私たちは屋根のないこんな船に。
結構大きいので、ベニスのゴンドラよりもずっと安定性があって怖くない。
(泳げないので、もんじゃクルーズでも十分怖いワタクシ)
こんな橋の下を通過する時は結構ギリギリで立っていると危ないので、
このお兄ちゃんが各橋の手前で立ってる人を座らせる。
日本語も英語もだめらしく、何かロシア語でワーワー叫ぶ。
ネヴァ河クルーズってどうよって思ってたけれど、そもそも美しいサンクトペテルブルグの街をかなり下の方の目線から見られるわけで、とても綺麗だった。
ピンクのストロガノフ邸が見えてきた。
ビーフストロガノフで有名なストロガノフ家はイワン雷帝の頃から豪商で、製塩業で莫大な富を築く。
ピョートル大帝の頃には戦費の援助などでロマノフ家を支え、代々家系から政府高官を出し、ずんずんと出世し伯爵の位を得た。
ビーフストロガノフはこのストロガノフから出たレシピであることは間違いない。
ストロガノフ家の誰かが思いついたレシピなのか、お抱え料理人が作ったレシピなのかはよくわからないのだそうだ。
当時お金持はこぞってフランス人料理人を雇っていたし、ストロガノフ家の人々でフランスで生活している人もいたので、フランス料理の影響はあるかもしれない。
ロシア革命後、一家はアメリカに亡命。所有地はすべて国有となった。
ん、なんだか完全に曇ってきた。
前の記事で話題にしたロシアのサワークリームスメタナ。
なんと、スメタナはカスピ海ヨーグルトだった!
スメタナは発酵時に膨張するので、容器に穴をあけなければならず、それが日本の食品衛生法でひっかかるので、「スメタナ」としては輸入できない。
それを種(菌)で持ち込んだのがカスピ海ヨーグルト。
なんと我が家の冷蔵庫にスメタナはあったのだ。
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