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またひとつ、新しい日記テーマを設けました。教えたくないんだけれど、やっぱり教えちゃいたい。「私の隠れ家」でのヒミツの物語……。「隠れ家」っていうのは、ワタクシの場合、お酒をおいしく飲めることが絶対の条件ですね。もちろん、超絶美味なる酒のアテもほしいところ。店主のさりげない話術が、心を癒してくれれば、もう申し分ない。 さてさて、昨晩の物語です。 そこはどんなに詰めても10人入るのは難しいような、L字型のカウンターだけのお店。料理自慢のおやじさんが、奥さんまたは娘さんの日替わりアシストで切り盛りしています。 私の連れは、腹ペコのヒグマちゃん……じゃなかった勤務先のサッポロから一時帰郷してきた某氏。「よおし、端から注文しちゃおう。イナダのサシミ、ネギトロの磯辺巻き、冷奴、カボチャのけんちん詰め……あと何がいい?」「野菜の煮物!」 食欲にまかせて財布のヒモがゆるくなるにはワケがあって、ここのお店はとにかく安い!昔ながらの細長い黒板の品書きには、350円!400円!といったいまどき信じられない数字が並ぶ。何十年か前にタイムスリップしたみたい。というか、この店だけ時間が止まっているかのよう。 付き出しに出てきたのは、おでん! 夜風が肌に冷たいこの季節には、うれしい限り。具はミニサイズにカットされていて、腹持ちがちょうどいい。 ジョッキで生ビールなんて無粋なものは、この店には似合いません。ビールは瓶のみ。あとは日本酒も焼酎もキッパリ一銘柄だけ。 最初はビールで始めて、次はお刺身に合わせて常温のコップ酒。まだまだ足りなくて、焼酎のお湯割り、お湯割り、お湯割り……。芋焼酎にしては香りがやわらかい。聞けば蕎麦焼酎「雲海」だそう。思わずCMソングを口ずさんだりしちゃう酔っ払い。♪そばじょーちゅーうんかいー さあて、定番メニューのいつものアレをいただきますか。 ジャガイモを糸のように細く切り、同様にしたピーマン、ベーコンとあわせたシャキシャキ炒め! 最初に食べたときに涙が出そうなくらいに感動し、おやじさんに作り方を教えていただきました。 自分で作ってみると、ジャガイモを糸のように細く切るのが至難の業だと分かります。まず、うすくうすーく紙のようにスライスし、それを千切りにします。スライスのときに妥協すると短冊になってしまう。自分にきびしく、鬼になって、紙のように、紙のようにと念じながらスライスせねばなりませぬ。 千切りしたらただちに冷水に放ち、これをザルにあげて酢少々たらした熱湯でさっと湯がきます。ザルに広げて粗熱がとれたら冷蔵庫へ。こうしておくと保存がききます。 昨夜は、新たなコツを授かりました。冷蔵庫から出したら、また冷水にさらす。これがさらなる「シャキシャキ感」を生み出します。そして、ジャガイモはメイクイーン。炒めるときは、色が変わらないうちに仕上げます。味付けは塩、胡椒だけ。 私は男爵イモを使い、ちょっと焦げ付くまで炒めていました。こうすると甘みがよく出て、シャキシャキとホクホクが同居する感じ。歯が弱くなった両親には好評ですが、私にはちょっと物足りなさもありました。 おやじさんのオリジナルは、きりりと引き締まったシャキシャキ感で、メイクイーンならではの角の立つような切れ味が実にいい。酒のアテは、こうでなくちゃね。 このお料理を考案したきっかけは、ジャガイモの千切りを生で食べるサラダだそう。他の店で初めて食べてみて、「もっと細く切っていためたほうがもっと美味しくなる!」と直観したといいます。 なーんておしゃべりを楽しむうちに、夜が更けていったのでした。その後、お気に入りの隠れ家バーに寄り、マティーニを1杯ひっかけて……あとはムニャムニャムニャ
2003年10月31日
転職回数が多いと不利であると言われますが、このリストラの時代は2回や3回の転職であれば、それほどのマイナス・イメージにはならないでしょう。とくに外資系企業で働く人やシステムエンジニア、プログラマーといったIT関係の専門職の場合、30代で3回以上の転職歴のある人も少なくありません。 回数よりも、在籍期間が問題です。「石の上にも3年」と言われるように、1つの会社に在籍していた期間が3年足らずで転々としているような人は、「うちの会社に入っても、どうせまたすぐに辞めてしまうだろう」という目で見られがちで不利になるのです。 契約社員や派遣社員だったら、「契約期間だけ、要求する仕事をしてくれればそれでいい」と見なされる立場ですが、正社員の場合は「長く勤めて、成長すること」をあらかじめ期待されています。「ギブ・アンド・テイク」の理屈でいえば、入社したばかりは会社が新人に与えるもの(ギブ)のほうが、新人がもたらす利益(テイク)よりも上回っている状態にあるからです。会社が新入社員に与えるものとは賃金ばかりでなく、求人広告などの採用時にかかったコストのほか、研修や個別指導のコスト、賃金、社会保険料の会社負担分などの福利厚生費、退職金割り当て金等々が含まれます。 会社から見て「ギブ>テイク」の状態が長く続けば大きな損失になりますが、「いずれ期待以上の実力を発揮してくれるだろう」という見込みがある人を採用するわけで、その見込みに応えられるまでに「ある程度の時間」がかかることは承知の上です。経験豊富な人の場合は「即戦力」として期待されますが、それにしても100%の実力が発揮できるまでには1年程度の時間がかかるでしょう。 大手企業の場合、人材育成に多大な費用をかけていますので、「モトがとれるまで」つまり会社が本人に支払う分と本人が会社に対してもたらす利益のバランスがとれるまでに「3年間かかる」と言います。だから、3年未満で辞めてしまう人は、企業側から見れば「おいしいところだけ取って逃げた」ということになる。ただし、変化のスピードが速くなっている昨今では、1~2年でモトがとれるように早期育成する企業が増えています。 働く側にとっても、実は「おいしいところ取り」どころか結局は損になります。30歳になったときのことを考えてみましょう。20代なら待遇を高望みしなければ、パートや派遣社員も含めて就職先には困らないかもしれません。でも、30歳になったときに、「これが自分のウリだ」と言えるものを築いていなければ、正社員としての採用は絶望的にきびしい。 働く人にとって、実務経験は財産です。1つの会社に正社員として長く勤めれば、指示・命令されて行う単純作業ばかりでなく、自分で判断する、後輩や部下を指導する、チームをまとめる、新しい事業をプランニングする、利益を増やすために(コストを減らすために)創意工夫するといったより高度で専門性の高い仕事を任されるようになり、その経験を積めば積むほど「1人前の企業人」としての能力が高まってきます。一方、1つの会社に3年どころか半年や1年程度しか勤めなかった場合は、高度な仕事を任されることなく、だれでも代わりがきく単純作業しか経験していない――普通はそのように見なされます。1人前になることなく、「いいトシをして」半人前のままであると。 前の会社の在籍期間が1年~2年程度しかない人、短期のパートや派遣社員を転々とした人が正社員を望む場合、「半人前ではない」ことの証明をしなければなりません。いままでのキャリアのあり方を反省し、今後は「1人前のプロを目指す心構えがあること」を認めてもらえなければ、採用されるのは難しいでしょう。 あきらめないでくださいね。少し気が楽になる話をしますと、実は3年未満で会社を辞める人はかなり多く、厚生労働省の調査によると、中卒で約7割、高卒で約5割、大卒で約3割の人が3年未満で会社を辞めている実態があり、「7・5・3問題」と言われています。つまり、「自分は他の大勢の人たちとは違います。また、これからの私は過去の中途半端な私とは違います。必ず御社(おんしゃ)の期待以上の働きをして利益を生み出してみせます」ということを証明できれば、ライバルたちを追い抜いて、理想の仕事を手に入れるチャンスがあるわけです。「私は変わります。成長します。そのためのチャンスを与えてください」と、自信をもって言えるようになればいい。そうなるには、自分の心の中での整理が必要です。「1人前の企業人」に求められる専門性、問題解決能力、企画力、同僚や上司、部下とのコミュニケーション能力をチェックしてみましょう。自分には何がどの程度あり、何が足りないのか。足りないものはどのように補うのか。紙に書き出してみると、具体的に見えてきます。
2003年10月30日
そろそろ人生の転機かなあと思う今日このごろ。目の前にはいくつもの岐路があり、どちらへ進めばいいのか決めかねている心地がする。 いままでとはなんとなく違う流れが出てきたような……。 魂や霊性といった、個人を超える何かにも着目する心理学であるトランスパーソナル心理学では、そんなときに「運命のささやき声に耳を傾けよ」という。 それは、言葉を超えた言語以前のメッセージのようなものとして送られてくる。「何かが私に知らせている」とか「運命から呼ばれている」と感じる感覚である。 昨日、友人の告別式に参列したときに、変わり果てた彼女の亡骸を見て、いままでの人生では体験したことのない衝撃を受けた。美しかった彼女が、あんなにも変わってしまったなんて。 ガツーンと、誰かから殴られたような感じ。脳味噌の中だか、心臓の中だかに手を突っ込まれて、ぐりぐり揺さぶられたような感じ。自分が考えたくて考えようとして生まれた考えではなく、「思い知れ!」と誰かから大声で叱りつけられたような感じだ。「同一人物とは信じられないんですよ。まるで他人みたい」。お母様は淡々とおっしゃった。 朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり…… 浄土真宗で葬儀のときに読誦される蓮如上人の教えが、心に沁みる。ああ、無常だ。人生は、はかない。人は誰も、いずれは死んでいく運命だ。誰が先で誰が後かは全く分からない。唐突にある日突然、人生の「当たりくじ」は届けられる。 生きていない人間の身体は、まるで「抜け殻」のようだった。何が抜けたのか。それは、「いのち」というよりも、やはり「たましい」ではないかと思った。 命が喪われるときの、痛々しい痕跡は、抜け殻に残っていた。さぞや苦しかっただろう。 抜け殻は抜け殻に過ぎず、もはや彼女ではないように思われた。「たましい」は、どこへ行ったのだろうか。救済されたのだろうか。雲の上で満足そうに下界を眺めているのだろうか。 宗教はもちろんだが、詩歌や文学は、死者の魂をなぐさめ、鎮魂するために始まったと言われる。太古の人は人知の及ばない災厄に遭遇したとき、それは荒ぶる死者の魂のしわざだと考え、鎮魂の祈りを捧げ、歌をうたった。 現代においては、ほとんど全ての災厄の物理的、心理的原因が解明されつつあり、私たちは死者の魂と共生し、鎮魂する習慣を失いつつある。 祈りや詩歌は形骸化されてしまった。だが、それでも、私たちの魂を揺さぶる祈りや詩歌もある。 私たちは脳というよりも、身体の奥深い部分に、死者の魂とつながろうとするもの、共振するセンサーのようなものがあるのかもしれない。 分からない部分が多過ぎて、うまく書けない。まとめようとすると、ウソが多くなるような気がして。 なんだかよく分からないが、私たちは私たちを超える何か大きなものによって、たまたま生かされているだけの存在で、ある日突然、屍……単なるモノになってしまうかもしれない。 それでも、生きることに意味があるのだろうか。 いや、だからこそ、いつかは死んでしまう存在だからこそ、日々、意味をさがし、意味をつくらずにはいられないのかもしれない。「私の人生には何の意味があるのだろう」 何の意味もないのだよ。見つけようとしない限り。創り出そうとしない限り。
2003年10月29日
この楽天日記は、テーマを設定できるようになっていて、他人のテーマに乗ってもいいし、自分で新しいテーマを作ってもいいことになっています。読む人は各ジャンルごとにテーマを見渡し、面白そうなものを選んでみることができるわけです。 私は自分で6つのテーマを設定して日記を書き分けています。1)「スロー・ライフ」ゴールを目指して全力疾走するのではなく、プロセスそのものを楽しみ、スローにマイペースで暮らしたい2)「食卓のストーリー」今宵、あなたの食卓ではどんなストーリーが展開されるのかな?幕開けを飾るのは?クライマックスに登場する主役の料理は?3)「整理整頓術!」美しく、オシャレで、快適、機能的にする整理整頓のコツを教えて4)「自分を生かすキャリア」役に立つ資格、天職とは何か、就職・転職・再就職に成功するヒケツ……自分を生かすキャリアについて考えてみませんか5)「女の天職事典」お仕事のなるには情報(資格・適性など)、なってから情報(やりがい・修羅場体験など)の集大成6)「就職・転職・再就職のキホン」コレがなくちゃ採用されるのは難しいという基礎的な知識と最新情報を交換し合いましょう 6番目が昨日の日記から書き始めた新しいテーマです。4)とダブりますが、6)のほうは行数を一定にして、雑誌の連載エッセイ感覚でまとめてみようと思っています(おっと、昨日書いた分がちょっと行数不足であることをいま発見!あとで直します)。 前にエッセイ集を出してから随分時間がたってしまい、そろそろ次の本をと思って、いろいろ企画をあたためています。「就職のキホン」は、そのサンプル原稿のつもりで書き始めました。 でも、以前に友人の編集者から言われたキツいひとことが忘れられません。「いまはなかなか本が売れないから、知名度のない著者の本を出すのはどうもねえ……」 うーむ。なるほどねえ。私の場合、知名度も肩書きもイマイチというかイマニというかですね。 それじゃあこのさい、思い切って名乗ってみましょうか。「最強のキャリアカウンセラー」と。 何が最強かバクゼンとしているところがミソです。酒の強さ?エアロビ1日に3本でもこなせるタフネス?カウンセリング歴はともかく、キャリア問題に関する売文歴では学者に勝てる筆の強さ? ま、軽いジョークとでも思ってください。「最強」ではないかもしれませんが、簡単にはヘコたれないぞというキモチで、地道に書き続けていきますね。
2003年10月27日
「女性なら、どんな人を採用したいですか?」とたずねると、企業の人事採用担当者はたいていこう答えます。「まず、明るい性格の人がいいですね」。ほかには「協調性のある人」「順応性のいい人」「責任感の強い人」等々。ありきたりの言葉に聞こえるかもしれませんが、業種・職種にかかわらずビジネスの現場で求められる基本は同じです。「明るい性格」であるかどうかがどのように判断されるかというと、第一に履歴書の写真です。多くの人事採用担当者が「履歴書は最初に写真を見る」と言います。そのときの第一印象で、「明るい性格のようだ」「意欲がありそうだ」などといった判定を下しているのです。 応募者にとっては迷惑な話です。「先入観で決めずに、中身を見てほしい!」とクレームをつけたいところ。アメリカでは雇用における性別・人種・年齢・宗教などによる全ての差別が禁じられているため、履歴書(あちらではレジュメといいます)に写真を貼ることはできません。日本もいずれアメリカのように公正なルールを作ってほしいものですが、現状では履歴書に写真を貼るのが「常識」になっているため、だれもが従わねばなりません。それなら、少しでも自分に有利になるように知恵を働かせたいところです。 履歴書に貼る写真は、手軽な自動スピード写真を利用する人が多いようですが、あまり賢い方法とは言えません。写真うつりがベストではないからです。誰もチェックしてくれる人がいないと、アゴが突き出ていたり(横柄な印象)、猫背や上目遣いになったり(陰気な印象)、肩のどちらか一方が落ちていてアンバランスだったり(落ち着かない感じ)、口がへの字になっていたり(ガンコで融通がきかない感じ)、前髪で目が隠れていたり(これも暗そう)といった悪いクセを自分では見逃しがちです。 履歴書の写真は、自分よりも先に人事採用担当者の目にさらされるものですから、ベストを尽くしたい。最近では、履歴書=一次試験とする会社が増えています。給料などの条件が良かったり、大手有名企業かそのグループ会社である場合は、「若干名」の募集に対して100人以上が応募することもありますから、人事採用担当者がその全員を面接することは不可能なわけです。そこで、履歴書による書類審査で応募者を10~20人程度に絞り込んでから面接しています。 履歴書に貼る写真は、できれば写真館でプロのカメラマンに撮ってもらいましょう。姿勢や表情を見栄えがいいように直してもらえますし、最近はデジカメを使うところも増えてきて、撮ったカットをパソコン画面に大写しにしてみて、その中から気に入ったものを選ぶこともできます。 スピード写真よりも費用がかかりますが、満足のいくベストショットを作っておけば、後から同じものを何枚でも焼き増しできるメリットがあります。カラーでなくても、モノクロで十分です。脅しじゃないけれど、この就職難の時代には採用されるまでに最低20枚か30枚の履歴書が必要になると覚悟しておいたほうがいいでしょう。「生まれつきの顔だから、美容整形でもしなければ直しようがない」と思う人もいるかもしれませんが、それはよくない思い込みです。顔自体が問題なのではなく、表情なのです。表情は、いくらでも直せます。そして、表情に人柄が表れるのです。「明るい性格」であると人から思われるような表情とはどのようなものでしょうか。やはり、笑顔ですね。それも、自分だけが面白がっているような自己チューな笑顔ではなく、「私のことを受け入れてくださいね」という自己愛的なメッセージと、「私もあなたのことを受け入れますよ」という他者愛的なメッセージの両方を含んでいるような笑顔です。 履歴書に貼る写真の場合、歯を見せて大笑いしているような表情は論外ですが、軽く笑みをたたえ、相手に警戒心を与えないような、開かれた包容力のある表情がいい。「私を信用してください」「やる気まんまんです」「お任せください」といったメッセージを目にこめて。口元を紙か何かで隠して鏡を見つめ、目だけで笑顔になるようにトレーニングするといいでしょう。 口元は口角をきゅっと上げるようにすれば、さわやかな微笑を表現することができます。年をとるとだんだん口角が下がってきて口が「への字」になってきます。重力に逆らうべく、入浴時にマウスピースをつけて口角を上げるトレーニング……ある有名な女性エッセイストは、講演で人前に立つときのためにこんな涙ぐましい努力をしているとか。「明るい性格」に見える表情は就職以外にもいろいろと役立ちますから、メイクで鏡を見るときには、笑顔のチェックもぜひお忘れなく。
2003年10月26日
留守番電話に大学時代の友人のお母様からのメッセージが録音されていた。 悪い知らせだった。 彼女とは、早稲田大学第一文学部の3年生のときに知り合った。2クラスしかない「人文」の専攻で同じだった。ロック好き同士で話が合い、一緒に食事をしたり、映画を見に行ったり、将来の夢を語り合ったりした。 サイズ7か5!の華奢な彼女が隣に来ると、否が応でも私の太さ、頑丈さが目立つので困ったものであったが、まあ、気が合ったのだから仕方がない。ボウイやミック・ジャガーが大好きで、豹柄のセクシーな服がよく似合った。パーマをかけてボリュームを出したオオカミ・カットだったなあ。プリンスに見出された女性ミュージシャン……名前忘れちゃったけど、パーカッション叩きながら歌う……シーラ・Eだっけ?彼女にちょっと感じが似ていて美人だった。 思い出した!そういえば、プリンスのファンだったよなあ、彼女。プリンスが出始めのころ、私には理解不能だったけど、彼女が良さを教えてくれたんだっけか。 彼女が就職したのは、業界では有名な女性経営者の手がける技術翻訳会社の系列の人材派遣会社で、20年前の当時としては世間から注目を集めたニュービジネスだった。女性経営者の信望があつく、彼女はメキメキ実力を発揮して輝いていた。 就職してからも、休みの日によく会ったものだった。結婚式にも呼ばれた。私なんかよりも「書くこと」への情熱やあこがれが強く、本当は彼女も私のような仕事をしたかったようだった。「会社を辞めてフリーライターを目指します」というようなことが書かれた年賀状が届いて以来、電話もハガキも来なくなった。 結婚したり、恋人ができたりすると、女ともだちの仲は疎遠になるというが、私たちもそうだったかもしれない。恋人や配偶者に向ける愛情と、ともだちに向けるそれとは別物であるのだけれども、根っこが同じなのか、どちらも100%全出力というわけにはいかないようだ。 住んでいたところも近かったのに、彼女がつらかった時期に支えになってあげられなかったのが悔やまれる。もっとも、彼女は私を必要としていなかったから、連絡をくれなかったのだろうが。 お母様の話によると、一昨年、がんを患い、克服したかに見えたそうだが、彼女の華奢な体は耐え切れなかったのだろう。10月3日に意識を喪って入院し、23日に亡くなったという。 同い年の友を喪うのはつらい。なんともつらい。 死について考えさせられることの多い年頃になってしまった。若いころよりもリアリティをもって迫ってくる。 思えば、私はずっと後ろを振り返らずに突っ走ってきた人生だった。走り続けていれば、突然、道を断たれてもそのときはそのとき、悔いが残らないだろうと思ってきた。でも、それは違うといまでは分かる。 自分ひとりの力で生きているわけじゃない。いろんな人の支えのおかげでどうにかこうにか生きられている自分をしみじみ眺める今日このごろ。 スローペースでもいいから希望を捨てずに、そのときそのときを大切にしながら、未来への道を一歩ずつ切りひらいていきたい。私をいろいろな意味で支えてくれる人たちのことをもっともっと大切にしなくては。 命が終わるそのときまで、イザというときには甘えられる人には甘えたい。甘えさせてね。いろいろな人との出会いをよろこび、支えたり、支えられたりしたい。その分、私の命が終わってしまったときに悲しませる人が多くなってしまうかもしれないけれど、ごめんなさい、そして、心からありがとうと言わせてもらえたらいいなあ。 ケイコさん、心から冥福をお祈りします。あなたのことを思い出しながら、しばらくはボウイとストーンズの曲ばかり聴くことにしますね。 日記のタイトルは私の好きなジョン・レノンの曲の最初のフレーズです。The end is yet to be...と続きます。大切なお友だちのみなさまへ。どうか死なないで。Grow old along with me. シワだらけの顔になってもいいじゃない。ずっとずっと笑顔で、一緒にトシをとっていこうね。
2003年10月25日
大卒の女性が出産・子育てでいったん退職してその後再就職する、いわゆる「中断再就職」の人生設計を選んだ場合、中断せずに働き続けた場合に比べて生涯賃金で約8,500万円の損失になるそうです。 今日、提出された03年度の経済財政白書の中に書かれている内容で、この8,500万円という莫大な金額は個人ばかりでなく、国家にとっても大損失と言えるのです。経済成長率にも響きますし、年金保険料や税収にも関係してくる。そこで、保育所の充実や税制・年金制度の見直しによって、女性が仕事を辞めないようにドライブしていこうと政府は考えているようです。 税制・年金制度の見直しとは、いままで年金保険料が免除されていた(というかタダ乗りだった)「サラリーマンの妻」(3号被保険者)の保険料の見直しもきっと含むのでしょうね。 現在、年収130万円以下であれば年金保険料を支払わなくても済みますが、これが近々65万円以下に引き下げられる模様です。「でも、年金保険料は支払いたくない。少しでも家計に入れる現金を増やしたいから」と考えるパートタイーマーも少なくないとか。 このような要望を受けて、パートの多い流通業や外食産業の中には、いまでさえそれほど多くないパートの勤務時間をさらに圧縮して年収65万円以下に抑える「短時間パートタイマー」の区分を新たに設けようとする動きが出ています。 年収65万円以下といえば、1カ月あたり5万円少々。なんとねえ。 働ける能力があるのにセーブして使わないというのは、まあ、その人の価値観にもよりますが、自分をディスカウントすることにつながるのではないかなあと思います。 月収5万円程度だったら、中途ハンパなパート仕事に貴重な時間を使うのではなく、将来のキャリアのために専門知識や技能、資格などを身に付けるための勉強をしたほうがマシかもしれません。 パートの職種にもよりますが、何年続けてもキャリアアップにつながるものは現状では残念ながらごくわずかです。時間の切り売り労働を続けても、「利息」は全くつかない。つねに現時点での清算の連続ですね。 一方、人材育成システムが整っている正社員での雇用を獲得すれば、働けば働くほど「利息」が大きくなります。経験=財産ですね。 中断再就職は中断の期間が長ければ長いほど、また、中断期間中の「自分育て」の準備をサボればサボるほど、中断せずにキャリアを育み続けてきた人との格差が大きくなるのです。 キャリア上の「貯金」の全くない現金払い現金清算の生き方と、コツコツと小さいながらも着実に「貯金」を増やしていく生き方と、あなたはどちらがいいでしょうか。
2003年10月24日
「内職商法」の被害者が続出するなど、問題も多い在宅入力者ですが、中には副収入を得る手段として、あるいは子育ての大変な時期でも無理なく両立させて、在宅入力の仕事を楽しんでいる女性も少なくないようです。 メインのライフワークにするのは難しそうですが、「つなぎ」あるいは、「私は仕事はサブでいい」という女性には向くと言えるかもしれません。 ただし、採用の受け皿はごく小さいとはいえ、テレビ番組の字幕入力者や地方議会、各種の委員会などの行政関係のワープロ速記者など、一部、スペシャリストとして確立している分野もあるようです。 なるべく偏らないように情報をリサーチして、この職種の現状および将来性について分析したいと思います。 というわけで、予告編ばっかりでゴメンね。徐々に書き足していきます。
2003年10月22日
今日も仕事から帰ってくるなり、晩ご飯のスープを仕込むのでした。タマネギの皮をむき、丸のまんま鍋に並べてひたひたの水、月桂樹の葉1枚、粒胡椒ガリゴリ、手羽中、そして缶のトマト。タマネギが透き通ってきたら固形コンソメと塩で味を調整し、保温調理器へ。コラーゲンたっぷりの筋肉とお肌にやさしいスープのできあがり。 料理研究家の誰かが書いていたけれど、年をとると大鍋を持ち上げるのが苦行になるでしょう。でも、お年寄りにとっては、消化しやすく、具沢山なら栄養満点で、カラダが芯から温まるスープは理想的な食事です。一人暮らしの人の寂しさも幾分かは慰められるのではないかしら。スープって、トン汁でも何でも汁物はそうだけど、大鍋で具沢山で作ったほうが絶対においしいですよね! だから、スープ配食のボランティアってできないかしら。とくにこれからのシーズンは、喜ばれるだろうなあ。食物・栄養系の大学・短大・専門学校の学生のみなさん、ぜひ、やってみてくださいな。 関連する企業の皆さんのご協力があれば、なおすばらしいなあ。 保温調理器「シャトルシェフ」を作っているサーモス(日本酸素)さん、軽トラやワゴン車作ってる自動車メーカーさん、保温性にすぐれ、電子レンジでチン!できるタッパー作ってるメーカーさん、いかがですか? 高齢者の1人暮らし世帯は今後どんどん増えて、65歳以上が2025年には680万世帯と2000年の2.24倍に、75歳以上に限ると422万世帯と同3.03倍に達するそうです。 寝たきりや痴呆、ひきこもりといった問題は、病気というよりも、社会的孤立が引き金になっているケースが多いのだそうです。 都会でも田舎の「芋煮会」みたいなイベントをお年寄りを外へ連れ出すために毎月一度ぐらい行えるといいですね。
2003年10月21日
昨夜は、大勢のお客さんのご声援のおかげで、いつも以上に盛り上がったライヴでした。来てくださったみなさん、そして遠くのほうから応援してくださったみなさん、ありがとうございます。 深夜まで続いた打ち上げ宴会、その後、ヴォーカル仲間のめぐみちゃんとの反省会(という名の三次会)で、少々、睡眠不足だったりします。燃え尽きて放心状態……かな。 聞いてくださったみなさま、今度、ご感想など教えてくださいね。率直なところをぜひ! 自由が丘関係の皆様<明日の夜あたり、お礼にいつものバーに顔出ししようかと思っています。なっちゃん、昨夜はご挨拶できなくてゴメンね!ぜひ一緒に飲みましょう。 なんでもそうですが、「手作り」っていいですね。音楽も、食べ物も……。 手作りのプロセスも楽しいけれども、最後の仕上げが素晴らしい!そして仲間と感動を共有することができます。 そんなことを考えつつ、今日もまた締め切りに追われるのでした。「女の天職事典」、続きはちょっと待ってくださいね。明日、遠出の取材から帰ったらぼちぼち書き足します。 医療事務については、将来性についての悲観的な文章を書きましたが、別の見地からステップアップの可能性について加筆します。 産業カウンセラーについては、厚生労働省が新たに始めた「キャリアコンサルタント」制度との関連について言及しなければなりませんね。 日本語教師については、体験談をじっくり読んでから、やりがいや修羅場体験についてまとめてみたいと思っています。 保健師は、まだまだこれからですね。考えてみれば、友人やこのHPを通じて知り合った方々に保健師さんが多いので、ちょっとドキドキしています。ぜひ、助言をお願いしますね。 さて、手作りの話題に戻りますと…… まったくもって食欲の秋でして、体重増加に悩む今日このごろ。スポーツクラブから帰ってくるのが10時か11時になるため、その後に食べるからいけないんだろうなあ。でも、運動後のビールの旨さといったら! そこで思いついたのは、スープ・ダイエット。夜はビールとスープの流動食だけにします。スープは、コラーゲンたっぷりの手羽先を使い、干ししいたけ、昆布で出汁をとり、具はそのときの気分で。 今夜はごぼうを使おうと思います。 左足のふくらはぎ肉離れをしてから、もうじき半年になりますが、肉離れって、伸びた筋はもう元に戻らないそうですね。だから、周囲で補強してやらなければいけない。コラーゲンをたっぷりとりなさいと、インストラクターからアドバイスされました。 コラーゲンはお肌にもいいしね。 でも、健康食品って高くつくから、なるべく食品を通じてカラダに摂り入れたいのです。そこで、手羽先! 在宅勤務ですから、こうしてパソコンをいじっている間に干し椎茸の戻しが順調に進行していて、あとは鍋でしばらく煮て、スポーツクラブへ行っている間は保温調理器のシャトルシェフに入れておけばオッケーですね。仕上がりが楽しみです。 トマトスープにしてもいいし、コーンスープでもいいし、カレー味のスープもいいし、アレンジいろいろ楽しみです。今夜はオーソドックスに、塩、胡椒に白だししょう油少々で作ってみましょう。
2003年10月20日
というわけで、がんばります! まだチケットありますので、よろしければおいでください。 場所はラフォーレ原宿の少し先で、明治通りを新宿方面へ歩いてブックオフのあるビルの隣のcoxyビルです。 6時半開演で75分の枠で演奏します。ほとんどリーダーのオリジナル曲で、私は相棒のめぐみちゃんとツイン・リードで歌う曲が2曲、他はコーラスとパーカッションです。他に1曲、フェアポート・コンベンション&サンディ・デニーの「ワンモア・チャンス」をカバーして歌います。さ、仕上げの練習だ! 衣装はどうしようかな……やっぱヒョウ柄かな。
2003年10月19日
来週、ある町の保健師さんの活動について取材するので、その前の下調べを兼ね、保健師の仕事のプロフィールについてまとめてみようと思います。
2003年10月17日
大変なことを始めてしまったなあと、後悔もちょっぴり。でもまあ、ライフワークのつもりで気長に取り組みます。最初の10本ぐらいまでは、あまり途切れることなく連載を続けたいと思います。従来どおりにお料理や音楽の話題でもときどき書きますので、ヨロシク! 資格や職業についての情報を雑誌や単行本に書く仕事は、もう何百回と手がけてきましたが、字数の制限を気にせず自由に書けるのは実に楽しいですね。読むほうは大変でしょうが(ゴメンなさいね)。 ライター、ジャーナリスト、カウンセラーという微妙に異なる3つの視点から眺めてみますと、それぞれの職業の社会的、心理的、倫理的、歴史的、経済的、政治的な意義や背景がさまざまに見えてきます。このマルチな感覚を文章の中に盛り込めたら、従来からある職種ガイドとは全く違ったものが出来上がるのではないかと思い、ワクワクする気持ちです。 これからその職業に就きたいと考えている人にとってはある意味で「夢を壊す」ような話も入ってきてしまいますが、どうぞご勘弁を。いずれ現実の厳しさを知ることになるでしょうから、「こんなはずじゃなかった!」と後で後悔するよりも、リアリティ・ショックは早めに経験しておいたほうが傷が浅くて済むという「親心」からのメッセージであるとご理解ください。 さて、第3回目は、私自身が資格を持っている産業カウンセラーについて書きましょう。私は以前、社団法人日本産業カウンセラー協会の会報の編集などの広報ウーマンの仕事を請け負っていました。いい思い出よりは悪い思い出のほうが多く、恨み骨髄に達している部分もあります。カンセラー同士が集まると、いい意味でも悪い意味でも「人間的」な生臭い面が共振・強化されてしまうようで……。なるべく私怨を出さないように、ニュートラルな立場で書くように気をつけます。★どんな仕事?★①仕事の範囲・特長 産業カウンセラーとは、産業の領域を守備範囲とするカウンセラーという意味です。つまり、主な対象は企業などの産業の現場で働く本人および家族です。最もオーソドックスな産業カウンセラーの仕事のイメージとしては、企業の社員相談室に待機し、相談者がやって来れば面接を行い、電話相談の希望があればそれに応じるといったもの。最近では、メールによるカウンセリングを行う産業カウンセラーもいます。 しかし、このような「待ちの姿勢」では、会社内にせっかくカウンセリングルームを設けても、いつも開店休業状態でしょう。そんなことでは、産業カウンセラーの存在価値がないではないかということで、「行動するカウンセラー」を目指そうという声が上がってきたのが10年ほど前のことです(私もその旗振り役の1人として活動しました)。 産業カウンセラーの資格の創始者であり、現在も資格試験の実施および認定を行っている社団法人日本産業カウンセラーのホームページを見ると、産業カウンセラーの仕事の領域として次の3つが挙げられています。1)メンタルヘルス対策への援助2)キャリア開発への援助3)職場における人間関係開発への援助 1)については、うつ病や自殺者が急増する中、その予防策としてメンタルヘルス対策が急務となっています。ストレスとの上手な付き合い方に関してレクチャーを行う、ストレスチェックなどのツールを使って問題を抱える人の早期発見・早期治療を促すなどの活動が考えられます。 2)については、終身雇用、年功序列賃金、企業別組合という「日本的経営の三種の神器」の機能が停止する中で、リストラや意に副わない配置転換などにより仕事のやりがい、生きがいや今後の進路を見失ってしまった人のための支援や、このような三種の神器に代わるものとして職場に入り込んできた成果主義(能力主義)、個人主導型能力開発、「自立と自己責任」の思想といった新しい制度や考え方に個人が適応できるようにするための支援などが含まれます。 具体的には主に早期退職制度の対象となる中高年向けの再就職支援のカウンセリングや、30歳、40歳、50歳などといった節目年齢に行われるキャリア・ライフプラン研修の講師役、成果主義などを柱とする新人事制度構築の際のオブザーバー、新人事制度を定着させるためのオリエンテーションや研修の講師役といった役割が考えられます。 3)は個々人ではなく、職場全体をターゲットにして、よりよい人間関係を開発するための活動です。たとえば、上司と部下の関係を改善するには、上司に働きかけることが先決です。部下の言い分を認めない専制君主的な上司では、部下が付いて来ないでしょう。そこで、「リスナー研修」などと言って、上司を「聞き上手」に変えていく研修が盛んに行われています。その講師役を産業カウンセラーが務めるのです。 また、「アサーショントレーニング」といって、相手によく伝わるように自己主張するためのトレーニングも、職場の人間関係をよりよく改善する手法としてよく行われます。 いずれにせよ、何か問題が起こる前に、あるいはこじれる前に、予防的な見地から職場の人間関係を開発すべく、さまざまな研修手法やサイコエデュケーション(心理学的な教育)を的確に選び、実際の研修として運営し、アンケート調査などによる事後の効果測定を行い、今後につなげるところまでを産業カウンセラーが担当します。②ミッション(仕事の使命) 産業カウンセラーの使命はかつて「職場不適応を起こしている人が適応できるように支援する」ということであると言われてきました。不適応とは無断欠勤、長期休職、遅刻、出社拒否症、ストレス性の疾病、人間関係のトラブル等々といったかたちをとって現れてきます。しかし、昨今のように働く人をめぐる環境の変化のスピードが速いと、特別な人ばかりでなく大勢の人が不適応を起こす可能性があります。 また、適応といっても職場環境自体に問題がある場合、適応というゴールを目指すのは本人にとっても周囲の人々にとっても、必ずしも幸福な結果をもたらしません。 アメリカではカウンセラーのことを「チェンジ・エイジェント」と呼ぶとキャリアカウンセリングの第一人者である渡辺三枝子さんが紹介しています(『会社と個人を元気にするキャリア・カウンセリング』金井壽宏編著、日本経済新聞社より)。 少し引用してみましょう。「米国では、カウンセラーのことを“チェンジ・エイジェント(change agent)”つまり変革の代理人とも呼ぶ。“変革を作り出す人”という意味で、現状維持は好きではないのである。多くの個人の福祉を害することが分かっていても、大きな力にはかなわないということで、組織に起因する問題は、それが社会問題になるまでは、見過ごされてしまいがちな状態にガマンがならない。 カウンセラーは、個人個人では対処も改善もできないような組織内の問題を見つけることに努力し、気付いたなら組織に働きかけて、そういう状態を改善すべく、変化を起こさせる行動がとれる専門家であることが求められている。 (中略)カウンセラーに期待される変化の代理人としての機能は、個人のためだけではなく、組織のためにもなる変化を起こすことである」(前掲書80ページ) 私としては「チェンジ・エイジェント」の訳語を「変革の代理人」というちょっと腰の引けた言葉よりも、「変革の請負人」としたほうがいいのではないかと考えています。 カウンセラーはいままでコンサルタント、キャリアコーチ、サイコセラピスト(臨床心理士)、果ては占い師(フォーチュン・カウンセラーと言うそうな)とまで混同されてきましたが、これらの職種との根源的な違いは、まさにこの「チェインジ・エイジェント」としての機能であると言えると思います。 もちろん、組織に働きかける前に個人に働きかけ、その人の行動の変容を支援することによって問題が解決される場合も多々ありますが、カウンセラーの活動が個人への働きかけに終始してしまうと、極言すれば「全ては個人の気持ちの持ちようなのだ」という心理還元主義に陥る危険性があります。 組織変革はもちろん、社会変革もカウンセラーの仕事のターゲットであるのです。★なるには情報★①必要な資格 社団法人日本産業カウンセラー協会の認定する産業カウンセラーの資格は初級、中級、上級の3段階に分かれています。ここでは初級の取得方法についてガイドしましょう。 年1回行われる初級試験の受験資格は次のとおりです。この4つのうちのどれかひとつを満たしていれば受験できます。1) 大学において心理学又は心理学隣接諸科学を専攻し学士の学位を有する者2) 旧大学令による大学において、心理学又は心理学隣接諸科学を専攻し学士の学位を有する者3) カウンセリング業務又は人事労務管理に従事した期間が通算4年以上である者4) 成年に達した者で、協会が自ら若しくは他に委託して行う産業カウンセリングの学識及び技能を修得するための講座又は試験委員会がこれと同等以上の水準にあるものとして認定した類似の講座を修了した者 受験者の多くは4)のコースをたどり、協会が行う養成講座を修了して受験します。前回(2002年実施)の初級試験の結果は次のとおりです。学科試験 受験者数3,372人、合格者数2,552人、合格率75.5%実技試験 受験者数3,281人、合格者数2,879人、合格率87.7% 初級資格は、「産業カウンセラーとして必要な基礎的学識、技能及び一般的な素養」(協会試験規程より)をもつレベルであり、プロのカウンセラーとして通用するには、ワンランク上の中級資格が必要とされます。中級試験を受験するには、初級取得後に協会が行う「向上訓練」を受講し、さらに初級合格後3年以上が経過していること(その間に実務経験を積みなさいということですね)が条件になります。②適性「チェンジ・エイジェント」ですから、自らを変革することを恐れず、つねに自己研鑽に励める人がふさわしいでしょう。 幅広い人生経験が生きる仕事ですから、50代を過ぎて花開くと言っても過言ではないかもしれません。実際、その年代の人がメインで活躍しています。しかし、「老害」に対する批判があることも付け加えておきましょう。 とくにキャリア開発支援のジャンルにおいては、大手企業の人事部を定年退職した人が活躍していますが、このような経歴をもつ人は、ともすると自分の過去の経験に囚われ、成果主義(能力主義)や「自立と自己責任」の思想に自ら適応できていないケースもあり、そうなると「チェンジ・エイジェント」としての適格性が疑われます。 たとえば、フリーターの就業支援の場面において、「いいトシしていつまでフラフラしているんだ」、「男たるもの家族を養えるようにならなければイカン!」、「私たちの時代には……したものだ」といった古めかしい根性主義だけで対応したのでは、うまくいかないことは歴然としていますね。③勉強法・資格取得費用など 初級産業カウンセラー試験志願者を対象とする養成講座は、協会の各支部(全国34カ所)で行われています。全160時間(約7時間)で、おもに土曜または日曜に開催されています。受講費用は全国一律18万円で、雇用保険の教育訓練給付金の支給対象講座となっています。 学習内容は次のとおりです。●理論Ⅰ産業カウンセリング概論Ⅱカウンセリングの原理および技法Ⅲパーソナリティ理論Ⅳ職場メンタルヘルスⅤ事例検討●カウンセリング演習(実技)●在宅研修(作文・小論文・対話分析) 続きはこちら
2003年10月16日
第2回目は日本語教師についてレポートしようと思います。いま、yahoo!で検索しているところですが、日本語教師に関する情報って、かなり沢山ありますね。まとめるのが大変そう。 でも、この「まとめる」という技術がライターの売り物なのです。で、そこに論評を加えるのがジャーナリストの仕事です。情報ページは日本語教師養成スクールが作っているものも多く、お客さんを集めるためにいいことしか書いていなかったりしますから、批判的な視点で見て、事実かどうかを検証する作業が必要なんですね。また、「これから就きたい人」へアドバイスするスタンスで書くのがキャリアカウンセラーの仕事ですね。 前置きはいいから、早く書けって? はいはい。ちょっとお待ちくださいませ。二日酔いを治しつつぼちぼち書いていきます。★どんな仕事?★①仕事の範囲・特長 国内で外国人留学生・就学生などを対象に、あるいは世界のさまざまな国で行われている日本語講座において、日本語を教える仕事です。また、ベテラン教師の中には日本語教師を育てる仕事をしている人もいます。 基本的には、日本語で日本語を教えるので、必ずしも相手の国の言葉を話せなくてもいいのですが、外国語を学ぶ難しさと楽しさ、そして遠く離れた異国で暮らす寂しさを知っている人のほうが、学習者の気持ちになって教えることができるのではないでしょうか。海外に赴任して教える場合はもちろん、現地の人とコミュニケーションできるように日常会話をマスターしたほうがいいでしょうね。 2001年度の文化庁の調査によると、国内の日本語教育機関の数は1,590、教員数24,353人、学習者数132,569人で、教員数と学習者数は過去最高の数値となっています。学習者を出身国別に見ると、ベスト5は①中国(49,842人)、②韓国15,617人、③米国(6,139人)、④ブラジル(4,226人)、⑤台湾(3,745人)となっています。 一方、海外においては日本語を教える国の数、教育機関数、日本語教員数、日本語学習者数のすべてが増加しており、国際交流基金の1998年度の調査によると、115カ国の10,930機関において日本語教育が行われ、教員数27,811人、学習者数2,102,103人となっています。学習者の多い国のベスト5は次のとおりです。①韓国(948,104人)、②オーストラリア(307,760人)、③中国(245,863人)、④台湾(161,872人)、⑤米国(112,977人)。 海外では現地の人が教員を務めるケースもあり、日本人だけが日本語教師とは限りませんが(国際交流基金の調査によると、海外で日本語を教える日本語教師のうち、日本語を母語とする教員は約3割)、全世界で約5万人の人が日本語教師として働いているわけです。そして、学習者数は全世界で200万人を遥かに超えるというから驚きですね。 日本語を話せれば誰でも日本語を上手に教えられるわけではありません。日本語の文法や教授法についての専門教育を受けることがプロとして求められる最低限の条件となります。後で詳しく述べるように、日本語教師認定基準というものがあり、大学・大学院で日本語教育について専攻または副専攻であったか、日本語教師養成機関で420時間以上学んだことが条件となっています。②ミッション(仕事の使命) 日本語教師は、日本の国際化を最前線で担う民間外交官であると言うことができるでしょう。1983年、当時の中曽根首相は「留学生受け入れ10万人計画」を掲げました。約1万人に過ぎなかった留学生を21世紀までには10倍の10万人に増やし、経済大国としてふさわしい役割を果たそうというものです。ちなみに2002年現在の数は95,550人。今年度、10万人を突破することが確実視されています。 大学等の教育機関で学ぶ留学生のほか、産業の現場で学ぶ技術研修生などの受け入れも国策として積極的に進めています。日本語教師はこのような国策としての日本の国際化を実際に進める使命を担っているのです。 一方、国際交流基金の派遣制度や青年海外協力隊を通じて、世界各地に毎年多くの日本語教師が派遣されています。国際交流基金のホームページには、日本語教師による体験談や各国の日本語学習状況が詳しく報告されていますので、ぜひご一読ください(国際交流基金>世界の日本語教育の現場から)。★なるには情報★①必要な資格 日本語教師としてふさわしい「資格」について、(財)日本語教育振興会(以下、日振協)が認定基準を定めています。なぜ、このような基準が設けられたかというと、留学生・就学生の「質」を確保する>日本語教育施設(または日本語学校)の質を高める>日本語教師の質を高めるという国家的要請に基づくものだからです。 残念ながら、留学生・就学生とは名ばかりで、就労を主な目的として日本に訪れ、中には最近の事件のように犯罪に手を染める人たちも現れています。そのため、文部科学省が「留学生の質の確保」を緊急のテーマとして取り組んでいるのです。 ここで少し用語を解説しておくと、就学生とは大学、短大などの高等教育機関への入学を目指して日本語学校などで学んでいる人たちのことで、その数は1992年の35,953人をピークに減少傾向にありましたが、2000年に再び3万人を超え、2002年度は39,205人となっています。文部科学省ではこのうち250人に対し月額52,000円の学習奨励金を給付しています。 日振協とは1989年に文部省、外務省、労働省の外郭団体として設立され、日本語教育施設(または日本語学校)を認定する団体です。日振協に認定された施設や学校に通う学生が「就学ビザ」を取得できるというルールになっています。 日振協の認定基準は、大雑把にまとめると次の3点に集約されます(詳しくはこちら)。1)大学・大学院で日本語教育について主専攻あるいは副専攻して卒業した者2)日本語教師養成機関において420時間以上、日本語教育に関する研修を修了した者3)日本語教育能力検定試験に合格した者 ただし、就職する際に最も重視されるのは実務経験です。検定試験に合格しただけでは常勤講師などの良い条件で採用されるのは非常に難しい。最初はボランティアやパートタイマーでもいいから、とにかく現場へ飛び込んで経験という財産を得るか、あるいは若い人であれば海外派遣制度にチャレンジしてみるといいでしょう。②適性 日本語教師に求められる能力としては、次の5つが挙げられるでしょう。(1) 日本語、日本語教育の専門知識(2) 教授法(効果的に教えるハウツウ)(3) 日本の政治・経済・文化についての知識があり、異文化の外国人に対しても的確に説明できる(4) コミュニケーション能力に優れている(5) 比較文化の知識を踏まえ、様々な国の文化を柔軟に受け入れられる③勉強法、資格取得費用など 高校生が日本語教師を目指す場合は、日本語教育について主専攻または副専攻で学べる大学を選ぶのが一番の早道です。そのような大学は全国に134校あります(文化庁調べ、2001年度)。 それ以外の人にも日本語教育について学べる大学・大学院への進学という選択肢はありますが、受験勉強などの負担なく入学できる民間の日本語教師養成講座が一番身近な方法と言えそうです。 養成講座を選ぶときの着眼点としては、前述の「420時間」をクリアできる1年程度の長期講座を選ぶか、短期講座で学んでとにかく早く現場へ出て経験を積むか、いずれかになるでしょう。 420時間をクリアする講座の場合、学ぶ期間が長く、費用もかかる点を覚悟しなければなりません。 全国に拠点のあるヒューマン・アカデミーの日本語教師養成総合講座の場合は、全109回(436単位時間)で入学金20,000円、受講料530,000円となっています。他のスクールについても、420時間超の長期講座にかかる費用は50~60万円が目安になるようです。 短期講座は6カ月、3カ月、ボランティア養成の3日~1週間程度の集中講座などさまざまにあります。学校情報については、アルクのホームページに詳しく載っています。 また、アルクでは日本語教育能力検定試験合格に照準を合わせた通信講座を実施しています。標準学習期間は12カ月で、受講料は89,000円となっています。★なるまで情報★①人材ニーズ 需要と供給の関係でみると、現在は供給過剰の状態にあり、したがって就職難となっているようです。文化庁の調査によると、2001年度に日本語教師養成機関で学んだ人の数は36,859人(うち日本人は34,106人)、養成機関別にみると①大学(20,030人)、②日本語学校などの一般の養成機関(15,935人)、③大学院(593人)、④短大(301人)となっています。 また、日本語教育能力検定試験の受験者は6,154人、合格者は1,171人(2002年)で、この試験の過去16年間の合格者数の合計は17,000人を突破しました。 一方、前述のとおり国内で日本語を教えている日本語教師の数は約24,000人、海外で教えている日本語教師のうちの日本人の推計は約8,000人。ざっと計算して現役の日本語教師の数が約30,000人であるのに対し、年間学習者はそれと同等かやや上回る数となっています。学習者の全てが求職者になるとは限らず、大半がボランティア志願者であったり、「いずれは仕事をするかもしれないけれど、いますぐは考えていない」人もかなりの数に上るでしょう。それにしても、それ相応の準備をしないと、就職はかなり難しそうです。 検定合格だけでなく「420時間以上」の条件もクリア、大学よりは大学院卒、海外で教えた体験もプラス、中国語などアジア系の言語をマスターし、数が多いアジア地域出身の就学生・留学生・ビジネスマンへの指導力をアピール等々、きびしい競争の中で勝ち抜くためにより有利な条件を身につけることを考えたほうがいいでしょう。②おもな就職先 日本国内における働く場は民間の日本語学校や国際交流協会などの一般の日本語教育機関・施設が中心で、これは957カ所あります(2001年度、文化庁調べ)。ただし国際交流協会のようにボランティア精神で営まれているところも多いので、「就職」となると受け皿はもっと限られてくるでしょう。 求人情報については、国際日本語研修協会のホームページに常時20~30件ほどの求人情報が掲載されています。採用条件は、(1)経験、(2)養成講座修了(420時間超または大学での専攻・副専攻)、(3)検定合格、(4)語学力、(5)学歴、(6)年齢という順に重視されるようです。年齢は制限があっても「55歳まで」「60歳まで」等々となっており、教育という仕事の性質上、他の職種に比べると人生経験や他の職業経験も加味されるようです。 ③就業形態 日本語教師として働く人の大半は非常勤あるいは兼任講師であり、社会保険がつき身分の安定した常勤の専任講師として働ける人の数はわずかです。※続き・更新版はこちらへ
2003年10月15日
今日からぼちぼち、シリーズ「女の天職事典」を書き始めてみようかと思います。第1回目は「医療事務」の巻。 女性がこれから取ってみたい資格についてのランキングで、パソコンや英語関係の資格とともにいつも上位にランクされるのが医療事務ですね。人気の理由は、堅実そうで、時代の波に影響されずに需要がありそうに見えるからでしょうか。女性の大好きな事務系のお仕事ですし。しかし、「資格は取ったものの、就職先が見つからない」という声もチラホラ耳にするようになりました。勤務の実態や将来性について検証してみましょう。★お仕事データ★①仕事の範囲 医療事務には、病院等の医療機関で会計や文書作成、カルテの整理など一般的な事務の仕事全般が含まれます。なかでも大きなウエイトを占めるのが医療保険の請求事務で、一般に「医療事務」と言った場合はこの医療保険請求事務のことを指すと考えていいでしょう。各種の医療事務関連資格も、この医療保険請求事務の技能に焦点を当てた内容になっています。 では、医療保険請求事務とは何であるかというと、私たちが病気やケガで病院で治療を受ける際、健康保険に加入していれば、高齢の人などを除いて治療にかかるお金の3割を自己負担しますね。つまり、病院側は残り7割のお金を国や各健康保険組合へ請求しなければならないわけです。保険の種類は国民健康保険、老人保健、船員保険などさまざまにあります。その請求についての細かい事務作業を受け持つ仕事が医療事務です。 仕事の流れはこうなっています。①医師がカルテに投薬、注射、検査などの診療行為について記入する→②医療事務担当者がカルテを読み、法規に従って点数化する→③診療報酬明細書(レセプト)を作成して提出する。 カルテに書かれた内容は、記号や専門用語が多く、門外漢にはさっぱり分かりません。その内容を理解して点数化することに、医療事務の専門性があるわけです。初診、投薬、注射といった診療項目それぞれについて点数が異なるので、その点数を調べて正確に記入し、合算するという仕事になります。そしてもうひとつの専門性が、レセプトの記入ルールに従って正確に必要事項を書き込むという仕事です。②ミッション(仕事の使命) 医療事務は病院の中では「縁の下の力持ち」的存在ですが、現行の医療保険システムを支えるためには、なくてはならない重要な仕事です。 医療保険に関する専門知識をベースにして、正確に、スピーディに事務処理を行い、保険請求業務を円滑に進めることがプロとしての使命(ミッション)です。「正確にスピーディに」ができて当たり前というのは、実は非常に厳しい世界ですね。できなければ、医療ミスなどの事故につながる危険もあり、会計で長時間、患者を待たせてしまうなど、周囲に迷惑をかけてしまいます。 医療の現場では顧客満足の発想が乏しいと批判され、「患者中心の思想」で医療サービスのあり方を変えようという動きが活発に見られます。医療事務に従事する人も、ぜひ、「患者=お客さま」という発想を持っていただきたいものです。 病院へは普通、喜んで来る人はいませんよね。みんな、不安、苦しみ、悲しみ、痛み、ストレスといったものを抱えて来ています。多くの病院では、最初(受付)と最後(会計)に患者が接するのが医療事務のスタッフですから、ぜひぜひフレンドリーな態度で出迎えてくれて、送り出してほしいものです。★なるには情報★①必要な資格 医療事務関連の資格は多種多様な民間資格が乱立している状態で、何を取ればいいのか分かりにくくなっています。「どの資格を取っても同じ」「医療保険請求実務の知識さえあれば、資格の名称は関係ない」といった声もよく聞きます。その中で受験者が多く、すなわち社会的認知度や採用側の評価も高いであろうと考えられる資格は次の2つです。診療報酬請求事務能力認定(財団法人日本医療保険事務協会が実施)医療事務技能審査(財団法人日本医療教育財団が実施) 厚生省と労働省が統合される以前は、診療報酬請求事務能力認定試験は厚生省系、医療事務技能審査は労働省系という見分けができてわかりやすかったのですが、いまは「両方とも厚生労働省認可の財団の実施する試験だから、まあ、大丈夫だろう」といった評価が世間的にされているようですね。 診療報酬請求事務能力認定試験は年2回実施されます。最近は受験者数が増える傾向が見られ、直近2回の試験では受験者がそれぞれ1万人を超えています。合格率は過去18回の試験の平均で約30%となっています。つまり、年間ざっと6,000人の合格者が出るわけで、それだけの人材ニーズがあるかどうかが問題です。この点については別項で。②適性 まず第1に、医療事務関係の基礎知識が求められます。前記2種類に代表される何らかの医療事務関係の資格を取っておいたほうが有利ですが、取れば必ず就職できるとも限らないようです。「なれる人」に比べると「なりたい人」や、「いまはすぐに働くつもりはないけれど、将来に備えて資格を取っておきたい」と考えている人が多いのがこの資格の特色といえるでしょう。ただし、高齢化社会を迎えていま、医療保険制度は大揺れに揺れていますので、タンスの中に資格をしまっておくと、イザ、使おうというときに時代遅れになってしまうリスクがあるので注意しましょう。 事務的な仕事の中では、人との接点が多く、気働きや気配りを多く求められる仕事でもあります。そのため、コミュニケーション能力が重視されます。たとえば、対医師の関係。カルテに書き込まれた字が判読不能な場合、本人に確認をとらなければならないのですが、医師にもいろいろなキャラクターの人がいるし、比較的温厚な人だって、忙しい最中に要領を得ない質問をされれば腹が立つこともあるでしょう。相手の様子を観察して、的確なタイミング、内容、態度でやりとりできる能力を要求されます。 医師のほかにも看護師、助産師、看護助手、臨床検査技師、診療放射線技師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、医療ソーシャルワーカーなど、さまざまなコーメディカルのスタッフがいて、医療事務のスタッフが接点をもつ場面もあります。それぞれの役割と仕事の範囲を踏まえた上で、的確なコミュニケーションをとっていかなければなりません。 そして、対患者の人間関係も重要ですね。医療事務は外来患者や入院の手続きをする患者、家族と直に接する仕事もあり、いわば「病院の顔」ですから、その仕事ぶりが病院の評価を左右しかねないわけです。③勉強法・資格取得費用など 医療事務関係の資格を取るには、専門のスクールで学ぶのが早道でしょう。通学制または通信制の2種類があります。代表的な2つのスクールについて学費を調べてみました。●日本医療事務協会の例 通学制 85,000円(税込)標準学習期間2カ月(1年間有効) 取れる資格=診療報酬請求事務能力認定●ニチイ学館の例 通学制 83,580円(税込)3カ月で修了 通信制 68,250円(税込)6カ月で修了 通信(オーディオ・ビジュアル)制 83,580円(税込)3カ月で修了 取れる資格=医療事務技能審査 スクール選びのポイントは、①資格試験の受験指導が親切で合格者が多い、②通学制の場合は自宅や勤務先に近くて通いやすい、③欠席時の授業振り替えなど、個人の事情に合わせて融通をきかせてくれる、④就職指導が親切で就職率が高い等々。 最近では、病院のシステム化が進んでいるため、医療事務の仕事もパソコンを使ってする場合が多く、パソコンの基本的な知識があり、入力をスムーズにできる人材が求められていますから、資格試験の勉強と同時に医療事務に必要なパソコン技能も身に付けられる学校を選びたいところです。★なるまで情報★①人材ニーズ 旧通産省の「人材ニーズ調査」によると、年間の人材ニーズは3,631人。ということは、年間の資格取得者数よりも非常に少ない。就職するのは「狭き門」だということですね。 同調査によると、募集年齢は20代とするところが多く、35歳を過ぎるとガクンと減ります。事務系の職種はなんでもそうですが、「35歳の壁」があることを覚悟したほうがいいですね。 ニーズが少ない理由のひとつは、定着率の高さ。一度、採用されると辞める人が少ないため、欠員補充の機会や人数に限りがあるということでしょう。②おもな就職先 大病院では定期的に採用が行われますが、公立病院などでは医療事務システム全体のアウトソーシングが盛んで、派遣スタッフを利用するところが大半を多くなってきています。個人の開業医では、常勤の医療事務員を置かずに忙しいときだけパートタイマーに任せるところもあるようです。③就業形態 上記のとおり、人材派遣で働く人が多くなっています。資格取得支援スクールの中には、グループ内に医療事務の人材派遣会社をもつところが多く、資格取得後の就職支援策として、派遣会社への登録やカウンセリングを売り物にするところもあります。★なってから情報★①待遇「人材ニーズ調査」によると、医療事務の平均賃金は18.3万円。同じ調査の総務事務(21.1万円)、営業事務(21.4万円)、貿易事務(28.2万円)に比べると低くなっています。民間企業に比べると安定性は高く長く勤めやすいけれども、手取額の大きな伸びは期待できないといったところでしょうか。②やりがい 医療に携わる仕事という社会的貢献度の高さや、患者さんから「ありがとう」と言われる仕事であることにやりがいを感じている人が多いようです。③大変さ・修羅場体験 病院の中には経営難のところも多く、医療事務スタッフを丸ごと派遣社員化するといったリストラ策も取られています。安定性の高い仕事とは言えない時代になってきたようです。 また、多種多様な人々との接点の多い仕事ですから、コミュニケーション能力や協調性に欠ける人の場合、人間関係の問題を苦にして辞めるケースも少なくないようです。④ステップアップ・将来性 IT化がさらに進めば、医療事務のスタッフはほんの少人数でこと足りるようになるでしょう。通院歴や既往症などの個人データをIDカードに記録し、これを専用の機械にかけるだけで治療費の精算ができてしまうシステムの病院も増えてきています。 カルテが電子カルテ化され、医師が診療行為についての入力をすると同時に保険の点数計算や集計ができてしまうので、診療報酬請求事務を行う人間を必要としないシステムなのです。 ただし、対患者へのサービスの部分を全て機械化することは難しいので、来院から受診、精算までのエスコート役、入院患者向けの説明・カウンセリング役といった対人的な仕事は最後まで残るでしょう。 楽天日記の制限字数(5000字)では書ききれないので、皆さんからお寄せいただいた「やりがい体験」「現場情報」「修羅場体験」などを加えつつ、別ページに完全版を掲載しますね! メール待っています!
2003年10月14日
私にとって、毎月5日と10日は「二大恐怖」の日なんです。ホントは恐怖なんて言ってる場合じゃないんだけどね。 頼りにしている2枚のクレジットカードの決済日でして。ま、計画的に使っていれば恐怖もなーんにもありゃしないのに、いい加減な人間なもので。トホホ。 よるべない身の上のフリーがカードなんて使っちゃいけないですね。フリーのくせに、なぜ、カードが持てたかって? 羽振りが良かったときに作ったのですよ。なんとゴールド3枚も持ってる……減らそう。 今月は諸般の事情があり、財政が逼迫しています。なんだか綱渡り人生だわ。ま、先々月に大きな仕事のギャラがどーんと来たときに使い過ぎたのがいけなかったのですが。江戸っ子は宵越しの金は持たねぇって、言うじゃござんせんか。 フリーになったのが1985年9月1日だから今年で18年か……。バブル経済のおかげで家は建てられたものの、貯金は残りわずか。昨年から国民年金基金も始めたけれど、まだまだ不安です。こんなことじゃダメだなあ。 いま受け持っている連載が永遠に続くとは限らないし、生活にゆとりをつくりたいなら、あと1~2本レギュラーがほしいところ。次のエッセイ集もそろそろ出したいし。 今年もあと残り3カ月……白いところの目立つスケジュール帳を見ながら、かなり不安になるのでした。 26歳で独立したときは、まあ、ライターで食えなくてもその気になれば仕事はなんでもあるさ。バイト掛け持ちでも何でもしようと思って、エイヤァ!と思い切ったのだが、いまからでは転職もままならない。 うーん。最後は、書く仕事と心中か……。 先の見えない不安に耐えられるかどうかが、フリーに向くか向かないかの分かれ道でしょうね。ピンチをチャンスと考えて、ヒマなんじゃなく、次の飛躍に向けてエネルギーを蓄える時間ができたのだ!とポジティブに考えられるかどうか。 というわけで、来週以降、かなりヒマなので、お友だちのみなさん、あそぼー!……じゃなくて、編集者の皆様、お仕事くださーい。企画もジャンジャン出します。ゴーストでも、何でもやりまっせ。
2003年10月10日
明日は「聞く、話す、文章を表現する力」というテーマで、某女性センターにおいてレクチャーを担当する予定です。 よく考えたら、実習込みで4時間の間にこの3つの力を養成する実践指導をするなんて、不可能に近い話ですね。参ったなあ(^^;) 主催者からのリクエストなんですが、ちょっと安請け合いだったかな。 まあ、連続講座なので参加者とはイイ関係ができているから、前置きなしでイキナリ実習から入っても大丈夫でしょう。午前中の2時間は傾聴実習とグループワークのファシリテーター実習、午後の2時間は文章を書く実習というふうに構成しましょうか。 ……というように、いつも臨機応変というか、アドリブなんですねえ、私は。 それはさておき、ここでは「読ませる文章を書くコツ」についてまとめてみましょうか。ライター歴21年の経験に基づいていくつか挙げてみると……。1)情熱とテーマに対するコミットメント やはり出発点は「書きたい」という情熱じゃないかな。そして、これから書くテーマに対するコミットメント。あまり気乗りのしない原稿だと、いいものができないので、テーマをいろいろな角度から眺めて見て、「面白い」と思えることを発見し、どんどん自分をワクワクさせることね。2)サービス精神 何でも好きなことを書き放題の日記と違い、売り物の文章には読み手がいます。その意味では、売り物じゃないけれど、この楽天の日記も同じですね。 読み手に対するサービス精神がなければ、「読ませる」文章は書けないでしょうね。「分かりやすい」「興味を引く」「面白がらせる」「楽しませる」「役に立つ情報を提供する」「感動させる」等々。サービス精神というからには、高みに立たないほうがいいでしょうね。読み手の反発を買いますから。まあ、中にはお説教されたい読者や、書き手と同一化して高みに立って論じたい読者もいますので、時と場合によりますが。 書くとか読むという行為は、何か「立派なことをする」イメージが付きまとうから、書き手としては「いいことを教えてあげる」っという気持ちになりがちなんですが、そこは謙譲の美徳という文化を持っている日本人ですから、ソフトに、上手にやりたいですね。 とくに署名で書く場合は、一種の芸人になったつもりで、自分を一段低く置いて、「自分を笑う」視点をもつとか。諧謔、ユーモアの精神ですね。3)読ませるテクニック 基本ルールと応用編とに分かれるでしょうね。基本ルールの第1は、表記ルールですね。段落を替えたときには一字分字下げするとか、引用文、本のタイトル、引用文の中の引用文のときのカッコをどうするか等々。出版社や編集部によって多少違う場合もあります。表記については、朝日新聞社が出している『記者ハンドブック』が最もスタンダードですね。 表記っていうのは結構ややこしいので、できればいつも『記者ハンドブック』などを参照して正確を期したほうがいいですね。私はいまでも「一人ひとり」なのか「ひとり一人」なのか迷うことがあります。もちろん、正しいのは「一人ひとり」のほうですよ。 以下、減点法でいきましょうか。「ヘタな文章」とか「売り物にならない文章」の典型例は次のとおりです。◆言葉の使い方①接続詞が多い(一つも使わないか、最低限の逆接を最大限効果的に使うかしたほうがいい)②同じ語尾が繰り返される(体言止め、形容詞や動詞の終止形などを織り交ぜ、「です」や「だ」「である」ばかりが続かないように工夫する)③「こと」が多い(つい使いがちですが、「こと」や「もの」を多用すると文章が抽象的になり、何を言わんとしているのか曖昧になります)④「こそあど」が多い(上手に使えば短い文章の中に多くのエッセンスを詰め込めますが、多用すると「これ」や「それ」が何を指しているのか分かりにくくなります)◆構成の立て方①結論(読み手が最も知りたいこと)がなかなか出てこない②書き出し(最初の5行)の「つかみ」がない③最後の5行が決まらない 応用編については、まあ、いろいろありますが、これは一種の「企業秘密」ということにしておきましょうか。 小説家の北方謙三さんがエッセイか何かに書いていましたが、デビューするまでのボツ原稿を積み重ねたら、自分の身長ぐらいあるだろうと。 いかにもハードボイルド作家らしい表現ですが、でも、そうなんですよね。書いては直し、書いては直しして、ようやく納得のいく文章ができても、編集者からボツにされ、その痛みを経験するほどに磨かれてくるというか。 文章は頭で書くというより、カラダやハートで書く部分が多いような気がします。 思いついたところを並べてみましたが、いかがでしょうか。まだまだ足りないと思いますが、おいおい書き足します。ご同業の方のご意見、ご批判を賜ることができれば幸いでございます。★連絡事項! スミマセン。早とちりです。私の出番は10月24日でした。というわけで、松戸の皆さん、ちょっと待ってね。
2003年10月09日
いままでの私は、いつも「途中」な感じだった。何か小さなことを成し遂げても、それはもっと大きなことへのステップだと思ってみたり。 後ろは振り返らず、ひたすら前へ前へと進んできた。いつも、「ここではない、どこか」を求めていた。 でも、いまはちょっと違う心境だ。いまは途中じゃない。いまはゴールであると同時に、新しいことを始めるための出発点でもある。だから、「いま、ここにいるこの私」を楽しまなくては。思う存分に。 今日は久しぶりに机の上を片付けた。いやあ、驚いたなあ。こんなに机が広かったとは。 L字型のパソコンデスクで、デスクトップPCとプリンターでふさがっているサイドじゃないほうをスッキリさせた。こんなに広いなら、うつぶせで昼寝しても気持ち良さそうだ。うふふ。 資料を机いっぱいに広げ、思考をあちこちへ彷徨わせながら、じっくりと文章をひねり出そう。 私の家を世界で一番居心地のいい場所にする計画が、ちゃくちゃく進行中。キッチンおよびダイニングまわりの徹底美化が一段落して、いよいよ今度はデスクまわりだ。 いままで掃除が苦手で、ホームパーティでもしない限り、片付け物が全然できなかったその理由は、いつも「作業中の現場」に居たかったからだろう。 休みもなく、終わりもなく、ずっと作業中。その状態を部屋ぜんたいで表現していたのだ。 でも、これからは、作業の終わりと始まりの区切りを1日の中でしっかりつけようと思う。終わったら、きちんと片付けて「ふりかえり」をして終わりを楽しみ、反省すべき点を反省し、改め、次への教訓を見つけよう。始まりのときには、わくわくする気持ちを存分に味わいつつ、冷静さも持ってしっかり計画を立てよう。
2003年10月08日
「パーティ料理って、メニューを考えるのが大変ね。今度、教えて」と、お友だちから言われました。 大変は大変でも、私の場合は作りたいものがあり過ぎて絞り込むのが大変っていう感じ。結局、いつも作り過ぎちゃうので、最後にはジプロックやタッパーに小分けにして「おみやげ」にしてる。 まず、メインになる料理かテーマを決めれば、あとは簡単じゃないかしらん。いまの時期だったら、栗、キノコ、サンマといった旬の野菜や魚を使った料理をメインに1~2品持ってきて、あとは重ならないように、焼き物、煮物、揚げ物、なまものの配分を考えてみてはいかが? 冷蔵庫からスッっと出せるもの、鍋を少し温めてすぐに出せる煮物、オーブンお任せ料理を上手に組み合わせれば、お客様のそばを離れる時間を最短にできますね。 料理のアイディアを出す引き出しの中身は、普段からこまめに補充しておきましょうね。 私の場合は、新聞や雑誌を見ているときに「いいぞ!」と思えるレシピがあったら、切り抜いてクリアファイルにストックしています。今朝も読売の朝刊で見た「牛肉のオイル漬け」がいいなと思って切り抜きました。パーティで使うときは、サイコロステーキ風に小さくカットすればいいわけね。 インターネットも活用します。たとえば、最近、私はタイカレーに凝っているのですが、お気に入りの組み合わせ――鶏肉、ししとう、タケノコ、茄子のグリーンカレー以外に何か作りたいなあと思い、「イエロー」、「タイカレー」、「白身魚」をキーワードに検索したところ、パイナップルと白身魚とジャガイモを入れたイエローカレーのレシピを発見! 白身魚もいいけれど、もうひとひねりだなあと思い、今度は「パイナップル」と「タイカレー」で検索し直し、そうやって見つけたのが、豚肉のミンチと叩いたエビのボールを具にしたパイン&ジャガイモ入りイエローカレーなんです。これはヒットよ!ぜひ、お試しください。コクを出すには、皮を剥いたナスを加えてもいいでしょう。http://www.geocities.co.jp/Foodpia-Olive/2560/c_recipe/cr_1.html このレシピではご飯の代わりに「おこげ」を使うようになっていますが、ご飯でもおいしいし、フランスパンなどのパンを浸して食べてもGOOD! でね、いいレシピが見つかったら、Word文書にURLをカット&ペーストして、その下にメモ書きを加えます。上の例でいうと、文書ぜんたいに「イエローカレー」というタイトルをつけ、「レシピ」のファイルの中に入れてあります。この「イエローカレー」の文書の中には他に10くらい、良さそうなイエローカレーのレシピのあり場所のURLを一覧できるように貼り付けてあるのです。で、見たいときはクリックすればジャンプできますからね。 レシピの引き出しを増やすコツその3は、外で美味しいものをジャンジャン食べること。お料理に慣れてくると、食べただけで味の組み立て方がだいたい分かるものです。 明日から伊勢丹新宿店で「イタリア展」が始まるので、美味しいものハンティングに出かけようと思っています。お惣菜ね。実演販売もあるようだから、じっくり観察してこよう。 いま気になっているのは、ナスのグラタン。新聞の折込チラシの写真では、ナスを薄く長方形にスライスしたのとトマトソース、溶けるチーズを順に積み重ねてオーブンで焼いたように見えます。ナスは恐らく油通しして使うのでしょうね。この時期のナスは皮が堅いものもあるので、場合によっては剥いたほうがいいかもしれません。味のポイントは何だろうなあ。トマトソースのコク?パンチェッタかアンチョビを入れる?そのへんを食べてみて研究したいところです。 なじみのレストランで食べて気に入った料理があったとき、褒めちぎれば作り方のヒントを教えてくれる場合もありますね。私はよくやります。 料理本も時々買います。時々と言いつつ……もう100冊近くたまっているかもね。イタリア料理、スペイン料理、タイ料理など、国別に作られた本をよく活用しています。あとは、ワインに合うつまみ、日本酒に合うつまみといったたぐい。料理研究家の名前では買いません。料理は文化だから、個人で支えきれるほど軽くはないと思うからです。料理本はテーマを見て気に入れば手にとって見て、作りたいと思えるメニューが多く載っていれば買うし、そうでなければ買わない。 調味料や材料の割合は、私の場合はかなりいい加減です。最初はレシピどおりに作りますが、味をみてちょこちょこ変えるし、2回目以降、私のアレンジのウェイトが大きくなって、繰り返すうちに半分以上はオリジナルになっていたりしますね。 自分の舌を過信しているのかな。まあ、作るうちに食べた人から褒めてもらえれば自信がついて、「よおし、次回もまた期待に応えちゃおう。期待以上のものを作っちゃおう」という動機付けにもなりますし。 ということで、レパートリーを増やす最大のヒケツは、共に食卓を囲んで幸せになれるお友達を大切にすることですね!
2003年10月07日
モトロフカクテルとは火炎瓶のことで、全共闘世代のお兄様お姉様の間ではおなじみの専門用語ですね。 火炎瓶のように強烈で、日常の憂鬱な気分を散り散り粉々にして消し去ってくれるのが、お酒ですよね。 まあ、厳密にいえば憂さの原因が解消されない限り、なくなりはしないので、一時的に忘れさせてくれるだけですが。 ともあれ、憂鬱なブルーマンデーにはお酒の話でも。実を言えばちょっぴり二日酔いでして。ああ、肩がだるい。 お酒は全部好きです。博愛主義者ね。バーに通い始めたころは、カクテルばかりキャパシティぎりぎりの8杯ぐらい飲んだものです。 ジンフィズ、ギムレット、ダイキリ、マルガリータ、ジンライム、スロージンフィズ、ペパーミントフィズ、サイドカーあたりが好みで。 つまりは、柑橘系を多く含む酸っぱいカクテル専門なのです。通い慣れたバーでは、それもスペシャルで、口が曲がりそうなほど酸っぱくしてもらうの。 逆にちょっぴり苦手なのは、アニス系のお酒。慣れないだけだと思うのですが、やっぱり慣れないなあ。ヘミングウェイが好んだという Death in the afternoon なんか飲んでみたいと思うのですが、どうもねえ……。 ワインとの付き合いも古いなあ。最初は国内メーカーの辛口白ワインを自分で買ってきて、こっそり部屋で飲んだものです。あまり上等じゃないし、こっちもそれほど酒に強くないころなので、飲むと頭痛がガンガンするのですが、ひと寝入りすると治るので、起きてまた飲むなんてことをやっていました。真夏のけだるい休日とかに。 なんでこうも酒が好きなんだろうなあ。 勝手気ままに生きているようでいて、実は日常の社会生活を営む上では感情を抑制している部分が結構ある。それが、酒を飲むと、感情が爆発というほどでもないけれど、ふつふつと泡立ってきて、それを押さえつけることなく、「遊ばせる」感覚が愉しいのですね。 私って、普段はあまり口数の多いほうじゃないんだけれども、酒を飲むと多少は口が滑らかになる。 ちょっと知的なスパイスの効いた会話は相手を選ぶけれど、なじみのバーのバーテンダーは皆、そのあたりをちゃんと心得た人ばかりだから、安心して彼らの癒しの手の内の中に身をゆだねていられるのです。 日没の時刻が近付いてきた……そろそろ夕べの酒が抜けるころだなあ。 さて、調べ物の続きと、本でも読んでやり過ごすか。昼間は酒の代わりにスパイシーなお茶でガマンするのです。 キッチンの掃除をしたら、出てくるわ出てくるわ。金木犀のお茶、島モノのウィスキーの香りがするラプサンスーション、トロピカルフルーツのフレーバーティー、レモンを入れるとブルーからピンクに色が変わるウスベニアオイのハーブティー、酸っぱくて大好きなハイビスカスのお茶、キャラメルフレーバーのお茶、マリアージュフレールのフレーバーティー各種……。 ラプサンスーションを飲みながら、女探偵キンジー・ミルホーンものの最新作でも読もうかな。 おまけ。「モトロフカクテル」だと思っていましたが、「モロトフカクテル」が正しいのでは?というお手紙をさっそくいただきました。ありがとうございます。 実は書くときにどちらか迷ったのでyahoo!で調べたら両方出てきました。ううむ。どちらが正しいか信頼できる出典をご存知の方、教えてください。 もう一度yahoo!で調べてみたら、「モトロフ」より「モロトフ」のほうがヒット数が多いので、やっぱり「モロトフ」かな?
2003年10月06日

狂気だよ。狂気を表現できないようじゃ、だめだよ。 なーんてバンドのコーラスのメグちゃんと酒場で盛り上がりつつ、終電2本前で帰ってきました。 帰りのコンビニで、カンパリのポケットサイズを買い、買い置きの赤いブラディ・オレンジジュースで割って飲むのでした。 一緒に飲むとしたら、デニス・ホッパーがお似合いだね。 真夜中の狂気のカクテル。 某日某夜、自由が丘の某ロック酒場にて。カンパリ・オレンジをチェイサーにジン・ストを呑む。
2003年10月05日
毎月1回、恒例のホームパーティです。今日は、バンド仲間のメグちゃんのバースデーも兼ねています。作ったお料理を順にご紹介。1)ラタトゥイユ2)黒豆の枝豆「紫ずきん」塩茹で3)鯛のカルパッチョ4)マテ貝のニンニク・パン粉焼き5)鶏ササミ、キノコ、栗、銀杏のチーズ焼き6)カボチャとブルーチーズのサラダ7)豚肉+エビミンチとパイナップル入りイエローカレー8)にんじんとあんずのペースト そして、パキスタン人を夫にもつ花ちゃんが2種類の本格派カレーを作って持ってきてくれました。 秋の食卓だから、どうしても栗と銀杏を使いたかったのです。しかし、手間がかかりますね。栗のほうは専用の皮むきバサミが秀逸で、楽にむけるようになりましたが、銀杏割りはイマイチ、コツがつかめなくて。力を入れる瞬間、自然と息を詰めてしまうので疲れます。心臓によくないな。 割った後は、炒るよりも茹でたほうが薄皮が楽に剥がれますね。茹で上げ後の色が黄色っぽかったのが気になりましたが、オーブン焼きの後、綺麗な翡翠色が出てきました。 カボチャも秋らしい演出に一役買ってくれます。皮をむいて小さく切り、電子レンジで5分。いったん取り出し、ムラなく火が通るようにかき混ぜ、酒を振りかけてもう5分。マッシュ状にして、熱いうちにブルーチーズと混ぜ合わせ、ブルーチーズが完全に溶けたら生クリームを少々加えてなめらかにします。後は胡椒を効かせて出来上がり。 カボチャが嫌いだという友達も、喜んで食べてくれました。私も甘く煮たカボチャは苦手なんですが(大嫌いなアンコに味が似ているから)、でも、これなら美味しく食べられます。ブルーチーズが苦手なら、モッツァレーラでもいいし、溶けやすいチーズならなんでもオッケー。 イエローカレーは、甘辛に仕上げたトロピカルな味。パイナップルとジャガイモは1㎝角に切り、ミンチ玉は豚赤身挽き肉に包丁で叩いたエビを加え、卵白、片栗粉でつなぎ、ニンニクのみじん切りも入れ、軽く塩、胡椒します。まずジャガイモからオイルで炒め、イエローカレーペーストを加えて香りを立たせ、次にパイン、ココナッツミルク、チキンスープを入れてしばらく煮込み、砂糖少々を加えて味を調えます。塩分はペーストとチキンスープ(市販のキューブを使用)からのもので十分でした。 鯛のカルパッチョは、薄切りにして皿に美しく並べた鯛の刺身に塩をして、その上にせん切りにしたミョウガ、紫色のベルギーチコリ、青紫蘇、3㎜角ぐらいの細かいダイスに切ったトマトを散らし、その上からも塩をしてライムの搾り汁をかけ、上等のオリーヴオイルを回しかけます。超絶美味。 マテ貝はよく洗ってから酒蒸しにして口を開かせ、身を取り出して汁気をとります。みじん切りにしたニンニクをオリーヴオイルで焦げないように炒め、ここにパン粉を加えます。このオイリーなパン粉とマテ貝を混ぜ合わせて耐熱皿に入れ、さらに上に何もしていないドライなままのパン粉をぱらぱらと振りかけ、焦げ目が少しつく程度にオーブンで焼きます。塩は貝が含んでいるものだけで十分。胡椒少々かけてちょうどいい感じでした。 にんじんは甘煮にしようと思い、干しあんずと一緒に水から煮たのですが、イマイチ味に凝縮感がないので、ミキサーにかけてペースト状にして冷やしてみました。砂糖たっぷりで味付けはシナモン、コリアンダーシード、ブランデーです。お友だちが持ってきてくれたお手製ブランデーケーキとめぐちゃんのお母様手作りのスコッチケーキの付け合せによく合いました。 ついでにラタのレシピも書いておきましょうか。これも私の十八番です。ジョエル・ロビュションのレシピどおりに作ります。このレシピが秀逸!ぜひお試しください。 材料の野菜を「短冊」に切るところが第一の特色です。玉ねぎは薄いスライス、カラーピーマン、ズッキーニ、茄子は短冊、トマトは湯剥きして一口大に切ります。 鍋にオリーブオイルを熱し、まず、玉ねぎから入れます。透き通るようになってきたら、塩をひとふりして鍋の蓋をし、火を弱くしてしばらく蒸らします。こうすると、野菜のうまみが引き出されてくるのです。 次にピーマンを加え、よくかき混ぜながら炒め、しんなりしてきたら塩をひとふりして鍋の蓋をし、同様に。 3番目にトマトを加え、さらに雪のように細かいみじん切りにしたニンニク、タイム、月桂樹の葉を加え、塩、胡椒してしばらく煮込みます。 その間にズッキーニと茄子の油通しをします。フライパンにたっぷりめに油を注ぎ、まずはズッキーニを入れ、焦げ目がつかない程度の状態になったら引き上げ、キッチンペーパーの上に広げて余分な油をとります。茄子も同様にします。それぞれ塩をふってから、鍋に加えてよく混ぜ合わせます。 あればサフランを加えると色がよくなります。すべての野菜が柔らかくなったら、出来上がり。盛り付けるときに、あればバジルの葉をちぎって散らしましょう。フランスパンのご用意をお忘れなく。 空いたワインは5本。参加者7人中、2人は全くの下戸なので、まあ、結構、飲んだほうかな。 本当はあともう1種類、ヒシコイワシのパン粉焼きも作る予定でしたが間に合わなかった。洗い物をしているとき、うっかり洗い桶に入れておいた包丁に触り、左の中指を深く切ってしまったのです。かなり出血し、一瞬、具合が悪くなってしまいました。 実は血を見るのが大嫌いで、以前、ガラスのコップを洗っていたときに指を深く切った際、ショックで失神した上に嘔吐してしまい、救急車で運ばれたことがあるのです(大げさ!)。大地震や戦争になったら、サバイバルできないタイプでしょうね。 みなさん、洗い物をするときは包丁に注意!絶対に洗い桶には入れないようにしましょうね。 ……。 実はまだ続きがあります。お友だちがぜーんぶ洗い物をしてくれて、みんなが帰った後の台所でひとり酔った勢いでさらに包丁をにぎるのでした。 お友だちに頼んで買ってきてもらった、極うすオカモト製ゴム手袋をケガしたほうの左手にはめて、ヒシコイワシを開き、自家製アンチョビの製作です。楽しいねー。タッパーに並べ、塩をたっぷり振り、重ねていくだけです。やや甘塩にして冷蔵庫で保存し、レアな感じを残して使おうかなと。キャベツと一緒に炒めてスパゲティにからめるとおいしいんだよな。
2003年10月04日
いま執筆中の職務満足度について論じた原稿が佳境を迎えています。ちょっと中断してご報告。 いままでのキャリアを振り返ってみると、仕事に対する満足度はそのときそのときでアップダウンしていることでしょう。折れ線グラフに書き表してみてください。満足度は0から100%の範囲でどのように変化しているでしょうか。 15人の看護職の女性にグラフを描いてもらったところ、グラフにはいくつかの山の頂点や谷のどん底が表れました。それぞれのポイントでの心模様やそのときの様子を聞き取ってみたところ、次のような出来事がキャリア上の節目というか分岐点になっていることが分かりました。・スタート(期待が大きいか小さいかの差が出る)・プロとしてひとり立ちする・後輩指導など「教える」仕事を任される・大学、大学院など職場以外に学びの場を求める・研修でそれまでの勤務に対する見方が変わる・主任などに昇進する・職場間の異動、転職、組織改変などの環境の変化 今回聞き取った人の範囲内では、看護職では結婚、出産で勤務を中断する人は稀で、大半の人が両立を目指すとのことで、キャリア形成上、あまり大きな影響を及ぼさないようですが、他の職種はもっと影響の度合いが強いでしょうね。 このような節目の時期に、満足度は大きく上がるか下がるかします。下がった場合も、その新しい変化に対応しようと前向きに努力し、適応できた結果として、上向きに転じていきます。逆に、自分の望みどおりの環境になって満足度が上がっても「これでいいのか?」と現状に満足がいかなくなり、満足度が小刻みにアップダウンしたり、停滞する時期を迎えることがあります。 つまり、満足度を図るモノサシは、一定ではないということに気付かされます。成長すると、それまでのモノサシが合わなくなります。全く新しいモノサシが必要になるのです。 自分と自分の周囲の環境を見る目が変わると言うこともできるでしょう。「なぜ、あんなレベルで満足していたのだろう」「なぜ、あの程度のことに汲々としていたのだろう」「あのことには実はもうひとつ別の意味があったのだ」などと、新しい視点から見つめ直し、そこに隠されていた別の意味を発見することができるのです。 職場以外に「学びの場」を求めることは、そのようなモノサシを変え、見る目を変えるのに大いに役立ちます。 だから、2次元の平面上に満足度グラフを書き表せというのは実は無理があって、仕事の満足度ややりがいというのは、異なる次元へ次々に「ワープ」していくものなのかもしれませんね。 さて、仕事の満足度を分析するときに、上記のように時系列で追っていくやり方のほかに、どのような要素が仕事の満足度を左右するかという要因・要素別に分析していく方法があります。 職務の特性、賃金、勤務のシステム、職場の風土、私生活と仕事のバランス、心身の健康状態……。何が最も大きな決定要因かとたずねてみたところ、「人間関係」という答えがダントツでした。 看護職の場合は、「上司」「同僚」のほかに「ドクター」という厄介な人間関係があり、そして、対「患者」の人間関係も大きな影響を持ちます。 一般的には、「上司」「同僚」「顧客・得意先」「その他」というように4種類に分けられそうですね。 自分を変えることだって難しいのに、他人を変え、人間関係を変えるのは至難の業です。人間関係に満足できないとき、どのように適応し、あるいは環境を変えるべく努力すればいいのでしょうか。 この続きはまた後ほど。
2003年10月03日
この冷蔵庫はかわいいオレンジ色で、眺めながら酒が飲めそうだ。うふふ。台所は棚といい、床といい、ピカピカに磨き上げたし。 床にはほんの少し呑み残したハードリカー各種のボトルがゴロゴロしている。マール、フィーヌ、テネシーウィスキー、シングルモルト、泡盛、焼酎……。どれにしようかな。 冷蔵庫の背後の白壁のあいたところに、随分前にあつらえた壁掛けを飾ろう。天井が高いから、ステキに映えるはず。 オレンジ色の極楽鳥花やピンクの胡蝶蘭の咲くジャングルに、極彩色の鳥たちが戯れる柄で、確かバレンチノか何かのプリントを日本橋の西川本店で壁掛けに仕立ててもらったのだった。 さっそく洗濯中(^^;) 綺麗なキッチンで、愛する人と一緒にお料理をして、とっておきのワインを開ける……そんな週末がいつか訪れるといいのにねえ。 食後には硬質チーズをかじりながらシングルモルト。掃除をしたら、棚の上でホコリをかぶっていた木箱からグレン・リベットのヴィンテージセットが出てきた。ワオゥゥ! とりあえず明日は近所のお花屋さんで秋の花をアレンジしてもらおうっと。 ……。 架空の宴のメニューです。「キミの部屋はいつもバジルの香りがするね」って言ってくれたね。だから、前菜は思い出のカプレーゼ。トマト、バジル、モッツァレーラを美しく盛り合わせたのにオリーヴオイルと塩、胡椒だけのシンプルなサラダ。いつもの味だよ。 秋の味覚も1点。栗とシメジ、エリンギ、鶏のささみのチーズ焼き。栗は、お昼休みに例の専用ハサミを使ってせっせと皮むきしたのです。なかなか使い勝手のいいハサミで、すっかり熟達しちゃった。 食べるときは、魚料理のほうが先ね。おいしいマグロの刺身と、サンマの照り焼き。 やっぱり、男の人がステーキを焼く姿が見たいので、焼いてもらおう。「量が多すぎないかい?」 ううむ。そうだねえ。じゃあ、肉は牛の赤身を1枚だけ買って、棒で叩いてうすく伸ばします。セージの葉っぱをのっけます。さらにその上に生ハム。これをフライパンで蒸し焼きにします。 イタリアの名物料理、サルティンボッカの出来上がり! 本当は肉から出た汁を生クリームでのばしてソースにするのですが、カロリーが高くなっちゃうのでガマン。塩、胡椒でも十分いい味が出ます。 お酒は、お刺身とサンマに日本酒! チーズ焼きとカプレーゼには白ワイン! とっておきのムルソーを開けちゃおう。 サルティンボッカには、やっぱイタリアの赤ワインかなあ。手ごろなのが冷蔵庫にはないので、カリフォルニアでもいいかな。オーパスワンの隣の畑の赤が確かあったはず……。 赤ワインは、お肉がなくなっちゃった後も、レバーペーストと硬質チーズをちびちび味わいながらゆるゆる飲むのだ。ワイン屋でおまけにもらったオリーヴの実もある。干し葡萄も合いそうだ。 モルトも忘れずに。 ……。 ここでクイズです。新しい冷蔵庫を買って、私が最初に入れたものは、何でしょう。 答えは、冷凍庫にグラッパ、ウォッカ、ズブロッカのボトルを入れたのでした。さ、寝酒を飲んで明日は早起きして原稿の続きだっ!
2003年10月02日
今日もあたふたしています。週刊誌のエッセイ原稿一本書き上げ、これからまた特集原稿の続きで……。それに新品冷蔵庫が明日届くことになり、おさらばする冷蔵庫を朝から大掃除。何かと物入りですが、出費が多くなれば自由業の私の場合はそれだけ自分にプレッシャーをかけることになります。 スー・グラフトンの新刊、内田樹さんの新刊、掃除した棚から山ほど出てきたお茶と香辛料の話題、職種ガイド第一弾の「医療事務」など書きたいことは山ほどあるのですが、時間が足りない! もう少し待ってくださいませ。
2003年10月01日
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