なんともオドロオドロシイ名前だけど、こんなに美しい教会。
★聖ハリストス復活大聖堂★
1881年にアレクサンドル2世の乗った馬車がテロリストに爆弾を投げつけられて、衛兵2人が死亡。
様子を見に降りた皇帝にさらに爆弾が投げつけられ、瀕死の重傷のままエルミタージュ宮殿に運ばれたが1週間後、息を引き取った。
ロマノフ家がアレクサンドル2世を偲ぶ為、この地に教会を建てる。
入口でまた靴カバーをかける。ブルーのシャワーキャップみたいなやつ。
ちょっと滑って歩きづらいけど、床も美しいし、これくらい仕方ない。
元々は公開されておらず、ロマノフ家の為の教会であった。
トパーズや貴石で飾られている。
ひゃー、本当に美しいなー。
アレクサンドル2世は農奴を開放したのに、それでもまだ足りなかったんだー。
社会が成熟してしまったんですねー。
孫のニコライ2世でロマノフは終わってしまうから、もう2代前から帝政は危なかったんだろう。
皆様、エルミタージュの金きらきんの居室、高級娼館のような閨房を覚えてらっしゃいますか?
あの私とは趣味が合わないであろう、皇后はアレクサンドル2世の嫁です。
大恋愛の末、結婚したものの、長くは続かず。
子供は8人、その間に私生児3人。
48歳で女学生と激しい恋に落ち、4人の子を持ち、皇后の死後(14年後)貴賎結婚した。
(この妻と子供たちは皇帝の死後、ロシアを追放される)
そういうことがあっての、「すねた女性の気持を落ち着かせる部屋」なのかー。
こんな美しい、可愛らしい教会をソ連はロマノフの物だからって「地区教会」に格下げし、第二次世界大戦中は「野菜倉庫」として使った。
や、野菜?
じゃ、じゃがいも・・・
1997年、修復とともに60年ぶりに公開されることとなった。
そりゃ、ソ連が帝政時代の物を嫌うのも、宗教を禁止したのだからこの教会を粗末に扱うのはわからないでもないけど・・・
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