Laub🍃

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2012.09.08
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カテゴリ: .1次長
「ただ幕開けを待つ」

あらすじ:飄々としたサラリーマン・河東彼方は妻子のもとへ帰る途中に異世界トリップした。
そこは三つ巴の戦争の渦中。召喚少女ロノスの命じるままに彼は戦争を止めるべく走り回る。
 プリン戦争チャンネル戦争のようにくだらない理由から、切実な人生を賭けた理由まで様々な理由で起きる衝突。そこで河東は和平の道を模索するが…。





 番外編で好きに生きる彼らを、河東は今日も本編の舞台に上げられないのであった。





※中二病注意
※むしろ番外編が本編


第一話「いらっしゃいませ異世界」
第二話「有無を言わせず異世界」
第三話「縁あれば三千世界」

閑話「昔話をしましょうか」  /ロノス


ロノス「それでもあなたは、平和な国からいらしたではありませんか。……お仲間の仲裁をしていたではありませんか」
河東「他のもっと出来る奴らも挫折してるのに、俺程度じゃ……」
ロノス「……」
河東「あぁしゃあないな、やるよ、やればいいんだろ」

登場人物の大体の外見(ツクール)
~以下登場人物と関係性(プロット)~
***協力者***    /矢印は執着。
・宮殿派の人々「今更失いたくはない」ーー海上の岩を拠り所に造られた宮殿。拠点複数。
                   拠点同士は細い橋や船頭により繋がれる。

戦争が嫌いなロノス、ラヌス:魔法使い

  ←バト:軍人 /→ブリゼ:魔法使い
敵陣に好きな人が居るツキメ:軍人、ツキメの妹ヒグチ:魔法使い
  →ガルド:テロリストと一緒 /←リーブラ:記録者
・神殿派?の人々「こっちは恨み骨髄なんだ、早く消させろ」
敵に部下を殺されたイジオン:元門番

悪意を世界から減らす心意気を買うアーユルベーダ:呪術師
  →マヌカ:祝術師

・悪魔「面白そうなもの見っけた」
/空
快楽主義者カルオト、←に従うことが好きなアズミ
  ←×ーロウズ、タヨリ、トウゲツ

・集団トリッパー「俺達の同級生を探しています」
 修学旅行先が天変地異に巻き込まれてしまい、気付けば異世界に居た彼ら。
 探索に出た男子たちが本拠地に戻ると、女子たちの姿は消えていたー…。

・カジノ・ノジカ「中立地帯を増やすのなら大賛成です。それこそ、文明の証ですからね」
  「俺達はノジロ様についてくぜ!」「ノジロ様助けてぇ~」「旗色悪いんスから、しばらくはアンタらも大人しくしてた方がいいんじゃないスか?その内にどっかの誰かがどうにかしてくれますって」
 金を世の中に浸透させたい、他称『新興宗教』団体。縁と因習と武力行使以外に物事の解決手段選択肢のないこの世界を小馬鹿にしている。
 技術提携や、良いものを浸透させるため商人の地位向上を目指し、運び屋を磊落して連携も画策している。せっかく落とした運び屋がカジノに嵌り込みどんどん廃人化していくのが悩みの種。
 カジノ場はトリップしてきた者以外には『特殊な儀式を行い信者を作り出す場所』として見られている。主の野城のカリスマ性でもっている団体。配下同士の仲はすこぶる悪い。
 中立地帯の誇りを持つ…と言いつつ神殿の援助(+山のスパイからの支援)を受けている状態には若干後ろめたさも感じている。
 水上に進出できたのは奇跡。宮殿の者達との繋がりを強めたいが、異能力主義の宮殿と血統主義かつ神話を重んじる神殿の仲を悪化させないことで必死な為、下手に動くことができない。

 野城(拝金主義者、カリスマ性があり目力が強い。女と見まがう凛々しい美形)
「産まれる時代や場所を間違えた者の最後の拠り所。それは金でなくてはなりません」
 ホテルの支配人のような恰好で、中性的。仲間同士では「お主も悪よのう」が口癖。トリップしてきた者にはエチゴヤとかオダイカンサマとかいうあだ名をつけられている。
 配下達のまとまりのなさに危機感を感じている。自分が居なくなったら瓦解する組織を遺して逝けない。その為、ノジカ・海底炭鉱への出入り(&誘拐)を黙認する代わりに『カナタ』『ドコカ』らから定期的に不老不死アイテムの更新をしてもらっている。
 トリップしてきており、異能は趣味の剣戟から派生した(と本人は語る)威圧。外からやってきた者たちの武力も異能も地位も人望も、ここでは尻尾を巻くことになる。トリップしてきてしばらくは、神殿の長老の娘「セティ=ハビナ」と宮殿のお嬢様「ロジカル=クレーズ」に助けられ少しずつ仲間を増やしていった。が、長老が暗殺されてからおかしくなったセティに、彼らしくもない感傷を抱くあまり中立地帯の筈のノジカは、やや神殿寄りと見られるようになる。
あまり不老不死の安売りをしたくないので、配下には不老不死の効果を薄めたものを配っている。

 配下には異世界の海賊が多い。大抵海の藻屑となりトリップしてきた。
 シジロ(野城信者・体力があり喧嘩っ早い。つり目衝動男。痛覚が鈍く、よく流血を放置している。)
 カジロ(野城信者・甘え上手でコネが多い。ぽっちゃり酔っ払い女)
 クジロ(野城信者?勘が鋭く、楽して生きたい。タレ目蝙蝠男)
 ジロー(???/カナタ・ドコカと連携を取り合う。山国との繋がりがあるようだが…?)

 麻薬、病に侵された人々には特殊な装備を義務付けている。

 ロジカル=クレーズ/バーティカル=クレウズの祖先にあたるお嬢様。背が高く、どっしりと構えている。一見、おっとりして優しい世間知らずに見えるが頭は切れる。為敵に回すと怖い。
 山や異能持ち、教会が不老不死の大安売りを行わぬよう制限を設けていた。
 その意志は、今代の「リポマ=クレーズ」にも受け継がれている。
 不老の道具のみを野城から貰い、代々受け継いでいる。

「今度はもっと相応の身体に生まれてくることを、お祈り申し上げますわ」

 特権階級の意識が強いが、誇りに比例して度胸も度量もついでに胸も大きな一族。

***敵になりそうな人々***
・廃殿一派の人々「うるさい、世界滅べ」ーー崖付近の洞穴/古代の研究所(崖)

封じられていたヨルム、虐げられていたガルド
  ー×→廃殿以外のすべて。特に宮殿、バト
・神殿派の人々「あいつらの共倒れ楽しみ」
ナギサの妹カスミカスミ
  ←ナギサ

・海底炭鉱「なんか上でドンパチやってるー」ーー地上とのパイプは水上賭博場・ノジカのみ。地下帝国。ノジカから落とされた人が行き着く所。ノジカが嫌い。

 ロウズを悪意なくうっかり励ましてしまったヒナ(子持ち人気娼婦)
 仲間に切り捨てられ左遷されたオストー(リーブラの元同業)
 宮殿と神殿の板挟み状態がトラウマなリニア(娼婦)

 中立地帯である海底炭鉱を戦乱に巻き込まないで欲しい、守り神のシグマ

・トリップやくざの人々「報復だけが唯一の正義だ」
カルオトとアズミ殺したいロウズ(伝家の宝刀持ち出したバカ息子)
ロウズの父の部下タヨリ(冷静なつもりが短絡的。友人・リニアの在籍した中立地帯・学校を潰し、いざこざを激化させた)
ロウズの父の部下トウゲツ(眼鏡お人よしマッチョ、不眠症睡拳使い。ストッパー役をやっている分が眠っている時に噴き出す為、周囲からは『落ち着いてとかこいつにだけは言われたくねえ』と思われている/コーヒーが大好きなのでコーヒーもどきの畑は守りたい)
  ー×→カルオト、アズミ

・セティ=ハビナ/元来の怠け者。神殿の重要役職だが小物。長老である父に甘えっぱなしで、行動原理も父任せだったが、父が亡くなってから一念発起し、集落の主になるべく努力する。間違った方向に。
 誰かに依存しないと生きていけない体質で、神殿でも積極的に『呪いの愛し子』達を奉っている。何かを攻撃する時や、反撃された時には必ず自分の信望する相手を大義名分として戦い抜く。
 不死の道具のみを野城から貰う。美しい野城を見るたびに乙女に戻る。
 シジロとは血縁がある。
 アイドス、クレイシスという部下が居る。

***仲間になるかもしれない人々***
・教会/藤染一派の人々(味方陣の要の一部を司る)ーー浜
どんな手を使ってでも一族を発展させたいチヅル
・宮殿ーー浜エリア及び小さな島
バカでうざったくてちょろいバクイ(課長クラス。部下に一人、山の向こうのスパイが居る気がするけど気のせい。情報漏れてる気がするけど気のせい。多分全部神殿や廃殿の奴らのせいだよ!こっちに責任を押し付けようとしてるんだ!)
  部下:クバ、イトウ、モリ他
・神ーー海
 ティアマット:海のなにものか。
  対立しているからこそ生まれる多様性が好きなので、正直あまり対立を止めたくはない。
  更に外から敵がやってくるのなら、対立していようとも互いを外への対抗手段として利用するくらいには仲良く喧嘩してお互いを理解しておいてほしい。

・佐藤兄(兄力。倫理忠誠なし。科学者。政治にいいように使われる)ーー山
・佐藤妹(妹力。捨て猫を拾うのが趣味。祭祀にいいように使われる)ーー山~地下~海底
・ナリヤ:宮殿所属、海底炭鉱の酒場に入り浸る細菌学研究者。以前神殿研究所にクビにされた。
     たまに宮殿で指導をするが、常に酒臭い。しらふだと恐妻家。
 マッドな研究をし、爆弾発言投下を怠らない為度々訴えられている。佐藤兄とは呑み仲間。

・刑務所:中立地帯。半径およそ10kmの立ち入りを制限しており、特殊なバリアで包まれている。ノジカ、カナタ、海流しと並んで行き場のない者達が行く所。

・オストー:海底炭鉱に潜む元新聞屋。素敵な異能も寿命もないけど、本当の歴史を明らかにする為なら何でもやる覚悟だけは負けない。神殿について不都合なことを暴きかけてしまったらしい。

***関わるか否かわからない人々***
・山の向こう:疫病と戦で王族転覆後、転覆政権によって再び支配がはじまる。周辺の国は大体平定した。しかし大幅に人数が減ったため、産めよ増やせよ国の為しているまっ最中。
海に追い出した者達が豊かになりはじめたので献上しろと迫っている。
・社長
 ティアマトー(強いものと身内が大好きな女王。虎視眈々と海側の異能や資源、技術を狙う)
・特別顧問
 山本(海が嫌いな神)、山田(死んだ山本の友人)、吉田連合(山繁栄)、山口(裏切者)
・開発・設計部
 佐藤兄一派、プラナリア田中他(トリップした人達の寄り合い所帯、不老不死)
  佐藤兄:感情に忠実。自分の好きな研究、生物実験をできればそれでいい。そのあと実際に戦争で実験できたら面白いよね!
  直属部下・田中:規律に忠実。ツッコミ気質。バクイの所からこっそり物資、生物、情報、技術を横流ししてもらい、マッドで理不尽で終わりなき悪夢、上司の要求にこたえている。佐藤兄に渡すことが惜しいと思った人材や情報は、佐藤妹に横流ししている。
『カナタ』『ドコカ』…田中の分身、また彼らが誘致する先の総称。連れて行かれた者は帰ってこない。
・企画・営業部ー『スクラップ・ファミリー』
 佐藤妹一派、マゴット汐海(トリップした人達の寄り合い所帯、不老不死)
  佐藤妹:藤染、ティアマットと取引をしている。生こそ全て。
  汐海:自称墓守。
  真雨:無敵のバイタリティ。よくこっそり海へ遊びに行く。地面に着地する時は逆立ち。ノジカで廃人のようになった父を持つ。母親は未だ父の負債を返す為海底炭鉱で働いているが、それを知らない。
  ナグモ:社長の命令でばんばん海の人々を殺していたが、先輩に力づくで止められ、一緒に逃げることに。
  バーティカル=クレウズ:酔っ払いムードメイカー。

何百年も前に滅んだ病気を求める山の研究所。
自分達の地位・能力向上を求めた崖の研究所。
両者には実は繋がりがあった。

「愛する相手を自分のものにしたい」
「伝説の病を蘇らせたい」
「死んだ子供を生き返らせたかった」
「軍隊が欲しかった」
「世の中に復讐がしたい」
「敵に立ち向かえる力を、仲間に誇れる力を」
「味方を守れる力を」
「ほめてほしいの」
「わたし達は、絶対に家族なの。家族ごっこなわけない。あれは嘘嘘嘘嘘。-そうよ、嘘でないといけないのよ」
「俺はああはならない。その為には、勝ち続けるしかないんだ。何を犠牲にしても」

ー沢山の、それだけなら罪とならない願望をー望むだけならばただであるそれを、叶えてしまう力はこの両者の協力で実現可能となっていく…。

「望まないなんて無理だろ?」
「だけど、叶える前に諦めるか、他のことで満足できればいいんだ」
「何でもかんでも思い立った時に行動してたら、身も、心も、絆ももたない」

「俺はそれに気付くのがちょっとばかり遅すぎた」



~番外編・前日譚~
**浜の宮
ー奇跡を、信じた。

「異世界から来る者」  /軍艦
「古びた手記の持主」  /イース?
プレゼントの箱は空 」 /伊藤(トリップ前/+田中+佐藤)
戦は盲目 」 /チューズディ・世界観独白

ー信じても疑っても、何番煎じ。
骨拾い 」 /ガロド
ゆーやけこやけで 」 /サンディ (+マンディ+ロクラディア)
ミューズ 」 /深憂 (+ジロー)

ーそれでも、信じるしかない。
きみを乗せて 」 /加藤棲夜 (+孤島+ルナール+田中)

**穴倉
ー世界より、大事だった。
「廃殿の守護者」  /イジオン
「廃殿の開封者」  /安曇空
「裏口」  /軍艦
「命短し喰らえよ乙女」  /マリン
「化け物の腕」  /ヨルム
兵糧の漂浪 」 /イジオン部下・鬼ごっこ


**灯台の下
ー僕らは、無力だった。
「暗がりの声」  /ツキメー7
「管の外」  /ツキメー13
笑いのこだま 」 /ブソル(ツキメー15)

酒場/言葉の墓場


**監獄
ー規律は人を裁き、人を守る。
まんなかのはなし 」 /監獄主

**賭博場ノジカ
優と金 」 /野城優典
泥沼の粘度 」 /シジロ(忠犬)

**海底炭坑クコカティ
ーどのようにして、生きていこう。
はじめのはきだめ 」 /シグマ

ー何故だか、探している。
「攻め」 /蟻山透子
「守り」 /鬼蓮散華

ー何処にも、見付からない。
誰もかれも 」 /狼頭 (+和尚、頼、凍月)
偉くなんかないよ、ただ好きなだけ 」 /頼 (→リニア)
凍った月の話 」 /凍月 (+狼頭、頼)

ー何時か、向こうからやってくる。
腰掛男の一日 」 /ケムリ
馬耳東風で骨を焼く 」 /カンゼ (+酒場)
懐かしい 」 /オストー

**蛆の隠れ家
ー何も、分からない。
博打と酒と女の海 」 /コトウ (+マサメ)
金は信なり 」 /吉田霞 (+カナタ+バーティカル)
当たり前の幸せは 」 /林星羅 (+林晴)

ー何者にも、なれない。
過去も未来も泥の中 」 /ルナール (+ドコカ+マサメ)
夢は空を駆け巡る 」 /琴尾真雨
ブランシュマゴット 」 /汐海庫治 (+佐藤妹)
いつかのはなし 」 /湖千影 (+田中先生(用途:佐藤妹))
行きたいけど行けない話 」 /チコ (+チコ目線マゴット)

清らな濁り 」 /清水神酒(トリップ前)

**どこか
月並みの幸せ 」 /関谷析也(+文理、月名 ++義香)

**山の街
ー彼らは、病を愛した。
「歌が嫌いな彼の話」1  /藤染ミチル
「歌が好きな彼女の話」 /白宮椿
「讃美歌と鎮魂歌」 /鹿沼李桜
「聖歌の底」  /鹿沼咲子
「道なき道をゆけ」  /夾介・竹太・桃香
今日も悪魔は天使を造る 」 /シアン (+ギルタブリル)

ー病が消えて、戦火が灯る。
おはよう 」 /ナグモ、チコ

ー病に焦がれる、不夜の城。
プラナリア系男子の憂鬱 」 /直属部下田中(用途:佐藤兄)
マッドサイエンティストにゴールはない 」 /佐藤兄
試験管の硝子は破れない 」 /義香
破壊大好きくんのはなし 」 /荒地
くさっぱら 」 /草原

**壁の街
ーその人は、海を憎んだ。
生き上人 」 /山本息吹



**向こう側にて
ーそれが、当たり前だった。
藤染千剣の昔話 」 /藤染千剣
「神の拿の許に」 /藤染小百合 (幸留)
伝家の宝刀の主 」 /糸袰和尚
骸のない葬式 」 /冬緒?…のちのトリップ研究者(+田中・佐藤)

※似非RPG・中二病全開・性癖詰め込み注意

・日本からトリップしてきた人が異常に多い。二次元に親しみある島国ゆえか。


*水召喚→異世界から「神」が瀕死の魂と体のかけらを持ってきて、海中に漂う遺体と融合、実体化させる。
     海中では時空が混ざりあっている。
 地召喚→異世界から人が目星をつけた相手を召喚出来る。最近開発された技術。

 召喚された者は海の中に潜っても元の世界に戻れない。死んで別人になって帰って来るだけ。
 たまに悪魔と契約だの新しい化学実験だの魔法実験だの神への祈りで成功するというが…?

 なお、「神」に捕まる前に魚に食べられると人魚になる。

 血召喚→誰かが水・地などにより召喚された後、その血縁者は召喚されやすくなる。
  藤染家は特にその傾向が強い。夫婦、血の繋がりのない親子は対象外。


《この世界では、異世界からトリップしてきた人間たちは知り合いが居ない限り「無所属」として扱われる。
 特に俺たちの隣国、「浜」サンタフォルカでは勢力図がぐっちゃぐちゃになっている為、見える処に所属を表明する印を原則として身に着けていなければならない。

「崖」は蟲入の琥珀を、
「宮殿」は聖像の花石を、
「海底」は金属レリーフを、
「新入り」は黒炭化人魚骨を。

 これに違反した場合の処分は厳重だ。
 良くて中立地の監獄に入れられる、悪くてその場で拷問され殺される。



***ごたごたした国関係のあらすじ(神殿穏健派)(詳しくは「閑話1・昔話 」)
(・『山』国で戦が起き、治める為に異能Aが疫病を流行らせる。)
・疫病、山国の革命に利用され、危うく共倒れの危機に
・山国でも特に低階級の者…罪人たちが、死体と疫病を海に流す役に。
「帰ってこなくていいからな」

・しかし、水葬された人々が異能をもって海の中から還って来る。その中に疫病を治す歌を歌う者も居た。
・山国との取引に利用されるが、奪い合いに発展し歌うたいは死亡
・山国から『浜』国、独立。そして隔絶


・異能者と水葬役の子孫浜国の者にも、山国との戦で役に立ったか否かで格差生まれる
・浜国の辛酸を舐めた有力者は、陸地を広げその上に作った『宮殿』に子孫を住まわせる。そうでない者達は崖集落…山国との戦いの前線に残される。よく人が死ぬので多産で補おうとするが…。
・そして彼らは、異能がない分を化学力で補う事に成功。ドーピングやホムンクルス育成など。しかし暴走し、化け物が生まれ、第三勢力となる。

・三つ巴で『浜』『崖』はぼろぼろに。
・宮殿達は、崖の民の一部に話を持ち掛ける。暴走した民を抑え込めたらある程度は宮殿への移動に便宜を図り、また山の向こうとの闘いでもって多く宮殿の者の力を貸す。味方を裏切れ、と
・『崖』の化け物は、崖と浜の間に築かれた砦に追い込まれる。
・砦にて、化け物の一体が茨と化し砦を封印し、守る。

・現在、その砦を宮殿側が人質に取る形で拮抗が保たれている。
・何年も経つうちに、そこは『廃殿』と呼ばれるように。
・崖の民たちの一部は未だに廃殿の化け物ーもといカミサマが復活する日を待ち望む。宮殿側からは不穏分子としてみなされるが、下手に抑え込むとまた爆発するかもしれないので『神殿』として認め、接することにする。
・カミサマを裏切った人々や、宮殿の中でカミサマに積極的に闘いを挑んだとされる者達には『呪い』と呼ばれる、身体・精神・能力的な異常が顕われる。
・そうした人々は宮殿に『敵の研究』として捕まえられ拷問まがいの手術を受けたり、神殿に『カミサマの臣下』として捕らえられ崇め奉られ監禁されていたりする。
・数年前、その廃殿の封印が解かれる

***
……

・『浜』国の水葬者達は、流された当人ではなく、異世界トリッパー
・どこかの異世界から次元の歪みで迷い込んだ者が、代わりに連れて来られていた
 海に捧げられた死体の量と質に見合った、身に余る力をなにものかに預けられて…

・その次元の歪みを人為的に起こし、任意の人物を連れて来るように発展した技術が「召喚」

<浜国サンタフォルカ>
・異世界からやってくる者たち+彼らを間接的に招いた者たち(浜及び海中)→宮殿(浜)

 付近に修道院ー藤染御殿

・かつて異形を生んだ崖の街→神殿(崖)。『ラグドゥネーム』として独立をもくろんでいる。

・数千年前封印された異形→廃殿(丘)


・海中で蠢く異能→まとめて海賊と呼ばれる。山賊と協力関係にある…?(海)
・資源発掘&↑の調査員→海底炭坑(地中)

<山国革命前:ロエン→革命後:ヨモヤマ>
・山の向こう→まとめて山賊と呼ばれる。
 なだらかな丘が広がり、比較的裕福な人々が暮らしている。
 隣の国、クロックワイズの貧民街との間には、大きな谷が横切っている。

 山本の籠る岩山は『神山』
 佐藤兄籠る研究所は『泥』
 佐藤妹の籠る基地は『沼』

と呼ばれ、それぞれ一般の山住人には近づかないようにと言われている。

「暇だなあ。危なくてもいいから大変なつまんなさを味わいたい」
「あたしたちにはぬるいくらいで充分なんだよ。このプリンの甘ったるさがあんたにはお似合い」

だが、一部の子供たちによってそれは破られている…?

なお泥沼・浜・崖・海底全てに出入りする田中はそんな子供たちに羨ましがられている。


*藤染家:次男次女は全ての代で神隠しに遭い、異世界に召喚され、実質の不老になる。
「理想と期待を託された者としては、あなたの為に託したくないし、こちらの為に託せない」

元の世界に居たくないと強く願った場合も、隠す者に気に入られれば異世界に行ける。
後で後悔しても二度と戻れないが。

彼彼女らの代わりに多くの宝物、作物が元の家に戻って来る為家は豊かになるので藤染家は栄える。次男次女は、お役目様のように祀り上げられたり、どうせ消えるのだからと消費されたり、せめて行くまでの間は普通に過ごさせようとされたり、あるいは逃げ出したり……

しても、無駄。みな捕まる。

未散、朽散、千鶴、千々流……千華瑠、幸留、千晴、千剣……
異世界に流れ着いた藤染の者は、そこであがき、もがきながらも名を馳せ、御殿と修道院を打ち建ててゆく。

また後述の不死の佐藤が、藤の花の紋章を背負って提携を求めてきた時も頷く。
『藤』を、互いに危ない時に力を貸し合う為の媒体とする。
藤色の羽飾りに、不老の血を染み込ませ。
藤の花の紋章に、不死の血を染み込ませ。
自分達の仲間にそれをお守りとして渡す。
かくして、二つの系譜は互いに不老不死の力を手に入れる。

<一族の昔話>

 初代・藤染未散(ミチル)は、異世界からの魔手に爪をひっかけられ抗い続けるが、結果人生を棒に振る。新しい人生を生き直そうと思った結果、自分と血の繋がる者に異世界とのパイプを作ってしまう。

「歌が嫌いな彼の話」1  /藤染ミチル

 ○代・藤染千剣(チヅル)は、異世界に行きたくなかったので家出して兵士をやっていたが結局異世界に召喚されてしまう。その際、周囲に居た戦友たちが巻き込まれる。

『あたしたちを切り捨てたあちらの藤染なんかよりも、こちらの藤染を栄えさせてやる。』

*藤染千剣の昔話

 数十年後。対立した藤染千剣達を弱体化させる為、古い血のストックを奪い、新しい血の供給ラインを断とうとする者達が居たが……。




●ごたごたした国関係のあらすじ(廃殿派)
・死人を流す海に、ある時から生きた別世界の者たちが流れ着くようになる
・他の国からは受け入れられなかった彼らは、そこで国を築き始め「宮殿」をつくる。
・別世界の人々はこの世界に流れ着く時に 異能 ギフト を持たされていた
・しかし、代が受け継がれると異能が濃いものは珍しくなる。
 また海に流される死者が減ると別世界の者たちに持たされる異能も薄くなった。
・少しずつ能力が衰えていく事に危機感を覚える宮殿。能力の濃い者達は対策を講じ始める
・能力の薄い者は危険もしくは不便な地域、国境などに移り住み始める
・その中でも子沢山の飢える者達は能力の薄い家族を『海に流す死者』用に売り飛ばし始める
・宮殿の御典医、その対策の為ホムンクルス制作を秘密裏に始める
・その手記がまだ残っている

・材料は普通の人の死体だったり遺伝子の一部だったりを培養したもの
・バイバイン並の培養・合成が出来るようになってきた為切り離しては殺して海に流す日々。どんどん異世界の有能な人々ゲットだぜできるように。じきにある程度ホムンクルスに自我があるということが判明するが、医者たちは軍への転用を視野に入れ始める(同時期に国境警備隊への売り込みも始める)
・しかしその目前でホムンクルスが反逆。ついでに国境で能力の濃い者と敵兵両方を屠る。能力の薄い者達はその様子に入れ込み、一部はホムンクルス教みたいなものを作り始める。そして、ホムンクルスに大事な人を取り込まれた悪魔がそれを煽り始める。

・能力の濃い者、「軍船」達が結局抑え込み、ホムンクルス達は元研究所『廃殿』に引き籠る身に
・宮殿はホムンクルス教を抑え込もうとするが、そしたら余計に酷い事になった上にこれ幸いと周囲が攻め込みまくってきた。
・取り敢えず休戦して、『神殿』として認めて一緒に戦ってあげるから盾になってという契約を結ぶ。ただし廃殿を解放されるのは洒落にならないので宮殿が廃殿を支配するという条件付き。
・稼ぐノウハウが分かってきて、また異能が使えないなりに化学・宮殿では疎まれる闇の深い医学を行うようになってきたため、神殿はそこそこ発言権を持って行く。
・一方、ホムンクルスに”呪い”(遺伝子操作)を掛けられた者の子孫はその母体となったホムンクルスと似た特徴を持っていた為、宮殿では疎まれ、神殿には『ホムンクルス様の使途』『ホムンクルス様の臣下』として歓迎された。彼らは神殿に流れるようになっていく。
・数千年後、廃殿が何故封じられているのかを知る人々は一部になり、またそこを抑える人々にさえ事実が知られないように隠されていた。
・しかし、ホムンクルスの持つある生体データを得たい者が居た。
 ホムンクルスの一体を助けたい、落ち延びたホムンクルスが居た。
 事情はともかく、とにかく元の世界に帰りたい者が居た。


・地獄の釜の蓋は開かれる。

・……それが、「河東彼方」が召喚される8年前のこと。




***
登場人物:    (・→中立 ○→宮殿派 ◆→神殿派 ◇→廃殿派 ◎→海底派 ■→山) 
(主役回→@ サブ回→&)
→やや詳細

***中立
・河東彼方>1年前転職して営業職になったサラリーマン。妻と共働き、3歳になる息子侑太が居る。争い事は苦手だが……。顎髭眼鏡オールバック。髪・目ともに黒。
○ロノス>勝ち気で傲慢な小さなお姫様。慇懃無礼な敬語。ゆるふわツインおさげ。千里眼。
紫の髪と赤紫の目。
「あなたを私の奴隷に雇います。この世界を平和にするまで家には帰せません」
◆ラヌス>優しく大人びた小さなお姫様。幼くして老女の風貌と声と視力だが、代わりにこれから起こる事を視る力がある。
ロノスの外見を老いさせ、眼鏡を足し穏やかにしたもの。
「実に興味深い。是非互いに生きて会いたいものです」
・監獄主>大家族の真ん中っ子。トリッパーだがかなり前にトリップしてきた。異能は嘘を見抜くこと。かなり歳行ってから不老不死グッズを貰った。

***宮殿派
○マリン>ロノスの師匠。自由で強い女。何かを償う様に人を助けたがる。ブリゼと恋人だが、ガルドを嫁に貰う。多くの通り名があり、その一つが光の勇者。
「それ以外の誇りは、何もない」

○ブリゼ>かつて勇者と呼ばれた男。お人好しの天然タラシ。マリンの恋人ではあるが…。
「傷付いている人を抱き締める。そこに何ら恥じることはない。けれど僕の腕の中は沢山抱き締められる程広くないんだ」
○星名渚>異世界にやってきた仲間。マリンの母。寝たきり。人心を見抜く異能。
「命を食べて生きながらえること。それはどこから罪になるのでしょうね」

バト >マリンの父。陰が薄い。 本名バトドゥゲル。???歳。
「醜い傷跡と娘の間の盾になりたかった。幸せボケと言われたかった。幸せを、当たり前だと思って欲しかった。自分ができなかったことを可愛いわが子にさせてあげたいなんてこと、親として当たり前の心だろう?」

ツキメ >ガルドの幼馴染。ガルドと同い年だと思っていたら年上だったので驚く。成長しガルドを守る為、変身能力を手に入れた。引き換えに暴走するようになり、宮殿の管理下で動くことになる。
「今度こそお前を助けたいんだ」
影の勇者。

○ヒグチ>ツキメの妹。色合いはツキメと似ているが、顔立ちは全く異なる。改造され足と腕に鎌を持つ。宮殿には緊急時のみ仕える、覆面わんこ。
「お兄ちゃんも難儀なことしてるよねぇ」

○ブソル>幹部の一人。ツキメに力を与えた闇医者。白天パで、顔が見えない。眼鏡。見えない。修道院のチヅル達など、色々な所と繋がりがある。
「闘うか鳥の餌か、選ばせてあげる」
○オペオ>黒ドレッド蒼目眼帯美女。ツキメの師匠。鬼。おばさん禁句。体術と医術に優れる。
「調子に乗るなら、最後まで乗り切りなさい」
○リーブラ>気のいい?肉屋の弟。たまに店当番してる。実は宮殿の学者。桃目の狸。
「あっ、ヒグチさんじゃないすか!新商品の味見どっすか?」
○ホリデイズ>サンディ、マンディ達の所属する制圧部隊。
 主に国内の内乱を抑え、テロを阻止する為の手足となる。
 近藤はかつてここで指揮をとっていた。
 サンディ→モブスポーツマン顔の先輩。 マンディ→モブチャラ男顔の後輩。
 チューズディ→「清く正しく美しくは己のエゴへの共感を押し付けるクソである」がモットー。


**修道院** 
 悪名「フジゾメ御殿」。監視塔がある。実験動物よろしくガルドを研究していた。
○フジゾメ・チヅル>ツキメ、ヒグチ達を幼い頃養っていた修道院長。若いが、顔に大きな爛れがある。部下・ルリネと共にこの世界にトリップ。銃撃が超得意な元軍人。姓は藤染。
/異能:一度に、自分の意のままに操れる剣を無数に召喚できる。
「行くよ、ルリネ」

 〇イガラシ・ルリネ>チヅルの幼馴染。しっかり者で、博識。
「チヅル、あと30秒耐えきって。あいつら弾切れ」
「っしゃ!」
/異能:何かをする時の所要時間、残り時間を瞬時に計算できる。それが味方でも、敵でも。
 〇コグレ/コガレ>チヅルが拾った孤児。異世界で生まれたトリッパーの子で、隔世遺伝能力に覚醒したが自分では使いこなせていない。急に怒り出したり、泣きそうに笑いだしたりしている。二重人格。大地から無数の銃を召喚できるが、自分では扱えない。
「ごめんなさっ、ごめんな、さ、いっ」
 ○クロシェット>風を操り、対象物に矢のように降り注がせることができる。お嬢様ルックの元ヤン。灰色のふわふわ髪。
基本いらんことを言うタイプで、ルリネ・チヅルに窘められることも少なくない。
「ほらほらぁ、泣きついてママに助けを請いなさいよぉ!!」

 ○ジャンティ>根を操り、触手のように絡みつかせたり、吸い付いて相手の気力体力、そして異能を根絶やしにすることができる。優しく明るい。金髪直毛。
「ごめんなさい。本当はこんなことしたくないの」

◆ガロド>昔は廃殿に居り、1世代ごとに呪いを継承し続ける事で周囲に生かされていた。ガルドの曾祖母で、ガルドに呪いが移った事で徐々に普通の人間になりつつある。廃殿を守る為『茨』になったガンドの身内一族。お団子髪。ガルドを修道院に預けていた張本人。
「ガルド。人形としてすら、あなたは役に立たないのですか?」
/能力:???
娘には優しい。愛憎していた二番目の夫(ガルドの祖父)とガルドの外見が似ている為、ことガルドには厳しくあたる。

○マヌカ>疫病を癒す歌謳い。昔は山国と浜国を行き来していたが戦火の中亡くなる。
現在、躯は修道院に安置されている。歌が得意な娘が居た。
/異能:うっとりさせるような人を癒す歌

 ○アーユルベーダ>マヌカの忠実な僕だが、マヌカ死後は恨みと呪いをまき散らしたと伝えられている。
/異能:憎悪のコントロール
「俺たちは、悪くない」
「俺たちに、罪はない」
「俺たちは、ただ生み出された呪いを操っているだけ」
「生み出した奴らが悪い」


***神殿派・廃殿派
◇トハカ>廃殿の怪物。トマト色の目が八つある綺麗な魔女。美魔女(物理)。腐化能力持ち。
◇イズロダス>トハカに命を救われた灰目の臣下。死亡フラグブレイカー。故郷が滅びている。
◇タイム>廃殿の怪物。ヨルムの能力制御を手伝う。金髪に黒角カチューシャ。
ヨルム >廃殿の怪物。半端な変身能力。己の傷口から他者を吸収する。額に月型のあざがある。耳が悪い。
「どうすれば僕は助けオ私あの子をあいをでも助けられな死ね俺は生きてもしかたたい」
闇の勇者。

◆ガルド>ヨルムの弟ガンドの呪いを受ける。知覚過敏合法ロリ。
 時々ガンドに乗っ取られる。
「ヨルムさま、大丈夫です。ここに、そばに、居て下さい。わたしも、ここに、居ます」

◇ガンド>ヨルムと同時期に生み出された怪物。茨に変化して、廃殿を守っていた。ヨルムに対する執着が凄い。
「僕が君を守ってる。僕だけが君を守れる」

ピジョン >神殿派の路地裏で活動する薬売人。薬以外を取り扱う人達とも仲良し共生してる。
  快楽で世界を平和にしたい。

◇ドラヴ>廃殿の怪物。本能の快楽を愛する。体だけの姿でピジョンを昔助けた。

??? >廃殿の怪物を生み出すはじまりとなった錬金術師。

◆星名霞>セーラー服の渚妹。姉と同時にトリップしたが、時空の歪みで20年後にこの世界に。神殿に人質とされ、争いの火種の一つに。現在妊婦。
吉田霞と間違えられ事態がこんがらがる。
◆イジオン=トイコール>鬼上官。父親がトリッパー。暴走屋の元部下ペタラ=リバーを助けるか殺したい。

◇カルオト>悪魔。ある大事な人と永遠の時を過ごす為に、廃殿に封印されたなにかを助けようとしている。八重歯。最近大麻の再現に成功した。日本刀持ち。
(@)&
安曇空 >トリップヤクザ。カルートにいいように使われる。 七陸望充という兄貴分を敬愛している。ドス持ち。
@&
◇透き通るどろどろした何か>廃殿内で自我として生き残れなかったもの。


***カジノ・ノジカ
 因習と武力と縁が支配する世界に金でもって中立地帯を築きたい。

◎野城優典>カジノの支配人。拝金主義者。金の価値を浸透させたい。
@&
◎シジロ>衝動に弱くそんな自分が嫌い。だが、自分のその衝動以外の全てに裏切られ、信じられるものもなかった。どこまでも冷静で平等に人を見下し赦す野城のことだけは尊敬している。
野城の言うことだけはよく聞く。

***海底炭坑
 落ちぶれた者達の行き着くところ。あるいは、避難所。
◎オストー=ゼット>鼻が利く。昔リーブラと一緒に廃殿調査員やってたけど裏切られ、現在は海底炭坑に潜み真っ黒になって働いている。鉄製・蔓形の腕輪をしている。情報通で物知り。全てを暴くことこそがわが正義。喋ってはいけないことはルナールに止められる。
「ここでは女子とか関係ないだろ。カナリヤ扱いだろうと仕事あるだけマシだ」

◎ルナール=コトーリ>大人しく検挙なオストーの海底炭坑女子仲間。左目の近くに大きな火傷。その赤紫を花に喩えるようにして、鉄製の葉と茎を添えている。ギャンブル好きな親の借金のかたに連れてこられた。
ここでさえ借金を増やし続ける親に嫌気が差し、丁度スカウトにやって来ていた田中に2人を売り払う。
「働けど働けど、我が暮らし楽にならず。だったかしら?」
「柾目。まっすぐに通った目。ここでは到底、見られないものだわ」

「もうそろそろ年季が明けますね、ルナールさん。明けたらどこへ行くんですか?」
「……少なくとも、あの娘に顔を合わせることがなければ……それで、いいわ」

「あのね。今思い出したんだけど、私にはちっちゃい頃結婚を約束した人が居たの。私よりもっと年上だったけど、優しそうな人でね。
 ……あの人と、また、会えたら。そしたら……」
@&
◎ケムリ>炭坑仲間。軟派野郎。トリップ者。何事に対しても腰掛で、第三者で居ようとする。
「いやー、俺もやるねぇ、こんな可愛い子に目をかけてもらえるなんて」

〇近藤ロクラディア>強いトリップ者の家系の一人で、お目付け役。白い。白銀製・雲型の眼帯。
「正義、執行」
闇討ち大好き。
叩き上げで上り詰めた地上の戦線から天下りしてきた。齢60の老婆ながら、とても強い。武器は鎌。父、近藤チトミと母の為、生まれ故郷に戻って来た。

◎メイセ>海底炭坑、居住区と業務区を繋ぐ橋の脇を降りてすぐ。人魚の肉を振る舞う『シグマ亭』の看板娘。海底グマくらいなら一人で倒せる。外見は母似、性格は父似。外見父似、性格が母似の兄が居る。カンゼのことがちょっと気になっている。
「え、ええっと、私は慣れてますけど、あなたはちょっとやめといたほうがいいんじゃないかなって思います…生意気言ってごめんなさいっ」

◎シグマ>自称海底炭鉱守り神。身体を家族に食べられる。以後子孫の身体をたまに乗っ取る。

◎カンゼ>海底炭鉱、メイセの幼馴染。人魚の骨を加工して、「海の女王の加護」として売り出す仕事をしている。淡々とした性格。
『馬耳東風の癖は、母から俺、俺から妹に受け継がれている』

◎ヒナ>海底炭坑街で働く娼婦で、海底探索者たちのアイドル。戦争に行った夫を待ち続けている。妹のヒメ、娘のヤナギとともに暮らす。花の透かし彫りが連なる指輪。
「サービスだ。清算は出世払いで構わない」
 先祖・蟻山透子の異能・魅了をわずかだが受け継いでいる。
(@)&
糸袰 しほろ 狼頭>金髪ヤンキー。『家』の末息子で勘当寸前。小物だが武器だけ大物。空と陸殺したら戻してやると言われる。伝家の宝刀もって啖呵切ってる時に時空の歪みに巻き込まれる。夜の勇者。暴走癖がある。異能として、武器を獣に変える力を持つ。
「俺なら出来る俺なら出来る俺なら出来る」
ヒナに惚れるが相手にされていない。
@&
◎戸叶 たより >一緒にやってきた狼頭の世話役。坊ちゃんがお馬鹿過ぎて下剋上したかったが、最近は乗りこなすことに頭を切り替える。『家』のわんこだが、よくある忠誠心というものはない。獲物は傘。彼方と面識あり。かつて安曇空を殺そうとしたが失敗し、坊ちゃんの世話役という貧乏くじを引かされる。仕切り屋で冷徹で神経質でプライドが高い。だが、その分自分の失敗も全て受け入れる覚悟はある。坊ちゃんの我儘が原因の場合はその限りではないが、かつて妹の小鳥を狼頭が殺してしまった時は何も言わなかった。
異能として、対象物を生きたまま別の物体に変える能力を持つ。
坊ちゃんのヒナへの通い路で、娼婦リニアと知り合う。もともと浜国で暮らしていた彼女が家出した理由を聞いて、彼はシンパシーを感じる。
------そして、浜国をなくし、まっさらにしたそこに新たな世界を造ってみたいと思うようになる。
@&
「っあ゛ー、ったく面倒くっせえなあ!俺じゃなきゃ放り出してるぞ糞が!」

「まあまあ落ち着けよ。せっかくの冷静の仮面が崩れてるぜ」
◎冬緒凍月>一緒にやってきた狼頭の世話役。坊ちゃんがお馬鹿過ぎてほっとけない。獲物は拳。面倒見のいい大らかなマッチョ子持ち。大家族を養う為今日も頑張る。
「俺は、弱いのは、大嫌いだ」
眠っている間は戦える。起き抜け直前が最も強い。ただし起きた後は蚊も殺せない。
「霞子と未来と千夢爾と今日助と朝実と昼音と夕帰と夜風と明星に会いたい…」
「助けて…月目兄さん、陽朽姉さん」
@&
〇ナリヤ>宮殿所属、海底炭鉱の酒場に入り浸る細菌学研究者。
     たまに宮殿で指導をするが、常に酒臭い。しらふだと恐妻家。
 マッドな研究をしている為度々訴えられている。佐藤兄とは呑み仲間。
 人を笑わせるのは上手いが、ちょくちょく誰かを見下した発言をする。
 しかし全く悪びれない。そして今日も酒がうまい。
「ワインってのはナントカさんの血だろぉ。
 っつーことは、それに塗れてる俺ぁ軍人さんと同じく称えられていいと思うんだがなぁ」
「先生、呑み過ぎです。また帰れなくなりますよ」
「はっは、大丈夫大丈夫!嫁がなんだぁ~、女がなんだぁ~」


***元の世界
*藤染>謎の力で栄えている。どこが原産か分からない宝物、麻薬を沢山排出している。
代わりに、神隠しが多い。ルーズリーフを立て直し、組織『神』をより強固なものにする。
*鹿沼午睡>ヤクザ。藤染に手を出した直後、娘二人が消える。
@鬼蓮露>やくざ。好きな義兄・鬼蓮散華を探す為に子分三人をこき使いながら旅をしている。
*白宮山茶花>『家』の対立組織『宮』の昔のトップ。部下に命じて宗教法人兼麻薬組織『 ルーズリーフ ゆとりの葉 』幹部藤染未散を殺そうとするが失敗。直後何故か愛娘・椿が行方不明になり情緒不安定になり、狂い、そのまま寿命を迎える。
糸袰和尚はこの話を祖父から120年ほど前の訓として伝えられ、ああはなるまいと思っている。
*糸袰和尚>『家』の暫定トップ。『家』の発展の為なら何でもする。理屈屋。その為『家』が大好きな仲間にとっては頼れる親分だが、そうでない者に取っては部下を使い捨てにするクソ上司である。
兄貴分とともに盾突いてきた安曇空達を始末しようとしてきたが、その度に行方不明になる為内心まんじりともせず過ごす。
@&
○ティアマット>海の女王。ある意味トリッパーたちの生みの親。後述の佐藤妹と契約をする。

■■山国■■
山脈の向こうの国。周辺の国は大体平定した。隣国のトリップ者達が荒れ地を豊穣にし、新技術も色々作っているので献上しろと迫っている。
疫病と戦で大幅に人数が減ったので産めよ増やせよ国の為している。
以前の貴族制度→王国、現在の将軍身内制度→帝国と呼んでいる。

■ティアマトー>山の女長。妹はじめ身内に超甘いらしい。その為妹婿の座が狙われるが、妹婿候補になる前に大半が忠臣たちの手で殺される。
「戦と言う概念ごと封じ込める?甘い。戦争を終わらせるのは戦争によって勝ち抜いた絶対的強者だけだ」
■ウリディンム>ティアマトーの忠臣。一見優し気だが……?
 小さくて甘党で寝坊助。
■ギルタブリル>ティアマトーの忠臣。冷酷と名高いが、実の所ただのコミュ障である。
賢者である幼馴染が復活させてくれるからいくら死んでも平気だと思っている。
「死人を蘇らせる術など、存在しない」
「けれどその死人を『完全に』記憶している者が居たとしたら、どうだ?」
「もう一度何度でも作り直せるんだ」
「俺にはシアンがついている。シアンが俺を見ている限り、俺は死なない」
「ふふん、だろう。シアンは凄いだろ!」

 ■シアン>ギルタブリルの幼馴染。完全記憶。ギルタブリルをあらゆる方法で観察している。その目的は’本当の’ギルタブリルを復活させる為に、クローンを造り、それにギルタブリルが経験したことを体験させ、脳と身体(の培養)に記憶を蘇らせること。
「いいよ。君たちのその行動は、『ギルタブリル』を目覚めさせる糧になる」
「ついでにこのまま消えてくれれば、本当にそっくりあの時の再現になる……」

その為ギルタブリルが、まだ’教えていない’筈の’ギルタブリルらしい行動’をすると小躍りする。
「駄目だよ、それは君らしくないよ」
「…そうか……?」
一方、あまりに’ギルタブリルらしい行動’を外れると死ぬように仕向ける。

■ムシュマッヘ>ティアマトーの臣下。目的の為にはなんでもする。ハイヒールに天パ黒髪金目、眼鏡美女。部下ナグモを猫可愛がりしていたが、逃げられる。
「糞同士の争いに、ナグちゃんは参加しなくていーの」9
■ウガルルム>ティアマトーの臣下。一番年上。白髪交じりの頭。強い。面倒見はいいが、敵に対しては容赦ない。斎藤に剣術を教える。
「戦争中に寝てんじゃねーぞ」
朝の勇者。
■クルール、バシュム、クサリク、ラハブ、ダブルツ、ムシュフシュ、ウシュムガル>臣下達。

■山本>元始の異能。この世界に送り込んできた海を憎み、山田に頼んで海との間に巨大な山を築かせた。
 勢いで周囲を平定し、山の国初代女王に君臨し、今は相談役の山神として崇め奉られている。
不老不死の異能を持つが、子孫にその異能は遺伝しなかった。
「海など全て蒸発させてしまいたいくらいだ」
「山田。お前のせいだ。お前が言うから、この世界をまだ私は守らなくちゃいけない」

■山田>山本の相方。未婚。水を土に変え、自由に操る能力を持つが、最終的に体が全部岩になって死亡。
今は山本の居るお堂に安置され、拝まれている。頭を触ると病気が治る、頭が良くなる、と言う事で触られまくり、ハゲになる。

『おれは、大した人間じゃないけど…でも、だからこそ、一番大切なものの為に生きられると思うんだ。人の為に生きてよ、自分がやりたいことの為に生きてよ、理想の為に生きてよ、憎悪の為に生きてよ、山本。世界中のあらゆる夢を追っていいんだよ。おれは勝手に君についていくから』
『この世界を守りたいと、山本は思うんだね』
『やっぱりヒーローだよ、君は。君が何と言おうとも、誰かが何と言おうとも』

 ■吉田>山田の意志を継ぎ、あらゆる治水工事を行い、荒れに荒れた山中を人が暮らしやすい環境に整備したり、引き離さないと殺しあう者たちを物理的に引き離したりと頑張った伝説の人。
  今でも彼の意志を継いだ弟子たちは世代を超え、吉田連合10人衆として集まっている。

「この連合会は、いつから行われているんですか」
「そんな大したもんじゃないよ。昔はともかく、今は毎回各地方で起きてることの報告と、ここで聞いたことをそれぞれの地方へ報告するだけの会だ。ただ発言には気を付けないといけないけどな。思い付いたちょっとやりたいことなんて話したらあっという間に悪名が広がりやがる」
「……。それ自体が、その重要性を表しているのではありませんか。とても深い足跡を残すものですよ、それは」
「ははっ、だと思うと、なんか面白いなあ。あんた、良いこと言うね。あんがとよ」

 後述の吉田霞は、トリップ直後この系譜と間違えられる。

***佐藤一派***
 表ープラナリア使い佐藤兄、裏ーマゴット使い佐藤妹がそれぞれ率いる、マッド染みた集団。

■田中プラナリア>昔の夢は戦隊もののヒーローだった筈が、気付いたら腐れ縁の友人につれられて悪役をやらされていた。体が分裂するとそれぞれが生命体として復活する。今は試験体含め100人くらい同じ顔がある。ただし性格はそれぞれ拗らせている為顔つきは若干異なる。犬っぽい顔。
大昔にトリップしてきた時捕まって実験されほぼ不死身に。身内を帝国に人質に取られている。藤色の羽飾りをつけた若い者と、つけていない様々な年代の者が居る。
「俺の仕事こんなんばっかかよ…」
人事部を一人で担当している。便利屋。社畜。使い勝手がいい。
仕事を減らすために色々な所からスカウトしてるのに逆にどんどん仕事を増やされる。

体が細分化して何かに食べられると死ぬ。殺されても問題ない使者兼スパイとして扱われている。
国と佐藤には秘密で、佐藤妹と一部手を結び部下を借り、浜や海底炭鉱へ偵察・勧誘に赴くことがある。疎まれる者を連れて行く「ドコカ」、新しい世界へ踏み出す者の為の「カナタ」の顔を持つ。不老不死を取引に使うことがままある。

異能→異常再生能力
改造後→分裂した後も異常再生する能力。

大まかな呼ばれ方:
直属部下田中→佐藤兄
田中先生→佐藤妹
ドコカ→海底炭鉱1
カナタ→海底炭鉱2
記憶のバックアップは田中相互間で取り合っている。
田中A→田中A’+A’’→田中A’’死亡→田中A’に記憶転送。
それ以上前の代に遡る事は出来ない為、重要な情報を得る際には田中A’が安全な場所で待機し、田中A’’が活動するという形になっている。田中A’’から分身が現れるごとに、出来る限り撤退していく仕様。
@&

■佐藤兄/佐藤コウジ/クソマッド>

「ねえ、あの人のトリップする前の話って知ってる?」
「ああ。お前は知ってるか?あっちではぼくの考えた最強の手術とか劇薬とかを考えてたんだってな。トリップしてきた時、それが見事に能力になっていたので歓喜したとか」
「そうね、知ってるっていうか人から聞いたんだけど、信じられなくてさあ。確かその勢いで、病弱な妹と田中さんの身体改造を喜び勇んで行ったんだよね?」
「ああ、怖いよなあ。帝国の人質の一人だけど、全く危機感がないってのもすげえよな。ツッコミ田中さんがいなけりゃ俺達が精神崩壊しちまってるよ」
「そうよ。よく実験中に死んだり実験動物に殺されたりするからそれで終わっときゃいいものを、スペアがあるので問題ないとか言いだすなんてねえ」
「不死の能力はないけど、スペアは常に若い素体をとっといてるから大丈夫なんだってな。むしろ精神のほうがコピーのし過ぎで若干劣化してきているらしいけど」
「あー、そうそう、そのスペアって田中さんの分身の脳改造して作ってるらしいよ」
「はぁ!?グロー!流石にそれは噂話じゃねえの!?」
「いやいや、あの人のことだからありえないってことはないって」
「……だよなあ。怖いわーあの人本当怖いわー」
「怖い怖い」
「一番怖いのはそれでもあの人のもとを離れられない俺等の立場だけどなー」
「本当よね…こればかりは田中さんを恨むわ…」

虚実ないまぜで部下でさえ実体が掴めない男。
噂では悪い奴だけど本当はいい人なんじゃ…と思われることもなくはないが、結局その希望は裏切られるので性善説を持っている人や、悪評のある人の味方によく憎まれる。

「あいつが居るから、本当はいい奴が迷惑するんだ。噂通りなんじゃないのとか言われるやつが出てくるんだよ。あああああ殺してえ」
「やめときなさいって。田中さん達を敵に回すつもり?」

「全ての都市は我が手に堕ちる。喜べ、また実験体が手に入ったぞ!」

「くっそ本人全くその目線気にしてやがらねえ…陰口すら聞いても平然としてるし、もう脱力するしかねえ」
「そうよ、あの人はああいう人だって思うしかないって」

部下は五割が鬱になる。

新人A「…あの人はおかしい。俺はもう無理だ」
新人B「まあまあ、ロマンだろ?失われた遺産を発掘するってのはよ。それと同じだ。あの人はサンタフォルカが成立し、疫病が落ち着いてからトリップしてきたから疫病患者に一度たりとも会えなかったことを非常に悔やんでいる。伝説の疫病の手掛かりとして、マヌカとアーユルベーダの身体を手に入れたいんだってよ。僕はそれを手助けしてえんだよ」
新人C「えー?俺は好きな女を医者に奪われたから腹いせに新種の病気増やしまくってるって聞いたけどなあ」
新人D「ぼくは憎んでやまない妹を不治の病にするためだって聞いたぞ」
新人A「あの人は狸だよ狸。真面目に話聞いちゃいけねえよ」

試薬の飲み過ぎで欠けた歯と低めの身長を全てぶちやぶるレベルの陽の危ないパワーが特徴。
「安心したまえ。疫病を復活させたなら、直後僕のこの膨大な研究結果によって即座に消し去るからねぇ!」


「昔はもっと落ち着いてたんだけどな…」
「田中さんの目って視力いくつですか?」
「マサイ族並って言われてる」
「じゃあ認識能力が低いんですね?」
「お前言うねー…」

@&
■鈴木>外見年齢6歳の少女。面倒見のいい田中と一緒。藤模様の髪飾り。
■渡辺>実験体同士の子供で爆破された研究所の生き残り。真面目田中と一緒。藤色の羽飾り。
■高橋雷花>紳士田中と一緒。藤色の羽飾りと藤模様の髪飾り。ババアって呼んだら殺す。巨大化の異能を持つ。
■荒地>佐藤の部下。破壊と破壊されたものの記録をつけるのが三度の飯より好き。
壊すのは好きだが殺すのは苦手。病気で死んだ個体を分解するのは好き。
佐藤とよく病原菌の話題で盛り上がり、田中たちにドン引きされているが気にしない。
プラントを破壊する時ほんのわずか残ってたガス爆発に巻き込まれてこっちの世界に来た。
戦争中は敵を主に破壊してたけど味方の破壊組織を調べるのもとても好きだった。
しかしやり過ぎて普通にお縄について中立地帯の監獄に放り込まれることとなる。
食材を破壊して料理するのも好きなため研究所のメシウマとなる。高橋が羨ましがっている。
荒地「形あるものはいずれ壊れる……なら、そこまで含めて愛してやればいいだろ」
荒地「待って待って、俺が好きなのは断末魔でも悲鳴でもなくて無機物の分解なんだって」
荒地「死体は無機物だしー、田中さんみたいな不死身なら大丈夫ですけどー、自分で進んで死体造るのは嫌なんですぅー。あくまで無機物を更なる無機物にしたいだけなんですー」

■草原>佐藤・田中の部下。口がきけないが人の心・夢を読める。
(いいなあ、いいなあ。あそこに行って、みたいなあ)
佐藤兄が佐藤妹の全快を目の当たりにした後、遁走した先の感情の変化をも読み取ってしまう。
その場所に行ってみたいと思うようになる。

■乙牌>佐藤の部下。賭け事と女体と酒が大好き。かつての部下をうっかりカジノに沈めてしまった罪悪感から逃げる為、ここに来た。

○伊藤>田中の友人。愚痴りながら攻略情報を教えてくれる。獏喰の部下としてあらゆることを任されている。ゆえに様々な情報を横流し出来る。やや短気で向こう見ず、刹那主義。
異能はテレポート。相方の空色の自転車に跨ると、今まで行ったことがある場所に一瞬で行ける。
二人乗りもできないことはない。
人の悪意に過敏。その為、様々な危険を察知することが得意であだ名がエスパー伊藤。
ドラマや漫画で有名になった話に同じ名前のキャラが居たので名前を名乗りたくない。

 ○弐津深憂>田中がスカウトしてきた。笑顔が天使な職場のアイドル。前の職場は賭博場。
○森>林が行方不明になったので、獏喰の下で働くことになる。言い方がきつい。
「すみませんが獏喰さん、黙るか死ぬかしてくれませんか?貴方のお話耳障りなんです」
「お前の耳に佐藤の新製品でも詰めてやろうか?」
獏喰 ばくい >人の好い振りをして、人の手柄を横取りするのが得意な伊藤の上司。当然人望はほぼ0。この世界にやってきた時間は長く周囲はどんどん出世していくが、獏喰自身は殆ど……。しかし本人は有能なつもりで居る。その内伊藤の情報の横流しがばれるが、伊藤にスケープゴートにされる。

「俺はね、あいつらの才能を活かしてやってんのよ」
「才能を利用してこき使っていると」
「俺ほどあいつらを理解してるやつはいないからね。理解してくれる相手になら利用されてもいいだろ?」
「…………」

伊藤がスパイとして活動していることにかけらも気付かず、またその挙動を真に理解することもない。また部下から利用されてもいいとは思われているが、それは尊敬からではなく侮蔑からのものであるということに全く気付いていない。傲慢な癖に臆病で扱いづらい。
異能は、白い虎に化けること。

○九羽>獏喰の唯一の忠臣。声の醜い地味系美少女。

「あたしは、獏喰サンがどんなに駄目でも構わない。ただ一つだけ言えるのは、昔のあの時のあたしを救えたのはあなたでも世界中の他の誰かでもなくて獏喰サンただ一人だけだったということよ」

異能は、全ての者の懐に潜り込むこと。


***海底
 山国のある「底なし沼」からのみ、行く事が出来る隠れ家。浜国サンタフォルカでトリッパーとして生きていたけど、なんだかしっくり来なかった…だが山国の方針にも合わない、という人達が集まっている。
大抵は定期的に巡回している勧誘・田中についてやってきた。

■佐藤妹/佐藤甘子>異能:不死の賞金首。他者に不死を与える事も出来る。もともとは異なる異能だったが、アーユルベーダの”治療”により変質する。疫病と対になる病を有しているが、現在は無効化されている。海の何者かと、宮殿傘下の藤染家に力を借りる。トリッパー達を宮殿に負けず劣らず保護している。兄の事は好きだが、反りが合わないので何人か引き抜きして雲隠れすることに。狸。
配下の制服マントには不死の力を与える色/藤の花模様、不老の力を与える藤・桃色の羽飾り。

「全くお兄ちゃんたら、また馬鹿な事をしてるんだから」
「フォーロウウィ、お願い」
「胡椒、唐辛子、お砂糖、お塩、お味噌、蛆虫。みんな大好き」
(@)&
 ■汐海庫治/フォーロウウィ>異能:自分を蛆として切り離し、病理、毒、汚泥を全て食らい尽くす。
  スキンヘッドに帽子。うじうじしているが、懐が深い。
  甘子のお気に入り。狐っぽい顔してる。
「優しさなんて、蛆の餌にもならないよ」


++配下
レベル1 CHORUS
■加藤棲夜と吉田霞>顔を合わせると喧嘩ばかりしている。昼型の加藤は八咫烏、夜型の吉田は梟に変身できる。田中に着いて偵察や勧誘補佐に行くことが多々ある。赤/銀、青/金。
 吉田霞>梟。金・武器とバーティカルを信じる男の娘。調子に乗ってたら海底炭鉱に落とされる。何のかかわりもない他人に金を貢ぎ続ける加藤に腹が立って仕方がない。
浜に金を流行らせるのが夢。

@&’&
 加藤棲夜>八咫烏。海底炭鉱のルナールの借金返済の為働いている。ルナールに「将来結婚するの」と言われでれでれしていたが、海底炭鉱で子持ちになったと聞いて一度落ち込む。
しかし、文句ない地位をここで築き上げて今度こそ迎えに行こうと意気込んでいる。
吉田が理不尽すぎる。
@&’&
■井上海空>蛙を大量に召喚出来る。元生物部。解剖得意。水/緑。
&’
■バーティカル=クレウズ>酒場に常駐している。新しい処に行くとまず酒場に行く。
いつも酔っぱらっているため、自分の感情が分からなくなったらしい。カルーアミルクが好き。
言われたことを完璧にこなすことと、ある程度限られた条件下で仕事を行うこと、理屈と道理で発展させ、展開するのは得意。だが…感情論にはひどく疎い。茶/茶。
異世界からやってきてはいないし酒を飲んでないと言葉すら出てこないが、良いムードメイカー。
吉田霞によって紹介された。
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レベル2 DELAY
■林晴>相手の方向感覚を狂わせることができる。自分も迷う。昔の記憶が曖昧。白/赤。
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 ■林星羅>晴の姉で、迷路を造ることができる。自分も迷う。
   本当はこの世界にもともと居た精霊だったが、晴と一緒に彷徨い歩いている内にそのことを忘れかけている。
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■山口雲>雑魚。1m以内の相手の傷口に蛆を沸かせる能力。蛆姐と呼ばれる。茶/肌。
庫治の能力は療養向きだが、こちらは攻撃向き。
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レベル3 WOW
■木村縁>アフロを媒体に幽霊を召喚できる。お笑いが好き。緑/橙。
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■琴尾真雨>パワフルなポジティブモンスター。砂洲とは幼馴染。父子家庭。空/黒。
翼なしで空を飛ぶ異能。脚を地面に着地できない為どうしてもしないといけない時は逆立ち。
黒いぬばたまの髪をポニーテールにしたぱっつんにゴーグルカチューシャ。
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■裏操砂洲>いつも笑顔だが、言う時は言う。機械の操作と修理、作成が得意。バイタリティの化け物。バイクが好きで、この世界に来てからも再現しようと頑張っているがあいにくこだわりすぎてなかなか完成していない。母子家庭。茶/銀。
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レベル4 FLANGER
■清水神酒>氷の使い手。木村をよく凍らせる。透/藍。
理屈理性で感情を押し殺すことのできる自負がある。
ブチ切れると炎の使い手になる。あだ名は清姫。なお人を好きになると自分が暴走することを知っている為、極力他人に関心を持たないようにクールに振る舞っている。
「やってしまった…」
「これだから、私は感情を表に出せない」
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■佐々木沙銀慈>医者。動物大好き。佐藤のところの実験動物をたまに誘拐する。白?
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 ■湖千影>最近やってきた佐々木の助手。臓器の寿命が分かる。マスクをしている。白。
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レベル5 OVERDRIVE
■小林弓狩>新婚。基本笑顔だが怒ると収拾がつかなくなる。ぬいぐるみや人形を操ることができる。現在はもっぱら子供をあやすのに使っている。黒/銀。
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■中村玉露>賞金稼ぎだったが佐藤妹の配下に下る。魔物を従わせることが出来るが、かつて全員佐藤妹に支配され心が折れた。茶/青。
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 ■ナグモ>元の世界の上司と喧嘩別れしてこちらに来たが、上司が迎えに来たので一緒に海底へと亡命する。炎を造る為の煙を生み出す異能を持つ。おっとり無表情ハイヒール。青/白。
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 ■チコ>ナグモの上司兼戦闘の先輩。剣戟の才能をもともと持つが、この世界に来てよりその力は強まる。犬のような嗅覚と運動神経が異能として備わっている。ツンギレウルフカット。赤/黒。
(@)& @

レベル6 DISTORTION
■松本雨>ぐるぐる眼鏡に三つ編み。書いたことが箱庭の中でのみ現実化する異能を持つ。その中に入って寿命を長引かせているが、敵を箱庭に取り込み、好きなように操る事がとても好き。ただ箱庭を破って外に出られるのもそれはそれでアリらしい。雨姐と呼ばれる。桃/紫。
「聖人は穢れてなんぼでしょ?」
「あたしが許せないのはねー、悪人の安易な改心!
 半端な覚悟や価値観の違いで、世の中のルール破ったってことになるでしょ」
「だーかーら、改心しなくてもいい根拠をあたしが作ってあげる!」
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■斎藤無双>剣の達人。クソ真面目。面白味がないといつも言われる。銀/赤黒。
戦の中戦闘狂として覚醒してしまった為、妻子…ヒナ、ヒメ、ヤナギの元に帰れずに居る。
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レベル7 FUZZ
■山口雲臣>かつて山田たちと一緒に山の国を支配したが、ついていけず死んだと見せかけ脱落。他人の身体を乗っ取れる。茶/黒。
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■雨乃日桜子>
体中に幾多となく命を守ったお守りとコインと聖書を仕込み、銃弾を防御している。
聖書がない時に襲われると敵を全滅させるくらいに攻撃特化した臆病者。
人を殺しながら、自分は幾多となく生き残る。マントなし。
現地民が経営するカジノにたまに顔を出し、全勝して帰る。
廃鉱で異教徒や、いじめっこトリップ仲間と顔を合わせる。

「いじめは集団ヒステリー。今なら、そう思えるんだけどね」

初めてのいじめをする側になった経験が生々しすぎて、初めて『ちゃんとできた友達』と顔を合わせるたびにそれを思い出す。
それぞれその記憶を紛らわす為ペドフィリア、ズーフィリア、ネクロフィリアになる。
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国関係設定:



二大政権国家・「サンタフォルカ」(聖女の股ぐら)
○宮殿>多くのトリップ者を擁する。廃殿を封印した時に多くの者が犠牲になったのでその穴埋めの目的もある。
数回ほど政権が変わり、今の政権はက年ほど続いている。
 リーフレディ村など、いくつかの優れたトリッパー達に支配される村を地方都市とする。
◇廃殿>数千年前に封じられた「神話の怪物」の社。宮殿と神殿の境に位置しており、宮殿の第二戦隊に管理されており、最奥の扉は”聖女”達により守られていたが、現在封印は解かれているらしい。
◆神殿>「神話の怪物」様として廃殿の怪物を祀っている。廃殿に封じられた者の遺族が、廃殿の呪いを受け異形・異能を持ってしまった者を「いつか「彼ら」が復活した時に支える眷属として」祀り上げている。
廃殿の呪いを受けるのは半分宮殿の血縁の者、半分廃殿の出身村のユダポジション、残りがとばっちり。眷属になることでかつての不敬を贖っているのだと思われている。宮殿には狂信者どもめと思われている。

ー宮殿はↁ年前、神殿と契約をして廃殿の怪物達を生み出すことの主導をした。宮殿の学者が人体実験の歴史として暴こうとしたが、「怪物」たちがホムンクルスだったということが分かり手のひらを反した。

「人を造ることが何故タブーなのか。
 それは奇跡を嘲笑することだからだ。
奇跡で うっかり 生まれてしまったから生きている自分を否定したくなるからだよ。」





*****以下ストーリーあらすじプロット*****
ステージ:

「教典の門」廃殿を封じていた、文字が刻まれ壊れた歯車と宝石の埋め込まれている門。

「面」相互不可侵の為、門の上を崖の化け物が作った監視装置が飛び回っている。
c@ Rド
コウノトリ 」次元の海を漂う異世界の者達をこの世界に誘導する。


ストーリー1・ロノスの魔法師匠・マリンの居る宮殿(第一勢力)に向かう
マリンは20まで生きられないと言われていた。マリンの母は病弱なマリンの為にずっと治療方法を探していた。そこへ、マリンの父が失われたと言われる秘薬を持って帰ってきた。マリンは見事に健康にーいや、普通の人としては些か逸脱してー健康になった。叶えられなかった夢も叶えられた、ずっと病室から眺めるしかできなかった四季と実際に触れることができた。
ーしかし、その代償は世界にはあまりに大きすぎた。

「お前に手を足を力を目をあげた」
「なら、次はどうなるかわかる?」
「今度はこちらが、もらうよ」

「うちは、ずっとそんな夢を見続けてきた。外に出られるようになった頃からずっと。」
「うちは、だから人の為に動いてる。…英雄なんかじゃない。
 罪滅ぼしのつもりか、つもりかとずっとずっと追い続ける声から逃げているだけ」
「こんなうちをあんたは軽蔑するんだろうね。別に、いいけど。どうでもいいから」
「うちはブリゼさえいれば心落ち着ける。ガルドが居れば他人に優しくなれる。
 うちはそんなうちが好きなの」

ストーリー2・ロノスの祖で神体・トハカの居る廃殿(第二勢力)に向かう
マッドサイエンティストたちーマリンの父の一派が古代技術を得る為に墓荒らしをした結果、廃殿は目覚めてしまった。封じられた化け物たちが解き放たれる。かつての神殿。何を隠そう、そこはかつての化け物開発所だったのだ。死ぬに死ねなかった化け物たちは水を得て動き出す。
宮殿へと。

「世界に元からあったのは闇だ。喩えどんなに世界が光に包まれようともそれは変わらない。
 光は暴力だ。だからみんな泥の中で眠り闇の中に隠れ狭い中に閉じこもる。
 光がどんなに蹂躙しようとも、あたしはあいつらから闇を守ってみせる」

ストーリー3・ロノスの双子の妹・ラヌスの居る神殿(第三勢力)に向かう
廃殿から連なる系譜、その血が色濃く出た者は祀り上げられ、その血の意味も知らずに暮らし、縛られてきた。神殿はこうしたうまれつきの異能をもって、後付けの異能持ち・第一勢力とのバランスを保ってきた。また能力の薄いもの、国に馴染めぬものは宮殿に所属することで、全体的には暴走を抑え込んでこられた。その一人がロノスだった。
ーしかし、戦火の中で神殿は半壊する。ある者は妹を亡くし、ある者は記憶を失くし、ある者は一定の姿を保つ力を無くした。
宮殿と神殿のバランスは崩れ、神殿は廃殿の危うい「力」と手を組むことに。

「鳥籠の鳥は籠の加護に甘えていた」


***

・はが●んとか寄●獣とかデッ●マンとか手塚治虫の●常とか靴屋の小人さんとか好きな要素詰め詰めハイファンタジー
・ある物語に感じたもやもやを昇華したい所がちょっとあります

***

→裏設定とか落書きプロットとか
to be continued...?





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最終更新日  2017.06.07 05:59:09
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