2015年07月05日
痩せづらい体は、「●●」を制して「代謝」をあげることから
お肉の消化は24時間?消化エネルギーのかかりすぎる現代の食生活
「歳をとって代謝が悪くなっているから、なかなか痩せにくかったり、疲れやすい」と思っている方も多いのではないでしょうか?もちろん、加齢による代謝の低下はありますが、一番の原因として考えられるのは、「消化」にエネルギーを費やしすぎている、という点。特に現代の食生活は、消化エネルギーがかかる生活と言われています。
【「消化」にエネルギーがかかるわけ】
実は消化には、フルマラソンを走るくらいの大量のエネルギーが費やされているとも言われています。それ位、人間を含め、動物は体で使うエネルギーの約40%位を、消化活動に使っているのです。
特に消化にかかる時間は、胃の中で約3〜5時間、小腸の中で約5〜8時間、胃に食べ物が入り、肛門から排泄されるまで約40時間かかると言われています。
また食べ物によっても消化の時間は異なります。果物は約40分、野菜は約2時間、ご飯などの炭水化物は約8時間、お肉は約12〜24時間かかります。お肉を食べると胃がもたれるのは、通常約3〜5時間の消化活動で済むところ、3倍以上の時間がかかるからです。
ちなみに、野生動物が怪我や病気をした際、最初にすることをご存知でしょうか?それは、発熱と絶食です。発熱により、体内からウィルスや菌などの毒素を排出し、食べないことで消化エネルギーを節約し、代謝の為にエネルギーを使うのです。
このことからも、現代人の消化にかけるエネルギー量の多さや、代謝にかけるエネルギーの少なさがお分かりかと思います。
消化をコントロールして、代謝効率のよい体づくりを
そこで「消化」にエネルギーをかけすぎない食べ方をご紹介します。
【「消化」をコントロールする食べ方】
1)特にお肉を食べる時は1回につき40回噛む。
食事を噛んですりつぶすという行為だけで、消化エネルギーを節約することができます。
2)朝ご飯は、常温の水500mlと果物だけにする。
人間の体は、1日の中で以下のように動いています。
・排泄(体の老廃物を排泄)→ 4〜12時
・消化(食べることと消化)→ 12〜20時
・吸収(吸収と利用) → 20〜4時
「朝ご飯を食べないと、体に悪い」という説が一般的ですが、むしろ朝ご飯を食べることで「排泄」の時間に体に「消化」をさせてしまうことの方が、大きな負担をかけます。しかし、排泄にも、エネルギーが必要です。よって、消化時間が最短の果物を摂取する方が、体には効率がよいのです。
特に起床後、体が排泄を行う際、糖質と水分が一番必要となります。果物には糖分は勿論、抗酸化作用の高いポリフェノールを含むことから、代謝を促進させます。便通を促す食物繊維も豊富ですから「排泄時間の朝」にはピッタリです。
果物は焼いたり、砂糖などを加えたものではなく、生の果物を摂りましょう。
2)お昼ご飯は腹5分目にし、間食を摂る。
お昼ご飯はちょうど「消化」の時間です。急激に血糖値を上げないサラダから食べましょう。また消化に時間のかからない、アボガド、豆腐や納豆などがオススメです。とはいえ、出来れば腹5分目に。食後の果物については、果物は他の食べ物と一緒に胃に入ると酸化が急激に進む為、控えてください。
その後「空腹」を感じさせないよう、逆に適度な間食をします。これにより、血糖値の大幅な上昇を抑制することができるのです。間食は、ナッツ類やドライフルーツ(特にドライいちじく)、ハチミツがオススメです。
3)夜ご飯は寝る3時間前までに。
昼食と同じく、サラダから摂り、食後の果物は控えてください。肉や魚を摂る場合は、可能な限り、炭水化物は摂取しない方が良いです。消化時間の異なる食べ物を夜に食べると、消化エネルギーが大幅にかかるからです。
このように、消化エネルギーを最小限にすることで、代謝の良い体が作れます。実践に不向きな点もあるかもしれませんが、出来るところから是非取り入れてみてください。
消化をコントロールして、代謝効率のよい体づくりを
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