2015年05月03日
日の光を十分浴びれば「睡眠の質」が高まる
夜間の良質な睡眠は、24時間周期のリズムと大いに関係があることは、皆さんもご存知でしょう。専門家によると、正しいリズムをつかむには、日中たくさんの日光を浴びることが効果的だそうです。
青色光(ブルーライト)が夜間の睡眠リズムに悪影響であるのと同様、日中の光は夜ぐっすり眠るうえで実に効果的です。専門誌『Harvard Health Publications』には、日中明るい光を浴びると「夜間の睡眠の質が高まる」とハッキリ述べられています。
24時間周期のリズムに関する数多くの研究でも、この考えは支持されています。窓のない環境で働く27人と、かなりたくさんの日光を浴びて働く22人の睡眠の質に関する比較を行った、ある研究では、以下の通り報告されています。
窓のない環境で働く人たちは、日光を多く浴びて働く人たちよりも、SF-36 (自己報告式の健康状態調査票)の2つの領域でスコアが低く、身体的問題と活力が原因で日常的なパフォーマンスに制限がありました。また同様に、PSQI(ピッツバーグ睡眠質問票)の睡眠全般の質および、睡眠障害のコンポーネントにおいてもスコアが低かったのです。
職場に窓のあるグループは、窓なしグループと比較すると、労働時間中に日光を浴びる量が多く、身体活動性も高く、アクティグラフィー(睡眠覚醒判定法)で測定した睡眠時間も長かったのです。
この研究結果だけでも、従業員の睡眠を改善するためには、オフィスをもっと日当たりのよい環境にすべきだ、と結論づけるには十分です。これは小さな研究にすぎませんが、専門家は、日光が人間の24時間リズムに影響を与えること、睡眠の質との間に大きな関連性があるという点で意見が一致しているようです。
睡眠を改善するには、日中、定期的な屋外での休憩をとってはいかがでしょうか。オフィスに自然光が入り込まない環境ならなおさらです。
Impact of Windows and Daylight Exposure on Overall Health and Sleep Quality of Office Workers: A Case-Control Pilot Study|Journal of Clinical Sleep Medicine via Forbes
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