農村地帯や郊外では賃貸住宅といえば、2階建てアパートを多く見ることができます。
そのような地域では賃貸住宅需要も大きくはありませんし、鉄筋コンクリート造りで戸数の多いマンションを造ったとしても、建設費用をかけたわりには家賃も高く設定できないので、建設費用を安く抑えることのできる2階建てアパートのほうが合理的なのかもしれません。
ところで都心部になると、家賃は高く設定できますし、固定資産税も高くなるので鉄筋コンクリート造りの戸数の多いマンションでアパート経営を行う人も少なくありません。
最初の建設費用はかなりの高額になるとしても、家賃収入も多く入りますし、長い目でみればそのほうが良いのかもしれません。
ところで鉄筋コンクリートマンションには大きなメリットがある反面デメリットもあります。
メリットとしては、耐久性があるといったてんでしょうか。
実際のところ鉄筋コンクリートマンションが何年持ちこたえることができるかについては、明白なことはわかりません。
100年は持つのではないかという方もおられます。
東京では築60年以上の分譲マンションが現役で活躍しているケースもあるようですが、日本の場合、鉄筋コンクリート造りのマンションの歴史が浅く、実際にどれぐらいの耐久性があるかはこれからわかってくるようです。
【相当の築古マンションでも十二分に活躍している。】
ところで鉄筋コンクリートマンションの問題は、施行不良の危険をはらんでいるというてんです。
しかも大手が販売しているからといって施行不良がないとはいえません。
最近、発覚した分譲マンションの施行不良を販売していたのは、大手財閥系の不動産会社でした。
実際、大手が販売し、建設施行するからといっても、建設工事にあたるのは下請会社なので、工事の管理が不十分ならば、施行不良が起きてもおかしくないのです。
賃貸住宅マンションでしたら、積水ハウスや大和ハウス、あるいは大東建託の賃貸物件といっても、建設工事にあたるのは同じく下請け業者なので、施行不良といったものが生じえます。(他の大手メーカーでも同じですが)
例えば鉄筋コンクリートでも10年以内にあちらこちらで雨漏りが発生するとすれば明らかな施行不良、欠陥工事が行われていたことになります。
このようなマンションを分譲で買ったり、賃貸物件で所有しているのならば、まさにババを抜いたようなもので、ついていないとしかいいようがありません。
ではどうすればよいのか。
新築に手をだすよりもある程度、年数が経過しても、欠陥がほとんどないことを実証してきた物件を選ぶのが無難といえるかもしれません。
例え15年経過しても100年持ちこたえるのならば、あと85年の寿命が残っているのですから。
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