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白い歯でも「隠れ虫歯」の危険

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大人でも、「歯医者が嫌い」という人は多いもの。たしかに、痛みを伴う黒い虫歯がなければ、なるべく足を運びたくない場所ですよね……。しかし今、従来の虫歯と違う「隠れ虫歯」が危険だと言われています。今回は、その実態と対策についてご紹介しましょう。

■黒い歯だけが、虫歯ではない

虫歯と聞くと、穴の開いた黒ずんだ歯を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、実は「黒い歯=虫歯」というわけではありません。パッと見て虫歯とは無縁のように思える真っ白い歯でも、虫歯の一歩手前の「隠れ虫歯」になっている可能性があります。

「隠れ虫歯」とは、普通の歯よりも白い「ホワイトスポット」があり、黒い虫歯がないのにミネラルが溶け出している状態の歯のこと。そして、気付かないうちにその状態になっている人は、意外と多いそうです。

■唾液の少ない人は、「隠れ虫歯」の疑いアリ

「隠れ虫歯」を招く要因は、唾液力の低下にあると言われます。唾液が多い人は、糖質のモノを食べて歯からミネラルが溶け出しても、唾液内のミネラルがその分を補ってくれるので虫歯にはなりません。しかし、唾液が少ないとミネラルのバランスが崩れ、「隠れ虫歯」になってしまうのです。

「早食い」「間食が多い」「やわらかい食べ物が好き」なんて人は、唾液力が低下しがちなので要注意。また、「ストレスを受けやすい」「睡眠不足」などのトラブルを抱えた人も、唾液が減って「隠れ虫歯」になりやすいそうです。

■「隠れ虫歯」への対策は?

「隠れ虫歯」を予防するには、まずは唾液の量を増やし、歯にミネラルが戻りやすい環境を作ることが必要です。唾液量が増えれば、ミネラルを口の中に補給し、歯の再石灰化を促すことができます。具体的な対策としては、噛み応えのある食べ物を選んでよく噛んで食べる、シュガーレスガムを噛む、などが挙げられます。

また、虫歯を防ぐには、常に口の中に糖がある状態を作らないようにすることも大切です。間食を減らしたり、寝る前の飲食をしないように気をつけるだけでも、口内環境は格段に良くなります。

皮膚や髪の毛などと違って、大人の歯はどんどん生え変わることはありません。大切な自分の歯を守るために、日頃から「隠れ虫歯」にならない生活習慣を身につけておきたいものですね。




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