2015年08月20日
現代人にとって「菌との共生」が重要なワケ
近年、花粉症に悩まされている人が増えているようです。また、子どもの食物アレルギーなども増加傾向にあるようで、ある説によると「最近の日本人は、“3人に1人”が何かしらのアレルギーを持っている」と言われているんだとか!
実は、花粉症も含めたアレルギーを発症する人は、少なくとも戦前では非常に少なかったようです。そして、発症する人が増加している原因は「“菌”が減ったからではないか?」と言われているのです。
そこで今回は、雑誌『母の友』2015年1月号の『「菌」と暮らす』の記事を参考に、“菌なしに人は生きていけない理由”について紹介します。
■なぜ昔の方がアレルギーにかかる人が少なかった?
<戦後の日本人の清潔志向は、次第にその度合いを強め、最近では身の回りの、人が生きていくために必要な菌まで排除しています。>
実は、「菌こそがアレルギーを抑える」ということ。身の回りに雑菌の多かった昔の方が、アレルギーが少なかったというのです。
確かに、悪玉菌もいれば善玉菌もいるように、人間にとってはよい働きをしてくれる菌も存在しますよね。最近は清潔志向が行き過ぎて、こうした菌も排除してしまう傾向にあるというのです。
■O157は途上国では全く見られない
<九十六年に日本全国をパニックに陥らせたO157は、清潔さとは縁遠い発展途上国には全く見られないという事実を、私たちは真剣に考えなければならないと思います。>
これは、驚きの事実ではないでしょうか? 近年、我々がかなり頻繁に聞くようになった“O157”ですが、清潔とは言いにくい途上国では、全く見られていないと言うのです。
だからといって、もちろん“不潔がよい”というわけでは決してないのですが、無菌・除菌を徹底するがために、人間にとってよい働きをする菌までも根こそぎ排除してしまうことが問題だということですね。
■適度に菌がいる環境で生活を!
<ですから、私たちは「菌」を嫌わずに、赤ちゃんのころはなるべくいろんなものをぺろぺろさせて、丈夫な腸を作らなければなりません。>
赤ちゃんが、汚いものをぺろぺろしていると、思わず「汚いからやめなさい!」と取り上げてしまうと思いますが、こうしたことも、あまり徹底的にやらないほうがいいのかもしれません。
適度に菌のいる環境で生活することで、かえって菌に守られたり、体の免疫力が高くなったりしているのかもしれませんね。
以上、“菌なしに人は生きていけない理由”をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか? “菌”と聞くと、つい“汚いもの”というイメージが先行してしまい、排除したくなるかもしれませんが、ここはちょっと冷静に考えたほうがよいかもしれません。
上手に“菌と共生する”ことを意識してみましょう。あなたの免疫力が高まるかもしれませんよ
タグ: 健康
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