2016年01月26日
睡眠で劇的にアップした記憶力は「3ヶ月以上」効果が続くと判明
昼寝は休日限定の楽しみだと思っていませんか?
でも最近の研究で、昼寝によって脳の働きが活発になることがわかったのです。『Daily Mail Online』では、眠りによる知られざる効果が明らかにされています。
脳のためには、休日だけでなく平日も昼寝したほうがよさそうです。
■睡眠は「長期記憶」に非常に効果的!
研究から、眠ることによって記憶したことが補強され、より忘れにくくなることがわかりました。勉強したあとは、少しの時間でも眠ったほうが効果が上がるというのです。
脳は優先順位を決めて記憶しています。そして寝ている間に、選別された情報だけが脳の長期記憶の領域へ運ばれます。
つまり、眠ることで、大事な情報を長期記憶としてインプットすることができるのです。睡眠が不足すると、この働きが阻害され、おぼえたものを長期記憶として保持することが難しくなります。
■睡眠の効果は3ヶ月後でも持続する
スイスのジュネーヴ大学では、こんな実験が行われました。
31人の健康なボランティアが集められ、記憶テストを行います。テストの内容は、2つのペアの絵を覚えるというもの。ボランティアは、特定のものをおぼえると、より高い報酬が得られると告げられました。
記憶する時間をとったあとに、90分寝るグループとただ休憩するグループとに分け、記憶の正確さ、その記憶にどれくらい自信があるかを調べたそうです。
すると、どちらのグループも高い報酬が得られる絵をよくおぼえていたものの、90分寝たグループのほうがその成績がよかったというのです。寝たグループのほうが答えに対する自信もありました。
また、その効果は長期にわたって継続することもわかりました。実験が終わった3ヶ月後に、ボランティアに抜き打ちで覚えた絵の記憶テストをしたところ、90分寝たグループは正確に記憶している人が多かったそうです。
記憶したあとに眠ると記憶力があがり、さらにその効果はそのあともずっと継続するのです。90分寝たグループは、3ヶ月後でも自信を持って答えたということです。
■睡眠によって脳の記憶領域が活性化
実験中のそれぞれのグループの脳の働きも、MRIでスキャンされました。その結果から、90分寝たグループは、脳の海馬と呼ばれる部位の働きが活発になったことがわかりました。海馬は記憶をつくる部分だと考えられています。
90分寝たグループは、実験の3ヶ月後も、脳の記憶を司る部分の働きが活発になっていました。
調査を行ったイグロイ博士によれば、寝ることで記憶が強化されることは知られていたものの、その効果が長期に渡って持続することは始めて明らかになったのだそう。
眠りがもたらす知られざる効果は、実はまだまだあるのかもしれません。
睡眠による効果はいろいろ知られていますが、3ヶ月後にまで効果が持続するとは驚きです。脳を活性化させるために、オフィスでも昼寝を取り入れてみてはいかがでしょうか?
タグ: 睡眠
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