『アニ玉祭』は1年目が雨に祟られたが5年目は台風の大雨と強風を用心して、
1)屋外出展コーナー(イベント広場、鐘塚公園)
2)アニ玉祭サブステージ(大宮アルシェ1Fイベントスペース)
が中止となっていた。年々規模が小さくなっているだけにこの閑散さはイメージダウンになる。
楽しみにしていた「アニ玉祭PRステージ(メインステージ)」はB1イベント広場からソニックシティ小ホールへ移動となった為整理券がないと入場出来ず、9時からの配布に間に合わず、まったく見学出来なかった。
アニメの聖地サミットin埼玉 「今だから語り合いたい!青春恋愛アニメの描き方、聖地と人のあゆみ」〜川越・秩父 アニメがつなぐSAITAMAプラチナルート〜が市民ホール401・402(ソニックシティビル4階)で開催されているので会場に向かった。
11:00〜12:00 −第1部−「月がきれい」魅力と込められた思い
出演はMC、株式会社フライングドッグ 南健プロデューサー、北海道大学観光学高等研究センター 山村高淑教授の3名。11時半からの参加となった。
「月がきれい」で90年代のカバー曲が多数使われていた理由が、「リアルさにこだわり地味な展開になるのでヒット曲で場面を盛り上げる意図があった」「オリジナル曲では視聴者に浸透するまで時間が掛かるのでカバーを採用したが、アレンジや歌手は統一して作品に馴染むよう工夫した」といった話が聞けて楽しかった。
南プロデューサーにカバー曲のフルサイズを収録したCDを発売する予定はないのか質問したかった。
12:15〜13:00 −第2部−「あの花」、「ここさけ」そしてアニメファンと共に〜変化と不朽 秩父が辿った道〜
出演は秩父市観光課 中島学主幹、聖地会議 代表取締役 柿崎俊道、埼玉県国際課 島田邦弘課長の3名。
秩父が「あの花」といち早くコラボ出来たのは放送の2年前に999イベント開催の為観光課が設けられていたからというのは初めて聞く話だった。その後はTV放送、映画化、「ここさけ」映画化、実写版制作と毎年の様に話題が提供することが出来て秩父市内が活性化したという報告があった。
柿崎氏が「コンテンツツーリズムの中に聖地巡礼がある」と思われているが、実は「人生が聖地巡礼」なのだと熱く語り会場は大笑い。そういえば昔「オタクは趣味ではない。ライフスタイルだ」と言った人もいたと記憶している。
サミットという堅苦しいネーミングとは異なり、取り上げられた作品を熱く語る、昔NHK BSで放送されていた『漫画夜話』的なノリの楽しい講演だった。
14:30〜15:30 アニメツーリズム協会が「アニメ聖地88」を語る! 富野由悠季氏 特別講演
先の講演が広い会場に100名ほどと空いていたので余裕と思っていたら富野由監督の集客力は偉大で満席となり部屋の最後尾で見ることになった。(^_^;;
一般社団法人アニメツーリズム協会の会長となったのは株式会社KADOKAWAの会長に命じられたからで、表舞台に出ない理事に就こうとしたら官庁との打ち合わせや印鑑事務仕事があるので結局会長に就任したと語った。
21年間新座に住んでいたので『ダイターン3』の主人公破嵐万丈の住んでいる街の名前が”シンザシティ”になったという話から、どんなにオリジナリティのある作品でも、その発想のヒントとなった現実があるという説明があった。
私小説や自伝では自分に起きた過去の出来事を客観視出来ないが、アニメのエピソードと変換することでそれが可能となる力があると岡田麿里女史の作品を取り上げて解説した。
見学するものが少なかったが、濃い話を無料で3時間弱聞くことが出来て大雨の中わざわざ出かけてきた価値はあったイベントだった。しかしこのままでは2018年開催するにしても一層規模が縮小されそうで何かテコ入れが必要だろう。
【関連リンク】
『「第5回アニ玉祭」の屋外イベントの一部中止について』
http://anitamasai.jp/news/6086
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