2016年10月31日
「血糖値を下げたい!」と思っている人には、有酸素運動がオススメ
血糖を下げるための運動としては、有酸素運動を継続して行うのがよいといわれています。有酸素運動はエネルギーとして糖や脂質が使われため、血糖を下げるには無酸素運動よりも効果的なのです。
では、いつ、どのように運動をすればよいのでしょうか? 医師に聞いてみました。
■ いつやるのが効果的?
糖尿病などで血糖が高い人は、食後の血糖が下がりにくい傾向があります。そのため、血糖を下げるためには、食後に運動することが効果的です。
しかし食事の直後は消化のために血液が消化管に集中的に配分されるため、運動することで心臓に負担がかかります。従って、食後1時間程度たってから行うのが、より安全で効果的といえるでしょう。
■ どのくらいやるといいの?
運動は20分以上継続してください。運動を開始して15分程度経つと、脂肪が消費され始めるからです。毎日行うのが理想ですが、難しい場合は少なくとも週3回以上行うようにして下さい。
■ まずはウォーキングから始めよう
有酸素運動のなかでも、特にジョギングがお勧めです。しかしいきなりジョギングを始めるのは身体への負担が大きいです。特に太りすぎの人は心臓やヒザなどの関節に負荷がかかるため、お勧めできません。
そんな人は、まずはお手軽なウォーキングから始めてみましょう。脈拍が1分間に100前後で軽く息があがるくらいの速さのウォーキングが効果的です。運動をする前後には、ストレッチや準備運動を行うのも忘れないでくださいね。
糖尿病のコントロールが不良なとき、また目や腎臓、自律神経に糖尿病の合併症を持っている人は、運動することでかえって症状を悪化させることがあるので、病状が安定するまで運動はしない方がよいでしょう。
このように血糖を下げるための運動としては、食後1時間程度にやや早めのウォーキングを最低20分程度、週3回は行うことが効果的です。血糖に不安がある人は、疲労感や筋肉痛、関節痛が残らない程度にお試しください。