市長も今年8月6日の平和宣言で日本政府に署名・批准を促したそうなのだが、米軍による原爆投下から74回目の「原爆の日」を迎え平和記念公園であった平和記念式典の平和宣言で、広島市の松井一実市長は核兵器廃絶への動きが停滞していると懸念を表明したという。世界の為政者に被爆者の声を聴くよう呼びかけ、日本政府には「被爆者の思い」として核兵器禁止条約への署名・批准を求めたという。核兵器禁止条約について安倍首相は「アプローチは異なるが、核廃絶というゴールは共有している。重要なのは核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、具体的な核軍縮の取り組みを積み重ねることだ」と話し政府方針への理解を求めたそうなのだ。 長崎の被爆者5団体は長崎市内で安倍晋三首相と面会し、核兵器禁止条約への署名・批准や原爆被害に対する国家補償の実現などを求めている。長崎原爆被災者協議会の田中重光会長は要望書を手渡す際パンフレットに掲載されている「黒こげの少年」や「焼き場に立つ少年」の写真を見せながら「これを見て感じ、考えてほしい」と迫ったが、何も答えない安倍首相に対して「総理が資料館に来ずに外国の代表に広島や長崎に来てくれと言えない」と憤っていたというのだ。長崎市の田上富久市長も平和宣言で署名・批准を求めたが、「条約への国の姿勢は変わっていない。国連や平和首長会議などと連携し、早期の発効を目指す」としたうえで、「日本は核兵器禁止条約に背を向けている」と正津の態度を批判したという。 また核兵器廃絶を訴えスイスの国連軍縮局などを訪問した高校生平和大使が帰国報告をしたそうなのだが、広島・長崎両県からの平和大使は「私の祖父は5歳の時に被爆し、なんとか助かりました」などと直接聞いた体験談を語ったそうで、広島市役所で帰国報告をしたのは広島県選出の高校生平和大使3人だという。全国の高校生平和大使23人は今月にスイスにある国連欧州本部を訪問し軍縮会議を傍聴したほか、核兵器廃絶を求める過去最多の21万5547筆の署名を手渡し、現地では被爆の惨状と平和への思いを伝えたというのだ。応対した欧州本部軍縮部のアニャ・カスパーセン部長は「こんなに力強く被爆体験を伝えられるのは素晴らしい」と話し唯一に被爆国である日本からの平和大使を激励したという。
2019年08月29日
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最近問題となっているあおり運転は「路上のクレーマー」のような存在だとされるが、ささいなことを取り上げて激高する様子がクレーマーを思わせるからだという。ささいなことと書いたように被害者に大きな落ち度はないことでも共通しており、こういうケースに話し合いで何でも解決できると自信を見せる人がときどきいるが、交通関係の評論家が言うには交通クレーマー相手に話し合いなど通用しないという。茨城県守谷市の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件では、傷害容疑で逮捕された大阪市の容疑者があおり運転をしたことについて、被害者の男性の運転に不満があったという趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かったという。なんと容疑者は「危険な運転をしたつもりはない」と話しているというのだ。 日本のお盆の話題を独占したあおり殴打事件だが、捜査関係者によると事件の容疑者は傷害容疑について、停止後に車がぶつかったことで「頭にきて殴った」と認めているそうなのだ。「お前はオレの邪魔をした。ぶっ殺してやるから出てこい」と執拗にあおられて停車させられたうえ、ボコボコに殴られた男性によれば容疑者はこんな調子だったという。事件時に同乗していた交際相手として犯人隠避容疑などで逮捕されている女性もテレビカメラの前で「相手があおって来た、悪いのは向こう」と訴えるなどいまだに動機などがよく分かっていないという。なぜこれほど社会問題にもなっている中で「あおり運転」をしようと思ったのか、どういう思考回路でドライバーを殺そうと考えたのかよくわかっていないというのだ。 それではこれらの悪質なあおり運転をされた場合にどうすればよいかということなのだが、対策の一つとして考えられるのは多くの人がまず思いつくドライブレコーダーだろう。今回の事件でも被害者の車に付いていたドライブレコーダーなどから、あおり運転の加害者を特定し逮捕につながったとされている。これに限らず警察ではドライブレコーダーをあおり運転摘発の証拠として採用し始めており、有効な装備として位置付けられつつあるという。実際に半年ぐらい前からドライブレコーダーの売れ行きは急激に伸びているそうで、最近は前方のみならず後方さらには360度記録可能な製品も登場しており、ドライブレコーダーの購入を考える人の多くはこうした多機能型に注目しているというデータもあるというのだ。 この事件が発生してからというもの蛇行運転や急ブレーキで後続車を威圧する映像がエンドレスで流されているが、最近の自動車の装備であおり運転対策に効果がありそうなのが、緊急通報サービスだという。例えばレクサスの「ヘルプネット」ではボタンを押すだけで登録ナンバーや現在位置などの情報をヘルプネットセンターへ自動送信し、車両に一定以上の衝撃が加わった場合にはボタン操作なしでつながるという。呼びかけに応えない場合は即座にオペレーターが救急車の出動を要請するそうで、運転中の携帯電話の使用は認められていないので警察や道路緊急ダイヤルなどへの連絡は当然できない。しかしボタン操作で同様の緊急連絡ができれば危機的状況をいち早く外部に伝えられるというのだ。 またカリフォルニア大学バークレー校の性格・社会調査研究所が行った調査では、歩行者が横断歩道の端に立って渡ろうとしたところ、どれほどのクルマが法令通りに一時停止をするのか調べたところ、「BMWのドライバーが最悪だった」という。2つ目はやはり英国でドライバー2837人を対象にしたドライバー同士のトラブルを調査したところ、「乱暴運転などが原因のトラブルを起こす最も多い車種はBMWで、車体の色はブルー」とか、「ドライバーの年齢は35~50歳の男性」という結果が出たそうなのだ。要はBMW乗りとは基本的に「走り」に魅了されている人たちなのだから、高速道路ではBMWには近づかないこともあおり運転の被害者にならないためには大切なことだということのようなのだ。
2019年08月28日
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昨年7月の西日本豪雨で被害の大きかった広島県・岡山県・愛媛県の46自治体で、時間外労働が過労死ラインの月100時間超だった職員が少なくとも2700人以上いたことが調査で分かったという。自治体によっては調査対象職員の9割強が基準を超えるなど、過酷な現場環境の一端が明らかになっているという。西日本豪雨では昨年7月6日を中心に被害が広がり自治体は復旧作業や被災者支援などに追われたが、大手新聞社が被害の大きかった広島県・岡山県・愛媛県の3県と県内で災害救助法が適用された市町村の計46自治体を対象に調査したところ、首長が職員の任命権を持つ「首長部局」職員のうち、管理職を除いて7月の時間外労働が過労死ラインの100時間を超えた職員数を聞いたという。 その結果では調査対象の自治体職員の3万4542人のうち2768人である約8・0%が100時間を超えていたという。一昨年7月の3万4853人では104人の約0・3%にとどまっており人数は約26・6倍に増加しているというのだ。自治体側は「建物被害の調査のため」とか「豪雨災害関連を除く一般業務のみで100時間を超えた者はいない」などと答えているのだが、インフラの災害申請は期日が決まっていることもあって、私の知り合いの民間のコンサルに勤めている人間も、「災害査定までになんとしても現地調査・設計・積算をする必要がある。私も災害の仕事の時は月に200時間以上残業をした」と語っており、災害時の超過勤務の問題は行政の仕組みを変えていく必要があるとしていた。 残業に初めて罰則付き上限を設けた働き方改革関連法成立を受け、厚生労働省は労働者が残業時間の範囲を定める協定書の新たな「ひな型」を作成・公表しているが、そこに例示された上限時間が国の過労死認定基準に近く、過労死遺族らは近日中に見直しを求める申入書が提出されているという。経営者が法定労働時間を超えて従業員を働かせる場合には労働基準法36条に基づき労使間で協定(いわゆる「36【サブロク】協定」)を取り交わす必要があるとされているが、働き方改革関連法では36(サブロク)協定上の残業の限度時間を原則「月45時間・年360時間」と規定されているが、突発的な業務増など臨時的な特別の事情が生じた場合は「特別条項」を設けていれば年6カ月までさらに延長できるとしている。 被災者の要望をこまめに聞きながら対応にあたる一方で長時間労働が避けられない被災自治体職員の現状が浮かぶが、心身のストレスを心配する専門家からはケア体制の充実などを求める声が上がっている。広島市の男性主事の昨年7月の時間外労働は過労死ラインを100時間以上超える約200時間に達し、8月は100時間に9月は80時間だったという。「周囲の職員も同じような状況だった。こんなに働いたのは人生で初めて」と当時を振り返るが、被災時から職場に泊まり込み非常時に備え、翌日には「近くの崖が崩れた」とか「家に水が入ってきた」と住民から連絡が次々に入ったという。「体験したことのない事態だ」と緊迫感が高まったが、電話が落ち着いたのは三日後で椅子に座ったまま1時間ほど仮眠を取っただけだったという。 こうした事態に対応しようと近年は地方自治法に基づき全国の自治体職員が被災地に中長期で派遣される、わゆる「自治法派遣」が定着しつつあるが、地方自治法に基づく被災地への職員派遣は全国的な統計はないものの私の住む愛媛県内では5県1市の計94人で、大洲市や西予市・宇和島市の3市で罹災証明や避難所運営などの業務を応援しているそうなのだ。自治法派遣の期間は、おむね数カ月から2年程度とされているが、派遣先の自治体から辞令も交付され現場の職員と同等の立場で勤務に当たるという。死者・行方不明者が出た西日本豪雨被災の25市町に限ると7割が現在も人手不足に陥っている。職員不足が地域の復興やインフラ復旧の足かせになってあり、災害前の状態に戻るまで5年以上かかるそうなのだ。
2019年08月27日
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さまざまな業種で人手不足感が強まる中でシニアに働き手としての期待が高まっているが、過労で倒れるなど六十歳以上の労働災害は目立つという。厚生労働省の労働災害発生状況によると昨年発生した死亡災害978件のうち、六十歳以上は328件で33・5%となっており、死亡を含み四日以上の休みが必要になった死傷災害は全年代を通じて12万460件で、六十歳以上は約25%に当たるという。職場の安全対策に詳しい公益財団法人「大原記念労働科学研究所」の北島洋樹副所長は「加齢で筋力や平衡感覚が衰えて、高所作業での転落や墜落が増えているのでは」とみみている。作業の仕方や安全対策だけでなく休憩の取り方が若い世代を基準にしている職場もあってそのままでは高齢者には負担が重いという。 政府は「人生100年時代」を掲げ希望者が70歳まで働けるよう雇用環境の整備を進めているそうだが、高齢者の労災申請者は厚生労働省によるとこの5年間で7500人近く増えその割合も全体の4分の1を占めているという。主にサービス業での転倒や腰痛などが増加傾向にあって人手不足が深刻化する中で、体力の衰えた60歳以上の労働者が増えてきているからだという。厚生労働省の有識者検討会は年内にも健康管理や業務上の配慮など必要な対応策をまとめた指針を策定するそうだが、就業構造の変化から近年は労働者全体でみても小売業や社会福祉施設に飲食店など第3次産業での労災死傷者の発生が全体の半数を占め、70歳前後の労災発生率は30歳前後と比べ男性は2倍、女性は5倍にもなるという。 その厚生労働省の検討会は設備や労務管理などの面で企業が取るべき労災防止策について議論を始めたが、政府は閣議決定した経済財政運営の指針「骨太の方針」で対策の推進を盛り込んでいるという。高齢者は熱さや寒さのどの渇きを感じにくくなるため、夏場は熱中症、冬場も急な温度変化が心疾患などを引き起こすヒートショックのリスクが高いという。さらに若いときにデスクワーク中心だった人が体を動かす仕事に再就職すると、体力を温存して働くこつをつかんでいないこともあって労災にかかる事案が多くなっているという。体力がいる仕事でなく比較的ゆったりしたペースで働けたりする職場の場合でも、「体に負担はかかっていないだろう」などと過密な勤務を強いて疲労を蓄積させているケースもあるという。 定年後の継続雇用制度の整備で働く高齢者が増えるにつれ、60歳以上の労災事故が増加しているが特に転倒による事故が多いという。行政や企業も対策に乗り出しているが専門家は「危険な場所を洗い出し、働く人に具体的に伝えるという一歩踏み込んだ対策が必要」と指摘している。「人は、つまずいてしまうようなものが何もない場所でも転倒する。だから対策が難しい。日ごろから歩き方に気を配ったり、階段で手すりを持ったりするなど繰り返し呼び掛けることが必要」と厚生労働省の労働基準局安全衛生部安全課の高松達朗係長は話しているが、働く人に事故防止の認識を持ってもらうための安全教育について、業種によっては実施が難しい場合が多く、労災事故として申請した人の6割が1カ月以上休業しているという。 転倒は主に三つのケースに大別され、滑りやすい材質の床だったり床に水や油が飛散したり、ビニールなど滑りやすいものが落ちていたりして起きる「滑り」や、床の段差に放置された荷物などに引っかかる「つまずき」、大きな荷物を抱えるなど足元が見えない状態で作業をしての「踏み外し」だといわれている。加齢による運動機能の低下も大きく影響するそうで、バランスを取る能力の衰えから歩行中に足が高く上がらなくなってつまずきやすくなったり、素早く動けなくなって危険を迅速に回避する能力が落ちたりするというのだ。そのうえ高齢者は目の働きも衰え周囲が暗くなってから見えるようになるまで時間がかかるようになり、薄暗い場所での段差のつまずきにつながるといわれているため注意が必要だという。
2019年08月26日
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節約と買い物は相反するものだが買い物をする時にちょっとしたコツを習慣化していれば買い物を楽しみながら節約をすることができるという。ショッピングは不思議なもので特に買う予定もなくふらりとお店に立ち寄った時にかぎってほしいと思う一品に出会うことがあり、毎回のように衝動買いをしているとお金を失い部屋が散らかるだけでなく、罪悪感やストレスのせいで暮らしの質が落ちるといわれている。無計画で感情的な買い物を減らすため衝動買いをしてしまう精神状態が紹介されているが、それにあてはまるパターンがあったら修正を試みるべきで、そうすれば今より情緒が安定して気分も上向きになるし、家計の予算内であったとしても衝動買いは予定外の出費の原因になるので「節約の大敵」だというからだ。 衝動買いを防ぐコツとしては商品を手に取ったらまず一呼吸おく余裕を持つことを意識するだけで、衝動買いによる出費をかなり減らすことができるという。もし一呼吸おいても「ほしい」と思った時は商品を置いて一旦その場を離れるか、もしくは落ち着いて「本当にほしいのか」をじっくり考えてみるとよいというのだ。買い物が大好きなうちの嫁さんにもこの頃は衝動買いをしそうになった時は、お店の人に「一晩考えます」と伝えて取り置きをお願いすることにしてもらっている。お店によっては数日間であれば取り置きをしてくれるため、私の意見も参考にして自宅でじっくり検討するようにしているのだ。自宅で「本当に必要なものなのか」を人の意見を聞いて一晩考えるとほとんどのモノがそれほど必要でないとわかるという。 それでも「本当に買うべきものなのか」や「今買える範囲のものなのか」、そして「本当に必要なのか」を客観的に判断することができたのち購入すればよいというのだ。また心配性な人は手持ちのストックが切れるのを恐れているのでまとめ買いをするが、愛用品が安くなっていると喜んで衝動買いするし、サイズのあった靴や下着を見つけると「もう2度と見つからない」と思って予備を買ってしまういう。いくらたくさん買っても自分は全部使い切ることができると考えているが靴なんてそんなに簡単にだめにならず、毎日同じジョギングシューズをはい走ったり歩いたりしている靴はわりと早くだめになるが、それでも半年は買わなくて済むのに2足も3足も持っているとなかなか減らないのでだんだん飽きてきてしまうというのだ。 そして別のよさそうな靴を見つけるとまた2足買いをしたりしてしまい、かくして下駄箱と玄関のたたきに靴があふれるというのだ。楽しんでいるならそのまま続ければいいというのだが、自分で自分を欺いていることがあって、自制心がない人も衝動買いが多いという。「かわいい~ほしい」という気持ちが先行して、それを買ったあとのことは何も考えておらず、「 支払いはどうするのか」や「 どこに置くのか」・「いつ、どこで、どんなふうに使うのか」とか、こんなことはちらりとも脳裏をよぎらないというのだ。これが原因で買い物の失敗が多い人は自制しない行動のせいで自分の生活がどんなふうになっているのか考えてみるとよいという。つまり前もって早め早めに準備しておくことで心のスペースを確保できるようにするべきだというのだ。 衝動買いをする回数が確実に減ると想像以上の節約効果が期待できるそうで、「一晩考えます」は衝動買いをセーブする魔法の言葉だとアドバイスしている。それでも購入を予定していたものの場合は予算を決めており、価格をリサーチした上で購入することを判断して決めているので衝動買いにはならないという。買い物を楽しみながら節約も成功させるなんて無理と思うかもしれないが決して難しいことではないというのだ。「ほしいと感じたら、まず冷静にジャッジする」といったちょっとしたコツを覚えておくだけでよく、本当に迷った時は「一晩考える」といった冷静に判断する余裕を忘れなければ、メリハリをつけた買い物と予想以上の節約効果を得ることができるようになってくるというのだ。
2019年08月25日
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韓国政府は日韓の軍事情報包括保護協定「GSOMIA」を破棄すると発表したが、日韓の対立が安全保障分野にも拡大することになったことは、韓国国内でも「想定外」の決定と受け止められているという。韓国大統領府の金有根国家安保室第1次長「韓国政府は、韓日間のGSOMIAを終了することに決めた」とし、韓国大統領府関係者は破棄の理由について「日本は根拠の説明なしに、安保上の問題が発生したことを理由に、韓国を輸出優遇国から除外した」ことが、「安保協力の根幹を揺さぶるものと認識した」と説明した。韓国政府が日本との軍事情報包括保護協定「GSOMIA」の破棄を決めたのは、輸出管理強化で深刻化した対立を安全保障分野にも広げ日本の攻勢に屈しない対抗姿勢を誇示する狙いがあると見られている。 日韓の軍事情報包括保護協定「GSOMIA」が締結されたのは朴槿恵前政権時代で、北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返しミサイルの追跡情報や北朝鮮軍の動向など、日韓当局間で互いに不足する部分を補う情報交換が行われていた。日米は協定の維持を望んでいただけに破棄表明は3カ国連携への深刻な打撃となるという。北朝鮮や中国の軍事的脅威が高まる中で日韓の相互不信は底なしの状況で、北東アジアの安全保障環境は厳しさを増しそうだ。韓国メディアでは決定前に「協定は延長される」との見方が強かったため、破棄という強硬策は「衝撃の決定」とか、「対立はピークに達し、対話は難しい」などと驚きを持って報じられ、今回の決定は日米韓3カ国の安保協力に支障を生じさせるおそれがあるという。 韓国大統領府関係者は日本が輸出管理上の優遇対象国からの韓国除外を決めたことについて「われわれを安保面の友好国と見なしておらず、安保協力の根幹を揺さぶる行為と認識した」と批判しているが、徴用工問題などを挙げ「日本は問題解決に向けたわれわれの外交努力を言下に拒否した」と不満を爆発させ、協定破棄の背景に不信が募っていたことを隠さず訴えたそうなのだ。今後は日韓当局間で互いに不足する部分を補う情報交換に支障が出る可能性があるが、大統領府関係者は日米韓の情報交流を通じて「情報や監視の空白が生じることはあり得ない」と否定している。軍事情報包括保護協定「GSOMIA」がなくても日韓には米国を通じて情報を提供できる仕組みがあるが情報共有体制を維持できるかは不透明だという。 文在寅大統領は日本側に「対話と協力」を呼び掛けたが日韓外相会談では問題解決のための進展はなかった」とし、日本政府は輸出管理の優遇対象国から韓国を除外する政令を施行する予定で、韓国側も9月中に日本側を除外する措置を取る方針となっている。対立解消の出口が見えぬまま相互不信が募る一方で、安倍総理はフランスに出発する前に取材に応じ韓国政府が日韓の軍事情報包括保護協定「GSOMIA」を破棄することを決めたことについて、「日韓請求権協定に違反するなど、韓国側が国と国との信頼関係を損なう対応を残念ながら続けている。日本はその中にあっても、現在の北東アジアの安全保障環境に照らせば、日米韓の協力に影響を与えてはならないという観点から対応してきた」との見方を示したそうなのだ。 これまで日韓の軍事情報包括保護協定「GSOMIA」維持を要求してきた米国専門家は、日本との貿易葛藤で日韓の軍事情報包括保護協定「GSOMIA」を廃棄するのは韓国が自国の安保を弱めて米国と日本との関係を損ない、自身を孤立させることとしながら、「韓国が信頼に値する安保パートナーではないという最悪のメッセージを送りかねない」とか、「文在寅大統領が日本の過去の誤りに対する感情的な対応を現在の韓国の国家安保と繁栄よりも前面に出したもので失望するべきこと」と話したそうなのだ。もっともドナルド・トランプ米国大統領が防衛費引き上げにしか関心がなく、韓日葛藤や軍事情報包括保護協定「GSOMIA」に対して無関心だったことがこのような状況に至ることになった原因の一つだという指摘もあるという。
2019年08月24日
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大掃除等の片付けの際に着ない洋服などを捨てて整理をした人も多いかもしれないが、日本における衣類廃棄量は年間約100万トンにもなっているそうで、枚数に換算するとなんと33億着になるそうなのだ。その衣類の半分以上は焼却処分されおり、日本の衣類の再び衣類として使用することとされるリニューアル率の低さが指摘されている。現代では衣服の種類がありふれているし安い金額でも簡単に手に入れることができるようになっているので、捨てるときの迷いもなくなってきているのが現状だというのだ。一般的に人は購入した服の9割は処分していると言われているそうで、まだまだ着られる服でも一人ひとりがその服を処分してしまえば積もり積もって膨大な量の廃棄になってしまうという。 洋服ダンス等に服をたくさんもっていてもよく着る服は限られることからイマイチな服は着ないままスペースだけ取ってしまうものだが、ものが多いとそれだけで暑く感じるもので、また収納場所にものをつめ込みすぎると湿気の原因にもなるというのだ。パンパンになりやすい場所のひとつがクローゼッで、「高かったから」とか「また着るかも」や「やせたら似合うから」と、あまり着ない服を処分しないでいると本当に必要な服が手に取りづらくなるというのだ。片づけの基本中の基本とも言える全部出すことだというが、その目的は自分がどれだけの量を持っているかを知るということで、タンスや衣装ケースに服をぎゅっとつめ込んでいて着るのは手前の服ばかりで奥はそのままいうことになってしまう人が多いそうなのだ。 服がクローゼットだけでなく洗面所や押入れなど別々に収納されている場合は、すべて1か所に集めまるポイントは「なにも考えずに」だというのだ。果たして自分はどれだけの量を持っているのかが大切で服減らしは現実を見つめることから始まるという。衣装ケースやタンスに入っている服はできればハンガーにかけてみるのがおすすめだそうで、その後の仕分けがぐっとラクになるという。全部出したら1枚ずつ写真を撮ってみることなのだが、写真に撮るメリットは着る前に服が減らせるだけでなく、客観的に見ることができ持っている洋服が一目でわかることだというのだ。そして服を脱ぐ・着る・脱ぐという「試着」は意外と面倒なもので、なるべく少なくして写真に撮るだけで手放す決心ができたら片づけがスピードアップするという。 また持っている服の全部を写真に撮ると目で見たときには、気づかなかった型崩れや色あせを発見するチャンスにもなるという。実際に着て鏡に映った自分の姿を見てみることも必要なのだが着心地が悪いとか気分がイマイチなら迷わず手放すべきだという。このことは服で気分が沈んだりやる気がなくなったりするのは非常にもったいないからなのだが、着る前は近所くらい大丈夫と思っても「知り合いに会うのは微妙」と感じたら手放し候補だとアドバイスしている。しかもいくら似合って着心地がよくても管理の手間がかかる服は着る機会が少なくなってしまうもので、「手間をかけても着たい」と思うならそれだけその服が好きという証拠となり、その服こそ長く着られる服と出合えたということになるという。 最近は食料の大量廃棄が社会問題化しているが衣服の大量廃棄も大きな問題となっているそうで、一般的に人は購入した服の9割は処分していると言われているというのだ。日本の衣服のリサイクル・リユース率の現状を認識する必要があるのだが、リサイクル率は約11%でリユース率は約13%だというのだ。リサイクルされる場合には衣服だったものが燃料や車の断熱材に生まれ変わったりしするそうなのだ。またクローゼットの中を整理しようとするといらない服がたくさん出てくるのだが、そのような時はすぐにゴミ箱に捨てるのではなくフリーマーケットに出したり買取業者に買い取ったりしてもらうのもありだという。私の家の場合は近くのスーパーでリサイクルを行っているのでそちらの方へ持っていくようにしている。
2019年08月23日
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平成から令和への御代がわりを経て実質的に皇太子家待遇の「皇嗣家」になった秋篠宮家なのだが、皇室には退位された上皇さめの孫世代の男子は悠仁さましかいないのだ。「男系男子」しか皇位を継げない現行のルールで悠仁さまに男子が生まれなければ、皇位継承者がいなくなることから浮上するのが「愛子天皇」待望論なのだ。しかしこれに「待った」をかけたのが秋篠宮さまの「即位拒否」発言で、秋篠宮さまは自身の即位について周囲に「兄が80才の時に、私は70代半ば。それからはできないです」と漏らされたという。新天皇の即位後に秋篠宮さまは皇位継承順位第1位の「皇嗣」となり長男の悠仁さまが同第2位になられたが、その発言は「皇位継承の拒否」という意思表示とみられ政府等に衝撃を与えている。 ところが「あの発言の本当の狙いは、悠仁皇太子の誕生だったのではないか」と指摘するのは宮内庁関係者で、「皇嗣家」になった秋篠宮家では「慢性的な人手不足」という課題に直面しており、最近になった秋篠宮家の職員に経済産業省の現役官僚やOBが次々と採用されているという。秋篠宮家に仕える職員になるルートは大きく分けて3つあって、1つ目は宮内庁職員の中から選ばれることだが「秋篠宮家妃紀子さまの厳しさをよく知っているので、宮内庁内部から手を挙げる人は皆無に近い」という。2つ目は秋篠宮家が独自に採用するルートだが一般募集をするわけでもなく、あくまで知り合い伝手なので人数は限られるという。最後の3つ目のルートが他省庁の公務員に声をかけて出向してもらうことだというのだ。 そこで秋篠宮さまが皇位継承順位第1位を辞退することを早々に表明すれば、同第2位の悠仁さまが同第1位に繰り上がるわけだが、「それならば、悠仁さまを早めに皇太子にして帝王学を授けよう」という議論の流れになるというのだ。秋篠宮さまは「自分のことよりも、早く悠仁に継がせたい」などと漏らされることもあるそうだと言われており、秋篠宮さまとしては悠仁皇太子を国民に受け入れてもらうため自らの進退を口にしたのではないかともいわれている。政府内にも「秋篠宮家への逆風と愛子天皇への追い風を敏感に感じ取られ、できるだけ早く悠仁皇太子を既成事実化しようと試みたのかもしれません」との憶測もあるが、そこには長きにわたる皇室の伝統を継承させたいという思惑もあるというのだ。 安倍首相としては皇位の安定継承や女性天皇容認など皇室に関連する重大な議論を控えて発言力の大きい現皇室のキーマンである秋篠宮さまと紀子さまとのパイプを太くして、男系天皇即位と言う共同歩調を取りたいという思惑が透けて見えるという。紀子さまは将来の天皇の母という強い意識を抱くようになられたといわれるが、悠仁さまのことを「上皇上皇后両陛下からお預かりした大切な命」と繰り返され、将来の天皇として立派に育て上げるために奔走しているという。そうしたご夫妻の思いと皇位継承順位を維持し男系男子を貫きたい安倍官邸の思惑は図らずも一致しており、そこで女性天皇実現を阻止したい安倍首相と悠仁天皇の誕生を悲願とする紀子さまが歩み寄ったというのだ。 小泉政権下で皇位継承に関する議論が進められた時に今の上皇様のお孫世代には女子しかいなかったが、「男系男子」のみにしか皇位継承権がないため皇統の継承が危ぶまれる状態だったのだ。ところが紀子さまが2004年に悠仁さまを出産されたことでそうした空気は一変しかが変わったのは周囲だけではなかったという。安倍首相は女性天皇容認の議論が長く続くことは決していいことではないと思っており、もし女性天皇を認めるのであれば政府はそれまでに決めるつもりであわよくば男系男子で天皇を維持したい保守層を支持基盤とする安倍政権のうちにという目論見もあるというのだ。「愛子皇太子」か「悠仁皇太子」かそうした状況で兄・天皇と弟・皇嗣の間にはどのような関係が生じるかがこれからの問題だという。
2019年08月22日
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気温の上昇とともに熱中症で倒れる人が増えてきるが、熱中症は高温環境下に長期間いることによって体の中で産生された熱がうまく放散できずに起こる体調不良の総称で、そのベースにあるのは大量の汗をかくことなどによって体の中の体液が減ってしまう脱水症だという。人間には1日に2.5Lの水分が必要といわれているが、普通に生活しているだけでも1日2.5Lもの水分が失われているそうで、年齢や性別・体格などの個人差はあるが、食事中の水分や体内でつくられる水の量は1.3Lで排出した水分を補うためには新たに1.2Lの水分を摂取する必要があるという。厚生労働省が奨励している「健康のために水を飲もう」推進運動の中では、平均的にコップの水をあと2杯飲めば1日に必要な水の量を概ね確保できるという。 もっとも暑い日や激しい運動をする場合などはしっかりと水分補給する必要があるが、決められた量の水を無理に飲み続けることは避け喉の渇きに応じて、適宜水分を補給することを心がければ過剰な摂取にもならず過度の脱水も防ぐことができるという。熱中症や脱水症を予防するためには水分補給がとても大切なのは当然だが、といってもただ水をたくさん飲めばいいというわけではないそうで、人間の体液は水とナトリウムイオンなどの電解質でできており、猛暑の中での活動で大量の汗をかいたときには水分とともに塩分も失われてしまっているのだ。そんなときに水だけを飲んでも塩分がなければ浸透圧の関係で細胞の中まで入っていけないため体の中に水分をためておくことができなくなるという。 さらには体液が薄まってナトリウム不足となる「低ナトリウム血症」を起こしてしまう危険があり、この現象は水中毒とも呼ばれて命の危険まであるというのだ。水中毒になるとこむらがえりだけでなく頭痛や吐き気を起こしたり、意識がもうろうとしたりけいれんを起こしたりして、重症の場合は死亡することもあるという。熱中症や脱水症に詳しい済生会横浜市東部病院患者支援センター長兼栄養部部長の谷口英喜氏は、「日常の水分補給であれば、水だけでも構いません。ただ、暑さのせいで食欲がなく、食事から十分な塩分がとれていないときや、大量の汗をかいて塩分を多く失ったときは、水だけではなく塩分も必ず補給してください、急性の脱水症などで緊急に水分補給が必要なときには、経口補水液を飲んでください」という。 熱中症対策としては塩分や水分の摂取が推奨されるが、両方とも過度な摂取には気を付けるひつようがあって、塩分が多すぎることで引き起こされる中毒の「食塩中毒」がある一方で、塩分が少なすぎることで起こる中毒もありそれが水中毒なのだ。水中毒は水分を大量に摂取することで血液中のナトリウム濃度が低下し「低ナトリウム血症」という状態に陥ってしまい、場合によっては命の危険にさらさらされるという。主な症状としてはめまいや頭痛・多尿・頻尿・下痢などがあげられるというが、悪化すると吐き気や嘔吐・錯乱・意識障害・性格変化に呼吸困難などの症状が現れ死に至る場合もあるというのだ。海外では低ナトリウム血症による死亡事故が報告されており水の飲み過ぎが原因と診断されているというのだ。 そうで「経口補水液」は飲む点滴と呼ばれるほど脱水症への効果が高く、脱水症のときに経口補水液を500~1000mL飲むとだいたいは30分くらいで劇的に元気になるという。「経口補水液」は脱水症になった体に体液に近い成分を素早く確実に補給する理想的な飲み物だというのだが、この「経口補水液」には体液に近いバランスで水分とナトリウムイオンが含まれているため両方を一度に補うことができ、さらに水分が小腸で吸収される際の吸収速度を高めるため一定の割合でブドウ糖が含まれているという。またスポーツドリンクは糖分が多めなので運動をしない人が日常的に飲むと糖分のとり過ぎになる可能性があることから、スポーツ時や肉体労働時に水分補給と同時に消費したエネルギーを補給する目的で飲むとよいという。
2019年08月21日
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東京電力のHPでは三陸沖の海底を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生し、福島第一原子力発電所も大きな揺れに襲われたが、運転中だった1~3号機は全て緊急停止するとともに非常用ディーゼル発電機が起動し炉心の冷却が行われたとしている。東京電力の説明では地震により送受電設備等一部の常用設備への被害は生じたが、非常用ディーゼル発電機や注水・除熱のための設備といった安全上重要な設備への損傷は確認されていなかったという。地震発生時に1号機は直ちに制御棒が挿入され設計通り自動で原子炉が停止したというのだ。1号機は地震により外部電源を全て失い復水器などは使用できない状況だったが、非常用ディーゼル発電機が自動起動し非常用復水器による炉心の冷却が始まったとしている。 その後に福島第一原子力発電所は地震発生から約50分後に大きな津波の直撃を受け、海側に設置された原子炉の熱を海に逃がすためのポンプなどの屋外設備が破損するとともに、原子炉が設置されている敷地のほぼ全域が津波によって水浸しになったというのだ。タービン建屋などの内部に浸水し電源設備が使えなくなったため原子炉への注水や状態監視などの安全上重要な機能を失い、また地震による津波によって押し流された瓦礫が散乱し通行の妨げとなるなど様々な被害を受けたという。これによって全ての電源を失ったことにより非常用復水器が機能を喪失し高圧注水系も起動できなくなり、加えて監視・計測機能も失ったため原子炉や機器の状態を確認することができなくなってというのだ。 この後圧力容器内の水は蒸発し続け約4時間後に燃料が水面から露出して炉心損傷が始まり、露出した燃料棒の表面温度が崩壊熱により上昇したため燃料棒の表面が圧力容器内の水蒸気と反応して大量の水素が発生した。格納容器の損傷部から漏れ出た水素は原子炉建屋上部に溜まり何らかの原因により引火して、津波襲来から約24時間後の3月12日午後3時36分に爆発したというのだ。要するに「津波で電源を喪失し、冷却機能を失ってメルトダウンが起こり、重大事故が発生した」ということなのだが、この点に関して津波の規模が「予見可能だったか、想定外だったか」という議論がなされてきたが、事故調査委員会も「津波が事故原因」という点では一致し、多くの国民もそう理解していることになっている。 その福島第一原発は津波の襲来前に地震動で壊れたのであって、事故原因は「津波」ではなく「地震」だったとして執念とも言える莫大な労力を費やしそのことを明らかにしたのは、元東電「炉心専門家」で「プロメテウスの罠」にも登場して注目を集めている木村俊雄氏なのだ。東電社内でも数少ない炉心のエキスパートだった木村氏は、東電に未公開だった「炉心流量」に関するデータの開示を求め、膨大な関連データや資料を読み込み事故原因は「津波」ではなく「地震」だったことを突き止めたというのだ。原発事故を受けて「国会事故調」だけでなく「政府事故調」や「民間事故調」に「東電事故調」と4つもの事故調査委員会が設置され、それぞれ報告書を出したが、いずれも原発事故原因の究明として不十分なものだったのだ。 メルトダウンのような事故を検証するには炉心の状態を示すデータが不可欠となるのに、既設の4つの事故調はいずれもこうしたデータにもとづいた検証を行っておらず、そもそも東京電力は調査委員会にそうしたデータを開示していなかったからです。そこで木村氏は東京電力側にデータの開示を求めそれを分析して驚いたというのだ。実は津波が来る前からすでに地震動により福島第一原発の原子炉は危機的状況に陥っていたことが分かったというのだ。 7基もの原発が稼働中の現在ではこのことは重大な意味をもつのだが、津波が原発事故の原因なら津波対策を施せば安全に再稼働できることになるが、そうではないであれば現在稼働中の原発がある以上国も改めてその辺早急に確認すべは当然のことなのだ。
2019年08月20日
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大玉なら冷蔵庫に入らないとか小玉は食べた気がしない等の理由で、カットスイカを買ってくる人が多くなっていると言われるが、約40年前には120万トンだったスイカの収穫量は、一昨年には33万トンとなり40年余りで約4分の1になっているという。夏にスイカを食べるのはちゃんと理にかなっているようで「夏は水分補給が欠かせません。スイカは水分が豊富で、エネルギーとなる糖分も含まれるため、熱中症を防ぐ効果があります。熱中症予防には塩分を補うことも必要ですが、スイカに少量の塩をかけて食べるという習慣は理にかなっています」と語るのは管理栄養士の柴田聡美先生で、1578年に書かれた中国の医学書である「本草綱目」にはスイカの薬効が詳しく説明され古来より薬膳として認められていたという。 現在でも厚生労働省と農林水産省が健康増進と生活習慣病予防などのために作成した「食事バランスガイド」では、果物は毎日の食生活に欠かせない食品と位置づけられスイカの場合1日に200g程度食べることが推奨されているという。とくにオススメしたいのが朝スイカで、生のままでも手軽に食べられる上に水分豊富で食欲が落ちる夏場でも口に入れやすいことに加え、脳が睡眠中に消費したブドウ糖を手軽に補給できるので朝から頭をしゃっきりさせるのに一役買ってくれるというのだ。しかも熱中症対策など脱水予防目的に汗で失われやすいミネラルを含むスイカを食べるのは理にかなっていると紹介されているとおり、果物や野菜などは旬のものを食べるのはやっぱりちゃんと意味があるというのだ。 スイカは水分とミネラルが多く含まれることから「天然のスポーツドリンク」と呼ばれ熱中症対策になるフルーツと知られているが、「生のスイカはそのボリュームに対してほとんどが水分。カロリーは100gあたり37kcalと、ゴボウの100gあたり65kca)と比べても格段に低いのです。それに食物繊維も豊富で十分な満腹感が得られるので、ダイエットのリバウンド予防にも効果的といえます」と医師も推奨している。ちなみに肥満について研究しているアメリカの代表的医療機関が公表しているダイエットプログラムの中でも、「スイカの摂取量は無制限。スイカの食べ過ぎで太ることはまずありません」と言うが、スイカのカリウムは体を冷やす作用もあるので冷え性の人や腎臓が弱い人は食べ過ぎに気をつける必要があると注意している。 夏は水分の摂りすぎで顔や体がむくんでしまうという悩みが多いというが、そんな悩みもスイカが解決してくれるそうで、「スイカに含まれているシトルリンというアミノ酸は血流を促し、むくみを取る効果があります」と医師は語っている。シトルリンはアルギニンと体内で変換と作用をし合う相関関係にあり、これらが変換される際に一酸化窒素が産出され、この一酸化窒素は血管を拡張する働きがあって血行が促進されることによって乳酸が低減し、疲労回復と持久力の向上につながるとされているそうなのだ。アルギニン自体は成長ホルモンの分泌促進やタンパク質の合成を促進するなどのはたらきがあり、アルギニンよりシトルリンの方が吸収は良いためシトルリンを摂った方が効率はいいと言われている。 「せっかくスイカを食べるのだから色々な味も楽しみたい」という時に役立つのが塩で、かける塩によってスイカの味わいは大きく変化するという。スイカに含まれるシトルリンはアミノ酸の一種だが、アミノ酸は種類によっておおまかに「甘味系」・「苦味系」・「酸味系」・「うまみ系」の味の違いがあり、シトルリンは「甘味系」に分類されスイカの甘味に一役買っているという。スイカに多く含まれるカリウムは「さわやかな酸味・キレのよさ」につながり後味がすっきりとなるが、さらに皮に近い部分にはウリ科の植物に特徴的な「青い香り」が含まれている。シトルリンはスイカの白い部分に多く含まれるので捨てずに食べ切るのがお薦めで、スイカに合わせる塩を工夫すると甘味やすっきり感を際立たせ変化させながら様々な味わいを楽しめるという。
2019年08月19日
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人の体には24時間周期のリズムをつくりだす「体内時計」のメカニズムが備わっているそうなのだが、体内時計は体温やホルモン分泌など体の基本的な機能をコントロールしているという。さらに睡眠だけでなく覚醒のピークに食欲や消化などに含めインスリン分泌にも影響し、ある医師によると糖尿病にも関わると考えられているそうなのだ。生活の中で起こる体内時計の乱れや時差ぼけを調整するためには、適切なタイミングで光を浴びることや、日差しの下でウォーキングなどの運動をすることが重要とされているが、健康にまつわる学問の中には「時間栄養学」という分野があって、健康を気遣い「体に良い食材を取り入れている」という人は多いし、その努力を最大化するには「時間」にも注意する必要があると言われている。 例えば味噌汁や漬け物といえば私も大好きな代表的な日本人の朝食メニューだが、健康検定協会管理栄養士の望月理恵子氏によれば「血圧が高めで塩分の摂りすぎが気になる人は、午後6時以降に食べたほうが良い」というのだ。その理由として望月氏は「腎臓の塩分を排泄する働きは、午後6時すぎから活発になります。朝に味噌汁や干物、漬け物を食べると、塩分を体内にため込んで血圧が上がりやすくなってしまう。そのため、塩分の多い食事は朝よりも夕食に摂るほうが望ましい」という。また早稲田大学理工学術院の研究グループは体内時計を食事で同調させる新しいメカニズムを発見したそうなのだが、食事に含まれるタンパク質やアミノ酸が体内時計に影響してインスリンに代わる働きをしているという。 食事と健康法だけでなく薬の服用の最適な時間ということでは、「時間栄養学」の第一人者で早稲田大学先進理工学部の柴田重信教授によると、帰宅後は夕食と入浴の順番も大切になるそうで「晩ご飯の前にお風呂に入るほうが良いでしょう。晩ご飯を消化するためには胃腸の血液の働きが重要ですが、晩ご飯を食べたすぐ後に入浴すると、胃腸の血液が全身で循環し、消化を妨げかねない。先に晩ご飯を食べる場合は、食後30分~1時間は時間をあけたほうが良いでしょう」という。そして残業等で夕食が遅くなる時は午後4~5時頃におにぎりなどの主食を食べ、帰宅後の遅い時間にはおかず・副菜だけを食べるなど分食を心がけると、肥満や生活習慣病を予防し体内時計のリズム維持につながるとアドバイスしている。 また「朝食は起床から1~2時間以内に食べるのが理想です。朝起きて日光を浴びることで、脳の中枢時計がリズムを刻み始めますが、朝食を抜くと全身の末梢時計が動き出さず、体内時計が乱れて体の不調を引き起こす原因になってしまいます。体をしっかりと目覚めさせるためにも、朝7時に起きる人は、少なくとも8~9時までに朝食を摂るようにしてほしい」という。それだけでなく何を食べるかも重要だそうで、高齢者で筋力や心身の活力が低下した状態を「フレイル」と言い寝たきりの原因として注目されているという。早稲田大学先進理工学部の柴田重信教授は「たんぱく質の摂取がフレイルの予防になると言われているが、実験では1日の食事量が同じでも、朝多く食べたマウスとそうでないマウスでは筋肉量に差がありました」という。 また朝はアミノ酸などの吸収力が高く日中は筋肉を動かす機会も多いことから、そのタイミングでたんぱく質を取ることで筋肉が増えやすくなるという。そればかりか柴田教授によると「朝はこれから活動する、夜は就寝するタイミングですから、食事の意味合いが違うのです」と言い、 一方で「目的によっては夕食で取ることが勧められるものもある」という。柴田教授は「骨粗しょう症の予防を目指すなら、大豆イソフラボンの食品を夕食で取るのが良いでしょう。骨は夜作られるので、そのタイミングに合わせて取ることで効率良く使われます」という。このことから就寝前には「牛乳を温めて飲むと良い」そうで、「牛乳に含まれるカルシウムは夜間に効率よく吸収されます。骨粗しょう症の予防にもつながります」と語っている。
2019年08月18日
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外国人技能実習制度は我が国が先進国としての役割を果たしつつ国際社会との調和ある発展を図っていくため、技能に技術又は知識の開発途上国等への移転を図り、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的としているが、技能実習制度に関わる者として技能実習指導員等は3年ごとに1度は、主務大臣が認めた養成講習機関が実施する「養成講習」を受講し関係法規や労災防止等の知識を習得することが義務付けられている。 それなのに労働基準監督署などが昨年に外国人技能実習生の働く事業所のうち7334カ所を監督・指導したところ、70.4%に当たる5160カ所で違法残業などの法令違反があり、違法行為のうち悪質な19件は書類送検するなどしたというのだ。 厚生労働省によると統計の公表を始めた2003年以降で監督指導と法令違反の件数は、いずれも過去最多となっているが、法務省によると昨年末時点の技能実習生は32万8360人に上り前年同時期より5万人以上増えており、厚生労働省の担当者は「急激に増えた実習生を、労働環境が十分に整わないまま受け入れる事業所を重点的に指導した結果だ」とみている。私の住む愛媛県でも「今治タオル」を作る技能実習生の労働環境が話題になったが、今回の厚生労働省の発表でも賃金未払いや長時間労働が技能実習生を使うあらゆる業界で蔓延していることが明らかになったという。技能実習生は原則転職が認められていないため違法な労働環境でも我慢して働き続けざるを得ないという実態があるというのだ。 外国人技能実習生の多くは「強制貯金」や「パスポートの強制的な会社管理」だけでなく、時給300円といった低賃金で働かせられているそうで、京都府福知山市の縫製加工会社で働いていたベトナム人技能実習生の女性が、最低賃金以下で働かされたとして未払い分250万円を会社に求め労働審判を京都地裁に申し立てたという。このベトナム人女性によると福知山での仕事はミシンがけの簡単な作業だったがノルマは大きく、大声でプレッシャーをかけられたという。強制的な貯金は会社側から「逃げた時の保険金みたいなもの」と説明を受けたが、「過労死ライン」を超える残業をさせられパスポートの取り上げや強制貯金などの行為もあったとして慰謝料など110万円も請求しているというのだ。 ベトナム人労働者に関しては長時間労働による過労死も確認されているし、労災死は日本人の倍以上の割合で発生しているそうなのだが、ベトナム人の建設関係の技能実習生が低賃金で東京電力福島第1原発事故に伴う除染作業に従事させられているという。契約によると現場での鉄筋施工などに従事することになっていたというが、実際は仕事の半分が除染作業だったという。除染という説明もなく当時は何の作業をしているのかさえ分からないまま、1年以上も従事していたが賃金は通常より大幅に安かったという。交付義務がある給与支払い明細書や労働条件通知書は渡されず、作業内容や勤務時間を記録した業務日誌は一部の写しが手元に残るのみで現物は会社側が回収したというのだ。 日本の技能実習生の受け入れには2種類の方法があるが、全体の96.6%は「団体監理型」だそうで、実習生を受け入れたい企業は監理団体を通、監理団体が契約する海外の送り出し機関に応募した労働者と雇用契約を結ぶという。実習生は監理団体が受け入れ傘下の企業等で技能実習を実施するという形だという。バブル景気に沸いたころにも人手不足からいわゆる「不法滞在」の外国人を雇う会社が続出し、バブルが崩壊すると彼らの多くは解雇され強制退去を余儀なくされたが、人口減少や景気の良し悪し滞在の不法合法など条件や時代背景は今と大きく異なるが、当時起きていたことから学ぶべき教訓は多くあるはずだという。今でも外国人を半奴隷的にこき使う制度となっている事は事実だと言われているのだ。
2019年08月17日
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暑い日が続くとぼんやりしたり注意力が散漫になったり段取りが悪くなったりと集中力が少なくなってしまうことが多いが、暑いから仕方のないものと片付けてしまってはいけないという。バージニア大学とヒューストン大学の研究チームが数年前に行った実験では、わずかな気温の変化さえも細部に注意が必要な仕事への集中力や認知機能を低下させることが分かったそうなのだが、科学雑誌サイエンティフィック・アメリカンの記事で「参加者に暑い部屋と涼しい部屋で記事の校正をしてもらったところ、暑い部屋の被験者は涼しい部屋の被験者に比べ仕事の質が大幅に悪く、スペルや文法ミスの半数近くを発見できなかった。この結果からは、暖か過ぎる環境では単純な認識タスクでさえ悪影響を受けるということが分かる」というのだ。 またコネティカット大学ヒューマン・パフォーマンス研究所の研究によると、軽度の脱水状態における例えば夏の日差しの下でアルコール飲料を飲みながら汗をかくことで引き起こされるものが起きると集中力が妨げられ、集中力と記憶力を要する仕事を完了することが難しくなることが分かっているそうなのだ。仕事への悪影響は男女ともにみられたが特に女性の方が大きかったというが、もしこの暑さでやるべきことに集中できずに自分の無能さにいらだっているのなら暑さに合わせた十分な水分補給をしていないことが原因かもしれないという。南国に住む人のように体は最終的には順応するように、常に暑い場所に住んでいるのであれば話は別だが急な気温の上昇は認知機能により深刻な影響をもたらすとされている。 オーストラリアのアデレード大学などの研究チームは熱波が市民の健康に及ぼす影響を調べた結果、気温が26.7度まで上がると気分障害を含む精神・行動障害・認知症・ストレスや睡眠に関連した症状による患者入院数が跳ね上がったという。熱波の間の入院数は7.3%増加したというが悪いことばかりではなくという。暑さのあまり広告企画や小説執筆がはかどらなくても満足な仕事は秋まで無理だとあきらめる必要はないという。研究チームは機械的な作業には涼しい環境よりも暖かい環境が適していることを発見したそうで、保険会社で行った実験の結果オフィスの温度を20度から25度にするとタイピングの間違いが44%減り、タイピング処理量が150%増加したそうで、夏の盛りはデータ入力に最適だったというのだ。 それでもサラリーマンの約3人の1人の割合で職場の暑さによる体調不良を経験していることになるといわれるが、とろけそうなほどの暑さで食欲がなくなるこの季節には甘いものやアイスに麺類・果物などで食事を済ませている人が多く、それが集中力の低下の原因になっている可能性があるからだという。暑さや部屋の寒さが自律神経を乱す原因になることもあるが、栄養の偏りも集中力の低下に大きく影響するという。頭をフル回転させるためにはバランスのとれた栄養が必要だとされているが、漢方医学によると人は自然の一部で自然の変化は体調に影響を与えると考えられているそうで、ものすごく暑い日が続き食欲がなくなりやすいときこそ食べる内容に気をつけることが大切だと教えているそうなのだ。 この体調管理に食事内容を役立てることを「食薬」と呼び、暑い日が続き食欲がなくなりやすいときこそ食べる内容に気をつけることが大切だという。漢方医学で集中力の低下を「血虚」とよぶが、これは集中力の低下だけではなくめまいや頭痛・生理痛・不眠などの原因にもなるというのだ。中力が低下しているときに必要な栄養素は糖分ではなくビタミンB群とオメガ3脂肪酸だそうで、これらはメンタルの安定にもつながり夏バテを解消するには体力を回復することが必要だという。そのために炭水化物だけでなくたんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよくとることが大切で、漢方医学ではメンタルのために必要な栄養素を補う食材と考え、頭を使ったり気持ちが落ち着かなかったりするときにはおすすめだという。
2019年08月16日
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青森県下北郡大間町の大間沖で漁獲されるクロマグロのブランド名である「大間マグロ」は、大間漁業協同組合より地域団体商標に登録され「大間のマグロ」などとも呼ばれ、初セリでは何千万円という高額で取引がされ全国的に有名な高価なマグロとなっている。出荷される30キロ以上のマグロの頬にはブランドの目印となる「大間まぐろ」のシールが貼られており、本州最北端にある大間町が面する津軽海峡は黒潮に対馬海流・千島海流の3つの海流が流れ込むため良質のプランクトンが生息し、イカやサバを主食するマグロは水温が低くなる秋から冬にかけて上質な脂がのるという。収穫されるマグロは時速40キロ程度で泳ぎ身の危険を感じたときや獲物を獲るときなどは最高時速120〜130キロのスピードを出すとされている。 大間のマグロ漁の漁法としては一本釣りが主流で収穫が行われているが、網で捕獲する漁法とは異なりマグロに傷が付かず魚が弱ってしまう前に血抜き生〆作業を施すため、鮮度を保ってマグロを出荷することが可能であるといわれている。その大間ブランドなどが知られる津軽海峡産のクロマグロが思わぬ販売不振に陥っているそうで、東京の豊洲市場には例年を上回る数の同産マグロが入荷しているがほとんどがトロの部分が少ない小型魚だというのだ。米国などから大きくて脂の乗った強力なライバルが順調に入荷していることから、競りで買い手が付かないケースも多く市場関係者は頭を抱えているそうで、津軽海峡のクロマグロ漁は昨年と同様に7月中旬から始まったが今年の水揚げは1匹30キロ前後の小型ばかりだという。 東京の豊洲市場にも8月上旬まで昨年同時期の約8倍の600匹以上が入荷しているが、サイズは小型が大半で身質や脂乗りに定評がある100キロ以上の大型はほんの数本程度となっており、旬を外れた夏場でも大型は多かっただけに今年は異常事態という。小型で見劣りするだけでなく「脂がほとんど乗っていない上に赤身の鮮やかさも足りない」など品質面の評価も振るわないそうなのだ。取引価格は1キロ当たり2000円前後で上質なマグロが多かった昨年末の5分の1程度とされ、大衆マグロのメバチやキハダとほぼ同水準にまで落ち込んでいる。しかも太平洋クロマグロは大型魚が激減していることから水産庁は海洋生物資源保存管理法で定める基本計画を改正し罰則付きの漁獲上限を定める漁獲可能量制度を適用した。 正組合員350人超でこのうち半数がマグロ漁という大間漁業協同組合の伊藤幸弘指導課長は「大間では活気が出てきて世代交代も進んでいるが、意欲に燃えた若者も1000万円を超える船や装備を新調しローンを組んでおり、このままでは立ちゆかなくなる組合員も出てくるのではないか」と語っている。海外産ライバルの台頭も安値の原因になっているそうで、国内の魚市場には米ボストンから150キロ前後の大型クロマグロや、季節が冬のオーストラリアやニュージーランドからも脂の乗ったミナミマグロが大量に押し寄せているという。いずれもここ数年は豊漁で豊洲市場では7月以降は生マグロ売り場の7割近くを輸入物が占める日も珍しくなく、上級品には国産マグロを上回る1キロ当たり1万円以上の高値が付くこともあるという。 大間沖で取れる太平洋クロマグロは脂がのる冬にかけて価格が上昇する傾向があるが、水揚げが漁協から配分された漁獲枠に早い段階で達してしまえば価格が上がる時期に漁ができなくなる懸念があるという。漁獲枠を守りつつ価格が高い時期に水揚げすることで少しでも収入を得たいと考える漁業者らが現在は出漁を見合わせているというわけだが、今や輸入物が売り場の主役となっているとされているマグロ市場も、都内の高級すし店などは知名度の高い大間産などにこだわる店も多いという。需要期の秋以降に向けて国内屈指のブランドに見合う上質なマグロの水揚げ復活に関係者は期待を寄せているそうだが、地方創生を進める政府は大間の漁師にどんな未来を見せるのだろうか対応が注目されているというのだ。
2019年08月15日
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毎年この時期になってくると8月15日の終戦記念日には靖国神社の問題が取り上げられるのが恒例になってきているが、今年は例年ほど話題にはなりそうにない気配だという。菅義偉官房長官は閣議後の記者会見で安倍晋三首相が終戦記念日に靖国神社を参拝するか問われ「首相自身が適切に判断されることだ。私も同様だ」と述べている。安倍内閣の閣僚は2年連続で終戦記念日に参拝していないが、「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首は靖国神社を終戦記念日に私人として訪れる考えを示しているそうだ。東京都内で記者会見し「靖国神社についての知識があまりに乏しいので勉強してくる。公党代表として行くつもりは一切ない。公人として公費を使うことはない」と述べたという。 靖国神社は今年創建150年を迎えそのための準備も進められているが、その一方で西郷隆盛や江藤新平に白虎隊や新撰組といったいわゆる「賊軍」を合祀しようとする動きも生まれているそうなのだ。今の一般国民の感覚からすれば賊軍の戦没者を合祀しても一向に構わないと思えるだろうが、「官軍」の戦没者を祭る「東京招魂社」として始まった靖国神社の歴史を考えるとそれは神社の根本理念を変更することを意味するというのだ。戦前の靖国神社は内務省や陸軍・海軍両省が共同で管理する国の機関だったことから靖国神社のあり方は国が決定していたという。しかし戦後になって靖国神社は民間の一宗教法人となったが、その特殊な性格から神社本庁には包括されなかったというのだ。 それは靖国神社のあり方は神社側が決められるということを意味するのだが、そこで靖国神社は昨秋に当時の天皇陛下(現上皇さま)に今年の神社創立150年に合わせた参拝を求める極めて異例の「行幸請願」を宮内庁に行い断られていたというのだ。靖国神社や宮内庁への取材で分かったという。天皇自らが神社に参拝することは「親拝(しんぱい)」と呼ばれるが、平成の時代には一度も「親拝」が行われなかった。靖国側は再要請しない方針で天皇が参拝した創立50年や創立100年に続く節目での参拝は行われず不参拝がさらに続く見通しだ。天皇の参拝は創立から50年ごとの節目以外でも行われていたが、1975年の昭和天皇が最後でA級戦犯合祀が「不参拝」の契機となったことが側近のメモなどで明らかになっている。 その靖国神社と言えば前宮司の小堀氏は靖国神社を訪れないことで、当時の天皇陛下(現上皇さま)が「陛下が一生懸命、慰霊の旅をすればするほど靖国神社は遠ざかっていく、今上陛下は靖国神社を潰そうとしている」と述べ靖国神社を潰そうとしているとの考えを語っている。今年退位されたが予定される現上皇さまはこれまで一度も靖国神社を訪れていないが、その一方で現上皇さまは戦時中に日本と敵対した国々との和解を模索してきたとされており、中国と朝鮮半島での日本軍の行為について哀悼の意を表明してきているし、戦死者を慰霊するため沖縄だけでなくサイパン島をはじめ太平洋の戦地もたびたび訪問しているが、これらの行動に、日本の右翼団体が反発することもあったと言われている。 また小堀元宮司は皇后となった雅子親王妃が神道を嫌いなので、天皇陛下(現上皇さま)が退位すれば当時の徳仁皇太子と雅子妃は靖国神社を参拝しないだろうとも語っている。この発言があった時に靖国神社当局は声明を発表し、小堀元宮司の発言は「極めて不穏当」だったと言及しており、また小堀元宮司が皇室関係の事務を監督している宮内庁を訪れ陳謝したと明かしている。靖国神社参拝に熱意を持ってきた安倍首相が参拝を見送ってきたことから安倍首相以降の首相が参拝するとは考えられないし、 まして今年即位された今の天皇が靖国神社に参拝することは考えられないしそれを要望する声も上がりそうもないし、靖国神社側も肝心な戦没者を祀るという行為には必ずしも誠実ではないと言われているそうなのだ。
2019年08月14日
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お盆休みに私の住む愛媛県にやってくる台風10号は昨日の15時に解析で、強風域の半径が830kmに拡大して「超大型」の台風となったそうだが、台風が超大型となるのは3年前の台風21号以来だという。今後は再発達して西日本に接近しお盆の最中に「強い」勢力で上陸する可能性が高まっており、お盆のUターンラッシュに大きな影響が出る可能性があるため随時最新の情報を確認が必要だという。この台風10号は「非常に強い」勢力だった4日前と比べると現在は勢力を落としているそうだが、この先は海水温の高い地域を通過することで再発達し「強い」勢力となって日本へ上陸するおそれがあるということで、台風の接近前から通過中にかけて西日本の太平洋側ではまとまった雨が降るという。 天気予報によると私の住む四国の山沿いや九州南部に紀伊半島南部などで大雨となる可能性が高まっているというが、追い所では総雨量が800mm前後に達するおそれがあり、土砂災害や洪水等の発生が懸念されている。台風の接近時には風も強まり30m/sを超えるような非常に強い風が吹くおそれがあることから暴風に警戒が必要だという。東日本や西日本の太平洋では既にうねりを伴って波が高くなっているそうだが、今回の台風は暴風域が広いうえに動きが遅いため暴風が長時間継続することが予想され、中心が近くを通る地域などでは丸一日に近い長時間も暴風域に入る可能性もあり、日常の買い出し等を早めに進めておくだけでなく早めの避難も必要だと警告している。 大雨や暴風の影響で交通機関にも影響が出るおそれがあるというのだが、お盆のUターンラッシュと重なる可能性があるため随時最新の情報を確認して予定の調整が必要だという。現在の予想通り西日本を直撃するとしてその場合でも東名高速とかでも雨や風っていうこともあるのでかなり警戒しないといけないそうなのだ。台風の進行方向の右側ではかなり風が強く吹く恐れがあるので東日本なども影響が大きくなる可能性あるという。注意しなくてはいけないのは道路だけではなくてJR東日本では風速30メートル以上で、JR東海では雨量が1時間に60ミリ以上が運転中止の目安となっていることから、目的地に行った帰省先に着いたけれども、帰ってこられないというケースもあるというのだ。 今回の台風10号では西日本を中心に道路の規制拡大の可能性が高いが、台風10号による大雨や強風によって速度規制や通行止めなど影響が出る可能性があるという。また東名高速道路の海沿いを通る区間や神奈川県の西湘バイパスは、海から堤防を越えて降りかかる「越波」により台風の接近前から影響が出る見込みだという。一般道も雨や波などの影響で通行止めとなる区間が出るおそれがあり、Uターンラッシュと重なるので別の交通機関の使用なども考え、道路管理者が提供する交通情報や規制情報等を確認するようにするべきだという。私も現役の時は台風が接近するといつでも事務所に出かける準備をして、土砂災害や高波に厳重に警戒するともに低い土地の浸水や河川の増水や氾濫に警戒していたのだ。 この台風10号は「強い風の範囲が広い」「動きが遅い」という特徴を持っているそうだが、上陸の可能性が高い私の住む愛媛県でも大雨や暴風に長い時間警戒が必要になりそうです。今の予想では14日から15日にかけ私の住む愛媛県に接近する見込みで、気象台では高波や暴風などに警戒を呼びかけているという。台風が予報円の中心付近を進んだ場合14日から15日にかけて県内に接近する見込みとなっていて、宇和海の九州へと向かうフェリーでは13日と14日の上下便の欠航を決めているという。愛媛県内沿岸はうねりを伴った大しけとなり気象台では高波や暴風などに警戒を呼びかけているが、昨年の7月に豪雨で大きな被害を受けた南予地方が再度被災する恐れが大きいという。
2019年08月13日
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北朝鮮は米韓合同軍事演習に反発し弾道ミサイルなど飛翔体を発射し続けているが、北朝鮮との対話方針を維持するトランプ政権は発射を問題視しない姿勢を維持している。そんなトランプ米大統領は半導体材料の対韓輸出規制や元徴用工訴訟を巡り悪化する日韓関係について「韓国と日本は仲良くしなければならない。協議の席に着くべきだ」と述べ、「両国は頻繁に対立している。そのことが米国を困難な立場に追いやっている」と不満を示したという。トランプ大統領はホワイトハウスで「同盟国である両国が友好関係でなかったら、我々は何をやっているんだという話になる」と繰り返し、日韓対立状況の打開に向けて韓国の文在寅大統領から直接協力を求められたことを明かし「求められれば関与する」と仲介に意欲を示したという。 来日中のマレーシアのマハティール首相も訪問先で、マレーシアにとっても重要な貿易相手国である日韓両国が対立を深める現状について、「我々は、過去は過去として捉えるべきだ。日本はすでに謝罪している。1度で十分だ」と指摘したうえで、日本政府にも「対立ではなく地域全体の経済発展に焦点を絞るべきだ」と注文したという。そのような中で政府の防衛白書の原案が判明したが同盟国である米国を除く各国との協力や交流実績を記載する「安全保障協力」の章で重要度を示すとされる記述順が変更され、韓国について昨年はオーストラリアに続く2番手だったが今回は4番手と位置付けており、防衛省筋は「事実上の格下げを意味する」と明言し、安保分野でも韓国との対立を巡る日本の立場を鮮明にした格好となっている。 防衛白書は9月中旬にも閣議で報告される見通しだが、両国間には今月に更新の判断期限を迎える軍事情報包括保護協定の更新問題も浮上しているという。日本側は継続を希望しているが韓国が破棄を示唆している。今回は韓国に対しての「米国の同盟国であり、基本的な価値及び安全保障上の多くの利益を共有する」という表現も削除されているというのだ。しかも韓国国防部は国防政策を対外に知らせるために刊行している国防白書から「北朝鮮政権と軍は敵」という表現を外し、代わりに「敵」の概念を「大韓民国を脅かし侵害する勢力」と規定したというのだ。発表された韓国の国防白書には「わが軍は大韓民国の主権、国土、国民、財産を脅かして侵害する勢力をわれわれの敵と見なす」との文言が入ったという。 これにより2010年版から再登場していた「北朝鮮軍はわれわれの敵」という文言は8年ぶりに削除されたというのだ。しかも韓国軍は幹部級の打ち合わせの場において3万トン級軽空母の建造を推進すると決定したという。短距離離陸・垂直着陸機の搭載能力を持ちF-35Bを導入するとの見方が濃厚だというが、日韓関係が微妙な情勢に差しかかるなかで日本が保有する護衛艦いずも型の空母化計画に対応する動きとして注目を集めているという。新型艦はヘリコブターが離着陸する能力を持つことからヘリコプター揚陸艦に分類されるというが、朝鮮日報によると韓国の既存のヘリコプター揚陸艦と比較するとおよそ1.5倍の規模となるという。韓国のヘリコプター揚陸艦としては独島と馬羅島の2隻が存在している。 新造艦は排水量3万トン規模となり排水量1万9000トン級という既存2艦の規模を大幅に上回る規模だというのだ。日本が保有するいずも型護衛艦の排水量2万6000トンと比較してもやや大きい数字で、韓国政府が出資する研究機関ではすでにF-35B調達に向けた先行調査が始まっているという。現状では購入予定のF-35Aの一部をF-35Bに振り替えるか、または全体の購入数を20機増加させるかのシナリオが候補に挙がっているという。今回の軽空母計画は日韓関係が悪化しつつあるタイミングで報じられたため、日本側の計画に対抗する動きではないかとの見方が広まっている。ここ数ヶ月で外交問題が持ち上がっているが、それにもかかわらず「日本は韓国を深刻な安保上の脅威とみなしていないようだ」とされている。
2019年08月12日
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今年の夏の気温は平年並みか平年より高くなる日が多い見通しとのことなのだが、今年もエアコンの光熱費が心配になる季節がやってきた。一方で電気やガス代の値上げや食料品等の物価上昇もあり、一日中エアコンをつけていたら電気代がかかって家計を圧迫してしまう。節約したいとはいえそのために我慢をして体調をくずしていては元も子もなく、一日の熱気が室内に溜まって外出からから帰宅して玄関の扉を開けると「モアーッ」とした熱気が押し寄せ、一日の疲れがさらに増し暑さを一番不快に感じる瞬間なのだ。たまらずエアコンのスイッチに手を伸ばし設定温度を一番低く設定し「急冷」のボタンを押したくなるのだが、実は夏の昼間に使われている消費電力のうちエアコンでの電力が60%を占めているという。 夏場に密室にしていると外気温よりも室内の方が高くなっていることが多いので、帰ったらエアコンをつける前に一旦窓を開けるのがよいそうで、エアコンは電源を入れてからの約10分にフル稼働で室温を上げたり下げたりしているため、最初の立ち上がりに最も電力を消費しているという。外気温まで部屋の温度を下げてからエアコンをつける方が部屋の気温を早く下げることができるというのだ。また夏は窓を開けてもなかなか風が入ってこないので外気を取り入れるのは難しいのだが、そこで扇風機や換気扇を活用することが重要だという。扇風機は部屋の空気を窓の外に向かって流れるように設置し、それと台所の換気扇も室内のこもった空気を強制的に排出するので効果があるというのだ。 部屋が外気温と同じくらいに下がるまでには少し時間がかかるのだが、そこでその間にぬるめのお湯で簡単にシャワーを浴びて汗を流すとよいそうなのだ。家に帰ってエアコンを「急冷」にしてもなかなか涼しくならないが、一度「急冷」で部屋を冷やし過ぎると節電のために後から28度に温度設定を上げた時「ちょっとまだ暑いかな」と感じて、また温度設定を下げてしまいがちだという。一度シャワーを浴びると汗が引き体感温度も一気に下がるのだ、シャワー後に冷たいお茶を飲んだ頃には部屋の気温も下がっているという。そこからエアコンのスイッチを入れ設定温度を28度にすると、汗もすっかり引いて体感温度も下がっている状態なので室温が28度の設定でも快適に過ごせるというのだ。 熱なかなか寝付けないからといって 、一晩中エアコンをつけていたのでは、身体に負担がかかったり電気代がかなりかかってしまったりするのだが、眠りにつく頃を見計らってオフタイマー設定をしているとエアコンが止まった後蒸し暑くなって目が覚めてしまうという。そこでエアコンをまたつけるという悪循環になってしまうのだが、熱帯夜の定義は夕方から翌朝までの気温が摂氏25度以上の夜のことを指すが、熱帯夜といっても夜の外気温はエアコンの通常の設定温度の27~28度を下回ることが多いので、普通に考えればエアコンをつけずに済むはずだという。ところがエアコンを使用しないと暑く感じるのは室内の空気の対流がないことによるので、外気を上手に取り入れ室内に空気の流れを作れば睡眠に快適な環境を作れるという。 クーラーをガンガンかけて厚着をするのが気持ち良いという人もいるが基本は薄着になって過ごすことが必要で、通気性の良いデザインや清涼素材を使った服を選んで着ると良いという。保冷剤は夏場にとても重宝するが保冷剤をタオルに入れてそれを首に巻くとクーラーなしで過ごすことができるという。また霧吹きで水を体に噴きかけ扇風機にあたると気化熱で涼しく感じるというし、扇風機に霧吹きをかけ霧混じりの風を体に当てると一層涼しさを感じるそうなのだ。霧吹きに入れる水の代わりにアロマウォーターなどを使うと清涼感が一層増すうえ、エアコンの使用を減らすことはCO2削減にもなるし室外機からの排熱も減らし、温暖化防止につながるだけでなく、その上電気代節約にもつながるので家計にも優しいというのだ。
2019年08月11日
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徳島県鳴門市クリーンセンターのごみ焼却炉から出る排ガスを巡り有害物質の濃度表示が、国基準値を超えないよう操業開始当初から設定されていたことが鳴門市への取材で分かったという。この2基ある焼却炉は10年前の4月に操業開始され1日最大各35トンのゴミを処理できる施設なのだが、排ガスに含まれる窒素酸化物だけでなく硫黄酸化物や塩化水素・ばいじんに一酸化炭素の5種類の物質をセンターの煙突そばで測定し、最大値だけでなく最小値や平均値をまとめてデータ解析しているそうなのだ。平均値の結果はセンター前の電子表示板やホームページなどで公表されていたが、この排ガスの有害物質濃度が実際より低く表示されるように設定されていたというのだ。 鳴門市と焼却炉のメーカーである三機工業に子会社の三機化工建設は住民対象の説明会を鳴門市内で開いたが、三機工業側は謝罪し現在の焼却炉では「維持管理計画値の一酸化炭素を4時間平均値で30PPMに抑えることは難しい」として全額負担で年度末までに改修する方針を示したというのだ。三機工業などによると操業開始の当時の設計責任者が鳴門市に相談せずに平均値が一定値以下に表示される「ピークカット設定」を実施したという。当時一酸化炭素の制御値は、持管理計画の30PPMを下回る29PPMに設定されていたというが、メーカーの三機工業が独断で設定した可能性もあるそうなのだ。それとも鳴門市は本当に知らなかったのか地元住民の間で不信感が募っているというのだ。 問題発覚は5月下旬に共産党の上田公司市議が鳴門市クリーンセンターを視察した際に、中央制御室の端末で「ピークカット設定」との表示に気づいたという。同行した鳴門市職員も知らなかったため三機工業に問い合わせると平均値が基準値以下に表示されるように設定していたことを認めたというのだ。廃棄物処理法施行規則では排ガス中の一酸化炭素濃度は100PPM以下の状態でごみを焼却するように定めているが、ピークカット設定の結果では100PPM以上を測定すると99PPMと表示されるようになっていたというのだ。設定を解除すると12日間で一酸化炭素の1時間平均は国の施行規則で定める100PPMを6回上回り、最高値で276PPMという高い値を測定したというのだ。 他の4物質についても施行基準の値を下回るよう設定されていたが、解除後に基準を超えたことは今のところないという。鳴門市は「メーカーが独自に設定していたもので、市は関与していない」としているが、操業開始以降鳴門市は第三者機関に有害物質の測定を依頼し、その第三者機関からは一酸化炭素について、基準値を超える測定結果が複数回提出されていながら何ら対応せず放置していた実態が最近になって判明している。鳴門市はこの点について「結果は、課長含む担当者4人ほどで回覧していた。担当者が異動したので、COが基準値を上回っていたことに気づいていたかは、分からない」と釈明しているが、市側でも早い段階で測定値操作に気付く機会があったことになり市民の不信感を増幅させているという。 鳴門市は周辺環境への影響は出ていないというが、施設を稼働させながら今後も調査を続けていくとしている。三機工業広報IR部の担当者は取材に「すでに退職した当時の責任者を含め、関係者に聞き取りなどをして経緯や目的を調査している。鳴門市民の方には大変迷惑をおかけして申し訳ない」と述べているそうなのだ。鳴門市も今後は三機工業からの調査結果を踏まえ「地域全体に説明していきたい」としているが、住民ら33人が参加した地元説明会では「市民をばかにしている」などの厳しい声が相次いだというが、出席した泉理彦市長に「三機工業に対して法的措置はとらないのか」との質問もあったそうだが、泉市長は「まずは、数字を基準値以下に抑えるように問題解決することだ」と明言を避けたという。
2019年08月10日
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「まだ森友問題は何も解決していません」といわれる学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、決裁文書改ざんを強要されたとのメモを残して昨年3月に自殺した近畿財務局の男性職員について、近畿財務局が公務員の労災に当たる「公務災害」と認定していたことが政府関係者への取材で分かったという。認定は昨年冬で肉体・精神面での過重な公務との因果関係があったと判断したとみられる。財務省は調査報告書で文書改ざんは当時理財局長だった元佐川国税庁長官が方向付け本省が財務局に指示したと明記していたが、国有地を学園に8億円余り値引きし売却した問題を巡り背任容疑で不起訴不当と議決された財務省近畿財務局の元統括国有財産管理官ら4人も不起訴となっている。 財務省理財局は国有地の大幅な値引きが報道で知れ渡った後の2017年2月下旬から4月にかけて近畿財務局に指示し、決裁文書から安倍昭恵首相夫人に関する記述や政治家秘書らの働き掛けを示す部分を削除したとされるが、この時期に自殺した男性職員は担当の管財部に所属しており、毎月百時間に及ぶ残業実態を親族に漏らしていたとされ夏ごろから体調を崩し休職したという。改ざんが発覚した直後に森友事件の公文書改竄に関与させられて、このままでは自分1人のせいにされてしまう」とメモを残して神戸市の自宅で自ら命を絶ったとされている。調査報告書は個人を特定しなかったが管財部職員らが改ざん指示に抵抗・反発した経緯や本省からの照会や取材対応で「多忙を極めた」ことを指摘している。 労働者の業務上の負傷・疾病・障害・死亡を「業務災害」というが、「業務災害」として認定されるためには業務に内在する危険有害性が現実化したと認められることが必要で、その前提として、働者が使用者の支配下にある状態にあると認められなければならないとされている。業務上の疾病については厚生労働省の省令・例示で列挙され、これらに該当した場合には特段の反証がない限りその疾病は業務に起因するものとして取り扱われることになっている。また「その他業務に起因することの明らかな疾病」と包括規定され、業務との間に相互因果関係があると認められる疾病について個別に業務起因性を認めることとされているだけでなく、法令違反があれば送検され刑事責任を問われることもあるとされている。 これにより請求人による相当因果関係の充分な立証がなされることにより、業務災害による療養中の業務外傷病や、過労死・自殺もその要因が使用者の支配下によるものと認められた場合には業務災害として認定されることになっている。一般には第三者の犯罪行為は除かれるが第三者の犯罪行為であっても業務または通勤に内在する危険が現実化したと評価される場合は対象となるという。今回の事例もこうした経緯を踏まえ公務災害と認定したようだが、財務省は個別の認定案件の詳細を明らかにしていないそうなのだ。財務省は14件の改ざんを確認し当時理財局長だった元佐川国税庁長官ら二十人を処分しているが、当時理財局長だった元佐川国税庁長官らは不起訴となっている。 公務災害と認定された男性は上司の指示で公文書を改ざんしたことを遺書につづっていたそうだが、背景については依然多くの謎が残っている。自殺した近畿財務局の男性職員の父親は「真相が知りたい」と願う一方で、「他の仕事をしていたら、こんなことにはならなかったのに」と嘆いていた。多くのマスコミも「遺族に謝罪して済む問題ではない。麻生や佐川などの連中が何の責任も問われていないのはおかしいだろう」とか、「これを公務災害と呼ぶには違和感がある」といった意見が多いが、今回の認定は本省幹部が遺族を訪ねて報告謝罪したそうなのだ。不正を再び起こさない取り組みが問われる。現在でも佐川氏らは大阪第一検察審査会の「不起訴不当」議決を受け大阪地検特捜部は再び不起訴とする方向で検討されている。
2019年08月09日
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私もそうなのだが蒸し暑い天気が続くと喉を潤すために、ビールなどの冷たいお酒につい手が伸びてしまう人も多いと言われるのだが、お酒を飲み始め杯が重なるにつれもよおしてくるのが尿意で、一度、トイレに行き始めると堰を切ったように短時間で何度も行くのは決して珍しいことではないという。医師の話では「お酒を飲んでトイレが近くなるのは、アルコールによって脳下垂体にある抗利尿ホルモンが抑制され、必要以上に尿が出てしまうからです。事実、ビールを飲んだ後の尿の量は、実際に飲んだ量よりも多く、1.5倍にもなることがわかっています。ビールをはじめとするアルコールの摂取は、水分補給になるどころか、むしろ体内の水分量を減らし、脱水状態を引き起こす危険性があるのです」と言う。 体内に入ったアルコールは酵素によってアセトアルデヒドという有害物質に分解されるが、その後さらに別の酵素で無害な酢酸に変化しその酢酸は最終的に二酸化炭素と水になって、尿・汗・呼気などになって体外に排出されるという。日本人にはアルデヒドを分解する酵素が少ないまたは酵素の働きが悪い人が多く、酵素の能力以上に多量にアルコールを摂取するとスムーズに分解されず二日酔いなどを引き起こしてしまうというのだ。一気飲みにも注意しなければならず短時間に大量に飲酒すると血中のアルコール濃度が急上昇し、ほろ酔い状態を飛び越して一気に昏睡状態になることがあるという。そこで飲酒による体のトラブルを防ぐために目安にしておきたいものがあるというのだが、その1つが、尿の「色の変化」だという。 健常者の尿の色は通常なら「淡い黄色」を帯びているそうで、黄色の基になる色素はウロビリノーゲンという物質だという。これは血中のヘモグロビンにあるヘム分子が変化し老廃物として尿中に排出されたもので、尿が淡い黄色だということはヘム分子をきちんと排出している証拠で腎機能が正常に働いていることを示すそうなのだ。お酒を飲み腎臓が通常時のように動かなくなると尿の色は水のように薄くなったりトイレの回数が増えたりすることがあるというのだ。さらに白く半透明に近い色のまま尿の量が減ってきたら脱水気味になりつつある恐れがあるというのだ。尿が何度も大量に出ることで「アルコールが排出された」と喜んでいる場合ではなくしかも量が減ってくればそれは脱水症状のサインである可能性もあるというのだ。 アルコールによって失われていく水分を水で補えばいいのではないのだろうかということになるのだが、医師は「水を飲むことは確かに必要ですが、問題はその量です。がぶ飲みはかえって体にとって逆効果になることがあります。水は酒と同量位で十分だろうと思います。水分を過剰に摂取すると、血中のナトリウム濃度が必要以上に薄まってしまい、低ナトリウム血症を招き、虚脱感や食欲不振、悪心といった症状を引き起こすことがあるからです」と忠告する。とかく腎臓は体の解毒や尿を産生する機能だけをイメージしがちだが、「人体の生命維持の要」ともなる体内の水分保持をコントロールするという重要な役割を担っており、加えて腎臓は「人体には欠かせない塩分の調整も行っていると言われているのだ。 体の中の水分量をコントロールし塩分濃度を一定に保つ働きをしている腎臓の機能も、加齢とともに少しずつ衰えてきて体に蓄えられる水分量が減り脱水症状を起こしやすくなる。そこにアルコールによって抗利尿ホルモンが抑制されるとますます排出される尿の量が増えて、体の水分もどんどん抜けていくことになってしまう。つまり中高年の飲酒は脱水状態になりやすいということで、酒席でトイレの回数が増えてきたら尿の色や量の変化に注意してお酒の量を調節していく必要があるというのだ。腎臓の衰えを最小限に抑えるためには生活習慣病対策がそのまま有効だといえるそうで、左党にとって最もハードルの高い「適量」という2文字だが、腎臓のためを思うのならほんの少しだけ努力をすることが大切だというのだ。
2019年08月08日
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私も仕事を辞めてから健康には注意をしているつもりなのだが、健康を気遣い「体に良い食材を取り入れている」とか「適度な運動をしている」という人は多いそうなのだ。しかしその努力を最大化するには時間にも注意する必要があるそうで、「時間栄養学」の第一人者で早稲田大学先進理工学部の柴田重信教授によると「人間には朝起きて夜になると眠る・朝・昼・晩とお腹が空くといった時間軸を調整する体内時計のリズムが備わっており、そのリズムがズレることで多くの疾患につながることが分かっています。時間栄養学は、いつ・何を食べるかによって、体内時計のリズムを整えたり、栄養の摂取効率が高まったりする。その最適な食事のタイミング”を研究する学問です」と語っている。 同じ食事を食べても食べる時刻や速度等によって栄養学的効果が変わってくるそうで、「時間栄養学」の第一人者である柴田重信教授は「運動も、食事で摂取した栄養素が体内で吸収されたタイミングや、筋肉などの組織が最も作られやすい時間に行なうことが大切です」としたうえで、時間栄養学で最も重要視されているのが「朝食」を摂る時間だという。「朝食は起床から1~2時間以内に食べるのが理想です。朝起きて日光を浴びることで、脳の中枢時計がリズムを刻み始めますが、朝食を抜くと全身の末梢時計が動き出さず、体内時計が乱れて体の不調を引き起こす原因になってしまいます。体をしっかりと目覚めさせるためにも朝7時に起きる人は、少なくとも8~9時までに朝食を摂るようにしてほしい」という。 私たちの体には体内時計が備えられてあって体内時計のなかでも1日のリズムを刻む時計があり、その「中枢時計」は左右の視神経が交差するところに一対備わっているそうだが、「中枢時計」のほかに「末梢時計」もあり、こちらは肝臓や心臓に血管など全身に備えられていると言われている。そしてこれらの時計がリズムを刻むのだが問題なのは体内時計が地球の自転の周期である24時間と異なっているところだというのだ。以前から「人間の体内時計は25時間、あるいは24.5時間」といわれてきたことは有名なのだが、米国ハーバード大学の研究によると24時間11分で国立精神・神経医療センター三島和夫部長らの研究では24時間10分とされており、二つの研究結果はほぼ一致しているというのだ。 そこで体内時計を1日ごとにリセットし1日24時間のリズムに戻してやる必要があるわけなのだが、体内時計のうち「中枢時計」をリセットするには朝に光を浴びることが必要だといわれているそうなのだ。起きてから太陽の日差しを浴びることで「中枢時計」がリセットされ、新しい1日が始まるのだが、これに対して「末梢時計」をリセットするには朝食が有効だとされているという。そして「何を食べるか」も重要で朝食には肉を摂ると良いという。早稲田大学先進理工学部の柴田重信教授によると「肉に含まれるたんぱく質は朝に最も吸収率が高まり、効率的に筋肉を構成できます。筋肉の衰えは寝たきりの原因となるため、その予防効果も高まる。夜に摂ると筋肉の合成やエネルギーの消費に使われず、余分な脂肪として蓄積されてしまいます」という。 時間栄養学に詳しい健康検定協会管理栄養士の望月理恵子氏は「トマトやスイカも朝8時~9時に」とアドバイスしているが、「トマトやスイカに含まれるリコピンには、朝のほうが吸収率は高いという研究結果が出ています。リコピンには強い抗酸化作用があり、がんや老化の予防効果があると考えられています」という。また食事と運動ということでは「散歩やジョギング」などの軽めの運動を行なうのは朝食を食べ終えた朝9時~10時が適切だという。そしてジョギングなどの運動後は「体内で乳酸が生成され、血中乳酸値が高くなる。尿として排出することを促すカリウムやマグネシウムを含むアーモンドやひじきなどを運動後30分程度に食べると良い」と健康検定協会管理栄養士の望月理恵子氏はアドバイスしている。
2019年08月07日
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甘辛く煮た油揚げの中に酢飯を詰めたいなり寿司は日本人に広く愛される寿司の一種なのだが、その形状は関東と関西によって四角の俵型と三角に分かれるようたという。さらに中身の寿司飯の具の有無も地域によって異なるそうで、しかもいなり寿司の発祥や歴史はまだ解明されていないことが多く諸説あるという。いなり寿司の名前が現れる最古の文献が1837年から約30年間書き続けられた江戸の生活百科事典である「守貞漫稿(もりさだまんこう)」の第6巻でだそうなのだが、そこには「名古屋あたりで生まれ、江戸では天保前から売られている」と書かれており、「油揚げの一方を裂いて、シイタケなどのキノコ類、かんぴょうを刻んでご飯に和えて詰めた」とされ、「安価だったから人気だった」などと書かれているという。 もう一つの文献である「近世商売尽狂歌合(きんせいあきないづくしきょうかあわせ)」には、「天保年中飢饉の時よりはじまり多いに流行す」と書かれているという。こちらのほうが飢饉によって生まれた説の元になっているがいなり寿司を売る商売人の姿が描かれてるそうなのだ。その図には包丁が描かれているそうで「1本16文、半分が8文、一切れ4文」と記されているようにその場で切られ売られていたという。江戸の約7割が男性で単身赴任が多くいなり寿司は当時も彼らの小腹を満たす食べ物だったというのだ。そのスタイルに近いのが横浜馬車道にあります「泉平」で、1本と半分にカットして売られている。江戸の頃に販売されていたのは現在の俵型や三角ではなくこのスタイルであったのではと考えられているそうなのだ。 いなり寿司の発祥地だが名古屋ではなく江戸と考えてられているそうで、その理由として江戸時代または明治時代あたりから続くいなり寿司専門店が名古屋には現存していないことがあげられている。加えていなり寿司が生まれた背景かもしれないといわれている天保の改革における「贅沢禁止令」の影響が挙げられている。当時の江戸前寿司はマグロやアナゴなど贅の限りを尽くしていたらしく当時の幕府から禁止されたという。そこで困った鮨屋がいなり寿司を作ったともいわれているのだ。江戸時代初午には「初午いなり」といって「油揚げ」を食べる習慣もあったようで、実際に油揚げをお供えするところも多かったことからその後初午にいなり寿司をお供えし食べる習慣につながったというのだ。 関東では江戸・明治から存在するいなり寿司は酢飯だけのシンプルなもので、かつ天秤棒を担いで市井を売り歩くスタイルの「振り売」が基本だったという。一方関西ではお揚げの味を生かす薄味だったので物足りなさと関西人特有の「もったいない精神」から五目になったと考えられているという。三角形の由来は諸説あるが寿司の歴史を調べている人によると「お狐の耳の形」だという。その他にも稲荷山の山容が三角だからなどがあるが、三角型のいなり寿司の発祥は伏見稲荷さんと言われているので本来は稲荷山の形が最初かも知れないという。稲荷信仰はそもそも農耕の神を祀るものですから当然の形だったというが、三角のいなりは手作業でご飯がつめやすくそして食べやすいのが特長だったそうなのだ。 一般的には「関東は四角で、中身は具なしの寿司飯のみ」とされ、関西は「三角で、中身は具ありのちらし寿司などとなっている」のが主流だという。現在は京都や大阪のお店では縁起が良いので俵型にしていることが多いという。多くのチェーン店を持つ「八幡のすしべん」でもいなり寿司は四角なのだが、昔は三角だったのが機械化とともに四角になったという。関西以外で特徴的ないなり寿司が根付いている地域というと、「青森の、酢飯を紅ショウガで赤く染めた『赤いなり』とか、長野のからしを入れた『からしいなり』に鳥取の大きな三角の油揚げに五目ご飯を入れて丸ごと蒸す『ののこめし』などがあるという。いなり寿司の魅力というと寿司の研究かは「いなり寿司はおいしさと、旬と、文化を包むもの」だと語っている。
2019年08月06日
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暑い日が続くがかつて「ひと晴れ2億円」という言葉があって「晴れて暑い日になると洗濯機を回す家庭が増え、花王商品の売上げが1日で2億円になる」という意味だったという。洗濯用洗剤「アタック」はその花王から発売されている洗濯用洗剤でコンパクト粉末洗剤として発売されたそうなのだが、私も現役の時は現場で洗濯するときにはよく利用していたのだ。後に液体洗剤も発売され現在では部分洗い用液体洗剤や漂白剤・柔軟剤を配合した粉末洗剤など消費者のニーズに合わせて様々な製品があるというが、その「アタック」は1987年に発売されたロングセラーブランドで発売から間もなく大ヒット商品となり、「日経ヒット商品番付」で「西の横綱」に選ばれ衣料用洗剤のトップブランドを続けているという。 現在でもグローバルの売上高は1000億円を超えているそうだが、その旗艦ブランドであるが洗濯用洗剤「アタック」が全面リニューアルされたというのだ。ブランドマネジャーである野村由紀氏は 「今回、商品名のZEROに思いを込めました。花王が独自に開発した洗浄基剤バイオIOSを主成分とし、これまでの洗剤では落ちにくかった汚れがゼロ、生乾きのイヤなにおいもゼロ、洗剤残りもゼロのゼロ洗浄を目指したのです」と語っている。大胆な販売戦略もとってきたこれまで家庭で使われてきた「アタックNeo」シリーズを廃止して、新製品の「アタックZERO」に一本化してテレビCMでもユニークな訴求を行ったという。人気のイケメン俳優を揃えてやりとりの中で商品の性能や優位性を伝えるようにしたというのだ。 ブランドマネジャーである野村由紀氏は「今回は伝えたい特長が多いので、商品の優位性を俳優さんに話してもらうようにしました。イケメン起用のフレームなら、女性が関心を持つと考えたのです」という。こうしてストーリーの中で嫌みなく商品特性を伝えられ、キャラクターがかぶらない5人が選ばれたそうで、松坂桃李をはじめ菅田将暉や賀来賢人に間宮祥太朗・杉野遥亮のメンバーだという。これまでの花王の洗剤広告は理系らしく「機能の説明」が目立っていたそうで近年多かったセリフは「アタックが新しくなりました」だったという。だが今回はその決めゼリフを封印しセリフに「界面活性剤」や片手で軽量できる「ワンハンドプッシュ」を繰り返すなど、かなり説明調のCMにしたというのだ。 花王は1975年に従来の大型洗剤を濃縮・小型化した中規模のコンパクト洗剤を開発し、1973年のいわゆる「オイルショック」を契機に資源の節約を目指した製品を販売したそうだが、従来の半分の使用量で洗えて大箱と同じ使用回数があって割安と宣伝したが、既存の洗剤を次々とコンパクト化している。1980年代には洗剤に含有する「リン酸塩」などが原因で河川の水質汚染も問題となったことからリン酸塩に代わって「酵素」を配合する洗剤が登場させたという。それらの教訓と経験と研究を得て花王の創立100周年を機に現在の「アタック」の登場となったというのだが、それまでの「ザブ」が「ガンコな汚れに」のキャッチフレーズで知られたのに対して、アタックは「わずかスプーン1杯で驚きの白さに」をキャッチフレーズとしたのだ。 花王社内には「新商品は発売日から改良品」という言葉があるように、アタックの歴史は「研究員の着眼の歴史」でもある。1987年の初代アタック発売の8年前から当時の研究員が「服の繊維に潜む汚れを落とす」基剤を探究し、試行錯誤の末に汚れを分解する「アルカリセルラーゼ」に結実したというのだ。戦後の高度成長期に洗濯機が家庭に普及するにつれ洗剤とは切っても切れない関係になり、洗濯機の進化に合わせて、各メーカーが洗剤の機能を進化させてきたといわれるが、1987年当時の洗濯機は洗濯槽と脱水槽が別々にある「二槽式洗濯機」と呼ばれるものが主流だった。それが時代とともに「全自動(一槽式)洗濯機」や「乾燥機付き洗濯機」が開発されさらには「ドラム式洗濯機」などに進化してきている。 現在、洗濯機の約2割を占める「ドラム式」は少ない水で衣類をたたくように洗うが、従来型の洗濯機とは洗い方が異なり今回の「アタックZERO」では「ドラム式専用」商品もそろえている。新素材の化学繊維が増え従来の洗剤では繊維に潜む汚れが落としにくいという。2000年頃までは洗濯機で洗う衣服の約9割が木綿とされていたが、ビジネス現場のカジュアル化も進み着る服も変わったという。専業主婦が減り女性が外で働く時代になり、そうなると忙しい時間をやりくりして洗濯機を回すことが増えたという。「家事の分担」意識も高まり洗濯が必ずしも女性の役割ではなくなったうえに、一人暮らし世帯も増え単身者にとって洗濯は必要な作業であるため、洗濯はより簡単に誰がやっても失敗しないことが求められているというのだ。
2019年08月05日
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自転車保険の義務化とは自転車に乗る場合において、あらかじめ自転車保険に加入しておかなければならないことを言い、東京都内で発生する自転車事故が近年増加傾向にあることから自転車を利用する都民に損害賠償保険の加入を義務付ける方針だという。9月の都議会定例会に「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」の改正案を提出するが、可決成立すれば施行は来春になる見通しとなる。自転車事故をめぐっては大きな被害や多額の損害賠償が生じることもあり、東京都の担当者は「保険加入率アップを期待したい」と話している。自転車損害賠償保険などについて現在は加入が「努力義務」とされているが、東京都の調査によると自転車保険の加入率は53.5%だと言われている。 他自治体では義務化により加入率が7割に上昇した事例があり、東京都の専門家会議も「自転車は車両だという意識が高まり、安全利用の推進につながる」などとして、加入義務化の必要性を指摘する報告書を作成していたという。自転車事故を起こした場合によっては高額な損害賠償の支払いを命じられることがあるが、自転車保険の義務化は全国共通のルールではなく住んでいる都道府県や市区町村によって加入の取り扱いが異なっている。私の住んでいるサイクリングが盛んと言われる愛媛県でも自転車保険は努力義務だが、努力義務とは自転車保険に加入するように努めなければならないといった意味であり、加入義務のように自転車保険に加入しなければならないといったことではないのだ。 東京都の条例改正案では自転車の利用者に損賠保険の加入を義務化するわけだが、義務違反に対する罰則などは盛り込まれていないそうなのだ。このほか企業は通勤時に自転車を利用する従業員に対してだけでなく、自転車販売店は顧客に対してそれぞれ保険加入の有無を確認する努力義務があるとされているという。この改正案は既に公表され今月に一般から意見を公募しているそうなのだ。警視庁などの調査によると東京都内の自転車関連事故は昨年度で1万1771件だとされるが、2年前の1万949件より822件増だし3年前と比べると1万417件の1354件増と多発傾向にあるという。交通事故全体に占める自転車関連事故の割合も36・1%を占め全国平均の19・9%の約2倍に上っているそうなのだ。 自転車事故をめぐっては商店街を歩いていた77才の女性に1台の電動自転車が衝突した事故があるのだが、自転車を運転していたのは、20才の女子大生で事故当時彼女は左手にスマホ右手に飲み物を持ち左耳にはイヤホンをしており、警察の取り調べに「衝突するまで気づかなかった」と話しているそうなのだ。そもそもこの女子大生は両手が塞がっており通行人に気づいたとしてもブレーキをかけられる状態ではなかったそうで、警察はこの加害者の女子大生を「重過失致死容疑」で地検に書類送検したそうなのだ。この「重過失致死罪」には重大な過失により人を死傷させたという場合に適用されるもので、5年以下の懲役・禁固又は100万円以下の罰金が科せられることになっているのだ。 たかが自転車という軽い気持ちでは済まされない現状があって、これまでの自転車事故の賠償額もそれを物語っているという。神戸地裁でも歩行者の60代女性を自転車ではねて危篤状態にさせた当時小学5年の男子児童の母親に対し、約9500万円の支払いを命じる判決が出るなど自転車事故での多額の賠償金を求める事例が続出しているという。歩道を猛スピードで走る自転車は歩行者にとって凶器なのだが、右側通行で逆走する自転車はというとドライバーにとって危険で、衝突事故を招きかねないことから「車道の弱者、歩道の暴君」」と呼ばれているように事故を起こす可能性が高いとされている。自転車で人生を棒に振らないためにもマナーとルールを守ることと高額賠償への備えも心掛けるべきだというのだ。
2019年08月04日
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アルバイトの全国平均時給が43カ月連続で前年同月を上回り水準が最も低い飲食業でも千円台に乗せたというが、今年の最低賃金の引き上げ率は目安の全国平均が前年度比3.09%で決着し、全国平均で前年度比27円上昇の時給901円となったという。パートやアルバイト労働者など非正規雇用を中心に所得の改善が期待されるが全国平均901円でも900円以上の都道府県は7つしかなく、地域格差や企業への影響は年々拡大している。専門家の間では雇用が減少するとの懸念も浮上しているが大幅増は4年連続となっている。賃上げで消費拡大を図る安倍政権の意向に沿った形だが、人件費が膨らむ中小企業の抵抗も強く上昇スピードは加速しなかった。 全国で最も低い鹿児島県は787円で1日8時間の22日働いても月収は13万8512円で「ワーキングプアから抜けられない」との声が上がる水準だという。都道府県別の引き上げ幅は東京などAランク6都府県が28円だが、京都などBランク11府県が27円で群馬などCランク14道県と福島などDランク16県は26円となっている。目安通りに改定されると最高は東京の1013円次いで神奈川の1011円となる。最高額の東京都と鹿児島県の787円とでは差が前年度から2円拡大し226円となっている。同じ時間を働いても月収には4万円近い差があることから人口流出の一因になっていると指摘されている。政府は今年度の経済財政運営の基本指針「骨太の方針」に最低賃金について「より早期に1000円を目指す」と明記している。 このことから賃上げが加速するとの見方もあったが、最低賃金が安倍政権下の6年間に125円上がり負担が拡大している中小企業は「大幅な引き上げは設備投資による生産性向上の阻害要因になる」と強くけん制しているというのだ。経営側は最低賃金の水準について議論する厚生労働省の審議会でも「大幅な引き上げが続けば企業の存続自体が脅かされ、雇用や地域経済に重大な影響が及ぶことが懸念される」と警告している。これが1000円になれば月収は4万円近く増加し若干のゆとりが生まれるが企業の負担も拡大することも間違いがない。日本商工会議所の調査によると昨年度の最低賃金引き上げに伴い、賃上げを迫られた中小企業は38.4%と年々増加しているというのだ。 東京大学の川口大司教授によると日本では最低賃金引き上げにより、若くて低学歴の男性の雇用数が減る傾向にある。最低賃金で働く人にとっては「上げても良いことばかりではない」という。大和総研の神田慶司シニアエコノミストは最低賃金の引き上げについて、「企業の余裕がなくなって設備投資ができず、マイナスの影響が出る可能性がある」と指摘している。今年4月に施行された働き方改革関連法には「同一労働同一賃金」が盛り込まれているが、この制度は同じ企業で同じ仕事に従事している労働者は雇用形態に関係なく、同じ水準の賃金を支払うというもので非正規労働者は正社員に比べて著しく賃金が低いという状況を改善することが目的だとされている。 日本の非正規社員の賃金水準は正社員の3分の2以下とされていますから、今回の制度の導入で両者の賃金差はかなり縮小することが予想されるが、派遣社員にとっては朗報だが一部からは懸念の声も上がっている。賃金が上がる前に派遣をやめ常に新しい派遣社員で回す企業が増、かえって派遣社員の首を絞める可能性もあり、また企業の中には、コストの高い派遣社員を使うよりも正社員の昇給を抑制することで正社員を使い倒した方がよいと考えるところも出てくるという。そもそも最低賃金の引き上げというのは「再分配政策」ではなく、「最低賃金が上がったので、4人いたバイトを3人に減らします。ちょっとキツくなるけれど頑張ってね。時給は上げるから」というのは再分配でも何でもないというのだ。
2019年08月03日
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ハチに刺される被害は夏場から秋にかけて最も多くなることから夏休み中に子どもたちがハチに刺されないための注意点などを学ぶ特別授業が小学校で行われているそうだが、鹿児島県伊佐市大口小木原の十曽池公園で児童ら11人がキイロスズメバチに刺されていたことがわかったという。全員が病院に搬送され手当てを受けたが重傷者はおらずいずれも命に別条はなかったそうなのだ。伊佐湧水消防組合などによると被害に遭ったのは姶良市の教会が企画した1泊2日のキャンプで公園を訪れていた50歳代の男女2人と小学2~6年の児童9人で、教会の男性牧師によるとキャンプ参加者らが長さ約20メートルほどのつり橋を渡っていた際に重みで橋が揺れ橋の下にあった巣から40~50匹ほどが襲ってきたという。 これからスズメバチが攻撃的になる時期と重なり刺される被害が相次ぐのだが、今年もすでに公園に居合わせた人が襲われるといった被害が出ているという。急な血圧低下や呼吸困難に見舞われ30分程度で死に至るケースもあり、時には命に関わる危険もあって注意が必要なのだが、ハチの生態に詳しい玉川大農学部長の小野正人さんによるとスズメバチに刺される被害は例年8~10月に集中するという。この時期は翌年に女王バチとなるハチの養育が始まり働きバチは神経質になっているそうで、巣の防衛範囲は半径5~10メートルの範囲に人が立ち入ると攻撃を受ける危険があるという。厚生労働省の人口動態調査によるとハチによる死亡者数は年間約20人で大半がアナフィラキシーショックによるものとみられている。 スズメバチの巣に近づいただけで刺されてしまうのだが、専門家によると「いきなり刺されることはまれです」と話している。「まず監視役のハチ2~3匹がまとわりつくように飛び回り、カチカチと歯ぎしりのような音や羽音を出してくる。これ以上、巣に近づくなとの警告です」と言い、 警告を無視してとどまったりあわててハチを手で振り払ったりすると、監視役のハチは巣を攻撃してきたと判断し「警報フェロモン」をばらまくという。すると巣にいるハチがフェロモンを感知し一斉に襲いかかってくるというのだ。警告に気付いたらあわてず静かにその場を離れることが肝心で、専門家も「里山の宅地化が進みスズメバチが住宅の軒先や橋の下などに巣を作るようになった。人との距離が近くなり、被害が相次ぐようになったのです」と説明している。 ハチは黒い物に集まるので黒っぽい服やひらひらするものは避けることが大切で、黒いカバンや靴も避けたほうがよいという。服装は顔や首・腕・足などをなるべく出さず髪の毛も黒いので白い帽子をかぶるのがいいという。また匂いにも気をつけることが大事で香りのする香水や整髪料はつけないことはもちろん、ジュースなどを飲む時はハチが寄ってくる恐れがあるので注意が必要だという。その上でハチに遭遇してしまった時には手で振り払ったりするとかえってハチを刺激してしまうので、身を低くして顔を下向きにしてゆっくりとその場から離れるのが正しい避難の方法だという。刺されてしまった場合にはすぐに誰かを呼び針が残っていれば取り除いて毒を絞り出し、水で洗い流して刺されたところを冷やして安静に知ることが大事だという。 それと遠足の経路やマラソン大会のコース付近にスズメバチの巣がないか下見をするのも有効だが、例えば7月と9月とでは巣の大きさや働きバチの数などは大きく異なることから、巣が小さいと見逃してしまうこともあるため下見をするならなるべく直前にするとよいそうなのだ。特に橋の下など目に付きにくい場所に巣が作られていることもあり、下見は十分注意しながら入念に行うべきだという。自治体の窓口には7月からハチの巣の駆除についての相談が次々に寄せられているというが、また洗濯物や布団を取り込むときにハチがとまっているケースもあるので注意が必要だという。アウトドアに出かけなくてもハチに刺される危険はあるので、ハチの習性を知ってハチに刺される被害にあわないよう気をつけることが大切だという。
2019年08月02日
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今や全国の鉄道で見られるようになった観光列車だが、中でも豪華クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」をはじめ数多くの趣向を凝らした列車が走るのが九州だという。観光列車といえば地域外から観光客を呼び込むことを狙って走らせるのが一般的だが、西鉄の拠点である福岡を訪れる観光客数は年々増え続けており、とくに近年は外国人客が大幅に増加しているそうなのだ。ところが今回利用される観光列車の主なターゲットは地元客だそうで、車内設備の目玉はキッチンに鎮座する「ピザ窯」だという。列車内では火を使えないためまきやガスではなく電気窯だが本格的なピザを焼き上げることができるが、西鉄は「おそらく窯を積んだ車両は世界初ではないか」と語り、この窯で焼いたピザが車内で提供する食事のメインだという。 また日本最大級のバス会社でもある西日本鉄道は高級バスに乗って九州・山口を旅してもらうツアーを始めると発表したが、西鉄が豪華バスを手掛けるのは初めて半年ほどかけて内装や車内サービスの具体案を検討していたそうなのだ。観光列車と同時に導入し列車と豪華バスをセットにした旅の新たなスタイルを提案するわけだが、ドイツ製の革張りシートを使った「西鉄史上で最高級のラグジュアリーバス」を用意するそうで、高速バス用の車両1台を約6千万円かけて改造して座席数を約40席から12席に絞りゆったりとくつろげるようにしている。それぞれの座席の前には福岡県の特産品「大川家具」を使った収納スペースを設け、車体の色は白からシャンパンゴールドに塗り替え高級感を演出しているという。 西鉄では子会社の「西鉄車体技術」がバスの改造を手掛けているそうだが、観光バスだけでなくサファリパークで使われる金網付きの動物観察車両や、医療検診車など特殊車両に実績があるという。豪華バスも「西鉄車体技術」が担うわけだが、列車と連動するバスをめぐってはJR九州も豪華寝台列車「ななつ星in九州」の乗客が、駅から観光地に向かう際の専用バスを導入している。このバスの内装も「西鉄車体技術」が手掛けているという。西鉄天神大牟田線に導入されるのは西鉄初の本格的な観光列車となるが、現在は車両デザインの作成などを進めているそうで、鉄道事業者として沿線の活性化を目指し地元の食材や地域と連携したサービスを提供する予定で、住民や観光客が利用しやすい手頃な料金設定を想定するという。 西鉄では高級バスを使ったツアーは「GRANDAYS(グランデイズ)」と名付け、料金は日帰りなら1人あたり3万円台で高級な宿に泊まってもらう旅は1泊2日で10万円台を想定している。元気なシニア層を狙っているが鉄道で競合するJR九州は豪華寝台列車「ななつ星」を走らせており、今秋からのツアーは1人あたり1泊2日で30万円台からだという。価格の差はあるが西鉄の倉富純男社長は取材に対して「列車を作る過程で、沿線の良いものを掘り起こしていく。しっかり成果を出したい。観光列車の到着駅にバスが待っているなど、列車と連携して動き、ネットワークをつくる。観光インバウンドの呼び込みも強化できる」と語り、「乗ってもらえれば『ななつバス』だったね、となるかもしれません」と話している。 このように九州は全国的に見ても観光列車の運行が盛んな地域であることは間違いないが西鉄に「競合」という意識はとくにないという。西鉄の倉富純男社長も「地域のものを取り入れた列車であれば、走る場所が違えばおのずと性格が変わってくるはず。うちのバスや列車も含めていろいろな列車が走ることで、九州が『観光列車の宝庫』になるといいなと思う」と話している。観光列車の先駆者であるJR九州も考え方は同様で青柳俊彦社長は「観光列車がたくさん出るのは大いに結構なこと。ライバルというより仲間が増えたと思っている。そういう観光列車に乗る旅という楽しみ方が一般的になれば、われわれの観光列車にもさらに多くの方が来てくれると期待している」との考えを示しているという。
2019年08月01日
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