2016年01月04日
寝たきりになるかも?危険な「ロコモ」の基礎知識
皆さんは、“ロコモ”という言葉を知っていますか?
「メタボなら知っているけれど、ロコモは知らない」という方が多いのではないでしょうか。実はロコモは、メタボや認知症と並んで、寝たきり・要介護状態の3大要因の一つだと言われているのです。中高年の方は特に注意が必要なロコモですが、まだ認知度が高いとは言えません。
そこで今回は、“ロコモの基礎知識”についてお話します。
■ロコモとは?
ロコモは、日本整形外科学会が2007年に新たに提唱した概念で、“ロコモティブシンドローム”の略です。ロコモティブは“運動の”という意味で、シンドロームは“症候群”。和名では“運動器症候群”と呼ばれています。これは、筋肉、骨、関節などの運動器に障害が起こり、立ったり歩いたりする移動機能が低下している状態のことを指します。
運動器は歳をとるにつれ働きが低下するため、今は大丈夫だと思っていても十分な注意が必要です。特に、家の中でつまずいたり、片足立ちで靴下が履けなかったりする方は要注意です。
この状態を放置すれば、骨や筋力、関節などの機能がさらに低下し、“要介護・寝たきり”に繋がります。そのため、ロコモという概念が、運動機能低下に対する人々の意識を高めるために、提唱されているのです。
■どうすれば予防できるか?
日常的な運動習慣をつけることが肝心です。しかし、毎日ジムに通ったり、毎日近所をウォーキングしたりするほどやる気がある人は多くないでしょう。ですが、ロコモ予防には室内でできる簡単な運動をするだけでも効果があります。たとえば、室内で片足立ちをしてバランス感覚を保ったり、スクワットをして筋力を保ったりすることで、ロコモ予防になります。また、通勤中などにエスカレーターではなく階段を使うように気を付けることも、効果的でしょう。
骨の量や筋肉の量は、20代から30代がピークです。それ以降は骨も筋肉も段々と弱っていくため、40代から50代になると体の衰えを感じるようになります。その時点で「年だから仕方ない」と軽く考えていると、将来寝たきり生活が待っているかもしれません。健康で長生きできるように、ロコモ予防を心がけてくださいね。
タグ: 健康
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